JP2002184149A - ディスクカートリッジおよびディスクドライブ - Google Patents

ディスクカートリッジおよびディスクドライブ

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JP2002184149A
JP2002184149A JP2000375127A JP2000375127A JP2002184149A JP 2002184149 A JP2002184149 A JP 2002184149A JP 2000375127 A JP2000375127 A JP 2000375127A JP 2000375127 A JP2000375127 A JP 2000375127A JP 2002184149 A JP2002184149 A JP 2002184149A
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明 高橋
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秀春 田島
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 薄型で、かつ信頼性の高いディスクカートリ
ッジを提供する。 【解決手段】 情報の記録及び/又は再生が行われる記
録層を有し、円盤形状のディスク1と、ディスクの一方
の面の一部の領域を覆うディスクカバー2とより構成さ
れ、ディスクとディスクカバーとを接続する接続手段と
を備え、ディスクカバーが設けられている面とは反対側
の面を外部に露出させてディスクの記録及び/又は再生
を行うヘッドを近づけディスクドライブ装置自体の厚み
を薄くする構成を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光磁気記録
や相変化記録を行う光ディスクなどのディスク状記録媒
体を備えたディスクカートリッジおよび該ディスクカー
トリッジを用いるディスクドライブに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルデータを記録するディス
ク装置としては、磁気の変化を検出することによってデ
ータを読み取る磁気ディスクや、レーザなどのビームを
照射し、反射光の光強度などを検出することによってデ
ータを読み取る光ディスクなどが用いられている。
【0003】磁気ディスクとしては、フロッピー(登録
商標)ディスクやZIPディスク、JAZ(登録商標)
ディスクなどの媒体交換が可能なものと、ハードディス
クドライブなどの媒体交換を行わないものとがある。こ
のような磁気ディスクにおいては、記録密度を高くする
ためには、媒体上の記録面と磁気ヘッドとの間隙を小さ
くする必要があるが、これによって塵埃の影響を受けや
すくなるという問題がある。特に、媒体交換型の磁気デ
ィスクの場合には、たとえディスクをカートリッジ内に
収めたとしても、塵埃が内部に侵入する可能性は高く、
信頼性に対する課題が生じている。
【0004】一方、ハードディスクドライブでは、密閉
した筐体内にハードディスクを収め、媒体交換を行わな
い構成とすることによって、装置内部に塵埃が侵入する
ことを防止している。これにより、ハードディスクドラ
イブでは、記録密度の上昇が著しく進んでいる。しかし
ながら、媒体交換は行えない構造であるので、記録容量
が一杯になった場合には、ハードディスクドライブを増
設するか、記録しているデータを他の交換可能な記録媒
体に移動させるというような処理が必要となる。
【0005】これに対して、光ディスクは、情報が記録
されるディスクの表面と、情報を読み取るための光学ヘ
ッドとの間の距離が1mm以上離れている構成となって
いる。すなわち、光ディスクにおいては塵埃に対する影
響が小さいので、記録密度が比較的高いにも拘らず、媒
体交換が可能な形態で広く普及している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、様々な製品に光
ディスクを使用するディスク装置が搭載されるようにな
っている。例えばノートパソコンなどの持ち運びを考慮
した製品や、携帯型の光ディスクプレーヤーなどに搭載
する場合には、ディスク装置はより薄型であることが好
ましいことになる。
【0007】従来の光ディスクは、基板(ポリカーボネ
ートなど)を通して記録面に記録再生用のレーザをフォ
ーカスさせる構成となっている。よって、基板の厚みに
相当する焦点距離を得るために、再生用のレーザをフォ
ーカスさせるための対物レンズ径は比較的大きなものと
なる。これにより、対物レンズに入射させるレーザ光の
径も大きくする必要が生じ、さらに、レーザ光源から出
射したレーザ光を対物レンズに向けて反射させるミラー
の高さを大きくする必要がある。すなわち、光学ヘッド
自体の厚みがある程度必要となっているので、光ディス
クドライブの薄型化が困難となっている。
【0008】また、上記のような理由により、光学ヘッ
ドの重量は比較的大きなものとなっているので、ハード
ディスクドライブのような高速なランダムアクセスが困
難となっている。よって、光ディスクドライブは、ハー
ドディスクドライブと比較して、データのリードやライ
トに要する時間が長いという問題も有している。
【0009】また、従来の読み書き可能な光ディスク
は、ほこりや汚れなどの付着の防止のために、記録膜を
有するディスク基板をカートリッジ内に収めた構成とな
っている。このような構成の光ディスクに対しても、デ
ィスクドライブの薄型化を実現するために、光ディスク
自体の薄型化も望まれている。
【0010】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、薄型で、かつ信頼性の高い
ディスクカートリッジおよび該ディスクカートリッジを
用いるディスクドライブを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係るディスクカートリッジは、情報の記
録および/または再生が行われる記録層が設けられた、
円盤形状のディスクと、上記ディスクの片側の面におけ
る少なくとも一部の領域を覆うように設けられたディス
クカバーと、上記ディスクと上記ディスクカバーとを接
続する接続手段とを備え、上記ディスクにおける上記デ
ィスクカバーが設けられている面とは反対側の面が外部
に露出していることを特徴としている。
【0012】上記の構成によれば、記録層が設けられた
ディスクに対して、その片側の面のみを覆うように、デ
ィスクカバーが設けられており、ディスクとディスクカ
バーとは、接続手段によって接続された構成となってい
る。したがって、ディスクカートリッジ全体の厚みとし
ては、ディスクの厚みと、ディスクの片側のみに設けら
れたディスクカバーの厚みのみとなる。よって、例えば
ディスクの両側にディスクカバーが設けられているディ
スクカートリッジと比較して、ディスクカートリッジ全
体の厚みをより薄くすることができる。すなわち、ディ
スクカートリッジの厚みが薄くなることにより、保管時
に必要とされるスペースの削減、携帯性の向上、該ディ
スクカートリッジに対応するディスクドライブにおける
厚みの低減、などを実現することができる。
【0013】また、ディスクに対して情報の記録および
/または再生を行うためのヘッドが接近する側の記録再
生面を、上記ディスクカバーによって覆われる面とする
ことによって、記録再生面に対する傷の発生や、ほこり
や汚れの付着などを防止することができる。よって、信
頼性の高いディスクカートリッジを提供することができ
る。
【0014】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記の構成において、上記ディスクが、ディスク基
板上に、上記記録層と、透光性を有する保護層とがこの
順で配置された構成となっているとともに、上記ディス
クカバーが上記ディスクにおける保護層が形成されてい
る側の面の少なくとも一部の領域を覆うように設けられ
ており、上記ディスクに対して保護層が形成されている
側の面から光を照射することによって情報の記録および
/または再生が行われる構成としてもよい。
【0015】上記の構成によれば、ディスクに対して記
録および/または再生を行う際には、透光性を有する保
護層が形成されている側の面から記録層に対して光を照
射することになる。したがって、例えば従来の光ディス
クのように、透光性を有するディスク基板を透過させて
記録層に対して光を照射する構成と比較して、光を出射
するヘッドと記録層との間の距離が短くなる。これはす
なわち、光を出射するヘッドにおいて、光を記録層上に
フォーカスさせる対物レンズの焦点距離が短くなるの
で、ヘッドにおける対物レンズおよびその他の光学部品
のサイズを小さくすることが可能となる。したがって、
ヘッドのサイズを小さくすることができるので、ディス
クドライブの厚みを減少させることができるとともに、
ヘッドのアクセススピードを向上させることができる。
【0016】また、ディスク基板には光を透過させる必
要がないので、ディスク基板を構成する材料としては透
光性を有する必要がなくなる。したがって、ディスク基
板を構成する材料の選定の幅が広がることにより、ディ
スクの強度を高めることや、材料コストを低減すること
などが可能となる。
【0017】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記の構成において、上記ディスクカバーが、上記
ディスクと接続されている状態において、該ディスクの
外周近傍に当接する外周側当接部を備えている構成とし
てもよい。
【0018】上記の構成によれば、ディスクとディスク
カバーとが接続されている状態では、ディスクの外周部
は、ディスクカバーに設けられた外周側当接部と当接し
ているので、ディスクの外周部から、ディスクとディス
クカバーとに囲まれた空間内に、ほこりなどの異物が侵
入することを抑制することができる。よって、ディスク
におけるディスクカバーによって保護されている領域の
防塵性を向上することができる。
【0019】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記の構成において、上記外周側当接部が、弾性を
有する材料によって構成されている構成としてもよい。
【0020】上記の構成によれば、外周側当接部が弾性
を有しているので、例えばディスクカートリッジに対し
て外部から衝撃が加わった際にも、外周側当接部の弾性
によってこれを吸収することが可能となる。よって、デ
ィスクの破損の可能性を低減することが可能となり、耐
衝撃性の高いディスクカートリッジを提供することがで
きる。
【0021】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記の構成において、上記ディスクカバーが、上記
ディスクと接続されている状態において、該ディスクの
内周近傍に当接する内周側当接部を備えている構成とし
てもよい。
【0022】上記の構成によれば、ディスクとディスク
カバーとが接続されている状態では、ディスクの内周部
は、ディスクカバーに設けられた内周側当接部と当接し
ているので、ディスクの内周部から、ディスクとディス
クカバーとに囲まれた空間内に、ほこりなどの異物が侵
入することを抑制することができる。よって、ディスク
におけるディスクカバーによって保護されている領域の
防塵性を向上することができる。
【0023】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記の構成において、上記内周側当接部が、弾性を
有する材料によって構成されている構成としてもよい。
【0024】上記の構成によれば、内周側当接部が弾性
を有しているので、例えばディスクカートリッジに対し
て外部から衝撃が加わった際にも、内周側当接部の弾性
によってこれを吸収することが可能となる。よって、デ
ィスクの破損の可能性を低減することが可能となり、耐
衝撃性の高いディスクカートリッジを提供することがで
きる。
【0025】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記の構成において、上記接続手段が、上記ディス
クの内周部に設けられた、磁性体を備えたハブ部と、上
記ディスクカバーにおいて、上記ディスクの内周近傍に
当接する、磁性体を備えた内周側当接部とによって構成
されており、上記ハブ部と、上記内周側当接部との間の
磁気吸着力によって、ディスクとディスクカバーとの接
続を保持している構成としてもよい。
【0026】上記の構成によれば、ディスクとディスク
カバーとの接続は、ディスクにおけるハブ部と、ディス
クカバーにおける内周側当接部との間の磁気吸着力によ
って保持されるので、通常は、ディスクとディスクカバ
ーとは接続されている状態となるが、上記磁気吸着力以
上の外力を加えれば、ディスクとディスクカバーとを分
