JPH1082093A - 立体構築物 - Google Patents

立体構築物

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JPH1082093A
JPH1082093A JP23694796A JP23694796A JPH1082093A JP H1082093 A JPH1082093 A JP H1082093A JP 23694796 A JP23694796 A JP 23694796A JP 23694796 A JP23694796 A JP 23694796A JP H1082093 A JPH1082093 A JP H1082093A
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Mitsuo Sasaki
三男 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工を容易とし、施工期間を短くすること。 【解決手段】 複数個の壁状のPC製直立支持部材4、
6を含む立体構築物。直立支持部材4、6の各々は、一
端面4c、6c同士が対向させられて水平横方向に間隔
を置いて配置されかつ各々の下部間が基礎横梁部材
(8)により分離自在に連結され、一側面4a、6b同
士が対向させられて水平縦方向に間隔を置いて配置され
かつ各々の下部間が基礎縦梁部材(10)により分離自
在に連結されている。基礎横梁部材8の各々、基礎縦梁
部材10の各々、直立支持部材4、6の各々の下部は地
面内に埋め込まれ、該地面上には、それらを一体に連結
するコンクリート製の基礎床16が打設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的低層で底辺
が大きく、一定の重量が認められる立体構築物に関す
る。本発明に係る立体構築物は、例えば、立体駐車場、
倉庫、工場等に適用されるが、比較的低層で底辺が大き
い構築物であれば、どのような用途にも適用できるもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から、立体構築物、例えば立体駐車
場は、都市における駐車空間を確保するため2層あるい
は3層以上の駐車空間を備え、通常の建造物と同様に、
地中に構築された基礎構造上に建造されている。然る
に、土地に固着された通常の建造物として構築された立
体駐車場には、(1) 土地に縛りつけすぎることが地震等
の自然条件に充分確実に対応できない要因を形成してい
る、(2) 建造に相当な工期と費用を必要とする、(3) 土
地用途の変更の際には、基礎構造と共に立体駐車場を破
壊しなければならず、使用建材等を効果的にリサイクル
(再利用)することができない、等の問題が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特に従来の立体構築物
においては、地震等の自然条件に対応するため、建物を
土地に深く固着するため、地中深くに基礎を設け、基礎
の上に上物を築く、という態様で構築されているのが実
体であった。この工法は、高層建築の場合には好適であ
るが、比較的低層で底辺が大きく、一定の重量が認めら
れる立体構築物に関しては、上記の問題が存在すること
もあって、必ずしも好適であるとはいえない。すなわ
ち、上記形態の立体構築物は、土地に縛りつけるより
も、あたかも、巨大な船が水面上に浮かぶように、安定
して自然の条件に対応できるように建造されることが望
ましいといえる。上記形態の立体構築物は更に、施工が
容易であり、施工期間が短く、低コストで建造できると
共にリサイクルを可能とする条件を備えていることが望
ましい。
【0004】したがって本発明の主目的は、地震等の自
然条件にも充分安定して対応することができると共に、
施工が容易であり、施工期間が短く、低コストで建造で
きると共にリサイクルが可能である、改良された立体構
築物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、所定の
厚さをもって鉛直に所定の高さ延びかつ該厚さを規定す
る両側面と水平横方向に所定の長さ延びかつ該長さを規
定する両端面とを有し、該水平横方向及び該水平横方向
に直交する水平縦方向にそれぞれ間隔を置いて配置され
た複数個のPC製の直立支持部材を含み、該水平横方向
に相互に隣合う該直立支持部材の各々は、各々の一端面
同士が相互に向き合わされて該水平横方向に一定の間隔
