JP2654306B2 - 波付管用継手 - Google Patents

波付管用継手

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JP2654306B2
JP2654306B2 JP4068400A JP6840092A JP2654306B2 JP 2654306 B2 JP2654306 B2 JP 2654306B2 JP 4068400 A JP4068400 A JP 4068400A JP 6840092 A JP6840092 A JP 6840092A JP 2654306 B2 JP2654306 B2 JP 2654306B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、波付管用継手に関
し、詳しくは、ジャバラ状に成形された合成樹脂管等か
らなり、可とう電線管等として利用される波付管を、配
管構造部材に連結固定したり、波付管同士を連結固定し
たりするのに用いる継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】波付管は、建築物の配線施工の際に、電
線を通して保護しておく電線管に用いられており、軽量
で強度も高く自由に曲げることができるので、配線施工
の作業性を向上でき、施工コストを削減できる等の利点
を有している。波付管は、電線管以外にも、各種の線材
を保護する保護管や空気等の流体を通すパイプあるいは
ホースとしても利用されている。
【0003】波付管を配線ボックス等の構造部材に連結
固定したり、波付管同士を接続するには、専用の継手
(コネクタ)が使用される。これは、波付管の管壁は軸
方向に沿ってジャバラ状にうねっており外面には凹凸が
ついているので、従来の通常の鋼管や合成樹脂パイプの
ような滑らかな外面を有する管を接続するための継手を
そのまま使用することはできず、波付管の凹凸形状に適
した継手が必要になるのである。
【0004】図9は、従来における波付管用継手の構造
を示しており、短いパイプ状をなす継手本体1の両端に
は雄ねじ1a,1bが切られている。継手本体1よりも
径の大きな筒状をなすナット2は、内面に雌ねじ2aが
形成されているとともに、ナット2の端縁から内面に沿
って軸方向に延びる爪片2bが周方向に多数設けられ、
爪片2bの先端には中心に向かって突出する爪部2cが
設けられている。ナット2は、合成樹脂等から形成され
ていて、爪片2bが付け根の部分を基点にして弾力的に
屈曲もしくは旋回できるようになっている。
【0005】図10は、波付管を接続した状態であり、
ナット2の爪片2bを設けた側の端部から波付管3を挿
入すると、爪片2bが弾力的に屈曲変形して波付管3を
通過させた後、爪片2bが復元することにより、爪部2
cが波付管3の外面に形成されている谷部3aに嵌まっ
て係止される。一旦ナット2に挿入された波付管3を元
の方向に引き抜こうとすると、波付管3と爪部2cの当
接箇所に爪片2bを中心側に旋回させる方向の力が作用
することになるので、前記爪部2cが波付管3の谷部3
aに余計に押し付けられることになり、波付管3は移動
できない。このようにして、波付管3がナット2に連結
固定される。ナット2の雌ねじ2aを継手本体1の一方
の雄ねじ1aにねじ込み、継手本体1の他方の雄ねじ1
bを配線ボックス等の構造部材4にねじ込み固定するこ
とによって、波付管3の取付施工が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】建築物の配線施工等に
おいては、設計の変更や施工ミスその他の原因で、波付
管3の長さや接続箇所を変える等、一旦施工した波付管
3を取り外す場合がある。このときには、継手本体1か
らナット2および波付管3を取り外すだけでなく、波付
管3をナット2からも取り外す必要が生じることが多
い。
【0007】ところが、前記のような構造を有する従来
の波付管用継手では、継手本体1にねじ込み接続された
ナット2は、ナット2を回すことによって継手本体1か