離することが可能となる。したがって、ディスクとディ
スクカバーとの接続/非接続を容易に変化させることが
できる。
【0027】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記の構成において、上記ディスクの内周部に、デ
ィスクカバーが設けられている側に突出したディスク凸
部が設けられているとともに、上記ディスク凸部の側壁
に凹部が設けられているとともに、上記ディスクカバー
に、上記凹部に対して挿脱自在な凸状部が設けられてい
る構成としてもよい。
【0028】上記の構成によれば、ディスクの内周部に
設けられたディスク凸部の側壁に、凹部が設けられてい
るとともに、ディスクカバー側には、上記凹部に挿脱自
在な凸状部が設けられていることになる。よって、ディ
スクカバー側の凸状部を、ディスク凸部における凹部に
挿入した状態では、ディスクとディスクカバーとの接続
が保持される一方、上記凸状部を上記凹部から抜き出し
た状態では、ディスクとディスクカバーとの接続が解除
されることになる。これにより、ディスクとディスクカ
バーとの接続/非接続を容易に切り換えることができる
とともに、ディスクとディスクカバーとの接続は、上記
凸状部を上記凹部に挿入するという機械的な構成によっ
て行われるので、高い接続強度を実現することができ
る。
【0029】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記の構成において、上記ディスクカバーに、上記
ディスクの外周部を機械的に保持するディスク保持用ロ
ックが設けられ、該ディスク保持用ロックが、上記ディ
スクの外周部の保持/非保持の切替え可能である構成と
してもよい。
【0030】上記の構成によれば、ディスクとディスク
カバーとの接続状態が、ディスクカバーに設けられた、
ディスクの外周部の保持/非保持の切替え可能なディス
ク保持用ロックによって、切り換えることが可能となっ
ている。よって、ディスクとディスクカバーとの接続/
非接続を容易に切り換えることができるとともに、ディ
スクとディスクカバーとの接続は、機械的な構成によっ
て行われるので、高い接続強度を実現することができ
る。
【0031】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記の構成において、上記保護層が、0から20μ
mの間の厚みである構成としてもよい。
【0032】上記の構成によれば、保護層の厚みの上限
が20μmとなっている。この厚みによれば、ディスク
に対して磁界を印加しながら記録動作を行う場合に、保
護層が設けられている側から記録に必要な磁界強度の磁
界を印加させることが可能となる。よって、レーザ光を
照射する光学ヘッド部と、磁界を印加する磁気ヘッド部
とを、ディスクに対する保護層側の面の外部に配置する
ことが可能となる。すなわち、従来のように、ディスク
の光入射側の面とは反対側の面から磁気ヘッドによる磁
界印加を行う必要がないので、ディスクの光入射側の面
とは反対側の面の摺動性を考慮する必要がなくなる。ま
た、光学ヘッド部および磁気ヘッド部を、ディスクの一
方の面側に配置することになるので、従来のように、デ
ィスクの一方の面側に光学ヘッド、もう一方の面側に磁
気ヘッドを配置する構成と比較して、ディスクドライブ
自体の厚みを低減することができる。
【0033】また、上記の構成によれば、保護層の厚み
の下限は0となっている。これは、保護層を設けない構
成に相当するものである。これは、保護層を設けなくて
も、記録層は、基本的にはディスクカバーによって保護
されることになるので、外部からの衝撃によって記録層
に傷が生じたり、ほこりや汚れなどが付着する可能性が
極めて低いからである。
【0034】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記の構成において、上記ディスク基板が、帯電防
止性を有している材料によって構成されている構成とし
てもよい。
【0035】上記の構成によれば、ディスク基板が、帯
電防止性を有していれば、上記記録層が磁性層を備える
ような場合でも、ディスク基板が帯電することによる記
録データへの悪影響をなくすことができる。
【0036】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記の構成において、上記ディスク基板が、樹脂
類、金属類、または硝子類によって構成されている構成
としてもよい。
【0037】上記の構成において、ディスク基板を樹脂
類で構成した場合には、次のような利点がある。すなわ
ち、樹脂類は、圧縮成形できるので大量生産に適してい
るとともに、材料が安価であるという利点があるので、
ディスク基板の材料コストおよび製造コストを低減する
ことができる。また、ディスク基板を金属類で構成した
場合には、次のような利点がある。すなわち、金属類
は、プレス加工によって容易に生産ができるとともに、
材料が安価でかつ強度が高いという利点があるので、デ
ィスク基板の材料コストおよび製造コストを低減するこ
とができる。また、ディスク基板を硝子類で構成した場
合には、次のような利点がある、すなわち、硝子類は、
平面性および硬度が高く、光学的に安定しているという
利点を有しているので、信頼度の高いディスク基板を提
供することができる。
【0038】また、上記の樹脂類、金属類、または硝子
類は、ある程度の硬度を有する材料とすることができる
ので、ディスクカバーが設けられていない方の面におけ
る傷の発生などを最小限にすることができる。
【0039】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記の構成において、上記保護層が、帯電防止性を
有する材料によって構成されている構成としてもよい。
【0040】上記の構成によれば、上記保護層が、帯電
防止性を有していれば、上記記録層が磁性層を備えるよ
うな場合でも、保護層が帯電することによる記録データ
への悪影響をなくすことができる。
【0041】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記の構成において、上記保護層が、その表面にお
いて摺動性を有する材料によって構成されている構成と
してもよい。
【0042】上記の構成によれば、上記保護層の表面は
摺動性を有することになるので、記録再生を行うための
ヘッドがディスクに近接した場合に、不要な抵抗やヘッ
ドとディスクの間の空気層の乱れなどをなくすことがで
きる。
【0043】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記の構成において、上記保護層が、樹脂類、また
は硝子類によって構成されている構成としてもよい。
【0044】上記の構成において、保護層を樹脂類で構
成した場合には、次のような利点がある。すなわち、樹
脂類は、圧縮成形できるので大量生産に適しているとと
もに、材料が安価であるという利点があるので、材料コ
ストおよび製造コストを低減することができるととも
に、帯電防止性や表面の摺動性を実現することができ
る。また、保護層を硝子類で構成した場合には、次のよ
うな利点がある、すなわち、硝子類は、平面性および硬
度が高く、光学的に安定しているという利点を有してい
るので、信頼度の高い保護層を提供することができると
ともに、帯電防止性や表面の摺動性を実現することがで
きる。また、樹脂類および硝子類は、透光性を有する材
料とすることができるので、記録または再生時におい
て、光ビームを的確に記録層に照射させることができ
る。
【0045】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記の構成において、上記ディスクカバーの少なく
とも一部が、樹脂類、または金属類によって構成されて
いる構成としてもよい。
【0046】上記の構成において、ディスクカバーを樹
脂類で構成した場合には、次のような利点がある。すな
わち、樹脂類は、圧縮成形できるので大量生産に適して
いるとともに、材料が安価であるという利点があるの
で、ディスクカバーの材料コストおよび製造コストを低
減することができる。また、ディスクカバーを金属類で
構成した場合には、次のような利点がある。すなわち、
金属類は、プレス加工によって容易に生産ができるとと
もに、材料が安価でかつ強度が高いという利点があるの
で、ディスクカバーの材料コストおよび製造コストを低
減することができる。
【0047】また、上記の樹脂類、および金属類は、あ
る程度の強度を有する材料とすることができるので、デ
ィスクを的確に保護することが可能となる。
【0048】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記の構成において、上記ディスクカバーの外周部
に、上記ディスク側に向けて突出した側壁が形成されて
いる構成としてもよい。
【0049】上記の構成によれば、ディスクの外周部
は、ディスクカバーの外周部に設けられた側壁によって
保護されるので、横方向からの衝撃からディスクを保護
することが可能となる。よって、耐衝撃性の強いディス
クカートリッジを提供することができる。
【0050】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記の構成において、上記ディスクカバーの外周部
における少なくとも一部に、上記側壁が形成されていな
い領域が存在する構成としてもよい。
【0051】上記の構成によれば、例えばディスクとデ
ィスクカバーとを分離し、両者の間にヘッドを挿入して
記録および/または再生動作を行うディスクドライブを
用いた場合、側壁が形成されていない領域からヘッドを
挿入することが可能となる。この場合には、側壁が形成
されている領域でヘッドを挿入する場合と比較して、デ
ィスクとディスクカバーとを離す距離をより小さくする
ことが可能となる。よって、ディスクドライブ自体の厚
みを低減することが可能となる。
【0052】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記の構成において、上記側壁の少なくとも一部
が、開閉可能となっている構成としてもよい。
【0053】上記の構成によれば、上記と同様に、例え
ばディスクとディスクカバーとを分離し、両者の間にヘ
ッドを挿入して記録および/または再生動作を行うディ
スクドライブを用いた場合、側壁を開いた領域からヘッ
ドを挿入することが可能となる。この場合には、側壁が
形成されている領域でヘッドを挿入する場合と比較し
て、ディスクとディスクカバーとを離す距離をより小さ
くすることが可能となる。よって、ディスクドライブ自
体の厚みを低減することが可能となる。
【0054】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記の構成において、上記ディスクカバーに、上記
ディスクの露出/非露出を切り換えるシャッターが設け
られている構成としてもよい。
【0055】上記の構成によれば、ディスクカバーに設
けられたシャッターによって、ディスクの露出/非露出
が切り換えられることになる。よって、例えば持ち運び
時や保存時にはシャッターを閉じておき、ディスクドラ
イブ内で記録および/または再生動作を行う際にはシャ
ッターを開いてヘッドを挿入する、というような動作を
行うことができる。
【0056】また、本発明に係るディスクドライブは、
上記のディスクカートリッジを用いるディスクドライブ
であって、上記ディスクに対して記録および/または再
生を行うヘッドと、上記ディスクと上記ディスクカバー
とを分離させる分離手段とを備え、記録および/または
再生動作時には、上記分離手段によって上記ディスクと
上記ディスクカバーとを分離させるとともに、該ディス
クと該ディスクカバーとの間に、上記ヘッドを挿入する
ことを特徴としている。
【0057】上記の構成によれば、分離手段によってデ
ィスクとディスクカバーとを分離させた後に、両者の間
にヘッドを挿入することによって記録および/または再
生動作が行われることになる。このような構成であれ
ば、ディスクカートリッジとしては、ディスクとディス
クカバーとの接続/非接続を切り換えるための構成のみ
を備えていればよいことになるので、ディスクカートリ
ッジの構成の簡素化および単純化を図ることができる。
【0058】また、本発明に係るディスクドライブは、
上記の構成において、上記ディスクを回転させるスピン
ドルモータをさらに備えるとともに、上記分離手段が、
上記ディスクカバーを上記ディスクにおける回転軸方向
に移動させる移動手段であり、ディスクカートリッジが
スピンドルモータ上に挿入されると、上記ディスクを上
記スピンドルモータ上に載置した状態で、上記移動手段
によって上記ディスクカバーを移動させることによっ
て、上記ディスクと上記ディスクカバーとの分離が行わ
れる構成としてもよい。
【0059】上記の構成によれば、ディスクとディスク
