JP2659246B2 - 電動シャッタの制御装置 - Google Patents

電動シャッタの制御装置

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JP2659246B2
JP2659246B2 JP1201865A JP20186589A JP2659246B2 JP 2659246 B2 JP2659246 B2 JP 2659246B2 JP 1201865 A JP1201865 A JP 1201865A JP 20186589 A JP20186589 A JP 20186589A JP 2659246 B2 JP2659246 B2 JP 2659246B2
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shutter curtain
sensor
shutter
opening
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信也 境田
勝二 南
隆寛 松尾
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電動シャッタにおけるシャッタカーテンの
開閉動作を制御するための制御装置に関する。
従来の技術 センサ入力によってシャッタカーテンの開閉動作の開
始や停止を制御するようにした従来の電動シャッタの制
御装置においては、たとえばシャッタカーテンが全開
し、次に下降動作を開始するまでの一時停止時間は予め
制御装置内に設定されている。
また、リミットスイッチなどの検出動作によって停止
するシャッタカーテンにおいて、たとえばリミットスイ
ッチの故障などによってシャッタカーテンが前記上限や
下限に到達しても停止しないといった事態に備えて、従
来の制御装置では、その内部にシャッタカーテンの最大
動作時間、つまり上昇または下降動作を停止させるため
の時限値が予め設定されている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上述したシャッタカーテンの一時停止
時間や最大動作時間として最適な値は必ずしも一様でな
く、電動シャッタの設置先での設置条件や利用条件によ
ってそれぞれ異なるのが通例であり、したがって従来の
制御装置の内部に予め設定されたこれらの値は必ずしも
適当な値とはなり得ないという問題点があった。
このような問題点を解決するために、たとえば制御装
置内にシャッタカーテンを開閉動作させる制御データと
して、複数の動作仕様の制御データを設定するととも
に、これらの動作仕様の中から1つを切換選択するため
のスイッチを設ける構成が知られている。
しかし、この制御装置の場合には、切換スイッチの数
の多少が切換選択できる数に直結する一方、切換スイッ
チの数は物理的に限界があるため、さまざまな設置条件
に合わせてシャッタカーテンの動作仕様を詳細に設定す
ることは不可能であった。
したがって本発明の目的は、電動シャッタの各設置条
件に応じてシャッタカーテンの動作仕様をきめ細かく設
定することのできる電動シャッタの制御装置を提供する
ことである。
課題を解決するための手段 本発明は、シャッタカーテンに近づく人などを検出す
るセンサからの検出入力によってシャッタカーテンを自
動的に開き、設定された開放停止時間後にシャッタカー
テンを自動的に閉じるようにした電動シャッタの制御装
置において、 前記開放停止時間内における前記センサからの新たな
検出入力に応じて前記開放停止時間の残り時間を削除し
て前記開放停止時間を再度延長設定する設定手段を備え
たことを特徴とする電動シャッタの制御装置である。
また本発明は、シャッタカーテンに近づく人などを検
出するセンサからの検出入力によってシャッタカーテン
を自動的に開き、設定された開放停止時間後にシャッタ
カーテンを自動的に閉じるようにした電動シャッタの制
御装置において、 前記開放停止時間内における前記センサからの新たな
検出入力に応じて前記開放停止時間の残り時間を削除し
て前記開放停止時間を再度延長設定する設定手段と、 前記センサからの検出入力と前記開放停止時間内にお
ける前記センサからの新たな検出入力との間隔を検出す
る間隔検出手段と、 前記間隔検出手段により検出された前記両検出入力の
間隔が予め定める値よりも長い場合に前記再度延長設定
すべき開放停止時間を、前記残り時間が削除される前に
設定されていた開放停止時間よりも長く調整する調整手
段とを備えたことを特徴とする電動シャッタの制御装置
である。
また本発明は、シャッタカーテンが全閉停止位置から
全開停止位置に達するまでに要する第1動作時間と、全
開停止位置から全閉停止位置に達するまでに要する第2
動作時間とを毎回の開閉動作毎に監視し、それらのデー
タから統計的に第1動作時間の第1平均動作時間と、第
2動作時間の第2平均動作時間とを演算する演算手段
と、 前記第1および第2平均動作時間と実際の開動作時間
および閉動作時間とをそれぞれ比較して、シャッタカー
テン停止位置を制御する制御手段とを備えたことを特徴
とする電動シャッタの制御装置である。
作 用 本発明に従えば、シャッタカーテンが開放停止してい
