JP2654906B2 - 椅子用キャスター - Google Patents

椅子用キャスター

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JP2654906B2
JP2654906B2 JP5202982A JP20298293A JP2654906B2 JP 2654906 B2 JP2654906 B2 JP 2654906B2 JP 5202982 A JP5202982 A JP 5202982A JP 20298293 A JP20298293 A JP 20298293A JP 2654906 B2 JP2654906 B2 JP 2654906B2
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JP
Japan
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housing
caster
spring
rolling portion
guide
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JP5202982A
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English (en)
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JPH0732808A (ja
Inventor
邦雄 桜井
元章 杉山
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SAKURAI KANAGU SEISAKUSHO JUGEN
Original Assignee
SAKURAI KANAGU SEISAKUSHO JUGEN
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C7/00Parts, details, or accessories of chairs or stools
    • A47C7/002Chair or stool bases
    • A47C7/006Chair or stool bases with castors

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、椅子等の脚部に取り付
けられるキャスターの構造に係るものである。
【0002】
【発明の背景】従来、椅子、スツール等の脚部に取り付
けられるキャスターのうち、特に荷重なしのときにキャ
スターとして働き、荷重ありのときには車輪を含む転が
り部が作用位置から退却してキャスターとして働かない
ような構造を有するものにおける転がり部の構成として
は二つのタイプがある。
【0003】その第一のタイプは図7に示すように、車
軸受34を有する支持枠31の個片を二つ重ね合わ
せて、対向する二つの車軸受34に車軸32を挟み
込む形式が採られている。この転がり部3を組み立てる
ためには、まず図7(a)に示す車軸受34に車軸3
を嵌め込む工程、次に図7(b)に示す車軸32
に車輪33を通す工程、そして図7(c)に示す二つ
の支持枠個片の接合部に接着剤を塗布する工程、最後に
図7(d)に示すもう一方の支持枠個片を車軸32
車軸受34に嵌まり込むように重ね合わせる工程、と
いう四つの工程が必要であった。そして、これらの工程
は多くは手作業で行われ、また機械処理により自動化し
たとしても組立工程の能率向上にも限界があって、更な
るコストダウンの要請には応えきれない。
【0004】更にまた、第二のタイプとして本出願人に
よる出願である実開昭60−127205「椅子用の嵌
込式キャスター」に開示されているものがある。このも
のは、支持枠が金属プレスであり、このため金属プレス
になじむ細工しかできず、車輪を含む転がり部が作用位
置から退却するための構造、すなわち筐体に設けた案内
溝と、これに嵌まり込む支持枠に設けた突部との形成が
限られたため、案内溝と突部とが相互に点接触となって
おり、スライド案内が不確実なものであった。加えて金
属プレスによる製造手法では、バネの収まり部の形成に
関しても自由度が制限され、最良の形態がとり得ないと
いう改善の余地が残されていた。
【0005】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景を
考慮してなされたものであって、転がり部と筐体とのス
ライド案内がスムーズであり、なお且つ組み立てが容易
である、新規なキャスターの開発を試みたものである。
【0006】
【発明の構成】
【目的達成の手段】本出願に係る椅子用キャスターは、