カバーとの分離は、スピンドルモータ上に挿入されたデ
ィスクカートリッジに対して、スピンドルモータ上にデ
ィスクを載置した状態で、ディスクカバーのみを移動さ
せることによって行われることになる。すなわち、ディ
スクカートリッジが挿入された後に、ディスクカバーの
みを移動させることによって記録および/または再生動
作が可能な状態となるので、簡便な構成で、かつ短時間
でディスクとディスクカバーとの分離を行うことができ
る。
【0060】また、本発明に係るディスクドライブは、
上記の構成において、上記スピンドルモータが、上記デ
ィスクを磁気吸着力によって保持する構成としてもよ
い。
【0061】上記の構成によれば、ディスクは、磁気吸
着力によってスピンドルモータに保持されるので、スピ
ンドルモータにディスクを保持させる機構を簡素な構成
とすることができる。また、スピンドルモータがディス
クを保持するのに必要とされる時間も短くすることがで
きるので、短時間のセットアップが可能となる。
【0062】また、本発明に係るディスクドライブは、
上記のディスクカートリッジを用いるディスクドライブ
であって、上記ディスクに対して記録および/または再
生を行うヘッドと、上記シャッターの開閉を行うシャッ
ター開閉手段とを備え、記録および/または再生動作時
には、上記シャッター開閉手段によって上記シャッター
が開かれることによって露出した上記ディスクに対し
て、上記ヘッドを近づけることを特徴としている。
【0063】上記の構成によれば、シャッター開閉手段
によってディスクカートリッジのシャッターが開かれ、
この開かれた領域からヘッドによって記録および/また
は再生動作が行われることになる。したがって、シャッ
ターを開くという比較的単純な動作を行うことのみによ
って、ディスクカートリッジのディスクを露出すること
ができるので、ディスクを露出するための構成を簡素化
することができる。
【0064】また、本発明に係るディスクドライブは、
上記の構成において、上記ヘッドが、上記ディスクに対
して磁界の印加を行う磁気ヘッド部と、レーザ光の照射
および検出を行う光学ヘッド部とを備えている構成とし
てもよい。
【0065】上記の構成によれば、ヘッド部が、磁界の
印加を行う磁気ヘッド部と、レーザ光の照射および検出
を行う光学ヘッド部とを備えているので、ディスクに対
して片側の面から磁界の印加とレーザ光の照射とを行う
ことが可能となる。よって、例えば従来のように、ディ
スクの一方の面から磁界の印加を行い、もう一方の面か
らレーザ光の照射を行う構成と比較して、ディスクドラ
イブ自体の厚みを薄くすることができる。
【0066】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図面に基づいて説明すれば、以下のとお
りである。
【0067】図1(a)および図1(b)は、本実施形
態に係るディスクカートリッジの概略構成を示してお
り、同図(a)は断面図、同図(b)は、同図(a)を
上方向から見た際の平面図を示している。上記ディスク
カートリッジは、ディスク1およびディスクカバー2を
備えた構成となっている。
【0068】ディスク1は、円盤形状の記録媒体であ
り、記録面を有するディスク部3と、ディスク1の中心
部に設けられたハブ部4とから構成されている。ディス
クカバー2は、図1(a)に示すように、ディスク1の
下側半分を覆うような形状となっている。また、ディス
クカバー2には、ディスク1におけるハブ部4に対応す
る部分に、開口部6が設けられている。すなわち、上記
ディスクカートリッジは、下側半分が、上記開口部6を
除いてディスクカバー2で覆われている一方、上側半分
が、ディスク1の上側の面が露出している構造となって
いる。
【0069】ディスクカバー2を構成する材料として
は、例えば、ポリカーボネイト、ABS(acrylonitrile
-butadiene-styrene) 、およびアクリルなどの樹脂類、
スチール、およびアルミニウムなどの金属類などを用い
ることができる。
【0070】また、ディスク1におけるハブ部4は、磁
性体によって構成されているとともに、ディスクカバー
2における開口部6のディスク1側には、磁性体を含ん
だ内周側ディスク当接部(内周側当接部)5が設けられ
ている。これにより、ハブ部4と内周側ディスク当接部
5とが磁力によって引っ張られるので、ディスク1とデ
ィスクカバー2とが一体となった状態が維持される。ま
た、逆に言えば、上記の磁力よりも強い外力を、ディス
ク1とディスクカバー2とを分離する方向で加えれば、
両者を分離することが可能となっている。
【0071】なお、詳細は後述するが、ディスク1とデ
ィスクカバー2とをロックする機構を備える場合には、
ハブ部4および内周側ディスク当接部5を磁性体で構成
しなくてもよい。
【0072】また、ディスクカバー2における、ディス
ク1の外周部近傍に対応する位置に、外周側ディスク当
接部(外周側当接部)7が設けられている。すなわちデ
ィスク1は、その内周側を内周側ディスク当接部5によ
って、その外周側を外周側ディスク当接部7によって、
ディスクカバー2に対して支持されることになる。
【0073】図2は、上記外周側ディスク当接部7の近
傍を拡大して示した断面図である。同図に示すように、
外周側ディスク当接部7は、中空の弾性体によって構成
されているものである。この外周側ディスク当接部7を
構成する弾性体としては、例えばゴムなどが挙げられ
る。このように、ディスク部3の外周部は、外周側ディ
スク当接部7の弾性力によって支持されることになる。
よって、外部からディスク1に対して衝撃が加わった場
合などに、この衝撃を外周側ディスク当接部7の弾性力
によって吸収することができ、ディスク1の破損などを
抑制することができる。
【0074】また、ここでは図示しないが、上記内周側
ディスク当接部5におけるディスク1との当接面も、ゴ
ムなどの弾性体によって構成されていることが好まし
い。これにより、衝撃を吸収するとともに、ディスク1
における内周側ディスク当接部5との当接部位に傷が生
じることを抑制することができる。
【0075】次に、上記ディスク部3の構成、および該
ディスク部3に対して記録再生を行うヘッド11の構成
について説明する。図3は、ディスク部3、および該デ
ィスク部3に対して記録再生を行うヘッド11の構成を
示す説明図である。
【0076】同図に示すように、ディスク部3は、ディ
スク基板14、記録膜(記録層)15、および保護膜
(保護層)16から構成されており、ディスク基板14
における、ヘッド11からのレーザ光の入射側(光入射
側)の面に、記録膜15、および保護膜16がこの順で
積層されている。
【0077】ディスク基板14は、ディスク部3の基板
となる部材である。このディスク基板14を構成する材
料としては、帯電防止性のある材料であればどのような
ものを用いてもよいが、例えば、ポリカーボネイト、A
BS、およびアクリルなどの樹脂類、スチール、および
アルミニウムなどの金属類、強化硝子などの硝子類など
が挙げられる。樹脂類は、圧縮成形できるので大量生産
に適しているとともに、材料が安価であるという利点を
有している。金属類は、プレス加工によって容易に生産
ができるとともに、材料が安価でかつ強度が高いという
利点を有している。硝子類は、平面性および硬度が高
く、光学的に安定しているという利点を有している。ま
た、ディスク基板14における光入射側とは反対側の面
は、図1に示すように、外部に露出することになるの
で、ディスク基板14を構成する材料としては、この露
出面に傷などがつかない程度の硬度を有していることが
好ましい。
【0078】記録膜15は、相変化記録や光磁気記録に
対応した記録膜材料によって構成されるものである。具
体的な材料としては、従来から用いられている記録膜材
料を用いればよいので、ここでは列挙しない。
【0079】保護膜16は、ディスク部3における光入
射側の面を保護するための部材である。この保護膜16
を構成する材料としては、帯電防止性があり、かつ透光
性がある材料であればどのようなものを用いてもよい
が、例えば、ポリカーボネイト、ABS、およびアクリ
ルなどの樹脂類、強化硝子などの硝子類などが挙げられ
る。これらの樹脂類および硝子類の利点は上記したとお
りである。また、保護膜16の表面は、ヘッド11と近
接するので、保護膜16を構成する材料としては、摺動
性を有するものであることが好ましい。
【0080】ヘッド11は、図3に示すように、磁気コ
イル(磁気ヘッド部)17、対物レンズ18、ミラー1
9、収差補正レンズ群20、ハーフミラー21、発光素
子22、および受光素子23を備えた構成となってい
る。
【0081】発光素子22は、レーザ光を発光するため
の素子であり、例えばLD(Laser Diode) などを備えて
いるものである。受光素子23は、ディスク部3におけ
る記録膜15から反射されたレーザ光を受光し、信号を
読み取るための素子である。ハーフミラー21は、発光
素子22から出射したレーザ光を透過する一方、ディス
ク部3から反射されたレーザ光を受光素子23方向に反
射させる機能を有する光学部品である。収差補正レンズ
群20は、発光素子22から出射されたレーザ光に含ま
れる収差を補正するためのレンズ群である。ミラー19
は、発光素子22から出射されたレーザ光を、ディスク
部3における光照射点の方向に反射させるものである。
対物レンズ18は、ミラー19で反射された光を集光し
て、ディスク部3における記録膜15上にフォーカスさ
せるためのレンズである。これらの対物レンズ18、ミ
ラー19、収差補正レンズ群20、ハーフミラー21、
発光素子22、および受光素子23によって、ヘッド1
1における光学ヘッド部が構成される。磁気コイル17
は、記録動作を行う際に、ディスク部3における記録膜
15に対して磁界を印加するためのものである。
【0082】なお、上記の例では、ディスク部3は、記
録層としての記録膜15が相変化記録や光磁気記録に対
応した記録膜材料によって構成される記録再生可能なデ
ィスクとなっているが、これに限定されるものではな
い。例えば、CD、CD−ROM、DVD−ROMのよ
うに、記録層として、予め情報に応じて基板自体に設け
られた凹凸部上に反射膜が形成されている構成の再生専
用ディスクや、CD−R、DVD−Rなどの追記型ディ
スクであっても構わない。また、上記の例では、ヘッド
11として、記録および再生を行う構成のヘッドの例を
示したが、これに限定されるものではなく、記録再生可
能なディスクおよび上記のような再生専用ディスクに対
して再生のみを行うヘッドであってもよい。この場合に
は、磁気コイル17などの構成は不要となる。
【0083】以上のような構成のヘッド11における再
生動作、すなわちレーザ光の照射および反射光の検出は
次のように行われる。まず、発光素子22から出射した
レーザ光は、ミラー19を透過して収差補正レンズ群2
0に入射する。収差補正レンズ群20で収差が補正され
たレーザ光は、ミラー19によって反射され、対物レン
ズ18に入射する。対物レンズ18によって集光された
レーザ光は、ディスク部3における保護膜16を透過
し、記録膜15上でフォーカスされる。その後、記録膜
15に記録されているデータに応じて反射光量が変化し
た反射光は、対物レンズ18、ミラー19、収差補正レ
ンズ20を順に通過し、ハーフミラー21において受光
素子23が配置されている方向へ反射される。そして、
受光素子23において反射光が受光され、データの読み
出しが行われる。
【0084】ここで、従来の光ディスクについて説明す
る。従来の光ディスクでは、透光性を有するポリカーボ
ネートなどからなるディスク基板を通して記録面に記録
再生用のレーザ光が照射される構成となっている。すな
わち、従来の光ディスクは、ディスク基板において、光
入射側とは反対側に記録膜が形成されている構成となっ
ており、上記で示したディスク1の構成とは異なる構成
となっている。従来の光ディスクにおいて、このように
光入射側とは反対側に記録膜が形成されているのは、次
のような理由によるものである。すなわち、ディスク基
板の光入射側の表面に小さなほこりが付着していたりや
傷が生じていたりした場合でも、照射されるレーザ光
は、ディスク基板の厚みを通して記録膜上にフォーカス
されるので、このようなほこりや傷の影響が小さくなる
からである。
【0085】しかしながら、このようにディスク基板の
厚みを通して記録面上にレーザ光を照射する場合、ディ
スク基板の厚みの分だけ焦点距離が長くなるので、対物
レンズ径を大きくする必要がある。また、対物レンズ径
に入射させるレーザ光の径も大きくさせる必要があるた
め、発光素子からのレーザ光を対物レンズ方向へ反射さ
せるミラーも大きくする必要がある。具体的には、ディ
スク基板の厚みが0.6〜1.2mm、ヘッドとディス
ク基板の表面との距離が1mm程度、レーザ光の径が1
mm程度となっている。このような理由により、従来の
