JP2668591B2 - 化粧シートの製造方法 - Google Patents
化粧シートの製造方法Info
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Description
製品等の外装のための表面材として用いられる化粧シー
トの製造方法に関し、特に、艶消しの、ベルベットやス
ウエードのような風合をもつ、ソフト感覚の化粧シート
の製造方法に関する。
138公報に示されているように、弾性球状の樹脂ビーズ
を混合した艶消し塗料を使用するものが知られている。
ールコーター、スプレーコーター、ナイフコーター等で
塩化ビニルフィルムや紙の上に塗布するものであるが、
樹脂ビーズを顔料ベースとするインキまたは塗料素材
は、ビーズ粒径すなわち顔料粒径が20〜70μと大きいた
め、通常の印刷方式による印刷には使用することができ
ない。
く。これは、樹脂ビーズを顔料ベースとするインキまた
は塗料自体が高価であるばかりでなく、このようなイン
キまたは塗料をロールコーター等により塩化ビニルフィ
ルム、紙等の基材上に塗布する工程は作業能率に欠け、
生産性が低いことによる。
顔料を使用することなく、通常の印刷方式、特にグラビ
ヤ印刷によって、ベルベット調またはスウエード調の化
粧シートを安価に製造する方法を提供することにある。
部の最大長さがグラビヤシリンダー上で200μ以下であ
り、前記凹部の総面積の平坦部の総面積に対する比率が
グラビヤシリンダー上で30〜55%であり、かつ、前記凹
部の深度が40〜60μであるグラビヤ印刷を使用し、この
グラビヤ版を使用するグラビヤ印刷により、ベルベット
調の化粧シートを製造することができる。
する凹部の最大長さがグラビヤシリンダー上で400μ以
下であり、前記凹部の総面積の平坦部の総面積に対する
比率がグラビヤシリンダー上で40〜70%であり、かつ、
前記凹部の深度が55〜90μであるグラビヤ版を使用し、
このグラビヤ版を使用するグラビヤ印刷により、スウエ
ード調の化粧シートを製造することができる。、ベルベ
ット調又はスウエード調の化粧シートであるためには、
該化粧シートの表面が艶消しでなければならないが、本
発明によれば、基材上に艶消しのコート層を設け、該コ
ート層上に艶消しの印刷をすることによって、化粧シー
トの表面を艶消しにする。前記の艶消しの印刷は、グラ
ビヤ版の梨地又は砂目を形成する凹部からのインキの転
移は周知のように該インキがちぎれての転移であるため
に、転移したインキの表面が粗面となることによる。本
発明は、高固形分インキを使用することから、インキは
前記凹部からの転移に際してちぎれ易く、したがって、
インキ表面は確実に粗面となる。
に際しては、まず、建材用薄葉紙、エマルジョン含浸紙
のような紙または塩化ビニルフィルムを基材10とし、該
基材上にベタ印刷によるインキ層12を設ける。
の二液のウレタン樹脂を塗布することにより、艶消しの
コート層14を設ける。この艶消しのコート層14は、基材
10上にインキ層12を設けることなしに、該基材に直接設
けることもできる。
使用してその梨地模様または砂目模様16を高固型分イン
キにより印刷する。この高固型分インキとして、二液ウ
レタン、不飽和ポリエステル、塩ビゾルまたはアクリル
エマルジョンをビヒクルとして用いた、揮発残分が50〜
100%であるインキを使用する。
造のために、梨地または砂目の模様を形成する凹部の最
大長さをグラビヤシリンダー上で200μ以下とし、前記
凹部の総面積の平坦部の総面積に対する比率をグラビヤ
シリンダー上で30〜55%とし、かつ、前記凹部の深度を
40〜60μとする。
の製造のために、梨地または砂目の模様を形成する凹部
の最大長さをグラビヤシリンダー上で400μ以下とし、
前記凹部の総面積の平坦部の総面積に対する比率をグラ
ビヤシリンダー上で40〜70%とし、かつ、前記凹部の深
度を55〜90μとする。
積の平坦部総面積に対する比率および該凹部の深度を前
記の範囲に設定することにより、艶消しのベルベット調
またはスウエード調の、いわゆるソフト感覚の化粧シー
トを得ることができる。
ヤを使用して銅メッキシリンダーに梨模様を形成する多
数の凹部をその最大長さがグラビヤシリンダー上で180
μ、凹部の総面積の平坦部の総面積に対する比率がグラ
ビヤシリンダー上で45%、凹部の深度が45μとなるよう
に形成して、グラビヤ版を製作しておき、30g/m2の建材
用薄葉紙を基材とし、該基材上に、NC−アルキット系の
ビヒクルを用いた着色剤入りの印刷インキでベタ印刷を
し、その上に、超艶消し状態の二液のウレタン樹脂から
なるコート材を版深度110μのベタ版で塗布して艶消し
コート層を設け、この艶消しコート層上に、固型分が65
%のアクリルポリオールをビヒクルとした二液の着色ウ
レタンインキで、前記のグラビヤ版を用いて、梨地模様
を印刷した。その結果、皮革の表面にバフィングをした
ようなベルベット(ビロード)調の化粧シートを得るこ
とができた。
グラビヤを使用して銅メッキシリンダーに砂目模様を形
成する多数の凹部をその最大長さがグラビヤシリンダー
上で320μ、凹部の総面積の平坦部の総面積に対する比
率がグラビヤシリンダー上で55%、凹部の深度が65μと
なるように形成して、グラビヤ版を製作しておき、80g/
m2のエマルジョン含浸紙を基材とし、該基材上に、塩ビ
系のビヒクルを用いた着色剤入りの印刷インキでベタ印
刷をし、その上に、艶消し状態にした二液のウレタン樹
脂からなるコート材を版深度110μのベタ版で塗布して
艶消しコート層を設け、該コート層上に、固型分が65%
