JP3904479B2 - 船外機の操舵装置 - Google Patents

船外機の操舵装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3904479B2
JP3904479B2 JP2002160321A JP2002160321A JP3904479B2 JP 3904479 B2 JP3904479 B2 JP 3904479B2 JP 2002160321 A JP2002160321 A JP 2002160321A JP 2002160321 A JP2002160321 A JP 2002160321A JP 3904479 B2 JP3904479 B2 JP 3904479B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outboard motor
electric motor
gear
fixed
hull
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002160321A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004001639A (ja
Inventor
秀昭 高田
博 水口
博 渡部
義則 増渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2002160321A priority Critical patent/JP3904479B2/ja
Priority to US10/446,966 priority patent/US7134924B2/en
Priority to CA002430548A priority patent/CA2430548C/en
Publication of JP2004001639A publication Critical patent/JP2004001639A/ja
Priority to US10/998,056 priority patent/US20050095931A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3904479B2 publication Critical patent/JP3904479B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gear Transmission (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は船外機の操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、船外機の操舵装置の動力源は、例えば、船外機に取り付けられたティラーハンドルを手動によって転舵するティラーハンドルタイプや、プッシュプルケーブルを介して操舵機構を遠隔操作するリモートコントロールタイプなど、そのほとんどが人力によるものであった。また、船外機とは別体の構成、即ち後付けの構成として、図9に示すように、船外機100の前方(船体側)においてステー102を介して操舵用の油圧シリンダ104を取り付け、リンク機構106を介してティラーハンドル108の転舵をパワーアシストすることも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した人力によるものは、操舵荷重が重いなどの理由により、操舵フィーリングが良くないといった不具合があった。また、後付けの油圧シリンダを用いる操舵装置にあっては、構成が複雑になり、部品点数および重量の増加を伴うと共に、船外機前方(船体側)から船体後部にかけて、装置を取り付けるためのスペースが必要になるといった不具合があった。
【0004】
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、操舵フィーリングを向上させることができ、さらには構成を簡素にして部品点数および重量の増加を招くことがないと共に、船外機前方(船体側)から船体後部にかけてのスペースを損なわないようにした船外機の操舵装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を解決するために、この発明は請求項1項において、上部に内燃機関を搭載すると共に、下部に前記内燃機関で駆動されるプロペラを備え、船体の後尾に取りつけられて前記船体を推進させる船外機の操舵装置において、前記船外機の内部に電動モータを配置すると共に、前記電動モータをスイベルケースの上部に固定し、前記電動モータの出力をギヤを介してスイベルシャフトに固定されたマウントフレームに伝達して回転させ、よって前記プロペラを転舵させるように構成した。
【0006】
船外機の内部に電動モータを配置し、その出力でスイベルシャフトを回転させてプロペラを転舵させるように構成したので、電動モータによる応答性が高く、精度の良い制御が可能となり、操舵フィーリングを向上させることができる。また、操舵装置を船外機と別体に構成した場合に比して構成が簡素なため、部品点数および重量の増加を招くことがないと共に、船外機前方(船体側)から船体後部にかけてのスペースを損なうことがない。
【0008】
