JP2657347B2 - 耕耘機 - Google Patents

耕耘機

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JP2657347B2
JP2657347B2 JP5087611A JP8761193A JP2657347B2 JP 2657347 B2 JP2657347 B2 JP 2657347B2 JP 5087611 A JP5087611 A JP 5087611A JP 8761193 A JP8761193 A JP 8761193A JP 2657347 B2 JP2657347 B2 JP 2657347B2
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恒男 大竹
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H37/00Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00
    • F16H37/02Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings
    • F16H37/06Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts
    • F16H37/065Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with a plurality of driving or driven shafts
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01BSOIL WORKING IN AGRICULTURE OR FORESTRY; PARTS, DETAILS, OR ACCESSORIES OF AGRICULTURAL MACHINES OR IMPLEMENTS, IN GENERAL
    • A01B33/00Tilling implements with rotary driven tools, e.g. in combination with fertiliser distributors or seeders, with grubbing chains, with sloping axles, with driven discs
    • A01B33/08Tools; Details, e.g. adaptations of transmissions or gearings
    • A01B33/082Transmissions; Gearings; Power distribution

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  • Soil Working Implements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無端チェーン及びギヤ
を有する正逆転機構を内部に収納して機体に設けられる
1個のミッションケースに、該ミッションケースの左右
に耕耘用の正転爪を有して正転駆動される正転作業軸
と、該ミッションケースの左右に耕耘用の逆転爪を有し
て逆転駆動される逆転作業軸とを同軸に支持し、正逆転
機構で正転作業軸及び逆転作業軸を駆動する耕耘機に関
する。ここでいう耕耘機とは、歩行型の耕耘作業機(歩
行型の管理耕耘作業機やローター耕耘機を含む)、乗用
型の耕耘作業機(乗用型の管理耕耘作業機を含む)を
れも含むものとする。
【0002】
【従来の技術】かかる耕耘機は、実開平4−3503号
公報により公知であり、そのような耕耘機においては、
正転と逆転とが同軸に配置される関係で、耕耘効果
が増して土を細かく砕くことが可能となるばかりか、正
の推進力による機体のダッシングを効果的に防止で
きる利点がある。
【0003】ところが上記従来の耕耘機において正逆転
機構に遊星歯車機構を用いたものでは、同軸に配設した
正転作業軸及び逆転作業軸の一方にサンギヤを固定する
とともに、その他方にリングギヤを固定し、更に前記サ
ンギヤ及びリングギヤに噛合するプラネタリギヤをミッ
ションケースに支持した構造を備えている。
【0004】
【発明が解決使用とする課題】ところで、上記従来の耕
耘機は、遊星歯車機構を用いたことにより部品点数が増
加して構造が複雑化するだけでなく、その遊星歯車機構
を収納するミッションケースが大型化して残耕部が多く
なり、ミッションケースの前面に土が堆積して機体がス
タックし易くなる問題がある。
【0005】また特に逆転爪をミッションケースの内方
寄りに配置すると、その逆転爪が機体前方に向けてはね
上げた土がミッションケースの下面に抱きかかえられて
これまたスタックする可能性がある。更にミッションケ
ースから離れた外方寄りに、耕耘反力の大きい正転爪を
配置すると、それだけ正転作業軸に大きな曲げモーメン
トが加わるため、強度上も不利であり、振動も発生し易
い等の問題がある。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、上記問題を一挙に解決することができ、しかも構造
が簡単で小型軽量な耕耘機を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、無端チェーン及びギ