る時間内に、シャッタカーテンに近づく人などがセンサ
によって新たに検出されると、残り時間を削除し、開放
停止時間が再度延長して設定される。すなわち開放停止
時間内にセンサによって新たな検出が行われると、開放
停止時間が再度、さらに設定される。したがってたとえ
ば開放停止時間経過直前にセンサからの新たな検出入力
が設定手段に入力されたとき、従来のようにシャッタカ
ーテンが閉じる動作を開始した後、直ぐに開放動作を開
始するといった無駄な動作が防止され、また人などがシ
ャッタカーテンに挟まれる危険性が防止される。
また本発明に従えば、シャッタカーテンに近づく人な
どを検出するセンサからの検出入力の相互の時間間隔が
予め定める値よりも長い場合に、シャッタカーテンの開
放停止時間を、残り時間が削除される前に設定されてい
た開放停止時間よりも長く調整する。これによってシャ
ッタカーテンが閉じる動作を開始した後、直ぐに開放動
作を開始するといった無駄な動作が防止され、また人な
どがシャッタカーテンに挟まれる危険性が防止され、シ
ャッタカーテンが開いている状態で円滑に人などが通過
することが確実に行われることになる。
また本発明に従えば、たとえばシャッタカーテンの全
開停止位置を検出するセンサの故障によって、シャッタ
カーテンが全開停止位置に達しても開放動作を停止しな
いおそれが生じる場合であっても、制御手段が、このと
きのシャッタカーテンの開および閉の各動作時間を統計
的に割り出されている第1および第2平均動作時間とそ
れぞれ比較することによって、許される第1および第2
平均動作時間内にシャッタカーテンを停止させるといっ
た制御が可能となる。すなわち毎回の開閉動作毎に、全
閉停止位置から全開停止位置に達するまでに要する第1
動作時間のデータから統計的にその平均値である第1平
均動作時間を演算し、また全開停止位置から全閉停止位
置に達するまでに要する第2動作時間のデータから統計
的に平均を演算して第2平均動作時間を演算し、こうし
て得られた第1平均動作時間と実際の開動作時間とを比
較することによって、シャッタカーテン停止位置を制御
する。
実施例 第1図は、本発明の一実施例である制御装置が適用さ
れる電動シャッタ1の構成を示す正面図であり、第2図
はその平面図を示す。
第1図において、電動シャッタ1はその上部にケース
2を有し、ケース2内にはシャッタカーテン3を巻き取
るドラム4が設けられている。また、ケース2内にはド
ラム4を駆動する開閉機5が設けられ、この開閉機5は
制御盤6によって制御される。
シャッタカーテン3の下端には座板7が固定され、こ
の座板7には障害物を検出する検知スイッチ8が設けら
れている。また、上記ケース2の下端には、シャッタカ
ーテン3の上限位置を検出するための上限リミットスイ
ッチ9が設けられるとともに、シャッタカーテン3によ
って閉鎖されるシャッタ開口部11の下端にはシャッタカ
ーテン3の下限位置を検出するための下限リミットスイ
ッチ10が設けられている。
また、シャッタカーテン3の下端の座板7上には送信
機12が設けられ、これに対向するケース2の下端には受
信機13が設けられており、検知スイッチ8がシャッタカ
ーテン3の下降時に障害物を検出してオンしたときに、
これに応じて送信機12から光、電波などによる検出信号
が発信され、この検出信号が受信機13で受信されて制御
盤6に伝達される。
上記制御盤6には、別にシャッタカーテン3の開閉を
手元で操作するための開閉スイッチ14や、電動シャッタ
1のシャッタ開口部11に近づいてくる人を検出するビー
ムセンサ15などが接続されている。このセンサ15は、第
2図に示すように電動シャッタ1のシャッタ開口部11よ
りも手前に設置され、シャッタ開口部11の手前にきた人
Mを検知するとオン動作する。
第3図は、上述した制御盤6とこれに接続されている
開閉機5などとの接続構成を示すブロック図である。第
3図において、制御盤6は、設定手段と間隔検出手段と
調節手段と演算手段と制御手段とを含む制御回路16、入
力回路17、受信回路18、昇降回路19、RAM(Random Acce
ss Memory)20などによって構成されている。制御回路1
6は、センサ15から出力される検出信号を入力回路17を
介して入力し、後述するシャッタカーテン3の開閉制御
を行う機能や、シャッタカーテン3が下降中に検知スイ
ッチ8が障害物を検出したときに、送信機12から送信さ
れる検出信号を受信機13、受信回路18を介して入力し、
シャッタカーテン3停止の制御を行う機能を持つ。昇降
回路19は、制御回路16から出力される制御信号に基づき
開閉機5を直接駆動するための回路であり、RAM20は上
記制御に用いられる各種データを記憶して保持しておく
ためのメモリであり、これらのデータが停電によって失
われることがないようにRAM20は電池21でバックアップ
されている。
第4図は、上記制御盤6による電動シャッタ1の開閉
制御動作を示すタイミングチャートであり、そのうち第
4図(1)はシャッタカーテン3下端の上下変位を示
し、第4図(2)はセンサ15から制御回路16へ入力され
るセンサ入力波形を示す。
以下に、第4図のタイミングチャートを参照して、上
記電動シャッタ1の開閉制御動作の一例を説明する。
