JP2654304B2 - 波付管用継手 - Google Patents

波付管用継手

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JP2654304B2
JP2654304B2 JP4067640A JP6764092A JP2654304B2 JP 2654304 B2 JP2654304 B2 JP 2654304B2 JP 4067640 A JP4067640 A JP 4067640A JP 6764092 A JP6764092 A JP 6764092A JP 2654304 B2 JP2654304 B2 JP 2654304B2
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corrugated pipe
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corrugated
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    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L25/00Constructive types of pipe joints not provided for in groups F16L13/00 - F16L23/00 ; Details of pipe joints not otherwise provided for, e.g. electrically conducting or insulating means
    • F16L25/0036Joints for corrugated pipes
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L37/00Couplings of the quick-acting type
    • F16L37/08Couplings of the quick-acting type in which the connection between abutting or axially overlapping ends is maintained by locking members
    • F16L37/10Couplings of the quick-acting type in which the connection between abutting or axially overlapping ends is maintained by locking members using a rotary external sleeve or ring on one part
    • F16L37/101Couplings of the quick-acting type in which the connection between abutting or axially overlapping ends is maintained by locking members using a rotary external sleeve or ring on one part in which the coupling is coaxial with the pipe

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、波付管用継手に関
し、詳しくは、ジャバラ状に成形された合成樹脂管等か
らなり、可とう電線管等として利用される波付管を、配
管構造部材に連結固定したり、波付管同士を連結固定し
たりするのに用いる継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】波付管は、建築物の配線施工の際に、電
線を通して保護しておく電線管に用いられており、軽量
で強度も高く自由に曲げることができるので、配線施工
の作業性を向上でき、施工コストを削減できる等の利点
を有している。波付管は、電線管以外にも、各種の線材
を保護する保護管や空気等の流体を通すパイプあるいは
ホースとしても利用されている。
【0003】波付管を配線ボックス等の構造部材に連結
