JP2660668B2 - 框組ドアーの製造方法 - Google Patents
框組ドアーの製造方法Info
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- JP2660668B2 JP2660668B2 JP25466494A JP25466494A JP2660668B2 JP 2660668 B2 JP2660668 B2 JP 2660668B2 JP 25466494 A JP25466494 A JP 25466494A JP 25466494 A JP25466494 A JP 25466494A JP 2660668 B2 JP2660668 B2 JP 2660668B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、框組ドアーの製造方
法に関するものである。
法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の框組ドアーは、挽材をモルダーに
て框と面縁を一体成型加工して、縦框と横框とし、ダボ
接合にて内部に鏡板パネルを挿入しながら框組してドア
ーに組立ていた。
て框と面縁を一体成型加工して、縦框と横框とし、ダボ
接合にて内部に鏡板パネルを挿入しながら框組してドア
ーに組立ていた。
【０００３】このような、框組ドアーの製造方法は作業
としては比較的容易に見えるが、縦框と横框の厚み精度
を要すること、挽材としての良質材を多量に要すること
及び挽材は使用中、反り、狂い、伸縮が大きい等の欠点
が多かった。
としては比較的容易に見えるが、縦框と横框の厚み精度
を要すること、挽材としての良質材を多量に要すること
及び挽材は使用中、反り、狂い、伸縮が大きい等の欠点
が多かった。
【０００４】又、縦框と横框の厚み精度対策として、通
常框組後に表裏面をサンダー掛けする塗装が後工程とな
り、縁面，鏡板パネルのような曲面や段差のある面への
塗装，研磨が複雑で手作業になる場合が多く不都合であ
った。
常框組後に表裏面をサンダー掛けする塗装が後工程とな
り、縁面，鏡板パネルのような曲面や段差のある面への
塗装，研磨が複雑で手作業になる場合が多く不都合であ
った。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、上
記の欠点を全て解決するために発明されたものである。
即ち、 （イ） 框組する前に塗装が可能とし、框組後の複雑な
塗装を無くすことができるようすること。 （ロ） 伸縮の少ない加工木材が利用出来るため、使用
中の反り，狂い，伸縮等が無くなること。 （ハ） 厚み精度を框組ドアーほど要求しない方法とす
ること。 （ニ） 挽材の良質材を多量に使用しないこと。
記の欠点を全て解決するために発明されたものである。
即ち、 （イ） 框組する前に塗装が可能とし、框組後の複雑な
塗装を無くすことができるようすること。 （ロ） 伸縮の少ない加工木材が利用出来るため、使用
中の反り，狂い，伸縮等が無くなること。 （ハ） 厚み精度を框組ドアーほど要求しない方法とす
ること。 （ニ） 挽材の良質材を多量に使用しないこと。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明の好適な例を述
べると、框組ドアーにおいて、縦框と横框とを接合して
框組とした木質基材を設け、この内部空隙部に、四周囲
に面縁を取り付けた鏡板パネルを挿入し、しかる後、少
なくとも片面に縦材と横材を接合して形成したボード表
面材を貼着し、該ボード表面材の接合部と前記木質基材
の接合部とが異なった個所に設けられることを特徴とす
るものであり、また、ボード表面材の接合部端面の裏面
の少なくとも一方を、一部切り欠き凹部を形成し、木質
基材と接合した際に空隙部を設けるよう構成するもので
ある。
べると、框組ドアーにおいて、縦框と横框とを接合して
框組とした木質基材を設け、この内部空隙部に、四周囲
に面縁を取り付けた鏡板パネルを挿入し、しかる後、少
なくとも片面に縦材と横材を接合して形成したボード表
面材を貼着し、該ボード表面材の接合部と前記木質基材
の接合部とが異なった個所に設けられることを特徴とす
るものであり、また、ボード表面材の接合部端面の裏面
の少なくとも一方を、一部切り欠き凹部を形成し、木質
基材と接合した際に空隙部を設けるよう構成するもので
ある。
【０００７】
【作用】この発明で用いる縦框と横框などの基材は、合
板，ＬＶＬ，集成材、ＭＤＦ，ストランドボード等の加
工木材を用いるものであり、挽材に比べて寸法安定性の
