JPH05308589A - 映像中間周波信号同期検波装置 - Google Patents
映像中間周波信号同期検波装置Info
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- JPH05308589A JPH05308589A JP11171392A JP11171392A JPH05308589A JP H05308589 A JPH05308589 A JP H05308589A JP 11171392 A JP11171392 A JP 11171392A JP 11171392 A JP11171392 A JP 11171392A JP H05308589 A JPH05308589 A JP H05308589A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 入力同期信号が乱れた場合や、チャンネル切
替時等にも、速やかに安定した同期サンプリング検波方
式に移行させる。 【構成】 同期信号期間のみ位相比較を行い、残りの映
像信号期間はその位相比較値をホールドする同期検波用
のPLL回路12Bのループの外側に副映像検波回路2
2と同期分離回路14とを設け、同期分離回路14の出
力信号でゲート信号発生回路19を介してPLL回路1
2B内の位相検波回路3からローパスフィルタ5への信
号伝達を制御するスイッチ回路9の開閉制御を行い、か
つローパスフィルタ5と電圧制御発振回路6との間に介
在するサンプルホールド回路10の動作モードの制御を
行うことで、映像信号の検波を行う。PLL回路12B
の非ロック時はスイッチ回路9を常時導通状態とし、か
つサンプルホールド回路10を常時サンプルモードとし
て連続同期検波方式で検波動作を行う。
替時等にも、速やかに安定した同期サンプリング検波方
式に移行させる。 【構成】 同期信号期間のみ位相比較を行い、残りの映
像信号期間はその位相比較値をホールドする同期検波用
のPLL回路12Bのループの外側に副映像検波回路2
2と同期分離回路14とを設け、同期分離回路14の出
力信号でゲート信号発生回路19を介してPLL回路1
2B内の位相検波回路3からローパスフィルタ5への信
号伝達を制御するスイッチ回路9の開閉制御を行い、か
つローパスフィルタ5と電圧制御発振回路6との間に介
在するサンプルホールド回路10の動作モードの制御を
行うことで、映像信号の検波を行う。PLL回路12B
の非ロック時はスイッチ回路9を常時導通状態とし、か
つサンプルホールド回路10を常時サンプルモードとし
て連続同期検波方式で検波動作を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テレビジョン受像機
などにおいて、ゲーティドPLL回路を用いて映像中間
周波信号と同期をとる映像中間周波信号同期検波装置に
関するものである。
などにおいて、ゲーティドPLL回路を用いて映像中間
周波信号と同期をとる映像中間周波信号同期検波装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来例を図面によって説明する。図2に
従来の連続同期検波方式の映像中間周波信号同期検波装
置の構成を示す。図2において、映像中間周波信号は、
ナイキストフィルタ1を通して映像中間周波増幅回路2
に入力され、映像中間周波増幅回路2の出力の映像中間
周波信号は、位相検波回路3および映像検波回路4に入
力されている。
従来の連続同期検波方式の映像中間周波信号同期検波装
置の構成を示す。図2において、映像中間周波信号は、
ナイキストフィルタ1を通して映像中間周波増幅回路2
に入力され、映像中間周波増幅回路2の出力の映像中間
周波信号は、位相検波回路3および映像検波回路4に入
力されている。
【0003】位相検波回路3は、公知の乗算回路を用い
て、映像中間周波信号と後述の+45°移相回路7の出
力信号とを乗算することにより、比較出力が後段のロー
パスフィルタ5へ供給される。映像検波回路4も、同様
に公知の乗算回路を用いて、映像中間周波信号と後述の
−45°移相回路8の出力信号とを乗算することによ
り、映像信号を出力する。
て、映像中間周波信号と後述の+45°移相回路7の出
力信号とを乗算することにより、比較出力が後段のロー
パスフィルタ5へ供給される。映像検波回路4も、同様
に公知の乗算回路を用いて、映像中間周波信号と後述の
−45°移相回路8の出力信号とを乗算することによ
り、映像信号を出力する。
【0004】ローパスフィルタ5は、位相検波回路3の
出力の高域成分を抑え、電圧制御発振回路6の発振周波
数を制御するための信号を出力する。電圧制御発振回路
6の出力信号は、一方が45°位相を進める+45°移
相回路7に、他方が45°位相を遅らせる−45°移相
回路8に入力され、+45°移相回路7と−45°移相
回路8の出力信号の位相差は90°となる。
出力の高域成分を抑え、電圧制御発振回路6の発振周波
数を制御するための信号を出力する。電圧制御発振回路
6の出力信号は、一方が45°位相を進める+45°移
相回路7に、他方が45°位相を遅らせる−45°移相
回路8に入力され、+45°移相回路7と−45°移相
回路8の出力信号の位相差は90°となる。
【0005】以上の位相検波回路3,映像検波回路4,
ローパスフィルタ5,電圧制御発振回路6,+45°移
相回路7および−45°移相回路8はPLL回路(フェ
ーズ・ロックト・ループ回路)12Aを構成し、映像中
間周波信号と位相同期した信号を作成し、その信号に基
づいて映像中間周波信号を同期検波する。一方、PLL
回路12Aがロック状態となった時は、位相検波回路3
の2つの入力信号(映像中間周波信号と+45°移相回
路7の出力信号)間の位相差は90°となるので、映像
中間周波信号と−45°移相回路8の出力の位相差はな
くなる。したがって、映像検波回路4は、乗算回路を用
いた同期検波となり、映像中間周波信号が検波される。
ローパスフィルタ5,電圧制御発振回路6,+45°移
相回路7および−45°移相回路8はPLL回路(フェ
ーズ・ロックト・ループ回路)12Aを構成し、映像中
間周波信号と位相同期した信号を作成し、その信号に基
づいて映像中間周波信号を同期検波する。一方、PLL
回路12Aがロック状態となった時は、位相検波回路3
の2つの入力信号(映像中間周波信号と+45°移相回
路7の出力信号)間の位相差は90°となるので、映像
中間周波信号と−45°移相回路8の出力の位相差はな
くなる。したがって、映像検波回路4は、乗算回路を用