また、電動モータをスイベルケースの上部に固定し、電動モータの出力をギヤを介してスイベルシャフトに固定されたマウントフレームに伝達して回転させ、よってプロペラを転舵させるように構成したので、電動モータ(駆動部)とマウントフレーム(被転舵部)を同一直線上に配置することができ、よってさらなる省スペース化を達成することができると共に、ガタツキなどが生じることがなく、応答性の高い、良好な操舵フィーリングを得ることができる。
【0009】
また、請求項項にあっては、上部に内燃機関を搭載すると共に、下部に前記内燃機関で駆動されるプロペラを備え、船体の後尾に取りつけられて前記船体を推進させる船外機の操舵装置において、前記船外機の内部に電動モータを配置すると共に、前記電動モータをスイベルケースの下部に固定し、前記電動モータの出力をギヤを介してスイベルシャフトに固定されたロアマウントセンターハウジングに伝達して回転させ、よって前記プロペラを転舵させるように構成した。
【0010】
船外機の内部に電動モータを配置し、その出力でスイベルシャフトを回転させてプロペラを転舵させるように構成したので、電動モータによる応答性が高く、精度の良い制御が可能となり、操舵フィーリングを向上させることができる。また、操舵装置を船外機と別体に構成した場合に比して構成が簡素なため、部品点数および重量の増加を招くことがないと共に、船外機前方(船体側)から船体後部にかけてのスペースを損なうことがない。また、電動モータをスイベルケースの下部に固定し、電動モータの出力をギヤを介してスイベルシャフトに固定されたロアマウントセンターハウジングに伝達して回転させ、よってプロペラを転舵させるように構成したので、電動モータ(駆動部)とロアマウントセンターハウジング(被転舵部)を同一直線上に配置することができ、よってさらなる省スペース化を達成することができると共に、ガタツキなどが生じることがなく、応答性の高い、良好な操舵フィーリングを得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に即してこの発明の一つの実施の形態に係る船外機の操舵装置を説明する。
【0014】
図1はその船外機の操舵装置を全体的に示す概略図であり、図2は図1の部分説明側面図である。
【0015】
図1および図2において、符10は内燃機関、プロペラシャフト、プロペラなどが一体化された船外機を示す。船外機10は、船体(船舶)12の船尾にスターンブラケット14(図2に示す)を介して装着される。
【0016】
図2に示す如く、船外機10は、その上部(重力方向(矢印gで示す)において上方)に内燃機関(以下「エンジン」という)16を備える。エンジン16は火花点火式の直列4気筒で2200ccの排気量を備えるガソリンエンジンからなる。エンジン16は水面上に位置し、エンジンカバー18で覆われて船外機10の内部に配置される。エンジンカバー18で被覆されたエンジン16の付近には、マイクロコンピュータからなる電子制御ユニット(以下「ECU」という)20が配置される。
【0017】
また、船外機10は、その下部にプロペラ22およびラダー23を備える。ラダー23は、プロペラ22付近に固定され、それ自体は独立して回動することはない。プロペラ22は、図示しないクランクシャフト、ドライブシャフト、ギヤ機構およびシフト機構を介してエンジン16の動力が伝達され、船体12を前進あるいは後進させる。
【0018】
図1に示す如く、船体12の操縦席付近にはステアリングホイール24が配置される。ステアリングホイール24の付近には舵角センサ24Sが配置され、操縦者によって入力されたステアリングホイール24の回転に応じた信号を出力する。また操縦席の右側にはスロットルレバー26およびシフトレバー28が配置され、それらの操作は図示しないプッシュプルケーブルを介してエンジン16のスロットルバルブおよびシフト機構(共に図示せず)に伝達される。
【0019】
さらに、操縦席付近には、船外機10のチルト角度を調整するためのパワーチルトスイッチ30と、トリム角度を調整するためのパワートリムスイッチ32が配置され、操縦者によって入力されるチルトのアップ・ダウンおよびトリムのアップ・ダウンの指示に応じた信号を出力する。上記した舵角センサ24S、パワーチルトスイッチ30およびパワートリムスイッチ32の出力は、信号線24L,30L,32Lを介してECU20に送られる。
【0020】
ECU20は、信号線24Lを通じて送られた舵角センサ24Sの出力に応じて電動モータ42(図2に示す)を動作させることにより、船外機10を操舵してプロペラ22およびラダー23の向きを転舵し、船体12を左右に旋回させる。
【0021】
また、ECU20は、信号線30L,32Lを通じて送られたパワーチルトスイッチ30およびパワートリムスイッチ32の出力に応じて公知のパワーチルトトリムユニット44を動作させ、船外機10のチルト角度およびトリム角度を調整する。
【0022】
図3は、図2を拡大した拡大説明側面図である。尚、同図において、前方(船体12側)に向かって右側のスターンブラケット14を取り外して示すと共に、図の一部を透視して示す。
【0023】
図3に示すように、パワーチルトトリムユニット44は、1本のチルト角度調整用の油圧シリンダ442(以下「チルト用油圧シリンダ」という)と、2本の(図では1本のみ表れる)トリム角度調整用の油圧シリンダ(以下「トリム用油圧シリンダ」という)444を一体的に備える。
