JPH06197605A - 自走式作業車両 - Google Patents

自走式作業車両

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Publication number
JPH06197605A
JPH06197605A JP34804892A JP34804892A JPH06197605A JP H06197605 A JPH06197605 A JP H06197605A JP 34804892 A JP34804892 A JP 34804892A JP 34804892 A JP34804892 A JP 34804892A JP H06197605 A JPH06197605 A JP H06197605A
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JP
Japan
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gear
transmission
shaft
engine
supported
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Application number
JP34804892A
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English (en)
Inventor
Yoshiji Oota
能司 太田
Mitsuhiro Kutsukake
充宏 沓掛
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自走式作業車両のミッションケースを小型化
して機体を低重心化する。 【構成】 ミッションケース1から前方に張り出すエン
ジンベッド2に、クランクシャフト34を下向きにした
エンジンEが支持される。クランクシャフト34とトラ
ンスミッション61の入力軸35とは水平面内に配設し
たベルトテンションクラッチ36によって接続されると
ともに、トランスミッション61の出力軸67と車軸1
01とはギヤ88,106によって接続される。上記レ
イアウトにより、ベルトテンションクラッチ36の位置
を車輪Wと干渉すること無く下げることができ、これに
よりミッションケース1の上下方向寸法の小型化が可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミッションケースの前
方に配設したエンジンのクランクシャフトの駆動力をベ
ルトテンションクラッチを介してトランスミッションの
入力軸に伝達し、且つトランスミッションの出力軸の駆
動力をミッションケースの下部に支持した車軸に伝達し
て走行する自走式作業車両に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる自走式作業車両、特に耕耘
機として、特開平4−166424号公報に記載された
ものが公知である。上記耕耘機は、エンジンEのクラン
クシャフト及びトランスミッションの入力軸が機体左右
方向に配設されており、クランクシャフト及び入力軸が
機体の一側面において鉛直面内に配設されたベルトテン
ションクラッチによって接続される。またミッションケ
ースの下端に支持された車軸とトランスミッションの出
力軸とが、ミッションケースの内部に上下方向に配設さ
れた無端チェーンによって接続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来の耕
耘機は、機体の側面に配設されるベルトテンションクラ
ッチ及びそのカバーと車輪との干渉を避けるために、ト
ランスミッションの入力軸をミッションケースの高い位
置に設ける必要があり、しかも入力軸を高い位置に設け
ると必然的に出力軸と車軸との距離も大きくなるため、
出力軸から車軸への動力伝達を無端チェーンを介して行
う必要がある。その結果、ミッションケースが大型化す
るばかりか機体の重心位置が高くなる問題がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、自走式作業車両のミッションケースを小型化して機
体の低重心化を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、ミッションケースの前方に配設したエン
ジンのクランクシャフトの駆動力をベルトテンションク
ラッチを介してトランスミッションの入力軸に伝達し、
且つトランスミッションの出力軸の駆動力をミッション
ケースの下部に支持されて左右両端に車輪を有する車軸
に伝達して走行する自走式作業車両において、エンジン
のクランクシャフトとトランスミッションの入力軸とを
概略鉛直姿勢に配設するとともにベルトテンションクラ
ッチの無端ベルトを機体の左右方向中央部において概略