ら取り外すことができるが、ナット2から波付管3を取
り外すのが困難であるという問題があった。前記したよ
うに、ナット2の爪部2cが波付管3の谷部3aに係止
されており、波付管3をナット2から引き抜こうとする
ほど、爪部2cが谷部3aに食い込むように押し付けら
れることになるので、一旦ナット2と波付管3を連結し
てしまうと、再び取り外すことは極めて困難である。
【0008】そのため、従来は、図11に示すように、
ナット2の取付位置よりも内側(X−X線位置)で波付
管3を切断した後、ナット2側に残った短い波付管3を
矢印方向、すなわち波付管3の凹凸で爪部2cを押動し
たときに爪片2bが外周側に押し除けられる方向に移動
させて抜き取るようにしていた。波付管3の本体部分に
は再びナット2を挿入取付して新たな施工を行う。
【0009】しかし、この方法では、波付管3の切断、
抜き取り、および、ナット2の再装着という工程が必要
であり、工数が多くなって作業性が極めて悪いものであ
る。また、ナット2側に残った短い波付管3を引き抜く
際には、爪部2cおよび爪片2bの弾力的な移動に合わ
せて丁寧にゆっくりと引き抜かなければならず、大変に
面倒であり、波付管3を強引に引き抜くと、爪部2cや
爪片2bを損傷してナット2が再使用できなくなる。さ
らに、ナット2を短い波付管3とともに捨ててしまった
り、取り外したナット2を再使用するまでの間に紛失し
てしまったりする可能性も高く、ナット2を保管してお
いたり、無くなったナット2を補充する等、ナット2の
管理が面倒で余計なコストが掛かることになる。
【0010】そこで、この発明の課題は、前記したよう
な従来における波付管用継手の問題点を解消し、ナット
と波付管の取り外し作業が簡単かつ確実に行え、ナット
を損傷したり紛失したりする心配もない波付管用継手を
提供することにある。
【0011】上記課題を解決する、この発明にかかる波
付管用継手は、継手本体と継手本体に連結自在な筒状の
ナットからなり、ナットの内面には、継手本体への連結
側と反対側になる端部側を基点にして軸方向に延び外周
側と中心側に向かって弾力的に旋回可能な爪片、およ
び、爪片の先端でナットの中心に向かって突出した爪部
を備えてなり、波付管をナット内に挿入し、前記爪部を
波付管外面の谷部に係止して、波付管とナットを固定す
る波付管用継手において、ナットの爪片には先端が軸方
向に突出する操作部を備え、ナットの内面で爪部と別の
位置には係合凸部を備えており、継手本体の外周面には
ナットの係合凸部と摺動自在に係合する係合溝を備え、
この係合溝は、継手本体の端縁から軸方向につづく導入
部と、導入部の端部から軸方向と直交する周方向につづ
く固定部と、導入部の端部から周方向に対して継手本体
の奥側に傾斜する方向につづく解除部、および、前記固
定部から軸方向に奥側へ延び前記係合凸部が進入できる
移動部とからなり、さらに、継手本体の端部には、先細
り状をなし、ナットの前記操作部に当接する押動部を備
えていることを特徴とする
【0012】継手本体およびナットの基本的な構造は、
通常の波付管用継手と同様でよい。例えば、継手本体
は、一端にナットを連結し、他端を配線ボックス等の構
造部材に連結して、波付管を構造部材に連結固定するも
ののほか、継手本体の両端にナットを連結して、波付管
同士を連結固定するものなどがある。継手本体を構造部
材に連結する部分の構造は、ねじ接続や嵌合接続その
他、通常の各種管継手における接続構造が自由に利用で
きるが、継手本体とナットおよびナットと波付管との連
結構造を下記のような構造にする。
【0013】ナットには、基本的に従来の波付管用継手
と同様の爪片を設けておく。爪片は、筒状をなすナット
の内面で、一方の端部を基点にして軸方向に延び外周側
と中心側に向かって弾力的に旋回可能に設けられる。爪
片は、ナットの内周方向全体に等間隔で複数個並べてお
くのが、波付管の全周を均等に係止できて好ましいが、
爪片の設置個数や間隔は自由に変更できる。爪片は、ナ
ットの本体部分と一体成形して、素材自体の弾性で弾力
