JP2661736B2 - キード型同期検波回路 - Google Patents

キード型同期検波回路

Info

Publication number
JP2661736B2
JP2661736B2 JP63333176A JP33317688A JP2661736B2 JP 2661736 B2 JP2661736 B2 JP 2661736B2 JP 63333176 A JP63333176 A JP 63333176A JP 33317688 A JP33317688 A JP 33317688A JP 2661736 B2 JP2661736 B2 JP 2661736B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
phase
circuit
detection
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63333176A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02180473A (ja
Inventor
厚一 砂田
博 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Home Electronics Ltd
Original Assignee
NEC Home Electronics Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Home Electronics Ltd filed Critical NEC Home Electronics Ltd
Priority to JP63333176A priority Critical patent/JP2661736B2/ja
Priority to US07/459,274 priority patent/US5018015A/en
Publication of JPH02180473A publication Critical patent/JPH02180473A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2661736B2 publication Critical patent/JP2661736B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/44Colour synchronisation
    • H04N9/45Generation or recovery of colour sub-carriers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Synchronizing For Television (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、カラーテレビジョン受像機の映像検波回路
に好適なキード型同期検波回路に関する。
[従来の技術] カラーテレビジョン受像機の映像検波回路に用いる同
期検波回路には、従来、受信信号中の搬送波に逐次同期
させた検波用信号を用いて同期検波する逐次方式と、所
定の短い区間毎にその搬送波に同期させた検波用信号を
用いて同期検波する所謂キード方式が知られている。
[発明が解決しようとする課題] 逐次方式同期検波回路は、回路構成が簡単であるが、
受信信号レベルが変動したり受信信号にノイズやゴース
トが重畳すると、動作が不安定となり易く、検波歪が生
ずるおそれがある。これに対し、キード方式同期検波回
路は、検波用信号が受信信号の搬送波に位相ロックした
状態では、そのような問題点をある程度改善することが
できるが、検波用信号が受信信号の搬送波に位相ロック
するまでに過渡的に動作が不安定となりやすいといった
問題があった。特に、受信信号レベルが変動したり、非
線形回路の通過によって受信信号波形が崩れたりした場
合、過渡的に生ずる動作不安定状態感が無視できず、そ
の対策が望まれていた。
また、特開昭56−146379号「搬送波抽出回路」には、
テレビジョン受像機の同期検波回路において、位相ロッ
クドループ(PLL)の位相同期確立以前は位相ロックド
ループへの基準入力信号として、リミッタ出力を用い、
位相同期確立後は無変調部検出回路で取り出された振幅
−位相変換のない信号を位相ロックドループへの基準入
力信号として用いるようにした同期検波回路が開示され
ている。
しかしながら、このものは、PLLの位相同期確立以前
はPLLへの基準入力信号としてリミッタ出力を用いるた
め、残留側波帯振幅変調を受けたテレビジョン信号が、
リミッタによって振幅−位相変換を受けてしまい、PLL
によって抽出された搬送波信号に位相変動が生じ、同期
検波により得られた復調ビデオ信号の品質を大幅に劣化
させる問題があった。ただし、チャンネル切り替え時に
直ちに搬送信号を再生し、速やかに画像を再生するとい
った過渡的な用途に限定すれば、この種の問題は無視で
きるようにも思えるが、入力中間周波信号の振幅が大き
