JPS6140979Y2 - - Google Patents

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JPS6140979Y2
JPS6140979Y2 JP5349080U JP5349080U JPS6140979Y2 JP S6140979 Y2 JPS6140979 Y2 JP S6140979Y2 JP 5349080 U JP5349080 U JP 5349080U JP 5349080 U JP5349080 U JP 5349080U JP S6140979 Y2 JPS6140979 Y2 JP S6140979Y2
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shaft
gear
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transmission
front wheel
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【考案の詳細な説明】 本考案は、トラクタ、特に小型トラクタにおい
て、超低速装置及び前輪駆動装置を有するトラン
スミツシヨンに関する。
従来、前輪駆動装置は、PTO軸上に遊転自在
に支持されたギヤを介して、副ミツシヨンケース
下部に設けられた前輪駆動軸を駆動していた。こ
のため、前輪駆動ケース及び前輪駆動用のプロペ
ラシヤフトの地上高さが低くなり、不整地走行時
や畦越え時にこれらが接地して障害となつてい
た。また、超低速装置は、主変速及び副変速とは
別の大きな設置スペースを必要とし、ミツシヨン
ケースの全長が長くなつたり、組立て及び分解を
困難にしていた。
そこで、本考案は、主ミツシヨンケースに、
PTO軸と前輪駆動軸をギヤ等が干渉しないよう
に配置し、更に該前輪駆動軸のために必然的に設
けられた空間部を利用して超低速装置を設置する
ことにより、前述欠点を解消したトラクタのトラ
ンスミツシヨンを提供することを目的とするもの
である。
以下、図面に沿つて、本考案による実施例を説
明する。
トラクタ1は、第1図に示すように、前輪2及
び後輪3により支持されている機体5を有してお
り、機体5は前方にエンジン6を有し、更に後方
に向けてクラツチハウジング7、主ミツシヨンケ
ース9及び副ミツシヨンケース10が順次固着さ
れて、一体構造形式により構成されている。ま
た、機体5の後方は運転席11となつており、運
転席には主変速レバー12、副変速レバー13、
前輪駆動切換えレバー15及び超低速切換えレバ
ー16が配置されている。主ミツシヨンケース9
には、第2図に示すように、エンジン6からクラ
ツチを介して延びているドライブ軸19の先端が
軸支されており、更に該軸19に同軸状に主変速
軸20が軸支され、また該軸20と平行にカウン
タ軸21及びPTO前軸22が軸支されている。
ドライブ軸19にはドライブギヤ23が固着さ
れ、またカウンタ軸21には4個のカウンタギヤ
25,26,27,28が固着又は成形され、更
に主変速軸20には3個の主変速従動ギヤ30,
31,32が摺動のみ自在に支持されている。こ
れら従動ギヤは前記主変速レバー12に連結さ
れ、かつシフト軸33に案内されているフオーク
35により操作され、それぞれカウンタギヤ2
6,27,28のいずれか、又はバツクギヤに選
択噛合し得る。また、主変速軸20の後端は主ミ
ツシヨンケース9の後壁9aに軸支されて後方に
一部突出されており、該突出部にはスプライン2
0aが形成されている。一方、副ミツシヨンケー
ス10には主変速軸20と同軸状に副変速軸37
が軸支されており、該変速軸37の前端はケース
10の前壁10aから前方に一部突出している。
該突出部はスプライン37aが形成され、かつ主
変速軸20のスプライン20aと同径で対向して
おり、これら両スプライン20a,37aに跨が
つて超低速切換えギヤ39が摺動のみ自在に支持
されている。また、副ミツシヨンケース10には
副変速軸37に平行にピニオン軸40が軸支され
ており、該軸40の前端40aは前壁10aから
前方に突出し、主ミツシヨンケース9の後壁9a
と副ミツシヨンケース10の前壁10aとの間の
空間部Sに位置し、該突出部40aには前輪駆動
ギヤ41が固着されている。更に、副変速軸37
には3個の副変速駆動ギヤ42,43,44が固
着たれ、またピニオン軸40には副変速レバー1
3により操作される副変速従動ギヤ45,46が
摺動のみ自在に、かつギヤ42に常時噛合してい
る従動ギヤ47が回転のみ自在に支持されてい
る。更に、ピニオン軸40の後端にはピニオン4
8が形成されており、ピニオン48は後輪3に連
結している差動歯車に噛合している。また、副ミ
ツシヨンケース10の下方にはPTO前軸22に
スプライン継手50を介して連結しているPTO
後軸51が貫通して延びており、またPTO前軸
22にはPTO変速ギヤ52,53が回転のみ自
在に支持され、かつこれらギヤ52,53又はギ