ヤを有する正逆転機構を内部に収納した1個のミッショ
ンケースに、該ミッションケースの左右に耕耘用の正転
を有して正転駆動される正転作業軸と、該ミッション
ケースの左右に耕耘用の逆転爪を有して逆転駆動される
逆転作業軸とを同軸に支持し、正逆転機構で正転作業軸
及び逆転作業軸を駆動する耕耘機において、左右の正転
爪をミッションケースの左右両側に隣接して配設すると
共に、それら左右の正転爪の外側に左右の逆転爪を配設
し、原動機に接続されて駆動される作業カウンター軸を
正転作業軸及び逆転作業軸の近傍に設け、半径方向内側
に位置する1本の作業軸又は半径方向外側に位置する2
本の作業軸の一方を無端チェーンを介して作業カウンタ
ー軸に接続して該作業カウンター軸と同方向に回転駆動
するとともに、半径方向内側に位置する1本の作業軸又
は半径方向外側に位置する2本の作業軸の他方をギヤを
介して作業カウンター軸に接続して該作業カウンター軸
と逆方向に回転駆動することを特徴とする。
【0008】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、左側の正転及び逆転と、右側の
正転及び逆転とを、ミッションケースの左右両側に
対称に配設したことを特徴とする。
【0009】また請求項3に記載された発明は、請求項
1,2のいずれかの構成に加えて、逆転作業軸の外周に
左右一対の筒状の正転作業軸を同軸に嵌合させ、両正転
作業軸の間において逆転作業軸を無端チェーンで作業カ
ウンター軸に接続して逆転駆動するとともに、前記無端
チェーンの左右両側において両正転作業軸をギヤで作業
カウンター軸に接続して正転駆動することを特徴とす
る。
【0010】また請求項4に記載された発明は、請求項
1,2のいずれかの構成に加えて正転作業軸及び逆転
作業軸の回転数を略等しく設定したことを特徴とする。
【0011】また請求項5に記載された発明は、請求項
1,2のいずれかの構成に加えて正転及び逆転
直径を略等しく設定したことを特徴とする
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0013】図1〜図12は本発明の第1実施例を示す
もので、図1は歩行型耕耘作業機の全体側面図、図2は
図1の2方向矢視図、図3は図2の3方向矢視図、図4
は図2の4−4線矢視図、図5は図4の5−5線断面
図、図6は図4の6−6線断面図、図7は図4の7−7
線断面図、図8は図4の8−8線断面図、図9は図4の
9方向矢視図、図10は図9の10−10線矢視図、図
11は図9の11方向矢視図、図12は図4の12方向
矢視図である。
【0014】図1及び図2に示すように、自走式の歩行
型耕耘作業機Tは、左右一対の車輪W,Wを支持するミ
ッションケース1から前方に延びるエンジンベッド2を
備え、このエンジンベッド2の上部にクランクシャフト
を機体左右方向に配設したエンジンEが搭載される。エ
ンジンEの上部には燃料タンク3、マフラ4及びエアク
リーナ5が支持され、マフラ4及びエアクリーナ5は上
面カバー6によって覆われる。エンジンEの右側面には
内部にリコイルスタータを収納したスタータカバー7に
よって覆われるとともに、左側面は内部に後述するベル
トテンションクラッチを収納したクラッチカバー8によ
って覆われる。エンジンベッド2の前端には、エンジン
Eの前方に突出するようにフロントウエイト9が装着さ
れる。
【0015】ミッションケース1の上部にはシフトレバ
ーガイドプレート10が設けられており、このシフトレ
バーガイドプレート10を貫通してシフトレバー11が
機体後方に向けて延出する。また、ミッションケース1
の前記シフトレバーガイドプレート10の後部には、ハ
ンドル12と一体のハンドルコラム13が角度調節可能
に支持される。ハンドル12には、クラッチレバー1
4、スロットルレバー15及びデフロックレバー16が
設けられる。
【0016】ミッションケース1の後端には、左右の
耘用正転爪171 〜173 及び左右の耕耘用逆転爪18
1 〜183 を備えたロータリ作業機19が設けられる。
ロータリ作業機19の上面はロータリカバー20によっ
て覆われており、そのロータリカバー20の後部に上下
位置調節自在な抵抗棒21と上下揺動自在な均平板22
とが設けられる。尚、前記正転爪171 〜173 が逆転
爪になり、また前記逆転爪181 〜183 が正転爪にな
るように、それらの回転方向をそれぞれ逆にすることも
可能である。
【0017】図3に示すように、エンジンベッド2は左
右一対の側板21 ,21 と、両側板21 ,21 の上縁間
及び下縁間をそれぞれ接続する上板22 及び下板23
によって、断面ボックス状に形成される。上板22 には
機体前後方向に延びる4個の長孔31…が形成され、こ
の長孔31…を下方から上方に貫通する4本のボルト3
2…によって、エンジンEの下部に設けたフランジ33
…が固定される。従って前記長孔31…によってエンジ
ンEの前後位置を微調整することができる。
【0018】エンジンEの左側面に突出するクランクシ
ャフト34と、ミッションケース1の左側面に突出する
メインシャフト35とは、ベルトテンションクラッチ3
6によって接続される。ベルトテンションクラッチ36
は、クランクシャフト34に固着した駆動プーリ37
と、メインシャフト36に固着した従動プーリ38と、
ミッションケース1の側壁にピン39で枢支したアーム