【0024】
チルト用油圧シリンダ442の一端は、図3に示すようにスターンブラケット14に固定されて船体12に固定されると共に、他端(ピストンロッド)はスイベルケース50に固定される。また、トリム用油圧シリンダ444の一端は、チルト用油圧シリンダ442と同様にスターンブラケット14に固定されて船体12に固定されると共に、他端(ピストンロッド)はスイベルケース50に当接される。
【0025】
スイベルケース50は、チルティングシャフト52を介し、チルティングシャフト52を中心とする相対変位自在にスターンブラケット14と接続される。また、スイベルケース50は、その内部にスイベルシャフト54が回動自在に収容される。スイベルシャフト54は、その上端がマウントフレーム56に固定されると共に、下端がロアマウントセンターハウジング58に固定される。マウントフレーム56とロアマウントセンターハウジング58は、アンダーカバー60およびエクステンションケース62(より具体的にはそれらに被覆されるマウント)に固定される。
【0026】
また、スイベルケース50の上部50Aには、前記した電動モータ42と、電動モータ42の出力を減速するギヤボックス(ギヤ機構)66が固定される。
【0027】
図4は、スイベルケースの上部50A付近を拡大して示す部分拡大側面図である。また、図5は、電動モータ42と、スイベルケース50と、マウントフレーム56と、ギヤボックス66とを重力方向において上方から見た説明図である。尚、図5において符70は、平面視の船外機10の外形線の垂直投影面を示す。
【0028】
図4および図5に良く示すように、電動モータ42は、船外機10の内部(船外機の外形線の垂直投影面70内)においてスイベルケース50に固定されると共に、同様に船外機10の内部に固定されたギヤボックス66を介してマウントフレーム56に接続される。
【0029】
具体的に説明すると、電動モータ42の出力軸に固定される出力軸ギヤ42aは、ギヤボックス66内において、出力軸ギヤ42aよりも径大(即ち歯数の多い)の第1のギヤ66aに噛合される。
【0030】
第1のギヤ66aには、それよりも径小(即ち歯数の少ない)の第2のギヤ66bが同軸上に固定され、第2のギヤ66bは、それよりも径大の第3のギヤ66cに噛合される。第3のギヤ66cの同軸上には、ギヤボックス66の外方において、それよりも径小の第4のギヤ66dが固定される。
【0031】
ここで、マウントフレーム56の円弧状の端部側面には、第4のギヤ66dよりも径大のマウントフレームギヤ56aが形成される。そのマウントフレームギヤ56aに、前記した第4のギヤ66dが噛合されることにより、電動モータ42の出力が減速されてマウントフレーム56に伝達される。
【0032】
即ち、電動モータ42の回転出力によってマウントフレーム56が回動させることにより、船外機10の水平方向の操舵がパワーアシストされ、よってプロペラ22およびラダー23が転舵される。尚、船外機10の全舵角量は、左転舵30度、右転舵30度の合計60度である。
【0033】
このように、船外機10の内部に取り付けられた電動モータ42によって船外機10を操舵(回動)することから、応答性が高く、精度の良い制御が可能となり、操舵フィーリングを向上させることができる。さらに、操舵装置を船外機と別体に構成した場合に比して部品点数および重量の増加を招くことがないと共に、船外機10の前方(船体側)から船体12の後部にかけてのスペースを損なうことがない。
【0034】
また、電動モータ42をスイベルケースの上部50Aに固定すると共に、ギヤを介してスイベルシャフト54に固定されたマウントフレーム56を回転させてプロペラ22を転舵させることから、電動モータ(即ち駆動部)42とマウントフレーム(即ち被転舵部)56を同一直線上に配置することができ、よってさらなる省スペース化(特に船外機10の内部空間における省スペース化)を達成することができると共に、ガタツキなどが生じることがなく、応答性の高い、良好な操舵フィーリングを得ることができる。
【0035】
次いで、図6および図7を参照してこの発明の第2の実施の形態に係る船外機の操舵装置について説明する。
【0036】
図6は、第2の実施の形態に係る船外機の操舵装置を示す部分説明側面図である。また、図7は、電動モータ42と、スイベルケース50と、ロアマウントセンターハウジング58とを重力方向において下方から見た説明図である。尚、図6において、簡略化のため、パワーチルトトリムユニット44の図示を省略する。
【0037】
従前の実施の形態との相違点について説明すると、この実施の形態にあっては、図6および図7に示すように、電動モータ42は、船外機10の内部(船外機の外形線の垂直投影面70内)において、スイベルケース50の下部50Bに固定される。
【0038】
また、ロアマウントセンターハウジング58の円弧状の端部側面には、電動モータ42の出力軸に固定される出力軸ギヤ42よりも径大のロアマウントセンターハウジングギヤ58aが形成され、出力軸ギヤ42とロアマウントセンターハウジングギヤ58aを直接噛合させることにより、電動モータ42の出力が減速させてロアマウントセンターハウジング58に伝達される。
【0039】