光ディスクに対応したヘッドは、サイズおよび重量とも
に比較的大きなものとなっている。これは、ディスクド
ライブの厚みを増大させるとともに、ヘッドのアクセス
スピードが遅くなる要因となっている。
【0086】これに対して、今日では、従来の光ディス
クが開発された当時と比較して、記録信号がデジタル化
されるとともに、エラー訂正の技術も発達してきてお
り、エラーに対する耐久性が向上してきている。すなわ
ち、従来のように、ディスク基板表面のほこりや傷など
によるエラーの発生が低減されているので、ディスク基
板を透過して記録膜にレーザ光を照射する必要性が薄れ
てきている。
【0087】このような理由により、本実施形態のディ
スク1では、ディスク基板14の光入射側に記録膜15
を設け、レーザ光の焦点距離を短くした構成となってい
る。よって、ヘッド11の大きさおよび重量も従来と比
較して著しく小型化している。具体的には、レーザ光の
径を10μm程度とすればよいことになるので、対物レ
ンズの径、およびミラーの大きさに関していえば、従来
のヘッドと比較して、およそ100分の1程度の大きさ
でよいことになり、大幅にヘッドの小型化を実現するこ
とができる。したがって、ディスクドライブ自体の薄型
化、およびヘッドのアクセススピードの高速化を実現で
きる。
【0088】次に、上記ディスクカートリッジに対して
記録再生動作を行うディスクドライブについて、以下に
説明する。図4(a)ないし図4(d)は、上記ディス
クドライブによるディスクカートリッジに対する記録再
生動作の手順を示す説明図である。ディスクドライブ
は、例えば図4(a)に示すように、ベース部8、スピ
ンドルモータ9、チャッキング10、ヘッド11、アク
チュエータ12、およびヘッドアーム13を備えた構成
となっている。
【0089】ベース部8は、ディスクドライブが備える
各構成を支持するためのベース部材である。スピンドル
モータ9は、記録再生時に、ディスクカートリッジにお
けるディスク1を回転させるためのモータである。チャ
ッキング10は、記録再生時、および記録再生待機時に
おいて、ディスク1を保持するための部材である。この
チャッキング10は、上記スピンドルモータ9の上面側
に設けられており、スピンドルモータ9の回転に伴っ
て、チャッキング10が回転する構成となっている。こ
れにより、スピンドルモータ9を回転させることによっ
て、チャッキング10に保持されたディスク1が回転す
ることになる。
【0090】ヘッド11は、記録再生時に、ディスク1
に対してのレーザの照射、およびディスク1からの反射
光の検出を行うための光学ヘッド、および、記録時に磁
界を発生させる磁気ヘッドを備えたものである。アクチ
ュエータ12は、ヘッド11を、退避位置からディスク
1における記録再生領域に移動させるとともに、ディス
ク1内における所望の位置へのアクセス制御を行うもの
である。ヘッドアーム13は、ヘッド11を支持すると
ともに、アクチュエータ12による制御により、ヘッド
11を移動させるためのものである。
【0091】次に、ディスクドライブにおいて、ディス
クカートリッジの挿入から記録再生動作を行うまでの手
順について説明する。まず、図4(a)に示すように、
ディスク1とディスクカバー2とが接合した状態のディ
スクカートリッジが、ディスクドライブの側方から、チ
ャッキング10の上方を越えるようにして挿入される。
そして、図4(b)に示すように、ディスクカバー2の
開口部がチャッキング10の真上に到達した時点で、デ
ィスクカートリッジの横方向の移動が停止される。
【0092】その後、図示はしないが、ディスクドライ
ブが備えるディスクカバー昇降手段によって、ディスク
カバー2が下方に移動させられる。この際に、ディスク
カバー2の下降に伴って、ディスク1も下降することに
なるが、ディスク1におけるハブ部4がチャッキング1
0に到達した時点で、ディスク1の下降は停止すること
になる。一方、ディスクカバー2における開口部は、チ
ャッキング10の径よりも大きくなっているので、ディ
スクカバー昇降手段が、ディスクカバー2の下降を続行
することにより、ディスク1とディスクカバー2とが分
離されることになる。その後、ディスクカバー2は、図
4(c)に示すように、ベース部8に到達するまで下降
する。
【0093】このようにして分離されたディスク1とデ
ィスクカバー2との間隙に対して、図4(d)に示すよ
うに、アクチュエータ12によってヘッド11が挿入さ
れ、所望のディスク位置において記録再生動作が行われ
る。
【0094】なお、図5(a)ないし図5(c)は、上
記の動作を、図4(a)ないし図4(d)において上方
から見た際の様子を示す説明図である。すなわち、図5
(a)では、ディスクカートリッジがディスクドライブ
に対して側方から挿入されている状態を示しており、図
5(b)では、ディスク1とディスクカバー2との分離
が完了した状態を示しており、図5(c)では、ヘッド
11が記録再生動作位置に移動した状態を示している。
【0095】これらの図に示すように、ヘッドアーム1
3は、アクチュエータ12内に設けられた支点を中心と
して回転することによって、ヘッド11を移動させる構
成となっている。このように、ヘッドアーム13をスイ
ングさせることによってヘッドを移動させる構成によれ
ば、ディスクドライブ内において、ヘッド11を移動さ
せるために必要とされる領域を比較的小さくすることが
できる。比較例として、ヘッドアーム13を横方向にス
ライドさせる構成の場合には、ヘッド11をアクチュエ
ータ12から最も遠い場所に移動させるのに必要とされ
るヘッドアーム13の長さ分が、ヘッド11を退避位置
に移動させている状態で、横方向に延びてしまうことに
なる。このように、図4(a)ないし図4(d)などに
示したディスクドライブによれば、ディスクドライブ自
体の横方向の大きさを小さくすることができる。
【0096】また、図4(a)ないし図4(d)などに
示したディスクドライブでは、アクチュエータ12を、
ディスクカートリッジが配置される領域の外側に配置
し、横方向からヘッド11をディスク1とディスクカバ
ー2との間に挿入する構成となっている。したがって、
ディスクドライブの厚み方向に関しては、ヘッド11を
挿入することが可能な程度に、ディスク1とディスクカ
バー2との間を離すことが可能な厚みがあればよいこと
になる。よって、ディスクドライブの厚みを極めて薄く
することができる。
【0097】さらに、上記ディスクドライブでは、ディ
スクカバー2をディスク1から分離した状態で、横方向
からヘッド11を挿入する構成となっている。すなわ
ち、ヘッド11は平面内で移動させればいいので、例え
ばヘッド11を上下方向にも移動させる必要があるよう
な構成と比較して、アクチュエータ12におけるヘッド
11の移動制御を簡素化することができる。
【0098】次に、ディスクカートリッジにおいて、デ
ィスク1とディスクカバー2とをロックする機構につい
て説明する。上記で図1に示したディスクカートリッジ
は、ディスク1とディスクカバー2とは、ディスク1の
ハブ部4を構成する磁性体と、ディスクカバー2におけ
る内周側ディスク当接部5に含まれている磁性体との磁
力によって接合されている構成となっている。このよう
な構成では、ディスク1とディスクカバー2とを比較的
容易に分離することができてしまうので、ディスク1の
光入射側面を的確に保護することができないことも考え
られる。そこで、以下に示すような構成によって、ディ
スク1とディスクカバー2との接合状態をロックするよ
うにしてもよい。
【0099】図6は、ロック機構を有するディスクカー
トリッジの中心部近傍を拡大して示す断面図である。同
図に示すように、ディスク1におけるディスクカバー2
側の面における中心部に、ディスク凸部24が設けられ
ている。このディスク凸部24は、図6において下方か
ら見た際には、ディスク1と同心の円形となっている。
そして、このディスク凸部24の径は、ディスクカバー
2の開口部6の径よりも若干小さくなるように設定され
ており、ディスク1とディスクカバー2とが接合してい
る状態では、ディスク凸部24が開口部6に挿入された
状態となる。
【0100】また、ディスク凸部24の側面、言い換え
れば、ディスク1の面に対して垂直な面で、開口部6に
対向する面に、くびれ(凹部)24Aが設けられてい
る。また、ディスクカバー2には、突起部(凸状部)2
5が、横方向、言い換えれば、ディスク1の面に平行な
方向に移動可能な状態で設けられている。
【0101】この突起部25は、ディスク1とディスク
カバー2との接合状態を解除する際には、図6中の破線
で示すように、ディスクカバー2の開口部6に接する位
置に配置される。そして、ディスク1とディスクカバー
2との接合状態をロックする際には、突起部25を中心
方向に移動させ、該突起部25がディスク凸部24にお
けるくびれ24Aに嵌入した状態となるようにする。さ
らに、くびれ24Aを中心方向に移動させると、ディス
ク凸部24もそれに伴って横方向に移動し、突起部25
が当接している側とは反対側の側面が、ディスクカバー
2における開口部6に接することになる。この状態で
は、ディスク1は、突起部25がくびれ24Aに引っ掛
かっていることによって、ディスクカバー2から分離で
きなくなっているので、ディスク1とディスクカバー2
との接合状態がロックされていることになる。
【0102】なお、上記のくびれ24Aは、ディスク凸
部24の側面全体、すなわち円柱面全体にわたって一周
するように設けられていてもよいし、側面の一部に設け
られていてもよい。また、上記の突起部25は、くびれ
24Aが円柱面全体に一周するように設けられている場
合には、このくびれ24A全体を囲うような形状、例え
ば円形形状となっていてもよいし、一か所で突起してい
るような形状となっていてもよい。さらに、ディスク凸
部24の周囲の複数の箇所に突起部25…を設けてお
き、これらの突起部25…を中心方向に移動させてくび
れ24Aに嵌入させることによってロックする構成とし
てもよい。
【0103】また、図6に示すロック機構の構成とは異
なる構成として、図7(a)および図7(b)に示すよ
うな構成がある。同図(b)は、ディスクカートリッジ
を上面側、すなわちディスク1側から見た際の平面図で
あり、同図(a)は、同図(b)中のa−a’線におけ
る断面図である。
【0104】これらの図に示すように、ディスクカバー
2における上面側に、ディスク1の外周部をロックする
ためのディスク保持用ロック26・26が設けられてい
る。これらのディスク保持用ロック26・26は、四角
形状のディスクカバー2における対角線上の2つの角の
近傍に設けられている。そして、各ディスク保持用ロッ
ク26は、軸部26Aを中心に回動自在になっており、
回動角度によって、ディスク1をロックした状態と、ロ
ックを解除した状態とが切り換えられる構成となってい
る。
【0105】ディスク1をロックした状態では、2つの
ディスク保持用ロック26・26は、それぞれの先端部
が、ディスク1の外周部の上面側に重なるような角度位
置に設定される。これにより、ディスク1は、中心を含
む直線上にある2か所の外周部において、下側からは外
周側ディスク当接部7によって、上側からはディスク保
持用ロック26によって挟持されることになる。すなわ
ち、この状態では、ディスク1は、ディスクカバー2か
ら上側に外れないことになる。
【0106】一方、ディスク1のロックを解除した状態
では、2つのディスク保持用ロック26・26は、それ
ぞれの先端部が、ディスク1の外周部の上面側に重なら
ないような角度位置に設定される。この状態では、ディ
スク1は、上側への移動を制限するものがなくなるの
で、ディスク1とディスクカバー2とが分離可能とな
る。
【0107】このディスク保持用ロック26の角度位置
の切替えを行う機構としては、次のような構成が挙げら
れる。まず、ディスク保持用ロック26に、凸部27を
設けるとともに、ディスクカバー2の側壁にガイド溝2
8を設ける。そして、ディスク保持用ロック26がロッ
ク状態にある時には、凸部27がガイド溝28に突出す
る一方、ディスク保持用ロック26が解除状態にある時
には、凸部27がガイド溝28の底部よりも内側に埋没
するように設定する。
【0108】このような構成とした場合、例えばディス
クカートリッジをディスクドライブの外部に出している
状態では、ディスク保持用ロック26がロック状態とな
り、凸部27がガイド溝28内で突出していることにな
る。この凸部27の突出は、ガイド溝28の内部で行わ
れるので、外部からこの凸部27に触れることは容易で
はなく、ロック状態を維持することができる。
【0109】一方、ディスクカートリッジをディスクド
ライブに挿入した際には、ディスクドライブに予め設け
られた、ガイド溝28に沿うような凸状部材が、ディス
クカートリッジの挿入にともなってガイド溝28を移動
し、上記凸部27を押すような構成としておく。これに
より、ディスクカートリッジがディスクドライブ内に挿
