JPH0631783Y2 - スイツチング素子の保護装置 - Google Patents

スイツチング素子の保護装置

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JPH0631783Y2
JPH0631783Y2 JP1990010663U JP1066390U JPH0631783Y2 JP H0631783 Y2 JPH0631783 Y2 JP H0631783Y2 JP 1990010663 U JP1990010663 U JP 1990010663U JP 1066390 U JP1066390 U JP 1066390U JP H0631783 Y2 JPH0631783 Y2 JP H0631783Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 概要 リレーコイルやランプなどの負荷を駆動する駆動回路の
スイツチング素子を保護するにあたつて、負荷に直列に
接続されて該負荷を制御する第2スイツチング素子をT
R2の前段に、該第2スイツチング素子を駆動する第1
スイツチング素子TR1を設ける。前記第1スイツチン
グ素子はそのベースに入力される制御信号に対応したス
イツチング状態となり、これに連動して第2スイツチン
グ素子のスイツチング状態が変化して負荷が駆動可能と
なる。
制御回路19,40から出力される負荷駆動信号は、第
3スイツチング素子TR3からコンデンサC1を介し
て、制御信号として前記第1スイツチング素子のベース
に与えられる。また、第2スイツチング素子と負荷3
2,42との接続点と、第1スイツチング素子とのベー
スとの間に、前記第2スイツチング素子を介して流れる
電流の一部を前記制御信号として第1スイツチング素子
のベースに与える分流回路D3,R10が設けられてい
る。
したがつて制御回路から負荷駆動信号が出力されると、
第3スイツチング素子からコンデンサを介して、第1お
よび第2スイツチング素子がトリガ駆動されて負荷電流
の供給が開始される。これによつてコンデンサそ1の端
子間電圧が大きくなつてゆき、前記第3スイツチング素
子を介する制御信号に代えて、前記分流回路を介する分
流電流によつて、第1および第2スイツチング素子の導
通状態が保持されるようになり、こうして自己保持が行
われる。
この状態で前記第3スイツチング素子への負荷駆動信号
が停止されると、該第3スイツチング素子のスイツチン
グ状態が切換わり、コンデンサが放電するとともにダイ
オードD1を介して前記分流電流がバイパスされて、第
1および第2スイツチング素子が遮断して負荷電流の供
給が停止される。また負荷が短絡すると、前記第1スイ
ツチング素子のベースへ供給されるべき分流電流も負荷
側へ流れ、これによつて第1および第2スイツチング素
子は遮断する。
このようにして、いわゆるパワートランジスタなどで実
現される第2スイツチング素子を、負荷の短絡による破
壊や特性の劣化から保護する。
産業上の利用分野 本考案は、リレーコイルやランプなどの駆動回路で好適
に実施されるスイツチング素子の保護装置に関する。
従来の技術 第4図は、典型的な従来技術のリレー駆動回路1の電気
回路図である。このリレー駆動回路1は、デイーゼル機
関の予熱を行うグロープラグ6に電力を供給/遮断制御
するグロープラグリレー2のリレーコイル3を駆動制御
するために用いられる。リレーコイル3が電力付勢され
ると、リレースイツチ7が導通し、バツテリ8からの電
力がグロープラグ6に供給されて前記予熱が行われる。
このリレー駆動回路1は、いわゆるローアクテイブに構
成され、したがつてマイクロコンピユータなどで実現さ
れる制御回路4からローレベルの制御信号が入力される
と、ライン5を介してリレーコイル3に励磁電流を供給
する。
制御回路4からの制御信号は、抵抗r1,r2で分圧さ
れてトランジスタtr1のベースに与えられる。このト
ランジスタtr1のコレクタは抵抗r3を介してハイレ
ベルの電源ライン+bに接続され、またエミツタは接地
されている。トランジスタtr1のコレクタはまた、ト
ランジスタtr2のベースに接続されており、このトラ
ンジスタtr2のコレクタは抵抗r4,r5を介して前
記電源ライン+bに接続され、またエミツタは接地され
ている。
前記抵抗r4,r5の接続点p1は、出力トランジスタ
tr3のベースに接続されており、この出力トランジス
タtr3のエミツタは前記電源ライン+bに接続され、
コレクタは前記リレーコイル3に接続されている。出力