くなるほど、振幅−位相変換の影響を受けるために、搬
送波の位相ずれが増大し、検波出力に黒つまりの傾向が
現れやすいといった問題があるのも事実であった。ま
た、位相同期確立後は無変調部検出回路で取り出された
振幅−位相変換のない信号、すなわちペデスタルレベル
に若干満たない同期信号部分をPLLの基準入力として用
いるため、振幅−位相変換のおそれはなく、搬送波が内
蔵PLLのVCO出力であるために、入力中間周波信号の変動
とか変調度に影響されることなく、速やかに安定した検
波出力が得られるとされているが、過変調や強いゴース
トの影響を受けて映像中間周波が一時的に変動したりす
ると、位相ロック状態から逸脱することがあり、こうし
た外乱に対処する観点から、ループフィルタ(ローパス
フィルタ)の時定数はキード方式時に合わせて最初から
大きな値に設定しておく必要がある。このため、PLLの
ループゲインが低下し、逐次方式からキード方式への動
作切り換え時における動作感度が悪く、速やかに安定し
た検波出力が得られない等の課題があった。また、位相
同期確立後は、同期信号期間にだけPLLに対して基準入
力がなされるため、非同期信号期間においてPLLの位相
ロック状態が維持されるか否かの保証はなく、一方また
ゴーストが重畳して正規の位置にない同期信号が混入し
たような場合には、これが外乱となってPLLの安定性を
大いに損なう結果、検波出力が乱れやすい等の課題があ
った。
また、このものは、PLL内のVCOの出力を90゜位相シフ
トした信号と、PLL入力とを位相比較し、同期信号が最
大となる状態を位相同期が確立した位相ロック状態と判
定するようにしているが、ループフィルタの時定数の値
が大きく、PLLのVCO出力が緩慢に応答するため、位相ロ
ック状態の判定が遅れやすく、チャンネル切り換え直後
に安定な検波出力が得られる定常状態への移行が円滑に
行えない等の課題を抱えるものであった。
さらにまた、特開昭63−155874号「映像中間周波信号
処理回路」には、テレビジョン受像機の同期検波回路に
おいて、PLLがロック状態のときはループフィルタの時
定数を遅くするようにした同期検波回路が開示されてい
る。
このものは、逐次方式同期検波と二乗検波方式同期検
波をPLLの位相ロック検出の有無に応答して切り換え、
これによりオートサーチ時の検波を安定化させたもので
あり、位相ロック検出回路を同期検波回路とは別個に設
け、弱電界時検出を安定化させることを目的とするもの
であるため、フィルタ時定数は、位相ロック時が大きい
のに対し非位相ロック時には小さく、非位相ロック時の
ような過渡変動期間においてPLLの動作が過敏になり過
ぎる傾向が否めず、オートサーチのように選局周波数を
掃引する場合にはある程度の効果は期待できるが、特定
のチャンネルを選局して選局状態を安定維持させる目的
には不向きである等の課題を抱えるものであった。
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたもので、
キード型同期検波動作をさせるに当たり、検波用信号が
受信信号(複合映像信号)の搬送波にロックするまでの
過渡的期間にも安定した検波動作が得られるキード型同
期検波回路の提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明は、複合映像信号を
検波用信号によって同期検波する位相検波手段と、前記
複合映像信号から同期信号を抽出して第1の位相ロック
ドループに入力し、該同期信号に周波数及び位相ロック
した同期パルスを出力する同期信号発生手段と、大時定
数のループフィルタを用いた逐次動作と小時定数のルー
プフィルタを用いたサンプルホールド型キード動作とが
選択できる第2の位相ロックドループに、前記複合映像
信号の搬送波を入力し、該搬送波に周波数及び位相ロッ
クした検波用信号を発生し、前記位相検波手段に供給す
る検波用信号発生手段と、前記同期パルスに基づき、所
定パルス幅のキーイングパルス信号を所定タイミングで
出力するキーイングパルス発生手段と、前記位相検波手
段の検波出力と前記搬送波とが位相ロックしているか否
かを検出し、非位相ロック状態にあっては、前記第2の
位相ロックドループを大時定数のループフィルタでもっ
て逐次動作させ、位相ロック状態にあっては、前記第2
の位相ロックドループを小時定数のループフィルタでも
って前記キーイングパルス期間中はキード動作させ、非
キーイングパルス期間中は直前のキード動作時のループ
フィルタ出力のサンプルホールド値に従って動作させる
ロック検出手段とを具備することを特徴とするものであ
る。
また、本発明は、前記第2の位相ロックドループが、
時定数が異なる一対のフィルタ素子を有しており、前記
ロック検出手段が非位相ロック状態を検出したときは、
時定数の大きいフィルタ素子が選択され、前記ロック検
出手段が位相ロック状態を検出したときは、時定数の小
さなフィルタ素子が選択される構成であること、或いは
前記ロック検出手段が、前記検波用信号が前記複合映像
信号の同期信号期間において前記搬送波の周波数及び位
相にロックしたか否かを検出すること等を特徴とするも