いた同期検波となり、映像中間周波信号が検波される。
【0006】しかし、周知のように、映像中間周波信号
がナイキストフィルタ1を通ることにより、振幅変調度
に応じて搬送波が位相変調を受ける。この映像中間周波
信号同期検波装置では、電圧制御発振回路6の発振周波
数を制御する位相検波回路3の比較信号として、位相変
調を受けた搬送波を用いているため、この位相変調によ
り、電圧制御発振回路6の発振周波数が変動してしま
う。これが、映像検波回路4による検波出力である映像
信号の歪みや音声信号のバズの原因となっている。
がナイキストフィルタ1を通ることにより、振幅変調度
に応じて搬送波が位相変調を受ける。この映像中間周波
信号同期検波装置では、電圧制御発振回路6の発振周波
数を制御する位相検波回路3の比較信号として、位相変
調を受けた搬送波を用いているため、この位相変調によ
り、電圧制御発振回路6の発振周波数が変動してしま
う。これが、映像検波回路4による検波出力である映像
信号の歪みや音声信号のバズの原因となっている。
【0007】図3に、これらの問題を解決するために、
一部計測器(ソニー・テクトロニクス株式会社製の14
50等)で採用されている検波方式(以下、同期サンプ
リング検波方式と呼ぶ)の映像中間周波信号同期検波装
置の構成を示す。図2と同一機能ブロックには、同一符
号を付与し、説明を省略する。図3において、スイッチ
回路9は、ゲート信号入力端子11に印加されるゲート
信号によって、位相検波回路3の出力端とローパスフィ
ルタ5の入力端との間の電気的経路を開閉する。同様
に、サンプルホールド回路10も、ゲート信号入力端子
11に印加されるゲート信号によって、ローパスフィル
タ5の出力信号をサンプルホールドする。図3におい
て、位相検波回路3,ローパスフィルタ5,電圧制御発
振回路6,+45°移相回路7,−45°移相回路8,
スイッチ回路9およびサンプルホールド回路10はPL
L回路12Bを構成し、映像中間周波信号と位相同期し
た信号を作成する。
一部計測器(ソニー・テクトロニクス株式会社製の14
50等)で採用されている検波方式(以下、同期サンプ
リング検波方式と呼ぶ)の映像中間周波信号同期検波装
置の構成を示す。図2と同一機能ブロックには、同一符
号を付与し、説明を省略する。図3において、スイッチ
回路9は、ゲート信号入力端子11に印加されるゲート
信号によって、位相検波回路3の出力端とローパスフィ
ルタ5の入力端との間の電気的経路を開閉する。同様
に、サンプルホールド回路10も、ゲート信号入力端子
11に印加されるゲート信号によって、ローパスフィル
タ5の出力信号をサンプルホールドする。図3におい
て、位相検波回路3,ローパスフィルタ5,電圧制御発
振回路6,+45°移相回路7,−45°移相回路8,
スイッチ回路9およびサンプルホールド回路10はPL
L回路12Bを構成し、映像中間周波信号と位相同期し
た信号を作成する。
【0008】上記のゲート信号は、テレビジョン信号の
同期信号期間にハイレベルとなり、映像信号期間にロー
レベルとなるものであり、ハイレベルのときに、スイッ
チ回路9が導通するとともに、サンプルホールド回路1
0がサンプルモードとなり、ローレベルのときに、スイ
ッチ回路9が遮断するとともに、サンプルホールド回路
10がホールドモードとなる。
同期信号期間にハイレベルとなり、映像信号期間にロー
レベルとなるものであり、ハイレベルのときに、スイッ
チ回路9が導通するとともに、サンプルホールド回路1
0がサンプルモードとなり、ローレベルのときに、スイ
ッチ回路9が遮断するとともに、サンプルホールド回路
10がホールドモードとなる。
【0009】具体的には、同期信号期間のみスイッチ回
路9を導通させて位相検波回路3の出力信号を後段のロ
ーパスフィルタ5に伝達し、これを平滑し、サンプルホ
ールド回路10によって、ローパスフィルタ5の出力を
サンプリングする。残りの映像信号期間は、位相検波回
路3とローパスフィルタ5との間の電気的経路を切断
し、ローパスフィルタ5の出力信号をサンプルホールド
回路10でホールドすることにより、映像信号期間も、
同期信号期間の位相検波回路3の出力信号を平滑したロ
ーパスフィルタ5の出力信号が電圧制御発振回路6に印
加される。
路9を導通させて位相検波回路3の出力信号を後段のロ
ーパスフィルタ5に伝達し、これを平滑し、サンプルホ
ールド回路10によって、ローパスフィルタ5の出力を
サンプリングする。残りの映像信号期間は、位相検波回
路3とローパスフィルタ5との間の電気的経路を切断
し、ローパスフィルタ5の出力信号をサンプルホールド
回路10でホールドすることにより、映像信号期間も、
同期信号期間の位相検波回路3の出力信号を平滑したロ
ーパスフィルタ5の出力信号が電圧制御発振回路6に印
加される。
【0010】図4(a)は映像中間周波信号の波形を示
し、同図(b)は検波後の映像信号の波形を示してい
る。同図(c)は映像信号から抽出した同期信号からな
るゲート信号で、ゲート信号入力端子11に加えられ
る。図4から明らかなように、テレビジョン電波は負変
調方式で伝達されているので、同期信号期間は映像中間
周波信号レベルが最大となり、振幅変調を受けていな
い。この映像中間周波信号がナイキストフィルタ1を通
ることにより、前記したように、振幅変調度に応じて搬
送波が位相変調を受ける訳であるが、同期信号期間は振
幅変調を受けていないので位相変調を受けない。
し、同図(b)は検波後の映像信号の波形を示してい
る。同図(c)は映像信号から抽出した同期信号からな
るゲート信号で、ゲート信号入力端子11に加えられ
る。図4から明らかなように、テレビジョン電波は負変
調方式で伝達されているので、同期信号期間は映像中間
周波信号レベルが最大となり、振幅変調を受けていな
い。この映像中間周波信号がナイキストフィルタ1を通
ることにより、前記したように、振幅変調度に応じて搬
送波が位相変調を受ける訳であるが、同期信号期間は振
幅変調を受けていないので位相変調を受けない。
【0011】この同期信号期間の映像中間周波信号を、
位相検波回路3の比較信号として用いて、位相変調のあ
る残りの映像信号期間は、同期信号期間のローパスフィ
ルタ5の出力信号を代用して用いることにより、あたか
も位相検波回路3の比較信号として、位相変調を受けて
いない同期信号期間の搬送波が映像信号期間も続いて入
力されるようになり、連続同期検波方式のような電圧制
御発振回路6の発振周波数の変動はなくなり、映像検波
回路4の出力信号である映像信号の歪みや音声信号のバ
