JP2979581B2 - トラクタの伝動装置 - Google Patents

トラクタの伝動装置

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JP2979581B2 JP2130015A JP13001590A JP2979581B2 JP 2979581 B2 JP2979581 B2 JP 2979581B2 JP 2130015 A JP2130015 A JP 2130015A JP 13001590 A JP13001590 A JP 13001590A JP 2979581 B2 JP2979581 B2 JP 2979581B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、トラクタの伝動装置に関し、トラクタ車
体端部に配設するエンジンの一側に取り付ける、クラッ
チを覆うクラッチハウジングの近傍に、走行軸を正逆回
転する伝動構成を簡単に設けようとするものである。
〔従来の技術〕
従来公知のものに、エンジンの後面等の一側に取り付
けたクラッチハウジング内に主クラッチを配し、クラッ
チハウジングに一体的に前部から後部まで全ての伝動ケ
ースを取り付け、この主クラッチを経た駆動力を正転及
び逆転して伝動ケース内の変速機構を介して駆動輪に伝
え、トラクタ車体を略同速度で前進または後進させるリ
バーサー装置と呼ばれる機構を有するものが、特開昭59
−65648号公報(以下、第1公知例)や特開昭62−62044
号公報(以下、第2公知例)や特開昭63−312545号公報
(以下、第3公知例)等で知られている。
第1公知例は、トラクタ車体の主フレームを構成する
エンジンに一体取り付けされる前後方向に長い前部から
後部まで一体式の伝動ケース構成で、伝動ケースの前後
方向中間部に配設した伝動歯車間にリバーサー装置を設
けていた。次に、第2公知例で示すように、同様にエン
ジンに一体取り付けされる前後方向に長い一体式の伝動
ケースの、伝動ケース前端部の低位置にリバーサー装置
を配設する構成のものへと進化し、さらに、第3公知例
で示すように、エンジンに一体取り付けされる前後方向
に長い一体式の伝動ケースの、伝動ケース前端部の高位
置にリバーサー装置を配設する構成へと変化していっ
た。
このように、従来のリバーサー装置を折り込んだ伝動
形態は、いずれもトラクタ車体の主フレームを、エンジ
ンから一体的に取り付ける前後方向に長い一体式の伝動
ケースで構成するものであった。
〔発明が解決しようとする課題〕
第1公知例のものは、エンジンに一体取り付けする、
一体式の伝動ケースの前後方向中間内部に直接リバーサ
ー装置を組み込むために、リバーサー装置の無い前進三
〜五段,後進一段等の旧型一体式の伝動ケースと、注文
部品であるリバーサー装置付き新型一体式の伝動ケース
の、前後長や内部の軸部品等の共用化が少なく、コスト
アップとなっていた。
第2公知の例のものは、一体式の伝動ケースの前端部
にリバーサー装置を配設したので、前端部の部品のみ変
更すればよく、部品共用化が大きくなり、第1公知例に
比較し安価にリバーサー装置を提供できるようになった
が、伝動軸の低位置に油圧多板式等の径大の、前進クラ
ッチと後進クラッチを配設したので、エンジンを高位置
に設けていても、伝動ケース下面が低位置となって地上
高の低い使いにくいトラクタとなっていた。
このため、径大の油圧式前進クラッチと後進クラッチ
を伝動ケース上方に配設したのが第3公知例のもので、
最低地上高の高い使いやすい機械となってきた。
しかし、第1,2,3公知例のものは、前述したようにト
ラクタ車体の主フレームが、エンジンに一体的に取り付
けられた前後方向に長い一体式の伝動ケースで構成され
ているため、一体式の伝動ケースの前後長が変わると、
一体式の伝動ケースに設けられた後車輪の位置も同時に
変わってしまい、ホイルベースも変化する欠点が有っ
た。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、従来装置のこのような不具合を解消する
ために、次のような技術的手段を講じた。即ち、エンジ
ン10の立壁端面に一端側を取り付けたクラッチハウジン
グ1の他端側にはハウジング伝動ケース15を取り付け、
該ハウジング伝動ケース15内上部にはクラッチを介して
エンジン10側から伝動する入力軸の軸端を突入させ、ハ
ウジング伝動ケース15内下方には車輪側へ伝動する走行
軸6と後部動力取出軸7とを配設すると共に、ハウジン
