JP2650708B2 - 追記型光デイスクの再使用防止器 - Google Patents

追記型光デイスクの再使用防止器

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JP2650708B2 JP2657488A JP2657488A JP2650708B2 JP 2650708 B2 JP2650708 B2 JP 2650708B2 JP 2657488 A JP2657488 A JP 2657488A JP 2657488 A JP2657488 A JP 2657488A JP 2650708 B2 JP2650708 B2 JP 2650708B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、使用済みの追記型光デイスクの読み取りが
行なえなくなるようにして再使用の防止を可能にした追
記型光デイスクの再使用防止器に関する。
〔従来の技術〕
コンピユータの外部記憶装置には、従来、磁気テー
プ、磁気デイスク等の磁気記録媒体が主として用いられ
てきたが、近年、高密度大容量化が可能で保持寿命が長
く且つ磁気の影響を受けない光デイスクが注目されてい
る。
光デイスクは、再生専用型、追記型及び書き換え型の
3種に大別できる。これらの中で追記型は、一度だけ書
き込みが可能で消去が不可能な構造を有するものである
が、例えば銀行業務等に需要が見込まれている。
第4図および第5図は追記型光デイスクの一例を示す
断面図およびピツト形成部の詳細を示す拡大断面図であ
る。
この種の追記型光デイスクは、トラツキング信号に対
応するグループ(案内手段)及びアドレス信号に対応す
るプレピツト(例えば、凹み)が予じめ形成されてお
り、これらの信号をレーザビーム等を用いた光学的手段
によつて読み出しつつ情報信号を記録する構成が通常と
られている。
第4図、第5図に示すようにデイスク基板21の片面に
三角溝状のグループ22が螺旋状に形成されており、該グ
ループ22上にグループ22よりも深い矩形溝状のプレピツ
ト23が配設されている。そして、上記デイスク基板21の
上記グループ22及びプレピツト23の形成面に記録層24が
形成されて、1枚の記録媒体が構成される。さらに、こ
の光情報記録デイスクにおいては、上記記録層24を内向
きにし、かつこれら記録層24,24の間に空隙25が形成さ
れるようにして、2枚のデイスク基板21,21の内周部及
び外周部が接合されている。
上記の光情報記録デイスクにおいては、上記グループ
22に沿つて記録用放射線ビームを照射することによつ
て、第5図に示すように、グループ22の裏側に記録ピツ
ト26が開設される。また、上記のようにして記録ピツト
26が開設された記録済みデイスク27のグループ22に沿つ
て再生用放射線ビームを照射することによつて、情報信
号を読み出すことができる。また、光情報記録デイスク
を反転することによつて、即ち、放射線ビーム入射側に
入り換えることによつて、2つの記録層24,24に情報を
記録することができる。
ところで、記録がなされておりならが廃棄処分にされ
た追記型光デイスクは、記録内容を消去することができ
ないため、原型を止どめた状態のまま処分した場合には
第3者の手に渡つて悪用される等の恐れがある。このた
め、従来においては、デイスク使用者が廃棄時に切断機
等を用いて切断し、再使用を不可能にし、未然に事故等
の防止を図つている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、追記型光デイスクに対する従来の再使用防止
手段は、デイスクの切断のために大型の切断装置を用い
る必要がある。このため、設置スペースを取られると共
に切断装置等の購入のために相当な費用を負担せねばな
らない不都合がある。
しかも、ディスクの材料のリサイクル性から見た場
合、上記切断粉砕方式では、ディスク自作の材料(ポリ
カーボネートやアクリル樹脂)に記録材が付着したまま
切断されるため、両材料を別々に回収することは難しく
リサイクル性は阻害される。
このリサイクル性から見れば、ディスク状態のまま
で、例えば、ディスクを回転させながら、ディスク材か
ら掻き落すなどして記録材を分離し、両材料を回収する
(特にその大部分を占めるディスク材を回収する)方式
が実現し易くなる。
本発明は、上記従来技術の実情に鑑みてなされたもの
で、簡単かつ小型な構成によりデイスクの再使用防止を
可能にする追記型光デイスクの再使用防止器を提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明は、デイスク表面に
接触して傷を付けることのできる突状物を可動部材に設
け、この可動部材を本体ケースに配設すると共に、使用
時に前記可動部材を駆動できるようにしたものである。
〔作用〕
本発明によれば、突起物を有する回転体は、回転ヤス
リと同等の機能を有し、追記型光デイスクの読み出し面
に摺接させることにより、接触面に傷を生じさせ、読み
出し面を部分的に不透明にさせ、データ読み出しを不可
能にすることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明による再使用防止器を示す断面図であ
る。本実施例においては、操作性を向上させるために、
本体ケースを2脚にし、脚間に光デイスクを介挿する構
