JP3243557B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP3243557B2
JP3243557B2 JP26606197A JP26606197A JP3243557B2 JP 3243557 B2 JP3243557 B2 JP 3243557B2 JP 26606197 A JP26606197 A JP 26606197A JP 26606197 A JP26606197 A JP 26606197A JP 3243557 B2 JP3243557 B2 JP 3243557B2
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晴示 島田
武 堂河内
真一 長井
秀一 嵯峨
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ニッタ・ムアー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、雄部材と雌部材
とを連結して流体を流すためのコネクタに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、筒状の雄部材と筒状の雌部材
とを連結するためのコネクタを社内で開発していた。
【0003】図13に示すように、このコネクタの雄部材
20の外周には環状の凸部21が形成され、雌部材22は前記
凸部21に係合して雄部材20との連結状態を維持する連結
部23を有する。そして、雄部材20と雌部材22とを連結す
る際には前記連結部23を外方に変位せしめて雄部材20を
挿入してから連結部23を雄部材20の凸部21と係合する位
置に復帰せしめ、雄部材20と雌部材22との連結状態を解
除する際には連結部23を外方に変位せしめて雄部材20を
引き抜く。
【0004】しかし、図14に示すように、雄部材20と雌
部材22とが連結され流体圧がかかった状態で、連結部23
が誤って外方に変位せしめられた場合、雄部材20と雌部
材22との連結状態が解除されてしまい、流体が流出して
しまうおそれがあるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
雄部材と雌部材との連結状態が誤って解除されてしまう
ような事態が従来よりも生じにくいコネクタを提供しよ
うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明では次のような技術的手段を講じている。
【0007】この発明のコネクタは、筒状の雄部材と筒
状の雌部材とを有し、前記雄部材の外周には段差部が形
成されると共に、前記雌部材は前記段差部に係合して雄
部材との連結状態を維持する連結部を有し、前記連結部
に雄部材と雌部材との連結状態において軸心方向に変位
した位置で連結部自体の外方への変位を制限するための
当接領域を具備せしめ、前記雌部材には連結部を有する
一対の操作部が具備せしめられ、雌部材に挿入した前記
操作部により雄部材と雌部材との着脱の操作を行うよう
にし、前記一対の操作部は断面略半円弧状に形成され、
その外側面に形成した鉤状の突起部が雌部材の内周領域
に形成された係止域に係止されるようにしたことを特徴
とする。
【0008】このコネクタによると、雄部材と雌部材と
が連結され流体圧がかかった状態で連結部が誤って外方
に変位せしめられようとしても、雄部材の段差部に係合
して連結状態を維持するための連結部が流体圧の内圧等
の働きで軸心方向に変位し、その位置で当接領域により
連結部自体の外方への変位が制限される。
【0009】なお、雄部材と雌部材とを連結する際には
前記連結部を外方に変位せしめて雄部材を挿入してから
連結部を雄部材の段差部と係合する位置に復帰せしめ、
雄部材と雌部材との連結状態を解除する際には連結部を
外方に変位せしめて雄部材を引き抜くようにするとよ
い。
【0010】また、前記連結部の当接領域を段状に形成
すると共に、連結部が雄部材の段差部に係合して軸心方
向に変位し外方へ変位しようとすると、前記当接領域に
対応する雌部材の変位阻止部に当接して外方への変位が
制限されるようにしてもよい。
【0011】このように構成すると、連結部の段状の当
接領域と雌部材の変位阻止部との当接により、連結部材
の外方への変位を確実に制限することができる。
