JP2007336328A - 映像検波回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】AM変調されたPIF信号から映像信号を同期検波するVIF回路において、振幅変調度αが100%を超えると、映像信号がα<100%の領域に折り返される。
【解決手段】APC検波部54、VCO60を含むPLLで同期検波に用いる再生搬送波を生成する。APC検波部54は、VCO60から帰還入力される搬送波を位相反転可能なキャリアスイッチ64を有する。APC信号検出器98は、変調度αを検出し、αと100%超の閾値Th1との比較結果に応じて、キャリアスイッチ64を切り替え、APC検波部54の出力信号の上記2種類の位相の切り替えを行う。これにより、PLLは、α<100%では、PIF信号との位相差が0°の再生搬送波を検波器52へ出力し、α>100%での位相が反転したPIF信号に対しては、位相差180°の再生搬送波を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送波を振幅変調した映像変調信号から映像信号を検波する映像検波回路に関し、特に100%を超える過変調状態に対応した回路に関する。
テレビジョン受信機は、目的とする放送局から受信した無線周波数のテレビジョン信号を所定の中間周波数(IF:Intermediate Frequency)にダウンコンバートし、そのIF信号から映像信号、色信号、音声信号を復調する。例えば、VIF(Video Intermediate Frequency)回路は、中間周波数の映像変調信号(映像IF信号、以下、PIF信号)から、輝度情報を含む映像信号を復調する。PIF信号は、映像信号により振幅変調されており、VIF回路は、PIF信号の搬送波を再生し、この再生搬送波を用いて同期検波を行い、映像信号を抽出する。
図3は、従来のVIF回路の構成を示すブロック図である。入力端子2から入力されたPIF信号は必要に応じて増幅された後、検波器(VDET)4及びAPC(Automatic Phase Control)検波器6に入力される。APC検波器6、電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)8、移相器10は、フェーズロックループ(PLL:Phase Locked Loop)を構成し、入力端子2からのPIF信号に基づいて、その搬送波を再生する。
移相器10はVCOからの入力信号に対して、±45°の位相差を有する2つの信号を生成し、一方をAPC検波器6、他方をVDET4へ出力する。例えば、移相器10から+45°位相差の出力がAPC検波器6へ入力される。ここで、PLLは、APC検波器6に入力される2つの入力信号間の位相差が90°となるように同期制御を行う。例えば、入力端子2からAPC検波器6へ入力されるPIF信号に対して、移相器10からAPC検波器6へ入力される信号が+90°の位相差を有するようにPLLを構成すると、移相器10からVDET4へ入力される信号として、PIF信号の搬送波と同じ周波数で、かつ位相差が0°の再生搬送波が得られる。すなわち、VDET4に入力されるPIF信号と再生搬送波との間の位相差が0°に制御される。
VDET4は、移相器10からの再生搬送波を用いた同期検波により、入力端子2から入力されるPIF信号をAM検波して映像信号を抽出する。抽出された映像信号はビデオアンプ(VAMP)12にて増幅され、必要に応じて音声キャリアのトラップ等を行って出力される。
図4は、PIF信号及び映像信号の一例を示す模式図である。図において横軸が時間軸、縦軸が振幅である。PIF信号20は搬送波周波数fcに応じた短い周期で振動し、その振幅が映像信号により変調される。すなわち、PIF信号の振幅の包絡線が映像信号に対応し、図では、映像信号22として下側の包絡線を実線で示している。映像信号22は、映像の輝度に応じて電圧値が変化する有効表示期間24と所定の形式に従った同期期間26とからなる。有効表示期間24では、輝度が高い、すなわち明るいほど、搬送波は深く振幅変調される。この振幅変調度を映像変調度という。映像変調度は映像信号22が高くなる方向に増加し、PIF信号の振幅が0になる状態が映像変調度が100%の状態となる。映像変調度の上限は、日本では例えば地上波放送について、87.5%という値が規格により設定されており、これを超える変調状態を過変調と呼んでいる。
しかし、様々な映像メディアや他の国の放送の中には、過変調のPIF信号を生じるものもある。過変調状態では、PIF信号の振幅が微小となり、PLLの同期が難しくなるという問題の他、100%を超える過変調状態(以下、強過変調状態と称する。)は、映像信号が100%未満の領域に折り返されるため、画面上にて正しい階調が再現されないという問題があった。