成例を示している。
本体ケース1は筒形を成し、その一端には開閉自在に
固定用アーム2が蝶着されている。本体ケース1には、
乾電池3及び該乾電池3を駆動源とする直流モータ4が
内蔵されている。本体ケース1の側面には乾電池3とモ
ータ4間の回路中に接続された電源スイツチ5が、その
操作部を露出させるようにして取付けられている。
モータ4の回転軸にはギヤ6が装着され、このギア6
に噛合し、このギヤ6と直交する方向に回転するベベル
ギヤ7が本体ケース1に軸支されている。ベベルギヤ7
の中心部には係着片8が設けられ、この係着片8に回転
部材9を嵌着できるようにされている。回転部材9の表
面には刺状、ヤスリ状等の突状物10が形成されている。
一方、固定用アーム2の先端の内側には、回転部材9に
対向させて固定ピン11が装着されている。固定ピン11は
表面に複数の短いピンが植設されている。
固定用アーム2は、本体ケース1に一対のピン12によ
つて回動自在に支持されており、閉脚時に追記型光デイ
スク20の両面を回転部材9の突状物10と固定ピン11とに
よつて押圧把持することができる。さらに本体ケース1
の回転部材9の装着端が、回転部材9の回転によつて位
置ずれが生じるのを防止するため、回転部材9の周辺近
傍の本体ケース1より複数のピン12を突出させている。
次に、以上の構成により再使用防止器30の使用法につ
いて説明する。
まず、第1図及び第2図に示すように、再使用防止器
30を手に持ち、ホチキスを用いる要領で廃棄対象の追記
型光デイスク20を挟み込む。そして、本体ケース1を押
下し、第3図のように回転部材9の突状物10及びピン12
が読み出し面に圧接し、その裏面に固定ピン11が圧接す
るようにする。この状態を保持したまま本体ケース1の
側面に設けられている電源スイツチ5をオンにすると、
モータ4に通電され、モータ4の回転がギア6,7を介し
て回転部材9に伝達され、回転部材9が回転する。回転
部材9が回転することによつて、追記型光デイスク20の
読み出し面には、円形の擦り傷13が形成される。この擦
り傷13によつて透明であつたデイスク表面が不透明(曇
りガラス状)になり、データの読み出しができなくな
り、追記型光デイスク20の再使用はできなくなる。この
ような擦り傷13をデイスク面上に複数を形成することに
より、データ読み出しを完璧に防止することができる。
なお、回転部材9の回転により本体ケース1の先端は、
かなりの振動となるが、ピン12及び固定ピン11によつて
位置決めがなされているため、振れが抑えられ、回転部
に位置づれ等を生じさせることがない。
擦り傷13は、追記型光デイスク20の一部分に形成され
るのみで、これらの間には読み出し防止対策が直接なさ
れることは無いのであるが、擦り傷13の部分において読
み出しエラーが発生し、以後の読み出しはできなくなる
ので、実用上特に問題を生じることは無い。
なお、以上の実施例では、擦り傷13を回転部材9によ
つて行なうものとしたが、回転手段によるもの以外の手
段、例えば往復動による構成にしてもよい。この場合の
駆動源として、電磁バイブレータ、圧電素子、リニアモ
ータ等が考えられる。
また、乾電池3に代えて、ニツケルカドミウム(Ni−
Cd)電池等の充電可能な2次電池を用いることができる
ほか、AC100V等から降圧して直流電力を得るパワーアダ
プター等を電源とすることもできる。
さらに、上記実施例では、固定用アーム2を用いる構
成にしたが、このアームを除去した構成であつてもよ
い。
〔発明の効果〕
以上説明した通り、本発明によれば、突状物をデイス
ク表面に接触移動させて擦り傷を形成できるようにした
ので、簡単な構成によつて追記型光デイスクのデータ読
み出しを不可能にし、再使用を防止することが可能にな
る。
しかも、上記再使用,誤使用防止処理後は、ディスク
の原形(円盤状)を保っているため、記録材とディスク
材との分離が容易になり、特にその大部分のディスク材
のリサイクル性の向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は第1
図の再使用防止器の使用法を説明する斜視図、第3図は
本発明に係る回転部材のデイスクに対する接触状況を示
す詳細断面図、第4図は追記型光デイスクの一例を示す
断面図、第5図は第4図の光デイスクのピツト形成部の
詳細を示す拡大断面図である。 1……本体ケース、2……固定用アーム、4……モー
タ、7……ベベルギヤ、9……回転部材、10……突状
物、11……固定ピン、12……ピン、20……追記型光デイ
スク。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手持ち可能な形状及び大きさを有する本体
    ケースと、突状物が表面に形成されると共に可動自在に
    させて前記本体ケースに露出状態に設置される可動部材
    と、該可動部材の表面が追記型光デイスクの読み出し面
    を摺接するように駆動する駆動手段とを具備することを
    特徴とする追記型光デイスクの再使用防止器。
JP2657488A 1988-02-09 1988-02-09 追記型光デイスクの再使用防止器 Expired - Fee Related JP2650708B2 (ja)

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