ズが低減される。
位相検波回路3の比較信号として用いて、位相変調のあ
る残りの映像信号期間は、同期信号期間のローパスフィ
ルタ5の出力信号を代用して用いることにより、あたか
も位相検波回路3の比較信号として、位相変調を受けて
いない同期信号期間の搬送波が映像信号期間も続いて入
力されるようになり、連続同期検波方式のような電圧制
御発振回路6の発振周波数の変動はなくなり、映像検波
回路4の出力信号である映像信号の歪みや音声信号のバ
ズが低減される。
【0012】しかし、同期サンプリング検波方式では、
PLL回路12Bのプルインレンジが狭くなったり、サ
イドロックを起こすなどのPLL回路12Bがロックす
るまでに不安定性があり、民生テレビジョン受信機には
用いることができなかった。このような問題を解決する
ために、PLL回路がロックするまでは連続同期検波方
式を採用し、PLL回路がロックした後は同期サンプリ
ング検波方式を採用する映像中間周波信号同期検波装置
がある。
PLL回路12Bのプルインレンジが狭くなったり、サ
イドロックを起こすなどのPLL回路12Bがロックす
るまでに不安定性があり、民生テレビジョン受信機には
用いることができなかった。このような問題を解決する
ために、PLL回路がロックするまでは連続同期検波方
式を採用し、PLL回路がロックした後は同期サンプリ
ング検波方式を採用する映像中間周波信号同期検波装置
がある。
【0013】図5に、上記の連続同期検波方式と同期サ
ンプリング検波方式とを併用した映像中間周波信号同期
検波装置の従来例を示す。図5の映像中間周波信号同期
検波装置は動作モードの切替のためのゲート信号生成ブ
ロックを含めて図示している。この映像中間周波信号同
期検波装置の従来例を図5を用いて説明する。図5にお
いて、図2および図3と同一機能ブロックには、同一符
号を付与し、説明を省略する。
ンプリング検波方式とを併用した映像中間周波信号同期
検波装置の従来例を示す。図5の映像中間周波信号同期
検波装置は動作モードの切替のためのゲート信号生成ブ
ロックを含めて図示している。この映像中間周波信号同
期検波装置の従来例を図5を用いて説明する。図5にお
いて、図2および図3と同一機能ブロックには、同一符
号を付与し、説明を省略する。
【0014】この映像中間周波信号同期検波装置は、図
5に示すように、映像検波回路4の映像信号中の水平同
期信号を検出する同期分離回路14の出力信号は、自動
周波数制御回路16で、水平同期電圧制御発振回路15
の発振出力信号と位相比較され、その位相比較出力信号
はフィルタ回路17へ供給される。フィルタ回路17
は、この位相比較出力信号を平滑化するループフィルタ
で、このフィルタ回路17の出力信号によって、水平同
期電圧制御発振回路15の発振周波数を制御する。
5に示すように、映像検波回路4の映像信号中の水平同
期信号を検出する同期分離回路14の出力信号は、自動
周波数制御回路16で、水平同期電圧制御発振回路15
の発振出力信号と位相比較され、その位相比較出力信号
はフィルタ回路17へ供給される。フィルタ回路17
は、この位相比較出力信号を平滑化するループフィルタ
で、このフィルタ回路17の出力信号によって、水平同
期電圧制御発振回路15の発振周波数を制御する。
【0015】このように、同期分離回路14,水平同期
電圧制御発振回路15,自動周波数制御回路16および
フィルタ回路17で、水平同期信号にロックした信号を
発生するPLL回路21を構成している。同期信号発生
回路18は、水平同期電圧制御発振回路15の出力信号
である水平同期信号にロックした信号から、同期信号を
発生する。ゲート信号発生回路19は、同期信号発生回
路18の出力の同期信号と、後述するロック検出回路2
0からの制御信号とによって、スイッチ回路9とサンプ
ルホールド回路10を制御するゲート信号を発生する。
電圧制御発振回路15,自動周波数制御回路16および
フィルタ回路17で、水平同期信号にロックした信号を
発生するPLL回路21を構成している。同期信号発生
回路18は、水平同期電圧制御発振回路15の出力信号
である水平同期信号にロックした信号から、同期信号を
発生する。ゲート信号発生回路19は、同期信号発生回
路18の出力の同期信号と、後述するロック検出回路2
0からの制御信号とによって、スイッチ回路9とサンプ
ルホールド回路10を制御するゲート信号を発生する。
【0016】そして、前述の同期分離回路14,水平同
期電圧制御発振回路15,自動周波数制御回路16およ
びフィルタ回路17からなるPLL回路21と同期信号
発生回路18とゲート信号発生回路19とで、ゲート信
号生成ブロック13Aが構成されている。また、ロック
検出回路20は、映像検波回路4の信号に基づいてPL
L回路12Bがロック状態にあるか否かを検出する。そ
して、このロック検出回路20は、非ロック状態では、
スイッチ回路9を閉じ、サンプルホールド回路10を常
時サンプリング状態にするゲート信号を発生するように
制御信号をゲート信号発生回路19に伝達する(連続同
期検波モード)。また、ロック状態では、ゲート信号が
同期信号によってハイ,ローと変化するような制御信号
をゲート信号発生回路19に伝達する(同期サンプリン
グ検波モード)。
期電圧制御発振回路15,自動周波数制御回路16およ
びフィルタ回路17からなるPLL回路21と同期信号
発生回路18とゲート信号発生回路19とで、ゲート信
号生成ブロック13Aが構成されている。また、ロック
検出回路20は、映像検波回路4の信号に基づいてPL
L回路12Bがロック状態にあるか否かを検出する。そ
して、このロック検出回路20は、非ロック状態では、
スイッチ回路9を閉じ、サンプルホールド回路10を常
時サンプリング状態にするゲート信号を発生するように
制御信号をゲート信号発生回路19に伝達する(連続同
期検波モード)。また、ロック状態では、ゲート信号が
同期信号によってハイ,ローと変化するような制御信号
をゲート信号発生回路19に伝達する(同期サンプリン
グ検波モード)。
【0017】したがって、このような構成にすれば、P
LL回路12Bがロックするまでは連続同期検波モード
で検波を行い、PLL回路12Bがロックした後は同期
サンプリング検波モードで検波を行うことができ、PL
L回路12Bがロックするまでは連続同期検波モードの
検波動作であるからロックするまでの不安定動作を回避
することができ、ロックした後は同期サンプリング検波
モードの検波動作であるから良好な検波特性が得られ
る。