的に旋回可能になったものが好ましいが、爪片をナット
本体と別の材料で形成したり、爪片に弾力的な付勢力を
加えるバネを設けておくこともできる。
【0014】爪部は、取り付ける波付管の凹凸形状に合
わせて、波付管の谷部に係合できる形状および位置に設
けておく。波付管と接触する爪部の側面のうち、波付管
をナットに挿入する際に当接する側面に傾斜をつけてお
くと、波付管の挿入がスムーズに行える。爪片には、先
端が軸方向に突出する操作部を備えておく。操作部は、
継手本体の軸方向端部に設けられる押動部と当接できる
ように、爪部よりも軸方向の先端側に設けておくのが好
ましい。操作部は、継手本体の押動部に当接したとき
に、互いに滑り易く、また、外周側に持ち上げられ易い
形状をなすものが好ましい。具体的には、操作部の内周
側の端縁を切り落として傾斜をつけておくと、上記のよ
うな操作が行われ易くなる。
【0015】爪の内面で、前記爪と別の位置には係合
凸部を備えておく。係合凸部は、後述する継手本体の係
合溝に沿って摺動可能な形状であれば、角台状あるいは
円形台状、楕円台状その他の任意の突起形状が採用でき
る。係合凸部の形成位置は、前記した爪片の動作の邪魔
にならない位置であれば任意の位置で良い。係合凸部は
単独でもよいが、ナットの直径方向で対向する位置等に
複数個設けておけば、ナットと継手本体をスムーズに作
動させたり、ナットと継手本体の組て立て強度を高めた
りすることができる。係合凸部は、ナットの他部分と一
体形成されていてもよいし、合成樹脂製のナットに金属
製の係合凸部を接合するものでもよい。
【0016】継手本体の外周面に形成しておく係合溝
は、ナットの係合凸部が滑らかに摺動できる形状あるい
は深さに形成しておく。係合溝のうち、導入部は、継手
本体の端縁から軸方向につづくように設けられる。導入
部は、継手本体に軸方向につづくように設けられる。導
入部は、継手本体に軸方向から嵌めるナットの係合凸部
を、係合溝に導き入れることができれば、比較的短くて
も十分であり、また、正確に軸方向と平行でなくてもよ
い。
【0017】固定部は、ナットの係合凸部を係合した状
態で、ナットを軸方向に引き抜いたり、使用中に振動や
衝撃が加わっても、ナットが抜け出さないような形状お
よび長さを有する。そのため、軸方向と直交する周方向
に形成し、係合凸部を確実に係合しておける長さが必要
である。固定部の一部に係合凸部よりも狭く、かつ、弾
力的に変形できる部分を設けたり、係合凸部を押圧する
バネを設けておけば振動や衝撃が加わっても係合凸部が
外れ難くなる。
【0018】解除部は、ナットの係合凸部が解除部に沿
って斜めに摺動したときに、ナット全体が継手本体の奥
側に十分な距離だけ移動し、爪片の操作部が継手本体の
押動部に当接して爪片および爪部の作動量を確保できる
だけの長さが必要である。解除部の周方向に対する傾斜
がきついと、少しの回転角度でナットが大きく移動する
が、傾斜角度がゆるいほうが押動部と操作部の当接によ
る爪片の移動はスムーズに行える。解除部は、全体が同
じ角度で傾斜していてもよいし、解除部の端部に周方向
と平行な部分を設けるなど、部分的に傾斜角度の異なる
箇所があってもよい。
【0019】移動部は固定部から軸方向に奥側へ延び係
合凸部が直進できるように設けられている。つまり、移
動部では固定部に対し直交する軸方向に向かって奥に延
びており、係合凸部は軸方向に奥側に向かって進入して
ゆけるのである。この移動部は、ナットが継手本体の奥
側に押された場合、ナット全体が継手本体の奥側に十分
な距離だけ移動し、爪片の操作部が継手本体の押動部に
当接して、爪片および爪部の作動量を確保できるだけの
長さが必要である。
【0020】継手本体の端部に形成する押動部は、ナッ
トの爪片の操作部に当接させたときに、押動部で操作部
すなわち爪片および爪部を外周側に移動できるような形
状を備えており、そのために、先端に向けて細くなる先
細り状をなしている。先細りとは、直線的に傾斜してい
るだけであってもよいし、曲線的に傾斜していたり、一
部に段差がついていてもよい。
