JP2655717B2 - 易引裂性袋 - Google Patents

易引裂性袋

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琢持 杉山
知人 葉山
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【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は、ソーセージ,ようかん,かまぼこ,チーズ
等の練製品や、他の一般食品の包装に利用されるヒート
シール層を有する袋に関するものである。
(従来の技術) 従来から縦ピロー袋の背シール部を有する袋におい
て、背シール部にノッチを入れてこの部分から裂くと、
該ノッチ部分よる袋が切れ始めることにより開口できる
ようにした技術は、実開昭60−136964号公報により開示
されている。
このものは、横一軸延伸したフィルムを延伸方向を一
致させて2層以上積層した材料を用い背シール部を有
し、該背シール部に開封用ノッチを入れてなる引裂き容
易な袋の構成のものである。
その構成材料は、引裂性向上のために横一軸延伸フィ
ルムを袋の最外層,中間層,またはシール層等のいずれ
に構成されるものが多い。
横一軸延伸フィルムの材質は、ポリプロピレン,ポリ
エチレン等が多用されている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、これらのものは背シール部のノッチから引裂
かれて背シール界部に来たところにて、シーラントがヒ
ートシールの熱と圧力により厚肉化することにより強固
にヒートシールされたり、横一軸延伸フィルムのヒート
シール熱圧による引裂性劣化等が合わさってうまく裂け
にくい欠点がある。
このような欠点の改善のために横一軸延伸フィルムを
二枚以上構成することにより、引裂性を上げる考案を見
られるが、柔軟性を必要とする用途には材質的には硬く
なり過ぎたり、また、このような構成はコスト高になっ
てしまう欠点がある。
本発明は、このような欠点を生じない背シールノッチ
部よりスムーズに引裂かれて開口できる袋を提供するこ
とを目的としているものである。
ロ.発明の構成 (問題点を解決するための手段) 前記した目的を達成するための本発明の手段は、横一
軸延伸したプラスチックフィルムに、面同士ヒートシー
ル強度0.5〜2.5kg/15mmの易凝集破壊剥離性を有するプ
ラスチックフィルムを積層した材料を用いた背シール部
に、開封用ノッチを設けた易引裂性袋の構成にある。
前記構成からなる本発明の横一軸延伸フィルムは、ポ
リエチレンフィルム(東洋紡,パレインP−1567,25μ
厚),ポリエチレンフィルム(東洋化学,カラリヤンY,
18μ厚)等が利用できる。
また、前記した構成からなる本発明の易剥離性フィル
ムは、ポリプロプリンにポリエチレンとポリブテンを適
宜ブレンドしたフィルムとか、ポリプロピレンとポリエ
チレンとポリブテンとのブレンドの共押出フィルム、ま
た、高密度ポリエチレンとポリプロピレンとエチレン−
酢酸ビニル共重合体とのブレンドの共押出フィルム等、
広範囲なものが利用できる。
いずれの場合においても、面同士ヒートシール強度0.
5〜2.5kg/15mmの易凝集破壊剥離性を有していることが
必要である。
易剥離性フィルムの積層方法は別工程にてフィルム成
形してから基材に接着剤を用いて接合するとか、基材に
アンカーコート剤を用いてこの上に、直接に押出ラミネ
ートする方法等が利用できる。
(作用) 前述したように構成された袋が開封されるに至る作用
を図面により説明する。
第1図および第2図は本発明の構成例であり、 イ:横一軸延伸プラスチックフィルム ロ:紙、アルミ泊、二軸延伸プラスチックフィルム等 ハ:易凝集破壊剥離性プラスチックフィルムからなるも
のであるが、更に中間層にポリ塩化ビニリデン,エチレ
ンビニルアルコール等のバリア性に優れるフィルムを構
成しても構わない。
第3図および第4図は本発明構成の袋を背シールノッ
チ部3より引裂く作用を示すものであり、第3図は背シ
ールノッチ部3を中心に同一線上をa,bの逆方向に応力
を与えることにより背シール巾方向cに引裂かれてシー
ル界dに向かう。
1は背シール部を、2はトップシールを示す。
第4図は背シールノッチ部3を中心に左右反対方向a,
bに応力を与えることにより第3図と同様な引裂きが生
じる。
第5図は背シール部1のシール界dから引裂応力が、
理想的に同一線上へ左右にc1,c2方向に伝播している図
を示すものであるが、実際の開封においては中味が充填
されている状態にて、このような理想的な開封は有り得
ない。
すなわち、第7図に示すように、背シール時のヒータ
ーバー4の熱圧により該部分は薄肉化して、この分、シ