水平面内に配設し、トランスミッションの出力軸と車軸
とをギヤで接続したことを第1の特徴とする。
【0006】また本発明は前述の第1の特徴に加えて、
ミッションケースから前方に張り出してエンジンを支持
するエンジンベッドに前後方向に延びる長孔を形成し、
この長孔を介してエンジンを前後位置調節可能に支持し
たことを第2の特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0008】図1〜図9は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は歩行型耕耘作業機の全体側面図、図2は図1
の2方向矢視図、図3は図2の3−3線断面図、図4は
図3の4−4線矢視図、図5は図2の5−5線矢視図、
図6は図5の6−6線断面図、図7は図5の7方向矢視
図、図8は図5の8−8線断面図、図9は図2の9部拡
大図である。
【0009】図1及び図2に示すように、自走式の歩行
型耕耘作業機Tは、左右一対の車輪W,Wを支持するミ
ッションケース1から前方に延びるエンジンベッド2を
備え、このエンジンベッド2の上部にクランクシャフト
を下向に配設したエンジンEが搭載される。エンジンE
の前部には燃料タンク3が、左側面にはマフラ4が、右
側面にはエアクリーナ5がそれぞれ支持される。エンジ
ンEの上部にはリコイルスタータ(図示せず)が支持さ
れ、その上面はスタータカバー7によって覆われる。エ
ンジンベッド2の前端には、エンジンEの前方に突出す
るようにフロントウエイト9が装着される。
【0010】ミッションケース1の上部にはシフトレバ
ーガイドプレート10が設けられており、このシフトレ
バーガイドプレート10を貫通してシフトレバー11が
機体後方に向けて延出する。またミッションケース1の
前記シフトレバーガイドプレート10の後部には、ハン
ドル12がステー13を介して角度調節可能に支持され
る。ハンドル12にはクラッチレバー14、スロットル
レバー15及びデフロックレバー16が設けられる。
【0011】ミッションケース1の後端には、正転爪1
1 〜174 及び逆転爪181 〜184 を備えたロータ
リ作業機19が設けられる。ロータリ作業機19の上面
はロータリカバー20によって覆われており、そのロー
タリカバー20の後部に上下位置調節自在な抵抗棒21
と上下揺動自在な均平板22とが設けられる。
【0012】図3及び図4に示すように、エンジンベッ
ド2は下面が開放した断面コ字型のベッド本体21 と、
このベッド本体21 の下面開放部を覆うカバー体22
によって断面ボックス状に形成される。ベッド本体21
の上面には機体前後方向に延びる4個の長孔31…が形
成され、この長孔31…を下方から上方に貫通する4本
のボルト32…によって、エンジンEの下部に設けたフ
ランジ33…が固定される。従って、前記長孔31…に
よってエンジンEの前後位置を微調整することができ
る。
【0013】エンジンEから下方に突出してエンジンベ
ッド2の内部に延出するクランクシャフト34と、ミッ
ションケース1の上面に突出するミッション入力軸35
とは、ベルトテンションクラッチ36によって接続され
る。ベルトテンションクラッチ36は、クランクシャフ
ト34に固着した駆動プーリ37と、ミッション入力軸
35に固着した従動プーリ38と、ミッションケース1
の側壁にピン39で枢支したアーム40の先端に設けら
れたテンションプーリ41と、これら駆動プーリ37、
従動プーリ38及びテンションプーリ41に巻回された
無端ベルト42とを備える。
【0014】アーム40はエンジンベッド2との間に張
設した戻しスプリング43によって後方に付勢されると
ともに、ハンドル12に設けたにクラッチレバー14か
ら延びるボーデンワイヤ44の先端が緩衝スプリング4
5を介して接続される。従って、クラッチレバー14を
離した状態では、戻しスプリング43の弾発力でアーム
40が実線位置に保持されて無端ベルト42の張力が減
少することにより、ベルトテンションクラッチ36はO
FF状態になる。一方、クラッチレバー14を握るとボ
ーデンワイヤ44を介してアーム40が鎖線位置に揺動
し、テンションプーリ41が無端ベルト42に圧接され
る。その結果、無端ベルト42の張力が増加してベルト
テンションクラッチ36がON状態になる。
【0015】図3及び図4から明らかなように、ベルト
テンションクラッチ36は機体の左右方向中央部におい
て左右の車輪W,W間に位置するように水平面内に配設
されており、しかもその無端ベルト42は車輪W,Wの
上端よりも低い位置に配設される。ベルトテンションク
ラッチ36の上記レイアウトにより、車輪W,Wと干渉
すること無くベルトテンションクラッチ36の位置を下
げ、ミッションケース1の上下方向寸法を小型化して機
体の低重心化を図ることができる。またエンジンベッド
2のベッド本体21 に形成した4個の長孔31…によっ
てエンジンEの前後位置を変化させれば、ベルトテンシ