即ち、電動モータ42の回転出力によってロアマウントセンターハウジング58が回動されることにより、船外機10の水平方向の操舵がパワーアシストされ、よってプロペラ22およびラダー23が転舵される。尚、この実施の形態においても、船外機10の全舵角量は、左転舵30度、右転舵30度の合計60度である。
【0040】
このように、第2の実施の形態にあっては、船外機10の内部に取り付けられた電動モータ42によって船外機10を操舵(回動)することから、応答性が高く精度の良い制御が可能となり、操舵フィーリングを向上させることができる。さらに、操舵装置を船外機と別体に構成した場合に比して部品点数および重量の増加を招くことがないと共に、船外機10の前方(船体側)から船体12の後部にかけてのスペースを損なうことがない。
【0041】
また、電動モータ42をスイベルケースの下部50に固定すると共に、ギヤを介してスイベルシャフト54に固定されたロアマウントセンターハウジング58を回転させてプロペラ22を転舵させることから、電動モータ(即ち駆動部)42とロアマウントセンターハウジング(即ち被転舵部)5を同一直線上に配置することができ、よってさらなる省スペース化(特に船外機10の内部空間における省スペース化)を達成することができると共に、ガタツキなどが生じることがなく、応答性の高い、良好な操舵フィーリングを得ることができる。
【0042】
また、図6に示すように、マウントフレーム56にティラー80を設けたことから、手動で操舵することもでき、電動モータ42に故障が生じた場合などにあっても操舵が可能となる。
【0043】
尚、残余の構成は第1の実施の形態と同様なため、図示および説明を省略する。
【0044】
次いで、図8を参照してこの発明の第3の実施の形態に係る船外機の操舵装置について説明する。
【0045】
図8は、第3の実施の形態に係る船外機の操舵装置を示す部分説明斜視図である。
【0046】
従前の実施の形態との相違点について説明すると、この実施の形態にあっては、図8に示すように、電動モータ42の出力軸に出力軸リールギヤ42a1が固定されると共に、スイベルシャフト54に、そのマウントフレーム56との接合部付近において、スイベルシャフトリールギヤ54aが固定される。
【0047】
出力軸リールギヤ42a1とスイベルシャフトリールギヤ54aは、リールギヤと噛合するホルダを備えたケーブル90が巻き付けられることによって接続され、ケーブル90を押し引きすることによって電動モータ42の出力がスイベルシャフト54に伝達される。
【0048】
即ち、電動モータ42の回転出力によってケーブル90が進退されてスイベルシャフト54が回動されることにより、船外機10の水平方向の操舵がパワーアシストされ、よってプロペラ22およびラダー23が転舵される。尚、この実施の形態においても、船外機10の全舵角量は、左転舵30度、右転舵30度の合計60度である。
【0049】
このように、出力軸リールギヤ42a1とスイベルシャフトリールギヤ54aをケーブル90によって接続するため、電動モータ(駆動部)42とスイベルシャフト(被転舵部)54との相対位置関係に制約を生じることがないため、電動モータ42の配置位置の自由度が増し、電動モータを船外機内部の任意の位置に取り付けることができる。このため、この実施の形態にあっては、電動モータ42を、リールギヤハウジング92を介してアンダーカバー60内に固定するようにした。これにより、一層の省スペース化を達成することができると共に、電動モータ42を海水や埃などから保護することができる。
【0050】
また、船外機10の内部に取り付けられた(アンダーカバー60内に固定することから、当然の如く、電動モータ42は船外機10の内部に固定されることとなる)電動モータ42によって船外機10を操舵(回動)することから、応答性が高く、精度の良い制御が可能となり、操舵フィーリングを向上させることができる。さらに、操舵装置を船外機と別体に構成した場合に比して部品点数および重量の増加を招くことがないと共に、船外機10の前方(船体側)から船体12の後部にかけてのスペースを損なうことがない。
【0051】
また、図示は省略するが、第2の実施の形態と同様にマウントフレーム56にティラー80を接続することで手動で操舵することもでき、よって電動モータ42に故障が生じた場合などにあっても操舵が可能となる。
【0052】
尚、残余の構成は第1の実施の形態と同様なため、図示および説明を省略する。
【0053】
上記の如く、この発明の第1の実施の形態においては、上部に内燃機関(エンジン16)を搭載すると共に、下部に前記内燃機関で駆動されるプロペラ22を備え、船体12の後尾に取りつけられて前記船体を推進させる船外機10の操舵装置において、前記船外機10の内部に電動モータ42を配置すると共に、前記電動モータ42をスイベルケース50の上部50Aに固定し、前記電動モータ42の出力をギヤ(出力軸ギヤ42a、ギヤボックス66、マウントフレームギヤ56a)を介してスイベルシャフト54に固定されたマウントフレーム56に伝達して回転させ、よって前記プロペラ22(およびラダー23)を転舵させるように構成した。
【0055】
また、第2の実施の形態においては、上部に内燃機関(エンジン16)を搭載すると共に、下部に前記内燃機関で駆動されるプロペラ22を備え、船体12の後尾に取りつけられて前記船体を推進させる船外機10の操舵装置において、前記船外機10の内部に電動モータ42を配置すると共に、前記電動モータ42をスイベルケース50の下部50Bに固定し、前記電動モータ42の出力をギヤ(出力軸ギヤ42a、ロアマウントセンターハウジングギヤ58a)を介して前記スイベルシャフト54に固定されたロアマウントセンターハウジング58に伝達して回転させ、よって前記プロペラ22(およびラダー23)を転舵させるように構成した。