40の先端に設けられたテンションプーリ41と、これ
ら駆動プーリ37、従動プーリ38及びテンションプー
リ41に巻回された無端ベルト42とを備える。
【0019】アーム40はピン39に設けた戻しスプリ
ング43によって下向きに付勢されるとともに、ハンド
ル12に設けたクラッチレバー14から延びるボーデン
ワイヤ44の先端が緩衝スプリング45を介して接続さ
れる。従って、クラッチレバー14を離した状態では、
戻しスプリング43の弾発力でアーム40が実線位置に
保持されて無端ベルト42の張力が減少することによ
り、ベルトテンションクラッチ36はOFF状態にな
る。一方、クラッチレバー14を握るとボーデンワイヤ
44を介してアーム40が鎖線位置に揺動し、テンショ
ンプーリ41が無端ベルト42に圧接される。その結
果、無端ベルト42の張力が増加してベルトテンション
クラッチ36がON状態になる。
【0020】前述のように、エンジンベッド2の上板2
2 に形成した4個の長孔31…によってエンジンEの前
後位置を変化させれば、ベルトテンションクラッチ36
の無端ベルト42の張力を調節することができる。
【0021】図4に示すように、側面視で下方及び後方
に二股状に分岐したミッションケース1は、アルミニュ
ーム合金製の左ケース半体51及び右ケース半体52を
機体中央に割面において結合し、その外周部を複数のボ
ルト53で締結してなる。ハンドルコラム13はミッシ
ョンケース1に上下揺動自在に枢支される。
【0022】次に、ミッションケース1の内部に収納さ
れたトランスミッション61の構造を、図4〜図7に基
づいて説明する。
【0023】ミッションケース1には、一対のボールベ
アリング62,62で支持された前記メインシャフト3
5に加えて、一対のボールベアリング63,63で支持
されたカウンタシャフト64及び一対のボールベアリン
グ65,65で支持されたセカンダリシャフト66が支
持される。カウンタシャフト64はメインシャフト35
の斜め前下方に配設されるとともに、セカンダリシャフ
ト66はメインシャフト35の斜め後下方に配設され
る。
【0024】ミッションケース1におけるメインシャフ
ト35の斜め後上方には、前記シフトレバー11によっ
て作動するシフトロッド67が左右摺動自在に支持され
る。シフトロッド67には後述する6個のシフトポジシ
ョンに対応して6個の凹部671 …が形成されており、
この凹部671 …に嵌合してシフトロッド67の位置を
規制すべく、スプリング68で付勢されたボール69が
ミッションケース1の内壁に設けられる。
【0025】図12を併せて参照すると明らかなよう
に、シフトレバー11の下端に溶接されたプレート70
は、ミッションケース1の上面に2本のピン71,72
を介して揺動自在に枢支され、その揺動軌跡はシフトレ
バーガイドプレート10に機体左右方向に形成されたガ
イド溝101 によって規制される。ミッションケース1
の右側面から外部に突出するシフトロッド67の右端に
は、断面コ字状の連結部材73の右端に形成したボス部
731 がピン74を介して結合される。連結部材73は
ミッションケース1の上面に沿って左右方向に配設さ
れ、その左端に植設したピン75が前記プレート70に
形成した長孔701 に嵌合する(図4参照)。
【0026】従って、シフトレバー11をガイド溝10
1 に沿って左右に揺動させると、プレート70の長孔7
1 にピン75を押圧された連結部材73が左右に移動
し、この連結部材73と一体のシフトロッド67が左右
に駆動される。シフトロッド67が図5において最も左
位置にあるとき、シフトポジションは「前進1速+ロー
タリ作業機駆動」となり、そこからシフトロッド67が
右側に移動するにつれて、シフトポジションは「前進1
速」、「ニュートラル」、「前進2速」、「ニュートラ
ル」及び「後進」の順に切り替えられる。尚、ガイド溝
101 の右端が下方に屈曲しているのは、「前進2速」
位置から「ニュートラル」位置を通り越して直接「後
進」位置にシフトチェンジされないためである。
【0027】図5及び図7から明らかなように、シフト
ロッド67には1本のシフトフォーク81が溶接され
る。メインシャフト35には、一体に形成された小径の
第1ドライブギヤ82及び大径の第2ドライブギヤ83
が摺動自在にスプライン結合され、この第1、第2ドラ
イブギヤ82,83が前記シフトフォーク81に係合す
る。
【0028】セカンダリシャフト66には、一体に形成
されたロータリ用ドリブンギヤ84及びロータリ用ドラ
イブスプロケット85がニードルベアリングを介して相
対回転自在に支持され、シフトロッド73が左端の「前
進1速+ロータリ作業機駆動」位置にあるとき、小径の
第1ドライブギヤ82がロータリ用ドリブンギヤ84に
噛合してロータリ作業機19に駆動力が伝達される。
【0029】メインシャフト35には、一体に形成され
た小径のメイン第1ギヤ86及び大径のメイン第2ギヤ
87がニードルベアリングを介して相対回転自在に支持
される。カウンタシャフト64には、カウンタ第1ギヤ
88、カウンタ第2ギヤ89及びカウンタ第3ギヤ90
が固着されるとともに、一体に形成された走行用ドリブ
ンギヤ91及び走行用ドライブスプロケット92がニー
ドルベアリングを介して相対回転自在に支持される。セ
カンダリシャフト66には、セカンダリ第1ギヤ93、
セカンダリ第2ギヤ94が固着されるとともに、一体に
形成された小径のセカンダリ第3ギヤ95及び大径のセ