ョンクラッチ36の無端ベルト42の張力を調節するこ
とができる。
【0016】図5、図7及び図8に示すように、側面視
でへ字状に形成されたミッションケース1は、アルミニ
ューム合金製の左ケース半体51及び右ケース半体52
を機体中央の割面において結合し、その外周部を複数の
ボルト53…で締結してなる。ミッションケース1の後
端部は、土中の小石等との衝突による損傷を防止すべ
く、鉄板をプレス成形した左右一対のパンツ54,54
によって覆われる。ミッションケース1の後端部はその
軸線に対して上下対称形状であり、従って左右のパンツ
54,54には互換性のある同一部材が用いられ、それ
らは前記ボルト53…によってミッションケース1に共
締めされる。
【0017】次に、ミッションケース1の内部に収納さ
れたトランスミッション61の構造を、図3及び図6に
基づいて説明する。
【0018】ミッションケース1には、一対のボールベ
アリング62,62で支持されたメインシャフト63
と、一対のボールベアリング64,64で支持されたセ
カンダリシャフト65と、一対のボールベアリング6
6,66で支持されたカウンタシャフト67とが平行に
支持される。セカンダリシャフト65はメインシャフト
63の斜め後下方に配設されるとともに、カウンタシャ
フト67はメインシャフト63の斜め前下方に配設され
る。
【0019】ミッションケース1におけるメインシャフ
ト63の後方には、前記シフトレバー11に図示せぬ連
動機構を介して連結された第1シフトロッド68、第2
シフトロッド69及び第3シフトロッド70が左右摺動
自在に支持され、各シフトロッド68,69,70には
それぞれ第1シフトフォーク71、第2シフトフォーク
72及び第3シフトフォーク73が固着される。
【0020】メインシャフト63には、ミッション入力
軸35の下端に固着したベベルギヤよりなるプライマリ
ドライブギヤ74に噛合する、ベベルギヤよりなるプラ
イマリドリブンギヤ75が固着される。更にメインシャ
フト63には、メイン第1ギヤ76が固着されるととも
に、前記第3シフトフォーク73によって軸方向に摺動
可能なメイン第2ギヤ77がスプライン結合され、且つ
一体に形成された小径のメイン第3ギヤ78及び大径の
メイン第4ギヤ79が相対回転自在に支持されるととも
に、メイン第5ギヤ80が一体に形成される。
【0021】セカンダリシャフト65には、セカンダリ
第1ギヤ81及びロータリ用ドライブスプロケット82
がそれぞれ相対回転自在に支持されるとともに、前記第
2シフトフォーク72によって軸方向に摺動可能なセカ
ンダリ第2ギヤ83がスプライン結合され、更にセカン
ダリ第3ギヤ84が固着される。
【0022】カウンタシャフト67には、カウンタ第1
ギヤ85、カウンタ第2ギヤ86及びカウンタ第3ギヤ
87が固着されるとともに、ファイナルドライブギヤ8
8が一体に形成される。
【0023】メイン第1ギヤ76及びセカンダリ第1ギ
ヤ81、セカンダリ第3ギヤ84及びメイン第5ギヤ8
0、メイン第3ギヤ78及びカウンタ第3ギヤ87は常
時噛合状態にある。第1シフトロッド68を矢印A方向
に摺動させると、第1シフトフォーク71に接続された
セレクトスリーブ89を介して、セカンダリ第1ギヤ8
1とロータリ用ドライブスプロケット82とが結合され
る。また第2シフトロッド69及び第2シフトフォーク
72を矢印B方向に摺動させると、セカンダリ第2ギヤ
83がメイン第4ギヤ79に噛合し、逆に矢印C方向に
摺動させると、セカンダリ第2ギヤ83がカウンタ第2
ギヤ86に噛合する。更に、第3シフトロッド70及び
第3シフトフォーク73を矢印D方向に摺動させると、
メイン第2ギヤ77がカウンタ第1ギヤ85に噛合す
る。
【0024】図9から明らかなように、シフトレバー1
1はシフトレバーガイドプレート10に形成したガイド
溝101 に沿って案内されるもので、シフトレバー11
が「ニュートラル」位置にある時に各シフトロッド68
〜70は図6の位置にある。シフトレバー11が「前進
1速+耕耘」位置に操作されると、第1シフトロッド6
8が矢印A方向に摺動すると同時に第2シフトロッド6
9が矢印B方向に摺動する。また、シフトレバー11が
「前進1速」位置に操作されると、第2シフトロッド6
9が矢印B方向に摺動し、シフトレバー11が「前進2
速」位置に操作されると、第3シフトロッド70が矢印
D方向に摺動する。更に、シフトレバー11が「後進」
位置に操作されると、第2シフトロッド69が矢印C方
向に摺動する。
【0025】図6に戻って、ミッションケース1の前部
下端には、外端に車輪W,Wを支持する左右の車軸10
1,101が、それぞれ一対のボールベアリング10
2,103を介して支持される。左右の車軸101,1
01の対向端には差動装置104が設けられており、そ
の差動装置104のデフボックス105に固着したファ
イナルドリブンギヤ106に前記ファイナルドライブギ