のである。
[作用] 本発明によれば、複合映像信号から同期信号を抽出し
て第1の位相ロックドループに入力し、該同期信号に周
波数及び位相ロックした同期パルスを出力するととも
に、大時定数のループフィルタを用いた逐次動作と小時
定数のループフィルタを用いたサンプルホールド型キー
ド動作とが選択できる第2の位相ロックドループに、複
合映像信号の搬送波を入力し、該搬送波に周波数及び位
相ロックした検波用信号を発生し、位相検波手段に供給
して同期検波を行い、そのさいに、前記同期パルスに基
づき発生させたキーイングパルス及び位相検波手段の検
波出力と搬送波とが位相ロックしているか否かの情報に
基づき、非位相ロック状態にあっては、第2の位相ロッ
クドループを大時定数のループフィルタでもって逐次動
作させ、位相ロック状態にあっては、前記第2の位相ロ
ックドループを小時定数のループフィルタでもってキー
イングパルス期間中はキード動作させ、非キーイングパ
ルス期間中は直前のキード動作時のループフィルタ出力
のサンプルホールド値に従って動作させることにより、
逐次方式同期検波とキード方式同期検波とを適応的に活
用する。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。図
は、本発明のキード型同期検波回路の一実施例を示すブ
ロック図である。
図中、被選局受信信号を中間周波に変換するチューナ
回路1に、弾性表面波フィルタ回路(SAWF)3を介して
映像中間周波増幅回路5が接続されている。映像中間周
波増幅回路5は、複合映像信号を増幅する公知の回路構
成を有し、位相検波回路7及び後述するAPC(自動位相
制御:Automatic Phase Control)回路9に接続されてい
る。位相検波回路7は、位相検波手段であり、入力した
複合映像信号に対して複合映像信号の搬送波に同期した
検波用信号によってスイッチングして変調波を出力する
公知の回路構成を有し、検波出力が後段(図示せず)に
出力される。位相検波回路7には、複合映像信号中の水
平同期信号を検出する同期検出回路11が接続されてお
り、この同期検出回路11にはAFC(自動周波数制御:Auto
matic Frequency Control)回路13が接続されている。
AFC回路13は、同期検出回路11からの水平同期信号と
後述する第1のVCO(電圧制御発振器:Voltage Controll
ed Oscillator)回路17からの発振信号の周波数を比較
してその周波数差に応じた誤差信号を出力し、この誤差
信号を一定レベルに近づけるようなレベル信号をフィル
タ回路15へ出力するものであり、フィルタ回路15は、そ
の誤差信号を直流化するループフィルタであって第1の
VCO回路17へ接続されている。
第1のVCO回路17は、直流化された誤差信号に基づい
て例えば水平同期信号の周波数(15.75KHz)に合わせた
信号を発振してAFC回路13及び同期パルス発生回路19へ
出力するものであり、AFC回路13、フィルタ回路15、第
1のVCO回路17とが、水平同期信号の周波数にロックし
た信号を発振する第1の位相ロックドループ(PLL:Phas
e Locked Loop)を構成している。
もっとも、第1のVCO回路17における発振周波数は、
水平同期信号と同じ周波数とは限らず、例えば水平同期
信号の31倍程度の高い周波数を発振させ、その発振周波
数を分周して得られた低い周波数をAFC回路13にフィー
ドバックさせて動作させると発振周波数の安定度が向上
する。同期パルス発生回路19は、第1のVCO回路17から
の発振信号に基づき同期信号を発生する回路であり、上
述した同期検出回路11、AFC回路13、フィルタ回路15、
第1のVCO回路17及び同期パルス発生回路19によって同
期信号発生手段21が形成されている。
同期パルス発生回路19は、その同期信号のパルス幅や
出力タイミングを設定してキーイングパルス信号を出力
するキーイングパルス発生回路23に接続されており、キ
ーイングパルス発生回路23からのキーイングパルス信号
は第1のスイッチ回路25を介してAPC回路9に接続され
ており、キーイングパルス発生回路23と第1のスイッチ
回路25でキーイングパルス発生手段27が形成されてい
る。第1のスイッチ回路25は、後述するロック検出回路
29からの切換信号によってON/OFF動作するようになって
いる。
APC回路9は、映像中間周波増幅回路5から入力した
複合映像信号の搬送波と後述する第2のVCO回路31から
の検波用信号の位相差(誤差成分)を比較し、その位相
差誤差が所定のレベルに近づくような誤差信号をフィル
タ切換回路33へ出力する比較手段である。また、APC回
路9は、キーイングパルス発生回路23が第1のスイッチ
回路25を介して接続されてキーイングパルス信号が入力
可能状態となったときに、そのキーイングパルス信号の
期間だけ誤差信号を出力するようになっている。すなわ
ち、キーイングパルス信号の出力されている期間中にAP
C回路9から誤差信号がキーイング出力される。
フィルタ切換回路33は、APC回路9からの誤差信号に