図5は、この折り返しを説明するPIF信号及び映像信号の一例の模式図である。本来の映像信号30は、PIF信号32の互いに同位相のピークを結ぶ包絡線である。映像変調度が100%を超える期間34と100%未満の期間36とでは、PIF信号32の極性が互いに反転した関係となる。このようなPIF信号32がAPC検波器6に入力されると、PLLはこの反転に起因する180°の位相ずれにも追随してしまう。その結果、VDET4に入力される再生搬送波の位相も180°ずれ、期間34では、点線で示す下側の包絡線が映像信号38として検波されることになる。このように、映像変調度が100%を超える映像信号が、100%の線を中心として下側に折り返されるため、映像変調度が大きくなるほど、暗くなるという不自然な映像となってしまう。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、映像変調度が100%を超える過変調状態が生じても自然な階調の再現が可能な映像信号が得られる映像検波回路を提供することを目的とする。
本発明に係る映像検波回路は、映像信号に応じて振幅変調された映像変調信号に基づき、当該映像変調信号に対して所定の位相関係で同期した再生搬送波を生成する搬送波再生回路と、当該再生搬送波に基づいて前記映像変調信号から前記映像信号を同期検波する検波回路とを有し、さらに前記映像変調信号の振幅変調度を検出する変調度検出回路を有し、前記搬送波再生回路が、前記再生搬送波として、前記映像変調信号に対する前記位相関係が互いに反転関係にある2種類の信号を選択的に出力でき、前記変調度検出回路が、前記振幅変調度が100%を超える強過変調状態か否かに対応して、前記搬送波再生回路から前記2種類の再生搬送波のいずれを出力するかを切り替えるものである。
上記前記搬送波再生回路は、位相検波器及び電圧制御発振器を含んだフェーズロックループと、前記電圧制御発振器から前記位相検波器への帰還入力される帰還信号を、前記変調度検出回路からの制御信号に応じて位相反転可能な反転回路と、を有する構成とすることができる。さらに、この搬送波再生回路において、前記映像変調信号の振幅が所定値以下となる前記振幅変調度の範囲である微小振幅領域における前記フェーズロックループのゲインを、前記微小振幅領域より下の前記振幅変調度の範囲における前記ゲインより低減する構成とすることができる。また、この搬送波再生回路において、前記フェーズロックループがアンロック状態であるとき、当該フェーズロックループのゲインを増加させると共に、前記変調度検出回路による前記帰還信号の位相反転動作を禁止する構成とすることができる。
映像変調度が100%未満と100%超とでは、映像変調信号の搬送波周波数fcに応じた時間的な変化が互いに位相反転の関係にある。本発明によれば、映像変調度が100を超えた場合に、検波回路に供給する再生搬送波と映像変調信号の周波数fcでの時間的変化との同期関係が、映像変調度が100未満のときとは反転される。その結果、検波回路が同期検波する映像信号も、映像変調度が100%未満の場合とは正負が反対の領域で変化する信号となる。これにより映像変調度が100%を超えた場合の映像信号の折り返しが防止され、映像変調度が100%を超えて増加するに従って、輝度も増加する画像を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態のVIF回路の概略の構成を示すブロック図である。本回路は、例えば、テレビジョン受信信号を処理する半導体集積回路(IC)の一部として構成することができる。入力端子50から入力されたPIF信号は必要に応じて増幅された後、差動信号の形でVDET52、APC検波部54及びローレベル検出器(LLD:Low Level Detector)56に入力される。
APC検波部54はPIF信号の搬送波を再生する搬送波再生回路の一部を構成する。搬送波再生回路は、APC検波部54の他、APCゲイン制御回路(APCG)58、VCO60、移相器(PSH)62、キャリアスイッチ(CARSW)64を含むPLLによって構成される。このPLLは、PIF信号に基づいて、その搬送波を再生する。再生搬送波は、移相器62の出力信号として取り出される。
移相器62はVCO60からの入力信号に対して、±45°の位相差を有する2つの信号を生成し、一方をAPC検波部54、他方をVDET52へ出力する。例えば、移相器62から+45°位相差の信号(以下、先進キャリアと呼ぶ)がAPC検波部54へ入力され、−45°位相差の信号(以下、遅延キャリアと呼ぶ)がVDET52へ入力される。
ここで、PLLは、APC検波部54に入力される元のPIF信号及び移相器62からの帰還信号の位相差が90°となるように同期制御を行う。例えば、入力端子50からAPC検波部54へ入力されるPIF信号に対して、移相器62からAPC検波部54へ入力される帰還信号が+90°の位相差を有するようにPLLを構成すると、移相器62からVDET52へ入力される遅延キャリアとして、基本的にPIF信号の搬送波と同じ周波数で、かつ位相差が0°の再生搬送波が得られる。すなわち、VDET52に入力されるPIF信号と再生搬送波との間の位相差が0°に制御される。なお、実際には、VDET52へのPIF信号と遅延キャリアとの間には、PLLでの処理に起因した位相ずれが生じ得るため、移相器62とVDET52との間には位相補償回路66が設けられ、当該位相ずれを補償している。