LL回路12Bがロックするまでは連続同期検波モード
で検波を行い、PLL回路12Bがロックした後は同期
サンプリング検波モードで検波を行うことができ、PL
L回路12Bがロックするまでは連続同期検波モードの
検波動作であるからロックするまでの不安定動作を回避
することができ、ロックした後は同期サンプリング検波
モードの検波動作であるから良好な検波特性が得られ
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】この図5の従来例は、
同期サンプリング検波モードの動作を行うにあたって、
PLL回路12Bのループ内部にある映像検波回路4の
出力信号から水平同期信号を検出し、この水平同期信号
周波数と一致するように構成されたPLL回路21から
水平同期信号にロックした信号を取り出し、この信号に
基づいて同期信号を発生し、同期信号に基づいてスイッ
チ回路9およびサンプルホールド回路10を制御するゲ
ート信号を発生する方式をとっている。
同期サンプリング検波モードの動作を行うにあたって、
PLL回路12Bのループ内部にある映像検波回路4の
出力信号から水平同期信号を検出し、この水平同期信号
周波数と一致するように構成されたPLL回路21から
水平同期信号にロックした信号を取り出し、この信号に
基づいて同期信号を発生し、同期信号に基づいてスイッ
チ回路9およびサンプルホールド回路10を制御するゲ
ート信号を発生する方式をとっている。
【0019】しかし、PLL回路21が水平同期信号周
波数(周期約64μs)のPLL回路であることより、
フィルタ回路17の時定数は水平同期信号周波数よりは
るかに大きい値(通常500μs程度以上)にする必要
がある。そのため、入力信号(映像中間周波信号)の水
平同期信号周波数が変動した場合、水平同期電圧制御発
振回路15がその変動に追従することができず、その結
果、ゲート信号発生回路19より発生するゲート信号が
入力信号の水平同期信号の変動に追従できずに、入力信
号の水平同期信号期間とゲート信号によるサンプルホー
ルドの期間とが一致しないという不都合が生じる。
波数(周期約64μs)のPLL回路であることより、
フィルタ回路17の時定数は水平同期信号周波数よりは
るかに大きい値(通常500μs程度以上)にする必要
がある。そのため、入力信号(映像中間周波信号)の水
平同期信号周波数が変動した場合、水平同期電圧制御発
振回路15がその変動に追従することができず、その結
果、ゲート信号発生回路19より発生するゲート信号が
入力信号の水平同期信号の変動に追従できずに、入力信
号の水平同期信号期間とゲート信号によるサンプルホー
ルドの期間とが一致しないという不都合が生じる。
【0020】また、従来のように、PLL回路12Bの
ループ内部にある映像検波回路4からの出力信号に基づ
いて、そのPLL回路12Bを制御するゲート信号を発
生する構成では、PLL回路12Bのループの外側にも
う1つのループを作ってしまうこととなり、チャンネル
切替時等の過渡状態時に、動作が不安定になってしま
う。
ループ内部にある映像検波回路4からの出力信号に基づ
いて、そのPLL回路12Bを制御するゲート信号を発
生する構成では、PLL回路12Bのループの外側にも
う1つのループを作ってしまうこととなり、チャンネル
切替時等の過渡状態時に、動作が不安定になってしま
う。
【0021】また、映像中間周波増幅回路2への入力信
号のレベルが小さくなって、約50dBu になってくる
と、映像検波回路4の出力のS/N比が劣化し、同期分
離回路14が誤動作するようになってくる。このように
なると、PLL回路21も誤動作し、その結果、映像S
/N比や音声S/N比が極度に劣化するという問題があ
る。
号のレベルが小さくなって、約50dBu になってくる
と、映像検波回路4の出力のS/N比が劣化し、同期分
離回路14が誤動作するようになってくる。このように
なると、PLL回路21も誤動作し、その結果、映像S
/N比や音声S/N比が極度に劣化するという問題があ
る。
【0022】したがって、この発明の目的は、入力され
る映像中間周波信号の同期信号が乱れた場合にも速やか
に良好な同期サンプリング検波を実現することができる
とともに、チャンネル切替時等にも速やかに安定した同
期サンプリング検波へ移行させることができる映像中間
周波信号同期検波装置を提供することである。
る映像中間周波信号の同期信号が乱れた場合にも速やか
に良好な同期サンプリング検波を実現することができる
とともに、チャンネル切替時等にも速やかに安定した同
期サンプリング検波へ移行させることができる映像中間
周波信号同期検波装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の映像中間
周波信号同期検波装置は、映像中間周波増幅回路から出
力される映像中間周波信号を同期検波して映像信号を得
る主映像検波回路を設け、映像中間周波増幅回路から出
力される映像中間周波信号の位相を検波する位相検波回
路を設け、この位相検波回路の出力信号の高域成分を抑
えるローパスフィルタを設けている。また、位相検波回
路とローパスフィルタとの間に介挿して位相検波回路か
らローパスフィルタへの信号供給を断続するスイッチ回
路を設け、ローパスフィルタの出力信号をサンプルホー
ルドするサンプルホールド回路を設け、このサンプルホ
ールド回路の出力信号に応じて発振周波数を変化し出力
信号を主映像検波回路および位相検波回路へ供給する電
圧制御発振回路を設けている。
周波信号同期検波装置は、映像中間周波増幅回路から出
力される映像中間周波信号を同期検波して映像信号を得
る主映像検波回路を設け、映像中間周波増幅回路から出
力される映像中間周波信号の位相を検波する位相検波回
路を設け、この位相検波回路の出力信号の高域成分を抑
えるローパスフィルタを設けている。また、位相検波回
路とローパスフィルタとの間に介挿して位相検波回路か
らローパスフィルタへの信号供給を断続するスイッチ回
路を設け、ローパスフィルタの出力信号をサンプルホー
ルドするサンプルホールド回路を設け、このサンプルホ
ールド回路の出力信号に応じて発振周波数を変化し出力
信号を主映像検波回路および位相検波回路へ供給する電
圧制御発振回路を設けている。
【0024】また、主映像検波回路,位相検波回路,ロ
ーパスフィルタ,スイッチ回路,サンプルホールド回路
および電圧制御発振回路よりなるPLL回路がロック状
態にあるかないかを検出するロック検出回路を設け、映
像中間周波増幅回路から出力される映像中間周波信号を