入されると、ディスク保持用ロック26が解除されるこ
とになる。
【0110】なお、図7(b)に示した構成では、ディ
スク保持用ロック26がディスクカバー2の上面側に2
か所設けられた構成となっているが、これに限定される
ものではなく、3か所以上に設けた構成としてもかまわ
ない。また、1か所でディスク1のロックを行うことが
できるような構成としてもかまわない。
【0111】次に、ディスクカートリッジの形状の具体
的な構成例について説明する。図8(a)および図8
(b)は、ディスクカートリッジの形状の1具体例を示
している。同図(b)は、ディスクカートリッジを上面
側、すなわちディスク1側から見た際の平面図であり、
同図(a)は、同図(b)中のa−a’線における断面
図である。
【0112】同図(a)および同図(b)に示すディス
クカートリッジでは、上側から見た際に、ディスクカバ
ー2の一部が欠けている形状となっている。具体的に
は、ディスクカバー2は、中心点から放射状に4等分し
た1つの領域において、ディスク1よりも外側となる部
分が削除された形状となっている。この領域では、同図
(a)に示すように、ディスクカバー2の側壁は存在せ
ず、ディスク1の外周部は外部に露出した状態となって
いる。
【0113】このような構成のディスクカートリッジに
対して記録再生動作を行うディスクドライブは、上記の
ディスクカバー2における側壁が存在しない領域におい
てヘッドを挿入する構成とする。すると、図4(a)な
いし図4(d)において説明したディスクドライブの動
作において、ディスクカバー2を下げる量を小さくする
ことができる。これは、ヘッド11の挿入が、ディスク
カバー2の側壁がない領域で行われるので、ヘッド11
の挿入に必要なディスク1とディスクカバー2との間の
距離を小さくすることができるからである。
【0114】詳しく説明すると、ディスクカバー2の側
壁がヘッド11の挿入領域にも存在している場合には、
ディスク1の下面と、ディスクカバー2の側壁の上面と
の間の距離が、ヘッド11の挿入に必要な間隔となる。
これに対して、図8(a)および図8(b)に示すディ
スクカートリッジを用いた場合には、ディスク1の下面
と、ディスクカバー2に設けられた外周側ディスク当接
部7の上端部との距離が、ヘッド11の挿入に必要な間
隔となる。図4(a)ないし図4(d)などに示すよう
に、ディスクカバー2の側壁の高さは、外周側ディスク
当接部7の高さよりも高いものであるので、図8(a)
および図8(b)に示すようなディスクカートリッジを
用いれば、ディスクカバー2の下げ量を少なくすること
が可能となる。したがって、ディスクドライブ自体の厚
み(上下方向の高さ)を小さくすることが可能となる。
【0115】なお、図8(a)および図8(b)に示す
構成において、ヘッドが挿入される領域では、外周側デ
ィスク当接部7を設けない構成としてもよい。この場合
には、ディスクドライブ内でのディスクカバーの下げ量
をさらに小さくすることができるので、さらにディスク
ドライブ自体の厚みを小さくすることができる。
【0116】また、図8(a)および図8(b)に示す
ディスクカートリッジとは異なる構成のものとして、図
9に示すようなディスクカートリッジとしてもよい。図
9に示すディスクカートリッジは、ディスクカバー2の
側壁の一部が開閉可能な構成となっている。すなわち、
ディスクカバー2に、外側方向に開閉可能な側壁部2W
が設けられている。
【0117】このようなディスクカートリッジの場合、
ディスクドライブの外部にある状態では、側壁部2が閉
じている一方、ディスクドライブに挿入された際には、
側壁部2が開かれた状態となってヘッドの挿入が行われ
る。これにより、上記と同様に、ヘッドを挿入するのに
必要なディスクカバー2の下げ量を小さくすることがで
きるので、ディスクドライブ自体の厚みを小さくするこ
とができる。また、ディスクドライブの外部にある状態
では、側壁部2が閉じた状態となるので、横方向からの
衝撃にも強い構造となっている。
【0118】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
について図面に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。なお、前記した実施の形態1で説明した構成と同様
の機能を有する構成には同一の符号を付記し、その説明
を省略する。
【0119】まず、本実施形態に係るディスクカートリ
ッジについて説明する。実施の形態1で示したディスク
カートリッジは、ディスクドライブ内で記録再生動作を
行う際には、ディスク1とディスクカバー2とを分離
し、両者の間にヘッドを挿入する構成となっている。こ
れに対して、本実施形態に係るディスクカートリッジ
は、ディスクカバー2にシャッターを設け、このシャッ
ターを開閉することによって、ヘッドをディスク1に対
してアクセスさせる構成となっている。
【0120】図10(a)および図10(b)は、ディ
スクカートリッジを上側から見た際の斜視図、図11
(a)および図11(b)は、ディスクカートリッジを
下側から見た際の斜視図である。なお、図10(a)お
よび図11(a)は、シャッター30が閉じた状態、図
10(b)および図11(b)は、シャッター30が開
いた状態を示している。これらの図に示すように、ディ
スクカバー2には、シャッター30が設けられており、
該シャッター30は、横方向(ディスクカバー2におけ
る面内方向)に移動することによって、ディスクカート
リッジの下面側におけるディスク1の露出/非露出を切
り換えることが可能となっている。なお、その他の構成
については、実施の形態1において図1(a)および図
1(b)などに示した構成と同様であるので、その説明
を省略する。
【0121】上記シャッター30は、上記のように、デ
ィスクカートリッジの下面側におけるディスク1の露出
/非露出を切り換える機能を有するとともに、ディスク
カートリッジがディスクドライブの外部にある状態に、
ディスク1をディスクカバー2に固定する機能をも有し
ている。図12(a)は、シャッター30が閉じた状態
において、ディスクカートリッジを下側から見た際の平
面図を示しており、図12(b)は、同図(a)中のa
−a’線における断面図を示している。なお、図12
(b)では、ディスクカバー2が上側、ディスク1が下
側に配置された状態を示しており、今までの説明とは上
下が逆になっている。
【0122】これらの図に示すように、ディスク1の中
心部に、ハブ32が設けられている。このハブ32は、
ディスクカバー2側にフランジ状に突出した形状となっ
ている。一方、シャッター30には、シャッター30が
開く際に移動する方向とは逆の方向に開口した、ハブ保
持用切り欠け部31が形成されている。そして、シャッ
ター30が閉じた状態において、ハブ32のフランジ部
が、ハブ保持用切り欠け部31によって掛止される。
【0123】図13(a)は、シャッター30が開いた
状態において、ディスクカートリッジを下側から見た際
の平面図を示しており、図13(b)は、同図(a)中
のa−a’線における断面図を示している。なお、上記
と同様に、図13(b)では、ディスクカバー2が上
側、ディスク1が下側に配置された状態を示しており、
今までの説明とは上下が逆になっている。
【0124】これらの図に示すように、シャッター30
が左方向に移動して開状態となると、ハブ32のフラン
ジ部が、ハブ保持用切り欠け部31によって掛止された
状態から開放される。これにより、ディスク1は、ディ
スクカバー2に対する固定状態から開放される。
【0125】次に、上記ディスクカートリッジに対して
記録再生動作を行うディスクドライブについて、以下に
説明する。図14は、該ディスクドライブに対してディ
スクカートリッジを挿入している状態を示す斜視図であ
る。同図に示すように、該ディスクドライブは、ドライ
ブケース36に、カートリッジホルダー33、スピンド
ルモータ34、およびヘッド35を備えた構成となって
いる。スピンドルモータ34は、記録再生動作時に、デ
ィスク1を回転させるためのモータである。ヘッド35
は、記録再生動作を行うヘッドであり、ドライブケース
36の下部において、ディスクカートリッジの挿脱方向
と垂直な方向にアクセス移動可能な状態で配置されてい
る。
【0126】このディスクドライブに対してディスクカ
ートリッジを挿入する際には、カートリッジホルダー3
3をドライブケース36から上面側に斜めにリフトさ
せ、カートリッジホルダー33の側面に設けられたディ
スクカートリッジ挿入口を露出させることによって挿入
が行われる。
【0127】その後、図14におけるの矢印で示す方
向にディスクカートリッジを押し込み、カートリッジホ
ルダー33の奥までディスクカートリッジが到達した後
に、同図におけるの矢印で示す方向にカートリッジホ
ルダー33をドライブケース36に対して押し込むこと
によって、ディスクカートリッジの装填が完了する。図
15(a)は、ディスクカートリッジが、カートリッジ
ホルダー33の奥まで到達した時点における、図14中
のa−a’線での断面図を示しており、図15(b)
は、ディスクカートリッジの装填が完了した時点におけ
る、図14中のa−a’線での断面図を示している。
【0128】次に、ディスクカートリッジをカートリッ
ジホルダー33に挿入した際に、シャッター30を開く
ための構成について説明する。図16は、カートリッジ
ホルダー33にディスクカートリッジを挿入し、シャッ
ター30が開かれる直前の状態を示す説明図である。同
図において、ディスクカートリッジは、左方から右方に
向けて挿入されることになる。同図中において、Bで示
す領域内に、シャッター30の開閉を行うための機構が
存在している。図17(a)は、上記のBで示す領域を
拡大して示す説明図であり、同図(b)は、同図(a)
のA−A’線における断面図である。
【0129】図17(a)に示すように、シャッター3
0には、シャッターロック38が設けられており、シャ
ッター30が閉じた状態では、該シャッターロック38
は、ディスクカバー2側に設けられたシャッターロック
掛止部38Aに掛止されている。ここで、ディスクカー
トリッジをカートリッジホルダー33に挿入すると、カ
ートリッジホルダー33に設けられているシャッターロ
ック解除バー37が、シャッターロック38をシャッタ
ーロック掛止部38Aから引き上げるように、シャッタ
ーロック38に当接する。これにより、シャッター30
が閉じた状態を維持するためのロック機構が解除され
る。
【0130】また、図17(b)に示すように、カート
リッジホルダー33には、シャッター開閉バー39が設
けられている。そして、シャッターロック解除バー37
がシャッターロック38の掛止状態を解除するのとほぼ
同時に、シャッター開閉バー39がシャッター30に設
けられているシャッター開閉穴40に嵌入する。
【0131】その後、ディスクカートリッジをカートリ
ッジホルダー33のさらに奥に押し込んでいくと、シャ
ッター開閉バー39が、シャッター開閉穴40を押すこ
とによってシャッター30が開いていく。そして、ディ
スクカートリッジがカートリッジホルダー33の奥まで
到達した時点で、図18に示すように、シャッター30
が全開状態となる。
【0132】ここで、比較例として、従来のディスクカ
ートリッジおよびこれに対応した従来のディスクドライ
ブについて説明する。図19は、従来のディスクカート
リッジの概略構成を示す断面図である。同図に示すよう
に、従来のディスクカートリッジは、ディスク81、ア
ッパーシェル82U、ローアーシェル82L、およびシ
ャッター83などを備えた構成となっている。ディスク
81は、図示はしないが、透光性を有する材料からなる
ディスク基板と、該ディスク基板の上面側(光入射側と
は反対側)に設けられた記録膜などから構成されてい
る。そして、ディスク81は、その下面側がローアーシ
ェル82Lで覆われているとともに、その上面側もアッ
パーシェル82Uで覆われている。すなわち、従来のデ
ィスクカートリッジは、アッパーシェル82Uとローア
ーシェル82Lとで囲われた空間内にディスク81が配
置されている構成となっている。
【0133】図20(a)および図20(b)は、従来
のディスクカートリッジを上側から見た際の斜視図、図
21(a)および図21(b)は、従来のディスクカー
トリッジを下側から見た際の斜視図である。なお、図2
0(a)および図21(a)は、シャッター83が開い
た状態、図20(b)および図21(b)は、シャッタ
ー83が閉じた状態を示している。これらの図に示すよ
うに、シャッター83は、ディスクカートリッジの上面
側および下面側にわたって設けられており、該シャッタ
ー83が、横方向(ディスクカートリッジにおける面内
方向)に移動することによって、ディスクカートリッジ
の上面側および下面側におけるディスク81の露出/非
露出を切り換えることが可能となっている。
【0134】ここで、図1(a)に示す本実施形態のデ
