JPS58120673A - 安定型ジオキサジンバイオレツト顔料の製造法 - Google Patents

安定型ジオキサジンバイオレツト顔料の製造法

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JPS58120673A
JPS58120673A JP374882A JP374882A JPS58120673A JP S58120673 A JPS58120673 A JP S58120673A JP 374882 A JP374882 A JP 374882A JP 374882 A JP374882 A JP 374882A JP S58120673 A JPS58120673 A JP S58120673A
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JP
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dioxazine violet
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alcohol
violet pigment
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JP374882A
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Iwao Sakaguchi
坂口 岩雄
Yoshiaki Hayashi
義昭 林
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は安定型ジオキサジンバイオレット顔料の製造法
である。更に詳しくは、本発明は、準安定型ジオキサジ
ンバイオレット顔料の水性懸濁液に炭素数8−12の脂
肪族もしくは脂環族アルコールを添加し、処理すること
を特徴とする安定型ジオキサジンバイオレット顔料の製
造法である。
従来より、ジオキサジンバイオレット顔料(C,1,ピ
グメントバイオレット28)の顔料化方法としては、常
法により合成して得られた頗料化処理されていない粗製
のジオキサジンバイオレットと、多量の無機塩またはボ
ールを用いて行う、湿式(ニーダ−)または乾式(ボー
ルミル)による機械的微粉砕方法が採られている。
また、その他として60〜90%の硫酸によるアシッド
スラリー法(特公昭89−16786号公報)や芳香族
スルホン酸によるスラリー法(ドイツ特許第94656
0号)、ハロゲン化酢酸によるペースト法(特開昭52
−985号公報)等も知られている。
しかしながらこれらの方法については種々問題がある。
たとえば機械的微粉砕方法では、多量の無機塩やボール
を用いるため1回当りの顔料の仕込が少なく、生産性が
低いこと、および使用した助剤の回収が必要である。
さらに、硫酸によるアシッドスラリー法では硫酸の濃度
および処理温度を正確にコントロールしたとしても、得
られる顔料は、特公昭48−82179号公報にも述べ
られている様に準安定型のα結晶変態(回折角2ON5
.8°、10.2°。
24.4°に特徴、以−ドα型と称する)であり、安定
型(回折角2ON5.7°、10.2°、17.1’。
28.4°、28.6°に特徴、以下β型と称する)に
比べてエネルギー水準が高く、結晶KMをおこし易く耐
マイグレーシッン性等において問題がある。また、有機
酸によるスラリー法、ハロゲン化酢酸によるペースト法
では、使用する薬剤が高価で、かつ回収も困難であり、
また特に、ハロゲン化酢酸によるペースト法では、得ら
れる顔料はβ型とは異なり、むしろα型に近似の結晶型
(回折角2θ;9.6°、10°、28.5°。
26.7°に特徴)であることが確認された。
そこで本発明者等は、粗製のジオキサジンバイオレット
から安定なβ型顔料を製造する方法について検討しfコ
結果、α型又はα型近似の結晶型の顔料の水性懸濁液に
、水に対して小さい溶解度を有する芳香族化合物を加え
て加熱処理することによって安定なβ型の顔料が得られ
ることをすでに見い出した。
本発明者らは、さらに優れた顔料を得るべく、鋭意検討
した結果、α型又はα型近似の結晶型の顔料の水性懸濁
液に、炭素数8−12の脂肪族アルコールまたは脂環族
アルコールを加えて処理することによって安定で微細な