ヤ88が噛合する。
【0026】上述のように、ミッションケース1の前部
にメインシャフト63、セカンダリシャフト65、カウ
ンタシャフト67及び車軸101,101を平行に配設
し、メインシャフト63から車軸101,101への動
力伝達を無端チェーンを用いずにギヤのみで行っている
ので、前記ベルトテンションクラッチ36のレイアウト
と相俟って、ミッションケース1の小型化と機体の低重
心化が達成される。
【0027】右側の車軸101にはデフロック装置10
7が設けられる。デフロック装置107は、ミッション
ケース1の右ケース半体52にピン108で枢支され、
図示せぬボーデンワイヤを介して前記デフロックレバー
16に接続されるレバー109を備える。レバー109
は右側の車軸101に摺動自在にスプライン結合したス
ライダ110に接続されており、このスライダ110の
爪をデフボックス105の端部に形成した爪に係合させ
ると、差動装置104がロックして機体を直進走行させ
ることが可能となる。
【0028】次に、図5及び図8に基づいてロータリ作
業機19の正逆転機構121について説明する。
【0029】正逆転機構121は、ミッションケース1
の左ケース半体51及び右ケース半体52の後端の膨大
部に収納されるもので、ボールベアリング122,12
2で同軸に支持された左右一対の正転軸123,123
と、左右の正転軸123,123の内部を相対回転自在
に貫通して左右に延出する1本の逆転軸124とを備え
る。
【0030】正転軸123,123及び逆転軸124の
後上方には第1中間軸125が支持され、その第1中間
軸125の下方には第2中間軸126が支持される。図
8では展開して示されているが、第1中間軸125及び
第2中間軸126は正転軸123,123及び逆転軸1
24から等距離且つ上下対称に配設される。
【0031】逆転軸124に固着したロータリ用ドリブ
ンスプロケット127と、前記ロータリ用ドライブスプ
ロケット82とは、無端チェーン128を介して接続さ
れる。逆転軸124に固着した第1ギヤ129は第1中
間軸125に一体に形成した第2ギヤ130に噛合し、
第1中間軸125に一体に形成した第3ギヤ131は第
2中間軸126に一体に形成した第4ギヤ132に噛合
する。更に前記第4ギヤ132及び第2中間軸126に
一体に形成した第5ギヤ133は、それぞれ左右の正転
軸123,123に一体に形成した第6ギヤ134及び
第7ギヤ135に噛合する。
【0032】而して、正転軸123,123は機体の前
進方向と同方向に回転し、逆転軸124は機体の前進方
向と逆方向であって、前記正転軸123,123と同一
の回転速度で回転する。
【0033】次に、図7に基づいてロータリ作業機19
の正転爪171 〜174 及び逆転爪181 〜184 につ
いて説明する。
【0034】ミッションケース1から外側に延出する左
右一対の正転軸123,123の外周には、それぞれス
リーブ138,138が固着される。各スリーブ138
の外周には軸方向に離間した2枚のブラケット139,
140が溶接されており、機体内側のブラケット139
には2枚の正転爪171 ,172 がボルト締めされると
ともに、機体外側のブラケット140には2枚の正転爪
173 ,174 がボルト締めされる。4枚の正転爪17
1 〜174 の先端は、その回転方向遅れ側に湾曲する
(図5参照)。更に4枚の正転爪171 〜174 のうち
の3枚の正転爪171 〜173 の先端は機体内側に向け
て湾曲し、残りの1枚の正転爪174 の先端は機体外側
に向けて湾曲する。
【0035】ミッションケース1から外側に延出する逆
転軸124の両端部外周には、それぞれスリーブ14
1,141が固着される。各スリーブ141の外周には
軸方向に離間した3枚のブラケット142,143,1
44が溶接されており、機体内側のブラケット142に
は1枚の逆転爪181 がボルト締めされ、中央のブラケ
ット143には1枚の逆転爪182 がボルト締めされ、
機体外側のブラケット144には2枚の逆転爪183
184 がボルト締めされる。4枚の逆転爪181〜18
4 の先端は回転方向遅れ側に、即ち、前記4枚の正転爪
171 〜174 と逆方向に湾曲する(図5参照)。更に
4枚の逆転爪181 〜184 のうちの3枚の逆転爪18
2 〜184 の先端は機体内側に向けて湾曲し、残りの1
枚の逆転爪181 の先端は機体外側に向けて湾曲する。
【0036】図5から明らかなように、ミッションケー
ス1の後部上面に立設されたブラケット151の上端に
設けた角筒状のガイド部材152には、前記抵抗棒21
が上下摺動自在に支持される。ミッションケース1のフ
ランジ511 ,521 と前記ブラケット151とによっ
て支持されたロータリカバー20の上面には、ストッパ
ーピン153を一体に有するレバー154が枢軸155
によって前後揺動自在に枢支される。レバー154は、