(1)シャッタカーテン3の下端が下限にあって電動シ
ャッタ1のシャッタ開口部11が全閉となっている状態の
もとで、センサ15が人Mを検出してオンすると、制御回
路16から昇降回路19に対してシャッタカーテン3上昇の
指令が与えられ、シャッタカーテン3が上昇開始する。
(2)シャッタカーテン3が全開停止位置である上限に
達すると、この全開位置でシャッタカーテン3は停止さ
せられる。このときの上限停止時間Tとして、最小値T
MINと最大値TMAXとが予めRAM20に記憶されており、この
場合には開放停止時間である上限停止時間T=TMINが採
用される。第4図ではT=TMIN(=2秒)の場合を示し
ており、第4図(1)に符号で示す区間である。この
上限停止時間T=TMINの間にセンサ15がさらに人Mを検
出してオンすると、そのセンサ15がオフしたあと上限停
止時間T=TMINの間シャッタカーテン3の停止が継続
し、第4図(1)に符号で示す区間に対応している。
(3)上限停止時間T=TMINが経過すると、制御回路16
から昇降回路19に対してシャッタカーテン3下降の指令
が与えられ、シャッタカーテン3が下降開始する。
(4)シャッタカーテン3の下降開始から一定時間T1の
間、制御回路16ではセンサ入力(センサ15がオンとな
る)の有無を監視し、この間にセンサ入力があると制御
回路16は上限停止時間Tを変更する。このときの一定時
間T1は、 T1=TDOWN+A×T ……(1) と設定される。第1式において、TDOWNはシャッタカー
テン3が上限から下限まで下降するのに要する第2動作
時間である下降動作時間であり、Aは予め設定された1
を上まわる定数である。Tはそれまでに設定されていた
上限停止時間であり、ここではT=TMINである。上限停
止時間Tは、 T=A×T ……(2) と変更される。第2式の右辺のTは変更前の上限停止時
間(ここではTMIN)であり、左辺のTは変更後の上限停
止時間である。T1経過後に初めてセンサ入力がある場合
には上限停止時間の変更は行われず、T=TMINと設定さ
れる。
ただし、後述の(5)における上限停止期間中に、T
を(T+t)に変更(すなわち上限停止時間の延長設定
時間を延長)するときは、下降開始後のTはT=A×T
に変更されずに下降開始直前まで設定されていた上限停
止時間Tが再設定される。
その理由は、T=TMINに戻された後では、Tが短すぎ
ることが予想され、したがって早く最適なTにするため
に、下降開始後のセンサ15の検出入力の間隔によってT
を延長する。上限停止中にTが変更された時点で最適な
Tになっていると考えられるので、下降開始後の検出入
力間隔によって、これを再延長することはしない。
なお、T1の期間中のセンサ入力が第4図に示すように
シャッタカーテン3の下限到達後に生じる場合には、セ
ンサ入力後直ちにシャッタカーテン3の上昇が開始さ
れ、下降の途中でセンサ入力がある場合には、その途中
で1秒停止したあとシャッタカーテン3の上昇が開始さ
れる。
第4図では、TDOWN=1秒,A=1.5の場合を示してお
り、したがって期間T1は、 T1=1+1.5×2=4(秒) ……(3) であり(第4図(1)に符号で示す区間)、上限停止
時間Tは、 T=1.5×2=3(秒) ……(4) に変更されることになる(第4図(1)に符号で示す
区間)。
(5)シャッタカーテン3が上昇開始してビームセンサ
15がオフしたあと、シャッタカーテン3の上昇途中ある
いは上限停止中に再度センサ入力があると、前回ビーム
センサ15がオフしてから今回ビームセンサ15がオンする
までのインターバルtが制御回路16によってチェックさ
れ、制御回路16ではこのインターバルtに基づき上限停
止時間Tを次のように変更する。
(i) t≧T/2であれば、T←T+t (ii) t<T/2であれば、T←T(変更しない) このようにしてシャッタカーテンが上限で開放停止し
ている時間内に、ビームセンサ15からの検出入力がある
と、その検出入力の相互の間の間隔がT/2以上である場
合に、残り時間が削除される前に設定されていた上限停
止時間Tより長く、すなわち(T+t)に調整する。こ
の動作をさらに詳しく述べると次のとおりである。
第4図では、t=1(秒)(第4図(2)に符号で
示す区間)の場合を示しており、またT=3(秒)であ
るから、このときのインターバルtと上限停止時間Tと
の関係は、 t=1<T/2=3/2=1.5 ……(5) となる。したがって、この場合には上限停止時間Tは変
更されず、T=3(秒)が再設定される(第4図(1)
に符号で示す区間)。
上記インターバルtの監視は、シャッタカーテン3が
上限に停止している間中、継続して行われる。第4図で
は、上限停止の間に1回目のセンサ入力があり、そのセ
ンサ入力がオフになってから2回目のセンサ入力がある
までのインターバルがt=1.5(秒)であるから(第4
図(2)に符号で示す区間)、このときのインターバ
ルtと上限停止時間Tとの関係は、 t=1.5≧T/2=1.5 ……(6) となる。したがって、この場合には上限停止時間Tは、 T=T+t=3+1.5=4.5(秒) ……(7) に変更される(第4図(1)に符号で示す区間)。
また、第4図ではこの変更された上限停止時間T=4.