β型顔料が得られることを見い出し、本発明を完成する
に至った。
先に見い出した水に対して小さい溶解度を有する芳香族
化合物を加えて加熱処理する方法に対して、本発明の方
法で得られるβ型顔料の粒子の大きさははるかに小さく
、また、その色相は着しく赤味を有し着色力も10〜8
0%高く非常に好ましい品質を有する。
本発明において準安定型ジオキサジンバイオレット顔料
とは、α型又はα型近似の結晶型の顔料を意味し、たと
えば、特公昭89−16786号公報および特開昭52
−985号公報に記載の方法によって製造することがで
きる。特公昭89−16786号公報に記載の方法は、
濃硫酸中で芳香族系炭化水素をスルホン化した後、60
〜90%の硫酸濃度に調整し、粗製のジオキサジンバイ
オレットを加えて、加熱攪拌し、硫酸塩とし、ついで加
水分解して水中より取出す方法である。ここで得られる
顔料は、第2図に示す様なα型である。また、ベンゼノ
イド系炭化水素を用いないで最初から60〜90%の硫
酸にてスラリー化したものも第2図と全く同じα型であ
り、本発明の原料として使用できるものである。
さらに、特開昭52−985号公報の方法は、粗製のジ
オキサジンバイオレ・ントをハロゲン化酢酸に溶解し、
水又は、水可溶性の溶剤により再結晶する方法であるが
、ここで得られる顔料は第8図に示す様に、β型とは異
なり、α型に近似の結晶型であった。
アルコール化合物トして、メチルアルコールやエチルア
ルコールの様な水と任意に混ざるものは結晶型の転移に
は全く効果を示さず、Jだ、炭素数13以上のものは、
沸点が高すぎて除去が困難である。
従って、本発明に用いられるアルコール化合物としては
炭素数8−12.好ましくは8−8のものであり、たと
えばn−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール
、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、ta
rt −ブチルアルコール、n−アミルアルコール、イ
ソアミルアルコール、n−ヘキシルアルコール、シクロ
ヘキシルアルコール、ヘプタノ−ルー8、n−オクチル
アルコール、2−エチルヘキシルアルコールなどの化合
物があげられる。
これらの中で特に好ましいのはイソブチルアルコールで
ある。
アルコール化合物の添加量は、顔料に対し、0、1−5
.0重量倍、好ましくは、0.5−2.0重量倍である
次に本発明の方法についてさらに詳しく説明する。
前記の様な方法で得られる準安定型ジオキサジン顔料の
水性懸濁液に、アルコール化合物全添加し、処理を行う
。使用する水は、顔料に対して5〜20重量倍、好まし
くは8〜12.WJt倍であり、さらに工業的に有利な
方法として、スラリー化又はペースト上役直接アルカリ
によって中和することも可能である。
また、処理の温度は高いほど単動的であり、使用する溶
剤と水の共沸点が好ましく、通常、常圧で100℃以下
である。また加圧下では100℃以上での実施も可能で
ある。処理時間は、1−10数時間で目的を達し得るが
、湿度などの諸条件を選択すればl−8時間で終了させ
ることができる。
処理後、使用したアルコール化合物を分離するには、た
とえば水蒸気蒸留あるいは共沸蒸留などが有利であり、
回収後の再使用も可能である。
こうして得られる顔料は、第1図に示す様に、本発明方
法の処理を行なわないα型又はα型近似の結晶型ではな
く、β型であり、通常の機械的微粉砕方法によって得ら
れるものと全く同じであった。
このようにして得られたβ型顔料は、準安定型ジオキサ
ジンバイオレット顔料に比べて、着色力、光沢、分散性
等において著しくすぐれている。しかも、本発明で得ら
れる顔料は、製造が容易でかつ結晶型が安定であるがゆ
えに、従来のα型での欠点、特に製法的に硫酸によるス
ラリー法での硫酸の濃度および処理温度を正確にコント
ロールするわずられしさもなく、また品質的に耐マイグ
レーシロン性の問題も解消されて、巾広い条件のもとて
顔料の品質を安定化することが可能となった。
以F、比較例、実施例によって本発明を更に詳細に説明
する。文中、部とあるのは重量部である。
比較例1 〔準安定型ジオキサジンバイオレット顔料の合成〕 粗製のジオキサジンバイオレット(C01,ピグメント
バイオレット28)20部を78%硫酸800部中に添
加し、50℃にて5時間攪拌する。次いで水8000部
