JP2664769B2 - 9‐オキソ‐1,9a,10‐トリアザ‐9‐ヒドロアントラセン化合物、その製法及び該化合物を着色剤として使用する方法 - Google Patents

9‐オキソ‐1,9a,10‐トリアザ‐9‐ヒドロアントラセン化合物、その製法及び該化合物を着色剤として使用する方法

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JP2664769B2 JP1107888A JP10788889A JP2664769B2 JP 2664769 B2 JP2664769 B2 JP 2664769B2 JP 1107888 A JP1107888 A JP 1107888A JP 10788889 A JP10788889 A JP 10788889A JP 2664769 B2 JP2664769 B2 JP 2664769B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明の対象は、高い着色力を有する黄色乃至菫色化
合物である9−オキソ−1,9a,10−トリアザ−9−ヒド
ロアントラセンの新規な誘導体、その製法及び該化合物
を合成及び天然材料の着色例えばラッカー系及び合成樹
脂の顔料着色への使用にある。
式 A で示される9−オキソ−1,9a,10−トリアザ−9−ヒド
ロアントラセンから誘導される着色誘導体はDYES AND
PIGMENTS ,23(1986)中にはじめて記載された。
アントラニル酸Bと無水酢酸との反応及びこれによる
得られる生成物とヒドラジンとの反応により3−アミノ
−2−メチル−4−オキソキナゾリンCが次の様に得ら
れる: 化合物Cとアセナフテキノン、フェナントレンキノン
又はイサチンとの反応により、黄色乃至橙色着色化合物
である多環式化合物D、E及びFが次の様に得られる: 本発明は、一般式 I (式中Rは水素原子又はハロゲン原子、C1〜C4アルキル
基、C1〜C4アルコキシ基、トリハロゲノメチル基、−CO
−NH2−基、−CO−NH−(C1〜C4アルキル)基又は−CO
−N(C1〜C4アルキル)基あるいは橋員−S−、SO−
又は−SO2−を介して結合しているフェニル基、C1〜C4
基、−NH2基、−NH(C1〜C4アルキル)基、−N(C1〜C
4アルキル)基又はC1〜C4アルキレン−OSO3H−基、あ
るいは縮合した4員乃至7員の同素環又は複素環であ
り、該環はそれ自体ナフタリン、アセナフテン、フェナ
ントレン及びインドールよりなる組から選ばれた多環式
系の成分であることができ、xは1乃至4の整数を意味
し、その際x>1の場合についてはRは同一であるか又
は異なっていることができ、そしてZは縮合した4員乃
至7員の同素環又は複素環を表し、該環はそれ自体ナフ
タリン、アセナフテン、フェナントレン及びインドール
よりなる組から選ばれた多環式系の成分であることがで
き、その際上記の4員乃至7員の同素環又は複素環の各
々及び上記の多環式系の各々はハロゲン原子、C1〜C4
ルキル基、C1〜C4アルコキシ基、、トリハロゲノメチル
基、−CO−NH2−基、−CO−NH(C1〜C4アルキル)基又
は−CO−N(C1〜C4アルキル)基あるいは橋員−S
−、−SO−又は−SO2−を介して結合しているフェニル
基、C1〜C4アルキル基、−NH2基、−NH(C1〜C4アルキ
ル)基、−N(C1〜C4アルキル)基又はC1〜C4アルキ
レン−OSO3H基により置換されていることができる) で示される化合物であって、前記式D、E及びFで示さ
れる化合物を除く、9−オキソ−1,9a,10−トリアザ−
9−ヒドロアントラセンの新規な誘導体に関する。
更に本発明は、一般式II (式中R′は水素原子又はC1〜C4アルキル基又はアリー
ル基であり、R及びxは上記の意味を有する) で示されるアントラニル酸誘導体を先ず約50乃至約180
℃の温度及び常圧又は高圧又は減圧に於いて無水酢酸1
乃至約50モルと反応させ、次にだいたい0乃至約120℃
の温度に於いてヒドラジン1乃至約10モルと反応させ、
引き続いて得られる一般式III (式中R及びxは上記の意味を有する) で示される反応生成物を約140乃至240℃の温度に於いて
反応成分に対し不活性な有機溶剤中で一般式IV (式中Zは上記の意味を有する) で示される1,2−ジケトン1乃至約2モルと、反応の際
生ずる水の同時的除去下、反応させることによって、上
記一般式Iの新規な化合物の製法に関する。