ヤ27に選択噛合し得るギヤ55が摺動のみ自在
に支持されている。
そして、第3図及び第4図に示すように、
PTO軸22,51はミツシヨンケース9,10
の中心線aに対し横方向にずれて配置されてお
り、また主ミツシヨンケース9にはアイドラ軸5
6が中心線aに対しPTO軸とは反対側にずれて
軸受57,57を介して軸支され、更に、アイド
ラ軸56には前輪駆動ギヤ41と常時噛合してい
るアイドラギヤ59がPTO後軸51及び継手5
0と干渉しないように支持されている。また、主
ミツシヨンケース9の下方には前輪駆動軸60が
略々中心線a上に位置して、かつPTO変速ギヤ
53と干渉しないように軸支されており、該軸6
0の後端部には前輪駆動切換えレバー15により
操作される切換えギヤ61が継手50及び軸受5
7に干渉しないように、かつアイドラギヤ59に
選択噛合し得るように摺動のみ自在に支持されて
いる。また、前輪駆動軸60の前端はケース9の
前壁9bから一部突出し、ユニバーサルジヨイン
ト62を介して前輪駆動用のプロペラシヤフト6
3に連結している。更に、副変速軸37とピニオ
ン軸40の中間部において中心線aに対して横方
向にずれて超低速軸65が軸支されており、該軸
65には前部に大ギヤ66が、また後部に小ギヤ
67が副変速駆動ギヤ42,43,44と干渉し
ないように一体的に設けられている。小ギヤ67
は副変速駆動ギヤの最大ギヤ44に常時噛合して
おり、また大ギヤ66は超低速切換えギヤ39と
噛合し得る。切換えギヤ39は、第2図に示すよ
うに、シフタ軸69に案内され、かつ超低速切換
えレバー16に連結されているフオーク70によ
り操作され、両スプライン20a,37aを連結
するか、また大ギヤ66に噛合するように切換え
られる。なお、シフタ軸69及びレバー16は副
ミツシヨンケース10の上部開口部10bを塞ぐ
カバー71に設けられている。
本考案は以上のような構成を有するので、エン
ジン6からのドライブ軸19の回転はギヤ23,
25を介してカウンタ軸21に伝達され、更に主
変速レバー12に基づく従動ギヤ30〜32のギ
ヤ26〜28への選択噛合により、主変速されて
主変速軸20に伝達される。また、PTO変速ギ
ヤ55のギヤ52,53又は27への選択噛合に
より適宜な回転がカウンタ軸21からPTO前軸
22に伝達され、更に継手50を介してPTO後
軸51に伝達される。
今、超低速切換えレバー16を第2図及び第3
図に示すように切位置にすると、切換えギヤ39
は主変速軸20と副変速軸37の両スプライン2
0a,37aに跨がつた位置にあり、主変速軸2
0の回転は直接副変速軸37に伝達される。する
と、副変速レバー13に基づく従動ギヤ45,4
6のギヤ43,44又は47への選択噛合によ
り、所定の回転がピニオン軸40に伝達され、更
にピニオン48及び差動歯車を介して後輪3に伝
達される。この際、ギヤ44と67の噛合により
超低速軸65も回転するが、大ギヤ66は噛合し
ていないので超低速装置は空転している。また、
前輪駆動切換えレバー15を入位置にすると、ピ
ニオン軸40の回転は前輪駆動ギヤ41、アイド
ラギヤ59及び切換えギヤ61を介して前輪駆動
軸60に伝達され、更にプロペラシヤフト63を
介して前輪2に伝達され、これにより、トラクタ
1は4輪駆動による通常速度で走行する。
また、超低速切換えレバー16を入位置にする
と、切換えギヤ39は第3図鎖線で示すように、
副変速軸37のスプライン37aから外れ、超低
速装置の大ギヤ66に噛合する。すると、主変速
軸20の回転は切換えギヤ39及び大ギヤ66を
介して減速されて超低速軸65に伝達され、更に
小ギヤ67及び副変速駆動用の最大ギヤ44を介
して一層減速されて副変速軸37に伝達される。
これにより、該副変速軸37の回転が、前述同様
にピニオン軸40に伝達され、後輪3を駆動する
と共に、前輪駆動軸52を介して前輪2を駆動
し、従つてトラクタ1は超低速度で走行する。
次に、本考案によるトランスミツシヨンの組立
てについて説明する。主ミツシヨンケース9と副
ミツシヨンケース10は一体的に接続される前
に、両ケース9,10はそれぞれ主、副変速機構
を内蔵するように別個に組立てられるが、その後
副ミツシヨンケース10の前壁10aから突出し
たピニオン軸40の前端スプライン40aに前輪
駆動ギヤ41を固着する。そして、該ギヤ41、
アイドラギヤ59及び前輪駆動切換えギヤ61を
収納するために必然的に設けられた長さ方向空間
部Sを有効に利用して、また、アイドラギヤ59
及びPTO軸51,22が干渉しないように横方
向にずれて配置されるために必然的に設けられた
ケースの横方向空間部Aを有効に利用して、超低
速軸65及びギヤ66,67が組込まれる。
なお、上充実施例はアイドラギヤ59を介して
前輪駆動軸60を駆動したが、第5図及び第6図
に示すように、アイドラギヤを介さずに、前輪駆
動ギヤ41から前輪駆動軸60の切換えギヤ61
を直接駆動することもできる。これにより、ミツ
シヨンケースの地上高さを更にアツプすることが
できる。この際、前輪駆動軸60の回転方向が逆