中に排出し、瀘過、水洗、乾燥後、a型ジオキサジンバ
イオレット顔料19.6部を得た。このもののX線回折
は第2図の様であった。
比較例2 95%硫酸200部にトルエン40部を添加し、40℃
にて1時間攪拌し、トルエンと硫酸が一層になった後、
水81.8部を徐々に滴下し、硫酸濃度を85%にする
。これに粗製のジオキサジンバイオレット20部を添加
し、常温で4時間攪拌した後、水2000部中へ排出し
、−過、水洗後、乾燥して参考例1と同様のα型順料1
9.6部を得た。
比較例8 粗製のジオキサジンバイオレット10部をジクロル酢酸
80部に加え50℃にて2時間攪拌し溶解する。メタノ
ール500部中に排出し、濾過、水洗後、乾燥してα型
近似の顔料9.8部を得た。これのX線回折は第3図の
様であっrこ。
実施例1 比較例1のα型顔料10部を水150部中に懸濁し、イ
ソブチルアルコ・−ル10部を添加し、87〜88℃に
て5時間攪拌する。
次いで水蒸気を吹込みイソブチルアルコールを留去し、
濾過、水洗後、乾燥してβ型ジオキサジンバイオレット
顔料9.8部を得る。
これのX線回折は第1−図の様であった。
また、顔料としてアミノ−アルキド塗料に用いた場合、
比較例1のα型に比べ光沢が優れ、着色力も20!X高
かった。
また、イソブチルアルコールの代りに安息香酸を用いて
得られた顔料に比べて、色相は著しく赤味であり、着色
力も15%高かった。
実施例2−5 比較例2のα型顔料10部を水200部中に懸濁し、次
の条件で処理することにより、実施例1と同様のβ型顔
料が得られた。
実施例6 比較例8のα型近似の顔料8部を水80部中に懸濁し、
イソブチルアルコール8部を加え、オートクレーブ中に
て115〜120111:で2時間攪拌する。水蒸気蒸
留によりイソブチルアルコールを除去し、濾過、水洗、
乾燥する。実IMIIA1と同様のβ型顔料7.5部を
得た。
実施例7 82%の硫酸300部に、粗製のジオキサジンバイオレ
ット15部を加え、常温で4時間攪拌後冷却しながら2
0%苛性atoo。
部を滴下し、PHを7.0とする。ついでイソブチルア
ルコール15部を加えて90〜91℃で5時間攪拌し、
共沸蒸留によりイソブチルアルコールを留去し、濾過、
水洗、乾燥して実施例1と同様のβ型顔料14部を得た
この顔料を塩化ビニル樹脂の着色に用いた場合、比較例
1のα型にくらべ分散性が良く着色力も25%痛かった
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例1で得られるβ型顔料、第2図は
比較例1で得られるα型顔料、第8図は比較例8で得ら
れるα型近似の顔料のX線回折図を示したものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)準安定型ジオキサジンバイオレット顔料の水性懸
    濁液に炭素数8−12の脂肪族もしくは脂環族アルコー
    ルを添加し、処理することを特徴とする安定型ジオキサ
    ジンバイオレット顔料の製造法。 (2)準安定型ジオキサジンバイオレット顔料として、
    粗製ジオキサジンバイオレットを60〜90%の硫酸中
    で硫酸塩化し、次いで加水分解して得られるものを使用
    する特許請求の範囲第1項記載の方法。 (8)  準安定型ジオキサジンバイオレット顔料とし
    て、芳香族系炭化水素を濃硫酸中でスルホン化した後、
    硫酸濃度を60〜90%に調整し、粗製ジオキサジンバ
    イオレットを加え硫酸塩化し、次いで加水分解して得ら
    れるものを使用する特許請求の範囲第1項記載の方法。 (4)準安定型ジオキサジンバイオレット顔料とシテ、
    粗製ジオキサジンバイオレットヲハロゲン化酢酸に溶解
    し、水又は水可溶性の溶剤で再結晶して得られるものを
    使用する特許請求の範囲第1項記載の方法。 (5)  771/コ一ル化合物がイソブチルアルコー
    ルである特許請求の範囲第1項〜第4項いずれかに記載
    の方法。
JP374882A 1982-01-12 1982-01-12 安定型ジオキサジンバイオレツト顔料の製造法 Granted JPS58120673A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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