カンダリ第4ギヤ96がニードルベアリングを介して相
対回転自在に支持される。
【0030】カウンタ第2ギヤ89及びセカンダリ第2
ギヤ94、カウンタ第3ギヤ90及びセカンダリ第4ギ
ヤ96、セカンダリ第3ギヤ95及びメイン第2ギヤ8
7、メイン第1ギヤ86及び走行用ドリブンギヤ91は
常時噛合している。シフトロッド67が「前進1速+ロ
ータリ作業機駆動」位置及び「前進1速」位置にあると
き、第1ドライブギヤ82がカウンタ第2ギヤ89に噛
合し、シフトロッド67が「前進2速」位置にあると
き、第2ドライブギヤ83がカウンタ第1ギヤ88に噛
合し、シフトロッド67が「後進」位置にあるとき、第
2ドライブギヤ83がセカンダリ1ギヤ93に噛合す
る。
【0031】一体に形成されたロータリ用ドリブンギヤ
84及びロータリ用ドライブスプロケット85と、一体
に形成された走行用ドリブンギヤ91及び走行用ドライ
ブスプロケット92とは、互換可能な同一部品である。
また一体に形成されたメイン第1ギヤ86及びメイン第
2ギヤ87と、一体に形成されたセカンダリ第3ギヤ9
5及びセカンダリ第2ギヤ96とは、互換可能な同一部
品である。更にカウンタ第1ギヤ88とセカンダリ第1
ギヤ93とは、互換可能な同一部品であり、カウンタ第
3ギヤ90とセカンダリ第2ギヤ94とは、互換可能な
同一部品である。このように、トランスミッション61
を構成するギヤ及びスプロケットに互換可能な同一部品
を使用することにより、部品の種類を減少させて製造コ
スト及び管理コストを削減することができる。
【0032】図6から明らかなように、ミッションケー
ス1の下端には、外端に車輪W,Wを支持する左右の車
軸101,101が、それぞれ一対のボールベアリング
102,103を介して支持される。左右の車軸10
1,101の対向端には差動装置104が設けられてお
り、その差動装置104のデフボックス105に固着し
た走行用ドリブンスプロケット106と前記カウンタシ
ャフト64に設けた走行用ドライブスプロケット92と
が、無端チェーン107を介して接続される。
【0033】右側の車軸101にはデフロック装置10
8が設けられる。デフロック装置108は、ミッション
ケース1の右ケース半体52にピン109で枢支され、
図示せぬボーデンワイヤを介して前記デフロックレバー
16に接続されるベルクランク110を備える。ミッシ
ョンケース1には、スプリング111で右方向に付勢さ
れたスライドロッド112が左右摺動自在に支持されて
おり、そのスライドロッド112の右端に植設したピン
113が前記ベルクランク110の長孔1101 に係合
する。右側の車軸101には外周に複数の爪1141
有するスライダ114が左右摺動自在にスプライン結合
され、このスライダ114の爪1141に係合可能な複
数の爪1061 が走行用ドリブンスプロケット106に
形成される。そして、前記スライドロッド112に固着
したフォーク115がスライダ114に係合する。
【0034】従って、通常はスプリング111の弾発力
でスライダ114と走行用ドリブンスプロケット106
との係合は外れた状態にあり、差動装置104はその機
能を発揮し得る状態にある。この状態からデフロックレ
バー16を操作し、ベルクランク110、スライドロッ
ド112及びフォーク115を介してスライダ114を
左側にスライドさせると、スライダ114の爪1141
と走行用ドリブンスプロケット106の爪1061 とが
係合し、デフボックス105と右側の車軸101とが一
体に結合される。その結果、差動装置104がロックさ
れ、機体を直進走行させることが可能となる。
【0035】次に、図8に基づいてロータリ作業機19
の正逆転機構121について説明する。
【0036】正逆転機構121は、ミッションケース1
の左ケース半体51及び右ケース半体52の後端の膨大
部513 ,523 に収納されるもので、ボールベアリン
グ122,122で同軸に支持された左右一対の正転作
業軸123L,123Rと、左右の正転作業軸123
L,123Rを相対回転自在に貫通して左右に延出する
1本の逆転作業軸124とを備える。
【0037】正転作業軸123L,123R及び逆転作
業軸124の前方には、作業カウンター軸125が一対
のボールベアリング126,126を介して支持され
る。作業カウンター軸125に固着したロータリ用ドリ
ブンスプロケット129と、前記ロータリ用ドライブス
プロケット85とは、無端チェーン130を介して接続
される。作業カウンター軸125に固着した第1スプロ
ケット131及び逆転作業軸124固着した第2スプロ
ケ132は無端チェン133で接続されており、これに
より逆転作業軸124は作業カウンター軸125と同方
向に逆転(ロータリ作業機19の走行方向と逆方向)に
駆動される。
【0038】一方、作業カウンター軸125の両端に設
けた一対の第1ギヤ134,134は、左右の正転作業
軸123L,123Rに設けた一対の第2ギヤ135,
135にそれぞれ噛合する。従って、両正転作業軸12
3L,123Rは作業カウンター軸125及び逆転作業
軸124と逆方向に正転(ロータリ作業機19の走行方
向と同方向)に駆動される。
【0039】第1スプロケット131と第2スプロケッ
ト132との歯数比は、第1ギヤ134,134と第2
ギヤ135,135との歯数比に等しく設定されてお
り、従って逆転作業軸124の回転数と正転作業軸12
3L,123Rの回転数とは互いに等しく、且つ作業カ
