JP2648759B2 - 地下駐車場の躯体構造およびそれを用いた地下駐車場 - Google Patents

地下駐車場の躯体構造およびそれを用いた地下駐車場

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は地下駐車場の躯体構造およびそれを用いた地
下駐車場に係わり、特に、その躯体外面がほぼ円筒形に
形成されてなる地下駐車場の躯体構造およびそれを用い
た地下駐車場に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、都市部では敷地の確保が深刻な問題となってお
り、特に駐車スペースを確保することは非常に困難な状
況となっている。
狭い敷地で、車両の収納台数を確保するには、車両を
立体的に格納し得るような構成とすることが有効であ
り、周知の如く、ゴンドラ機構等を備えて複数台の車両
を立体的に収納できるようにした機械式の立体駐車場、
または、地上に複数階のフロアーを形成するとともに各
フロアー間にスロープ道を形成して、運転者自らが車両
を各フロアーに運ぶ自走式立体駐車場、あるいは、建造
物の地下を利用して立体的に構成された地下駐車場等が
提供されている。
上記各立体駐車場のうち、特に地下式のものは、建造
物の地下を利用するために、駐車場として新たな敷地を
必要とせず土地の有効利用が図れるとともに、居住フロ
アーを擁する建造物内に言わば一体的に駐車場が存在す
るものとなるため、特に、その建物に用件のある場合等
において駐車場からの移動手間が省け便利である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、地下式の駐車場を構築するにあたって
は下記の如き問題が生じていた。
つまり、従来の地下駐車場は一般に、その躯体形状が
断面矩形のものとなっている。ところが、このように矩
形に形成された地下駐車場は、深度が大きくなるに従っ
て、構造体に地盤の土圧・水圧等による大きな断面力が
発生するため、構築時には支保工や切梁等を設ける必要
があり、手間を要する上にコストの嵩むものとなる。ま
た、支保工を利用しない場合でも、ケーソン型式や超厚
壁地中連続壁を利用する必要があるなど、施工上、工期
・工費などの面で多くの制約を受けていた。
さらに、従来の矩形地下駐車場は、上記の如く大断面
化に難があるため、上部に構築される建築物に対して平
面的大きさが小さい場合が多く、敷地の最大限の利用が
なされないばかりでなく、依然として、建築物を支持す
るための杭等を地下駐車場の外側に多数設ける必要があ
った。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、駐車場
としての機能が存分に発揮されることは無論、大断面化
を実現することにより敷地の有効利用が図れ、かつ建築
物の基礎としての機能をより明確にするとともに、構造
を単純化させることにより工事の合理化を図ることので
きる地下駐車場の躯体構造、および、この躯体構造を利
用して、車両格納率の高い地下駐車場を実現、提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の請求項1に係る地下駐車場の躯体構造は、建
築物の下部地盤中に構築される地下駐車場の躯体構造で
あって、断面ほぼ円形なる筒状をなす外壁と、この外壁
が形成する筒体の軸中心部または軸中心部近傍からこの
外壁に向かって放射状に形成され、前記外壁内に形成さ
れる空間を周方向に沿って複数の同一形状の車両格納空
間に分割する放射状構造体と、を有してなるものであ
る。
また、本発明の請求項2に係る地下駐車場は、請求項
1記載の躯体構造を有してなる地下駐車場であって、前
記各車両格納空間内に、車両を載置して上下動する昇降
台と、該昇降台のための昇降通路に隣接して上下方向に
多数配置される車両収納台とを備えて構成されるエレベ
ータ式の車両収納機構がそれぞれ設置されてなるもので
ある。
また、本発明の請求項3に係る発明は、請求項2記載
の地下駐車場において、前記車両収納機構を構成する前
記車両収納台を、前記昇降通路に沿って3列に設けたこ
とを特徴とするものである。
〔作用〕
地盤中に構築される躯体の構造断面を円形とすること