検波して同期信号検出用映像信号を得る副映像検波回路
を設け、この副映像検波回路から出力される同期信号検
出用映像信号から同期信号を分離する同期分離回路を設
けている。
ーパスフィルタ,スイッチ回路,サンプルホールド回路
および電圧制御発振回路よりなるPLL回路がロック状
態にあるかないかを検出するロック検出回路を設け、映
像中間周波増幅回路から出力される映像中間周波信号を
検波して同期信号検出用映像信号を得る副映像検波回路
を設け、この副映像検波回路から出力される同期信号検
出用映像信号から同期信号を分離する同期分離回路を設
けている。
【0025】また、ロック検出回路の出力信号および同
期分離回路から出力される同期信号に基づき、PLL回
路がロック状態にないときにスイッチ回路を常時導通さ
せるとともにサンプルホールド回路を常時サンプルモー
ドとするゲート信号をスイッチ回路およびサンプルホー
ルド回路へ供給し、PLL回路がロック状態にあるとき
にスイッチ回路を同期信号の発生期間に導通させるとと
もにそれ以外の期間に遮断させ、サンプルホールド回路
を同期信号の発生期間にサンプルモードとするとともに
それ以外の期間にホールドモードとするゲート信号をス
イッチ回路およびサンプルホールド回路へ供給するゲー
ト信号発生回路を設けている。
期分離回路から出力される同期信号に基づき、PLL回
路がロック状態にないときにスイッチ回路を常時導通さ
せるとともにサンプルホールド回路を常時サンプルモー
ドとするゲート信号をスイッチ回路およびサンプルホー
ルド回路へ供給し、PLL回路がロック状態にあるとき
にスイッチ回路を同期信号の発生期間に導通させるとと
もにそれ以外の期間に遮断させ、サンプルホールド回路
を同期信号の発生期間にサンプルモードとするとともに
それ以外の期間にホールドモードとするゲート信号をス
イッチ回路およびサンプルホールド回路へ供給するゲー
ト信号発生回路を設けている。
【0026】請求項2記載の映像中間周波信号同期検波
装置は、請求項1の映像中間周波信号同期検波装置にお
いて、映像中間周波増幅回路への入力信号レベルの変化
にかかわらず主映像検波回路の出力信号のレベルが一定
となるように映像中間周波増幅回路の利得を制御する自
動利得制御回路を設け、映像中間周波増幅回路への入力
信号レベルが所定値以下になったときに自動利得制御回
路の出力信号に基づきPLL回路のロック状態にかかわ
らず強制的にゲート信号発生回路をPLL回路がロック
状態にないときの出力状態にするようにしている。
装置は、請求項1の映像中間周波信号同期検波装置にお
いて、映像中間周波増幅回路への入力信号レベルの変化
にかかわらず主映像検波回路の出力信号のレベルが一定
となるように映像中間周波増幅回路の利得を制御する自
動利得制御回路を設け、映像中間周波増幅回路への入力
信号レベルが所定値以下になったときに自動利得制御回
路の出力信号に基づきPLL回路のロック状態にかかわ
らず強制的にゲート信号発生回路をPLL回路がロック
状態にないときの出力状態にするようにしている。
【0027】
【作用】請求項1の構成によれば、PLL回路がロック
状態にないときは、ロック検出回路の出力信号により制
御されるゲート信号発生回路から出力されるゲート信号
によりスイッチ回路が常時導通状態となるとともにサン
プルホールド回路が常時サンプルモードとなる。このと
き、映像中間周波増幅回路から出力される映像中間周波
信号と電圧制御発振回路の出力信号とが位相検波回路で
位相検波され、その出力信号が連続的にローパスフィル
タに供給されることになる。そして、ローパスフィルタ
の出力信号は、常時サンプルモードとなっているサンプ
ルホールド回路を通して電圧制御発振回路に供給され、
電圧制御発振回路の発振周波数を制御する。そして、電
圧制御発振回路の出力信号と映像中間周波信号とが主映
像検波回路で同期検波される。このとき、主映像検波回
路は連続同期検波モードで同期検波動作を行うことにな
る。
状態にないときは、ロック検出回路の出力信号により制
御されるゲート信号発生回路から出力されるゲート信号
によりスイッチ回路が常時導通状態となるとともにサン
プルホールド回路が常時サンプルモードとなる。このと
き、映像中間周波増幅回路から出力される映像中間周波
信号と電圧制御発振回路の出力信号とが位相検波回路で
位相検波され、その出力信号が連続的にローパスフィル
タに供給されることになる。そして、ローパスフィルタ
の出力信号は、常時サンプルモードとなっているサンプ
ルホールド回路を通して電圧制御発振回路に供給され、
電圧制御発振回路の発振周波数を制御する。そして、電
圧制御発振回路の出力信号と映像中間周波信号とが主映
像検波回路で同期検波される。このとき、主映像検波回
路は連続同期検波モードで同期検波動作を行うことにな
る。
【0028】また、PLL回路がロック状態となったと
きは、ゲート信号発生回路から出力されるゲート信号に
よりスイッチ回路が同期信号の発生期間に導通するとと
もにそれ以外の期間に遮断し、サンプルホールド回路が
同期信号の発生期間にサンプルモードとなるとともにそ
れ以外の期間にホールドモードとなる。この結果、同期
信号の発生期間のみ位相検波回路の出力信号がローパス
フィルタに供給され、ローパスフィルタの出力信号は、
同期信号の発生期間のみサンプルモードとなっているサ
ンプルホールド回路を通して電圧制御発振回路に供給さ
れることになる。
きは、ゲート信号発生回路から出力されるゲート信号に
よりスイッチ回路が同期信号の発生期間に導通するとと
もにそれ以外の期間に遮断し、サンプルホールド回路が
同期信号の発生期間にサンプルモードとなるとともにそ
れ以外の期間にホールドモードとなる。この結果、同期
信号の発生期間のみ位相検波回路の出力信号がローパス
フィルタに供給され、ローパスフィルタの出力信号は、
同期信号の発生期間のみサンプルモードとなっているサ
ンプルホールド回路を通して電圧制御発振回路に供給さ
れることになる。
【0029】同期信号以外の期間においては、位相検波
回路の出力信号がローパスフィルタに供給されず、また
サンプルホールド回路は、同期信号の発生期間のローパ
スフィルタの出力信号を継続して出力することになる。
このとき、主映像検波回路は同期サンプリング検波モー
ドとなる。この結果、サイドロックの問題も解消し、連
続同期検波なみのプルインレンジを確保し、同期サンプ
リング検波なみの良好な検波性能を得ることができる。
回路の出力信号がローパスフィルタに供給されず、また
サンプルホールド回路は、同期信号の発生期間のローパ