良いものを選択するものである。
板，ＬＶＬ，集成材、ＭＤＦ，ストランドボード等の加
工木材を用いるものであり、挽材に比べて寸法安定性の
良いものを選択するものである。
【０００８】ボード表面材，面縁，鏡板などは部材の段
階で上塗り塗装またはシートのオーバーレイをしておけ
ばよく、機械ライン上で仕上げることができるので効率
がよい。
階で上塗り塗装またはシートのオーバーレイをしておけ
ばよく、機械ライン上で仕上げることができるので効率
がよい。
【０００９】挽材の場合の框組の厚み精度は不要で、ボ
ード表面材の縦材と横材だけの突き合わせなので、サン
ダーによる厚み規制で充分精度が出せるものである。
ード表面材の縦材と横材だけの突き合わせなので、サン
ダーによる厚み規制で充分精度が出せるものである。
【００１０】以上により、良質な挽材を多量に使用する
ことなく、挽材の框組ドアーと同等の外観を有するドア
ーを製造することが可能である。
ことなく、挽材の框組ドアーと同等の外観を有するドア
ーを製造することが可能である。
【００１１】
【実施例】この発明の一実施例を図１，図２に従って説
明すると、木質基材（１）は、合板，ＬＶＬ，パーチク
ルボード，ＭＤＦ，ストランドボード等であるが、厚さ
25ｍｍのＬＶＬを用い、縦框（１ａ）と横框（１ｂ）を
設けるに当たり、横框側をドアーの必要横寸法に切断し
て設け、これら縦框と横框をタッカーで仮止めしてお
く。
明すると、木質基材（１）は、合板，ＬＶＬ，パーチク
ルボード，ＭＤＦ，ストランドボード等であるが、厚さ
25ｍｍのＬＶＬを用い、縦框（１ａ）と横框（１ｂ）を
設けるに当たり、横框側をドアーの必要横寸法に切断し
て設け、これら縦框と横框をタッカーで仮止めしてお
く。
【００１２】一方、ボード表面材（２）は、ＭＤＦにナ
ラの天然木化粧単板を貼着した5.5ｍｍ厚を用い、着色
塗装を施した後、縦材（２ａ）と横材（２ｂ）とを設け
るに当たり、縦材（２ａ）側をドアーの必要寸法に切断
して設け、これら縦框と横框を裏面よりホットメルトで
仮止めしておく。
ラの天然木化粧単板を貼着した5.5ｍｍ厚を用い、着色
塗装を施した後、縦材（２ａ）と横材（２ｂ）とを設け
るに当たり、縦材（２ａ）側をドアーの必要寸法に切断
して設け、これら縦框と横框を裏面よりホットメルトで
仮止めしておく。
【００１３】次に、９ｍｍ合板の両面にナラ化粧単板を
貼着し着色塗装したものを、ナラ挽材を加工・着色塗装
した面縁（Ａ）に嵌め込み、鏡板パネル（３）とし、該
鏡板パネル（３）を框組した木質基材（１）の内部の空
隙部（Ｘ）に嵌め込み、更にその両面に、前記に作成し
たボード表面材（２）を、水性ビニルウレタン樹脂接着
剤を20ｇ／尺2 塗布し、２ｋｇ／ｃｍ2 の圧力で２時間
圧締して接着させる。
貼着し着色塗装したものを、ナラ挽材を加工・着色塗装
した面縁（Ａ）に嵌め込み、鏡板パネル（３）とし、該
鏡板パネル（３）を框組した木質基材（１）の内部の空
隙部（Ｘ）に嵌め込み、更にその両面に、前記に作成し
たボード表面材（２）を、水性ビニルウレタン樹脂接着
剤を20ｇ／尺2 塗布し、２ｋｇ／ｃｍ2 の圧力で２時間
圧締して接着させる。
【００１４】最後に、ドアー両側の木端面に、着色塗装
した２ｍｍ厚の木端単板（４）を接着させて框組ドアー
を作成した。
した２ｍｍ厚の木端単板（４）を接着させて框組ドアー
を作成した。
【００１５】また、ボード表面材（２）の少なくとも一
方の接合部端部の裏面を斜めに削り、一部切り欠き、空
隙部（Ｂ）を設けるよう構成してもよい。
方の接合部端部の裏面を斜めに削り、一部切り欠き、空
隙部（Ｂ）を設けるよう構成してもよい。
【００１６】
【発明の効果】この発明は、以上の構成よりなるもので
あり、この発明によれば、框組の基材接合において、ダ
ボを用いず、また框組の端部は框組の平面に対して垂直
に切断するだけで容易に框組出来、しかも木質基材とボ
ード表面材とはそれぞれ接合部が異なった個所に位置す
るため、強度を有する。
あり、この発明によれば、框組の基材接合において、ダ
ボを用いず、また框組の端部は框組の平面に対して垂直
に切断するだけで容易に框組出来、しかも木質基材とボ
ード表面材とはそれぞれ接合部が異なった個所に位置す
るため、強度を有する。
【００１７】又、框組する前に塗装が可能で框組後の複
雑な塗装の必要がなく、伸縮の少ない加工木材が利用で
きることで、使用中の反り、狂い、伸縮がなく、挽材ほ
どの厚み精度を要求せずして作成できる等の利点が多
く、更には、挽材の框組ドアーの外観を有する等、極め
て有効なる効果を奏するものである。