ウンター軸125の回転数に対して僅かに減速された回
転数となる。
【0040】尚、正逆転機構121を内部に収納するミ
ッションケース1後端の膨大部513 ,523 は、左右
に2分割されたパンツ136,136によって覆われて
保護される。
【0041】而して、エンジンEの駆動力が伝達される
1本の作業カウンター軸125の回転を、無端チェーン
133を介して逆転作業軸124に伝達するとともに、
第1ギヤ134,134及び第2ギヤ135,135を
介して正転作業軸123L,123Rに伝達しているの
で、部品点数が極めて少ないシンプルな構造で正逆転機
構121を小型に構成することが可能となる。しかも、
無端チェーン133は逆転作業軸124に対するトルク
伝達だけを受け持ち、第1、第2ギヤ134,134;
135,135は正転作業軸123L,123Rに対す
るトルク伝達だけを受け持つため、それら無端チェーン
133及び第1、第2ギヤ134,134;135,1
35に作用するトルクを軽減して耐久性を向上させるこ
とができる。
【0042】特に、作業カウンター軸125から正転作
業軸123L,123Rへの動力伝達経路の減速比と、
作業カウンター軸125から逆転作業軸124への動力
伝達経路の減速比が何れも小さく設定されているため、
正転作業軸123L,123R及び逆転作業軸124の
トルクが比較的に小さなものとなる。従って、第1スプ
ロケット131、第2スプロケット132、無端チェン
133、第1ギヤ134,134及び第2ギヤ135,
135を小型化することが可能となり、これにより正逆
転機構121の一層の小型化を図ることができる。その
結果、正逆転機構121を収納するミッションケース1
の後端部を小型化し、その部分の最低地上高を充分に確
保して残耕部を極力少なくするとともに機体のスタック
を効果的に防止することができる。
【0043】次に、図9〜図11に基づいてロータリ作
業機19の正転爪171 〜173 及び逆転爪181 〜1
3 について説明する。
【0044】ミッションケース1から外側に延出する左
右一対の正転作業軸123L,123Rの外周には、そ
れぞれスリーブ138,138が固着される。各スリー
ブ138の外周には軸方向に離間した2枚のブラケット
139,140が溶接されており、機体内側のブラケッ
ト139には2枚の正転爪171 ,172 がボルト締め
されるとともに、機体外側のブラケット140には1枚
の正転爪173 がボルト締めされる。120°間隔で配
設された3枚の正転爪171 〜173 の先端は、その回
転方向遅れ側に湾曲する(図10参照)。更に3枚の正
転爪171 〜173 のうちの1枚の正転爪171 の先端
は機体内側に向けて湾曲し、残りの2枚の正転爪1
2 ,173 の先端は機体外側に向けて湾曲する。
【0045】ミッションケース1から外側に延出する逆
転作業軸124の両端部外周には、それぞれスリーブ1
41,141が固着される。各スリーブ141の外周に
は軸方向に離間した2枚のブラケット142,143が
溶接されており、機体内側のブラケット142には1枚
の逆転爪181 がボルト締めされ、機体外側のブラケッ
ト143には2枚の逆転爪182 ,183 がボルト締め
される。120°間隔で配設された3枚の逆転爪181
〜183 の先端は回転方向遅れ側に、即ち前記3枚の正
転爪171 〜173 と逆方向に湾曲する(図11参
照)。更に3枚の逆転爪181 〜183 のうちの2枚の
逆転爪182 ,183 の先端は機体内側に向けて湾曲
し、残りの1枚の逆転爪181 の先端は機体外側に向け
て湾曲する。
【0046】而して、機体の左側に3枚の正転爪171
〜173 及び3枚の逆転爪181 〜183 を配設すると
ともに、これと対称に機体の右側に3枚の正転爪171
〜173 及び3枚の逆転爪181 〜183 を配設してい
るので、耕耘性能が向上するだけでなく、機体のダッシ
ングを効果的に防止することができる。しかも、正転爪
171 〜173 及び逆転爪181 〜183 の枚数、直径
及び回転数が等しく設定されているので、正転爪171
〜173 及び逆転爪181 〜183 の打ち込みタイミン
グが均一になり、正転作業軸123L,123R及び逆
転作業軸124の負荷が均一になって振動が減少するだ
けでなく、耕耘状態が改善されてダッシングも一層効果
的に防止される。
【0047】図4から明らかなように、ミッションケー
ス1の後部上面に立設されたブラケット151の上端に
設けた角筒状のガイド部材152には、前記抵抗棒21
が上下摺動自在に支持される。ミッションケース1のフ
ランジ514 ,524 と前記ブラケット151とによっ
て支持されたロータリカバー20の上面には、ストッパ
ーピン153を一体に有するレバー154が枢軸155
によって前後揺動自在に枢支される。レバー154は、
そのストッパーピン153が抵抗棒21の前縁に設けた
複数の切欠き211 …の何れかに係合するように、枢軸
155に設けたスプリング156によって付勢される。
【0048】従って、スプリング156の弾発力に抗し
てレバー154を前方に揺動させて、ストッパーピン1
53を切欠き211 …から離脱させれば、抵抗棒21を
スライドさせて上下位置を調節することができる。そし
て抵抗棒21の位置を調節した後にレバー154を離せ
ば、スプリング156の弾発力でストッパーピン153
が新たな切欠き211 …に係合し、抵抗棒21の位置が