車輪を具えた転がり部が、スプリングを介して筐体内に
設置され、この転がり部が案内部にガイドされて上下に
摺動する椅子用キャスターにおいて、この転がり部を構
成する支持枠は、車輪のフォーク部と、上面にスプリン
グを載置するための円周溝形状のスプリング止めを形成
した天板部とを一体成形により具えてり、一方、筐体
は筐体本体と蓋とを、それぞれに具えた係合凹部と係合
突起とを係合することによって一体的に組み立てられ
且つ筐体の内部側面には、フォーク部側面を両側から挟
むように臨む案内リブが設けられており、前記フォーク
部と、前記案内リブ部とが互いに面接触することを特徴
として成り、もって前記目的を達成しようというもので
ある。
【0007】
【発明の作用】本発明の作用を、まず使用時においてみ
ると、転がり部を構成するフォーク部と、筐体の内側面
に設けられた案内リブ部とが互いに面接触するため、ス
ライド案内が円滑に行われる。またキャスターの転がり
部についてみると、この転がり部を構成する支持枠が一
個片により構成されているため、転がり部の組み立てを
容易に、なお且つ組立工程数を少なくすることができ
る。また作業性の面では、スプリングはスプリング止め
によって組立時あるいは組立後の作動時において安定的
に支持される。また係合凹部と係合突起との係合を行う
のみで案内リブと天板部との係合状態を得ることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明のキャスター1について、図面
に基づいて具体的に説明する。まず本発明のキャスター
1の使用例を図1に示す。このものは大別して、筐体本
体2A、転がり部3、蓋4、スプリング5から成り、ス
ツール6の脚部61の下端に取り付けられる。
【0009】まず図1〜4に示すキャスター1における
筐体2について説明する。筐体2は筐体本体2Aと蓋4
とを具えて成り、この筐体本体2Aは箱型体であり、裏
面並びに下面が開口している。正面内側面には転がり部
3のフォーク部36と嵌合する縦すじ状の案内リブ21
を平行して二カ所に具えている。裏面には椅子との取り
付け部である鍔縁25が一例として裏面の開口部23側
の面に横板状に設けられており、この形状は後述する蓋
4に関し脚部61への取り付けにおける、このものの脱
落を防止する。この鍔縁25にはネジ穴24が数カ所設
けられている。また裏面の開口部23には係合凹部22
を具えており、蓋4に設けられた係合突起42と係合す
る。
【0010】次に図2、3に示す蓋4について説明す
る。蓋4は筐体2の裏面の開口部23を密閉するもので
あり、実質的に筐体2の一部を構成するものである。筐
体2は転がり部3の組み込み後、蓋4によって密閉さ
れ、下面のみが開口した箱型体となる。蓋4には、筐体
2の案内リブ21と対向する位置に縦すじ状の案内リブ
41が平行して二カ所に形成され、また筐体2との接触
面に係合突起42を具えている。
【0011】次に図1〜4、6に示す転がり部3につい
て説明する。転がり部3はキャスター1の主要部材であ
り、支持枠31と車軸32と車輪33とから成り、筐体
2内に組み込まれる。支持枠31は天板部37とフォー
ク部36とから成る正面T字状の部材であり、前記した
縦すじ状の案内リブ21、41の側面はフォーク部36
の側面と面接触状態で互いに摺動自在に嵌合する。また
案内リブ21、41の上端は天板部37と係止し、転が
り部3が筐体2から抜け出るのを防止する。天板部37
の上面にはスプリング5を係止するためのスプリング止
め35を具えている。このスプリング止め35は、本例
において円周溝形状を採用しているが、要はスプリング
5を係止することが目的であるので、図5に示したよう
に柱状に構成することもできる。ただしこの場合は、転
がり部3が上下にスライドした際の逃げとして、筐体2
の上面に逃げ穴を設ける必要がある。
【0012】本発明のキャスター1の諸部材は以上述べ
たような具体的な構造を有するものであり、以下説明す
るようにして組み立てられる。まず本発明の特徴的構成
の一部である転がり部3の組み立てについて説明する。
転がり部3の組立工程は図6に示すように、まず、支持
枠31に車輪33を挿入し中心を合わせる工程と、次い
で車軸32を車軸受34に挿入する工程、という極めて
容易且つわずか二工程という最小限の工数によって成す
ことができる。
【0013】次に転がり部3の筐体への組み込みにつ
いて説明する。この組み込みにあたってはまず、転がり
部3の上面に設けたスプリング止め35にスプリング5
を係止する。次いで筐体本体2Aの内部上面にスプリン
グ5を押し当て、転がり部3を上方に押圧し、天板部3
7と案内リブ21とを嵌合させる。
【0014】最後に筐体本体2Aの係合凹部22と蓋4
の係合突起42とを係合し、筐体本体2Aの裏面開口部