により、躯体断面には曲げモーメント、せん断力がほと
んど生じず、軸力のみ発生するものとなる。このため平
面形状を大きくすることができ、かつ壁厚も必要以上に
厚くする必要のないものとなる。また、円筒状となる外
壁の内部に形成される放射状構造体は、水平外力に対し
て外壁の支保工として機能し、また外壁とともに地上建
築物の基礎杭として機能するものとなる。さらに、上記
の如く外壁を円筒状とすることにより、該外壁が土水圧
に対して優れた耐力を有するものとなるため、この外壁
を地中連続壁工法により構築することも可能で、構築が
極めて容易である。
また、請求項2の地下駐車場では、一つの車両取り込
み口に対して、上下に配設される車両収納台を2列以上
設置することが可能となる。さらに請求項3の地下駐車
場では、請求項1に係る躯体構造によって構成される車
両格納空間が、極めて有効に活用されるものとなる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
第1図は、本発明に係る地下駐車場の躯体構造の一例
を示した水平断面図である。
この地下駐車場の躯体1は、地盤中G中に形成された
ほぼ円筒形状の外壁2と、この外壁2が形成する筒体の
軸中心部からこの外壁2に向かって放射状に形成され、
前記外壁2内に形成される空間を、周方向に沿って複数
の同一形状の車両格納空間4に分割する放射状隔壁3
(放射状構造体)と、を有してなるものである。
前記外壁2はこの場合、地中連続壁2Aと、該地中連続
壁2Aの内面側に一体に形成される後付け壁2Bとから形成
されたものとなっている。ここで、この外壁2は例えば
30m強の直径を有し、地表から30〜50mの深さに及んで形
成するものとしている。
前記放射状隔壁3は、この実施例のものでは、図示さ
れるように外壁2の軸中心部から外壁2(2B)に向かっ
て放射状に8つが形成されたものとなっており、これに
よって、外壁2内の空間が、断面扇形の8つの車両格納
空間4,4,…に分割されたものとなっている。
上記構造となる躯体1は、地上に構築される建築物の
基礎として構築されるもので、図示されない地上建築物
は、前記躯体1の上部、すなわち前記外壁2、および放
射状隔壁3の上部に連続して構築されるものである。
上記構造となる躯体1の構築は、例えば下記の方法に
より行う。
まず、地中連続壁工法により、地盤G中に、ほぼ円筒
形に閉環された地中連続壁2Aを構築する。
地中連続壁工法は、周知のとおり、安定液を用い、孔
壁の安定を図りながあ地中に連続した溝状の孔を掘削
し、その中に連続した鉄筋コンクリート壁を築造するも
のである。この地中連続壁工法では通常、壁体を、この
壁体の形成される方向に沿って複数に分割されたエレメ
ント単位で構築して行くが、これらのエレメントの1つ
について見た場合、エレメントの断面は矩形となる。従
って、これらのエレメントの連続体である外壁2は、厳
密な意味では断面多角形のものとなるが、ここにおける
躯体1の如くその径が大きい場合には近似的に円筒と見
なすことができる。
地中連続壁2Aが筒状に構築されたならば、次いで、地
盤Gにおけるその地中連続壁2Aによって囲まれた部分を
掘削する。このとき、該地中連続壁2Aは円筒形状のも
の、すなわち円筒形断面となるものであるから、矩形断
面のものに比べ、周囲の地盤Gからの土水圧に対する耐
力に極めて優れたものとなっている。従って、内部地盤
の掘削時に、支保工や切梁等を設ける必要が無く、掘削
作業そのものの効率が向上することに加え、それら支保
工等に要する資材費、および組立・解体工程を削除する
ことが可能である。
地中連続壁2A内の地盤が掘削されたならば、掘削孔底
部にコンクリートを打設して底版(図示せず)を構築す
る。
そして、底版の構築後、前記後付け壁2B,放射状隔壁
3をその底版から上方に向けて順次構築して行けばよ
い。後付け壁2Bと地中連続壁2Aとはジベル筋等を用いて
接合し、一体化を図る。すなわち、ここでは、前記地中
連続壁2Aと該後付け壁2Bとにより躯体1の外壁2が構成
されるものとなるわけである。なおここで、後付け壁2B
は、主として地中連続壁2Aの内面を整形する目的で形成
されるものである。