5(秒)の間に3回目のセンサ入力があり、2回目のセ
ンサ入力がオフになってから3回目のセンサ入力がある
までのインターバルがt=2(秒)であるから(第4図
(2)に符号で示す区間)、このときのインターバル
tと上限停止時間Tとの関係は、 t=2<T/2=4.5/2=2.25 ……(8) となる。したがって、この場合には上限停止時間Tの変
更はなく、それまでの上限停止時間T=4.5(秒)が再
設定される(第4図(1)に符号で示す区間)。
このようにして、シャッタカーテン3の上限停止中、
センサ入力があるたびに上限停止時間Tの変更または再
設定が継続して行われ、この間、上限停止時間Tはより
大きな値に変更されることはあっても、減少することは
ない。しかし、上限停止時間Tは上記処理によって増大
していっても、最終的にはRAM20に予め記憶されている
最大値TMAXを上限として制限される。
(6)以上のようにして上限停止時間Tが経過すると、
シャッタカーテン3が下降を開始する。この下降開始か
ら第1式で与えられる一定期間T1の間に、(4)の過程
の場合と同様にしてセンサ入力の有無が監視され、この
T1の期間内にセンサ入力があれば、このとき上限停止時
間Tとして下限開始直前まで設定されていた上限停止時
間Tが再設定され、その後は(5)の過程の場合と同様
の動作が行われる。
上記T1の期間内にセンサ入力がなく、期間T1を超えて
初めてセンサ入力があった場合には、上限停止時間Tは
T=TMINに戻され、その後は前述した(1)以下の動作
が繰り返される。
第4図では、下降開始直前に設定されていた上限停止
時間TがT=4.5(秒)の場合を示しており、したがっ
てこの場合のT1は、 T1=1+1.5×4.5=7.75(秒) ……(9) となる(第4図(1)に符号で示す区間)。また、こ
の期間T1=7.75(秒)の間にセンサ入力があるので、こ
の場合の上限停止時間Tとして、下降開始直前の上限停
止時間T=4.5(秒)が再設定される(第4図(1)に
符号で示す区間)。このあと、センサ入力のないまま
上限停止から下降開始へと進むので、この場合には上限
停止時間T=4.5(秒)に変化がなく、したがって次の
センサ入力の監視期間t1も前回の期間t1=7.75(秒)と
同じ期間が設定されることになる(第4図(1)に符号
で示す区間)。
このような開閉制御が行われることによって、電動シ
ャッタ1のシャッタ開口部11を人Mが集団となって一度
に通過するような場合、つまり人と人との間隔が狭い場
合にはシャッタカーテン3は上限で停止状態を継続する
ことになり、シャッタカーテン3を無駄に上昇・下降動
作させずに済む一方、人Mが単独で電動シャッタ1のシ
ャッタ開口部11を通過するような場合にはシャッタカー
テン3の開放時間を最小限に抑えることができる。
ちなみに、上述した上限停止時間Tを一定値に固定し
た場合、以下に示すようにシャッタカーテン3の開閉動
作に無駄が生じることになる。第5図はその動作を示す
タイミングチャートであり、そのうち第5図(1)はシ
ャッタカーテン3の下端の上下変位を示し、第5図
(2)はセンサ入力波形を示す。なお、ここでは上限停
止時間をT=3(秒)としている。
この場合、センサ入力のインターバルが比較的短い
が、これに対して上限停止時間Tが3秒と短いため、第
5図(1)に符号a1,a2で示すようにシャッタカーテン
3の下降動作の途中でセンサ入力があって、一時停止
(ここでは1秒間)後再び上昇動作に切り替わるという
動作が頻繁に起こる。また、上限停止時間が延長される
のは、第5図(1)に符号bで示すように設定された上
限停止時間T内にセンサ入力がある場合に限られ、上限
停止時間延長の可能性は極めて小さい。したがって、シ
ャッタカーテン3の開閉動作が無駄に行われる確率が高
くなる。一方、上限停止時間Tを大きな値に固定した場
合には、シャッタカーテン3の開閉動作が頻発すること
はないものの、人の通過後も長い間開放されたままの状
態が継続することになる。
また本発明の他の実施例として、上記制御盤6では、
上限停止時間Tの自動変更のほかに、シャッタカーテン
3の第1動作時間である上昇動作時間TUP(下限から上
限に達するのに要する時間)および第2動作時間である
下降動作時間TDOWN(上限から下限に達するのに要する
時間)を統計的に管理する処理、およびその統計的処理
から得られるデータに基づくシャッタカーテン3の停止
位置制御が以下のようにして行われる。
(7)電動シャッタ1が設置されたあと、シャッタカー
テン3の上昇・下降の動作回数が予め設定された回数N
に達しない間は、最大動作時間(シャッタカーテン3の
上昇・下降の継続動作が許される限界時間)T2として予
め設定された一定値TERが用いられる。すなわち、たと
えば第1図における上限リミットスイッチ9の故障によ
り、シャッタカーテン3の下端が上限まで上昇しても上
昇動作が停止しない場合でも、その上昇動作時間が上記
最大動作時間T2=TERに達すると自動的に上昇動作は停
止される。このことは下降動作でも同様である。
(8)シャッタカーテン3の上昇動作および下降動作の
回数がそれぞれN回に達すると、その時点から第3図に
示す制御盤6の制御回路16では、統計的処理による最大
動作時間T2の管理が開始される。
すなわち、先ず直前のN回の第1平均動作時間である
上昇動作時間の平均値T4UPおよび第2平均動作時間であ
る下降動作時間の平均値T4DOWNが、 のように統計的処理によって求められる。ただし、TUP