そのストッパーピン153が抵抗棒21の前縁に設けた
複数の切欠き211 …の何れかに係合するように、枢軸
155に設けたスプリング156によって付勢される。
【0037】従って、スプリング156の弾発力に抗し
てレバー154を前方に揺動させて、ストッパーピン1
53を切欠き211 …から離脱させれば、抵抗棒21を
スライドさせて上下位置を調節することができる。そし
て抵抗棒21の位置を調節した後にレバー154を離せ
ば、スプリング156の弾発力でストッパーピン153
が新たな切欠き211 …に係合し、抵抗棒21の位置が
ロックされる。
【0038】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0039】シフトレバー11を「ニュートラル」位置
から「前進1速+耕耘」位置に操作すると、図6におい
て第1シフトロッド68が矢印A方向に摺動し、第1シ
フトフォーク71に接続されたセレクトスリーブ89に
よってセカンダリ第1ギヤ81とロータリ用ドライブス
プロケット82とが結合されるとともに、第2シフトロ
ッド69が矢印B方向に摺動し、第2シフトフォーク7
2を介してセカンダリ第2ギヤ83がメイン第4ギヤ7
9に噛合する。
【0040】この状態からクラッチレバー14を握って
ベルトテンションクラッチ36をONすると、エンジン
Eのクランクシャフト34の回転がトランスミッション
61のミッション入力軸35に伝達される。その結果、
ミッション入力軸35によってプライマリドライブギヤ
74及びプライマリドリブンギヤ75を介して駆動され
るメインシャフト63の回転は、メイン第5ギヤ80、
セカンダリ第3ギヤ84、セカンダリシャフト65、セ
カンダリ第2ギヤ83、メイン第4ギヤ79、メイン第
3ギヤ78、カウンタ第3ギヤ87、カウンタシャフト
67、ファイナルドライブギヤ88及びファイナルドリ
ブンギヤ106を介して差動装置104のデフケース1
05に伝達される。而して、エンジンEのクランクシャ
フト34の回転は大きな減速比で減速された状態で左右
の車輪W,Wに伝達され、耕耘作業機Tを低速の前進1
速で前進させる。
【0041】これと同時に、メインシャフト63の回転
は、メイン第1ギヤ76、セカンダリ第1ギヤ81及び
セレクトスリーブ89を介してロータリ用ドライブスプ
ロケット82に伝達される。ロータリ用ドライブスプロ
ケット82の回転は、無端チェーン128及びロータリ
用ドリブンスプロケット127を介して正逆転機構12
1の逆転軸124に伝達される。逆転軸124に設けた
第1ギヤ129の回転は、第1中間軸125の第2ギヤ
130及び第3ギヤ131、第2中間軸126の第4ギ
ヤ132及び第5ギヤ133を介して、左右の正転軸1
23,123に設けた第6ギヤ134及び第7ギヤ13
5に伝達される。
【0042】而して、2本の正転軸123,123と1
本の逆転軸124とは、同一の回転速度で相互に逆方向
に駆動され、図7において、各正転軸123に固着した
スリーブ138に設けた正転爪171 〜174 が機体の
走行方向と同方向に正転するとともに、逆転軸124の
左右各端部に固着したスリーブ141に設けた逆転爪1
1 〜184 が機体の走行方向と反対方向に逆転し、耕
耘作業機Tのダッシングを効果的に防止しながら土を細
かく砕いて効果的な耕耘作業を行うことができる。
【0043】再び図6を参照して、シフトレバー11を
「前進1速」位置に操作すると、第2シフトロッド69
が矢印B方向に摺動し、第2シフトフォーク72によっ
てセカンダリ第2ギヤ83がメイン第4ギヤ79に噛合
する。その結果、前述のようにして耕耘作業機Tが低速
の前進1速で前進する。このとき、第1シフトロッド6
8は作動しないためにロータリ作業機19に対する駆動
力の伝達は遮断され、ロータリ作業機19が停止した状
態で耕耘作業機Tが前進する。
【0044】シフトレバー11を「前進2速」位置に操
作すると、第3シフトロッド70が矢印D方向に摺動
し、第3シフトフォーク73に接続されたメイン第2ギ
ヤ77がカウンタ第1ギヤ85に噛合する。その結果、
メインシャフト63の回転は、メイン第2ギヤ77、カ
ウンタ第1ギヤ85、カウンタシャフト67、ファイナ
ルドライブギヤ88及びファイナルドリブンギヤ106
を介して差動装置104のデフケース105に伝達され
る。而して、エンジンEのクランクシャフト34の回転
は小さな減速比で減速された状態で左右の車輪W,Wに
伝達され、耕耘作業機Tを高速の前進2速で前進させ
る。
【0045】シフトレバー11を「後進」位置に操作す
ると、第2シフトロッド69が矢印C方向に摺動し、第
2シフトフォーク72に接続されたセカンダリ第2ギヤ
83がカウンタ第2ギヤ86に噛合する。その結果、メ
インシャフト63の回転は、メイン第5ギヤ80、セカ
ンダリ第3ギヤ84、セカンダリシャフト65、セカン
ダリ第2ギヤ83、カウンタ第2ギヤ86、カウンタシ