スフィルタの出力信号を継続して出力することになる。
このとき、主映像検波回路は同期サンプリング検波モー
ドとなる。この結果、サイドロックの問題も解消し、連
続同期検波なみのプルインレンジを確保し、同期サンプ
リング検波なみの良好な検波性能を得ることができる。
【0030】また、PLL回路のループとは別に、映像
中間周波増幅回路の出力信号を副映像検波回路で検波し
て同期信号検出用映像信号を得、同期分離回路により同
期信号検出用映像信号から同期信号を分離し、分離した
同期信号をスイッチ回路の開閉ならびにサンプルホール
ド回路の動作モード切替を制御するゲート信号の作成の
ためにゲート信号発生回路に供給することになる。した
がって、入力信号である映像中間周波信号の同期信号が
乱れた場合にも、映像中間周波信号の同期信号とゲート
信号の位相を一致させることができ、良好な同期サンプ
リングを行うことができる。
中間周波増幅回路の出力信号を副映像検波回路で検波し
て同期信号検出用映像信号を得、同期分離回路により同
期信号検出用映像信号から同期信号を分離し、分離した
同期信号をスイッチ回路の開閉ならびにサンプルホール
ド回路の動作モード切替を制御するゲート信号の作成の
ためにゲート信号発生回路に供給することになる。した
がって、入力信号である映像中間周波信号の同期信号が
乱れた場合にも、映像中間周波信号の同期信号とゲート
信号の位相を一致させることができ、良好な同期サンプ
リングを行うことができる。
【0031】また、PLL回路のループとは別の回路で
ゲート信号を作成しているため、2重のループが存在せ
ず、チャンネル切替時等にも、速やかに安定した同期サ
ンプリング検波へ移行することができる。請求項2記載
の構成によれば、映像中間周波増幅回路への入力信号レ
ベルが小さくなり正しく同期サンプリング検波を行えな
い程度の入力信号レベルになると、自動利得制御回路の
出力信号でPLL回路のロック状態にかかわらず強制的
にゲート信号発生回路をPLL回路がロック状態にない
ときの出力状態、つまりスイッチ回路を常時導通状態と
し、かつサンプルホールド回路を常時サンプルモードに
するので、主映像検波回路は連続同期検波モードの検波
動作に戻り、連続検波のみを行う場合と同様の検波性能
を保証することができる。
ゲート信号を作成しているため、2重のループが存在せ
ず、チャンネル切替時等にも、速やかに安定した同期サ
ンプリング検波へ移行することができる。請求項2記載
の構成によれば、映像中間周波増幅回路への入力信号レ
ベルが小さくなり正しく同期サンプリング検波を行えな
い程度の入力信号レベルになると、自動利得制御回路の
出力信号でPLL回路のロック状態にかかわらず強制的
にゲート信号発生回路をPLL回路がロック状態にない
ときの出力状態、つまりスイッチ回路を常時導通状態と
し、かつサンプルホールド回路を常時サンプルモードに
するので、主映像検波回路は連続同期検波モードの検波
動作に戻り、連続検波のみを行う場合と同様の検波性能
を保証することができる。
【0032】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照しな
がら説明する。図1にこの発明の一実施例の連続同期検
波方式と同期サンプリング検波方式とを併用した映像中
間周波信号同期検波装置の構成を示すものである。図2
および図3と同一機能ブロックには、同一番号を付与
し、説明を省略する。
がら説明する。図1にこの発明の一実施例の連続同期検
波方式と同期サンプリング検波方式とを併用した映像中
間周波信号同期検波装置の構成を示すものである。図2
および図3と同一機能ブロックには、同一番号を付与
し、説明を省略する。
【0033】この映像中間周波信号同期検波装置は、図
1に示すように、PLL回路12Bのループの外に映像
検波回路22を設け、この映像検波回路22によって、
映像中間周波増幅回路2の出力信号を検波して映像信号
を取り出す。この映像検波回路22の目的は、同期信号
を取り出すために映像中間周波信号より映像信号を検波
することであるから、映像検波回路22の直線性は重要
ではないので、映像検波回路22の構成としては、簡便
な包絡線検波方式、または映像中間周波信号を乗算回路
の2つの入力端子に入力する2乗検波方式で十分であ
る。
1に示すように、PLL回路12Bのループの外に映像
検波回路22を設け、この映像検波回路22によって、
映像中間周波増幅回路2の出力信号を検波して映像信号
を取り出す。この映像検波回路22の目的は、同期信号
を取り出すために映像中間周波信号より映像信号を検波
することであるから、映像検波回路22の直線性は重要
ではないので、映像検波回路22の構成としては、簡便
な包絡線検波方式、または映像中間周波信号を乗算回路
の2つの入力端子に入力する2乗検波方式で十分であ
る。
【0034】このようにして得られた映像信号より、同
期分離回路14を用いて、同期信号を検出し、この検出
した同期信号をゲート信号発生回路19に入力する。こ
のように、映像検波回路22,同期分離回路14および
ゲート信号発生回路19でゲート信号生成ブロック13
Bが構成されている。また、ロック検出回路20は、映
像検波回路4の信号に基づいてPLL回路12Bがロッ
ク状態にあるか否かを検出する。そして、このロック検
出回路20は、非ロック状態では、スイッチ回路9を閉
じ、サンプルホールド回路10を常時サンプリング状態
にするゲート信号を発生するように制御信号をゲート信
号発生回路19に伝達する(連続同期検波モード)。ま
た、ロック状態では、ゲート信号が同期信号によってハ
イ,ローと変化するような制御信号をゲート信号発生回
路19に伝達する(同期サンプリング検波モード)。
期分離回路14を用いて、同期信号を検出し、この検出
した同期信号をゲート信号発生回路19に入力する。こ
のように、映像検波回路22,同期分離回路14および
ゲート信号発生回路19でゲート信号生成ブロック13
Bが構成されている。また、ロック検出回路20は、映
像検波回路4の信号に基づいてPLL回路12Bがロッ
ク状態にあるか否かを検出する。そして、このロック検
出回路20は、非ロック状態では、スイッチ回路9を閉
じ、サンプルホールド回路10を常時サンプリング状態
にするゲート信号を発生するように制御信号をゲート信
号発生回路19に伝達する(連続同期検波モード)。ま
た、ロック状態では、ゲート信号が同期信号によってハ
イ,ローと変化するような制御信号をゲート信号発生回
路19に伝達する(同期サンプリング検波モード)。