【0012】また前記連結部の当接領域を斜面状に形成
すると共に、連結部が流体圧の内圧等の働きで軸心方向
に変位すると連結部が斜面に沿って内方に変位し雄部材
を押圧するようにしてもよい。
【0013】このように構成すると、連結部が流体圧の
内圧等の働きで軸心方向に変位しようとする力を雄部材
を押圧する力に変換することができ、雄部材と雌部材の
連結力をより大きくすることができる。
【0014】前記段差部は、雄部材の外周に形成した凸
部により成るようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。 (実施形態1) 図1乃至図11に示すように、この実施形態のコネクタ
は、筒状の雄部材1と、合成樹脂製で筒状の雌部材2と
から構成しており、前記雌部材2にはこれに挿入する合
成樹脂製の一対の操作部3を具備せしめている。これに
より、雄部材1と雌部材2との着脱の操作を簡単にでき
るクイック・コネクタを形成している。
【0016】図1及び図2に示すように、雄部材1の一
端側には機器等への接続のための雄螺子部4を形成し、
雄部材1の外周面には段差部5として環状で鍔状の凸部
を形成している。なお、前記凸部(5)の後方(図示左
側)にもう一箇所凸部(図示せず)を突設することによ
り前記凸部(5)との相互間を相対的に凹部に形成する
と、前記凸部(5)と図示しない凸部との間で相対的に
形成される凹部によっても、段差部5を機能せしめるこ
とができる。
【0017】図1乃至図11に示すように、雌部材2に
は、雄部材1の外周の環状の凸部5に係合して雄部材1
との連結状態を維持するため、前記操作部3の一部に連
結部3Aを形成している。なお図1及び図3に示すよう
に、雌部材2の内周面には、雄部材1との間に介在させ
る二つのOリング6を収容している。
【0018】図4及び図6などに示すように、雌部材2
の内周領域は、その周縁側面に穿設したスリット7のそ
れぞれ逆方向から挿入する一対の操作部3を介して、雄
部材1の外周の環状の凸部5の受入れを可能としてい
る。
【0019】図5乃至図8などに示すように、前記一対
の操作部3は合成樹脂製の弾性素材により形成してお
り、その一端側が二股に分かれた断面略半円弧状に形成
されると共に、それぞれ断面略半円弧状の二股の外側に
弾性辺3Bを一体的に有する。また、断面半円弧状の外側
面に形成した鉤状の突起部3Cが、雌部材2の内周領域の
周縁案内面に形成された係止域8に係止されるようにし
ており、これにより操作部3が不意に雌部材2から抜脱
してしまうことを防止している。
【0020】さらに一対の操作部3は、それぞれ雌部材
2の周縁端辺の逆端方向からそれぞれの弾性辺3Bの押圧
作用によって雄部材1の凸部5の受入れ軌跡(図7及び
図8の円環状領域Xを通る軸心方向の領域)に交叉する
断面略半円弧状の二股脚の内側の端部領域の部分を、連
結部3Aとして有する。すなわち、雌部材2に別体として
構成した一対の操作部3の一部に、連結部3Aを形成して
いる。
【0021】そして、図11に示すように、この連結部3A
には雄部材1と雌部材2との連結状態において、軸心方
向(雄部材1の抜け方向)に少し変位した位置で、連結
部3A自体の外方(拡径方向)への変位を制限するための
当接領域3Dを具備せしめている。
【0022】図9乃至図11などに示すように、この連結
部3Aの当接領域3Dは、段状に形成している。そして、図
11に示すように連結部3Aが雄部材1の凸部5に係合して
軸心方向(雄部材1の抜け方向)に少し変位して、更に
操作部3の誤操作などにより外方(拡径方向)へ変位し
ようとすると、前記当接領域3Dに対応する雌部材2の変
位阻止部9に当接して外方(拡径方向)への変位が制限
されるようにしている。
【0023】図7乃至図11などに示すように、雄部材1
の着脱の際には、前記一対の操作部3は、雄部材1の凸
部5の受入れ軌跡に交叉した連結位置から退避せしめる
べく、それぞれの断面半円弧状の頭部の押圧操作辺3Eを
弾性辺3Bの作用に抗して両側から指で押し込んだり治具
(図示せず)を使用することにより互いに逆端方向へと
変位せしめ、雄部材1の凸部5への係合を解除するよう
にしている。
【0024】すなわち図9に示すように雄部材1と雌部
材2とを連結する際には、前記操作部3の押圧操作辺3E
を指で押し込むことにより連結部3Aを外方(拡径方向)
に変位せしめ、次いで雄部材1を挿入してから(図1の
状態)、図10に示すように連結部3Aを雄部材1の環状の
凸部5と係合する位置に弾性復帰せしめる。一方、雄部
材1と雌部材2との連結状態を解除する際には、前記操
作部3の押圧操作辺3Eを指で押し込むことにより連結部
3Aを外方(拡径方向)に変位せしめた状態(図1の状
態)で、雄部材1を引き抜くようにしている。
【0025】次に、この実施形態のコネクタの使用状態
を説明する。
【0026】このコネクタは、図11に示すように、流体
圧がかかるとその内圧(流体の体積を増大させようとす
る力)の働きで、雄部材1と共にその凸部5に係合して
連結状態を維持するための連結部3Aが少し軸心方向(雄
部材1の抜け方向)に変位する(或いは、雌部材2に対
して雄部材1と共に連結部3Aを抜け方向に少し変位させ
る操作を予め行っておく)。
【0027】そして、その変位した位置では、連結部3A
の当接領域3Dによって連結部3A自体の外方(拡径方向)
への変位が制限され、雌部材2側の連結部3Aと雄部材1
の凸部5とが係合した連結状態は維持される。
【0028】したがって、雄部材1と雌部材2との連結
状態が誤って解除されてしまうような事態が従来よりも
生じにくいという利点がある。また、連結部3Aの段状の
当接領域3Dと雌部材2の変位阻止部9との当接により、
連結部3A材の外方(拡径方向)への変位を確実に制限す
ることができるという利点もある。
【0029】また、雌部材2から雄部材1を外す際に
は、流体圧を止めて、流体圧の作用時に抜け方向に少し
変位した雄部材1を雌部材2の方向へ一旦押し込むこと
により、連結部3Aの当接領域3Dと変位阻止部9との当接
を解除する。そして、一対の操作部3を雄部材1の凸部
5の受入れ軌跡に交叉した連結位置から退避せしめるべ
く互いに逆端方向へと変位せしめ(図1の状態)、雄部
材1の凸部5への係合を解除する。この状態で雌部材2
から雄部材1を引き抜く。
【0030】なお、一対の操作部3はそれぞれ雌部材2
の内周領域の逆端方向から雄部材1の凸部5の受入れ軌
跡に交叉するので、雄部材1へ引抜き方向の力が作用し
た際、操作部3と雄部材1の凸部5とは雌部材2の内周
領域の逆端方向の両側から係合しており、片側領域のみ
で係合するものよりも連結状態が安定であるという利点
もある。 (実施形態2) 次に、実施形態2を実施形態1との相違点を中心に説明
する。
【0031】図12に示すように、この実施形態では雌部
材2の連結部3Aの当接領域3Dを段状ではなく斜面状に形
成し、流体圧の内圧(流体の体積を増大させようとする
力)の働きで連結部3Aが雄部材1と共に軸心方向(雄部
材1の抜け方向)に移動すると、前記連結部3Aが当接領
域3Dの斜面に沿って内方(縮径方向)に変位して雄部材
1を押圧するようにしている。
【0032】したがって、流体圧の内圧の働きで連結部
3Aが雄部材1と共に軸心方向(雄部材1の抜け方向)に
変位しようとする力を、連結部3Aにより雄部材1を押圧
して締め付ける摩擦係合力に変換することができ、雄部
材1と雌部材2の連結力をより大きくすることができる
という利点がある。
【0033】
【発明の効果】この発明は上述のような構成であり、次
の効果を有する。
【0034】雄部材の段差部に係合して連結状態を維持
するための連結部が流体圧の内圧等の働きで軸心方向に
変位しその位置で当接領域により連結部自体の外方への
変位が制限されるので、雄部材と雌部材との連結状態が
誤って解除されてしまうような事態が従来よりも生じに
くいコネクタを提供することができる。
【0035】一対の操作部は断面略半円弧状に形成され
その外側面に形成した鉤状の突起部が雌部材の内周領域
に形成された係止域に係止されるようにしたので、操作
部が不意に雌部材から抜脱してしまうことを防止してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のコネクタの実施形態1であって連結
部を外方に変位せしめて雌部材に雄部材を挿入した状態
を説明する軸方向一部断面図。
【図2】図1のコネクタの雄部材の軸方向半断面図。
【図3】図1のコネクタの雌部材であってその連結部を
挿入していない状態の軸方向半断面図。
【図4】図3のコネクタの雌部材のIV−IV線断面の
矢視図。
【図5】図1のコネクタの操作部の斜視図。