APC検波部54は、APC検波器78、低域通過フィルタ(LPF:Low Pass Filter)82を含んで構成された位相検波器である。
APC検波器78は、PIF信号と先進キャリアとを入力される。APC検波器78への先進キャリアは移相器62からキャリアスイッチ64を介して入力される。APC検波器78は、PIF信号と先進キャリアとを乗算して出力する。APC検波器78の出力はLPF82により平滑化され、APC検波部54の出力としてAPCG58へ入力される。なお、APC検波部54の出力レベルは、PLLがロックした状態では0となるように構成される。この調整を行うために、LPF82の後に接続された複数の電流源84と、それら電流源をAPC検波部54の出力端から個別に切り離すザッピング処理を行うためのザッピング回路86とが設けられている。
APC検波部54の出力電流は、ICの端子に外部接続されたAPCフィルタ88により所定の時定数で積分され、VCO60に対する制御電圧に変換される。APCG58は、PLLがアンロック状態にある場合に、APCフィルタ88に生じる電圧信号にビートが生じることを利用して、PLLのループゲインを調整する回路である。例えば、APCG58は、PLLがロック状態にある場合には、ゲインを小さく設定して状態の変動を抑制し、一方、アンロック状態では、ゲインを大きくしてロック状態への速やかな収束を図ることができる。
VCO60は、APCG58から出力される電圧信号に応じた周波数の発振信号を生成し、移相器62へ入力する。VDET52は、移相器62からの再生搬送波を用いて同期検波を行い、PIF信号をAM検波して映像信号を抽出する。抽出された映像信号はVAMP90にて増幅され、LPF92、音声キャリアのトラップ94、及びイコライザアンプ(EQAMP)96を経由して本VIF回路から出力される。なお、トラップ94は必要に応じて内蔵とされる一方、外付けされる構成とすることもできる。
さて、上述のキャリアスイッチ64は、入力される先進キャリアを、反転制御信号RVに応じて位相反転可能な回路である。例えば、キャリアスイッチ64はそれぞれ差動アンプの構成を有し、移相器62に接続される差動入力端子、又はAPC検波器78に接続される差動出力端子の極性をトランジスタスイッチ等で切り替える構成とすることができる。この構成により、キャリアスイッチ64は、先進キャリアの信号の正負を反転させて、APC検波器78に入力することができる。
このキャリアスイッチ64を制御する信号RVは、APC信号検出器(APCSD)98により生成される。APCSD98はPIF信号の振幅変調度αを検出する変調度検出回路としての機能を有する。APCSD98は、VAMP90から信号REFと、例えばLPF92の出力端子から取り出された映像信号VSとを入力される。信号REFは、映像信号VSの基準レベルとなる直流電圧信号であり、振幅変調度100%に対応するPIF信号のセンターDCレベルである。映像信号VSは音声キャリア成分を落とすLPF102を経由してAPCSD98に入力される。APCSD98はこれら2つの入力信号を比較する比較器を有する。その比較器は100%を超える所定の振幅変調度を閾値Th1として設定される。APCSD98は、当該比較器により振幅変調度αが当該閾値Th1以上となったことを検知すると、制御信号RVにより、キャリアスイッチ64を切り替え、先進キャリアに対して180°の位相差を生じたキャリアをAPC検波器78へ入力させる。一方、αが閾値Th1を下回ると、キャリアスイッチ64を元の状態に切り替え、先進キャリアをAPC検波器78へ入力させる。なお、ここで、APCSD98は、αがTh1を超えて上昇する時と、下降する時とで制御信号RVの切り替わりにヒステリシスを持たせる構成として、閾値付近での微小な変動に対してキャリアスイッチ64が不要に切り替わることを抑制することもできる。
ここで、振幅変調度αが通常の許容範囲、例えば87.5%を超えて増加すると、PIF信号の振幅は徐々に小さくなり、αが100%のときに0となる。さらにαが増加すると、再びPIF信号の振幅は大きくなる。このαが100%近傍にあるとき、PIF信号の振幅が微小となるためPLLがPIF信号から搬送波を検出できず、VDET52の同期検波が保証されなくなり、APCSD98がαを正確に検知できなくなる。このようなαの範囲を微小振幅領域と呼ぶこととし、α〜α(α<100%、100%<α)が当該微小振幅領域であるとする。上述の閾値Th1はαに基づいて設定することができ、基本的には、αを少し上回る値に設定される。