ィスクカートリッジと、図19に示す従来のディスクカ
ートリッジとを比較すると、本実施形態のディスクカー
トリッジの方が、ディスク1の上側にディスクカバーが
ない分だけ、その厚みが薄くなっていることがわかる。
すなわち、本実施形態のディスクカートリッジによれ
ば、その厚みを薄くすることができるので、持ち運びに
便利であるとともに、ディスクカートリッジを保管する
際に必要とされるスペースをより少なくすることが可能
となる。
【0135】次に、本実施形態のディスクカートリッジ
を利用するディスクドライブと、従来のディスクカート
リッジを利用するディスクドライブとを比較する。図2
2は、図14に示した本実施形態のディスクドライブ
の、b−b’線における断面図である。一方、図23
は、図19などに示した従来のディスクカートリッジを
利用するディスクドライブの断面図である。
【0136】本実施形態のディスクドライブにおけるヘ
ッド35は、実施の形態1において、図3を参照しなが
ら説明したヘッド11と同様の構成となっており、磁界
を印加するための磁気ヘッド部と、レーザ光の出射およ
び検出を行う光学ヘッド部とを備えている。すなわち、
本ディスクドライブでは、ディスク1の下部にのみ、記
録再生動作を行うためのヘッド35が配置されている。
【0137】一方、図23に示す従来のディスクカート
リッジでは、ディスク81の下側に、レーザ光の出射お
よび検出を行う光学ヘッド85が設けられているととも
に、ディスク81の上側にも、磁界を印加するための磁
気ヘッド84を設けられている。これは、ディスク81
の上面側に記録膜が設けられており、磁界の印加をディ
スク81の上側から行わないと、記録に必要な磁界の強
度を確保できないからである。また、ディスクカートリ
ッジを挿入した後に、磁気ヘッド84をディスク81に
近づける必要があるので、ディスクカートリッジの上面
と、ディスクドライブの上面カバーとの間には、磁気ヘ
ッド84を上下方向に移動させるスペースが必要となっ
ている。
【0138】すなわち、本実施形態のディスクドライブ
は、従来のディスクドライブと比較して、従来のディス
クカートリッジにおけるアッパーシェル82Uの厚み、
磁気ヘッド84の高さおよび移動スペースの分だけ、装
置の厚みを薄くできることになる。例えば、従来のディ
スクカートリッジとして、MD(Mini Disc) を想定した
場合、アッパーシェルの厚みとしては2.5mm、磁気
ヘッドの移動スペースとしては1.5mm程度必要とさ
れるので、本実施形態のディスクドライブは、従来のデ
ィスクドライブと比較して、装置の厚みを4mm程度薄
くすることができる。
【0139】〔実施の形態3〕本発明の実施のさらに他
の形態について図面に基づいて説明すれば、以下のとお
りである。なお、前記した各実施の形態で説明した構成
と同様の機能を有する構成には同一の符号を付記し、そ
の説明を省略する。
【0140】本実施形態では、実施の形態2において図
14などを参照しながら説明したディスクドライブとは
異なるローディング方式のディスクドライブについて説
明する。実施の形態2におけるディスクドライブでは、
カートリッジホルダー33を、ディスクドライブの上面
側に引き出してディスクカートリッジを挿入し、その後
カートリッジホルダー33をディスクドライブに収納す
る、というローディング方式であった。これに対して、
本実施形態では、ディスクドライブの側面にディスクカ
ートリッジ挿入口を設けておき、ディスクドライブの内
部でカートリッジホルダー33を下方向に移動させる、
いわゆるフロントローディング方式となっている。
【0141】図24(a)は、本実施形態に係るディス
クドライブにおける、ディスクカートリッジのローディ
ング機構を示す平面図であり、同図(b)は、同図
(a)の側面図である。また、図25は、図24(a)
および図24(b)に示すローディング機構の斜視図と
なっている。
【0142】これらの図に示すように、上記ローディン
グ機構は、カートリッジホルダー33の挿脱方向に対す
る両側に、第1および第2のレール41・42がそれぞ
れ1本ずつ配置された構成となっている。第2のレール
42は、図示しないディスクドライブ本体に固定されて
いる一方、第1のレール41は、第2のレール42に対
して、ディスクカートリッジの挿脱方向にスライドする
ようになっている。
【0143】また、カートリッジホルダー33の挿脱方
向に対する両側には、軸部44…が設けられている。さ
らに、第1のレール41・41には、それぞれ第1切り
欠き穴41A…が設けられているとともに、第2のレー
ル42・42にも、それぞれ第2切り欠き穴42A…が
設けられている。そして、上記の各軸部44は、それぞ
れに対応する第1切り欠き穴41A、および第2切り欠
き穴42Aに、この順で貫通している。
【0144】ディスクカートリッジは、図24(a)に
おいての矢印で示す方向でカートリッジホルダー33
に挿入される。その後、ディスクカートリッジの挿入が
ある程度まで進むと、ディスクカートリッジの挿入方向
における先端側の側面が、カートリッジホルダー33に
設けられたカートリッジホルダーストッパー45の当接
アームに接触する。その後もディスクカートリッジの挿
入が継続すると、カートリッジホルダーストッパー45
が、図中の矢印で示す方向で回転し、ディスクドライ
ブ本体に固定されている凸部46から外れ、カートリッ
ジホルダー33が挿入方向に移動可能な状態となる。
【0145】ここで、第1のレール41は、スプリング
43によって常に挿入方向に引っ張られている状態とな
っている。よって、カートリッジホルダーストッパー4
5が上記のように凸部46から外れると、第1のレール
41は、軸部44…を伴って、第2のレール42におけ
る第2切り欠き穴42A…の水平方向の経路に沿って移
動する。そして、軸部44…が第2切り欠き穴42A…
の水平方向の経路の終端まで移動すると、今度は、第1
のレール41における第1切り欠き穴41A…の形状に
よる作用により、軸部44…が、第2切り欠き穴42A
…の上下方向の経路に沿って下方向に移動する。
【0146】以上のような作用により、カートリッジホ
ルダー33は、ディスクカートリッジの挿入に伴って挿
入方向に移動した後に、下方向に移動することになる。
図26(a)は、上記ローディング機構において、ディ
スクカートリッジの挿入が完了した状態を示す平面図で
あり、同図(b)は、同図(a)の側面図である。ま
た、図27は、図26(a)および図26(b)に示す
ローディング機構の斜視図となっている。
【0147】以上のような構成のローディング機構は、
例えば実施の形態1において、図4(a)ないし図4
(d)に示したディスクドライブに適用することが可能
である。すなわち、カートリッジホルダー33が下方向
に移動される際に、ディスクカバー2のみを下に移動さ
せ、ディスク1をスピンドルモータ9上に残しておく、
というような動作を実現することができる。
【0148】また、実施の形態2において示した、シャ
ッター30を備えたディスクカートリッジを利用するデ
ィスクドライブにおいても、上記のようなローディング
機構を設けることによって、フロントローディング方式
を採用することが可能となる。なお、このようなディス
クドライブにおいて、ディスクカートリッジを挿入の最
後に下方向に移動させるのは、ディスクカートリッジに
おけるディスク1を、ヘッドに近づけることを目的とし
ている。
【0149】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るディスクカ
ートリッジは、情報の記録および/または再生が行われ
る記録層が設けられた、円盤形状のディスクと、上記デ
ィスクの片側の面における少なくとも一部の領域を覆う
ように設けられたディスクカバーと、上記ディスクと上
記ディスクカバーとを接続する接続手段とを備え、上記
ディスクにおける上記ディスクカバーが設けられている
面とは反対側の面が外部に露出している構成である。
【0150】これにより、例えばディスクの両側にディ
スクカバーが設けられているディスクカートリッジと比
較して、ディスクカートリッジ全体の厚みをより薄くす
ることができる。すなわち、ディスクカートリッジの厚
みが薄くなることにより、保管時に必要とされるスペー
スの削減、携帯性の向上、該ディスクカートリッジに対
応するディスクドライブにおける厚みの低減、などを実
現することができるという効果を奏する。
【0151】また、ディスクに対して情報の記録および
/または再生を行うためのヘッドが接近する側の記録再
生面を、上記ディスクカバーによって覆われる面とする
ことによって、記録再生面に対する傷の発生や、ほこり
や汚れの付着などを防止することができる。よって、信
頼性の高いディスクカートリッジを提供することができ
るという効果を奏する。
【0152】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記ディスクが、ディスク基板上に、上記記録層
と、透光性を有する保護層とがこの順で配置された構成
となっているとともに、上記ディスクカバーが上記ディ
スクにおける保護層が形成されている側の面の少なくと
も一部の領域を覆うように設けられており、上記ディス
クに対して保護層が形成されている側の面から光を照射
することによって情報の記録および/または再生が行わ
れる構成としてもよい。
【0153】これにより、上記の構成による効果に加え
て、光を出射するヘッドにおいて、光を記録層上にフォ
ーカスさせる対物レンズの焦点距離が短くなるので、ヘ
ッドにおける対物レンズおよびその他の光学部品のサイ
ズを小さくすることが可能となる。したがって、ヘッド
のサイズを小さくすることができるので、ディスクドラ
イブの厚みを減少させることができるとともに、ヘッド
のアクセススピードを向上させることができるという効
果を奏する。
【0154】また、ディスク基板には光を透過させる必
要がないので、ディスク基板を構成する材料としては透
光性を有する必要がなくなる。したがって、ディスク基
板を構成する材料の選定の幅が広がることにより、ディ
スクの強度を高めることや、材料コストを低減すること
などが可能となるという効果を奏する。
【0155】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記ディスクカバーが、上記ディスクと接続されて
いる状態において、該ディスクの外周近傍に当接する外
周側当接部を備えている構成としてもよい。
【0156】これにより、上記の構成による効果に加え
て、ディスクの外周部から、ディスクとディスクカバー
とに囲まれた空間内に、ほこりなどの異物が侵入するこ
とを抑制することができる。よって、ディスクにおける
ディスクカバーによって保護されている領域の防塵性を
向上することができるという効果を奏する。
【0157】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記外周側当接部が、弾性を有する材料によって構
成されている構成としてもよい。
【0158】これにより、上記の構成による効果に加え
て、ディスクの破損の可能性を低減することが可能とな
り、耐衝撃性の高いディスクカートリッジを提供するこ
とができるという効果を奏する。
【0159】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記ディスクカバーが、上記ディスクと接続されて
いる状態において、該ディスクの内周近傍に当接する内
周側当接部を備えている構成としてもよい。
【0160】これにより、上記の構成による効果に加え
て、ディスクの内周部から、ディスクとディスクカバー
とに囲まれた空間内に、ほこりなどの異物が侵入するこ
とを抑制することができる。よって、ディスクにおける
ディスクカバーによって保護されている領域の防塵性を
向上することができるという効果を奏する。
【0161】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記内周側当接部が、弾性を有する材料によって構
成されている構成としてもよい。
【0162】これにより、上記の構成による効果に加え
て、ディスクの破損の可能性を低減することが可能とな
り、耐衝撃性の高いディスクカートリッジを提供するこ
とができるという効果を奏する。
【0163】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記接続手段が、上記ディスクの内周部に設けられ
た、磁性体を備えたハブ部と、上記ディスクカバーにお
いて、上記ディスクの内周近傍に当接する、磁性体を備
えた内周側当接部とによって構成されており、上記ハブ
部と、上記内周側当接部との間の磁気吸着力によって、
ディスクとディスクカバーとの接続を保持している構成
としてもよい。
【0164】これにより、上記の構成による効果に加え