含まれる高周波成分や雑音成分を抑えて直流制御信号を
出力するループフィルタであって、第2のVCO31の発振
周波数の引き込みロックレンジを決定するフィルタ手段
である。具体的には、所定の時定数を有する第1のフィ
ルタ素子とこれより時定数の小さい第2のフィルタ素子
(いずれも図示せず)を有しており、ロック検出回路29
からの切換信号によってそれら第1,第2のフィルタ素子
が切換え選択される。第1のフィルタ素子はロックレン
ジが広くなっており、後述するようにロック検出回路29
がロック検出しないときに選択され、第2のフィルタ素
子はロックレンジが狭くロック検出したときに選択さ
れ、逐次及びキード方式の双方で使用可能であるが、本
実施別では第1のフィルタ素子が逐次方式の際、第2の
フィルタ素子がキード方式の際に選択される。
フィルタ切換回路33は、第2のスイッチ回路35を介し
てサンプルホールド回路37に接続されている。この第2
のスイッチ回路35は、フィルタ切換回路33からの直流制
御信号をサンプルホールド回路37を通過させるか短絡す
るかを選択するものであり、ロック検出回路29からの切
換信号によって切換え制御される。サンプルホールド回
路37は、第2のスイッチ回路35からの制御信号を所定の
タイミングでサンプルホールドする公知の手段からな
り、第2のVCO回路31に接続されている。
APC回路9、フィルタ切換回路33、第2のスイッチ回
路35、サンプルホールド回路37により、位相制御手段39
が形成される。
第2のVCO回路31は、第2のスイッチ回路35もしくは
サンプルホールド回路37からの制御信号レベルに応じて
位相の変化する検波用信号を発振するものであり、一方
の位相調整回路41を介して45゜位相の遅れた検波用信号
を位相検波回路7に出力するとともに、他方の位相調整
回路43を介して45゜位相の進んだ検波用信号をAPC回路
9に出力するものである。本実施例の場合、位相制御手
段39と第2のVCO回路31及び位相調整回路41,43とが、検
波用信号発生手段51を構成する。また、APC回路9、フ
ィルタ切換回路33、第2のスイッチ回路35、サンプルホ
ールド37及び第2のVCO回路31が、複合映像信号の搬送
波の周波数や位相にロックした検波用信号を出力制御す
る第2の位相ロックドループを構成している。
ロック検出回路29は、位相検波回路7からの搬送波と
APC回路9からの検波用信号を比較して検波用信号が搬
送波の周波数と位相にロックしているか否かを検出する
ロック検出手段である。そして、ロック検出回路29がロ
ック検出したときには、切換信号を第1、第2のスイッ
チ回路25、35及びフィルタ切換回路33へ出力し、キーイ
ングパルス発生回路23をAPC回路9へ接続させる一方、
フィルタ切換回路33の第2のフィルタ素子を切換え選択
するとともに、フィルタ切換回路33からの制御信号をサ
ンプルホールド回路37へ出力制御する機能を有してい
る。また、ロック検出回路29は、検波用信号のロック検
出に当たり、検波用信号が複合映像信号の水平同期信号
期間における搬送波に対してロックしているか否かを検
出するように構成されている。
以下、上記構成装置の動作を説明する。まず、チュー
ナ回路1で選局及び周波数変換された複合映像信号は、
弾性表面波フィルタ回路3を介して映像中間周波増幅回
路5で増幅されて位相検波回路7に加えられる。位相検
波回路7では、入力した複合映像信号に対して第2のVC
O回路31からの検波用信号によって同期検波されるが、
この検波用信号は次のように形成される。
同期検出回路11にて複合映像信号の水平同期信号が検
出され、この水平同期信号の周波数がAFC回路13にて第
1のVCO回路17からの発振信号と周波数か比較され、第
1のVCO回路17からの発振周波数が水平同期信号に近づ
くような誤差信号が、フィルタ回路15を介して第1のVC
O回路17へ加えられる。第1のVCO回路17では、この誤差
信号に基づいて発振周波数を変化させてAFC回路13に出
力し、水平同期信号の周波数にロックした発振信号を同
期パルス発生回路19へ出力してこれを制御する。
同期パルス発生回路19では、その発振信号から同期パ
ルスを形成してキーイングパルス発生回路23へ出力す
る。キーイングパルス発生回路23では、その同期信号の
幅やAPC回路9においてキーイングするタイミングを決
定してキーイングパルス信号を第1のスイッチ回路25を
介してAPC回路9に出力する。もし、第2のVCO回路31か
らの検波用信号が複合映像信号の搬送波の周波数及び位
相にロックしていないときには、ロック検出回路29から
の切換信号が出力されず、第1のスイッチ回路25からキ
ーイングパルス信号がAPC回路9へ出力されない状態と
なる。
APC回路9では、複合映像信号の搬送波と検波用信号
の位相が比較されて位相差を所定の値に近づけるような
誤差信号がフィルタ切換回路33へ出力され、フィルタ切
換回路33では第1のフィルタ素子が選択されて所定の直
流制御信号が、第2のスイッチ回路35へ出力される。第
2のスイッチ回路35はサンプルホールド回路37を短絡し
て第2のVCO回路31を選択しているから、直接制御信号
が第2のVCO回路31に加えられる。第2のVCO回路31で
は、その制御信号レベルに応じて位相を変化させた検波
用信号が発振制御され、検波用信号が位相調整回路41を
介して位相検波回路7に出力され、位相検波回路7にお
いて逐次方式の位相検波動作される。
回路動作が安定して第2のVCO回路31からの検波用信
号の周波数及び位相が複合映像信号の搬送波とロック状
態となると、ロック検出回路29が、そのロック状態を検
出して切換信号を第1、第2のスイッチ回路25,35及び
フィルタ切換回路33へ出力する。このため、キーイング
パルス発生回路23がAPC回路9に接続され、キーイング
パルス信号がAPC回路9へ入力され、APC回路9からの誤
差信号がキーイングパルス信号の期間中にキーイング出
力され、フィルタ切換回路33へ加えられる。フィルタ切
換回路33では、ロック検出回路29からの切換信号によっ
て第2のフィルタ素子が選択されており、周波数のロッ
ク引き込みレンジの狭いフィルタ特性で誤差信号が濾波
され、第2のスイッチ回路35に加えられる。
第2のスイッチ回路35は、サンプルホールド回路37を
選択しているので、キーイング出力された制御信号がサ
ンプルホールド回路37おいて所定時間サンプルホールド
されて第2のVCO回路31へ出力される。第2のVCO回路31
は、その制御信号によってPLLロック状態で発振制御さ
れる。ただし、何等かの理由によって検波用信号のロッ
ク状態が解除されると、ロック検出回路29がそれを検出
し、上述した逐次方式の同期検波動作に切換わる。
このように、上記のキード型同期検波回路によれば、
逐次方式とキード方式が選択自在の第2の位相ロックド
ループを用いた検波用信号発生手段51により、同期検波
に必要な検波用信号を生成するため、電源投入時やチャ
ンネル切り換え時のような過渡的な不安定期間には逐次
方式同期検波を行う一方、定常状態にあってはキード方
式同期検波を行うことができ、またキード動作に必要な
キーイングパルスのパルス幅及び発生タイミングを決定
する水平同期パルスを、同期検波出力から抽出した水平
同期信号を第1の位相ロックドループにより位相及び周
波数ロックさせて生成するようにしたので、ペデスタル
レベルとの振幅比較により水平同期信号を分離する振幅
分離方式に比べ、遥かに安定した水平同期のパルスの抽
出が可能であり、これにより受信信号レベルの変動やゴ
ースト等に影響されない確実なキード動作を約束するこ
とができる。
また、逐次方式とキード方式が随意選択できる第2の
位相ロックドループが、同期検波出力と搬送波との位相
ロックの有無を検出し、非位相ロック状態にあっては、
大時定数のループフィルタでもって逐次動作し、位相ロ
ック状態にあっては、小時定数のループフィルタでもっ
てキーイングパルス期間中はキード動作し、非キーイン
グパルス期間中は直前のキード動作時のループフィルタ
出力のサンプルホールド値に従って動作するため、電源
投入時やチャンネル切り換え時のように、検波用信号が
受信信号の搬送波にロックするまでの過渡期にも安定し
た検波動作の確保が可能となり、検波歪を小さく抑えて
良好な画像再生が容易であり、また位相ロックした後
は、サンプルホールド型キード方式同期検波動作となる
ため、仮にゴースト信号が重畳して再生搬送波が位相変
動しても、波形歪の少ない検波出力を得ることができ、
しかも第2の位相ロックドループのループフィルタの時
定数が小に切り換えられるため、それだけループゲイン
を上げ、検波用信号の残留位相誤差を減少させることが
でき、従って同期検波回路に供給される複合映像信号と
搬送波の周波数差ならびに位相差が、同期検波動作の忠
実性を損なうことはなく、またキード動作中に仮に過変
調複合映像信号やゴーストの重畳した複合映像信号のよ
うな一時的な変動入力があっても、第2の位相ロックド
ループのループフィルタの時定数を大に切り換え、かつ
直前のキード動作時のサンプルホールド値を用いないこ
とで、検波用信号発生動作の引き込み即応性を落とし、
一時的な変動に対して確実な適応を図ることができる。
また、第2の位相ロックドループが、時定数が異なる
一対のフィルタ素子を有しており、ロック検出回路29が
非位相ロック状態を検出したときは、時定数の大きいフ
ィルタ素子が選択され、ロック検出回路29が位相ロック
状態を検出したときは、時定数の小さなフィルタ素子が
選択される構成としたから、ロック検出回路29が検出す
る位相ロック状態に応じて時定数の異なるフィルタ素子
が選択され、これにより第2の位相ロックドループに対
し、逐次方式とキード方式のそれぞれの目的に応じた最
適なループゲインを設定し、電源投入時やチャンネル切
り換え時といった過渡期間とそうでない定常期間とで、
それぞれ最適な同期検波が可能である。
なお、上記実施例において、ロック検出回路29におい
て、複合映像信号の搬送波における水平同期信号期間の
搬送波に対して検波用信号の周波数及び位相をロックし
たか否かを検出して動作させる構成とすることもでき、
その場合、水平同期信号期間における搬送波が比較的安