【0056】
また、第3の実施の形態においては、前記電動モータ42の回転をリールギヤ(出力軸リールギヤ42a1、スイベルシャフトリールギヤ54a)およびケーブル90を介して前記スイベルシャフト54に伝達するように構成した。
【0057】
【発明の効果】
請求項1項にあっては、船外機の内部に電動モータを配置し、その出力でスイベルシャフトを回転させてプロペラを転舵させるように構成したので、電動モータによる応答性が高く精度の良い制御が可能となるため、操舵フィーリングを向上させることができる。また、操舵装置を船外機と別体に構成した場合に比して構成が簡素なため、部品点数および重量の増加を招くことがないと共に、船外機前方(船体側)から船体後部にかけてのスペースを損なうことがない。
【0058】
また、電動モータをスイベルケースの上部に固定し、電動モータの出力をギヤを介してスイベルシャフトに固定されたマウントフレームに伝達して回転させ、よってプロペラを転舵させるように構成したので、電動モータ(駆動部)とマウントフレーム(被転舵部)を同一直線上に配置することができ、よってさらなる省スペース化を達成することができると共に、ガタツキなどが生じることがなく、応答性の高い、良好な操舵フィーリングを得ることができる。
【0059】
請求項項にあっては、船外機の内部に電動モータを配置し、その出力でスイベルシャフトを回転させてプロペラを転舵させるように構成したので、電動モータによる応答性が高く、精度の良い制御が可能となり、操舵フィーリングを向上させることができる。また、操舵装置を船外機と別体に構成した場合に比して構成が簡素なため、部品点数および重量の増加を招くことがないと共に、船外機前方(船体側)から船体後部にかけてのスペースを損なうことがない。また、電動モータをスイベルケースの下部に固定し、電動モータの出力をギヤを介してスイベルシャフトに固定されたロアマウントセンターハウジングに伝達して回転させ、よってプロペラを転舵させるように構成したので、電動モータ(駆動部)とロアマウントセンターハウジング(被転舵部)を同一直線上に配置することができ、よってさらなる省スペース化を達成することができると共に、ガタツキなどが生じることがなく、応答性の高い、良好な操舵フィーリングを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態に係る船外機の操舵装置を全体的に示す説明図である。
【図2】図1の部分説明側面図である。
【図3】図2を拡大した拡大説明側面図である。
【図4】図3を部分的に拡大した部分拡大側面図である。
【図5】図3に示す電動モータとスイベルケースとギヤボックスとマウントフレームとを上方から見た説明図である。
【図6】この発明の第2の実施の形態に係る船外機の操舵装置を示す部分説明側面図である。
【図7】図6に示す電動モータとスイベルケースとロアマウントセンターハウジングとを下方から見た説明図である。
【図8】この発明の第3の実施の形態に係る船外機の操舵装置を示す部分説明斜視図である。
【図9】従来技術に係る船外機の操舵装置を示す説明図である。
【符号の説明】
10 船外機
12 船体(船舶)
16 エンジン(内燃機関)
22 プロペラ
42 電動モータ
42a 出力軸ギヤ
42a1 出力軸リールギヤ
50 スイベルケース
54 スイベルシャフト
54a スイベルシャフトリールギヤ
56 マウントフレーム
56a マウントフレームギヤ
58 ロアマウントセンターハウジング
58a ロアマウントセンターハウジングギヤ
66 ギヤボックス
90 ケーブル

Claims (2)

  1. 上部に内燃機関を搭載すると共に、下部に前記内燃機関で駆動されるプロペラを備え、船体の後尾に取りつけられて前記船体を推進させる船外機の操舵装置において、前記船外機の内部に電動モータを配置すると共に、前記電動モータをスイベルケースの上部に固定し、前記電動モータの出力をギヤを介してスイベルシャフトに固定されたマウントフレームに伝達して回転させ、よって前記プロペラを転舵させるようにしたことを特徴とする船外機の操舵装置。
  2. 上部に内燃機関を搭載すると共に、下部に前記内燃機関で駆動されるプロペラを備え、船体の後尾に取りつけられて前記船体を推進させる船外機の操舵装置において、前記船外機の内部に電動モータを配置すると共に、前記電動モータをスイベルケースの下部に固定し、前記電動モータの出力をギヤを介してスイベルシャフトに固定されたロアマウントセンターハウジングに伝達して回転させ、よって前記プロペラを転舵させるようにしたことを特徴とする船外機の操舵装置。
JP2002160321A 2002-05-31 2002-05-31 船外機の操舵装置 Expired - Fee Related JP3904479B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002160321A JP3904479B2 (ja) 2002-05-31 2002-05-31 船外機の操舵装置
