JP2670153B2 - エレベータの主ロープ連結構造 - Google Patents

エレベータの主ロープ連結構造

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエレベータの主ロープ交換時における新設ロ
ープと既設ロープ間のロープ連結構造に関する。
〔従来の技術〕
一般にエレベータは、ワイヤロープである主ロープを
機械室内のシーブに巻き掛け、この主ロープの一端に乗
かごを、また他端に釣合おもりを連結して構成されてい
る。ところで、この主ロープは、経年変化により摩滅し
たり素線切れを起こしたりするので、安全対策上、老巧
化した主ロープを回収して新しい主ロープを取り付ける
必要が生じる。
従来の老巧化した主ロープの回収作業は、特開昭63−
282081号公報に記載のように、最上階またはこれに近い
階を新設ロープ繰出し階として設定すると共に、最下階
またはこれに近い階を既設ロープ巻取り階として設定し
次いで、かご上での運転によりかごまたは釣合おもりの
うちの上方に位置する昇降体の上端を新設ロープ繰出し
階の床面にほぼ一致させて停止させ、この状態でかごま
たは釣合おもりをそれぞれ位置固定する。次に下方に位
置する昇降体側の既設ロープを、上方昇降体の上端とほ
ぼ同一の高さに固定されたロープ固定治具に固定すると
共に、この固定部上方の中間切断点で切断し、その後既
設ロープを上方昇降体の直上の上端切断点で切断すると
共に、この切断部に新設ロープ繰出し階に設置した新設
ロープ繰出し機から引出した新設ロープの先端を連結す
る。次いで両切断点の間の既設ロープを機械室に引上げ
て新設ロープを巻上機の綱車およびそらせ車に巻掛け、
この巻掛けた新設ロープの先端を既設ロープの上記ロー
プ固定治具上方部分に連結し、その後既設ロープを下方
昇降体の直上の下端切断点で切断すると共に、既設ロー
プのロープ固定治具による固定を解除し、既設ロープ巻
取り階に設置された既設ロープ巻取り機で既設ロープを
巻取りながら新設ロープの先端を下方昇降体の位置まで
導びき、最後に、新設ロープの両端をかごおよび釣合お
もりの両昇降体に連結していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来のエレベータの主ロープ交換は上述のように新設
ロープと既設ロープとの間の連結を二度行なわなければ
ならず、主ロープ交換作業の中で、この連結と解体に占
める割合が比較的大きくなつてしまう。すなわち、新設
ロープと既設ロープ間は、その端部を細くしてバインダ
でリング部を形成すると共に、このリング部を相互に連
結してその上からテープを巻くことにより行つており、
この連結部が綱車のプーリ溝を通過できるような大きさ
にしようとすると、十分な強度が得られず、例えば綱車
から釣合おもりに至る部分の既設ロープの荷重に耐える
よう強固に連結することはできず、それ故、主ロープの
交換作業も上述のように面倒になつていた。
本発明は、こうした状況に鑑み創作されたものであっ
て、その目的は、綱車に巻き掛けられた既設の主ロープ
の片方の端部に新設の主ロープの端部を連結し、もう片
方の端部を巻取ることにより既設の主ロープを回収して
主ロープを交換するのに適したエレベータの主ロープ連
結構造を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、こうした目的を達成するため、より線から
成り綱車に巻き掛けられて一端部を巻取ることにより回
収されるエレベータの既設の主ロープの他端部に、より
線から成りロープの繰出し手段から繰り出されるエレベ
ータの新設の主ロープの端部を連結する場合におけるエ
レベータの主ロープ連結構造を得る場合に、既設の主ロ
ープ及び新設の主ロープの各連結側端部のより線を一部
切断するとともに、その各連結側端部の残ったより線を
互いにより合わせ、このより合わせた部分を複数の固着
手段で固着して綱車のプーリ溝を通過できるような径に
なるように構成した。
〔作 用〕
本発明のエレベータの主ロープ連結構造は、こうした
構成であるから、一端部を巻取り得るように綱車に巻き
掛けられている既設の主ロープの他端部に新設の主ロー
プの端部を連結し、既設の主ロープを巻取って回収する
方式で主ロープを交換する場合でも、その交換作業が安
全かつ効率的に行える。すなわち、本発明のエレベータ
の主ロープ連結構造は、特に、既設の主ロープ及び新設
の主ロープの各連結側端部のより線を一部切断するとと
もに、その各連結側端部の残ったより線を互いにより合
わせ、このより合わせた部分を複数の固着手段で固着し
て綱車のプーリ溝を通過できる径にしたため、ロープの
自重に耐え得るだけの強固な構造を保持しながらも綱車
のプーリ溝を通過できるような小さな径に構成すること
ができる。したがって、本発明の主ロープ連結構造を用
いて新設の主ロープの端部を既設の主ロープの他端部に
連結し、この既設の主ロープの一端部を巻取ると、その
主ロープ連結構造は、ロープの自重に耐えながら綱車の
プーリ溝を支障なく通過することができるため、既設の
主ロープは、複雑な作業工程を要することなく、こうし
た巻取り作業により簡単に回収できて新設の主ロープに
置き換えることができる。その結果、本発明によれば、
前記の方式で主ロープの交換作業をする場合でも、主ロ
ープの交換作業が安全かつ効率的に行えるようになり、
本発明の所期の目的を達成することができる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を図面と共に説明する。
第2図は新設ロープ1の連結側端を示し、8本のより
線のうちより線2,3,4を残して他のより線を切断してい
る。残つたより線2,3,4は図面の如くある程度、塑性変
形している。
第3図は既設ロープ6の連結側端を示し、8本のより
線のうちより線7,8,9を残して他のより線を切断してい
る。第2図の場合と同様に、残つたより線7〜9はある
程度塑性変形している。