(i)は毎回の上昇動作時間を示し、TDOWN(i)は毎
回の下降動作時間を示す。
ついで、上記第10式および第11式によって求められた
動作時間の平均値T4UP,T4DOWNから、第1限界動作時間
である上昇時の最大動作時間T2UPおよび第2限界動作時
間である下降時の最大動作時間T2DOWNが、 のように求められる。第12式および第13式において、B
は予め設定された1を上まわる定数である。
定数Bを用いない場合、すなわちB=1の場合、第12
式および第13式におけるT2UP,T2DOWNは過去N回の上昇
動作時間および下降動作時間の最大値を表す。これを限
界動作時間に設定すると(実際の動作時間がこの時間を
超えた時点でシャッタカーテン3は停止するので)、経
時変化などの要因でシャッタカーテン3の動作に特に異
常がないにもかかわらず、シャッタカーテン3が停止す
る可能性がある。これを防止するために、過去の最大値
より若干の余裕をもって限界動作時間を定める必要があ
る。値Bはこの目的で用いられている定数であり、前述
の余裕を表すものである。
前述の(2)以下の動作では、上記最大動作時間T
2UP,T2DOWNによってシャッタカーテン3の停止が管理さ
れる。
また上昇中や下降中に上記最大動作時間T2UP,T2DOWN
を超えたあとで上昇動作や下降動作が停止した場合で、
電動シャッタ1の保守管理者がこの事態を異常なしと判
断して再度上昇・下降動作を再開させた場合には、以下
のようにして平均動作時間および限界動作時間を管理す
ることもできる。これは、シャッタカーテン下降中のセ
ンサ15からの検出入力によってシャッタカーテンを一時
停止または一時停止後の反転上昇・再下降動作による動
作時間を見込んで限界動作時間を決めてゆく場合に有効
であるが、後述する半開停止位置の制御には、T3UPを使
用する必要がある(T3DOWNは使用できない)。
このときの動作時間T20(上昇時のT20をT20UP、下降
時のT20をT20DOWNとする)に基づいて、TUP,TDOWN,T
2UP,T2DOWNは、 T2UP=TUP+T20UP≦TER ……(16) T2DOWN=TDOWN+T20DOWN≦TER ……(17) のように自動的に変更される。この場合に、最大動作時
間T2UP,T2DOWNは、第16式、第17式に示すようにTERを上
限として制限される。
このような手順によって最大動作時間T2UP,T2DOWN
決められることから、電動シャッタ1の設置位置の設置
条件や利用状況によって異なるシャッタカーテン3の動
作時間に対して、適切な最大動作時間を設定できること
となる。
第16式および第17式の技術的意味について述べる。上
昇動作時にはないが、下降動作時には、センサ検出によ
る動作時間の延長がある。第11図(2)のときは一時停
止と反転上昇のための時間が加わるので下降動作時間
は、第11図(1)の正常下降時に比べかなり長くなる。
また、センサ15による検出時の動作としても、その場で
センサ15がオフするまで停止する場合、反転上昇におい
ても時間をくぎって上昇する場合、または上限まで上昇
する場合等種々ある。
さらにたとえば第12図のようにセンサ15による検出に
よって、反転上昇を行ったために限界動作時間T2DOWN
経過し、途中でシャッタカーテン3が停止した場合であ
って、保守管理者が異常なしと判断し、再度動作を再開
させた場合には、次に設定すべき限界動作時間は、T20
DOWNが適切と考えられる。ところがセンサ15の検出時の
タイミングによってはシャッタカーテン3の停止位置が
上限近くになる場合と下限近くになる場合が考えられ
る。したがってT20DOWNを限界動作時間に設定しただけ
では、センサ15による検出時のタイミングによって再び
この限界動作時間を超える可能性が大きいので、この値
T20DOWNれに下降の平均動作時間T4DOWNを加えたもの
を、新たな限界動作時間に設定している。また、シャッ
タカーテン3を半開状態(たとえばシャッタ開口部11の
中間位置)で自動的に停止させる制御を行う場合には、
上述した平均の動作時間T4UP,T4DOWNから、シャッタカ
ーテン3が半開きとなる中間位置に達するまでの所要時
間T3(上昇時のT3をT3UP、下降時のT3をT3DOWNとする)
を、 T3UP=T4UP×0.5 ……(18) T3DOWN=T4DOWN×0.5 ……(19) のように決めることによって、その制御が可能となる。
第6図は本発明の他の実施例である制御装置が適用さ
れる電動シャッタ31の構成を示す正面図であり、第7図
はその平面図を示す。
第6図に示す電動シャッタ31において、ケース2、シ
ャッタカーテン3、ドラム4、開閉機5、座板7、検知
スイッチ8、上限リミットスイッチ9、下限リミットス
イッチ10、送信機12、受信機13などの構成は先の実施例
における電動シャッタ1と同じである。
上記開閉機5および受信機13が接続される制御盤26は
開閉機5を制御する制御装置であって、シャッタカーテ
ン3の開閉を手元で操作するための開閉スイッチ14や、
電動シャッタ31のシャッタ開口部11に近づいてくる人な
どを検知するビームセンサ15a,15b、赤外線センサ22a,2
2b、緊急解放ボタン23などが接続されている。上記緊急
解放ボタン23は、電動シャッタ31が閉鎖したあと開閉制
御が不能に陥って建物内などに人が閉じ込められたよう
な場合に、建物内からシャッタカーテン3を緊急解放で
きるようにした解除ボタンである。また、上記ビームセ