【0021】この発明にかかる波付管用継手は、前記し
た電気配線用可とう電線管の接続に用いるだけでなく、
従来、波付管が用いられている各種の管類の接続にも用
いることができる。空気等の流体を流す波付管に適用す
る場合には、波付管の挿入部分に、シール構造を設けて
おくこともできる。
【0022】
【作用】継手本体とナットを組み立てるには、ナットの
係合凸部が継手本体の係合溝に係合されるようにして、
継手本体の端部にナットを嵌める。ナットの係合凸部は
継手本体の端部から係合溝の導入部に入る。その後、ナ
ットを軸方向から周方向に回動させれば、係合凸部が導
入部から固定部に入り、係合凸部と固定部との係合作用
により、ナットと継手本体が連結固定される。すなわ
ち、継手本体と軸方向と直交する周方向に沿って形成さ
れた固定部に係合凸部が係合されると、ナットの軸方向
への移動(抜け方向への移動)が阻止されるので、継手
本体からナットが抜け出すことがない。
【0023】ナットに波付管を取り付けるには、従来と
同様に、波付管をナットの内部に挿入して、ナットの爪
部を波付管外面の谷部に係止させればよい。継手本体に
ナットおよび波付管を取り付けた状態で、通常の波付管
用継手と同様に使用される。つぎに、継手本体から波付
管を取り外す方法を説明する。まず、解除部を使う場合
を説明する。
【0024】係合凸部が固定部から解除部へと移動する
ように、ナットを回すと、係合凸部が解除部の傾斜に沿
って摺動するのに伴い、係合凸部およびナット全体が、
回りながら継手本体の軸方向の奥側に移動することにな
る。ナットが奥側に移動すると、ナット内面の爪片すな
わち操作部も奥側に移動する。そうすると、操作部は継
手本体の先端に設けられた押動部に当接する。なおもナ
ットが回されて継手本体の奥側に移動すると、爪片の操
作部が先細り状をなす押動部の傾斜面に沿って乗り上げ
た状態になり、爪片が外周側に旋回して、爪部が波付管
の谷部から外周側に外れることになり、波付管と爪部と
の係合が解除され、ナットから手を離しても、この状態
は保持される。この状態で、波付管をナットから引き抜
けば、波付管は何ら抵抗を受けずにスムーズに引き出さ
れることになる。つまり、ナットを少し回して波付管を
引くだけでよいのである。
【0025】また、ナットから波付管を引き抜いた後、
別の波付管をナットに挿入する際は、ナットを回して係
合凸部を固定部側に移動させれば継手本体の押動部に乗
り上げていたナットの操作部は、押動部から離れて元の
位置に戻り、爪片もまた元の位置に戻るので、前記波付
管を取り付ける方法で再び波付管を固定することができ
る。あるいは、爪片および爪部が外周側に移動していれ
ば、波付管が爪部および爪片に当たることなく、スムー
ズに挿入されるから波付管を挿入した後、ナットを回し
て、係合凸部を固定部側に移動させれば、継手本体の押
動部に乗り上げていたナットの操作部は押動部から離れ
て元の位置に戻り、爪片の爪部を波付管の谷部に係合さ
せて、波付管を固定することができる。
【0026】解除部を使う場合、解除状態の保持が出
来、爪片に波付管を当てずに非常にスムーズな取り外し
と取り付けが楽に出来る。また、移動部を利用しても、
以下のように、継手本体から波付管が取り外せる。係合
凸部が固定部から移動部に進入するようにナットを押す
と、ナットが奥側に移動し、これに伴いナット内面の爪
片すなわち操作部も奥側に移動する。そうすると、操作
部は継手本体の先端に設けられた押動部に当接する。な
おもナットが押されて継手本体の奥側に移動すると、爪
片の操作部が先細り状をなす押動部の傾斜面に沿って乗
り上げた状態になり、爪片が外周側に旋回して、爪部が
波付管の谷部から外周側に外れることになり、波付管と
爪部との係合が解除される。この状態で、波付管をナッ
トから引き抜けば、波付管は何ら抵抗を受けずにスムー
ズに引き出されることになる。つまり、ナットを少し押
して波付管を引くだけでよいので、取り外しが迅速に行
える。
【0027】また、ナットから波付管を引き抜いた後、
別の波付管をナットに挿入する際は、ナットを押すこと