ロックされる。
【0049】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0050】シフトレバー11を最も左側に操作する
と、図5においてシフトロッド67が左端位置に摺動
し、トランスミッション61に「前進1速+ロータリ作
業機駆動」のシフトポジションが確立される。この状態
では、シフトフォーク81によって小径の第1ドライブ
ギヤ82がロータリドリブンギヤ84とカウンタ第2ギ
ヤ89とに同時に噛合する。
【0051】この状態からクラッチレバー14を握って
ベルトテンションクラッチ36をONすると、エンジン
Eのクランクシャフト34の回転がトランスミッション
61のメインシャフト35に伝達される。メインシャフ
35の回転は、第1ドライブギヤ82→カウンタ第2ギ
ヤ89→カウンタシャフト64→カウンタ第3ギヤ90
→セカンダリ第4ギヤ96→セカンダリ第3ギヤ95→
メイン第2ギヤ87→メイン第1ギヤ86→走行用ドリ
ブンギヤ91の順で走行用ドライブスプロケット92に
伝達される。走行用ドライブスプロケット92の回転は
無端チェーン107を介して図6の走行用ドリブンスプ
ロケット106に伝達され、そこから差動装置104を
介して左右の車軸101,101に伝達される。而し
て、エンジンEのクランクシャフト34の回転は大きな
減速比で減速された状態で左右の車輪W,Wに伝達さ
れ、歩行型耕耘作業機Tを低速の前進1速で前進させ
る。
【0052】さて、トランスミッション61に「前進1
速+ロータリ作業機駆動」のシフトポジションが確立さ
れたとき、小径の第1ドライブギヤ82はロータリ用ド
リブンギヤ84にも噛合し、このロータリ用ドリブンギ
ヤ84と一体のロータリ用ドライブスプロケット85が
駆動される。ロータリ用ドライブスプロケット85の回
転は、無端チェーン130及びロータリ用ドリブンスプ
ロケット129を介して図8の正逆転機構121の作業
カウンター軸125に伝達され、前述したように正転爪
171 〜173 及び逆転爪181 〜183 を回転駆動す
る。
【0053】ところで、走行方向と同方向に回転する正
転爪171 〜173 は耕耘した土を後方にね上げるが、
機体の走行方向と逆方向に回転する逆転爪181 〜18
3 は土を前方にはね上げることになる。従って、もしも
逆転爪181 〜183 を機体の幅方向内側に配設する
と、逆転爪181 〜183 が前方にはね上げた土がミッ
ションケース1の前面に抱きかかえられ、機体がスタッ
クする可能性がある。しかしながら、機体の幅方向内側
に正転爪171 〜173 を配置し、その外側に逆転爪1
1 〜183 を配置したことにより、逆転爪181 〜1
3 とミッションケース1との距離が充分に確保される
ため、逆転爪181 〜183 が前方にはね上げた土がミ
ッションケース1の下面に堆積する不具合が回避され、
機体のスタックが未然に防止される。
【0054】また正転爪17 1 〜17 3 は、作業機Tの
前方に存在する未耕耘の硬い土に対して、地表から土中
に向けて下向きに打ち込まれるので、土中に埋もれた小
石等の異物に正転爪17 1 〜17 3 が当たった場合に前
記異物の逃げ場がなくて、正転爪17 1 〜17 3 の耕耘
反力は大きく増加する。これに対し、逆転爪18 1 〜1
3 は、未耕耘の硬い土に対して土中から地表に向けて
上向きに打ち込まれるため、前記異物は逆転爪18 1
18 3 によって容易に地表に押し出され、その異物によ
る逆転爪18 1 〜18 3 の耕耘反力の増加は小さなもの
となる。尚、作業機Tの後方に存在する既耕耘の柔らか
い土に対して逆転爪18 1 〜18 3 は下向きに打ち込ま
れるが、土が柔らかいため異物に当たっても逆転爪18
1 〜18 3 の耕耘反力は大きく増加することはない。
【0055】而して大きな耕耘反力が作用する正転爪1
1 〜17 3 を支持する正転作業軸123L,123R
は、逆転作業軸124に比べてミッションケース1から
の突出量が少なく、しかも逆転作業軸124の外側に嵌
合して該逆転作業軸124よりも大きな直径を有してい
るため、前記大きな耕耘反力が作用しても正転作業軸1
23L,123Rに作用する曲げモーメントは小さく抑
えられ、強度上有利となる。また逆転作業軸124のミ
ッションケース1からの突出量は、正転作業軸123
L,123Rのそれよりも大きくなり、且つ逆転作業軸
124の直径は正転作業軸123L,123Rのそれよ
りも小さくなるが、逆転作業軸124の耕耘反力は前述
したように小さいため、強度上有利になり、特に問題は
ない。
【0056】再び図5を参照して、シフトロッド67が
左端の「前進1速+ロータリ作業機駆動」位置から右方
向に摺動すると、トランスミッション61に「前進1
速」のシフトポジションが確立される。即ちそれまでロ
ータリ用ドリブンギヤ84とカウンタ第2ギヤ89とに
噛合していた小径の第1ドライブギヤ82が、ロータリ
用ドリブンギヤ84との噛合が外れてカウンタ第2ギヤ
89のみに噛合するようになる。その結果、ロータリ作
業機19に対する駆動力の伝達が遮断され、ロータリ作
業機19が停止した状態で歩行型耕耘作業機Tが前進1
速で前進する。
【0057】シフトロッド67を更に右方向に摺動させ
ると、「ニュートラル」位置を通り越して「前進2速」
のシフトポジションが確立される。「前進2速」シフト
ポジションでは、小径の第1ドライブギヤ82は何れの