て、通常は、ディスクとディスクカバーとは接続されて
いる状態となるが、上記磁気吸着力以上の外力を加えれ
ば、ディスクとディスクカバーとを分離することが可能
となる。したがって、ディスクとディスクカバーとの接
続/非接続を容易に変化させることができるという効果
を奏する。
【0165】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記ディスクの内周部に、ディスクカバーが設けら
れている側に突出したディスク凸部が設けられていると
ともに、上記ディスク凸部の側壁に凹部が設けられてい
るとともに、上記ディスクカバーに、上記凹部に対して
挿脱自在な凸状部が設けられている構成としてもよい。
【0166】これにより、上記の構成による効果に加え
て、ディスクとディスクカバーとの接続/非接続を容易
に切り換えることができるとともに、ディスクとディス
クカバーとの接続は、上記凸状部を上記凹部に挿入する
という機械的な構成によって行われるので、高い接続強
度を実現することができるという効果を奏する。
【0167】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記ディスクカバーに、上記ディスクの外周部を機
械的に保持するディスク保持用ロックが設けられ、該デ
ィスク保持用ロックが、上記ディスクの外周部の保持/
非保持の切替え可能である構成としてもよい。
【0168】これにより、上記の構成による効果に加え
て、ディスクとディスクカバーとの接続/非接続を容易
に切り換えることができるとともに、ディスクとディス
クカバーとの接続は、機械的な構成によって行われるの
で、高い接続強度を実現することができるという効果を
奏する。
【0169】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記保護層が、0から20μmの間の厚みである構
成としてもよい。
【0170】これにより、上記の構成による効果に加え
て、保護層の厚みの上限が20μmとなっている。この
厚みによれば、ディスクに対して磁界を印加しながら記
録動作を行う場合に、保護層が設けられている側から記
録に必要な磁界強度の磁界を印加させることが可能とな
る。よって、ディスクの光入射側の面とは反対側の面の
摺動性を考慮する必要がなくなるとともに、ディスクド
ライブ自体の厚みを低減することができるという効果を
奏する。
【0171】また、これにより、保護層の厚みの下限は
0となっており、この場合には、保護層を設けない構成
とすることが可能となるという効果を奏する。
【0172】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記ディスク基板が、帯電防止性を有している材料
によって構成されている構成としてもよい。
【0173】これにより、上記の構成による効果に加え
て、上記記録層が磁性層を備えるような場合でも、ディ
スク基板が帯電することによる記録データへの悪影響を
なくすことができるという効果を奏する。
【0174】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記ディスク基板が、樹脂類、金属類、または硝子
類によって構成されている構成としてもよい。
【0175】これにより、上記の構成による効果に加え
て、樹脂類は、圧縮成形できるので大量生産に適してい
るとともに、材料が安価であるという利点があるので、
ディスク基板の材料コストおよび製造コストを低減する
ことができるという効果を奏する。また、金属類は、プ
レス加工によって容易に生産ができるとともに、材料が
安価でかつ強度が高いという利点があるので、ディスク
基板の材料コストおよび製造コストを低減することがで
きるという効果を奏する。また、硝子類は、平面性およ
び硬度が高く、光学的に安定しているという利点を有し
ているので、信頼度の高いディスク基板を提供すること
ができるという効果を奏する。
【0176】また、上記の樹脂類、金属類、または硝子
類は、ある程度の硬度を有する材料とすることができる
ので、ディスクカバーが設けられていない方の面におけ
る傷の発生などを最小限にすることができるという効果
を奏する。
【0177】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記保護層が、帯電防止性を有する材料によって構
成されている構成としてもよい。
【0178】これにより、上記の構成による効果に加え
て、上記記録層が磁性層を備えるような場合でも、保護
層が帯電することによる記録データへの悪影響をなくす
ことができるという効果を奏する。
【0179】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記保護層が、その表面において摺動性を有する材
料によって構成されている構成としてもよい。
【0180】これにより、上記の構成による効果に加え
て、記録再生を行うためのヘッドがディスクに近接した
場合に、不要な抵抗やヘッドとディスクの間の空気層の
乱れなどをなくすことができるという効果を奏する。
【0181】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記保護層が、樹脂類、または硝子類によって構成
されている構成としてもよい。
【0182】これにより、上記の構成による効果に加え
て、樹脂類は、圧縮成形できるので大量生産に適してい
るとともに、材料が安価であるという利点があるので、
材料コストおよび製造コストを低減することができると
ともに、帯電防止性や表面の摺動性を実現することがで
きるという効果を奏する。また、硝子類は、平面性およ
び硬度が高く、光学的に安定しているという利点を有し
ているので、信頼度の高い保護層を提供することができ
るとともに、帯電防止性や表面の摺動性を実現すること
ができるという効果を奏する。また、樹脂類および硝子
類は、透光性を有する材料とすることができるので、記
録または再生時において、光ビームを的確に記録層に照
射させることができるという効果を奏する。
【0183】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記ディスクカバーの少なくとも一部が、樹脂類、
または金属類によって構成されている構成としてもよ
い。
【0184】これにより、上記の構成による効果に加え
て、樹脂類は、圧縮成形できるので大量生産に適してい
るとともに、材料が安価であるという利点があるので、
ディスクカバーの材料コストおよび製造コストを低減す
ることができるという効果を奏する。また、金属類は、
プレス加工によって容易に生産ができるとともに、材料
が安価でかつ強度が高いという利点があるので、ディス
クカバーの材料コストおよび製造コストを低減すること
ができるという効果を奏する。
【0185】また、上記の樹脂類、および金属類は、あ
る程度の強度を有する材料とすることができるので、デ
ィスクを的確に保護することが可能となるという効果を
奏する。
【0186】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記ディスクカバーの外周部に、上記ディスク側に
向けて突出した側壁が形成されている構成としてもよ
い。
【0187】これにより、上記の構成による効果に加え
て、横方向からの衝撃からディスクを保護することが可
能となる。よって、耐衝撃性の強いディスクカートリッ
ジを提供することができる。
【0188】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記ディスクカバーの外周部における少なくとも一
部に、上記側壁が形成されていない領域が存在する構成
としてもよい。
【0189】これにより、上記の構成による効果に加え
て、ディスクとディスクカバーとを離す距離をより小さ
くすることが可能となるので、ディスクドライブ自体の
厚みを低減することが可能となるという効果を奏する。
【0190】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記側壁の少なくとも一部が、開閉可能となってい
る構成としてもよい。
【0191】これにより、上記の構成による効果に加え
て、ディスクとディスクカバーとを離す距離をより小さ
くすることが可能となるので、ディスクドライブ自体の
厚みを低減することが可能となるという効果を奏する。
【0192】また、本発明に係るディスクカートリッジ
は、上記ディスクカバーに、上記ディスクの露出/非露
出を切り換えるシャッターが設けられている構成として
もよい。
【0193】これにより、上記の構成による効果に加え
て、例えば持ち運び時や保存時にはシャッターを閉じて
おき、ディスクドライブ内で記録および/または再生動
作を行う際にはシャッターを開いてヘッドを挿入する、
というような動作を行うことができるという効果を奏す
る。
【0194】また、本発明に係るディスクドライブは、
上記のディスクカートリッジを用いるディスクドライブ
であって、上記ディスクに対して記録および/または再
生を行うヘッドと、上記ディスクと上記ディスクカバー
とを分離させる分離手段とを備え、記録および/または
再生動作時には、上記分離手段によって上記ディスクと
上記ディスクカバーとを分離させるとともに、該ディス
クと該ディスクカバーとの間に、上記ヘッドを挿入する
構成である。
【0195】これにより、ディスクカートリッジとして
は、ディスクとディスクカバーとの接続/非接続を切り
換えるための構成のみを備えていればよいことになるの
で、ディスクカートリッジの構成の簡素化および単純化
を図ることができるという効果を奏する。
【0196】また、本発明に係るディスクドライブは、
上記ディスクを回転させるスピンドルモータをさらに備
えるとともに、上記分離手段が、上記ディスクカバーを
上記ディスクにおける回転軸方向に移動させる移動手段
であり、ディスクカートリッジがスピンドルモータ上に
挿入されると、上記ディスクを上記スピンドルモータ上
に載置した状態で、上記移動手段によって上記ディスク
カバーを移動させることによって、上記ディスクと上記
ディスクカバーとの分離が行われる構成としてもよい。
【0197】これにより、上記の構成による効果に加え
て、ディスクカートリッジが挿入された後に、ディスク
カバーのみを移動させることによって記録および/また
は再生動作が可能な状態となるので、簡便な構成で、か
つ短時間でディスクとディスクカバーとの分離を行うこ
とができるという効果を奏する。
【0198】また、本発明に係るディスクドライブは、
上記スピンドルモータが、上記ディスクを磁気吸着力に
よって保持する構成としてもよい。
【0199】これにより、上記の構成による効果に加え
て、スピンドルモータにディスクを保持させる機構を簡
素な構成とすることができる。また、スピンドルモータ
がディスクを保持するのに必要とされる時間も短くする
ことができるので、短時間のセットアップが可能となる
という効果を奏する。
【0200】また、本発明に係るディスクドライブは、
上記のディスクカートリッジを用いるディスクドライブ
であって、上記ディスクに対して記録および/または再
生を行うヘッドと、上記シャッターの開閉を行うシャッ
ター開閉手段とを備え、記録および/または再生動作時
には、上記シャッター開閉手段によって上記シャッター
が開かれることによって露出した上記ディスクに対し
て、上記ヘッドを近づける構成である。
【0201】これにより、シャッターを開くという比較
的単純な動作を行うことのみによって、ディスクカート
リッジのディスクを露出することができるので、ディス
クを露出するための構成を簡素化することができるとい
う効果を奏する。
【0202】また、本発明に係るディスクドライブは、
上記ヘッドが、上記ディスクに対して磁界の印加を行う
磁気ヘッド部と、レーザ光の照射および検出を行う光学
ヘッド部とを備えている構成としてもよい。
【0203】これにより、上記の構成による効果に加え
て、例えば従来のように、ディスクの一方の面から磁界
の印加を行い、もう一方の面からレーザ光の照射を行う
構成と比較して、ディスクドライブ自体の厚みを薄くす
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るディスクカートリ
ッジの概略構成を示しており、同図(a)は断面図、同
図(b)は、同図(a)を上方向から見た際の平面図で
ある。
【図2】上記ディスクカートリッジが備える外周側ディ
スク当接部の近傍を拡大して示した断面図である。
【図3】上記ディスクカートリッジが備えるディスク
部、および該ディスク部に対して記録再生を行うヘッド
の構成を示す説明図である。
【図4】同図(a)ないし同図(d)は、本発明の実施
の一形態に係るディスクドライブによるディスクカート
リッジに対する記録再生動作の手順を示す説明図であ
る。
【図5】同図(a)ないし同図(c)は、図4(a)な