ンサ15a,15bおよび赤外線センサ22a,22bは、たとえば第
7図に示すように電動シャッタ31の外側近傍と内側近傍
とにそれぞれ分けて設置される。
さらに、上記制御盤26には、設置される電動シャッタ
31にとって適切な動作仕様のデータを入力するためのデ
ータ入力手段である入力装置24が、データ入力時にのみ
接続される。
第8図は、上述した制御盤26とこれに接続される開閉
機5などとの接続構成を示すブロック図である。第8図
において、制御盤26は、制御回路16、入力回路17、受信
回路18、昇降回路19、EEPROM(Electrically Erasable
Programmable Read Only Memory)25、デー入力装置24
用のインタフェイス27などによって構成されている。そ
のうち、制御回路16、入力回路17、受信回路18、昇降回
路19については、先の実施例における制御盤6の場合と
同様である。インタフェイス27はデータ入力装置24から
送られてくる動作仕様に関するデータを制御回路16へ入
力する回路であり、EEPROM25をデータ入力装置24から送
られてきたデータを記憶して保持しておくためのメモリ
であり、この場合、停電時でもデータは失われない。ま
た、動作仕様変更の場合にも、前のデータを消して再書
込みすることが可能である。
第9図(1),(2),(3)はそれぞれシャッタカ
ーテン3の下降中に障害物が検出された場合の、その後
の動作仕様の3つの型を示すタイミングチャートであ
り、第10図(1),(2)はそれぞれ2種類のセンサ入
力を併用してシャッタカーテン3の開閉制御を行う場合
の動作仕様の2つの型を示すタイミングチャートであ
る。
次に、第9図のタイミングチャートを参照して、障害
物検出後のシャッタカーテン3の動作仕様をデータ入力
装置24によって選択的に設定する場合の手順を説明す
る。
この場合の動作仕様のデータとして、下降中に障害物
が検出された後のシャッタカーテン3の停止時間Ta、停
止時間Ta経過後の動作(上昇または下降)、停止後上昇
の場合であれば上昇時間Tb(この場合、上昇時間Tb経過
後または上限到達時に停止する)、上昇時間Tb経過後の
停止時間Tc(停止時間Tc経過後下降する)が用意され、
これらのデータがデータ入力装置24から制御盤26に入力
されてEEPROM25に書き込まれる。
上記データとしてTa=2(秒)、障害物検出停止後の
動作=上昇、Tb=10(秒)、Tc=無限大が設定された場
合には、シャッタカーテン3の動作は第9図(1)に示
すように制御されることになる。
すなわち、上限からシャッタカーテン3が下降してい
る途中で、検知スイッチ48によって障害物が検出される
と、シャッタカーテン3は停止時間Ta=2(秒)だけ停
止し、このあと上昇を開始する。上昇時間がTb=10
(秒)に達した時点でシャッタカーテン3は停止し、そ
の後いつまでも停止状態が接続する(Tc=無限大)。
また、上記データとしてTa=3(秒)、障害物検出停
止後の動作=上昇、Tb=無限大、Tc=10(秒)が設定さ
れた場合には、シャッタカーテン3の動作は第9図
(2)に示すように制御されることになる。
すなわち、上限からシャッタカーテン3が下降してい
る途中で障害物が検出されると、このあと上昇を開始す
る。その後上限まで上昇し(Tb=無限大)、上限に達し
た時点で停止する。停止時間Tc=10(秒)の経過後、シ
ャッタカーテン3は再び下降を開始する。
また、上記データとしてTa=10(秒)、障害物検出停
止後の動作=下降が設定された場合には、シャッタカー
テン3の動作は第9図(3)に示すように制御されるこ
とになる。
すなわち、シャッタカーテン3の下降中に障害物が検
出されると、シャッタカーテン3は停止時間Ta=10
(秒)だけ停止し、このあと下降を開始する。
次に、第10図のタイミングチャートを参照して、2種
類のセンサ1,2(ここではビームセンサ15a,15bをセンサ
1とし、赤外線センサ22a,22bをセンサ2とする)によ
るセンサ入力でシャッタカーテン3を開閉制御する場合
の動作仕様をデータ入力装置24によって選択的に設定す
る場合の手順を説明する。
この場合の動作仕様のデータとして、センサ1,2のそ
れぞれについてそれらのセンサ入力があったときシャッ
タカーテン3の上昇動作を開始させる条件(ALLまたはD
OWN。ただし、ALLはシャッタカーテン3がどのような状
態であっても上昇させることを示し、DOWNはシャッタカ
ーテン3が下降中の場合のみ上昇させることを示す)、
および障害物検出後の動作の場合と同様の各時間Ta〜Tc
(ただし、これらの時間はセンサ入力がオンからオフに
変化した時点以後の経過時間とする)が準備され、これ
らのデータがデータ入力装置24から制御盤26に入力され
てEEPROM25に書き込まれる。
上記データとして、 センサ1:上昇条件=ALL,Ta1=1(秒),Tb1=無限大,Tc =3(秒) センサ2:上昇条件=DOWN,Ta2=1(秒),Tb2=無限大,T c2=3(秒) が設定された場合には、シャッタカーテン3の動作は第
10図(1)に示すように制御されることになる。
すなわち、たとえばシャッタカーテン3が下限で停止
中にセンサ1による検出入力があった場合には、直ちに
シャッタカーテン3の上昇動作が開始される(上昇条件
=ALL)。上限に達するまでシャッタカーテン3の上昇
動作が続き(この場合、障害物検出による停止はなくTa
1は無視される一方、Tb1=無限大である)、上限に達し