を止め、別の波付管を押し込むだけである。この場合、
波付管を接続するとき、爪部を外周方向に押し広げるこ
とになるが、移動部があると、波付管が爪部を押し広げ
る力が操作部を押動部の傾斜に沿って乗り上げさせる力
としても作用し、爪部は外周側へ旋回する。波付管の挿
入力は押し広げ力と乗り上げ力に分散されるため、爪部
の押し広げ力より小さくなり、同時に操作部の押動部へ
の乗り上げ力よりも小さくなるという関係で挿入力の低
減も期待できる。
【0028】したがって、この発明にかかる波付管用継
手では、継手本体とナットは一体的に組立てられたまま
の状態で、波付管の挿入および取り外しが可能である。
また、ナットの回転操作や押圧操作のみで、波付管の谷
部に爪片の爪部を係合させた状態および係合を解除させ
た状態を選択操作することができ、波付管の固定および
固定解除が簡単かつ迅速に行え、作業性はすこぶる良
い。
【0029】
【実施例】ついで、この発明の実施例を図面を参照しな
がら以下に詳しく説明する。図1および図2は、波付管
を配線ボックス等の構造部材に取り付けるための波付管
用継手の構造を示している。波付管用継手は、筒状の継
手本体10と、継手本体10よりも径が大きく短い筒状
のナット20とからなる。継手本体10およびナット2
0は、合成樹脂もしくは金属で形成されている。後述す
る爪片のように弾力的に繰り返し変形させられる構造を
有するナット20は、弾力性に優れた合成樹脂からなる
のが好ましい。
【0030】ナット20の内面には、図3および図4に
その断面構造を示すように、一方の端部を基点にして軸
方向にナット20の中央付近までつづく細片状の爪片2
2が、周方向に等間隔で多数並べて設けられている。爪
片22の先端近くには、中心に向かって突出する突起状
の爪部24が設けられている。爪部24は、波付管30
の外面に存在する谷部32の形状に合わせて形成されて
おり、爪部24が谷部32に嵌まり込むようになってい
る。爪部24の先端側の側面はほぼ垂直に形成され、爪
部24の付け根側の側面には傾斜がつけられている。爪
片22は、爪部24からさらに軸方向に延びて、先端が
操作部26となっている。操作部26の内周側の縁は斜
めに切り落とされており、後述する継手本体10の押動
部による押動操作が行い易くなっている。
【0031】ナット20の内面で、前記爪片22を形成
した側とは反対側の位置に係合凸部28が形成されてい
る。係合凸部28は、角台状に突出しており、後述する
継手本体10の係合溝に嵌まる。係合凸部28は、ナッ
ト20の内面で直径方向の対向位置にそれぞれ設けられ
ている。(図1では、片方の係合凸部28しか表わされ
ていない。)ナット20の外面には、周方向に多数の刻
みや凹凸線を形成して、回動操作や取り扱い時に滑らな
いようにしている。
【0032】つぎに、継手本体10は、一端にナット連
結部12を備え、他端に雄ねじ部16が形成されてい
る。雄ねじ部16の付け根にはフランジ部18が設けら
れている。雄ねじ部16は、継手本体10を構造部材に
連結固定するための接続手段であり、通常の配線ボック
ス等への連結構造と同様のものが設けられている。ナッ
ト連結部12には、外周面に沿って浅い係合溝50が設
けられている。係合溝50は、導入部52、固定部5
4、解除部56および移動部54aからなり、継手本体
10にナット20を嵌めたときに、ナット20の係合凸
部28が係合溝50に嵌まり込んで前記各部52〜56
に沿って自由に摺動できるようになっている。
【0033】係合溝50のうち、導入部52は継手本体
10の端縁から軸方向に沿って短くつづいており、導入
部52の端部で左右に固定部54と解除部56がつなが
っている。固定部54は、軸方向と直交する周方向に延
びている。解除部56は、周方向、すなわち固定部54
の形成方向に対して傾斜して延びている。したがって、
解除部56は先端側ほど継手本体10の奥側へと進んで
いることになる。
【0034】また、移動部54aは、固定部54の端部
より軸方向奥側に延びるように設けられている。なお、