固定したり、波付管同士を接続するには、専用の継手
(コネクタ)が使用される。これは、波付管の管壁は軸
方向に沿ってジャバラ状にうねっており外面には凹凸が
ついているので、従来の通常の鋼管や合成樹脂パイプの
ような滑らかな外面を有する管を接続するための継手を
そのまま使用することはできず、波付管の凹凸形状に適
した継手が必要になるのである。
【0004】図7は、従来における波付管用継手の構造
を示しており、短いパイプ状をなす継手本体1の両端に
は雄ねじ1a,1bが切られている。継手本体1よりも
径の大きな筒状をなすナット2は、内面に雌ねじ2aが
形成されているとともに、ナット2の端縁から内面に沿
って軸方向に延びる爪片2bが周方向に多数設けられ、
爪片2bの先端には中心に向かって突出する爪部2cが
設けられている。ナット2は、合成樹脂等から形成され
ていて、爪片2bが付け根の部分を基点にして弾力的に
屈曲もしくは旋回できるようになっている。
【0005】図8は、波付管を接続した状態であり、ナ
ット2の爪片2bを設けた側の端部から波付管3を挿入
すると、爪片2bが弾力的に屈曲変形して波付管3を通
過させた後、爪片2bが復元することにより、爪部2c
が波付管3の外面に形成されている谷部3aに嵌まって
係止される。一旦ナット2に挿入された波付管3を元の
方向に引き抜こうとすると、波付管3と爪部2cの当接
箇所に爪片2bを中心側に旋回させる方向の力が作用す
ることになるので、前記爪部2cが波付管3の谷部3a
に余計に押し付けられることになり、波付管3は移動で
きない。このようにして、波付管3がナット2に連結固
定される。ナット2の雌ねじ2aを継手本体1の一方の
雄ねじ1aにねじ込み、継手本体1の他方の雄ねじ1b
を配線ボックス等の構造部材4にねじ込み固定すること
によって、波付管3の取付施工が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】建築物の配線施工等に
おいては、設計の変更や施工ミスその他の原因で、波付
管3の長さや接続箇所を変える等、一旦施工した波付管
3を取り外す場合がある。このときには、継手本体1か
らナット2および波付管3を取り外すだけでなく、波付
管3をナット2からも取り外す必要が生じることが多
い。
【0007】ところが、前記のような構造を有する従来
の波付管用継手では、継手本体1にねじ込み接続された
ナット2は、ナット2を回すことによって継手本体1か
ら取り外すことができるが、ナット2から波付管3を取
り外すのが困難であるという問題があった。前記したよ
うに、ナット2の爪部2cが波付管3の谷部3aに係止
されており、波付管3をナット2から引き抜こうとする
ほど、爪部2cが谷部3aに食い込むように押し付けら
れることになるので、一旦ナット2と波付管3を連結し
てしまうと、再び取り外すことは極めて困難である。
【0008】そのため、従来は、図9に示すように、ナ
ット2の取付位置よりも内側(X−X線位置)で波付管
3を切断した後、ナット2側に残った短い波付管3を矢
印方向、すなわち波付管3の凹凸で爪部2cを押動した
ときに爪片2bが外周側に押し除けられる方向に移動さ
せて抜き取るようにしていた。波付管3の本体部分には
再びナット2を挿入取付して新たな施工を行う。
【0009】しかし、この方法では、波付管3の切断、
抜き取り、および、ナット2の再装着という工程が必要
であり、工数が多くなって作業性が極めて悪いものであ
る。また、ナット2側に残った短い波付管3を引き抜く
際には、爪部2cおよび爪片2bの弾力的な移動に合わ
せて丁寧にゆっくりと引き抜かなければならず、大変に
面倒であり、波付管3を強引に引き抜くと、爪部2cや
爪片2bを損傷してナット2が再使用できなくなる。さ
らに、ナット2を短い波付管3とともに捨ててしまった
り、取り外したナット2を再使用するまでの間に紛失し
てしまったりする可能性も高く、ナット2を保管してお
いたり、無くなったナット2を補充する等、ナット2の
管理が面倒で余計なコストが掛かることになる。
【0010】そこで、この発明の課題は、前記したよう
な従来における波付管用継手の問題点を解消し、ナット
と波付管の取り外し作業が簡単かつ確実に行え、ナット
を損傷したり紛失したりする心配もない波付管用継手を
提供することにある。
【0011】上記課題を解決する、この発明にかかる波
付管用継手は、継手本体と継手本体に連結自在な筒状の
ナットからなり、ナットの内面には、継手本体への連結
側と反対側になる端部側を基点にして軸方向に延び外周
側と中心側に向かって弾力的に旋回可能な爪片、およ
び、爪片の先端でナットの中心に向かって突出した爪部
を備えてなり、波付管をナット内に挿入し、前記爪部を
波付管外面の谷部に係止して、波付管とナットを固定す
る波付管用継手において、ナットの爪片には先端が軸方
向に突出する操作部を備え、ナットの内面で爪と別の
位置には係合凸部を備えており、継手本体の外周面には
ナットの係合凸部と摺動自在に係合する係合溝を備え、
この係合溝は、継手本体の端縁から軸方向につづく導入
部と、導入部の端部から軸方向と直交する周方向につづ
く固定部と、固定部から軸方向に奥側へ延び前記係合凸
部が進入できる移動部とからなり、さらに、継手本体の
端部には、先細り状をなし、ナットの前記操作部に当接
する押動部を備えていることを特徴とする
【0012】継手本体およびナットの基本的な構造は、
通常の波付管用継手と同様でよい。例えば、継手本体
は、一端にナットを連結し、他端を配線ボックス等の構
造部材に連結して、波付管を構造部材に連結固定するも
ののほか、継手本体の両端にナットを連結して、波付管
同士を連結固定するものなどがある。継手本体を構造部
材に連結する部分の構造は、ねじ接続や嵌合接続その
他、通常の各種管継手における接続構造が自由に利用で
きるが、継手本体とナットおよびナットと波付管との連
結構造を下記のような構造にする。
【0013】ナットには、基本的に従来の波付管用継手
と同様の爪片を設けておく。爪片は、筒状をなすナット
の内面で、一方の端部を基点にして軸方向に延び外周側
と中心側に向かって弾力的に旋回可能に設けられる。爪
片は、ナットの内周方向全体に等間隔で複数個並べてお
くのが、波付管の全周を均等に係止できて好ましいが、
爪片の設置個数や間隔は自由に変更できる。爪片は、ナ
ットの本体部分と一体成形して、素材自体の弾性で弾力
的に旋回可能になったものが好ましいが、爪片をナット
本体と別の材料で形成したり、爪片に弾力的な付勢力を
加えるバネを設けておくこともできる。
【0014】爪部は、取り付ける波付管の凹凸形状に合
わせて、波付管の谷部に係合できる形状および位置に設
けておく。波付管と接触する爪部の側面のうち、波付管
をナットに挿入する際に当接する側面に傾斜をつけてお
くと、波付管の挿入がスムーズに行える。爪片には、先
端が軸方向に突出する操作部を備えておく。操作部は、
継手本体の軸方向端部に設けられる押動部と当接できる
ように、爪部よりも軸方向の先端側に設けておくのが好
ましい。操作部は、継手本体の押動部に当接したとき
に、互いに滑り易く、また、外周側に持ち上げられ易い
形状をなすものが好ましい。具体的には、操作部の内周
側の端縁を切り落として傾斜をつけておくと、上記のよ
うな操作が行われ易くなる。
【0015】爪の内面で、前記爪と別の位置には係合
凸部を備えておく。係合凸部は、後述する継手本体の係
合溝に沿って摺動可能な形状であれば、角台状あるいは
円形台状、楕円台状その他の任意の突起形状が採用でき
る。係合凸部の形成位置は、前記した爪片の動作の邪魔
にならない位置であれば任意の位置で良い。係合凸部は
単独でもよいが、ナットの直径方向で対向する位置等に
複数個設けておけば、ナットと継手本体をスムーズに作
動させたり、ナットと継手本体の組て立て強度を高めた
りすることができる。係合凸部は、ナットの他部分と一
体形成されていてもよいし、合成樹脂製のナットに金属
製の係合凸部を接合するものでもよい。
【0016】継手本体の外周面に形成しておく係合溝
は、ナットの係合凸部が滑らかに摺動できる形状あるい
は深さに形成しておく。係合溝のうち、導入部は、継手
本体の端縁から軸方向につづくように設けられる。導入
部は、継手本体に軸方向につづくように設けられる。導
入部は、継手本体に軸方向から嵌めるナットの係合凸部
を、係合溝に導き入れることができれば、比較的短くて
も十分であり、また、正確に軸方向と平行でなくてもよ
い。
【0017】固定部は、ナットの係合凸部を係合した状
態で、ナットを軸方向に引き抜いたり、使用中に振動や
衝撃が加わっても、ナットが抜け出さないような形状お
よび長さを有する。そのため、軸方向と直交する周方向
に形成し、係合凸部を確実に係合しておける長さが必要
である。固定部の一部に係合凸部よりも狭く、かつ、弾
力的に変形できる部分を設けたり、係合凸部を押圧する
バネを設けておけば振動や衝撃が加わっても係合凸部が
外れ難くなる。
【0018】移動部は固定部から軸方向に奥側へ延び係
合凸部が進入できるように設けられている。つまり、移
動部では固定部に対し直交する軸方向に向かって奥に延
びており、係合凸部は軸方向に奥側に向かって直進して
ゆけるのである。この移動部は、ナットが継手本体の奥
側に押された場合、ナット全体が継手本体の奥側に十分
な距離だけ移動し、爪片の操作部が継手本体の押動部に
当接して、爪片および爪部の作動量を確保できるだけの
長さが必要である。
【0019】継手本体の端部に形成する押動部は、ナッ
トの爪片の操作部に当接させたときに、押動部で操作部
すなわち爪片および爪部を外周側に移動できるような形
状を備えており、そのために、先端に向けて細くなる先
細り状をなしている。先細りとは、直線的に傾斜してい
るだけであってもよいし、曲線的に傾斜していたり、一
部に段差がついていてもよい。
【0020】この発明にかかる波付管用継手は、前記し
た電気配線用可とう電線管の接続に用いるだけでなく、
従来、波付管が用いられている各種の管類の接続にも用
いることができる。空気等の流体を流す波付管に適用す
る場合には、波付管の挿入部分に、シール構造を設けて
おくこともできる。
【0021】
【作用】継手本体とナットを組み立てるには、ナットの
係合凸部が継手本体の係合溝に係合されるようにして、
継手本体の端部にナットを嵌める。ナットの係合凸部は
継手本体の端部から係合溝の導入部に入る。その後、ナ
ットを軸方向から周方向に回動させれば、係合凸部が導
入部から固定部に入り、係合凸部と固定部との係合作用
により、ナットと継手本体が連結固定される。すなわ
ち、継手本体と軸方向と直交する周方向に沿って形成さ
れた固定部に係合凸部が係合されると、ナットの軸方向
への移動(抜け方向への移動)が阻止されるので、継手
本体からナットが抜け出すことがない。
【0022】ナットに波付管を取り付けるには、従来と
同様に、波付管をナットの内部に挿入して、ナットの爪
部を波付管外面の谷部に係止させればよい。継手本体に
ナットおよび波付管を取り付けた状態で、通常の波付管
用継手と同様に使用される。つぎに、継手本体から波付
管を取り外す方法を説明する。係合凸部が固定部から移
動部に進入するようにナットを押すと、ナットが奥側に
移動し、これに伴いナット内面の爪片すなわち操作部も
奥側に移動する。そうすると、操作部は継手本体の先端
に設けられた押動部に当接する。なおもナットが押され
て継手本体の奥側に移動すると、爪片の操作部が先細り
状をなす押動部の傾斜面に沿って乗り上げた状態にな
り、爪片が外周側に旋回して、爪部が波付管の谷部から
外周側に外れることになり、波付管と爪部との係合が解
除される。この状態で、波付管をナットから引き抜け
ば、波付管は何ら抵抗を受けずにスムーズに引き出され
ることになる。つまり、ナットを少し押して波付管を引
くだけでよいのである。
【0023】また、ナットから波付管を引き抜いた後、
別の波付管をナットに挿入する際は、ナットを押すこと
を止め、別の波付管を押し込むだけである。また、波付
管を接続するとき、爪部を外周方向に押し広げることに
なるが、移動部があると、波付管が爪部を押し広げる力
が操作部を押動部の傾斜に沿って乗り上げさせる力とし
ても作用し、爪部は外周側へ旋回する。波付管の挿入力
は押し広げ力と乗り上げ力に分散されるため、爪部の押
し広げ力より小さくなり、同時に操作部の押動部への乗
り上げ力よりも小さくなるという関係で挿入力の低減も
期待できる。
【0024】したがって、この発明にかかる波付管用継
手では、継手本体とナットは一体的に組立てられたまま
の状態で、波付管の挿入および取り外しが可能である。
また、ナットの押圧操作のみで、波付管の谷部に爪片の
爪部を係合させた状態および係合を解除させた状態を選
択操作することができ、波付管の固定および固定解除が
簡単かつ迅速に行え、作業性はすこぶる良い。
【0025】
【実施例】ついで、この発明の実施例を図面を参照しな
がら以下に詳しく説明する。図1および図2は、波付管
を配線ボックス等の構造部材に取り付けるための波付管
用継手の構造を示している。波付管用継手は、筒状の継
手本体10と、継手本体10よりも径が大きく短い筒状
のナット20とからなる。継手本体10およびナット2
0は、合成樹脂もしくは金属で形成されている。後述す
る爪片のように弾力的に繰り返し変形させられる構造を
有するナット20は、弾力性に優れた合成樹脂からなる
のが好ましい。
【0026】ナット20の内面には、図3および図4に
その断面構造を示すように、一方の端部を基点にして軸
方向にナット20の中央付近までつづく細片状の爪片2
2が、周方向に等間隔で多数並べて設けられている。爪
片22の先端近くには、中心に向かって突出する突起状
の爪部24が設けられている。爪部24は、波付管30
の外面に存在する谷部32の形状に合わせて形成されて
おり、爪部24が谷部32に嵌まり込むようになってい
る。爪部24の先端側の側面はほぼ垂直に形成され、爪
部24の付け根側の側面には傾斜がつけられている。爪
片22は、爪部24からさらに軸方向に延びて、先端が
操作部26となっている。操作部26の内周側の縁は斜
めに切り落とされており、後述する継手本体10の押動
部による押動操作が行い易くなっている。
【0027】ナット20の内面で、前記爪片22を形成
した側とは反対側の位置に係合凸部28が形成されてい
る。係合凸部28は、角台状に突出しており、後述する
継手本体10の係合溝に嵌まる。係合凸部28は、ナッ
ト20の内面で直径方向の対向位置にそれぞれ設けられ
ている。(図1では、片方の係合凸部28しか表わされ
ていない。)ナット20の外面には、周方向に多数の刻
みや凹凸線を形成して、回動操作や取り扱い時に滑らな
いようにしている。
【0028】つぎに、継手本体10は、一端にナット連
結部12を備え、他端に雄ねじ部16が形成されてい
る。雄ねじ部16の付け根にはフランジ部18が設けら
れている。雄ねじ部16は、継手本体10を構造部材に
連結固定するための接続手段であり、通常の配線ボック
ス等への連結構造と同様のものが設けられている。ナッ
ト連結部12には、外周面に沿って浅い係合溝50が設
けられている。係合溝50は、導入部52、固定部54
および移動部54aからなり、継手本体10にナット2
0を嵌めたときに、ナット20の係合凸部28が係合溝
50に嵌まり込んで前記各部52〜54aに沿って自由
に摺動できるようになっている。係合溝50のうち、導
入部52は継手本体10の端縁から軸方向に沿って短く
つづいており、導入部52の端部で固定部54につなが
っている。固定部54は、軸方向と直交する周方向に延
びている。移動部54aは、固定部54の端部より軸方
向奥側に延びるように設けられている。なお、係合溝5
0は、ナット連結部12の外周で直径方向で対向する位
置に対称形状でそれぞれ設けられており、前記したナッ
ト20の一対の係合凸部28,28にそれぞれ係合する
ようになっている。
【0029】ナット連結部12の端縁には、押動部14
が設けられている。押動部14は、ナット連結部12の
外周縁を斜めに切り落として形成されており、先端に向
かって先細り状をなしている。継手本体10のナット連
結部12側の内径は、取り付ける波付管30の外形と同
じか少し大きめをなし、奥部途中には段差17が形成し
てあって、雄ねじ部16側の内径は小さくなっている。
したがって、ナット連結部12側から挿入された波付管
30は、段差17の部分まで挿入されることになる。
【0030】上記のような構造を備えた継手本体10お
よびナット20の使用方法について説明する。まず、継
手本体10とナット20の連結方法を説明すると、図1
に示すように、継手本体10の係合溝50のうち導入部
52とナット20の係合凸部28とを位置合わせした状
態で、ナット20を軸方向から継手本体10のナット連
結部12に嵌め込んでいくと、係合凸部28が導入部5
2に沿って移動して、ナット20が継手本体10に嵌ま
り込む。ナット20の係合凸部28が係合溝50の導入
部52の先まで移動した段階で、ナット20を係合溝5
0の固定部54の方向(図1で時計回り方向A)に回す
と、係合凸部28が固定部54に沿って移動する。こう
して、係合凸部28と係合溝50の固定部54とが係合
すれば、その後、ナット20を軸方向に引き抜こうとし
ても、係合凸部28と係合溝50との係合により移動を
阻止されることになり、ナット20は継手本体10に連
結固定されたことになる。この状態では、図3に示すよ
うに、ナット20の爪片22の先端に設けられた操作部
26は、継手本体10の押動部14との間に、少し間隔
をあけた状態で配置される。
【0031】ナット20を継手本体10から取り外す際
には、ナット20を前記と逆の方向に回して、係合凸部
28を固定部54から導入部52との接続点まで移動さ
せてから、ナット20を軸方向に引き抜けばよい。つぎ
に、ナット20と波付管30の連結方法を説明する。図
3にみるように、ナット20と波付管30の連結固定
は、基本的には従来の継手と同じように行われる。すな
わち、ナット20の内部に波付管30を挿入して、ナッ
ト20の爪部24が波付管30外面の谷部32に係合さ
れることによって、波付管30とナット20が固定され
る。このとき、波付管30をナット20が固定される。
このとき、波付管30をナット20の奥側に向けて移動
させたときには、波付管30の谷部32の側面が、ナッ
ト20の爪部24の傾斜した側面に当接することによ
り、爪部24を押し上げ、爪片22を外周側に旋回移動
させる方向に力が作用するので、比較的スムーズに波付
管30を差し込むことができる。しかし、波付管30を
逆方向に移動させようとすると、波付管30の谷部32
の側面が、ナット20の爪部24の垂直な側面に当接す
るので、外周側に押し上げる方向の力が作用せず、しか
も爪片22を中心側に向かって旋回させる方向に力が作
用するので、爪部24が余計に谷部32の奥に押し付け
られる。したがって、波付管30をナット20に挿入す
るのは容易であるが、一端挿入された波付管30をナッ
ト20から引き抜くことは出来ない。
【0032】波付管30をナット20から取り外すに
は、ナット全体を軸方向に押す。そうすると、ナット2
0の係合凸部28が係合溝50の固定部54から移動部
54aに入る。移動部54aは軸方向の奥に向かって延
びているので、係合突起28およびナット20は継手本
体10の奥に向かって移動することになる。この状態を
図4に示しており、ナット20全体が継手本体10の奥
側に向かって移動している。ナット20の内面では、爪
片22先端の操作部26が、継手本体10の押動部14
に向かって移動するので、操作部26が押動部14の傾
斜に沿って乗り上げ、爪片22全体が外周側に向かって
旋回することになる。爪片22が外周側に旋回すると、
爪部24も波付管30の谷部32から外れて外周側に移
動する。この状態で、波付管30をナット20から引き
抜けば、全く抵抗なくスムーズに引き抜くことができ、
波付管30をナット20から取り外すことができる。
【0033】波付管30を取り外した後、ナット20を
押すのを止めれば、爪片22は弾性で元に戻るため、爪
片22の操作部26は継手本体10の押動部14から離
れて、爪部24も元の位置に戻るので、新たな波付管3
0を挿入して連結固定することができる。したがって、
波付管用継手に最初に波付管を取り付ける際にも、構造
部材等に継手本体およびナットを先に連結固定して取り
付けておき、この取付済みのナットを波付管に挿入し
て、前記したような操作で連結固定することができる。
【0034】以上に説明したように、この発明にかかる
波付管用継手では、使用中の何れの段階においても、継
手本体10からナット20を取り外す必要はなく、継手
本体10にナット20を取り付けたままで、波付管30
のみを自由に取り付けたり取り外したりすることができ
る。つぎに、図5および図6には、波付管30同士を直
線的に連結するために使用する波付管用継手の実施例を
示している。なお、基本的な構造は前記実施例と共通し
ているので、共通する部分には同じ符号を付け、相違す
る部分を主にして説明する。
【0035】前記実施例では、継手本体10の一端にナ
ット連結部12を設け、他端には構造部材へ接続する雄
ねじ部16を設けていたが、この実施例では、継手本体
10の中央に筒状部19を設け、この筒状部19の両端
に同一構造のナット連結部12をそれぞれ設けている。
そして、各ナット連結部12にナット20が取り付けら
れる。ナット連結部12や係合溝50等あるいはナット
20の構造は前記実施例と同じであり、詳しい説明は省
略する。
【0036】したがって、継手本体10の両側に取り付
けられたナット20に、それぞれ別の波付管30を連結
固定すれば、波付管30を直線的につなぐことができ
る。左右のナット20およびナット連結部12に、口径
の異なるものを用いれば、異径の波付管30同士を直線
的につなぐことも可能になる。
【0037】
【発明の効果】以上に述べた、この発明にかかる波付管
用継手によれば、ナットの係合凸部と継手本体との係合
動作により、波付管を係合固定する爪片の爪部を、波付
管外面の谷部に係合させたり係合解除させたりすること
ができるようになるので、波付管の取り付けおよび取り
外しが極めて迅速・簡単かつ確実に行えるようになる。
【0038】すなわち、ナットおよび波付管を継手本体
に取り付けたままでも、ナットを奥に押すだけで波付管
の固定を解除して波付管を取り外すことができ、従来の
ように、まず、継手本体からナットおよび波付管を取り
外し、ついで波付管を切断した後で、ナットから波付管
を引き抜くような面倒な作業は不要になる。その結果、
波付管の取り付け取り外し作業が極めて簡単になり、作
業の能率化を図ることができる。
【0039】しかも、ナットは継手本体から取り外す必
要がないので、取り外したナットを保管しておく手間が
掛からず、ナットを紛失する心配も解消される。さら
に、ナットから波付管を取り外す際には、ナットの爪部
を波付管の谷部から完全に外した状態にできるので、従
来のように、爪部と谷部が係合したままで波付管を引き
抜く必要はなく、小さな力でもスムーズに引き抜くこと
ができるとともに、引き抜き作業の際にナットの爪部や
爪片を損傷したり変形させてしまったりする問題も解消
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の波付管用継手を示す斜視図である。
【図2】実施例の波付管用継手を示す半断面側面図であ
る。
【図3】図1の波付管用継手で波付管を固定した状態の
要部拡大断面図である。
【図4】図1の波付管用継手で波付管の固定を解除した
状態の要部拡大断面図である。
【図5】他の実施例の波付管用継手を示す斜視図であ
る。
【図6】他の実施例の波付管用継手を示す半断面側面図
である。
【図7】従来の波付管用継手を示す斜視図である。
【図8】従来の波付管用継手の使用状態の断面図であ
る。
【図9】従来の波付管用継手でのナットと波付管の取り
外し方法を示す断面図である。
【符号の説明】
10 継手本体 14 押動部 20 ナット 22 爪片 24 爪部 26 操作部 28 係合凸部 30 波付管 32 谷部 50 係合溝 52 導入部 54 固定部 54a 移動部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 継手本体と継手本体に連結自在な筒状の
    ナットからなり、ナットの内面には、継手本体への連結
    側と反対側になる端部側を基点にして軸方向に延び外周
    側と中心側に向かって弾力的に旋回可能な爪片、およ
    び、爪片の先端でナットの中心に向かって突出した爪部
    を備えてなり、波付管をナット内に挿入し、前記爪部を
    波付管外面の谷部に係止して、波付管とナットを固定す
    る波付管用継手において、ナットの爪片には先端が軸方
    向に突出する操作部を備え、ナットの内面で爪と別の
    位置には係合凸部を備えており、継手本体の外周面には
    ナットの係合凸部と摺動自在に係合する係合溝を備え、
    この係合溝は、継手本体の端縁から軸方向につづく導入
    部と、導入部の端部から軸方向と直交する周方向につづ
    く固定部と、固定部から軸方向に奥側へ延び前記係合凸
    部が進入できる移動部とからなり、さらに、継手本体の
    端部には、先細り状をなし、ナットの前記操作部に当接
    する押動部を備えていることを特徴とする波付管用継
    手。
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