いし図4(d)において上方から見た際の様子を示す説
明図である。
【図6】ロック機構を有するディスクカートリッジの中
心部近傍を拡大して示す断面図である。
【図7】図6に示す構成とは異なる構成のロック機構を
示しており、同図(b)は、ディスクカートリッジを上
面側から見た際の平面図であり、同図(a)は、同図
(b)中のa−a’線における断面図である。
【図8】ディスクカートリッジの形状の1具体例を示し
ており、同図(b)は、該ディスクカートリッジの平面
図であり、同図(a)は、同図(b)中のa−a’線に
おける断面図である。
【図9】ディスクカートリッジの形状の別の具体例を示
す平面図である。
【図10】本発明の実施の他の形態に係るディスクカー
トリッジを上側から見た際の斜視図であり、同図(a)
は、シャッターが閉じた状態、同図(b)は、シャッタ
ーが開いた状態を示している。
【図11】図10に示すディスクカートリッジを下側か
ら見た際の斜視図であり、同図(a)は、シャッターが
閉じた状態、同図(b)は、シャッターが開いた状態を
示している。
【図12】同図(a)は、シャッターが閉じた状態にお
いて、ディスクカートリッジを下側から見た際の平面図
であり、同図(b)は、同図(a)中のa−a’線にお
ける断面図である。
【図13】同図(a)は、シャッターが開いた状態にお
いて、ディスクカートリッジを下側から見た際の平面図
であり、同図(b)は、同図(a)中のa−a’線にお
ける断面図である。
【図14】本発明の実施の他の形態に係るディスクドラ
イブに対してディスクカートリッジを挿入している状態
を示す斜視図である。
【図15】同図(a)は、ディスクカートリッジが、カ
ートリッジホルダーの奥まで到達した時点における、図
14中のa−a’線での断面図を示しており、同図
(b)は、ディスクカートリッジの装填が完了した時点
における、図14中のa−a’線での断面図を示してい
る。
【図16】カートリッジホルダーにディスクカートリッ
ジを挿入し、シャッターが開かれる直前の状態を示す説
明図である。
【図17】同図(a)は、図16中のBで示す領域を拡
大して示す説明図であり、同図(b)は、同図(a)の
A−A’線における断面図である。
【図18】シャッターが全開になった状態のディスクカ
ートリッジおよびカートリッジホルダーを示す説明図で
ある。
【図19】従来のディスクカートリッジの概略構成を示
す断面図である。
【図20】従来のディスクカートリッジを上側から見た
際の斜視図であり、同図(a)は、シャッターが開いた
状態、同図(b)は、シャッターが閉じた状態を示して
いる。
【図21】従来のディスクカートリッジを下側から見た
際の斜視図であり、同図(a)は、シャッターが開いた
状態、同図(b)は、シャッターが閉じた状態を示して
いる。
【図22】図14に示すディスクドライブの、b−b’
線における断面図である。
【図23】図19などに示した従来のディスクカートリ
ッジを利用するディスクドライブの断面図である。
【図24】同図(a)は、本発明の実施のさらに他の形
態に係るディスクドライブにおける、ディスクカートリ
ッジのローディング機構を示す平面図であり、同図
(b)は、同図(a)の側面図である。
【図25】図24(a)および図24(b)に示すロー
ディング機構の斜視図である。
【図26】同図(a)は、上記ローディング機構におい
て、ディスクカートリッジの挿入が完了した状態を示す
平面図であり、同図(b)は、同図(a)の側面図であ
る。
【図27】図26(a)および図26(b)に示すロー
ディング機構の斜視図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 ディスクカバー 3 ディスク部 4 ハブ部 5 内周側ディスク当接部(内周側当接部) 7 外周側ディスク当接部(外周側当接部) 11 ヘッド 14 ディスク基板 15 記録膜(記録層) 16 保護膜(保護層) 17 磁気コイル(磁気ヘッド部) 18 対物レンズ 22 発光素子 23 受光素子 24 ディスク凸部 24A くびれ(凹部) 25 突起部(凸状部) 26 ディスク保持用ロック 30 シャッター 31 ハブ保持用切り欠け部 32 ハブ 33 カートリッジホルダー 35 ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 17/04 413 G11B 17/04 413Z (72)発明者 高森 信之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5D046 BA12 CB02 HA06 HA07

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報の記録および/または再生が行われる
    記録層が設けられた、円盤形状のディスクと、 上記ディスクの片側の面における少なくとも一部の領域
    を覆うように設けられたディスクカバーと、 上記ディスクと上記ディスクカバーとを接続する接続手
    段とを備え、 上記ディスクにおける上記ディスクカバーが設けられて
    いる面とは反対側の面が外部に露出していることを特徴
    とするディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】上記ディスクが、ディスク基板上に、上記
    記録層と、透光性を有する保護層とがこの順で配置され
    た構成となっているとともに、上記ディスクカバーが、
    上記ディスクにおける保護層が形成されている側の面の
    少なくとも一部の領域を覆うように設けられており、上
    記ディスクに対して保護層が形成されている側の面から
    光を照射することによって情報の記録および/または再
    生が行われることを特徴とする請求項1記載のディスク
    カートリッジ。
  3. 【請求項3】上記ディスクカバーが、上記ディスクと接
    続されている状態において、該ディスクの外周近傍に当
    接する外周側当接部を備えていることを特徴とする請求
    項1または2記載のディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】上記外周側当接部が、弾性を有する材料に
    よって構成されていることを特徴とする請求項3記載の
    ディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】上記ディスクカバーが、上記ディスクと接
    続されている状態において、該ディスクの内周近傍に当
    接する内周側当接部を備えていることを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれかに記載のディスクカートリッ
    ジ。
  6. 【請求項6】上記内周側当接部が、弾性を有する材料に
    よって構成されていることを特徴とする請求項5記載の
    ディスクカートリッジ。
  7. 【請求項7】上記接続手段が、上記ディスクの内周部に
    設けられた、磁性体を備えたハブ部と、上記ディスクカ
    バーにおいて、上記ディスクの内周近傍に当接する、磁
    性体を備えた内周側当接部とによって構成されており、
    上記ハブ部と、上記内周側当接部との間の磁気吸着力に
    よって、ディスクとディスクカバーとの接続を保持して
    いることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記
    載のディスクカートリッジ。
  8. 【請求項8】上記ディスクの内周部に、ディスクカバー
    が設けられている側に突出したディスク凸部が設けられ
    ているとともに、上記ディスク凸部の側壁に凹部が設け
    られているとともに、上記ディスクカバーに、上記凹部
    に対して挿脱自在な凸状部が設けられていることを特徴
    とする請求項1ないし7のいずれかに記載のディスクカ
    ートリッジ。
  9. 【請求項9】上記ディスクカバーに、上記ディスクの外
    周部を機械的に保持するディスク保持用ロックが設けら
    れ、該ディスク保持用ロックが、上記ディスクの外周部
    の保持/非保持の切替え可能であることを特徴とする請
    求項1ないし7のいずれかに記載のディスクカートリッ
    ジ。
  10. 【請求項10】上記保護層が、0から20μmの間の厚
    みであることを特徴とする請求項2記載のディスクカー
    トリッジ。
  11. 【請求項11】上記ディスク基板が、帯電防止性を有し
    ている材料によって構成されていることを特徴とする請
    求項2記載のディスクカートリッジ。
  12. 【請求項12】上記ディスク基板が、樹脂類、金属類、
    または硝子類によって構成されていることを特徴とする
    請求項11記載のディスクカートリッジ。
  13. 【請求項13】上記保護層が、帯電防止性を有する材料
    によって構成されていることを特徴とする請求項2記載
    のディスクカートリッジ。
  14. 【請求項14】上記保護層が、その表面において摺動性
    を有する材料によって構成されていることを特徴とする
    請求項2記載のディスクカートリッジ。
  15. 【請求項15】上記保護層が、樹脂類、または硝子類に
    よって構成されていることを特徴とする請求項13また
    は14記載のディスクカートリッジ。
  16. 【請求項16】上記ディスクカバーの少なくとも一部
    が、樹脂類、または金属類によって構成されていること
    を特徴とする請求項1記載のディスクカートリッジ。
  17. 【請求項17】上記ディスクカバーの外周部に、上記デ
    ィスク側に向けて突出した側壁が形成されていることを
    特徴とする請求項1ないし16のいずれかに記載のディ
    スクカートリッジ。
  18. 【請求項18】上記ディスクカバーの外周部における少
    なくとも一部に、上記側壁が形成されていない領域が存
    在することを特徴とする請求項17記載のディスクカー
    トリッジ。
  19. 【請求項19】上記側壁の少なくとも一部が、開閉可能
    となっていることを特徴とする請求項17記載のディス
    クカートリッジ。
  20. 【請求項20】上記ディスクカバーに、上記ディスクの
    露出/非露出を切り換えるシャッターが設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の
    ディスクカートリッジ。
  21. 【請求項21】請求項1ないし19のいずれかに記載の
    ディスクカートリッジを用いるディスクドライブであっ
    て、 上記ディスクに対して記録および/または再生を行うヘ
    ッドと、 上記ディスクと上記ディスクカバーとを分離させる分離
    手段とを備え、 記録および/または再生動作時には、上記分離手段によ
    って上記ディスクと上記ディスクカバーとを分離させる
    とともに、該ディスクと該ディスクカバーとの間に、上
    記ヘッドを挿入することを特徴とするディスクドライ
    ブ。
  22. 【請求項22】上記ディスクを回転させるスピンドルモ
    ータをさらに備えるとともに、 上記分離手段が、上記ディスクカバーを上記ディスクに
    おける回転軸方向に移動させる移動手段であり、ディス
    クカートリッジがスピンドルモータ上に挿入されると、
    上記ディスクを上記スピンドルモータ上に載置した状態
    で、上記移動手段によって上記ディスクカバーを移動さ
    せることによって、上記ディスクと上記ディスクカバー
    との分離が行われることを特徴とする請求項21記載の
    ディスクドライブ。
  23. 【請求項23】上記スピンドルモータが、上記ディスク
    を磁気吸着力によって保持することを特徴とする請求項
    22記載のディスクドライブ。
  24. 【請求項24】請求項20に記載のディスクカートリッ
    ジを用いるディスクドライブであって、 上記ディスクに対して記録および/または再生を行うヘ
    ッドと、 上記シャッターの開閉を行うシャッター開閉手段とを備
    え、 記録および/または再生動作時には、上記シャッター開
    閉手段によって上記シャッターが開かれることによって
    露出した上記ディスクに対して、上記ヘッドを近づける
    ことを特徴とするディスクドライブ。
  25. 【請求項25】上記ヘッドが、上記ディスクに対して磁
    界の印加を行う磁気ヘッド部と、レーザ光の照射および
    検出を行う光学ヘッド部とを備えていることを特徴とす
    る請求項21ないし24のいずれかに記載のディスクド
    ライブ。
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