ール界d部が厚肉化することにより、この部分が引裂か
れ難くなるため、第6図に示すように、背シール引裂方
向cのシール界dからの引裂伝播は必ずd1,d2のように
ずれが生じる。このずれに対する応力が通常のシーラン
トによる強固なヒートシール強度を有する場合は、かな
りの抗張力になってしまうために、引裂きできないと
か、引裂きができたとしても必要以上の応力が加えられ
るために、シール界以後の横一軸延伸フィルムの引裂方
向が大きくずれてしまうために、非常に汚い状態の開封
になってしまう結果となる。
本発明の構成の袋においては、面同士ヒートシール強
度が0.5〜2.5kg/15mmの易凝集破壊剥離性を有するシー
ラントが用いられるために、該ずれに対する応力が凝集
破壊力に代わって対応できることにより、適宜な応力に
より第6図に示すd1,d2にずれた部分から、再度引裂伝
播されてスムーズに開封がなされるもので、開封された
図を第8図に示す。
(実 施 例) 以下に、本発明の易引裂性袋の実施例を説明する。
実施例I 二軸延伸ポリエステルフィルム(東洋紡,エステルF5
100,12μm厚)と横一軸延伸ポリプロピレンフィルム
(東洋紡,パイレンP−1567,25μm厚)をウレタン系
接着剤にてドライラミネートを行ない、更に、この横一
軸延伸ポリプロピルンフィルムの上にポリプロピレン
(d=0.90,MFI=15at230℃)70重量%に、ポリエチレ
ン(d=0.92,MI=7at190℃)15重量%と、ポリブテン
(d=0.915,MI=3.0at190℃)15重量%のブレンド樹脂
を押出温度260℃にて25μm厚に押出ラミネートを行な
い、第2図のような構成の複合フィルムを得た。
この複合フィルムのヒートシール温度190℃,ヒート
シール圧力2.0kg/cm2におけるヒートシール強度はヒー
トシール部が凝集破壊しながら1.8kg/15mmの数値を示し
た。
この袋基材により背シールを有する縦ピロー袋をヒー
トシール温度190℃にて作製してから、練りようかんを
充填シールして蒸し器で凝固させた状態にて、第3図お
よび第4図に示すような方法でノッチ部から袋の周囲方
向に引裂いたがヒートシール界部において若干、d部が
ずれながらもスムーズに、練りようかんの形をくずすこ
となく引裂開封することができた。
更に、この開口部から下方を押圧することにより、長
方形状の練りようかんを形をくずすことなく取出すこと
ができた。
比較例I 実施例Iのシーラントの配合比をポリプロピレン8.5
重量%,ポリエチレン7.5重量%,ポリプテン7.5重量%
に変えてみたところ、同士面ヒートシール強度2.5kg/15
mmを示して、同様な方法での引裂開封を行なった結果、
何とか開封することができたが、これ以上ポリプロピレ
ン重量%を多くしたものについては、ヒートシール界部
dにおける引裂きが不安定になり、結果的に中味の練り
ようかんの形がくずれてしまった。
逆に0.5kg/15mm以下のヒートシール強度においては引
裂かれながら、ヒートシール部が剥れてしまうために、
この場合も不安定な開封性を示す結果となる。
ハ.発明の効果 本発明による易引裂性袋は、背シールノッチ部よりど
のような方法で引裂いても、横一軸延伸フィルムの横方
向の引裂性を大きく損なうことなく、小なな応力にて引
裂開封されることにより開口できるために、ソーセー
ジ,ようかん,かまぼご,チーズ等の比較的形のくずれ
やすい内容物の形をくずさないで取出すことができる。
老人,子供でも容易に引裂開封ができ、開口部より下
部から押圧することにより、次々に食することができる
ために便利でありまた衛生的である。
ボイル・レトルト等高温殺菌処理も可能であり、賞味
期間の延長もなされる。
更に、合理的構成により経済的効果を大きい。
等格別な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明に関する袋の構成状態の一
部を示す断面図。第3〜6図は同上の引裂き状態を示す
説明図、第7図は同上の背シール状態を示す断面図。第
8図は同上の開封された状態を示す斜視図である。 図においてイは横一軸延伸したプラスチックフィルム、
ハは易凝集破壊剥離性を有するプラスチックフィルム、
1は背シール部、3は開封用ノッチである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横一軸延伸したプラスチックフィルムに、
    面同士ヒートシール強度0.5〜2.5kg/15mmの易凝集破壊
    剥離性を有するプラスチックフィルムを積層した材料を
    用いた背シール部に、開封用ノッチを設けたことを特徴
    とする易引裂性袋。
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