になるが、フロントアクスル内のベベルギヤとピ
ニオンの噛合関係を逆にすることにより、前輪2
を後輪3と同方向に回転することができる。
また、第7図に示すように、超低速用の大ギヤ
66を超低速軸65に遊転自在に設け、更に該軸
65に摺動自在に爪クラツチ73を設け、爪クラ
ツチ73の爪73aと大ギヤ66の爪66aが係
合するようにスプリング75で付勢されてい
る。、過負荷防止装置76を介在させても良い。
これにより、超低速走行時に作用する過大なトル
クに基づく伝動装置の故障を未然に防止すること
ができる。
以上説明したように、本考案によれば、PTO
軸51,22と前輪駆動軸60又はアイドラ軸5
6を、ギヤ等が互に干渉しないように互に横方向
にずらして配置したので、前輪駆動軸60を主ミ
ツシヨンケース9の下方に、かつその前端が該ケ
ース9の前方から突出するように設置でき、不整
地走行時や畦越え時に障害となるような下方に突
出している前輪駆動ケース及びプロペラシヤフト
をなくすことができ、地上高の高いかつ安全性の
良いトラクタを提供することができる。また、前
輪駆動のために必然的に設けられた長さ方向空間
部S及び横方向空間部Aを有効に利用して超低速
装置65〜67を組込むことができ、更に、該超
低速装置は主変速軸20及び副変速軸37を連結
する伝動部材39を利用するので、トランスミツ
シヨンの大きさを超低速装置を有しないミツシヨ
ンとあまり変わらないコンパクトなものとするこ
とができ、かつ組立て及び分解も容易に行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が適用されているトラクタを示
す側面図、第2図はそのトランスミツシヨンを示
す側面断面図、第3図はその部分展開図、第4図
はその概略正面断面図、第5図は他の実施例によ
る展開図、第6図はその概略正面断面図、第7図
は一部変更した部分展開図である。 1……トラクタ、9……主ミツシヨンケース、
9a……後壁、10……副ミツシヨンケース、1
0a……前壁、20……主変速軸、20a……ス
プライン、21……カウンタ軸、22,51……
PTO軸、37……副変速軸、37a……スプラ
イン、39……超低速切換えギヤ、40……ピニ
オン軸、41……前輪駆動ギヤ、56……アイド
ラ軸、60……前輪駆動軸、65……超低速軸、
66……大ギヤ、67……小ギヤ、S……長さ方
向空間部、A……横方向空間部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 主変速軸、カウンタ軸及びPTO軸を軸支し
    た主ミツシヨンケースの後端に、副変速軸及び
    ピニオン軸を軸支した副ミツシヨンケースを固
    設したトラクタにおいて、前記主ミツシヨンケ
    ースに、前記PTO軸とギヤ等が干渉しないよ
    うに互に横方向にずらしてアイドラ軸又は前輪
    駆動軸を配置し、該前輪駆動軸を、その前端を
    主ミツシヨンケースの前方から突出すると共に
    前記ピニオン軸の副ミツシヨンケースの前壁か
    ら突出した部分に固着された前輪駆動ギヤを介
    して駆動し、一方、前記主変速軸を主ミツシヨ
    ンケースの後壁から一部突出し、また前記副変
    速軸を副ミツシヨンケースの前壁から一部突出
    し、これら両突出部を同軸状にかつ対向して位
    置すると共にスプラインを形成し、またこれら
    両スプラインに跨がり得るように超低速切換え
    ギヤを摺動のみ自在に支持し、更に前記前輪駆
    動軸のために必然的に設けられた空間部を利用
    して、大ギヤ及び小ギヤを有する超低速変速部
    を配設し、前記超低速切換えギヤを超低速変速
    部にギヤ結合する状態と主変速軸と副変速軸と
    の両スプラインを連結結合する状態とに選択結
    合し得るように構成したトラクタのトランスミ
    ツシヨン。 (2) 前記空間部を、前記前輪駆動ギヤを収納する
    ための長さ方向空間部とした実用新案登録請求
    の範囲第1項記載のトラクタのトランスミツシ
    ヨン。 (3) 前記空間部を、前記PTO軸とアイドラ軸又
    は前輪駆動軸の横方向のずれ配置に基づく横方
    向空間部とした実用新案登録請求の範囲第1項
    記載のトラクタのトランスミツシヨン。
JP5349080U 1980-04-18 1980-04-18 Expired JPS6140979Y2 (ja)

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JPS56155155U JPS56155155U (ja) 1981-11-19
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JP6482836B2 (ja) * 2014-11-27 2019-03-13 三菱マヒンドラ農機株式会社 作業車両

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