ギヤとも噛合せず、新たに大径の第2ドライブギヤ83
がカウンタ第1ギヤ88に噛合する。その結果、メイン
シャフ35の回転は、第2ドライブギヤ83→カウンタ
第1ギヤ88→カウンタシャフト64→カウンタ第3ギ
ヤ90→セカンダリ第4ギヤ96→セカンダリ第3ギヤ
95→メイン第2ギヤ87→メイン第1ギヤ86→走行
用ドリブンギヤ91の順で走行用ドライブスプロケット
92に伝達される。而して、エンジンEのクランクシャ
フト34の回転は前述の「前進1速」の場合よりも小さ
な減速比で減速された状態で左右の車輪W,Wに伝達さ
れ、歩行型耕耘作業機を高速の前進2速で前進させる。
【0058】シフトロッド67を更に右方向に摺動させ
ると、「ニュートラル」位置を通り越して「後進」のシ
フトポジションが確立される。「後進」のシフトポジシ
ョンでは、大径の第2ドライブギヤ83がカウンタ第1
ギヤ88から外れ、新たにセカンダリ第1ギヤ93に噛
合する。その結果、メインシャフ35の回転は、第2ド
ライブギヤ83→セカンダリ第2ギヤ93→セカンダリ
シャフト66→セカンダリ第2ギヤ94→カウンタ第2
ギヤ89→カウンタシャフト64→カウンタ第3ギヤ9
0→セカンダリ第4ギヤ96→セカンダリ第3ギヤ95
→メイン第2ギヤ87→メイン第1ギヤ86→走行用ド
リブンギヤ91の順で走行用ドライブスプロケット92
に伝達される。而して、エンジンEのクランクシャフト
34の回転は逆回転に減速されて左右の車輪W,Wに伝
達され、歩行型耕耘作業機Tを低速で後進させる。
【0059】而して、単一のシフトフォーク81によっ
て「前進1速」、「前進2速」及び「後進」の各シフト
ポジションを切り替えるとともに、ロータリ作業機19
のON/OFFを切り替えることができるので、部品点
数の削減によるトランスミッション61の大幅な構造簡
略化が達成される。
【0060】次に、図13に基づいて本発明の第2実施
例を説明する。
【0061】この第2実施例の正逆転機構121に設け
られた作業カウンター軸125は、前述の第1実施例の
作業カウンター軸125と逆方向(即ち正転方向)に駆
動される。作業カウンター軸125を回転方向を変える
には、トランスミッション61内のギヤ列の設計変更に
より適宜行うことができる。そして、作業カウンター軸
125と逆転軸124とは第1ギヤ134及び第2ギヤ
135を介して接続されており、逆転軸124は正転す
る作業カウンター軸125と逆方向に回転駆動される。
また、作業カウンター軸125と左右の正転軸123
L,123Rとは、それぞれ一対の第1スプロケット1
31,131、第2スプロケット132,132及び無
端チェーン133,133を介して接続されており、正
転軸123L,123Rは正転する作業カウンター軸1
25と同方向に回転駆動される。
【0062】而して、この第2実施例によっても、第1
実施例と同様の作用効果を奏することが可能である。
【0063】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
【0064】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、原動機に接続されて駆動される作業カウン
ター軸を正転作業軸及び逆転作業軸の近傍に設け、半径
方向内側に位置する1本の作業軸又は半径方向外側に位
置する2本の作業軸の一方を無端チェーンを介して作業
カウンター軸に接続して該作業カウンター軸と同方向に
回転駆動するとともに、半径方向内側に位置する1本の
作業軸又は半径方向外側に位置する2本の作業軸の他方
をギヤを介して作業カウンター軸に接続して該作業カウ
ンター軸と逆方向に回転駆動することにより、部品点数
の少ない簡単な構造で正転作業軸と逆転作業軸とを相互
に反対方向に駆動することができる。これにより、正転
作業軸及び逆転作業軸を支持するミッションケースを小
型化して残耕部を極力少なくするとともに最低地上高を
充分に確保し、機体のスタックを効果的に防止すること
ができる。また作業カウンター軸から無端チェーン及び
ギヤを介して正転作業軸及び逆転作業軸に駆動力を配分
しているので、個々の無端チェーン及びギヤに加わるト
ルクを減少させて耐久性を向上させることができる。ま
た1個のミッションケースの内部に正逆転機構を収納し
たので部品点数が減少し、しかも正逆転機構のシールも
容易である。
【0065】その上、左右の正転爪をミッションケース
の左右両側に隣接して配設すると共に、それら左右の正
転爪の外側に左右の逆転爪を配設したので、正転爪の外
側に 位置する逆転爪が機体前方に向けて土をはね上げて
も、逆転爪はミッションケースから離れていることか
ら、はね上げられた土がミッションケースの前方には堆
積し難くなり、従って該はね上げられた土がミッション
ケースの前面に抱き抱えられて機体がスタックするよう
な不具合が未然に回避される。また耕耘反力の大きい正
転爪を支持する正転作業軸は比較的短くなるので、その
正転作業軸に作用する曲げモーメントを減少できて強度
上有利であるばかりか、正転作業軸よりも長いために大
きな曲げモーメントが作用し易い逆転作業軸に、耕耘反
力が小さい逆転爪が支持されるため、その逆転作業軸に
作用する曲げモーメントを減少できて強度上有利であ
る。
【0066】また請求項2に記載された発明によれば、
左側の正転及び逆転と、右側の正転及び逆転
を、ミッションケースの左右両側に対称に配設したこと