地下建築物の下部地盤中に構築される地下駐車場の躯
体1を上記構造とすれば、円筒形状となる外壁2は勿
論、長さ方向に一体的に構築される放射状隔壁3が、地
下建築物のための基礎杭として有効に機能するものとな
る。このため、駐車場としての躯体1の構築と同時に、
地上建築物の基礎構築が完了され、極めて効率的な工事
工程が実現される。
また、この躯体1は、地盤Gの土水圧に直接杭する外
壁2が円筒形状となるものであるため、土水圧に対して
優れた耐力を発揮するものとなり、その断面(平面的な
大きさ)を大きくすることができる。したがって、この
躯体1を地上建築物と同一サイズとすることができ、敷
地面積を最大限に利用できるとともに、該躯体1の外側
に地上建築物を支持するための杭を別途設ける等の他の
基礎工事を完全に排除、または極力削減することができ
る。
さらに、外壁2が耐力に優れるものとなることから、
その壁厚を薄くすることができ、車両を収納するための
内部空間をより広くとることができる。
また、円筒形状なる外壁2は、それ自体でも周辺地盤
Gの土水圧に耐え得る強度を有するものとなるが、上記
躯体1にあっては、さらにその円筒形の外壁2の内部に
放射状隔壁3が形成され、この放射状隔壁3が、外壁2
を内部より支保する構造となるため、特に外壁2に加え
られる水平外力に対して極めて強固な構造が実現され
る。
しかも、外壁2は上記の如く地中連続壁工法により構
築することができ、かつ放射状隔壁3も形状が単純なた
め比較的手間を掛けずに構築することができるから、該
躯体1全体を極めて短工期で構築することができる。
第2図および第3図は、上記の如き基本構造を有する
躯体1により構成された駐車場Pの一構成例を示したも
のである。
第2図に示されるように、各車両格納空間4,4,…内
に、車両収納機構5,5,…が設置されている。この車両収
納機構5は、車両を載置して上下動する昇降台6と、該
昇降台6のための昇降通路7に隣接して上下方向に多数
配置される車両収納台8,8,…とを備えて構成されるエレ
ベータ式のものとなっている。従来、エレベータ式の車
両の収納機構としては、昇降通路の両側に車両収納台を
上下に配設し、昇降台にて搬送された車両を車副方向に
移動させることにより収納台上に移載するものが既に提
供されているが、本実施例における前記車両収納機構5
は、それをさらに発展させて収納台6上の車両を長さ方
向にも移載できるようにしたものである。いま、車幅方
向に対して設置される収納台を符号8a、長さ方向に対し
て設置される収納台を符号8bとすると、ここでは、図示
されるように、長さ方向に対して収納台8b,8b,…が一列
だけ設けられた構成となっている。そして、これら収納
台8b,8b,…は昇降台6の通路7の内側すなわち躯体1の
中心側に位置したものとなっている。
第3図は、この駐車場Pの1階(地上階)フロア部を
示している。各車両格納間4,4,…に設置された8基の車
両収納機構5を構成する昇降通路7はこのフロア9にて
開口して車両取込口10を形成している。すなわち、昇降
台6が最も上位にきた時には、その昇降台6の上面とフ
ロア9とが面一となって車両取込口10が閉塞されるわけ
である。符号11はこの駐車場Pの出入口で、出入口11に
は進入路12が通じている。
さらに、前記各車両取込口10の周囲には、手摺状の保
護柵13がそれぞれ設けられており、これらの車両取込口
10が開口している時に、フロア9上に進入してきた車両
が、不用意に車両取込口10に接近できないようになって
いる。なお、保護柵13の前端の横バー13aは、その一端
がヒンジ結合されることにより開閉自在となっており遮
断機14を構成している。
次に、上記構成とされた地下駐車場Pの作用について
説明する。
この駐車場Pの利用者は、まず進入路12を進入して出
入口11に至り、出入口11よりフロア9に、すなわち駐車
場P内に入場する。
各車両取込口10を囲む前記保護柵13の遮断機14は、昇
降台6が最上位に位置して車両取込口10を塞ぐ状態にあ
れば解放状態となるから、フロア9上に到達した車両
は、解放された遮断機14に対応する車両取込口10に向か
って進み、昇降台6上に載る。
昇降台6上に車両が載置されたら、昇降台6を通路7
内に下方に移動させる。通路7に沿って上下方向に多数