たあとTc1=3(秒)だけ停止する。次にシャッタカー
テン3の下降が開始され、その途中でセンサ2による検
出入力があると、直ちにシャッタカーテン3は停止す
る。停止後、上記検出入力がオンからオフに変化してTa
2=1(秒)が経過すると、シャッタカーテン3の上昇
動作が開始される。上限に達するまでシャッタカーテン
3の上昇動作が続き(Tb2=無限大)、上限に達したあ
とTc2=3(秒)の停止時間が与えられる。この停止期
間の途中でセンサ1による検出入力があると、その検出
入力がオンからオフに変化してからTc1=3(秒)が経
過するまでシャッタカーテン3の上限での停止が継続す
る。この停止時間の経過後、シャッタカーテン3は再び
下降動作を開始する。
一方、上記データとして、 センサ1:上昇条件=ALL,Ta1=1(秒),Tb1=5 (秒),Tc1=10(秒) センサ2:上昇条件=DOWN,Ta2=1(秒),Tb2=5 (秒),Tc2=10(秒) が設定された場合には、シャッタカーテン3の動作は第
10図(2)に示すように制御されることになる。
すなわち、たとえばシャッタカーテン3が下限で停止
中にセンサ1による検出入力があった場合には、直ちに
シャッタカーテン3の上昇動作が開始される(上昇条件
=ALL)。検出入力がオンからオフに変化したあとTb1
5(秒)が経過するまでシャッタカーテン3の上昇動作
が続き(この場合、障害物検出による停止はなくTa1
無視される)、このあとTc1=10(秒)の停止時間が与
えられる。この停止時間の途中でセンサ2による検出入
力があると、その検出入力がオンからオフに変化したあ
とTc2=10(秒)の停止時間が与えられる(この場合、
障害物検出による停止はなく、Ta2,Tb2は無視され
る)。また、この停止時間の途中でセンサ1による検出
入力があると、その検出入力がオンからオフに変化した
あとTc1=10(秒)の停止時間が与えられ、その停止時
間の経過後、シャッタカーテン3は再び下降動作を開始
する。
このようにして第10図(2)に示されるようにシャッ
タカーテン3が上限にあって開放停止時間内にあると
き、センサ1,2から新たな検出入力があると、開放停止
時間が延長して設定される。
なお、この場合の上昇後の停止時間Tc1,Tc2について
は、ビームセンサ15a,15bや赤外線センサ22a,22bとシャ
ッタカーテン3との位置関係に応じて決めればよい。
この実施例の場合、電動シャッタ31の設置先の条件に
合った動作仕様のデータをデータ入力装置24を用いて、
設置先別に制御盤26のEEPROM25に書き込むものであるか
ら、設置先に応じた非常にきめ細かな動作仕様を設定で
きることになる。
また、データ入力装置24には複数の設置先の動作仕様
データを保持する能力を与えてもよく、動作仕様データ
とともに設置先の場所、電話番号、設置年月日、サービ
ス記録、トラブル記録などの情報も併せて入出力できる
機能を付加してもよい。
さらに、データ入力装置24を用いて各電動シャッタ31
の制御盤26に入力したデータは、別の大型コンピュータ
に入力し一括して管理するようにしてもよい。
発明の効果 請求項1の本発明の制御装置によれば、開放停止時間
内におけるセンサからの新たな検出入力に応じて前記開
放停止時間の残り時間を削除して前記開放停止時間を再
度延長設定するので、センサからの新たな検出入力に応
じて開放停止時間を自動的に再度延長設定することがで
きる。これにより、開放停止時間経過直前にセンサから
の新たな検出入力が入力されたとしても、直ちに前記開
放停止時間を延長設定することができるので、従来のよ
うに閉じる動作を開始した後、直ぐに開放動作を開始す
るといった無駄な動作が防止されるとともに、この動作
によって人などがシャッタカーテンに挟まれる危険性が
防止される。したがって、無駄な動作による動作エネル
ギの損失や、人などがシャッタカーテンにより挟まれる
危険性をなくすことができる。
しかも、センサからの新たな検出入力に応じて再度延
長設定される開放停止時間を、予め設定された開放停止
時間と同一の開放停止時間とする。これにより、予め設
定された開放停止時間が経過するとシャッタカーテンを
閉じることができる。したがって、従来のようなセンサ
の継続して検知している時間に比例して開放停止時間を
長くするものに比較して、センサによって人などを一時
的に長く継続して検出した場合に、開放停止時間が無駄
に長くなりすぎることを防止することができる。
また請求項2の本発明の制御装置によれば、センサか
らの検出入力と開放停止時間内における前記センサから
の新たな検出入力との間隔が予め定める値よりも長い場
合に開放停止時間を、残り時間が削除される前に設定さ
れていた開放停止時間よりも長く調整するので、前記両
検出入力の入力間隔に応じて前記開放停止時間の時間延
長の長さを自動的に長く調整することができる。これに
より、前記両検出入力の入力間隔によって次に新たに検
出される人などがさらに遅くなることを予測して開放停
止時間の時間延長をより長くし、シャッタカーテンが閉
じる動作を開始した後、直ぐに開放動作を開始するとい
った無駄な動作が行われる確率を低くすることができ
る。また、上述した制御装置と同様に、無駄な動作によ
る動作エネルギの損失や、人などがシャッタカーテンに
より挟まれる危険性をもなくすことができるとともに、
従来のようなセンサの継続して検知している時間に比例
して開放停止時間を長くするものに比較して、センサに