により、耕耘作業性能が向上するだけでなく、ダッシン
グを効果的に抑制することができる。
【0067】また請求項3に記載された発明によれば、
転作業軸の外周に左右一対の筒状の正転作業軸を同軸
に嵌合させ、両正転作業軸の間において逆転作業軸を無
端チェーンで作業カウンター軸に接続して逆転駆動する
とともに、前記無端チェーンの左右両側において両正転
作業軸をギヤで作業カウンター軸に接続して正転駆動す
ることにより、ミッションケース内での動力伝達系の配
置を合理化して該ケースを一層小型化できるだけでな
く、残耕処理を効果的に行うことができる。
【0068】また請求項4に記載された発明によれば、
転作業軸及び逆転作業軸の回転数を略等しく設定した
ことにより、両の負荷を均一化し、ダッシングの一層
効果的な防止と振動の軽減が可能になる。
【0069】また請求項5に記載された発明によれば、
転爪及び逆転爪の直径を略等しく設定したことによ
り、両の負荷を均一化し、ダッシングの一層効果的な
防止と振動の軽減が可能になるだけでなく、耕耘状態を
良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型耕耘作業機の全体側面図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】図2の3方向矢視図
【図4】図2の4−4線矢視図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】図4の6−6線断面図
【図7】図4の7−7線断面図
【図8】図4の8−8線断面図
【図9】図4の9方向矢視図
【図10】図9の10−10線矢視図
【図11】図9の11方向矢視図
【図12】図4の12方向矢視図
【図13】本発明の第2実施例に係る、前記図8に対応
する図
【符号の説明】
1 ミッションケース 171 〜173 正転爪 181 〜183 逆転爪 123L 正転作業軸 123R 正転作業軸 124 逆転作業軸 125 作業カウンター軸 133 無端チェーン 134 第1ギヤ(ギヤ) 135 第2ギヤ(ギヤ) E エンジン(原動機)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端チェーン(133)及びギヤ(13
    4,135)を有する正逆転機構(121)を内部に収
    納して機体に設けられる1個のミッションケース(1)
    に、該ミッションケース(1)の左右に耕耘用の正転爪
    (171 〜173 )を有して正転駆動される正転作業軸
    (123L,123R)と、該ミッションケース(1)
    の左右に耕耘用の逆転爪(181 〜183 )を有して逆
    転駆動される逆転作業軸(124)とを同軸に支持し、
    正逆転機構(121)で正転作業軸(123L,123
    R)及び逆転作業軸(124)を駆動する耕耘機におい
    て、左右の正転爪(17 1 〜17 3 )をミッションケース
    (1)の左右両側に隣接して配設すると共に、それら左
    右の正転爪(17 1 〜17 3 )の外側に左右の逆転爪
    (18 1 〜18 3 )を配設し、 原動機(E)に接続されて駆動される作業カウンター軸
    (125)を正転作業軸(123L,123R)及び逆
    転作業軸(124)の近傍に設け、半径方向内側に位置
    する1本の作業軸又は半径方向外側に位置する2本の作
    業軸の一方を無端チェーン(133)を介して作業カウ
    ンター軸(125)に接続して該作業カウンター軸(1
    25)と同方向に回転駆動するとともに、半径方向内側
    に位置する1本の作業軸又は半径方向外側に位置する2
    本の作業軸の他方をギヤ(134,135)を介して作
    業カウンター軸(125)に接続して該作業カウンター
    軸(125)と逆方向に回転駆動することを特徴とする
    耕耘機
  2. 【請求項2】 左側の正転(171 〜173 )及び逆
    (181 〜183 )と、右側の正転(171 〜1
    3 )及び逆転(181 〜183 )とを、ミッション
    ケース(1)の左右両側に対称に配設したことを特徴と
    する請求項1記載の耕耘機
  3. 【請求項3】 転作業軸(124)の外周に左右一対
    の筒状の正転作業軸(123L,123R)を同軸に嵌
    合させ、両正転作業軸(123L,123R)の間にお
    いて逆転作業軸(124)を無端チェーン(133)で
    作業カウンター軸(125)に接続して逆転駆動すると
    ともに、前記無端チェーン(133)の左右両側におい
    て両正転作業軸(123L,123R)をギヤ(13
    4,135)で作業カウンター軸(125)に接続して
    正転駆動することを特徴とする請求項1,2のいずれか
    に記載の耕耘機
  4. 【請求項4】 転作業軸(123L,123R)及び
    逆転作業軸(124)の回転数を略等しく設定したこと
    を特徴とする請求項1,2のいずれかに記載の耕耘機
  5. 【請求項5】 (171 〜173 )及び逆転
    (181 〜183 )の直径を略等しく設定したことを特
    徴とする請求項1,2のいずれかに記載の耕耘機
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