ャフト67、ファイナルドライブギヤ88及びファイナ
ルドリブンギヤ106を介して、逆回転として差動装置
104のデフケース105に伝達される。而して、エン
ジンEのクランクシャフト34の回転は大きな減速比
で、且つ逆回転に減速された状態で左右の車輪W,Wに
伝達され、耕耘作業機Tを低速で後進させる。
【0046】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
【0047】例えば、実施例のトランスミッション61
はメインシャフト63、セカンダリシャフト65及びカ
ウンタシャフト67を備えた3軸式のものであるが、セ
カンダリャフト65を持たない2軸式のものであっても
良い。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、クランクシャフトとトランスミッションの入力軸と
を鉛直姿勢に配設してベルトテンションクラッチの無端
ベルトを機体の左右方向中央部において水平面内に配設
したので、車輪と干渉すること無くベルトテンションク
ラッチの位置を下げ、ミッションケースの上下方向寸法
を小型化して機体の重心位置を下げることができる。し
かもトランスミッションの位置が下がるために、トラン
スミッションの出力軸と車軸とを従来の無端チェーン用
いずにギヤで接続することができ、ミッションケースの
一層の小型化と部品点数の削減が可能となる。
【0049】また本発明の第2の特徴によれば、ミッシ
ョンケースから前方に張り出してエンジンを支持するエ
ンジンベッドに前後方向に延びる長孔を形成し、この長
孔を介してエンジンを前後位置調節可能に支持したこと
により、ベルトテンションクラッチの無端ベルトの張力
を容易に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型耕耘作業機の全体側面図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図3の4−4線矢視図
【図5】図2の5−5線矢視図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】図5の7方向矢視図
【図8】図5の8−8線断面図
【図9】図2の9部拡大図
【符号の説明】
1 ミッションケース 2 エンジンベッド 31 長孔 34 クランクシャフト 35 ミッション入力軸(入力軸) 36 ベルトテンションクラッチ 42 無端ベルト 61 トランスミッション 67 カウンタシャフト(出力軸) 88 ファイナルドライブギヤ(ギヤ) 101 車軸 106 ファイナルドリブンギヤ(ギヤ) E エンジン W 車輪

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミッションケース(1)の前方に配設し
    たエンジン(E)のクランクシャフト(34)の駆動力
    をベルトテンションクラッチ(36)を介してトランス
    ミッション(61)の入力軸(35)に伝達し、且つト
    ランスミッション(61)の出力軸(67)の駆動力を
    ミッションケース(1)の下部に支持されて左右両端に
    車輪(W)を有する車軸(101)に伝達して走行する
    自走式作業車両において、 エンジン(E)のクランクシャフト(34)とトランス
    ミッション(61)の入力軸(35)とを概略鉛直姿勢
    に配設するとともにベルトテンションクラッチ(36)
    の無端ベルト(42)を機体の左右方向中央部において
    概略水平面内に配設し、トランスミッション(61)の
    出力軸(67)と車軸(101)とをギヤ(88,10
    6)で接続したことを特徴とする自走式作業車両。
  2. 【請求項2】 ミッションケース(1)から前方に張り
    出してエンジン(E)を支持するエンジンベッド(2)
    に前後方向に延びる長孔(31)を形成し、この長孔
    (31)を介してエンジン(E)を前後位置調節可能に
    支持したことを特徴とする、請求項1記載の自走式作業
    車両。
JP34804892A 1992-12-28 1992-12-28 自走式作業車両 Pending JPH06197605A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009268402A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Honda Motor Co Ltd 耕耘機の抵抗棒取付構造
RU2713304C2 (ru) * 2015-09-17 2020-02-04 Пюбер Анри Сас Моторизованное устройство для сельского хозяйства

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