【0035】したがって、このような構成にすれば、P
LL回路12Bがロックするまでは連続同期検波モード
で検波を行い、PLL回路12Bがロックした後は同期
サンプリング検波モードで検波を行うことができ、PL
L回路12Bがロックするまでは連続同期検波モードの
検波動作であるからロックするまでの不安定動作を回避
することができ、ロックした後は同期サンプリング検波
モードの検波動作であるから良好な検波特性が得られ
る。
LL回路12Bがロックするまでは連続同期検波モード
で検波を行い、PLL回路12Bがロックした後は同期
サンプリング検波モードで検波を行うことができ、PL
L回路12Bがロックするまでは連続同期検波モードの
検波動作であるからロックするまでの不安定動作を回避
することができ、ロックした後は同期サンプリング検波
モードの検波動作であるから良好な検波特性が得られ
る。
【0036】また、自動利得制御回路23は、映像検波
回路4の出力の映像信号の振幅が一定になるように、映
像中間周波入力信号のレベルに応じて映像中間周波増幅
回路の利得を変化させる従来の機能を行うとともに、同
期サンプリング検波モードで動作させたときに、映像S
/N比や音声S/N比が劣化してくる映像中間周波入力
レベル(約50dBu 程度以下)になると、PLL回路1
2Bがロック状態でも連続同期検波モードに戻すため
に、スイッチ回路9を閉じ、サンプルホールド回路10
を常時サンプリング状態にするようなゲート信号を発生
するように、制御信号をゲート信号発生回路19に伝達
する。
回路4の出力の映像信号の振幅が一定になるように、映
像中間周波入力信号のレベルに応じて映像中間周波増幅
回路の利得を変化させる従来の機能を行うとともに、同
期サンプリング検波モードで動作させたときに、映像S
/N比や音声S/N比が劣化してくる映像中間周波入力
レベル(約50dBu 程度以下)になると、PLL回路1
2Bがロック状態でも連続同期検波モードに戻すため
に、スイッチ回路9を閉じ、サンプルホールド回路10
を常時サンプリング状態にするようなゲート信号を発生
するように、制御信号をゲート信号発生回路19に伝達
する。
【0037】このように、PLL回路12Bのループと
は別に映像検波出力を取り出し、その映像信号より分離
検出した同期信号をそのままゲート信号として利用する
ため、入力信号(映像中間周波信号)の同期信号が乱れ
た場合も、入力同期信号と一致したゲート信号を速やか
に発生するため、良好な同期サンプリング検波を実現す
ることができる。
は別に映像検波出力を取り出し、その映像信号より分離
検出した同期信号をそのままゲート信号として利用する
ため、入力信号(映像中間周波信号)の同期信号が乱れ
た場合も、入力同期信号と一致したゲート信号を速やか
に発生するため、良好な同期サンプリング検波を実現す
ることができる。
【0038】また、PLL回路12Bのループの外にゲ
ート信号生成ブロック13Bを設けてあるため、チャン
ネル切替時等にも、速やかに安定した同期サンプリング
検波モードへ移行させることができる。さらに、映像中
間周波信号の入力レベルが小さくなって、同期サンプリ
ング検波モードでは誤動作が起きるような状態となった
場合には、自動的に連続同期検波モードに切り替えるこ
とができ、映像S/N比や音声S/N比が極度に劣化す
ることを防止できる。
ート信号生成ブロック13Bを設けてあるため、チャン
ネル切替時等にも、速やかに安定した同期サンプリング
検波モードへ移行させることができる。さらに、映像中
間周波信号の入力レベルが小さくなって、同期サンプリ
ング検波モードでは誤動作が起きるような状態となった
場合には、自動的に連続同期検波モードに切り替えるこ
とができ、映像S/N比や音声S/N比が極度に劣化す
ることを防止できる。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の映像中間周波信号同期検
波装置によれば、映像中間周波増幅回路の出力信号を副
映像検波回路で検波して同期信号検出用映像信号を得、
同期分離回路により同期信号検出用映像信号から同期信
号を分離し、分離した同期信号をスイッチ回路の開閉な
らびにサンプルホールド回路の動作モード切替を制御す
るゲート信号の作成のためにゲート信号発生回路に供給
するので、入力信号である映像中間周波信号の同期信号
が乱れた場合も速やかに良好な同期サンプリング検波モ
ードを実現でき、チャンネル切替時等にも、速やかに安
定して同期サンプリング検波モードへ移行できる。
波装置によれば、映像中間周波増幅回路の出力信号を副
映像検波回路で検波して同期信号検出用映像信号を得、
同期分離回路により同期信号検出用映像信号から同期信
号を分離し、分離した同期信号をスイッチ回路の開閉な
らびにサンプルホールド回路の動作モード切替を制御す
るゲート信号の作成のためにゲート信号発生回路に供給
するので、入力信号である映像中間周波信号の同期信号
が乱れた場合も速やかに良好な同期サンプリング検波モ
ードを実現でき、チャンネル切替時等にも、速やかに安
定して同期サンプリング検波モードへ移行できる。
【0040】請求項2記載の映像中間周波信号同期検波
装置によれば、映像中間周波信号の入力レベルが小さく
なった場合には、自動利得制御回路が検波モードを同期
サンプリング検波モードから連続同期検波モードへ自動
的に移行させるので、映像中間周波信号の入力レベルが
小さくなった場合にも映像S/N比や音声S/N比の著
しい劣化を防止することができる。
装置によれば、映像中間周波信号の入力レベルが小さく
なった場合には、自動利得制御回路が検波モードを同期
サンプリング検波モードから連続同期検波モードへ自動
的に移行させるので、映像中間周波信号の入力レベルが
小さくなった場合にも映像S/N比や音声S/N比の著
しい劣化を防止することができる。
【0041】また、同期信号検出用の検波回路は簡便な
検波方式を採用してもよいため、従来の水平同期電圧制
御発振回路,自動周波数制御回路,フィルタ回路および
同期信号発生回路を含む同期信号の検出回路に比べて、
大幅に回路規模を小さくすることができ、半導体集積化
した場合には、半導体の外部に必要な部品点数も少なく
てよく、半導体集積化した場合に安価に、かつ、周辺部
品点数が少なくて実現でき,その効果は大きい。
検波方式を採用してもよいため、従来の水平同期電圧制
御発振回路,自動周波数制御回路,フィルタ回路および
同期信号発生回路を含む同期信号の検出回路に比べて、