トランジスタtr3のコレクタはまた、リレーコイル3
の消磁時に発生する逆起電力を吸収するために、抵抗r
6およびコンデンサc1を介して接地されている。
したがつて、制御回路4からハイレベルの制御信号が出
力されているときには、トランジスタtr1が導通し、
トランジスタtr2,tr3が遮断して、リレーコイル
3には励磁電流が供給されない。これに対して、制御回
路4から前記ローレベルの制御信号が入力されると、ト
ランジスタtr1が遮断し、トランジスタtr2,tr
3が導通してリレーコイル3に励磁電流が供給される。
考案が解決しようとする課題 上述のような従来技術のリレー駆動回路1では、リレー
コイル3への通電柱にリレーコイル3やライン5が短絡
すると、出力トランジスタtr3に過大な電流が流れ、
該出力トランジスタtr3が破壊してしまい、前記グロ
ープラグ6の制御不能に陥る。また出力トランジスタt
r3が破壊まで至らなくとも、その特性が劣化してしま
い、信頼性が著しく低下する。このため、リレーコイル
3の短絡時には、リレーコイル3とともに、リレー駆動
回路1を交換する必要がある。
一方、近年では自動車の各種の機能の電子制御化が進
み、取付けスペースの低減やコストダウンを目的とし
て、それらの制御装置の複合化が行われている。たとえ
ば、上述のリレー駆動回路1を含むグロープラグの予熱
制御装置は、排ガス制御装置や燃料噴射制御装置、さら
にはトランスミツシヨン制御装置などとの複合化が行わ
れている。したがつて、上述のようなリレーコイル3の
短絡に対しても、これら各種の制御装置が複合化された
制御装置全体を交換する必要があり、修理費用が嵩むと
いう問題がある。
本考案の目的は、負荷駆動用のスイツチング素子を、負
荷の短絡による破壊や特性の劣化から保護することがで
きるスイツチング素子の保護装置を提供することであ
る。
課題を解決するための手段 本考案は、ベースに制御信号が与えられることによつて
第1スイツチング状態となり、その制御信号が与えられ
ないときに第2スイツチング状態となるスイツチング素
子(TR1)と、 負荷(32,42)に直列に接続され、前記第1スイツ
チング素子が、第1スイツチング状態となつているとき
に導通し、第2スイツチング状態となつているときに遮
断する第2スイツチング素子(TR2)と、 制御回路1(19,40)から出力される負荷駆動信号
が与えられることによつて第1スイツチング状態とな
り、前記負荷駆動信号が与えられないときに第2スイツ
チング状態となる第3スイツチング素子(TR3)と、 前記第3スイツチング素子の出力側に接続され、該第3
スイツチング素子に負荷駆動信号が与えられて第1スイ
ツチング状態に切換わつたときに所定時間だけ前記第1
スイツチング素子のベースに前記制御信号を供給するコ
ンデンサ(C1)と、 前記第2スイツチング素子と負荷との接続点と、第1ス
イツチング素子のベースとの間に介在され、第2スイツ
チング素子を介して流れる電流の一部を前記制御信号と
して前記第1スイツチング素子のベースに与える分流回
路(D3,R10)と、 前記第3スイツチング素子が第2スイツチング状態に切
換わつたとき、前記分流回路に流れる分流電流が第1ス
イツチング素子のベースに供給されないように直ちに該
分流電流をバイパスするダイオード(D1)とを含むこ
とを特徴とするスイツチング素子の保護装置である。
作用 本考案に従えば、リレーコイルやランプなどの負荷3
2,42と電源ラインとの間に第2スイツチング素子T
R2を介在し、この第2スイツチング素子を導通/遮断
制御することによつて前記負荷が駆動制御される。
前記第2スイツチング素子は、第1スイツチング素子T
R1と連動して導通/遮断動作を行い、第1スイツチン
グ素子のベースに制御信号が与えられると、該第1スイ
ツチング素子は第1スイツチング状態となり、これによ
つて第2スイツチング素子は導通する。また、第1スイ
ツチング素子のベースに前記制御信号が与えられていな
いときには、前記第1スイツチング素子は第2スイツチ
ング状態となり、これによつて第2スイツチング素子は
遮断する。
前記第1スイツチング素子に関連してコンデンサC1お
よび第3スイツチング素子TR3が設けられており、制
御回路19,40から負荷駆動信号が出力されると、前
記第3スイツチング素子は第1スイツチング状態とな
り、該第3スイツチング素子の第1スイツチング状態へ
の切換わりに伴つて、前記コンデンサは所定時間だけ第
1スイツチング素子のベースに前記制御信号を供給す
る。また、第2スイツチング素子と負荷との接続点と、
第1スイツチング素子のベースとの間には、分流回路D
3,R10が介在されており、この分流回路は第2スイ
ツチング素子を介する電流の一部を前記制御信号として
第1スイツチング素子のベースに与える。
したがつて、制御回路から負荷駆動信号が出力され、第
3スイツチング素子が第1スイツチング状態に切換わる
と、まず該第3スイツチング素子を介して第1スイツチ
ング素子に制御信号が与えられて、第2スイツチング素
子がトリガ駆動されて負荷電流の供給が開始され、コン
デンサの充電に伴つて所定時間が経過すると、前記第1
スイツチング素子へは分流回路を介する分流電流が制御
信号として与えられるようになり、こうして自己保持動
作が行われる。
前記第3スイツチング素子に関連して、前記分流回路と
該第3スイツチング素子との間にはダイオードD1が介
在されており、このダイオードは、制御回路からの負荷
駆動信号が停止されて第3スイツチング素子が第2スイ
ツチング状態に切換わると、前記分流電流を直ちにバイ
パスして、第1スイツチング素子のベースに供給されな
いようにして、前記自己保持を解除させる。
したがつて前記自己保持状態、すなわちコンデンサが充
電されていると、前記制御回路からの負荷駆動信号が導
出されて第3スイツチング素子が第1スイツチング状態
であつても、負荷が短絡すると、第2スイツチング素子
を介して流れる電流がすべて負荷電流となつてしまい、
分流回路を介して供給されるべき制御信号は直ちに遮断
され、前記自己保持状態が解除されて第1および第2ス
イツチング素子のスイツチング状態が切換わり、負荷電
流の供給が遮断される。
したがつて負荷の短絡後、直ちに不過電流を遮断するこ
とができるとともに、第2スイツチング素子を第1スイ
ツチング素子で駆動するので、該第1スイツチング素子
に関連して設けられるコンデンサの容量を小さくするこ
とができる。
実施例 第1図は本考案の一実施例のリレー駆動回路11の電気
回路図であり、第2図はそのリレー駆動回路11が藻い
けられるデイーゼル機関の予熱制御装置12の電気的構
成を示すブロツク図である。なお、第2図で示される予
熱制御装置12では、前記リレー駆動回路11は2つ用
いられており、したがつてこの第2図中では、両者の識
別のために添字aまたはbを付して示す。
運転者によつてイグニシヨンキースイツチ13がON接
点に導通されると、バツテリ14からの電力は、ランイ
15を介して前記リレー駆動回路11a,11bおよび
セツト回路16に与えられる。これによつてリセツト回
路16はタイマ回路17をリセツトし、またORゲート
18を介してタイマ回路19をリセツトする。タイマ回
路17,19は、それぞれ時間設定回路20,21によ
つて限時時間が設定される。時間設定回路21には冷却
水温度検出器22が接続されており、また時間設定回路
20は後述する接続点23と接続されている。
冷却水温度検出器22は、冷却水温度が上昇するにつれ
て抵抗値が低くなり、時間設定回路21はこの抵抗値か
ら、冷却水温度に対応してアフタグロー時間T1を決定
し、前記タイマ回路19に限時時間として設定する。ア
フタグロー時間T1は、たとえば10〜200秒の範囲
に選ばれ、冷却水の温度が高い程短くされる。
こうしてアフタグロー時間T1が設定されると、タイマ
回路19は刻時動作を行い、前記アフタグロー時間T1
中はローレベルの出力を導出する。このタイマ回路の出
力は、リレー駆動回路11bを介して、副グロープラグ
リレー31のリレーコイル32に与えられている。した
がつて前記アフタグロー時間T1中は、リレーコイル3
2が励磁されてリレースイツチ33が導通し、これによ
つてバツテリ14からの電力は、抵抗34を介してグロ
ープラグ35に供給される。グロープラグ35は、たと
えば各気筒毎に設けられ、シリンダブロツクを加熱す
る。
またタイマ回路19の出力は、ORゲート40からリレ
ー駆動回路11aを介して主グロープラグリレー41の
リレーコイル42に与えられており、該タイマ回路19
が前述のようにリセツトされると、該タイマ回路19か
らはローレベルの出力が導出され、前記リレーコイル4
2は励磁され、リレースイツチ43が導通する。リレー
スイツチ43が導通すると、バツテリ14からの電力は
直接グロープラグ35に供給され、急速に予熱が行われ
る。
このとき、時間設定回路20は、タイマ回路17に、抵
抗34とグロープラグ35との接続点23に発生した電
圧に対応する急速予熱時間T2を設定する。タイマ回路
17はこの急速予熱時間T2の期間はローレベルの出力
を導出し続け、したがつてANDゲート44の出力はロ
ーレベルとなり、またこのとき前述のようにタイマ回路
19はローレベルの出力を導出しており、さらにまたデ
イーゼル期間が始動していない状態では、後述する始動
判定回路45によつてANDゲート46の出力はローレ
ベルとなり、こうして前記ORゲート40の全ての入力
はローレベルとなつて、前記急速予熱が行われる。前記
急速予熱時間T2は、たとえば10〜20秒の範囲に選
ばれ、接続点23の電圧が低い程、すなわち低温始動時
などのバツテリ14の出力電圧が低い程、長くされる。
前記イグニシヨンキースイツチ13がST接点に導通さ
れたときには、リレー51のリレーコイル52に励磁電
流が流れ、これによつてリレースイツチ53が導通し、
スタータモータ54が起動される。このようにST接点
が導通されたときには、ライン55から反転バツフア5
6を介して、ローレベルの信号が前記ANDゲート4
4,46と、リセツト回路57とに共通に与えられる。
これによつて、ANDゲート44,46の出力はローレ
ベルとなり、また前記ORゲート18を介するこのリセ
ツト回路57からの出力によつて、前記タイマ回路19
はリセツトされる。
ANDゲート44には、前述のようにタイマ回路17の
出力が与えられており、このANDゲート44はタイマ
回路17の刻時動作中、すなわちローレベルの出力が導
出されているか、あるいは前述のようにイグニシヨンキ
ースイツチ13がST接点に導通されているときには、
ORゲート40にローレベルの出力を導出する。
またANDゲート46は、前記ST接点が導通されてい
るか、またはデイーゼル機関が始動したか否かを判定す
る始動判定回路45からの出力がローレベルであると
き、すなわち始動していないときにはORゲート40に
ローレベルの出力を導出する。
始動判定回路45は、クランク角検出器58によつて検
出されるデイーゼル機関の回転速度から、たとえば該回
転速度が500rpm以上となつた時点で始動したもの
と判断し、こうしてデイーゼル機関が始動状態であるこ
とが判断されるとハイレベルの出力を導出し、始動状態
であると判断されないときには、前述のようにローレベ
ルの出力を導出する。
すなわち、デイーゼル機関がスタータモータ54によっ
て回転駆動されているときには、前記回転速度は500
rpm未満であり、またデイーゼル機関に供給された燃
料が完爆状態となつて該デイーゼル機関が始動したとき
には前記回転速度は500rpm以上となり、こうして
回転速度によつて、始動判定回路45はデイーゼル機関
が始動したか否かを判定することができる。
このようにしてORゲート40の全ての入力がローレベ
ルであるとき、すなわちタイマ回路19,17が刻時動
作を行つており、かつスタータモータ54が起動されて
いてデイーゼル機関が始動していないときには、前記急
速予熱が行われる。急速予熱の終了後は、前記アフター
グロー時間T1が経過するまで予熱が継続される。
第1図を参照して、リレー駆動回路11は、大略的に、
トランジスタTR2〜TR3と、抵抗R1〜R10と、
コンデンサC1,C2と、ダイオードD1〜D3とを含
んで構成されている。
前記ORゲート40またはタイマ回路19からの出力
は、制御信号としてこのリレー駆動回路11の入力端子
60に与えられ、抵抗R1,R2で分圧されてトランジ
スタTR3のベースに与えられる。このトランジスタT
R3のエミツタは接地され、コレクタはラインl1から
抵抗R3を介して、ハイレベルの電源ライン+Bに接続
されている。前記ラインl1はまた、コンデンサC1、
抵抗R4,R5、ダイオードD2および抵抗R6を介し
て、第1スイツチング素子であるトランジスタTR1の
ベースに接続されている。
トランジスタTR1のエミツタは接地され、コレクタは
抵抗R7,R8を介して前記電源ライン+Bに接続され
ている。抵抗R7,R8の接続点P2は、第2スイツチ
ング素子である出力トランジスタTR2のベースに接続
され、この出力トランジスタTR2のエミツタは前記電
源ライン+Bに接続され、コレクタは出力端子61を介
してリレーコイル32または42に接続されている。
前記出力端子61はまた、抵抗R9およびコンデンサC
2を介して接地されており、これによつてリレーコイル
32または42への電力供給の遮断時に発生する逆起電
力を吸収する。出力端子61はまた、ダイオードD3お
よび抵抗R10を介して、前記抵抗R5とダイオードD