グ伝動ケース15のケース外に走行軸6と後部動力取出軸
7の軸端を夫れ夫れ突設し、ハウジング伝動ケース15内
下方の走行軸6には前進ギヤ20と後進ギヤ23を取り付
け、後部動力取出軸7にはカウンタギヤ21を遊転状に取
り付け、入力軸の駆動力が前進ギヤ20または後進ギヤ23
を経て走行軸6の軸端から、空間部を経て後部伝動ケー
ス16に伝動することを特徴としたトラクタの伝動装置の
構成とした。
〔発明の作用及び効果〕
この発明は前述した構成とすることにより、次のよう
な技術的特有の効果を奏する。即ち、走行軸を逆回転す
る逆転装置が、前部の伝動ケースであるクラッチハウジ
ングのエンジン取り付けと反対側を覆うハウジング伝動
ケース内に設けられているから、逆転装置の大きさが多
少変わっても、それは前部の伝動ケースの前後長が変わ
るだけで、車体の前後方向離れた位置に配設された別体
式の後部伝動ケースの大きさを変更する必要性が生じず
コストアップしない。また、ハウジング伝動ケース内上
方に位置する入力軸に対して別軸として下方に軸承され
た走行軸及び後部動力取出軸を利用して歯車式の逆転装
置を設けているから、従来装置の油圧式のような大型化
と成らず構成簡単な安価な軽量な装置を、小スペースの
ハウジング伝動ケース内下方に容易に折り込むことがで
きた。
〔実施例〕
なお、図例第1図〜第3図において、トラクタは、車
体前部に、エンジン10を搭載し、ステアリングハンドル
11によって繰向する前車輪12を有し、後部には、操縦席
13、及び後車輪14を設けている。
クラッチハウジング1は、該エンジン10の後端部に取
付けて、内部には走行クラッチ2と動力取出クラッチ3
とをダブルクラッチ形態に構成している。又このクラッ
チハウジング1の後側にハウジング伝動ケース15を連設
しており、これらの部材で前部の伝動ケースを構成して
いる。後車輪14は後部伝動ケース16から横方向に突出す
る後車軸17に設けられ、この後部伝動ケース16内の変速
装置を経て伝動される。又、この後部伝動ケース16の後
部には後部動力取出軸18が設けられ、同様に内部の変速
装置を経て伝動され、車体後方に連結する作業装置を出
力連動することができる。
図3で示すように前部の伝動ケース部材であるハウジ
ング伝動ケース15と後部伝動ケース16との間には、空間
を有し、ハウジング伝動ケース15内下方からケース外に
突出する走行軸6の軸端及び後部動力取出軸7の軸端か
らの駆動力を、図示しないプロペラシャフト等で連動連
結して後部伝動ケースに伝え、後車輪14、及び後部動力
取出軸18を伝動する構成としている。
ハウジング伝動ケース15には、上部に前記クラッチハ
ウジング1から延長される内外入力軸4,5を位置し、中
間部に走行軸6の前端部を位置し、下部に後部動力取出
軸7の前端部を位置させて軸受けし、走行軸6と後部動
力取出軸7との間の一側部にリバースカウンタ軸8を配
置している。
内入力軸4の後端から走行軸6への伝動構成は、この
内入力軸4に固定の入力ギヤ19を、走行軸6に回転自在
の前進ギヤ20に常時噛合し、更にこの前進ギヤ20を後部
動力取出軸7に回転自在のカウンタギヤ21に常時噛合
し、このカウンタギヤ21とリバースカウンタ軸8に回転
自在のバックカウンタギヤ22とを常時噛合し、このバッ
クカウンタギヤ22は、該走行軸6に回転自在に後進ギヤ
23と常時噛合し、この走行軸6と一体回転のクラッチ24
を、前後の前進ギヤ20と後進ギヤ23とのクラッチ爪部に
咬合せることによって、走行軸6の前進又は後進の走行
伝動の切換を行うことができる。
外入力軸5の入力ギヤ25から後部動力取出軸7への伝
動は、この入力ギヤ25と後部動力取出軸7のギヤ26との
間に、走行軸6に対して回転自在のカウンタギヤ27を常
時噛合させて行う構成とし、このカウンタギヤ27に対し
てリバースカウンタ軸8のギヤ28を常時噛合させて、腹
部動力取出軸9を後部動力取出軸7と同方向へ伝動回転
している。このリバースカウンタ軸の回転は、常時一方
の方向への回転しか取り出せない。
第3図の腹部に装着されたモーア29は、該腹部動力取
出軸9から伝動ケース30内の伝動機構や伝動軸31等を介
して、刈刃部へ伝動される。
第4図〜第6図において、入力軸32と同軸心上に、走
行ピニオンギヤ33を後端に有したピニオン軸34を設け、
これらの入力軸32とピニオン軸34とに平行に、変速軸35
と動力取出伝動軸36とを設けると共に、前輪取出軸37を
設ける。ピニオンギヤ33は、後部の作動装置のリングギ