係合溝50は、ナット連結部12の外周で直径方向で対
向する位置に対称形状でそれぞれ設けられており、前記
したナット20の一対の係合凸部28,28にそれぞれ
係合するようになっている。ナット連結部12の端縁に
は、押動部14が設けられている。押動部14は、ナッ
ト連結部12の外周縁を斜めに切り落として形成されて
おり、先端に向かって先細り状をなしている。継手本体
10のナット連結部12側の内径は、取り付ける波付管
30の外形と同じか少し大きめをなし、奥部途中には段
差17が形成してあって、雄ねじ部16側の内径は小さ
くなっている。したがって、ナット連結部12側から挿
入された波付管30は、段差17の部分まで挿入される
ことになる。
【0035】上記のような構造を備えた継手本体10お
よびナット20の使用方法について説明する。まず、継
手本体10とナット20の連結方法を説明すると、図1
に示すように、継手本体10の係合溝50のうち導入部
52とナット20の係合凸部28とを位置合わせした状
態で、ナット20を軸方向から継手本体10のナット連
結部12に嵌め込んでいくと、係合凸部28が導入部5
2に沿って移動して、ナット20が継手本体10に嵌ま
り込む。ナット20の係合凸部28が係合溝50の導入
部52の先まで移動した段階で、ナット20を係合溝5
0の固定部54の方向(図1で時計回り方向A)に回す
と、係合凸部28が固定部54に沿って移動する。こう
して、係合凸部28と係合溝50の固定部54とが係合
すれば、その後、ナット20を軸方向に引き抜こうとし
ても、係合凸部28と係合溝50との係合により移動を
阻止されることになり、ナット20は継手本体10に連
結固定されたことになる。この状態では、図3に示すよ
うに、ナット20の爪片22の先端に設けられた操作部
26は、継手本体10の押動部14との間に、少し間隔
をあけた状態で配置される。
【0036】ナット20を継手本体10から取り外す際
には、ナット20を前記と逆の方向に回して、係合凸部
28を固定部54から導入部52との接続点まで移動さ
せてから、ナット20を軸方向に引き抜けばよい。つぎ
に、ナット20と波付管30の連結方法を説明する。図
3にみるように、ナット20と波付管30の連結固定
は、基本的には従来の継手と同じように行われる。すな
わち、ナット20の内部に波付管30を挿入して、ナッ
ト20の爪部24が波付管30外面の谷部32に係合さ
れることによって、波付管30とナット20が固定され
る。このとき、波付管30をナット20の奥側に向けて
移動させたときには、波付管30の谷部32の側面が、
ナット20の爪部24の傾斜した側面に当接することに
より、爪部24を押し上げ、爪片22を外周側に旋回移
動させる方向に力が作用するので、比較的スムーズに波
付管30を差し込むことができる。しかし、波付管30
を逆方向に移動させようとすると、波付管30の谷部3
2の側面が、ナット20の爪部24の垂直な側面に当接
するので、外周側に押し上げる方向の力が作用せず、し
かも爪片22を中心側に向かって旋回させる方向に力が
作用するので、爪部24が余計に谷部32の奥に押し付
けられる。したがって、波付管30をナット20に挿入
するのは容易であるが、一端挿入された波付管30をナ
ット20から引き抜くことは出来ない。
【0037】波付管30をナット20から取り外すに
は、例えば、前記図1において、ナット20を継手本体
10に連結固定したときとは反対の方向、すなわち図中
B方向に回す。そうすると、ナット20の係合凸部28
が係合溝50の固定部54から解除部56に入る。解除
部56は軸方向の奥に向かって傾斜しているので、係合
凸部28およびナット20は継手本体10の奥に向かっ
て移動することになる。この状態を図4に示しており、
解除部56に係合凸部28が係合されているとともに、
ナット20全体が継手本体10の奥側に向かって移動し
ている。ナット20の内面では、爪片22の先端の操作
部26が、継手本体10の押動部14に向かって移動す
るので、操作部26が押動部14の傾斜に沿って乗り上