最後の段階に於いて使用され、反応成分に対し不活性
な溶剤としては、例えば場合により置換された脂肪族又
は芳香族炭化水素、エーテル、アミド又はそれらの混合
物殊にo−ジクロルベンゾール、ジイソプロピルナフタ
リン(異性体混合物)、1−クロルナフタリン又はジフ
ェニルエーテル76.5%及びジフェニル23.5%からなる混
合物( Dowtherm A)を使用することができる。
第二段階に於いて実施されるヒドラジンとの反応は、
アルコール性媒体例えばメタノール又はエタノール中で
も実施することができる。
第一段階に於いて行われる、一般式IIのアントラニル
酸誘導体と無水酢酸との反応の場合それ自体1:1のモル
比が十分である。併し過剰な無水酢酸が有利には反応媒
体として使用されることを考慮して多かれ少なかれ大な
るモル過剰例えば1:1乃至1:約50のモルでの無水酢酸の
使用が推奨される。
本方法により得られる一般式Iの化合物は、置換基の
種類次第で黄色乃至菫色に着色した、大部分が難溶性の
化合物であり、本化合物は高い着色力を有し、合成及び
天然材料の着色例えばラッカー系及び合成樹脂の顔料着
色に適する。
一般式Iの化合物は高沸点の溶剤中に於ける合成の際
高結晶で得られ、この形では種々な材料の着色に通例適
さない。本化合物は先ず適当な手段により微細分散した
形に変えられねばならぬ。この様な手段は、例えば磨砕
又は、化合物を適当な媒体中に溶解し、再び沈澱させる
再沈澱であることができる。このためにはポリ燐酸及び
トリフルオル燐酸のほかに殊に96%乃至100%硫酸が適
する。引き続いてこの中に含まれる溶液を水に注入して
加水分解する。非常に微細に分散した粒子が得られ、こ
れは例えばアクリル−メラミン−ラッカー系又はポリオ
レフィンの顔料着色の際高い着色力を有する。得られる
一般式Iの化合物のこの後処理の際X線回折図形の作成
後化合物が種々な結晶変態で存在することが判明した。
使用目的次第で加水分解後得られる顔料を、これを加
水分解直後生成した媒体(例えば水で稀釈した硫酸媒
体)中で60乃至100℃の温度に加熱することによって、
高隠ぺい力を有する形にすることができる。併し微細分
散した顔料を又先ず単離し、次に水性媒体中で有機溶剤
例えばアルコール例えばエタノール又はイソブタノール
又は芳香族化合物例えばトルオール又はカルボン酸アミ
ド例えばジメチルホルムアミドの添加下場合により加圧
下約80乃至約150℃の温度に加熱することができる。
更に一般式Iの本発明による顔料を磨砕によっても使
用に適する形に変えることができる。この磨砕は水及び
/又は前記の如き有機溶剤の存在下実施することができ
る。磨砕は又磨砕助剤としての無機塩例えば硫酸ナトリ
ウム又は塩化ナトリウム又は併し又磨砕助剤なしに実施
することができる。
これら操作の場合表面活性化合物の添加によりこの新
規な着色剤の使用技術的性質を著しく改善することがで
きる。
一定の結晶性例えば特殊な表面、粒度分布、粒子形を
得るための方法は、本発明による着色剤の場合存在する
置換基の種類及び数に非常に左右される。
更に、一定の着色性又は堅牢性を改善するために、一
般式Iの化合物の混合物を製造することが有利であるこ
とができる。このことは最も簡単な方法の場合、一般式
Iの2種又は多種の化合物を機械的に混合することによ
って達成することができ、この操作は一般に一定の色調
にするために使用される。
併しいわゆる結晶も製造することができる。1種又は
多種の化合物が「ホスト化合物」の結晶格子に組み込め
ば、混晶又は固溶体が存在する。その場合この混晶のX
線回折図形は「ホスト化合物」の反射率のみを示し、一
方対応する機械的混合物のX線回折図形は全ての関与化
合物の反射率を有する。この様な方法は、着色性のほか
に流動性又は堅牢性も影響を与えることが望ましい場
合、選択される。
混晶の製造は、一般式Iの化合物の場合次の様に種々
な方法で行うことができる: 一方では一般式Iの1種又は多種の化合物を例えば96
乃至100%硫酸中に溶解し、得られる溶液を水に注入し
て加水分解することができる。他方では2種又は多種の
3−アミノ−2−メチル−4−オキソキナゾリン(前記
の一般式III参照)からなる混合物を1,2−ジケトンと反
応させることができる。
一般式Iの化合物で着色又は顔料着色することができ
る材料は、例えば天然樹脂又は合成樹脂例えば重合−又
は重縮合樹脂併し又セルロースエーテル又は−エステル
である。