ヤ48と噛合して、左右一対の後車輪の後車軸49を駆動伝
動する。又、動力取出伝動軸36の後端は、変速ギヤ装置
50を経て後輪作動ケース51後端面に突出する動力取出軸
52を変速伝動する構成としている。
入力軸32の入力ギヤ53と変速軸35前端のギヤ54とを常
時噛合させて変速軸を常時回転する状態とし、この変速
軸35に一体回転するクラッチ46,47を、この変速軸35や
動力取出伝動軸36に対して回転自在に設けた変速ギヤ3
8,39,40,41のクラッチ爪部に咬合せることによって、主
変速を行う構成としている。
ピニオン軸34の外周に変速ギヤ38〜41等と常時噛合の
ギヤ42を回転自在に設け、又ピニオン軸34とはスプライ
ン嵌合した副変速の変速ギヤ43を前後へ移動させて、該
ギヤ42と咬合せたり、後側のギヤ44に咬合せて副変速で
きる。又、このピニオン軸34の後部には一体回転のギヤ
45を設け、このギヤ45から変速ギヤ41の軸部上に回転自
在のギヤ55を経て、前輪取出軸37のギヤ56と噛合伝動し
て、前車輪12を伝動させることができる。上記ギヤ44は
変速ギヤ41の後端部分と常時噛合している。
変速ギヤ39とギヤ42との間はバックカウンタギヤ57が
噛合されている。このためクラッチ46をクラッチギヤ39
と咬合せると後進変速とすることができる。又、変速ギ
ヤ43とギヤ44との間にはカウンタギヤ58を設け、変速ギ
ヤ43をギヤ42とギヤ44側との中間へ移動して、このカウ
ンタギヤ58と噛合する。これによって、副変速は、変速
ギヤ43をギヤ42側へ咬合せて直接伝動したり、ギヤ44側
へ咬合せてギヤ42から変速ギヤ41、及びこのギヤ44等を
経て間接的に伝動したり、更にこの変速ギヤ43をカウン
タギヤ58に噛合させて該ギヤ44からこのカウンタギヤ58
を経て伝動することができる。
これら主変速及び副変速部は後部のミッションケース
59に設けられ、このミッションケース59の一側上部に
は、前記各ピニオン軸34や変速軸35等と平行状のシフタ
ステー軸60を支架し、このシフタステー軸60に、前記変
速クラッチ46,47を移動操作する変速シフター61,62と、
変速ギヤ43を移動操作する変速シフター63を設け、これ
らの変速シフター61,62,63を、ミッションケース59の外
周部に設けるアーム軸64,65回りに揺動するシフタアー
ム66,67で連動操作する構成とする。68はこれらのアー
ム軸64,65、シフタアーム66,67等を覆うシフタケースで
ある。このように主変速の変速シフター61,62と副変速
の変速シフター63とを同一のシフタステー軸60上に設け
ることにより、構成が簡潔であり、小型化できる。69は
前輪取出軸37のクラッチギヤ56の切換シフターである。
【図面の簡単な説明】
図は、この発明の実施例を示すもので、第1図は一部の
側断面図、第2図はその一部の正断面機構図、第3図は
全体の側面図、第4図は一部の側断面図、第5図はその
一部の側断面図、第6図はその正断面図である。 符号の説明 1……クラッチハウジング 2……走行クラッチ 3……動力取出クラッチ 4……内入力軸 5……外入力軸 6……走行軸 7……後部動力取出軸 8……リバースカウンタ軸 9……腹部動力取出軸 10……エンジン 15……ハウジング伝動ケース 20……前進ギヤ 21……カウンタギヤ 22……バックカウンタギヤ 23……後進ギヤ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン10の立壁端面に一端側を取り付け
    たクラッチハウジング1の他端側にはハウジング伝動ケ
    ース15を取り付け、該ハウジング伝動ケース15内上部に
    はクラッチを介してエンジン10側から伝動する入力軸の
    軸端を突入させ、ハウジング伝動ケース15内下方には車
    輪側へ伝動する走行軸6と後部動力取出軸7とを配設す
    ると共に、ハウジング伝動ケース15のケース外に走行軸
    6と後部動力取出軸7の軸端を夫れ夫れ突設し、ハウジ
    ング伝動ケース15内下方の走行軸6には前進ギヤ20と後
    進ギヤ23を取り付け、後部動力取出軸7にはカウンタギ
    ヤ21を遊転状に取り付け、入力軸の駆動力が前進ギヤ20
    または後進ギヤ23を経て走行軸6の軸端から、空間部を
    経て後部伝動ケース16に伝動することを特徴としたトラ
    クタの伝動装置。
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