げ、爪片22全体が外周側に向かって旋回することにな
る。爪片22が外周側に旋回すると、爪部24も波付管
30の谷部32から外れて外周側に移動する。この状態
で、波付管30をナット20から引き抜けば、全く抵抗
なくスムーズに引き抜くことができ、波付管30をナッ
ト20から取り外すことができる。
【0038】波付管30を取り外した後、ナット20を
反対側に回して前記の図3の状態に戻しておけば、爪片
22の操作部26は継手本体10の押動部14から離れ
て、爪部24も元の位置に戻るので、新たな波付管30
を挿入して連結固定することができる。また、ナット2
0を図4の状態にしたままで、新たな波付管30を挿入
した後、ナット20を回し、図3に示すように、爪片2
2の爪部24が波付管30の谷部32に係合されるよう
にしてもよい。したがって、波付管用継手に最初に波付
管を取り付ける際にも、構造部材等に継手本体およびナ
ットを先に連結固定して取り付けておき、この取付済み
のナットを波付管に挿入して、前記したような操作で連
結固定することができる。
【0039】また、波付管30をナット20から取り外
すには、ナット全体を軸方向に押すようにしてもよい。
そうすると、ナット20の係合凸部28が係合溝50の
固定部54から移動部54aに入る。移動部54aは軸
方向の奥に向かって延びているので、係合突起28およ
びナット20は継手本体10の奥に向かって移動するこ
とになる。この状態を図6に示しており、ナット20全
体が継手本体10の奥側に向かって移動している。ナッ
ト20の内面では、爪片22先端の操作部26が、継手
本体10の押動部14に向かって移動するので、操作部
26が押動部14の傾斜に沿って乗り上げ、爪片22全
体が外周側に向かって旋回することになる。爪片22が
外周側に旋回すると、爪部24も波付管30の谷部32
から外れて外周側に移動する。この状態で、波付管30
をナット20から引き抜けば、全く抵抗なくスムーズに
引き抜くことができ、波付管30をナット20から取り
外すことができる。
【0040】波付管30を取り外した後、ナット20を
押すのを止めれば、爪片22は弾性で元に戻るため、爪
片22の操作部26は継手本体10の押動部14から離
れて、爪部24も元の位置に戻るので、図5にみるよう
に、新たな波付管30を挿入して連結固定することがで
きる。したがって、この場合も、波付管用継手に最初に
波付管を取り付ける際にも、構造部材等に継手本体およ
びナットを先に連結固定して取り付けておき、この取付
済みのナットを波付管に挿入して、前記したような操作
で連結固定することができる。
【0041】以上に説明したように、この発明にかかる
波付管用継手では、使用中の何れの段階においても、継
手本体10からナット20を取り外す必要はなく、継手
本体10にナット20を取り付けたままで、波付管30
のみを自由に取り付けたり取り外したりすることができ
る。つぎに、図7および図8には、波付管30同士を直
線的に連結するために使用する波付管用継手の実施例を
示している。なお、基本的な構造は前記実施例と共通し
ているので、共通する部分には同じ符号を付け、相違す
る部分を主にして説明する。
【0042】前記実施例では、継手本体10の一端にナ
ット連結部12を設け、他端には構造部材へ接続する雄
ねじ部16を設けていたが、この実施例では、継手本体
10の中央に筒状部19を設け、この筒状部19の両端
に同一構造のナット連結部12をそれぞれ設けている。
そして、各ナット連結部12にナット20が取り付けら
れる。ナット連結部12や係合溝50等あるいはナット
20の構造は前記実施例と同じであり、詳しい説明は省
略する。
【0043】したがって、継手本体10の両側に取り付
けられたナット20に、それぞれ別の波付管30を連結
固定すれば、波付管30を直線的につなぐことができ
る。左右のナット20およびナット連結部12に、口径
の異なるものを用いれば、異径の波付管30同士を直線
的につなぐことも可能になる。
【0044】
【発明の効果】以上に述べた、この発明にかかる波付管