【図6】図1のコネクタのVIII −VIII 線を断面と
し、雄部材を連結していない状態を説明する雌部材の分
解斜視図。
【図7】図1のコネクタで連結部が雄部材の凸部に係合
し雄部材と雌部材が連結した状態を説明するVIII −V
III 線断面の矢視図。
【図8】図1のコネクタのVIII −VIII 線断面の矢視
図。
【図9】図1のコネクタであって雌部材に雄部材を挿入
した状態を説明する要部拡大一部断面図。
【図10】図1のコネクタであって連結部が雄部材の凸
部に係合する位置に弾性復帰した状態を説明する要部拡
大一部断面図。
【図11】図1のコネクタであって連結部が雄部材の凸
部に係合して雄部材の抜け方向に少し変位した状態を説
明する要部拡大一部断面図。
【図12】この発明のコネクタの実施形態2であって連
結部が雄部材の凸部に係合して雄部材の抜け方向に少し
変位した状態を説明する要部拡大一部断面図。
【図13】従来のコネクタであって雌部材に雄部材を挿
入した状態を説明する要部拡大一部断面図。
【図14】従来のコネクタであって雄部材と雌部材とが
連結され流体圧がかかった状態を説明する要部拡大一部
断面図。
【符号の説明】
1 雄部材 2 雌部材 3 操作部 3A 連結部 3C 鉤状の突起部 3D 当接領域 5 段差部 8 係止域 9 変位阻止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嵯峨 秀一 三重県名張市八幡1300番45 ニッタ・ム アー株式会社 名張工場内 (56)参考文献 特開 平8−42766(JP,A) 特開 平10−61859(JP,A) 実公 平1−27379(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 37/00 - 37/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の雄部材と筒状の雌部材とを有し、
    前記雄部材の外周には段差部が形成されると共に、前記
    雌部材は前記段差部に係合して雄部材との連結状態を維
    持する連結部を有し、前記連結部に雄部材と雌部材との
    連結状態において軸心方向に変位した位置で連結部自体
    の外方への変位を制限するための当接領域を具備せし
    、前記雌部材には連結部を有する一対の操作部が具備
    せしめられ、雌部材に挿入した前記操作部により雄部材
    と雌部材との着脱の操作を行うようにし、前記一対の操
    作部は断面略半円弧状に形成され、その外側面に形成し
    た鉤状の突起部が雌部材の内周領域に形成された係止域
    に係止されるようにしたことを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記連結部の当接領域を段状に形成する
    と共に、連結部が雄部材の段差部に係合して軸心方向に
    変位し外方へ変位しようとすると、前記当接領域に対応
    する雌部材の変位阻止部に当接して外方への変位が制限
    されるようにした請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記連結部の当接領域を斜面状に形成す
    ると共に、連結部が流体圧の内圧等の働きで軸心方向に
    変位すると連結部が斜面に沿って内方に変位し雄部材を
    押圧するようにした請求項1記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記段差部は、雄部材の外周に形成した
    凸部により成る請求項1乃至のいずれかに記載のコネ
    クタ。
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JPS59114714U (ja) * 1983-01-20 1984-08-02 未来工業株式会社 管用連結装置
FR2717883B1 (fr) * 1994-03-04 1996-06-14 Hutchinson Dispositif de raccordement rapide et étanche pour conduites tubulaires.
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