配置された車両収納台8,8,…のうち空いているものがあ
ると、昇降台6はその位置で自動停止され、そこで車両
を水平移動させ、昇降台6から目的とする(空いてい
る)車両昇降台8上に移載する。これで車両の収納が完
了されるわけである。
その後、退出する車両が無い場合には、昇降台6を再
び最上位に戻し、次の車両の格納に備える。退出車両が
あるときには、その退出すべき車両が収納された車両収
納台8の位置まで昇降台6を移動させた後車両を受け取
り、最上位まで上昇して、車両をフロア9まで運ぶ。フ
ロア9まで移動された車両は、遮断機14が開くのを待っ
て出入口11より進入路12に退出することができる。
本実施例では、車両収納空間4が8個形成され、それ
ら各車両格納空間4に上記の如き車両収納機構5がそれ
ぞれ設置されているから、上記操作が各車両収納機構5
において実施される。
上記駐車場Pによれば、その優れた躯体1の最大限有
効な活用が図れ、面積に対する収納台数の増加、すなわ
ち車両の収納効率の向上を実現できる。しかも、各車両
収納空間4に対して車両収納機構5をそれぞれ設け、そ
れらの各車両収納機構5のそれぞれに、車両の取り込み
・受け渡しをするための車両取込口10を設けたので、車
両の処理能力が高く、利用車両が多い場合でも多数の車
両が待たされて渋滞するようなことを極力排除できる。
また、車両の車両の取り込み部の構造は、上記の如く地
上フロア9に各車両収納機構5に対応した取込口10を開
口させるだけの極めて簡単なものとすることができる。
なお、この地下駐車場Pの上部に構築される地上建築
物としては、その躯体1と同じ円筒形状であるのが効果
的であるが、建築物については、これを矩形状のものと
してもよい。ただし、その場合は、その地超建築物が、
その基礎となる躯体1よりもはみ出る形態となるため、
そのはみ出した部分については杭等を設ける必要があ
る。しかし、その場合でも躯体1を従来の地下駐車場の
躯体より大断面とできることから、別途設ける杭等を極
力少なくして、駐車場の躯体構築と別途に行う基礎工事
の簡略化が図れるものとなる。
また、上記実施例では、フロア9に進入してきた車両
の安全を確保するための手段として、遮断機14を備えた
保護柵13を例として挙げたが、これに付いてはその他の
方法・構成によるものであってもよい。
次に第4図は本発明の第2実施例を示すものである。
本実施例における地下駐車場Pの躯体1の構造は、上
記第1実施例のものとほぼ同様であるが、放射状隔壁3
が、外壁2が形成する筒体の軸中心部からではなく、そ
の軸中心より若干ずれた位置から形成されたものとなっ
ている点で第1実施例のものとは異なっている。
すなわち上記と逆の表現をすれば、放射状隔壁3,3,…
は、外壁2の内面からこの外壁2の半径方向に対し僅か
にオフセットされた内方に延びて形成されている。これ
により、外壁2の軸中心部には、この場合正八角形とな
る空間16が形成されたものとなっている。その他、エレ
ベータ式の車両収納機構5の構成、および、駐車場とし
ての機能は上記実施例のものと同じである。
本実施例による躯体1の作用は、第1実施例における
前記躯体1とほぼ同様であるが、前記空間16を、例えば
各種設備の配管やケーブルの設置スペースとして利用す
ることもできて効果的である。
第5図は本発明の第3実施例を示すものである。
上記2つの実施例においては、放射状構造体を前記放
射状隔壁3により構成するものとしたが、本実施例で
は、この放射状構造体を梁17,17,…により構成したもの
となっている。すなわち、上記同様の外壁2の軸中心部
に柱18が設けられるとともに、該柱18からこれら梁17が
外壁2に向かって放射状に設けられた構成となってい
る。これら放射状となる梁17,17,…は、本第5図には示
されないが、上下方向(深さ方向)に対して所定間隔で
多数設置されており、かつ、それら上下間の梁17におい
て円周方向に対するずれ(位相差)は生じないものとな
っている。つまり、該躯体1を上方より見た場合には、
先の第1図に示した躯体1と同様に、扇形断面形状とな
る車両格納空間4,4,…が上部から下部まで一環形成され
如く望めるわけである。
本発明に係る地下駐車場の躯体1としては、放射状構