を密閉する、この作業はまた、蓋4の案内リブ41と転
がり部3とを嵌合させることになる。また必要に応じて
蓋4に接着剤を塗布する場合もある。上記した作業によ
ってキャスター1の組み立ては終了するのである。
【0015】次に、使用時における説明に移る。キャス
ター1をスツール6の脚部61に取り付けるにはネジ穴
24を利用し、ネジ止めする。本例においては鍔縁25
が裏面の開口部23側の面に横板状に設けられているた
め、脚部61に取り付けることで、蓋4の脱落を防ぐこ
とができる。
【0016】脚部61に取り付けられたキャスター1
は、スツール6に荷重がかかっていない自由状態で、車
輪33はスプリング5の付勢を受けて下方に偏寄して脚
部61の下端より更に下方に突出し、スツール6を移動
自在に支持する。なおこの突出状態は、案内リブ21、
41に天板部37が係止しているのでそれ以上の抜け出
しは阻止されている。そしてスツール6に荷重がかかる
と、全体が相対的に押されてこのスプリング5が縮ん
で、車輪33は相対的に上方に偏寄して脚部61の下端
は床と接するため、キャスター1は機能を果たさなくな
る。このとき案内リブ21、41とフォーク部36とは
常に左右において面接触が確保されているから円滑なス
ライドが案内される。
【0017】
【発明の効果】本発明のキャスター1は上記のような構
成により成るものであって、これにより以下のような効
果を発揮する。本発明では、使用時においては、転がり
部3を構成するフォーク部36と、筐体2の内側面に設
けられた案内リブ部21、41とが互いに面接触するた
め、スライド案内が円滑に行われる。このため耐久性が
向上するとともに、軋みの発生を抑えることができる。
また転がり部3を構成する支持枠31が一個片により構
成されているため、転がり部3の組み立てが容易にな
り、なお且つ組立工程数を少なくすることができる。ま
た支持枠31の金型が一種類となるため支持枠31の生
産性が向上する。更にまた組立時の作業性の面からみる
と、スプリング5はスプリング止め35によって組立時
あるいは組立後の作動時において安定的に支持され、ま
たこの安定状態で係合凹部22と係合突起42とによる
簡単かつ確実な係合を行うことができ、より作業性が向
上する。これらの効果としてキャスター1の原価を低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャスターをスツールの脚部に取り付
けたその使用状態を示す分解斜視図並びにキャスター部
分を拡大して示す透視斜視図である。
【図2】本発明のキャスターを示す分解斜視図である。
【図3】同上蓋を取り外した状態を示す背面図並びに蓋
の背面図である。
【図4】同上底面図である。
【図5】スプリング止めの他の実施例を示す分解斜視図
である。
【図6】転がり部の組み立ての様子を示す斜視図であ
る。
【図7】従来のキャスターの組立状態を段階的に示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 キャスター 2 筐体2A 筐体本体 3 転がり部 4 蓋 5 スプリング 6 スツール 21 案内リブ 22 係合凹部 23 開口部 24 ネジ穴 25 鍔縁 31 支持枠 32 車軸 33 車輪 34 車軸受 35 スプリング止め 36 フォーク部 37 天板部 41 案内リブ 42 係合突起 61 脚部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を具えた転がり部が、スプリングを
    介して筐体内に設置され、この転がり部が案内部にガイ
    ドされて上下に摺動する椅子用キャスターにおいて、こ
    の転がり部を構成する支持枠は、車輪のフォーク部と
    上面にスプリングを載置するための円周溝形状のスプリ
    ング止めを形成した天板部とを一体成形により具えて
    り、一方、筐体は筐体本体と蓋とを、それぞれに具えた
    係合凹部と係合突起とを係合することによって一体的に
    組み立てられ、且つ筐体の内部側面には、フォーク部側
    面を両側から挟むように臨む案内リブが設けられてお
    り、前記フォーク部と、前記案内リブ部とが互いに面接
    触することを特徴として成る椅子用キャスター。
JP5202982A 1993-07-23 1993-07-23 椅子用キャスター Expired - Lifetime JP2654906B2 (ja)

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JPS53164469U (ja) * 1977-05-27 1978-12-22
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