以下の例により本発明を説明するが、本発明は該例に
限定されるものでない。
以下の例中に記載の部は重量部てあり、百分率の記載
は重量パーセントに関する。
試験例 一般式IIIの3−アミノ−2−メチル−4−オキソキナ
ゾリンを製造するための一般的工程: アントラニル酸誘導体a部を無水酢酸b部中で3乃至
5時間加熱下沸とうさせる、引き続いて溶剤を除去し、
残留物をデシケーター中の水酸化カリウム上で乾燥させ
る。
この様に得られる物質をメタノールcmlと撹拌し、冷
却し10乃至15℃に於いて水和ヒドラジンd部を滴加す
る。引き続いて30分間20℃に於いて、30分間40℃に於い
て、30分間沸とう温度に於いて保つ。引き続いて20℃に
於いて吸引ろ過し、残留物を少量のメタノールで洗浄
し、60℃に於いて空気循環キャビネット中で乾燥する。
3−アミノ−2−メチル−4−オキソキナゾリンx部が
得られ(アントラニル酸誘導体に対し理論値の基y
%)、これを更に精製せずに1,2−ジケトンと反応させ
るために使用することができる。
9−オキソ−1,9a,10−トリアザ−9−ヒドロ−アント
ラセンを製造するための一般的工程: 前記の如く製造した3−アミノ−2−メチル−4−オ
キソキナゾリン−1−12夫々a部を溶剤c部中でd時間
T℃の温度で水分離器に於いて1,2−ジケトンb部と共
に加熱する。80乃至100℃に於いて吸引ろ過し、温溶剤
で洗浄し、フィルターケーキをジクロルメタン中で撹拌
し、再び吸引ろ過し、ジクロルメタンで洗浄し、乾燥し
(60℃、空気循環キャビネット)、9−オキソ−1,9a,1
0−トリアザ−9−ヒドロ−アントラセン−誘導体x部
(理論置のy%)が得られる。
この様に得られる生成物m部を15乃至20℃に於いて96
乃至100%硫酸n部中に溶解するか又は懸濁させ、1時
間この温度に於いて放置する。混合物を氷水o部上に注
ぎ、引き続いて2時間90℃に加熱し、吸引ろ過し、洗浄
して中性にし、乾燥し、9−オキソ−1,9a,10−トリア
ザ−9−ヒドロ−アントラセン−誘導体p部(q%)が
得られる。
次の表に於いて使用される1,2−ジケトン及び溶剤に
関する要約 ANC=アセナフテンキノン PC=フェナントレンキノン IS=イサチン o−DCB=1,2−ジクロルベンゾール DT=Dowtherm A=ジフェニルエーテル76.5%、 ジフェニル23.5% DIN=ジイソプロピルナフタリン(異性体混合物) CN=1−クロルナフタリン 更に前記の混合物13乃至37の構造を1H−NMR−分光分
析法により確認する。
試験例 38 I(R=5−C1)13 14.2部及びI(R=H)34 3.
2部を96%硫酸250部中に於いて溶解する。得られる溶液
を0℃の水2500部中に流入させる。引き続いて生成した
懸濁液を2時間90℃に加熱する。次に吸引ろ過し、洗浄
して中性にし、乾燥する。X線回折図形が化合物13の反
射率のみを示す黄色顔料8.5部(理論値の98%)が得ら
れる。
試験例 39 3 9.76部及び1 2.09部並びにアセナフテンキノン
10.1部をo−ジクロルベンゾール300ml中で7時間水分
離器に於いて加熱する。引き続いて80℃に於いて吸引ろ
過し、温o−ジクロルベンゾールで洗浄し、残留物をジ
クロルメタン中で撹拌し、吸引ろ過し、乾燥し、X線回
折図形に於いて化合物18の反射率のみを示す混晶16.5部
(理論値86%)が得られる。
試験例 40 得られる顔料をTSA−ラッカー系中に混入後次の様に
相互に比較する: a)化合物18 30.0部を100%硫酸400部中に10乃至15℃
に於いて溶解し、この溶液を0℃の水3200部に注入して
加水分解する。生成した懸濁液をなお2時間90℃に加熱
し、吸引ろ過し、洗浄して中性にし、乾燥する。18 2
9.3部(理論値の98%)が黄色顔料として回収される。
b)試験例18により得られた如き化合物18 15.0部を撹
拌ボールミルに於いてガラスビーズ(直径位2mm)の存
在下3時間室温に於いて水140部及びイソブタノール10
部と磨砕する。アルコールを水蒸気で留出し、残留する
懸濁液を吸引ろ過し、洗浄し、乾燥する。着色性に於い
てa)により得られる顔料と比較可能な黄色顔料15.0部
が回収される。
c)試験例18により得られた如き化合物18 15.0部をロ
ールミル中で磁製ボールの存在下4時間硫酸ナトリウム
30部と磨砕する。磨砕物を水600部で処理し、残留物を
吸引ろ過し、洗浄して塩を除去し、乾燥する。a)によ
り得られるものより著しく透明な黄色顔料29.2部(理論
値の98%)が得られる。
本発明は特許請求の範囲の記載を発明の要旨とするも
のであるが、その実施態様として下記事項をも包含す
る: 1.一般式 I (式中Rは水素原子−塩素原子又は臭素原子、C1〜C4
ルキル基、C1〜C4アルコキシ基、トリフルオルメチル基
又はトリクロルメチル基、−CO−NH2−基、−CO−NH−
(C1〜C4アルキル)基又は−CO−N(C1〜C4アルキル)
基あるいは橋員−S−、−SO−又は−SO2−を介して
結合しているフェニル基、C1〜C4アルキル基、−NH
2基、−NH(C1〜C4アルキル)基、−N(C1〜C4アルキ
ル)基又はC1〜C4アルキレン−OSO3H基あるいはシク
ロブタン、シクロペンタン、チオフェン、ピロール、フ
ラン、シクロヘキサン、ピリジン、ピリミジン及びシク
ロヘプタンよりなる組から選ばれた、縮合した4員乃至
7員の同素環又は複素環を意味し、該環はそれ自体ナフ
タリン、アセナフテン、フェナントレン及びインドール
よりなる組から選ばれた多環式系の成分であることがで
き、xは1乃至4の整数を意味し、その際x>1の場合
についてはRは同一であるか又は異なっていることがで
き、そしてZはシクロブタン、シクロペンタン、チオフ
ェン、ピロール、フラン、シクロヘキサン、ピリジン、
ピリミジン及びシクロヘプタンよりなる組から選ばれ
た、縮合した4員乃至7員の同素環又は複素環を意味
し、該環はそれ自体ナフタリン、アセナフテン、フェナ
ントレン及びインドールよりなる組から選ばれた多環式
系の成分であることができ、その際上記の4員乃至7員
の同素環又は複素環の各々及び上記の多環式系の各々は
塩素原子又は臭素原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アル
コキシ基、トリフルオルメチル基、トリクロルメチル
基、−CO−NH2基、−CO−NH−(C1〜C4アルキル)基又
は−CO−N(C1〜C4アルキル)基あるいは橋員−S
−、−SO−又は−SO2−を介して結合しているフェニル
基、C1〜C4アルキル基、−NH2基、−NH(C1〜C4アルキ
ル)基、−N(C1〜C4アルキル)基又はC1〜C4アルキ
レン−OSO3H基により置換されていることができる) で示される化合物であって、下記式のD〜F で示される3種の化合物を除く、9−オキソ−1,9a,10
−トリアザ−9−ヒドロアントラセ ンの誘導体。
2.上記1記載の3つの個々の式D、E、及びFで示され
る化合物を除く、請求項1記載の一般式Iで示される9
−オキソ−1,9a,10−トリアザ−9−ヒドロ−アントラ
セン誘導体の製造方法に於いて、下記の一般式II (式中R′は水素原子又はC1〜C4アルキル基、フェニル
基又はトルイル基を表し、R及びxは請求項2記載の意
味を有する)で示されるアントラニル酸誘導体を先ず標
準条件に於いて無水酢酸の沸とう温度で無水酢酸約4乃
至約15モルと反応させ、次にその生成物を約15乃至約70
℃の温度に於いてヒドラジン約2乃至約6モルと反応さ
せ、ついで得られた下記の一般式III (式中R及びxは請求項2記載の意味を有する) で示される反応生成物を、約160乃至180℃の温度に於い
て反応成分に対し不活性な有機溶剤中で下記の一般式IV (式中Zは請求項1記載の意味を有する) で示される1,2−ジケトン約1.1乃至約1.2モルと、反応
の際生ずる水を同時に除去しながら、反応させることか
らなる前記製造方法。
3.ジケトンとの反応を不活性溶剤としてのo−ジクロル
ベンゾール、ジイソプロピルナフタリン、クロルナフタ
リン又はジフェニルエーテル76.5%及びジフェニル23.5
%からなる混合物中で実施する請求項3又は上記2記載
の方法。
4.請求項2記載の混晶の製造方法に於いて、請求項1記
載の一般式Iで表される、少なくとも2種の異なる化合
物を該化合物に対し不活性な酸中に溶解し、ついでその
結果得られた溶液を水中への注入により加水分解するこ
とからなる前記製造方法。
5.一般式Iの化合物を96乃至100%硫酸約5−乃至約10
−倍重量中に溶解する上記4記載の方法。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 I (式中Rは水素原子又はハロゲン原子、C1〜C4アルキル
    基、C1〜C4アルコキシ基、トリハロゲノメチル基、−CO
    −NH2基、−CO−NH−(C1〜C4アルキル)基又は−CO−
    N(C1〜C4アルキル)基、あるいは橋員−S−、−SO
    −又は−SO2−を介して結合しているフェニル基、C1〜C
    4アルキル基、−NH2−基、−NH(C1〜C4アルキル)基、
    −N(C1〜C4アルキル)基又はC1〜C4アルキレン−OS
    O3H基、あるいは縮合した4員乃至7員の同素環又は複
    素環であり、該環はそれ自体ナフタリン、アセナフテ
    ン、フェナントレン及びインドールよりなる組から選ば
    れた多環式系の成分であることができ、xは1乃至4の
    整数を意味し、その際x>1の場合についてはRは同一
    であるか又は異なっていることができ、そしてZは縮合
    した4員乃至7員の同素環又は複素環を表し、該環はそ
    れ自体ナフタリン、アセナフテン、フェナントレン及び
    インドールよりなる組から選ばれた多環式系の成分であ
    ることができ、その際上記の4員乃至7員の同素環又は
    複素環の各々及び上記の多環式系の各々はハロゲン原
    子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基、トリハロ
    ゲノメチル基、CO−NH2−基、−CO−NH(C1〜C4アルキ
    ル)基又は−CO−N(C1〜C4アルキル)基あるいは橋
    員−S−、−SO−又は−SO2−を介して結合しているフ
    ェニル基、C1〜C4アルキル基、−NH2基、−NH(C1〜C4
    アルキル)基、−N(C1〜C4アルキル)基又はC1〜C4
    アルキレン−OSO3H基により置換されていることができ
    る) で示される化合物であって、下記の式D〜F で示される3種の化合物を除く、9−オキソ−1,9a,10
    −トリアザ−9−ヒドロアントラセンの誘導体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の一般式Iで表される少なく
    とも2種の化合物からなる混晶に於いて、該化合物の少
    なくとも1種が他の1種の化合物の結晶格子中に存在し
    ている前記混晶。
  3. 【請求項3】請求項1記載の3つの個々の式D、E、及
    びFで示される化合物を除く、請求項1記載の一般式I
    で示される9−オキソ−1,9a,10−トリアザ−9−ヒド
    ロアントラセン誘導体の製造方法に於いて、下記の一般
    式II (式中、R′は水素原子又はC1〜C4アルキル基又はアリ
    ール基を表し、R及びxは請求項1記載の意味を有す
    る) で示されるアントラニル酸誘導体を先ず約50乃至約180
    ℃の温度及び常圧又は昇圧又は減圧下に於いて無水酢酸
    1乃至約50モルと反応させ、次にその生成物を約0乃至
    約120℃の温度に於いてヒドラジン1乃至約10モルと反
    応させ、ついで得られる下記の一般式III (式中R及びxは請求項1記載の意味を有する) で示される反応生成物を、約140乃至240℃の温度に於い
    て反応成分に対し不活性な有機溶剤中で下記の一般式IV (式中Zは請求項1記載の意味を有する) で示される1,2−ジケトン1乃至約2モルと、反応の際
    生ずる水を同時に除去しながら、反応させることからな
    る前記製造方法。
  4. 【請求項4】請求項2記載の混晶の製造方法に於いて、
    請求項3記載の一般式IIIで表される、少なくとも2種
    の異なる3−アミノ−2−メチル−4−オキソキナゾリ
    ンを3−アミノ−2−メチル−4−オキソキナゾリン1
    モル当たり1乃至約2モルの、請求項3記載の一般式IV
    で表される1,2−ジケトンと約140乃至約240℃の温度に
    於いて反応させることからなる前記製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1または2に記載の化合物を、天然
    又は合成材料の着色に使用する方法。
JP1107888A 1988-04-29 1989-04-28 9‐オキソ‐1,9a,10‐トリアザ‐9‐ヒドロアントラセン化合物、その製法及び該化合物を着色剤として使用する方法 Expired - Lifetime JP2664769B2 (ja)

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