定した波形となるため、複合映像信号の映像信号等の変
動や崩れに影響されなくなり、非同期信号期間に重畳す
る映像信号の内容すなわち画像内容に影響を受けること
なく、より一層正確な検波用信号の形成が可能になる また、上記実施例において、逐次方式同期検波動作に
おいても、サンプルホールド回路37を選択させて動作さ
せる構成とすることもでき、その場合、サンプルホール
ド回路37は少なくともキーイング出力された誤差信号に
基づく制御信号をサンプルホールドする構成であればよ
い。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明は、複合映像信号から同
期信号を抽出して第1の位相ロックドループに入力し、
該同期信号に周波数及び位相ロックした同期パルスを出
力するとともに、大時定数のループフィルタを用いた逐
次動作と小時定数のループフィルタを用いたサンプルホ
ールド型キード動作とが選択できる第2の位相ロックド
ループに、複合映像信号の搬送波を入力し、該搬送波に
周波数及び位相ロックした検波用信号を発生し、位相検
波手段に供給して同期検波を行い、そのさいに、前記同
期パルスに基づき発生させたキーイングパルス及び位相
検波手段の検波出力と搬送波とが位相ロックしているか
否かの情報に基づき、非位相ロック状態にあっては、第
2の位相ロックドループを大時定数のループフィルタで
もって逐次動作させ、位相ロック状態にあっては、前記
第2の位相ロックドループを小時定数のループフィルタ
でもってキーイングパルス期間中はキード動作させ、非
キーイングパルス期間中は直前のキード動作時のループ
フィルタ出力のサンプルホールド値に従って動作させる
ことにより、逐次方式同期検波とキード方式同期検波と
を適応的に活用する構成としたから、逐次方式とキード
方式が選択自在の第2の位相ロックドループを用いた検
波用信号発生手段により、同期検波に必要な検波用信号
を生成するため、電源投入時やチャンネル切り換え時の
ような過渡的な不安定期間には逐次方式同期検波を行う
一方、定常状態にあってはキード方式同期検波を行うこ
とができ、またキード動作に必要なキーイングパルスの
パルス幅及び発生タイミングを決定する水平同期パルス
を、同期検波出力から抽出した水平同期信号を第1の位
相ロックドループにより位相及び周波数ロックさせて生
成するようにしたので、ペデスタルレベルとの振幅比較
により水平同期信号を分離する振幅分離方式に比べ、遥
かに安定した水平同期のパルスの抽出が可能であり、こ
れにより受信信号レベルの変動やゴースト等に影響され
ない確実なキード動作を約束することができ、また逐次
方式とキード方式が随意選択できる第2の位相ロックド
ループが、同期検波出力と搬送波との位相ロックの有無
を検出し、非位相ロック状態にあっては、大時定数のル
ープフィルタでもって逐次動作し、位相ロック状態にあ
っては、小時定数のループフィルタでもってキーイング
パルス期間中はキード動作し、非キーイングパルス期間
中は直前のキード動作時のループフィルタ出力のサンプ
ルホールド値に従って動作するため、電源投入時やチャ
ンネル切り換え時のように、検波用信号が受信信号の搬
送波にロックするまでの過渡期にも安定した検波動作の
確保が可能となり、検波歪を小さく抑えて良好な画像再
生が容易であり、また位相ロックした後は、サンプルホ
ールド型キード方式同期検波動作となるため、仮にゴー
スト信号が重畳して再生搬送波が位相変動しても、波形
歪の少ない検波出力を得ることができ、しかも第2の位
相ロックドループのループフィルタの時定数が小に切り
換えられるため、それだけループゲインを上げ、検波用
信号の残留位相誤差を減少させることができ、従って同
期検波回路に供給される複合映像信号と搬送波の周波数
差ならびに位相差が、同期検波動作の忠実性を損なうこ
とはなく、またキード動作中に仮に過変調複合映像信号
やゴーストの重畳した複合映像信号のような一時的な変
動入力があっても、第2の位相ロックドループのループ
フィルタの時定数を大に切り換え、かつ直前のキード動
作時のサンプルホールド値を用いないことで、検波用信
号発生動作の引き込み即応性を落とし、一時的な変動に
対して確実な適応を図ることができる等の優れた効果を
奏する。
また、本発明は、第2の位相ロックドループが、時定
数が異なる一対のフィルタ素子を有しており、前記ロッ
ク検出手段が非位相ロック状態を検出したときは、時定
数の大きいフィルタ素子が選択され、前記ロック検出手
段が位相ロック状態を検出したときは、時定数の小さな
フィルタ素子が選択される構成としたから、ロック検出
手段が検出する位相ロック状態に応じて時定数の異なる
フィルタ素子が選択され、これにより第2の位相ロック
ドループに対し、逐次方式とキード方式のそれぞれの目
的に応じた最適なループゲインを設定し、電源投入時や
チャンネル切り換え時といった過渡期間とそうでない定
常期間とで、それぞれ最適な同期検波が可能である等の
効果を奏する。
さらにまた、ロック検出手段は、検波用信号が複合映
像信号の同期信号期間において搬送波の周波数及び位相