US10/446,966 US7134924B2 (en) 2002-05-31 2003-05-29 Outboard motor steering system
CA002430548A CA2430548C (en) 2002-05-31 2003-05-30 Outboard motor steering system
US10/998,056 US20050095931A1 (en) 2002-05-31 2004-11-29 Outboard motor steering system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002160321A JP3904479B2 (ja) 2002-05-31 2002-05-31 船外機の操舵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004001639A JP2004001639A (ja) 2004-01-08
JP3904479B2 true JP3904479B2 (ja) 2007-04-11

Family

ID=30429771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002160321A Expired - Fee Related JP3904479B2 (ja) 2002-05-31 2002-05-31 船外機の操舵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3904479B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4791738B2 (ja) * 2005-03-07 2011-10-12 本田技研工業株式会社 船外機のチルト装置
JP2008049990A (ja) * 2006-07-26 2008-03-06 Yamaha Marine Co Ltd 船外機の操舵装置
JP2009012767A (ja) * 2008-10-23 2009-01-22 Yamaha Marine Co Ltd 船外機の操舵装置および船外機
KR102040418B1 (ko) * 2018-11-08 2019-11-04 제정락 선박용 수평형 선외기 모듈

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004001639A (ja) 2004-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6835109B2 (en) Shift mechanism for outboard motor
US7267587B2 (en) Steering system of outboard motor
JP4220970B2 (ja) 船舶推進構造および船舶駆動装置
US7134924B2 (en) Outboard motor steering system
US8246399B2 (en) Outboard marine motor that allows a large steering angle
JP4308087B2 (ja) 船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置
JP2008018882A (ja) 船外機の変換ユニット
JP3904479B2 (ja) 船外機の操舵装置
JP2005313822A (ja) 船外機の操作装置
CA2721006C (en) Steering device for outboard engine
JP3980939B2 (ja) 船外機
JP3867055B2 (ja) 船外機の操舵装置
JP3762372B2 (ja) 船外機
JP4713631B2 (ja) 船外機
JP3715966B2 (ja) 船外機のシフトチェンジ装置
JP3757209B2 (ja) 船外機のシフトチェンジ装置
JP4571533B2 (ja) 船舶推進機の電動パワーステアリング装置
JP2003231498A (ja) 小型船舶の前後進切替装置
JP3739750B2 (ja) 船外機の操舵装置
JP2006001354A (ja) 船外機の操舵装置
JPH01114590A (ja) 船外機付ボートのパワーステアリング装置
CA2455608C (en) Outboard motor
JP4617376B2 (ja) 船外機
JP4434916B2 (ja) 船外機のシフト装置
JP2004245349A (ja) 船外機のシフトチェンジ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060919

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100119

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120119

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140119

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees