JPS6358189B2 - - Google Patents

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JPS6358189B2
JPS6358189B2 JP57003748A JP374882A JPS6358189B2 JP S6358189 B2 JPS6358189 B2 JP S6358189B2 JP 57003748 A JP57003748 A JP 57003748A JP 374882 A JP374882 A JP 374882A JP S6358189 B2 JPS6358189 B2 JP S6358189B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pigment
dioxazine violet
type
alcohol
parts
Prior art date
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Expired
Application number
JP57003748A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58120673A (ja
Inventor
Iwao Sakaguchi
Yoshiaki Hayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP374882A priority Critical patent/JPS58120673A/ja
Publication of JPS58120673A publication Critical patent/JPS58120673A/ja
Publication of JPS6358189B2 publication Critical patent/JPS6358189B2/ja
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  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は安定型ジオキサジンバイオレツト顔料
の製造法である。更に詳しくは、本発明は、準安
定型ジオキサジンバイオレツト顔料の水性懸濁液
に炭素数3―12の脂肪族もしくは脂環族アルコー
ルを添加し、処理することを特徴とする安定型ジ
オキサジンバイオレツト顔料の製造法である。 従来より、ジオキサジンバイオレツト顔料(C.
I.ピグメントバイオレツト23)の顔料化方法とし
ては、常法により合成して得られた顔料化処理さ
れていない粗製のジオキサジンバイオレツトと、
多量の無機塩またはボールを用いて行う、湿式
(ニーダー)または乾式(ボールミル)による機
械的微粉砕方法が採られている。また、その他と
して60〜90%の硫酸によるアシツドスラリー法
(特公昭39−16786号公報)や芳香族スルホン酸に
よるスラリー法(ドイツ特許第946560号)、ハロ
ゲン化酢酸によるペースト法(特開昭52−935号
公報)等も知られている。 しかしながらこれらの方法については種々問題
がある。たとえば機械的微粉砕方法では、多量の
無機塩やボールを用いるため1回当りの顔料の仕
込が少なく、生産性が低いこと、および使用した
助剤の回収が必要である。 さらに、硫酸によるアシツドスラリー法では硫
酸の濃度および処理温度を正確にコントロールし
たとしても、得られる顔料は、特公昭48−32179
号公報にも述べられている様に準安定型のα結晶
変態(回折角2θ;5.8゜,10.2゜,24.4゜に特徴、以下
α型と称する)であり、安定型(回折角2θ;
5.7゜,10.2゜,17.1゜,23.4゜,28.6゜に特徴、以下
β型
と称する)に比べてエネルギー水準が高く、結晶
変態をおこし易く耐マイグレーシヨン性等におい
て問題がある。また、有機酸によるスラリー法、
ハロゲン化酢酸によるペースト法では、使用する
薬剤が高価で、かつ回収も困難であり、また特
に、ハロゲン化酢酸によるペースト法では、得ら
れる顔料はβ型とは異なり、むしろα型に近似の
結晶型(回折角2θ;9.6゜,10゜,23.5゜,26.7゜に特
徴)であることが確認された。 そこで本発明者等は、粗製のジオキサジンバイ
オレツトから安定なβ型顔料を製造する方法につ
いて検討した結果、α型又はα型近似の結晶型の
顔料の水性懸濁液に、水に対して小さい溶解度を
有する芳香族化合物を加えて加熱処理することに
よつて安定なβ型の顔料が得られることをすでに
見い出した。 本発明者らは、さらに優れた顔料を得るべく、
鋭意検討した結果、α型又はα型近似の結晶型の
顔料の水性懸濁液に、炭素数3―12の脂肪族アル
コールまたは脂環族アルコールを加えて処理する
ことによつて安定で微細なβ型顔料が得られるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至つた。 先に見い出した水に対して小さい溶解度を有す
る芳香族化合物を加えて加熱処理する方法に対し
て、本発明の方法で得られるβ型顔料の粒子の大
きさははるかに小さく、また、その色相は著しく
赤味を有し着色力も10〜30%高く非常に好ましい
品質を有する。 本発明において準安定型ジオキサジンバイオレ
ツト顔料とは、α型又はα型近似の結晶型の顔料
を意味し、たとえば、特公昭39−16786号公報お
よび特開昭52−935号公報に記載の方法によつて
製造することができる。特公昭39−16786号公報
に記載の方法は、濃硫酸中で芳香族系炭化水素を
スルホン化した後、60〜90%の硫酸濃度に調整
し、粗製のジオキサジンバイオレツトを加えて、
加熱撹拌し、硫酸塩とし、ついで加水分解して水
中より取出す方法である。ここで得られる顔料
は、第2図に示す様なα型である。また、ベンゼ
ノイド系炭化水素を用いないで最初から60〜90%
の硫酸にてスラリー化したものも第2図と全く同
じα型であり、本発明の原料として使用できるも
のである。 さらに、特開昭52−935号公報の方法は、粗製
のジオキサジンバイオレツトをハロゲン化酢酸に
溶解し、水又は、水可溶性の溶剤により再結晶す
る方法であるが、ここで得られる顔料は第3図に
示す様に、β型とは異なり、α型に近似の結晶型
であつた。 アルコール化合物として、メチルアルコールや
エチルアルコールの様な水と任意に混ざるものは
結晶型の転移には全く効果を示さず、また、炭素
数13以上のものは、沸点が高すぎて除去が困難で
ある。 従つて、本発明に用いられるアルコール化合物
としては炭素数3―12、好ましくは3―8のもの
であり、たとえばn―プロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール、n―ブチルアルコール、イ
ソブチルアルコール、tert―ブチルアルコール、
n―アミルアルコール、イソアミルアルコール、
n―ヘキシルアルコール、シクロヘキシルアルコ
ール、ヘプタノール―3、n―オクチルアルコー
ル、2―エチルヘキシルアルコールなどの化合物
があげられる。 これらの中で特に好ましいのはイソブチルアル
コールである。 アルコール化合物の添加量は、顔料に対し、
0.1―5.0重量倍、好ましくは、0.5―2.0重量倍で
ある。 次に本発明の方法についてさらに詳しく説明す
る。 前記の様な方法で得られる準安定型ジオキサジ
ン顔料の水性懸濁液に、アルコール化合物を添加
し、処理を行う。使用する水は、顔料に対して5
〜20重量倍、好ましくは8〜12重量倍であり、さ
らに工業的に有利な方法として、スラリー化又は
ペースト化後直接アルカリによつて中和すること
も可能である。 また、処理の温度は高いほど早効的であり、使
用する溶剤と水の共沸点が好ましく、通常、常圧
で100℃以下である。また加圧下では100℃以上で
の実施も可能である。処理時間は、1―10数時間
で目的を達し得るが、温度などの諸条件を選択す
れば1―8時間で終了させることができる。 処理後、使用したアルコール化合物を分離する
には、たとえば水蒸気蒸留あるいは共沸蒸留など
が有利であり、回収後の再使用も可能である。 こうして得られる顔料は、第1図に示す様に、
本発明方法の処理を行なわないα型又はα型近似
の結晶型ではなく、β型であり、通常の機械的微
粉砕方法によつて得られるものと全く同じであつ
た。 このようにして得られたβ型顔料は、準安定型
ジオキサジンバイオレツト顔料に比べて、着色
力、光沢、分散性等において著しくすぐれてい
る。しかも、本発明で得られる顔料は、製造が容
易でかつ結晶型が安定であるがゆえに、従来のα
型での欠点、特に製法的に硫酸によるスラリー法
での硫酸の濃度および処理温度を正確にコントロ
ールするわずらわしさもなく、また品質的に耐マ
イグレーシヨン性の問題も解消されて、巾広い条
件のもとで顔料の品質を安定化することが可能と
なつた。 以下、比較例、実施例によつて本発明を更に詳
細に説明する。文中、部とあるのは重量部であ
る。 比較例 1 〔準安定型ジオキサジンバイオレツト顔料の合
成〕 粗製のジオキサジンバイオレツト(C.I.ピグメ
ントバイオレツト23)20部を78%硫酸300部中に
添加し、50℃にて5時間撹拌する。次いで水3000
部中に排出し、過、水洗、乾燥後、α型ジオキ
サジンバイオレツト顔料19.6部を得た。このもの
のX線回折は第2図の様であつた。 比較例 2 95%硫酸200部にトルエン40部を添加し、40℃
にて1時間撹拌し、トルエンと硫酸が一層になつ
た後、水31.3部を徐々に滴下し、硫酸濃度を85%
にする。これに粗製のジオキサジンバイオレツト
20部を添加し、常温で4時間撹拌した後、水2000
部中へ排出し、過、水洗後、乾燥して参考例1
と同様のα型顔料19.6部を得た。 比較例 3 粗製のジオキサジンバイオレツト10部をジクロ
ル酢酸80部に加え50℃にて2時間撹拌し溶解す
る。メタノール500部中に排出し、過、水洗後、
乾燥してα型近似の顔料9.8部を得た。これのX
線回折は第3図の様であつた。 実施例 1 比較例1のα型顔料10部を水150部中に懸濁し、
イソブチルアルコール10部を添加し、87〜88℃に
て5時間撹拌する。 次いで水蒸気を吹込みイソブチルアルコールを
留去し、過、水洗後、乾燥してβ型ジオキサジ
ンバイオレツト顔料9.8部を得る。 これのX線回折は第1図の様であつた。 また、顔料としてアミノ―アルキド塗料に用い
た場合、比較例1のα型に比べ光沢が優れ、着色
力も20%高かつた。 また、イソブチルアルコールの代りに安息香酸
を用いて得られた顔料に比べて、色相は著しく赤
味であり、着色力も15%高かつた。 実施例 2―5 比較例2のα型顔料10部を水200部中に懸濁し、
次の条件で処理することにより、実施例1と同様
のβ型顔料が得られた。
【表】 実施例 6 比較例3のα型近似の顔料8部を水80部中に懸
濁し、イソブチルアルコール3部を加え、オート
クレーブ中にて115〜120℃で2時間撹拌する。水
蒸気蒸留によりイソブチルアルコールを除去し、
過、水洗、乾燥する。実施例1と同様のβ型顔
料7.5部を得た。 実施例 7 82%の硫酸300部に、粗製のジオキサジンバイ
オレツト15部を加え、常温で4時間撹拌後冷却し
ながら20%苛性液1000部を滴下し、PHを7.0とす
る。ついでイソブチルアルコール15部を加えて90
〜91℃で5時間撹拌し、共沸蒸留によりイソブチ
ルアルコールを留去し、過、水洗、乾燥して実
施例1と同様のβ型顔料14部を得た。 この顔料を塩化ビニル樹脂の着色に用いた場
合、比較例1のα型にくらべ分散性が良く着色力
も25%高かつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例1で得られるβ型顔料、
第2図は比較例1で得られるα型顔料、第3図は
比較例3で得られるα型近似の顔料のX線回折図
を示したものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 準安定型ジオキサジンバイオレツト顔料の水
    性懸濁液に炭素数3―12の脂肪族もしくは脂環族
    アルコールを添加し、60〜120℃で1〜10数時間
    処理することを特徴とする安定型ジオキサジンバ
    イオレツト顔料の製造法。 2 準安定型ジオキサジンバイオレツト顔料とし
    て、粗製ジオキサジンバイオレツトを60〜90%の
    硫酸中で硫酸塩化し、次いで加水分解して得られ
    るものを使用する特許請求の範囲第1項に記載の
    方法。 3 準安定型ジオキサジンバイオレツト顔料とし
    て、芳香族系炭化水素を濃硫酸中でスルホン化し
    た後、硫酸濃度を60〜90%に調整し、粗製ジオキ
    サジンバイオレツトを加え硫酸塩化し、次いで加
    水分解して得られるものを使用する特許請求の範
    囲第1項に記載の方法。 4 準安定型ジオキサジンバイオレツト顔料とし
    て、粗製ジオキサジンバイオレツトをハロゲン化
    酢酸に溶解し、水又は水可溶性の溶剤で再結晶し
    て得られるものを使用する特許請求の範囲第1項
    に記載の方法。 5 脂肪族アルコールがイソブチルアルコールで
    ある特許請求の範囲第1項〜第4項いずれかに記
    載の方法。
JP374882A 1982-01-12 1982-01-12 安定型ジオキサジンバイオレツト顔料の製造法 Granted JPS58120673A (ja)

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JPS58120673A JPS58120673A (ja) 1983-07-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61241365A (ja) * 1985-04-19 1986-10-27 Dainichi Seika Kogyo Kk 有機顔料の後処理方法
JPH0778179B2 (ja) * 1986-12-11 1995-08-23 住友化学工業株式会社 ジオキサジンバイオレツト顔料の製造方法
US5734050A (en) * 1994-05-30 1998-03-31 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Process for producing dioxazine compounds, colored materials therewith and dioxazine compounds having a plate-like crystal form
JP4779933B2 (ja) * 2006-10-31 2011-09-28 船井電機株式会社 プリント回路基板装置

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