にロックしたか否かを検出する構成としたから、非同期
信号期間に重畳する映像信号の内容すなわち画像内容に
影響を受けることなく、より一層正確な検波用信号の形
成が可能である等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図は、本発明のキード型同期検波回路の一実施例を示す
ブロック図である。 1……チューナ回路 5……映像中間周波増幅回路 7……位相検波手段(位相検波回路) 9……比較手段(APC回路) 11……同期検出回路 13……AFC回路 17……第1のVCO回路 19……同期パルス発生回路 21……同期信号発生手段 23……キーイングパルス発生回路 25……第1のスイッチ回路 27……キーイングパルス発生手段 29……ロック検出手段(ロック検出回路) 31……第2のVCO回路 33……フィルタ手段(フィルタ切換回路) 35……第2のスイッチ回路 37……サンプルホールド回路 39……位相制御手段 41,43……位相調整回路 51……検波用信号発生手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複合映像信号を検波用信号によって同期検
    波する位相検波手段と、前記複合映像信号から同期信号
    を抽出して第1の位相ロックドループに入力し、該同期
    信号に周波数及び位相ロックした同期パルスを出力する
    同期信号発生手段と、大時定数のループフィルタを用い
    た逐次動作と小時定数のループフィルタを用いたサンプ
    ルホールド型キード動作とが選択できる第2の位相ロッ
    クドループに、前記複合映像信号の搬送波を入力し、該
    搬送波に周波数及び位相ロックした検波用信号を発生
    し、前記位相検波手段に供給する検波用信号発生手段
    と、前記同期パルスに基づき、所定パルス幅のキーイン
    グパルス信号を所定タイミングで出力するキーイングパ
    ルス発生手段と、前記位相検波手段の検波出力と前記搬
    送波とが位相ロックしているか否かを検出し、非位相ロ
    ック状態にあっては、前記第2の位相ロックドループを
    大時定数のループフィルタでもって逐次動作させ、位相
    ロック状態にあっては、前記第2の位相ロックドループ
    を小時定数のループフィルタでもって前記キーイングパ
    ルス期間中はキード動作させ、非キーイングパルス期間
    中は直前のキード動作時のループフィルタ出力のサンプ
    ルホールド値に従って動作させるロック検出手段とを具
    備することを特徴とするキード型同期検波回路。
  2. 【請求項2】前記第2の位相ロックドループは、時定数
    が異なる一対のフィルタ素子を有しており、前記ロック
    検出手段が非位相ロック状態を検出したときは、時定数
    の大きいフィルタ素子が選択され、前記ロック検出手段
    が位相ロック状態を検出したときは、時定数の小さなフ
    ィルタ素子が選択される構成であることを特徴とする請
    求項1記載のキード型同期検波回路。
  3. 【請求項3】前記ロック検出手段は、前記検波用信号が
    前記複合映像信号の同期信号期間において前記搬送波の
    周波数及び位相にロックしたか否かを検出することを特
    徴とする請求項1又は2のいずれか1項記載のキード型
    同期検波回路。
JP63333176A 1988-12-31 1988-12-31 キード型同期検波回路 Expired - Lifetime JP2661736B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63333176A JP2661736B2 (ja) 1988-12-31 1988-12-31 キード型同期検波回路
US07/459,274 US5018015A (en) 1988-12-31 1989-12-29 Adaptive keyed synchronous detector

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63333176A JP2661736B2 (ja) 1988-12-31 1988-12-31 キード型同期検波回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02180473A JPH02180473A (ja) 1990-07-13
JP2661736B2 true JP2661736B2 (ja) 1997-10-08

Family

ID=18263150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63333176A Expired - Lifetime JP2661736B2 (ja) 1988-12-31 1988-12-31 キード型同期検波回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5018015A (ja)
