JP2665970B2 - エンジンのセフティリレー回路 - Google Patents

エンジンのセフティリレー回路

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JP2665970B2
JP2665970B2 JP1052799A JP5279989A JP2665970B2 JP 2665970 B2 JP2665970 B2 JP 2665970B2 JP 1052799 A JP1052799 A JP 1052799A JP 5279989 A JP5279989 A JP 5279989A JP 2665970 B2 JP2665970 B2 JP 2665970B2
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茂雄 松嶋
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Komatsu Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はエンジンに設けられたセフテイリレー回路
の改良に関する。
(従来の技術) 従来エンジンには次の機能を得るためにセフテイリレ
ー回路が設けられている。
(1) エンジンの始動時スタータマグネットスイッチ
に流れる大電流よりキースイッチを保護する。
(2) エンジンが自立回転を開始したら、オルタネー
タからの発電信号によりスタータをエンジンより自動的
に離脱させる。
(3) エンジンの回転中はオルタネータからの発電信
号によりスタータが作動するのを防止する。
(4) スタータが惰性回転しているときにはピニオン
がエンジン側へ飛び込むのを防止する。
(発明が解決しようとする課題) しかし従来のセフテイリレー回路では、燃料系に混入
したエアを抜くため長時間スタータを動作させた場合、
スタータを焼損させる不具合があった。
またエンジンが惰性回転をしているときに、誤ってス
タータを作動させると、スタータのピニオンがエンジン
側へ飛び込んでピニオンやリングギヤを破損させるなど
の不具合もあった。
この発明は上記不具合を改善する目的でなされたもの
で、セフテイリレーに長時間通電防止機能とエンジン惰
性回転中のスタータピニオンの飛び込み防止機能をもた
せたエンジンのセフテイリレー回路を提供しようとする
ものである。
(課題を解決するための手段及び作用) この発明は上記目的を達成するために、キースイッチ
からの信号によりスタータを作動させてエンジンの始動
を行うと共に、エンジンの起動後オルタネータからの発
電信号によりスタータを停止するように制御するセフテ
イリレー回路において、スタータ作動後一定時間が経過
するとスタータを停止させ、かつキースイッチをオフ位
置へ戻さないと再びスタータが作動できないようにした
回路と、エンジン停止後一定時間が経過しないと再びス
タータが作動できないようにした回路を設けることによ
り、スタータを長時間連続して作動できないようにして
スタータの焼損を防止すると共に、エンジンの停止後エ
ンジンが惰性回転をしているときにはスタータが作動で
きないようにして、スタータのピニオンやエンジンのリ
ングギヤなどが破損されるのを防止したエンジンのセフ
テイリレー回路を提供するものである。
(実施例) この発明の一実施例を図面を参照して詳述する。
図において1はエンジンを始動するためのキースイッ
チで、B接点とC接点及びACC接点を有しており、B接
点はバッテリ2の陽極側に、C接点、ACC接点はセフテ
イリレー3のS端子、ACC端子にそれぞれ接続されてい
る。
上記セフテイリレー3は第2図に示すようにRSフリッ
プフロップ4を有していて、ACC端子に信号が入力する
と動作するリセット回路5からの信号によりリセットさ
れ、S端子に入力される信号によりリセットされるよう
になっている。
また上記RSフリップフロップ4の出力信号とACC端子
に入力された信号は、AND回路6へ入力されると共に、A
ND回路6の出力により安定化電源7とリレー駆動回路8
の間に介在されたタイマ9が起動されるようになってい
る。
上記リレー駆動回路8の出力側に接続されたリレー10
の接点10aは、バッテリ2の陽極側に接続されたB端子
と、スタータ11に接続されたC端子の間に設けられてい
て、この接点10aがオンすることによりスタータ11が起
動されると共に、C端子には判定回路12が、そしてオル
タネータ13のR端子に接続されたR端子には判定回路14
が接続されていて、各判定回路12,14の出力は上記リレ
ー駆動回路8へ入力されている。
次に第3図に示すタイミングチャートを混えて動作を
説明すると、いまエンジンを始動すべくキースイッチ1
を回転して第3図(イ)に示すオンの状態にすると、AC
Cの接点がオンとなって、リセット回路5より出力され
るパルス信号によりRSフリップフロップ4がリセットさ
れ、出力Qが「L」になる。
またACC端子に入力された信号は反転されてAND回路6
へRSフリップフロップ4の出力と共に入力されるため、
AND回路6の出力は「L」となる。
その後キースイッチ1をスタートの位置へ回すと、キ
ースイッチ1のC接点よりS端子に入力された信号によ
りRSフリップフロップ4がセットされて出力Qが「H」
となるが、一方の入力は「L」のままのため、AND回路
6の出力は「L」のままであると共に、S端子に入力さ
れた信号によりリレー駆動回路8のトランジスタTr1
オンとなり、これによりリレー10が励磁されて接点10a