また、APCSD98は、例えば、αを少し下回る値に閾値Th2を設けて、検出したαを閾値Th2と大小比較することができる。APCSD98は閾値Th1,Th2それぞれについての比較結果を組み合わせて、振幅変調度αが実質的に微小振幅領域にある状態を検知することができる。この検知結果は例えば、APCG58にて利用される。APCG58は、αが微小振幅領域にある場合、ゲインを下げるように構成することができる。なお、αが微小振幅領域にある場合は、APCG58はアンロック状態となり得る。上述のようにAPCG58はアンロック状態ではゲインを上げるように構成されるが、αが微小振幅領域ある場合は例外的にゲインを小さくするか、0とする。これにより、PLLは、振幅変調度αが100%を超えた状態での搬送波への追随を抑制され、折り返しを生じる不適切な位相でロックすることが回避される。もし、PLLの不適切な追随を可能とすると、αが100%を超えたどのタイミングでその追随が発生し映像信号の折り返しが起こるかは不安定であるため、Th1をできるだけ小さく設定しなければならないという難しさがある。これに対し、上述のように微小振幅領域でのPLLの不適切な追随を抑制することにより、100%より上でのαの上昇を安定させることができ、閾値Th1の設定が容易となる。
一方、APCSD98は、例えば、αが閾値Th2未満、又は閾値Th1より上にある状態でAPCG58がアンロック状態を検知した場合に、制御信号RVの切り替え制御を禁止することができる。この場合には、PLLがロック状態に至る過程においてαが過渡的に閾値Th1を超えることがあっても、キャリアスイッチ64の切り換えを行わない。これにより、PLLの動作の安定化が図られる。
LLD56は、PIF信号の振幅変調度αが所定値以下の状態を検知する。このLLD56が検知する状態は、APCSD98によるキャリアスイッチ64の切り換えが起こることを想定しなくてよい状態である。そこで、APCSD98は、LLD56が当該状態を検知した場合に、制御信号RVの切り替え制御を停止し、移相器62からAPC検波器78へ先進キャリアを反転させずにそのまま入力するように構成することができる。これにより、ノイズ等の原因で、APCSD98が誤動作する可能性をなくすことができる。
次に、本VIF回路の基本的な動作を説明する。図2は、本VIF回路に入力されるPIF信号及び、本VIF回路で検波される映像信号の一例を示す模式図である。図において横軸が時間軸、縦軸が振幅である。PIF信号110は搬送波周波数fcに応じて短い周期で振動し、その振幅が映像信号により変調される。PIF信号110は、所定の形式で振幅変調された水平同期期間112と、映像の輝度に応じた映像信号で振幅変調された有効表示期間114とからなる。図に示す例は、映像信号の振幅変調度αが次第に増加し、87.5%、100%を順次超え、その後、100%未満へ減少する場合を示している。
α<87.5%である有効表示期間114の開始時t0では、例えば、APCSD98は制御信号RVとしてL(Low)レベルを出力し、これに対応して、キャリアスイッチ64は、移相器62からの先進キャリアをそのままAPC検波器78へ出力する単純通過状態に設定される。
αは次第に増加し、時刻t1にて87.5%を超え、さらに時刻t2にてTh2に達する。Th2では、PIF信号の振幅はPLLが搬送波を検出できる大きさを有している。例えば、Th2はここでは97%であるとする。APCSD98が、αがTh2に達したことを検知すると、APCG58はPLLのループゲインをそれまでの値より下げ、例えば0とする。
このゲインの低下状態は、Th2≦α≦Th1なるαにて維持される。このゲインが低下状態にある期間内の時刻t3にてαが100%に達する。時刻t0から時刻t3まで、制御信号RVはLレベルに維持されて、キャリアスイッチ64も単純通過状態を維持している。これに対応して、PLLはPIF信号の搬送波に対して位相差0°の再生搬送波を生成しVDET52へ供給し、VDET52は、映像信号としてPIF信号の下側の包絡線116を検波する。
上述のように、αがTh2を超えてから以降、ループゲインを低下させているため、αが100%を超えた時刻t3以降、PIF信号の搬送波周波数fcに応じた時間的変化が元の搬送波に対し反転した状態となっているにもかかわらず、PLLは、その反転に追随して再生搬送波の位相を変化させることを抑制され、それまでの同期状態を維持し得る。その結果、映像信号は、時刻t3以降も振幅変調度αに連動して上昇する。
αが時刻t4にてTh1に達すると、APCSD98は制御信号RVをLレベルからH(High)レベルに切り替え、これに対応してキャリアスイッチ64は、移相器62から入力された先進キャリアを反転してAPC検波器78へ出力する反転通過状態に切り替わる。