2との接続点P1に接続されるとともに、ダイオードD
1を介して前記ラインl1に接続される。
上述のように構成されたリレー駆動回路11において、
リレーコイル32または42が励磁されないときには、
入力端子60へはハイレベルの入力が与えられており、
これによつてトランジスタTR3が導通し、トランジス
タTR2,TR1が遮断し、前記リレーコイル32また
は42への電力供給は遮断されている。
入力端子60がローレベルとなると、トランジスタTR
3が遮断し、これによつてその遮断直後には、抵抗R3
−ラインl1−コンデンサC1−抵抗R5−ダイオード
D2を介して、トランジスタTR1にベース電流I1が
流れ、したがつてコンデンサC1の充電が開始されると
ともに、トランジスタTR1が導通する。これによつて
出力トランジスタTR2のベース電流が流れ、該出力ト
ランジスタTR2が導通し、リレーコイル32または4
2に電力が供給される。
またこのとき、出力トランジスタTR2のコレクタ電流
の一部の電流I2は、分流回路を構成するダイオードD
3および抵抗R10を介してトランジスタTR1のベー
スに与えられる。したがつて、コンデンサC1の充電電
荷量が大きくなつて、抵抗R5を介するトランジスタT
R1のベース電流量I1が小さくなつても、トランジス
タTR1を導通状態で保持することができ、こうしてト
ランジスタTR1,TR2に自己保持動作を行わせるこ
とができる。
この状態で入力端子60がハイレベルとされると、トラ
ンジスタTR3が導通し、したがつてラインl1の電位
が接続点P1の電位より低くなり、ダイオードD3およ
び抵抗R10を介して流れていた出力トランジスタTR
2のコレクタ電流の一部の電流I2は、ダイオードD1
からトランジスタTR3を介してバイパスされる。これ
によつてトランジスタTR1,TR2は遮断し、前記自
己保持動作が解除されるとともに、リレーコイル32ま
たは42への電力供給が遮断される。
また、上述のようにトランジスタTR1,TR2が導通
して自己保持動作が行われている状態で、リレーコイル
32または42が短絡すると、出力トランジスタTR2
のコレクタ電流の全てはリレーコイル32または42側
へ流れ、したがつてダイオードD3および抵抗R10を
介するトランジスタTR1のベース電流は遮断される。
またこのとき、コンデンサC1が充分に充電されている
と、接続点P1の電位は低く、トランジスタTR1は遮
断する。
なお、このような短絡状態は、たとえばダイオードD
3,D2およびトランジスタTR1の導通抵抗を0.3
〜0.8Vとし、抵抗R10の抵抗値を考慮すると、出
力端子61の端子電圧が0.9〜3V程度以下となると
検出される。
このようにして本考案によるリレー駆動回路11では、
リレーコイル32または42の短絡が検出されたときに
は、出力トランジスタTR2は自動的に遮断されるよう
にしたので、該出力トランジスタTR2に、従来技術の
項で述べたような過電流が流れることはなく、該出力ト
ランジスタTR2を、破壊や特性の劣化から確実に保護
することができる。
第3図は本考案の他の実施例のリレー駆動回路71の電
気回路図であり、この実施例は前述の実施例に類似し、
対応する部分には同一の参照符を付す。このリレー駆動
回路71では、前記トランジスタTR1の前段にトラン
ジスタTR4が設けられている。
前記リレーコイル32または42の抵抗値が小さいとき
には、出力トランジスタTR2には大電流が流れること
となり、このためトランジスタTR1の電流容量も大き
くなり、ベース電流を多くする必要がある。これに伴う
コンデンサC1の容量の増大を抑えるために、本実施例
ではトランジスタTR4を設け、トランジスタTR4,
TR1をいわゆるダーリトン接続することによつて、前
記コンデンサC1の充電電流を増幅し、トランジスタT
R1を起動し易くしている。したがつて負荷電流量が増
大しても、速やかにリレーコイル32または42の電力
付勢を開始することができる。
なお、トランジスタTR2〜TR4は、上述の実施例と
は異なる導電形式であつてもよく、あるいはまた、トラ
ンジスタ以外のスイツチング素子が用いられてもよい。
また、トランジスタTR1を起動するトランジスタTR
3,TR4およびコンデンサC1を含む構成に代えて、
接続点P1にハイレベルまたはローレベルの信号を与え
る切換スイツチなどを備える信号源が用いられてもよ
い。
考案の効果 以上のように本考案によれば、電源ラインと負荷との間
に第2スイツチング素子を介在し、この第2スイツチン