JP (1) JP2661736B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02113788A (ja) * 1988-10-24 1990-04-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd テレビジョン受信装置
JPH04172089A (ja) * 1990-11-06 1992-06-19 Nec Ic Microcomput Syst Ltd Pll回路のアンロック状態検出回路
US5986720A (en) * 1996-05-09 1999-11-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Mobile television receiver
JP2002320155A (ja) * 2001-04-19 2002-10-31 Alps Electric Co Ltd テレビジョンチューナの中間周波回路
WO2011077480A1 (ja) * 2009-12-22 2011-06-30 株式会社 東芝 無線装置
JP5225474B2 (ja) 2009-12-22 2013-07-03 株式会社東芝 無線装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56146379A (en) * 1980-04-15 1981-11-13 Toshiba Corp Extracting circuit of carrier wave
US4694327A (en) * 1986-03-28 1987-09-15 Rca Corporation Digital phase locked loop stabilization circuitry using a secondary digital phase locked loop
US4700217A (en) * 1986-08-05 1987-10-13 Rca Corporation Chrominance signal phase locked loop system for use in a digital television receiver having a line-locked clock signal
JP2514940B2 (ja) * 1986-12-18 1996-07-10 三菱電機株式会社 映像中間周波信号処理回路
JPH0720249B2 (ja) * 1987-09-10 1995-03-06 三洋電機株式会社 Pll回路

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02180473A (ja) 1990-07-13
US5018015A (en) 1991-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0447210B1 (en) Carrier reset FM modulator and method of frequency modulating video signals
US4146843A (en) Phase synchronizing arrangement for video synchronous detection
JP2661736B2 (ja) キード型同期検波回路
JPH05137088A (ja) テレビ受信機
US8199260B2 (en) Picture signal detecting apparatus
US3946148A (en) Television receiver operable in exact or extended range tuning modes
JPH09182100A (ja) Pll回路
JP2007181046A (ja) 受信回路、受信装置および受信方法
US6593974B1 (en) Circuit arrangement for demodulating an intermediate-frequency video signal
JPH08116468A (ja) 同期信号処理回路
KR0141908B1 (ko) 영상 검파 회로
JP3504153B2 (ja) Pll回路
JPH0846433A (ja) ビデオ信号復調回路
JP2000031745A (ja) Am検波装置
JP2823291B2 (ja) Secam方式ライン識別回路
JP2903797B2 (ja) 位相同期受信機
KR960013306B1 (ko) 텔레비젼 시스템의 음성신호 처리회로 및 방법
JP2725839B2 (ja) 映像中間周波信号処理回路
JPH05308589A (ja) 映像中間周波信号同期検波装置
JPH0715620A (ja) 水平同期回路
JP2007336328A (ja) 映像検波回路
JPH0638116A (ja) 位相同期ループ回路
JPH03184481A (ja) テレビジョン受像機
JPH0364280A (ja) 映像中間周波信号検波回路
JPH0364281A (ja) 中間周波処理装置