のアクリルポリオールをビヒクルとした二液の着色ウレ
タンインキで、前記のグラビヤ版を用いて、砂目模様を
印刷した。その結果、スエードまたはバックスキン調の
化粧シートを得ることができた。
料を使用することなく、しかも、ロールコーター等によ
る塗布のような低能率の作業によることなく、通常の印
刷方式であるグラビヤ印刷によって、ベルベット調また
はスウエード調の化粧シートをきわめて安価にかつ能率
的に製造することができる。
一部を拡大して示す断面図である。 10……基材、 12……ベタ刷りインキ層、 14……コート層、 16……印刷模様。
Claims (4)
- 【請求項1】基材にベタ印刷をしまたはこれをしないで
艶消しのコート層を設け、その後該コート層上に高固型
分インキを使用してグラビヤ版の模様を印刷することを
含み、前記グラビヤ版が、梨地または砂目の模様を形成
する凹部の最大長さがグラビヤシリンダー上で200μ以
下であり、前記凹部の総面積の平坦部の総面積に対する
比率がグラビヤシリンダー上で30〜55%であり、かつ、
前記凹部の深度が40〜60μであることを特徴とする、グ
ラビヤ印刷によりベルベット調の化粧シートを製造する
方法。 - 【請求項2】基材にベタ印刷をしまたはこれをしないで
艶消しのコート層を設け、その後該コート層上に高固型
分インキを使用してグラビヤ版の模様を印刷することを
含み、前記グラビヤ版が、梨地または砂目の模様を形成
する凹部の最大長さがグラビヤシリンダー上で400μ以
下であり、前記凹部の総面積の平坦部の総面積に対する
比率がグラビヤシリンダー上で40〜70%であり、かつ、
前記凹部の深度が55〜90μであることを特徴とする、グ
ラビヤ印刷によりスウエード調の化粧シートを製造する
方法。 - 【請求項3】前記高固型分インキは、二液ウレタン、不
飽和ポリエステル、塩ビゾルまたはアクリルエマルジョ
ンをビヒクルとして用いた、揮発残分が50〜100%のイ
ンキである、請求項(1)または(2)に記載の化粧シ
ートの製造方法。 - 【請求項4】前記艶消しのコート層は、艶消しまたは超
艶消し状態の二液ウレタン樹脂を塗布してなる、請求項
(1)または(2)に記載の化粧シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2081318A JP2668591B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 化粧シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2081318A JP2668591B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 化粧シートの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03281342A JPH03281342A (ja) | 1991-12-12 |
JP2668591B2 true JP2668591B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=13743052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2081318A Expired - Lifetime JP2668591B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 化粧シートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2668591B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103342919B (zh) * | 2013-07-04 | 2014-10-08 | 浙江美浓世纪集团有限公司 | 一种凹印水性绒面油墨 |
CN115073791B (zh) * | 2022-06-24 | 2024-03-05 | 金石包装(嘉兴)有限公司 | 一种基于磨砂光油的凹版印刷涂布膜及其制备方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2447053A1 (de) * | 1974-10-02 | 1976-04-08 | Merck Patent Gmbh | Verfahren zur herstellung eines schwefelhaltigen pyridinderivats |
JPS5423164U (ja) * | 1977-07-20 | 1979-02-15 | ||
JPS55180890U (ja) * | 1979-06-14 | 1980-12-25 | ||
JPS5913265A (ja) * | 1982-07-14 | 1984-01-24 | Canon Inc | 電子写真感光体の研磨方法 |
JPS609740A (ja) * | 1983-06-29 | 1985-01-18 | 大日本印刷株式会社 | 合成樹脂シートのエンボス加工方法 |
-
1990
- 1990-03-30 JP JP2081318A patent/JP2668591B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03281342A (ja) | 1991-12-12 |
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