一方、αがTh1に達すると、APCG58は時刻t2以降、引き下げられていたPLLのループゲインを引き上げ、例えば、時刻t2より前の状態に戻す。これにより、PLLはPIF信号に好適にロック可能となる。
さて、キャリアスイッチ64での位相反転により、PLLにより生成され移相器62からVDET52へ出力される再生搬送波の位相も反転する。すなわち、α<100%の状態では、APC検波部54に入力されるPIF信号の周波数fcの搬送波に対し、再生搬送波の位相差は0°であったが、α≧Th1の状態では、APC検波部54に入力されるPIF信号の時間的変化に対し、再生搬送波の位相差は180°となる。ここで、α≧Th1の状態でのPIF信号の周波数fcの時間的変化は元の搬送波と比べると振幅が反転しており、すなわち、元の搬送波とは位相が180°ずれた状態に相当する。α≧Th1での再生搬送波は、この元の搬送波に対し180°ずれたPIF信号に対して180°の位相差を生じる結果、元の搬送波に対してはα<100%におけると同様に0°の位相差で同期している。この再生搬送波を用いてVDET52にて同期検波を行うことで、α>100%のPIF信号から、αと共に増減する映像信号を得ることができる。すなわち、100%超のαの期間においても100%未満の領域への折り返しを回避して、自然な階調の映像信号を得ることができる。
α>100%の状態からα<100%の状態への移行は、基本的に逆の過程の制御が行われる。すなわち、α<Th1となった時刻t5にて、APCSD98が制御信号RVをHレベルからLレベルへ切り替え、キャリアスイッチ64を反転通過状態から単純通過状態にする。また、Th2≦α≦Th1にて、APCG58はゲインを低下させ、α<Th2にてゲインを元の状態に戻す。
なお、本発明はAPC検波部54の方式にかかわらず適用することができ、例えば、ギルバート方式及びコスタス方式のいずれにも適用することができる。
本発明の実施形態のVIF回路の概略の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態のVIF回路の基本動作を説明するPIF信号及び映像信号の一例を示す模式図である。 従来のVIF回路の構成を示すブロック図である。 PIF信号及び映像信号の一例を示す模式図である。 従来の問題点である映像信号の折り返しを説明するPIF信号及び映像信号の一例の模式図である。
符号の説明
52 検波器(VDET)、54 APC検波部、56 ローレベル検出器(LLD)、58 APCゲイン制御回路(APCG)、60 電圧制御発振器(VCO)、62 移相器、64 キャリアスイッチ、66 位相補償回路、78 APC検波器、82,92,102 低域通過フィルタ(LPF)、84 電流源、90 ビデオアンプ(VAMP)、96 イコライザアンプ、98 APC信号検出器(APCSD)。

Claims (4)

  1. 映像信号に応じて原搬送波が振幅変調された映像変調信号に基づき、当該映像変調信号に対して所定の位相関係で同期した再生搬送波を生成する搬送波再生回路と、当該再生搬送波に基づいて前記映像変調信号から前記映像信号を同期検波する検波回路とを有した映像検波回路において、
    前記映像変調信号の振幅変調度を検出する変調度検出回路を有し、
    前記搬送波再生回路は、前記再生搬送波として、前記映像変調信号に対する前記位相関係が互いに反転関係にある2種類の信号を選択的に出力でき、
    前記変調度検出回路は、前記振幅変調度が100%を超える強過変調状態か否かを判定し、判定結果に基づいて、前記搬送波再生回路から前記2種類の再生搬送波のいずれを出力するかを切り替えること、
    を特徴とする映像検波回路。
  2. 請求項1に記載の映像検波回路において、
    前記搬送波再生回路は、
    位相検波器及び電圧制御発振器を含んだフェーズロックループと、
    前記電圧制御発振器から前記位相検波器へ帰還入力される帰還信号を、前記変調度検出回路からの制御信号に応じて位相反転可能な反転回路と、
    を有することを特徴とする映像検波回路。
  3. 請求項2に記載の映像検波回路において、
    前記搬送波再生回路は、前記映像変調信号の振幅が所定値以下となる前記振幅変調度の範囲である微小振幅領域における前記フェーズロックループのゲインを、前記微小振幅領域より下の前記振幅変調度の範囲における前記ゲインより低減すること、
    を特徴とする映像検波回路。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の映像検波回路において、
    前記搬送波再生回路は、前記フェーズロックループがアンロック状態であるとき、当該フェーズロックループのゲインを増加させると共に、前記変調度検出回路による前記帰還信号の位相反転動作を禁止すること、
    を特徴とする映像検波回路。
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