造体を本実施例の如く梁等により構成することも可能で
ある。そしてこのように、放射状構造体を梁により構成
した場合でも、上記2つの実施例に示した躯体と同様の
機能を発揮することができる。また、このように放射状
構造体を壁体ではなく梁により構成した場合には、コン
クリートを使用しないものとなるためコスト面で有利と
なることもある。
また、本実施例に係る躯体1により駐車場Pを構成す
る場合には、例えば第5図の如く各梁17および外壁2の
内面の所定箇所に、ブラケットあるいは柱等から構成し
た支持部材19,19,…を付設し、これら支持部部材19を利
用して車両収納機構5を設置することが可能となる。
〔発明の効果〕
以上説明したとおり、請求項1に係る地下駐車場の躯
体構造によれば、地盤の土水圧に直接杭する外壁がほぼ
円筒形状となるものであるため、土水圧に対して優れた
耐力を発揮するものとなり、平面形状を大きくし得、か
つ外壁の壁厚を薄くすることができ、敷地の高効率な有
効利用を図れるとともに、内部空間を広くとることがで
きるものとなる。また、円筒形の外壁と放射状構造体と
を主体として構成されるこの躯体構造は極めて単純であ
るため構築が容易であるばかりでなく、外壁およびこの
外壁に一体的に構築される放射状構造体が上部建築物の
基礎杭として機能するものとなるため、上部建築物の基
礎工事の全てあるいは大部分と地下駐車場の躯体構築と
が同時になされ、極めて合理的な工程が実現される。
また、請求項2に係る地下駐車場によれば、上記の如
く優れた作用を有する躯体を有効に利用し得るととも
に、車両の取り込み部の構造を、地上フロアに各車両収
納機構に対応した取込口を開口させるだけの極めて簡単
なものとすることができる。
さらに、請求項3に係る地下駐車場によれば、請求項
1に係る躯体を最大限有効に利用して極めて高い収納効
率を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例による地下駐車場の躯体構
造を示す水平断面図、第2図および第3図は共に一実施
例による地下駐車場を示すもので第2図は地下駐車場の
任意部分における水平断面図、第3図は地下駐車場の1
階フロア部を示す水平断面図、第4図は本発明の第2実
施例による地下駐車場を示すもので任意部分における水
平断面図、第5図は本発明の第3実施例による地下駐車
場を示すもので任意部分における水平断面図である。 1……地下駐車場の躯体、2……外壁、 3……放射状隔壁(放射状構造体)、 4……車両格納空間、5……車両収納機構、 6……昇降台、7……昇降通路、 8……車両収納台、 17……梁(放射状構造体)、 G……地盤、P……地下駐車場。
フロントページの続き (72)発明者 尾崎 慎一 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−232473(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の下部地盤中に構築される地下駐車
    場の躯体構造であって、断面ほぼ円形なる筒状をなす外
    壁と、この外壁が形成する筒体の軸中心部または軸中心
    部近傍からこの外壁に向かって放射状に形成され、前記
    外壁内に形成される空間を周方向に沿って複数の同一形
    状の車両格納空間に分割する放射状構造体と、を有して
    なる地下駐車場の躯体構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の躯体構造を有してなる地下
    駐車場であって、前記各車両格納空間内に、車両を載置
    して上下動する昇降台と、該昇降台のための昇降通路に
    隣接して上下方向に多数配置される車両収納台とを備え
    て構成されるエレベータ式の車両収納機構がそれぞれ設
    置されてなる地下駐車場。
  3. 【請求項3】請求項2記載の地下駐車場において、前記
    車両収納機構を構成する前記車両収納台は、前記昇降通
    路に沿って3列に設けられていることを特徴とする地下
    駐車場。
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