JP2652788B2 - 船外機付ボートのパワーステアリング装置 - Google Patents

船外機付ボートのパワーステアリング装置

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JP2652788B2 JP62272741A JP27274187A JP2652788B2 JP 2652788 B2 JP2652788 B2 JP 2652788B2 JP 62272741 A JP62272741 A JP 62272741A JP 27274187 A JP27274187 A JP 27274187A JP 2652788 B2 JP2652788 B2 JP 2652788B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、エンジンを搭載した船外機の操舵を、電
動モータでパワーアシストするようにしたパワーステア
リング装置に関する。
(従来の技術) 従来の船外機の操舵は、すべて手動にておこなわれて
いたが、この手動操舵機構を示したのが第5図である。
この第5図において1は船体で、その船尾にブラケッ
ト2を固定している。3はブラケット2に固定した筒状
のガイド部材で、船尾の縁に対して平行に配置してい
る。4はこのガイド部材3に摺動自在に内装したスライ
ド部材で、その一端にはステアリングケーブル5の一端
を連結している。6はステアリングケーブル5を巻回す
る巻回部材で、ハンドル7の回転軸8の先端に固定して
いる。9は上記スライド部材4の他端に連結したリンク
部材、10は上記ブラケット2に揺動自動に取り付けた揺
動レバーで、上記リンク部材9の先端を揺動レバー10の
先端に回動自在に連結している。11は船尾に回動自在に
設けた船外機で、上記船外機11に設けたブラケット12に
上記揺動レバー10を固定している。このようにした船外
機11は、そのエンジン搭載部11aを水上に位置させると
ともに、図示していないスクリューを水中に位置させる
ようにしている。
しかして、ハンドル7を回してステアリングケーブル
5を巻回部材6に巻き込んだり、あるいはそこから導出
したりすると、それにともなってスライド部材4が往復
動作する。そして、スライド部材4が往復動作すると、
その往復動がリンク部材9を介して揺動レバー10に伝達
され、当該レバー10が揺動する。
上記のように揺動レバー10が揺動すれば、船外機11も
揺動するもので、ハンドル7を回せば、その回転方向に
応じて船外機11も回動し、所望の転舵が可能になるもの
である。
(本発明が解決しようとする問題点) 上記のようにマニュアル操舵方式にした従来の装置で
は、次のような問題があった。
すなわち船外機のスクリューの回転反力の作用で、当
該船体1には直進航行を阻害する方向の力が作用する。
そのために直進航行するときでも、運転者には操舵反力
が伝わるので、運転者が非力なときや長時間航行のとき
などに、その疲労が大きくなるという問題があった。
また、船体のピッチングが激しくなると、スクリュー
の後方に位置する操舵制御板も上下するが、特に船体が
斜めの状態で上下したりすると、操舵制御板が水を切る
ときにトルクが発生し、操舵がふらつく等の問題もあっ
た。
この発明の目的は、操舵力をバランスさせるととも
に、操舵反力を軽減した装置を提供することである。
(問題点を解決する手段) この発明は、ハンドルの回転軸に設けた巻回部材と、
この巻回部材に一端を巻き回したステアリングケーブル
と、このステアリングケーブルの他端を連結したリンク
部材と、このリンク部材の移動にともなって揺動する揺
動レバーと、この揺動レバーの揺動にともなって回動す
る船外機とを備えた船外機付ボートのステアリング装置
を前提にするものである。
そして、上記装置を前提にしつつ、この発明は、ギヤ
ケースのラック部材をそのラック方向に移動可能に設
け、さらに、このラック部材にかみ合わせたピニオンを
減速機を介して電動モータに連係するとともに、上記ス
テアリングケーブの伝達力に応じた信号を出力する操舵
力センサを設け、この操舵力センサの出力信号に応じて
電動モータの制御信号を出力するコントローラを備えた
点に特徴を有する。
(本発明の作用) この発明は、上記のように構成したので、ハンドルを
回転すれば、それにともなって電動モータが駆動して、
その操舵力をパワーアシストする。また、電動モータの
動力を、減速機、ピニオン及びラック部材を介して操舵
制御板に伝達されるようにしているので、操舵反力が作
用してもそれがハンドルまで伝わらない。
(本発明の効果) この考案の装置によれば、電動モータの駆動力で、操
舵力をパワーアシストするので、運転者の負担が軽くな
る。また、航行中の操舵反力がハンドルまで伝わらない
ので、運転者に過重な負担をかけることがなくなる。
(本発明の実施例) 実施例を示した第1〜4図において、13は筒状のギヤ
ケースで、その両端に設けた取り付け片14、15の先端を
上記ブラケット2の両サイドに固定し、当該ギヤケース
13をガイド部材3と平行にしている。16は一側にラック
17を形成したラック部材で、上記ギヤケース13の両端に
設けた軸受18、19で摺動自在に支持されるとともに、そ
の両端をギヤケース13から突出させている。そして、こ
のラック部材16の片側突出端には、上記リンク部材9の
基端を固定している。したがって、このラック部材16が
軸方向に移動すれば、リンク部材9が回動し、前記と同
様に揺動レバー10を揺動させるものである。20、21はギ
ヤケース13の両端とラック部材16の両端との間に設けた
ブーツで、当該ギヤケース13内にダストが侵入するのを
防止するためのものである。
また、上記ギヤケース13には、第3図からも明らかな
ようにピニオン22を設けるているが、このピニオン22の
一方の軸23は、当該ギヤケース13に設けたベアリング24
で支持されている。
そして、このピニオン22の他方の軸25には、第1キャ
リヤ26を嵌着するとともに、この第1キャリヤ26の筒部
26aを、ギヤケース13に設けたベアリング27で回転自在
に支持している。そして、このピニオン22の他方の軸25
の先端にはベアリング28を埋め込んでいる。
rはピニオン22と電動モータmとを連係する減速機、
29はこの減速機のケーシングで、上記軸25の先端を、こ
のケーシング29内に突出させている。30は第2キャリヤ
で、その中心部分に突出させた回転軸31の先端に支持軸
32を突出させ、この支持軸32を上記ベアリング28に挿入
して、当該第2キャリヤ30を回動自在に支持している。
33は上記回転軸30に嵌着した第1サンギヤ、34は第1
キャリヤ26に回転自在に設けた第1遊星ギヤ、35はケー
シング29の内周に固定したリングギヤで、上記第1遊星
ギヤ34は、第1サンギヤ33とリングギヤ35との両方にか
み合せている。したがって、第1サンギヤ33が回転すれ
ば、第1遊星ギヤ34が自転しながら、第1サンギヤ33の
回りを公転し、第1キャリヤ26を回すものである。
36は電動モータmの出力軸で、この出力軸36には第2
サンギヤ37を嵌着している。33は第2キャリヤ30に設け
た第2遊星ギヤで、この第2遊星ギヤ38は上記サンギヤ
37とリングギヤ35との両方にかみ合わせている。したが
って、電動モータmを回転して第1サンギヤ37を回転す
れば、第2遊星ギヤ34が自転しながら第2サンギヤ37の
回りを公転して、第2キャリヤ30を回動するものであ
る。
aはケーシング13に連接した操舵力センサで、このセ
ンサaのケース39にはセンサ本体40を内装している。こ
のセンサ本体40の一端すなわち第4図右端には、フラン
ジ部41を形成するとともに、このフランジ部41の内側に
も別のフランジ部42を形成し、これら両フランジ部41、
42間に所定の間隔を保持している。このようにした両フ
ランジ部41、42間にはスプリングシート43、44を摺動自
在に嵌合するとともに、これらスプリングシート43、44
間にスプリング45を介在させている。そして、上記スプ
リングシート43、44は、ケース39内に形成したストッパ
部46、47にも接触しうる外径を保持している。
さらに、このセンサ本体40には縮径部48を形成すると
ともに、この縮径部48には歪みゲージ49を取り付けてい
るが、この歪みゲージ49は船体1に設けたコントローラ
Cに接続している。また、この縮径部48に隣接した部分
にはストッパとしての環状突部50を形成するとともに、
この環状突部50はケース39に形成した段部51、52の範囲
で移動できるようにしている。
上記のようにしたセンサ本体40の外端には、伝達ロッ
ド53の一端を連結するとともに、この伝達ロッド53の他
端は、ステアリングケーブル5に設けた連動片54に固定
している。
なお、図中符号55はコントローラCに接続したドライ
バである。
しかして、ハンドル7を回すと、その操舵力が、ステ
アリングケーブル5→スライド部材4→リンク部材9→
揺動レバー10を介して船外機11に伝達されるとともに、
その操舵力が連動片54及び伝達ロッド53を介してセンサ
本体40にも伝達される。そこで、このセンサ本体40がス
プリング45に抗して引っ張られたり押されたりするが、
このときにセンサ本体40の縮径部48に歪みが生じる。こ
の歪みを歪みセンサ49で検出して、その検出信号をコン
トローラCに入力する。
コントローラCでは、上記歪みセンサ49の出力信号に
応じてパワーアシストすべき操舵力を演算し、その演算
信号に応じて電動モータmの出力とその回転方向を制御
する。
上記のように制御された出力で電動モータmが駆動す
ると、その出力軸36とともに第2サンギヤ37が回転す
る。第2サンギヤ37が回転すれば、それにともなって第
2遊星ギヤ38が自転しながら第2サンギヤの回りを公転
するので、第2キャリヤ30が回転する。この第2キャリ
や30の回転にともなって、第1サンギヤ33が回転すると
ともに、第1遊星ギヤ34が自転しながら第1サンギヤ33
の回りを公転するので、第1キャリヤ26が回転するとと
もピニオン22も回転する。
このようにピニオン22が回転すれば、ラック部材16が
当該ピニオン22の回転方向に応じて左右いずれかにスラ
イドし、リンク部材9を回動して揺動レバー10を揺動す
るとともに、船外機11を所定の方向に転舵する。
つまり、この実施例によれば、操舵力を電動モータm
の出力で、パワーアシストすることができるので、その
操舵力が軽くなる。また、ピニオン22は減速機rを介し
て電動モータmに連係しているので、水中の操舵反力が
ハンドル7まで伝わることがない。
【図面の簡単な説明】
図面第1〜4図はこの発明の実施例を示すもので、第1
図は要部の斜視図、第2図はラック部材とスライド部材
との関係を示す断面図、第3図は減速機とピニオンとの
関係を示す断面図、第4図は操舵力センサの断面図、第
5図は従来の装置の要部を示した斜視図である。 5……ステアリングケーブル、6……巻回部材、7……
ハンドル、8、31……回転軸、9……リンク部材、10…
…揺動レバー、11……船外機、13……ギヤケース、16…
…ラック部材、22……ピニオン、r……減速機、m……
伝動モータ、a……操舵力センサ、C……コントロー
ラ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドルの回転軸に設けた巻回部材と、こ
    の巻回部材に一端を巻き回したステアリングケーブル
    と、このステアリングケーブルの他端を連結したリンク
    部材と、このリンク部材の移動にともなって揺動する揺
    動レバーと、この揺動レバーの揺動にともなって回動す
    る船外機とを備えた船外機付ボートのステアリング装置
    において、ギヤケースのラック部材をそのラック方向に
    移動可能に設け、さらに、このラック部材にかみ合わせ
    たピニオンを減速機を介して電動モータに連係するとと
    もに、上記ステアリングケーブルの伝達力に応じた信号
    を出力する操舵力センサを設け、この操舵力センサの出
    力信号に応じて電動モータの制御信号を出力するコント
    ローラを備えてなる船外機付ボートのパワーステアリン
    グ装置。
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