用継手によれば、ナットの係合凸部と継手本体との係合
動作により、波付管を係合固定する爪片の爪部を、波付
管外面の谷部に係合させたり係合解除させたりすること
ができるようになるので、波付管の取り付けおよび取り
外しが極めて迅速・簡単かつ確実に行えるようになる。
【0045】すなわち、ナットおよび波付管を継手本体
に取り付けたままでも、ナットを特定の方向に回したり
奥に押すだけで、波付管の固定を解除して波付管を取り
外すことができ、従来のように、まず、継手本体からナ
ットおよび波付管を取り外し、ついで波付管を切断した
後で、ナットから波付管を引き抜くような面倒な作業は
不要になる。その結果、波付管の取り付け取り外し作業
が極めて簡単になり、作業の能率化を図ることができ
る。
【0046】しかも、ナットは継手本体から取り外す必
要がないので、取り外したナットを保管しておく手間が
掛からず、ナットを紛失する心配も解消される。さら
に、ナットから波付管を取り外す際には、ナットの爪部
を波付管の谷部から完全に外した状態にできるので、従
来のように、爪部と谷部が係合したままで波付管を引き
抜く必要はなく、小さな力でもスムーズに引き抜くこと
ができるとともに、引き抜き作業の際にナットの爪部や
爪片を損傷したり変形させてしまったりする問題も解消
される。それに、解除部を使う場合と移動部を使う場合
の異なる取り外し態様がとれるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の波付管用継手を示す斜視図である。
【図2】実施例の波付管用継手を示す半断面側面図であ
る。
【図3】図1の波付管用継手で波付管を固定した状態の
要部拡大断面図である。
【図4】図1の波付管用継手で波付管の固定を解除した
状態の要部拡大断面図である。
【図5】図1の波付管用継手で波付管を固定した状態の
要部拡大断面図である。
【図6】図1の波付管用継手で波付管の固定を解除した
状態の要部拡大断面図である。
【図7】他の実施例の波付管用継手を示す斜視図であ
る。
【図8】他の実施例の波付管用継手を示す半断面側面図
である。
【図9】従来の波付管用継手を示す斜視図である。
【図10】従来の波付管用継手の使用状態の断面図であ
る。
【図11】従来の波付管用継手でのナットと波付管の取り
外し方法を示す断面図である。
【符号の説明】
10 継手本体 14 押動部 20 ナット 22 爪片 24 爪部 26 操作部 28 係合凸部 30 波付管 32 谷部 50 係合溝 52 導入部 54 固定部 54a 移動部 56 解除部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 継手本体と継手本体に連結自在な筒状の
    ナットからなり、ナットの内面には、継手本体への連結
    側と反対側になる端部側を基点にして軸方向に延び外周
    側と中心側に向かって弾力的に旋回可能な爪片、およ
    び、爪片の先端でナットの中心に向かって突出した爪部
    を備えてなり、波付管をナット内に挿入し、前記爪部を
    波付管外面の谷部に係止して、波付管とナットを固定す
    る波付管用継手において、ナットの爪片には先端が軸方
    向に突出する操作部を備え、ナットの内面で爪部と別の
    位置には係合凸部を備えており、継手本体の外周面には
    ナットの係合凸部と摺動自在に係合する係合溝を備え、
    この係合溝は、継手本体の端縁から軸方向につづく導入
    部と、導入部の端部から軸方向と直交する周方向につづ
    く固定部と、導入部の端部から周方向に対して継手本体
    の奥側に傾斜する方向につづく解除部、および、前記固
    定部から軸方向に奥側へ延び前記係合凸部が進入できる
    移動部とからなり、さらに、継手本体の端部には、先細
    り状をなし、ナットの前記操作部に当接する押動部を備
    えていることを特徴とする波付管用継手。
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