よって人などを一時的に継続して長く検出した場合に、
開放停止時間が無駄に長くなりすぎることを防止するこ
とができる。
また請求項3の本発明の制御装置によれば、シャッタ
カーテンの毎回の開閉動作時間から第1および第2平均
動作時間を統計的に演算し、その第1および第2平均動
作時間と実際に検出される開または閉の各動作時間とを
それぞれ比較してシャッタカーテン停止位置を制御する
ように構成しているので、電動シャッタの各施設先に応
じて開閉動作時間を自動的に設定することができる。こ
れにより、従来のようにシャッタカーテンの開閉動作状
態を検出するセンサが該シャッタカーテンの所定回の開
閉動作後に故障した場合に、前記シャッタカーテンが全
開停止位置や全閉停止位置に到達しても停止しないとい
った事態が防止される。したがってシャッタカーテンの
動作状態を検出するセンサが該シャッタカーテンの所定
回の開閉動作後に故障した場合であっても、電動シャッ
タの各施設先での条件に合った動作時間を自動的に設定
することができる。
さらに本発明の制御装置によれば、電動シャッタの設
置先での条件に適した動作仕様のデータを、設置先別に
データ入力装置から制御装置本体のメモリに書き込むよ
うに構成しているので、各設置先の条件に合った動作仕
様をきめ細かく設定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の制御装置が適用される
電動シャッタの構成を示す正面図、第2図はその電動シ
ャッタの平面図、第3図はその電動シャッタに用いられ
る制御盤とこれに接続されるセンサなどとの接続構成を
示すブロック図、第4図はその制御盤による電動シャッ
タの開閉制御動作を示すタイミングチャート、第5図は
その制御盤によらない場合の電動シャッタの開閉制御動
作の一例を示すタイミングチャート、第6図は本発明の
第2の実施例の制御装置が適用される電動シャッタの構
成を示す正面図、第7図はその電動シャッタの平面図、
第8図はその電動シャッタに用いられる制御盤とこれに
接続されるセンサなどとの接続構成を示すブロック図、
第9図はその制御盤による電動シャッタの障害物検出後
の動作を各動作仕様に分けて示すタイミングチャート、
第10図はその制御盤による電動シャッタの開閉動作を各
動作仕様に分けて示すタイミングチャート、第11図はシ
ャッタカーテン13の下降時間を説明するためのタイミン
グチャート、第12図はシャッタカーテン13の停止が上限
近くまたは下限近くになる場合の動作を説明するための
タイミングチャートである。 1,31……電動シャッタ、3……シャッタカーテン、5…
…開閉機、6,26……制御盤、15,15a,15b……ビームセン
サ、16……制御回路、20……RAM、22a,22b……赤外線セ
ンサ、25……EEPROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−225680(JP,A) 特開 昭59−221769(JP,A) 特開 昭59−126883(JP,A) 実開 昭57−21777(JP,U) 実開 昭63−30590(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャッタカーテンに近づく人などを検出す
    るセンサからの検出入力によってシャッタカーテンを自
    動的に開き、設定された開放停止時間後にシャッタカー
    テンを自動的に閉じるようにした電動シャッタの制御装
    置において、 前記開放停止時間内における前記センサからの新たな検
    出入力に応じて前記開放停止時間の残り時間を削除して
    前記開放停止時間を再度延長設定する設定手段を備えた
    ことを特徴とする電動シャッタの制御装置。
  2. 【請求項2】シャッタカーテンに近づく人などを検出す
    るセンサからの検出入力によってシャッタカーテンを自
    動的に開き、設定された開放停止時間後にシャッタカー
    テンを自動的に閉じるようにした電動シャッタの制御装
    置において、 前記開放停止時間内における前記センサからの新たな検
    出入力に応じて前記開放停止時間の残り時間を削除して
    前記開放停止時間を再度延長設定する設定手段と、 前記センサからの検出入力と前記開放停止時間内におけ
    る前記センサからの新たな検出入力との間隔を検出する
    間隔検出手段と、 前記間隔検出手段により検出された前記両検出入力の間
    隔が予め定める値よりも長い場合に前記再度延長設定す
    べき開放停止時間を、前記残り時間が削除される前に設
    定されていた開放停止時間よりも長く調整する調整手段
    とを備えたことを特徴とする電動シャッタの制御装置。
  3. 【請求項3】シャッタカーテンが全閉停止位置から全開
    停止位置に達するまでに要する第1動作時間と、全開停
    止位置から全閉停止位置に達するまでに要する第2動作
    時間とを毎回の開閉動作毎に監視し、それらのデータか
    ら統計的に第1動作時間の第1平均動作時間と、第2動
    作時間の第2平均動作時間とを演算する演算手段と、 前記第1および第2平均動作時間と実際の開動作時間お
    よび閉動作時間とをそれぞれ比較して、シャッタカーテ
    ン停止位置を制御する制御手段とを備えたことを特徴と
    する電動シャッタの制御装置。
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