グ素子の前段に、該第2スイツチング素子を駆動する第
1スイツチング素子を設け、前記第2スイツチング素子
と負荷との接続点と、第1スイツチング素子のスイツチ
ング状態を制御する制御信号が入力されるベースとを接
続して、前記第2スイツチング素子を介して流れる電流
の一部を制御信号として入力するようにしたので、第1
スイツチング素子へ制御信号が入力されて第2スイツチ
ング素子が導通すると、自己保持動作が行われる。これ
に対して負荷が短絡すると、第2スイツチング素子から
前記制御端子へ流れるべき電流は全て負荷側へ流れて前
記自己保持動作は解除される。
したがつて、負荷の短絡時には第2スイツチング素子は
遮断され、これによつて従来技術の項で述べたように、
負荷の短絡時において、該第2スイツチング素子に過大
な電流が流れることは防止され、該第2スイツチング素
子を、破壊や特性の劣化から保護することができる。
また、負荷の駆動に大きな負荷電流を必要とする場合、
第2スイツチング素子を導通させるのに大きなベース電
流を必要とするが、そのベース電流は第1スイツチング
素子を導通させることで得ることができ、第1スイツチ
ング素子へのわずかな制御電流で第2スイツチング素子
を制御することができる。
したがつて、制御回路から第3スイツチング素子に負荷
駆動信号が供給されたとき、前記第1スイツチング素子
のベースに制御信号を供給して導通させるためのコンデ
ンサとして小容量のものを使用することができ、小形化
を図ることができる。さらにまた負荷の駆動を停止する
ときには、分流電流をダイオードによつて直ちにバイパ
スして第1スイツチング素子への制御電流の供給を停止
するので、負荷電流の遮断を応答性良く行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例のリレー駆動回路11の電気
回路図、第2図は、リレー駆動回路11が用いられるデ
イーゼル機関の予熱制御装置12の電気的構成を示すブ
ロツク図、第3図は本考案の他の実施例のリレー駆動回
路71の電気回路図、第4図は従来技術のリレー駆動回
路1の電気回路図である。 11,71……リレー駆動回路、12……予熱制御装
置、31,41……グロープラグリレー、32,42リ
レーコイル、35グロープラグ、C1,C2……コンデ
ンサ、D1〜D3……ダイオード、R1〜R10……抵
抗、TR2〜TR4……トランジスタ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースに制御信号が与えられることによつ
    て第1スイツチング状態となり、その制御信号が与えら
    れないときに第2スイツチング状態となる第1スイツチ
    ング素子(TR1)と、 負荷(32,42)に直列に接続され、前記第1スイツ
    チング素子が、第1スイツチング状態となつているとき
    に導通し、第2スイツチング状態となつているときに遮
    断する第2スイツチング素子(TR2)と、 制御回路(19,40)から出力される負荷駆動信号が
    与えれることによつて第1スイツチング状態となり、前
    記負荷駆動信号が与えられないときに第2スイツチング
    状態となる第3スイツチング素子(TR3)と、 前記第3スイツチング素子の出力側に接続され、該第3
    スイツチング素子に負荷駆動信号が与えられて第1スイ
    ツチング状態に切換わつたときに所定時間だけ前記第1
    スイツチング素子のベースに前記制御信号を供給するコ
    ンデンサ(C1)と、 前記第2スイツチング素子と負荷との接続点と、第1ス
    イツチング素子のベースとの間に介在され、第2スイツ
    チング素子を介して流れる電流の一部を前記制御信号と
    して前記第1スイツチング素子のベースに与える分流回
    路(D3,R10)と、 前記第3スイツチング素子が第2スイツチング状態に切
    換わったとき、前記分流回路に流れる分流電流が第1ス
    イツチング素子のベースに供給されないように直ちに該
    分流電流をバイパスするダイオード(D1)とを含むこ
    とを特徴とするスイツチング素子の保護装置。
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JPS63527U (ja) * 1986-06-20 1988-01-05

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