これら両ロープの連結側端は第1図に示すように、よ
り線のよりを利用してより合わされる。つまり新設ロー
プ1の切断したより線の所に、既設ロープ6のより線7
〜9が入るようにしてより合わせる。このとき、例えば
硬銅製の圧着リング11,12を予めいずれか一方のロープ
の端から挿入しておき、より合わせた後、そのより合わ
せ部に移動して圧着する。このときの圧着状態は切断面
である第4図に示す通りである。
このようにして、より線のよりを利用したより合わせ
と、圧着リング11,12によつて径を大きくすることなく
強固に連結することができる。この自既設ロープ6と新
設ロープ1のよりがもどらないようワイヤー20,21を巻
き付ける。
上記の実施例では、各ロープの8本のより線のうちそ
れぞれ5本ずつ切断したが、新設ロープ1の切断したよ
り線の数と、既設ロープ6の残されたより線の数が同じ
か、あるいは後者の方の数を僅かだけ少なくするなら、
圧着リング11,12の変形後の径を両ロープ1,6の径程度に
して小型で強固な連結が得られる。またエレベータで一
般に使用されている主ロープにおいては、3本ずつより
線を残して切断することによつて、綱車13のプーリ溝を
通過できるような小さな径で、かつ、既設ロープ6の自
重に耐え得るだけの大きな強度をもった主ロープ連結構
造を得ることができた。
次に上述の連結構造を用いた主ロープの交換作業につ
いて第5図を用いて説明する。
既設ロープ6は綱車13に巻回されて、その両端は乗か
ご14と釣合おもり15に連結されている。この既設ロープ
6の一端に接続した釣合おもり15を昇降路16の下部付近
に固定すると共に、他端に接続した乗かご14を最上階付
近に固定する。その後、この既設ロープ6の両端部を切
断するが、この切断によつて、既設ロープ6が自重で移
動するのを防ぐため係止装置17によつて既設ロープ6を
保持し、この状態で既設ロープ6の両端を切断する。次
いで、乗かご側で切断された既設ロープ6の綱車側の端
と、最上階付近の乗場に配置したドラム18から供給した
新設ロープ1の端を第2図および第3図の如く加工した
後、第1図に示すように連結する。この状態で、先の係
止装置17を解除し既設ロープ6の釣合おもり側を最下階
付近に設けた回収ドラム19で巻取り回収する。両ロープ
1,6および連結部は綱車13のプーリ溝を移動し、連結部
が釣合おもり15に達したとき、新設ロープ1の両端を切
断して乗かご14と釣合おもり15にそれぞれ連結し、この
ようにして主ロープの交換を完了する。
以上のように、本実施例によれば、図1に示す新設ロ
ープ1と既設ロープ6の連結構造は、既設ロープ6の自
重に耐え得るだけの強固な構造を保持しながらも綱車13
のプーリ溝を通過できるような小さな径に構成すること
ができるため、昇降体14,15から分離されて綱車13に巻
き掛けられている既設ロープ6の綱車13側の端部に、ド
ラム18から繰り出される新設ロープ1の端部を図1の連
結構造により連結した上で、既設ロープ6のもう一方の
端部を回収ドラム19で巻取ると、既設ロープ6の自重に
耐えながら綱車13のプーリ溝を支障なく通過することが
できて、既設ロープ6は、複雑な作業工程を要すること
なく、こうした巻取り作業により簡単に回収できて新設
ロープ1に置き換えることができる。したがって、本実
施例によれば、主ロープの交換作業が安全かつ効率的に
行えるようになり、こうした方式で主ロープを交換する
のに適したエレベータの主ロープ連結構造が得られる。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、綱
車に巻き掛けられた既設の主ロープの片方の端部に新設
の主ロープの端部を連結し、もう片方の端部を巻取るこ
とにより既設の主ロープを回収する方式で主ロープを交
換する場合、従来とは異なり、主ロープの交換作業が安
全かつ効率的に行えるようになり、こうした方式で主ロ
ープを交換するのに適したエレベータの主ロープ連結構
造が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による主ロープの連結構造を
示す平面図、第2図は第1図における新設ロープの先端
を示す平面図、第3図は第1図の既設ロープの先端を示
す平面図、第4図は第1図の要部断面図、第5図は第1
図の連結構造を用いた主ロープの交換作業状態を示す昇
降路の断面図である。 1……新設ロープ、2〜4……より線、6……既設ロー
プ、7〜9……より線、11,12……圧着リング。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】より線から成り綱車に巻き掛けられて一端
    部を巻取ることにより回収されるエレベータの既設の主
    ロープの他端部に、より線から成りロープの繰出し手段
    から繰り出されるエレベータの新設の主ロープの端部を
    連結する場合におけるエレベータの主ロープ連結構造で
    あって、既設の主ロープ及び新設の主ロープの各連結側
    端部のより線を一部切断するとともに、その各連結側端
    部の残ったより線を互いにより合わせ、このより合わせ
    た部分を複数の固着手段で固着して綱車のプーリ溝を通
    過できるような径にしたことを特徴とするエレベータの
    主ロープ連結構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載のエレベータの主ロープ連結
    構造において、既設の主ロープ及び新設の主ロープの各
    連結側端部のより線を一部切断する場合に、各連結側端
    部のより線を半分ずつ切断したことを特徴とするエレベ
    ータの主ロープ連結構造。
  3. 【請求項3】請求項1記載のエレベータの主ロープ連結
    構造において、固着手段として圧着リングを用いたこと
    を特徴とするエレベータの主ロープ連結構造。
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