雑な塗装の必要がなく、伸縮の少ない加工木材が利用で
きることで、使用中の反り、狂い、伸縮がなく、挽材ほ
どの厚み精度を要求せずして作成できる等の利点が多
く、更には、挽材の框組ドアーの外観を有する等、極め
て有効なる効果を奏するものである。
【図１】本発明の一実施例を示す木質基材であり、
（ａ）は正面図、（ｂ）は平面図である。
（ａ）は正面図、（ｂ）は平面図である。
【図２】本発明の一実施例を示すボード表面材であり、
（ａ）は正面図、（ｂ）は平面図である。
（ａ）は正面図、（ｂ）は平面図である。
【図３】本発明の一実施例を示す面縁であり、（ａ）は
正面図、（ｂ）は平面図である。
正面図、（ｂ）は平面図である。
【図４】本発明の一実施例を示す鏡板であり、（ａ）は
正面図、（ｂ）は平面図である。
正面図、（ｂ）は平面図である。
【図５】本発明の一実施例を示す組立状態を示す正面図
である。
である。
【図６】本発明の一実施例を示す組立状態を示す断面図
である。
である。
【図７】本発明の実施状態を示す説明図である。
【図８】本発明の従来例を示す正面図である。
【図９】本発明の従来例を示す断面図である。
【図10】本発明の一実施例を示す表面材の斜視図であ
る。
る。
【図11】本発明の一実施例を示す表面材の横材の斜視図
である。
である。
１ 木質基材 １ａ 縦框 １ｂ 横框 ２ ボード表面材 ２ａ 縦材 ２ｂ 横材 ３ 鏡板パネル ４ 木端単板 Ｘ 内部の空隙部 Ａ 面縁 Ｂ 空隙部
Claims (2)
- 【請求項１】 框組ドアーにおいて、縦框と横框とを接
合して框組とした木質基材を設け、この内部空隙部に、
四周囲に面縁を取り付けた鏡板パネルを挿入し、しかる
後、少なくとも片面に縦材と横材を接合して形成したボ
ード表面材を貼着し、該ボード表面材の接合部と前記木
質基材の接合部とが異なった個所に設けられることを特
徴とする框組ドアーの製造方法。 - 【請求項２】 ボード表面材の接合部端面の裏面の少な
くとも一方を、一部切り欠き凹部を形成し、木質基材と
接合した際に空隙部となるよう形成したことを特徴とす
る特許請求の範囲第１項記載の框組ドアーの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25466494A JP2660668B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 框組ドアーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25466494A JP2660668B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 框組ドアーの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0893343A JPH0893343A (ja) | 1996-04-09 |
| JP2660668B2 true JP2660668B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=17268155
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25466494A Expired - Fee Related JP2660668B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 框組ドアーの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2660668B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6395082B2 (ja) * | 2014-12-08 | 2018-09-26 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 建具用パネルとその製造方法 |
-
1994
- 1994-09-21 JP JP25466494A patent/JP2660668B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0893343A (ja) | 1996-04-09 |
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Legal Events
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