大幅に回路規模を小さくすることができ、半導体集積化
した場合には、半導体の外部に必要な部品点数も少なく
てよく、半導体集積化した場合に安価に、かつ、周辺部
品点数が少なくて実現でき,その効果は大きい。
【図1】この発明の一実施例の連続検波方式および同期
サンプリング検波方式を併用した映像中間周波信号同期
検波装置の構成を示すブロック図である。
サンプリング検波方式を併用した映像中間周波信号同期
検波装置の構成を示すブロック図である。
【図2】従来の連続同期検波方式を採用した映像中間周
波信号同期検波装置の構成の一例を示すブロック図であ
る。
波信号同期検波装置の構成の一例を示すブロック図であ
る。
【図3】従来の同期サンプリング検波方式を採用した映
像中間周波信号同期検波装置の構成の一例を示すブロッ
ク図である。
像中間周波信号同期検波装置の構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【図4】映像中間周波信号とその変調信号である映像信
号およびゲート信号を示すタイムチャートである。
号およびゲート信号を示すタイムチャートである。
【図5】従来の連続検波方式および同期サンプリング検
波方式を併用した映像中間周波信号同期検波装置の一例
の構成を示すブロック図である。
波方式を併用した映像中間周波信号同期検波装置の一例
の構成を示すブロック図である。
1 ナイキストフィルタ 2 映像中間波増幅回路 3 位相検波回路 4 映像検波回路(主映像検波回路) 5 ローパスフィルタ 6 電圧制御発振回路 7 +45°移相回路 8 −45°移相回路 9 スイッチ回路 10 サンプルホールド回路 12B PLL回路 13B ゲート信号生成ブロック 14 同期分離回路 19 ゲート信号発生回路 20 ロック検出回路 22 検波回路(副映像検波回路) 23 自動利得制御回路
Claims (2)
- 【請求項1】 映像中間周波増幅回路から出力される映
像中間周波信号を同期検波して映像信号を得る主映像検
波回路と、 前記映像中間周波増幅回路から出力される映像中間周波
信号の位相を検波する位相検波回路と、 この位相検波回路の出力信号の高域成分を抑えるローパ
スフィルタと、 前記位相検波回路と前記ローパスフィルタとの間に介挿
して前記位相検波回路から前記ローパスフィルタへの信
号供給を断続するスイッチ回路と、 前記ローパスフィルタの出力信号をサンプルホールドす
るサンプルホールド回路と、 このサンプルホールド回路の出力信号に応じて発振周波
数を変化し、出力信号を前記主映像検波回路および位相
検波回路に供給する電圧制御発振回路と、 前記主映像検波回路,位相検波回路,ローパスフィル
タ,スイッチ回路,サンプルホールド回路および電圧制
御発振回路よりなるPLL回路がロック状態にあるかな
いかを検出するロック検出回路と、 前記映像中間周波増幅回路から出力される映像中間周波
信号を検波して同期信号検出用映像信号を得る副映像検
波回路と、 この副映像検波回路から出力される同期信号検出用映像
信号から同期信号を分離する同期分離回路と、 前記ロック検出回路の出力信号および前記同期分離回路
から出力される同期信号に基づき、前記PLL回路がロ
ック状態にないときに前記スイッチ回路を常時導通させ
るとともに前記サンプルホールド回路を常時サンプルモ
ードとするゲート信号を前記スイッチ回路および前記サ
ンプルホールド回路へ供給し、前記PLL回路がロック
状態にあるときに前記スイッチ回路を前記同期信号の発
生期間に導通させるとともにそれ以外の期間に遮断さ
せ、前記サンプルホールド回路を前記同期信号の発生期
間にサンプルモードとするとともにそれ以外の期間にホ
ールドモードとするゲート信号を前記スイッチ回路およ
び前記サンプルホールド回路へ供給するゲート信号発生
回路とを備えた映像中間周波信号同期検波装置。 - 【請求項2】 映像中間周波増幅回路への入力信号レベ
ルの変化にかかわらず主映像検波回路の出力信号のレベ
ルが一定となるように前記映像中間周波増幅回路の利得
を制御する自動利得制御回路を設け、前記映像中間周波
増幅回路への入力信号レベルが所定値以下になったとき
に前記自動利得制御回路の出力信号に基づき前記PLL
回路のロック状態にかかわらず強制的に前記ゲート信号
発生回路を前記PLL回路がロック状態にないときの出
力状態にするようにした請求項1記載の映像中間周波信
号同期検波装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04111713A JP3100751B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 映像中間周波信号同期検波装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04111713A JP3100751B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 映像中間周波信号同期検波装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05308589A true JPH05308589A (ja) | 1993-11-19 |
JP3100751B2 JP3100751B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=14568279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04111713A Expired - Fee Related JP3100751B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 映像中間周波信号同期検波装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3100751B2 (ja) |
-
1992
- 1992-04-30 JP JP04111713A patent/JP3100751B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3100751B2 (ja) | 2000-10-23 |
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---|---|---|---|
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