がオンになるため、C端子が第3図(ハ)に示すように
オンとなってスタータ11に通電され、スタータ11が回転
されてエンジンの始動が行われる。
エンジン始動後キースイッチ1をACC接点(オン)位
置へ戻すと、S端子の入力がオフとなるため、リレー駆
動回路8のトランジスタTr1がオフとなってリレー10が
開磁され、スタータ11が停止されるが、エンジン起動後
も引続きキースイッチ1が第3図(イ)に示すようにオ
ンされている場合でもオルタネータ13よりR端子を介し
て判定回路14へ入力される発電信号が予め判定回路14内
に設定された設定値を超えると、判定回路14より出力さ
れる信号によりリレー駆動回路8のトランジスタTr2
オンされるため、第3図(ロ)に示すようにオルタネー
タ13より入力される信号が設定値を超えた時点で、第3
図(ハ)に示すようにC端子がオフとなりスタータ11が
停止される。
またキースイッチ1をスタート位置にしてエンジンを
始動させた場合に、何等かの理由でスタータ定格時間の
Y秒間が経過してもエンジンが自立回転されていないと
きには、キースイッチ1がスタート位置でも第3図
(ハ)に示すようにY秒間後にタイマ2がオンとなり、
Tr2がオンされるため、リレー10がオフするので、C端
子がオフとなり、スタータ11は自動停止されると共に、
その後キースイッチ1をスタート位置へ回してもRSフリ
ップフロップ4がリセットされないためスタータ11へは
通電されず、キースイッチ1をオフにして、再びスター
ト位置へ回すことによりはじめてスタータ11へ通電され
るため、スタータ11を焼損させるなどの不具合を防止す
ることができる。
一方キースイッチ1をスタート位置からオン位置に戻
した場合、スタータ11はある時間惰性回転をしている。
このとき再びキースイッチ1をスタート位置へ回す
と、ピニオンがエンジン側へ飛び込んで破損の原因とな
るので、これを防止するため、スタータ11の惰性回転に
より発生する電圧をC端子より判定回路12へ取り込ん
で、その電圧が予め設定した電圧の範囲になるときに
は、リレー駆動回路8のトランジスタTr2をオンにし
て、キースイッチ1がスタート位置になってもリレー10
が励磁されないようになっている。
またエンジンを停止すべくキースイッチ1をオン位置
からオフ位置へ回すと、ACC接点が「L」となってその
信号がNOT回路に入力され反転されてその出力がAND回路
6へ入力されるため、AND回路6の出力が「H」となっ
てタイマ9が起動される。
そしてタイマ9が予め設定されたX秒間を計時してい
る間タイマ9の出力によりトランジスタTr2がオンされ
るため、この間にキースイッチ1を再びスタート位置に
回してもリレー10は励磁されず、スタータ11を作動させ
ることはできないが、タイマ9がX秒後にタイムアップ
すると、トランジスタTr2がオフになるため、キースイ
ッチ1をスタート位置へ回すことによりスタータ11を動
作させてエンジンを始動することができるようになる。
(発明の効果) この発明は以上詳述したように、従来と同様な機能の
他に、長時間スタータを連続して回転できないようにし
たことから、燃料系中のエア抜き作業中にスタータを焼
損させるなどの不具合を解消することができると共に、
エンジンが惰性回転しているときにもスタータが作動し
ないようにしたことから、エンジン停止後エンジンが惰
性回転しているうちに再びエンジンを始動させたために
生じるスタータのピニオンやエンジンのリングギヤなど
の破損事故を未然に防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示し、第1図は全体的な回
路図、第2図は要部の拡大図、第3図は作用を示すタイ
ミングチャートである。 1……キースイッチ、4……RSフリップフロップ 6……AND回路、9……タイマ 11……スタータ、13……オルタネータ 17……NOT回路、Tr2……セフテイリレー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キースイッチ(1)からの信号によりスタ
    ータ(11)を作動させてエンジンを始動させ、エンジン
    により駆動されるオルタネータ(13)からの発電信号に
    よりスタータ(11)を停止するように制御するセフテイ
    リレー回路において、前記キースイッチ(1)が、ACC
    ON時RSフリップフロップ(4)のQ出力をLにするリセ
    ット回路を設け、前記RSフリップフロップ(4)のQ端
    子とAND回路(6)の入力側の一方の端子と接続し、ACC
    端子とNOT回路(17)の入力側の端子と接続し、NOT回路
    (17)の出力側とAND回路(6)の入力側のもう一方の
    端子と接続し、AND回路(6)の出力側とタイマ(9)
    を接続し、タイマ(9)の設定時間経過後セフテイリレ
    ーの(Trz)をONすることを特徴とするエンジンのセフ
    テイリレー回路。
JP1052799A 1989-03-07 1989-03-07 エンジンのセフティリレー回路 Expired - Lifetime JP2665970B2 (ja)

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JPS5676167U (ja) * 1979-11-14 1981-06-22

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