を置いて配置されると共に各々の下部間がPC製の基礎
横梁部材により分離自在に連結され、該水平縦方向に相
互に隣合う該直立支持部材の各々は、各々の一側面同士
が相互に向き合わされて該水平縦方向に一定の間隔を置
いて配置されると共に各々の下部間がPC製の基礎縦梁
部材により分離自在に連結され、該基礎横梁部材の各
々、該基礎縦梁部材の各々、及び該直立支持部材の各々
の下部は、地面内に埋め込まれ、それらが埋め込まれた
領域の地面上には、該基礎横梁部材の各々、該基礎縦梁
部材の各々及び該直立支持部材の各々を一体に連結する
ようにコンクリート製の基礎床が打設されている、こと
を特徴とする立体構築物、が提供される。
【0006】本発明による上記立体構築物において、水
平横方向に相互に隣合う直立支持部材の各々の下部間が
基礎横梁部材により分離自在に連結され、水平縦方向に
相互に隣合う直立支持部材の各々の下部間が基礎縦梁部
材により分離自在に連結され、基礎横梁部材の各々、基
礎縦梁部材の各々、及び直立支持部材の各々の下部は、
地面内に埋め込まれ、それらが埋め込まれた領域の地面
上には、基礎横梁部材の各々、基礎縦梁部材の各々及び
直立支持部材の各々を一体に連結するようにコンクリー
ト製の基礎床が打設されている。
【0007】すなわち、本発明による上記立体構築物
は、基礎(基礎横梁部材の各々、基礎縦梁部材の各々及
び基礎床)と一体構造をなし、その重量は基礎の上部で
ある基礎床(構築物の底辺)により支えられる。したが
って、本発明は、比較的低層で底辺が大きく、一定の重
量を有する立体構築物に適用されることにより、特に地
面に載置された状態の基礎床によって、立体構築物の荷
重を充分安定して支持することができ、その沈下を確実
に防止することができる。また地面の横揺れに対しては
基礎横梁部材の各々、基礎縦梁部材の各々及び直立支持
部材の各々の下部により充分確実に耐えることができ
る。すなわち本発明による上記立体構築物は、荷重に対
してのみならず、地震等の自然条件にも充分安定して対
応することができる。
【0008】本発明による上記立体構築物においては、
基礎床を除き、基礎横梁部材の各々、基礎縦梁部材の各
々、及び直立支持部材の各々は、全てPC(プレキャス
ト・コンクリート)から一体に成形されており、それぞ
れ工場にて生産され、現場において、相互に分離自在に
連結される。その結果、土地を掘り下げて現場打ちコン
クリートにより基礎を形成し、基礎の上にコンクリート
を積み上げて建造される従来の立体構築物に比較して、
施工が雨等の自然条件に左右されることはなく、施工が
著しく容易であり、施工期間が著しく短く、低コストで
建造される。また底辺の強度を充分安定して維持するこ
とができる。
【0009】本立体構築物は、予め用途に応じた幅、高
さ及び長さをもって設計し、生産することができるの
で、用途に応じてその都度設計される従来の立体構築物
に較べて、設計期間は著しく短縮化される。
【0010】本立体構築物はまた、基礎床を除く、基礎
横梁部材の各々、基礎縦梁部材の各々、及び直立支持部
材の各々は、全てPCにより一体成形され、相互に分離
自在に連結される、いわゆるプレハブ構造をなすので、
基礎床を取り除くのみで移設することができ、リサイク
ルを可能としている。また上記各部材がコンクリートに
より形成されているので、立体構築物の耐久性が向上す
る。
【0011】本発明によれば、前記構成に加えて、更
に、該基礎横梁部材の各々の上面及び該基礎縦梁部材の
各々の上面は該地面と実質上一致するよう位置付けられ
ている、立体構築物が提供される。この発明において
は、地面上にコンクリートを打設することによって基礎
床を形成することができるので、基礎床の施工を容易か
つ効率的に遂行できる。
【0012】本発明によれば、第1番目に記載した構成
に加えて、更に、該直立支持部材の各々の該地面に近接
した部位には、該一側面から該他側面に貫通する複数個
の孔が該水平横方向に間隔を置いて形成され、該基礎床
は、該孔の各々を介して該直立支持部材の各々に一体に
連結される、立体構築物が提供される。この発明におい
ては、基礎床を形成するコンクリートが、その打設時に
直立支持部材の各々の孔に充填されるので、基礎床と直
立支持部材の各々との連結が強固となり、本構造体の底
辺の強度が向上する。
【0013】本発明によれば、第1番目に記載した構成
に加えて、更に、該基礎横梁部材の各々及び該基礎縦梁
部材の各々には、鉄筋が、その一部が各々の上面から露
呈するよう埋め込まれ、該基礎床は、該鉄筋を介して該
基礎横梁部材の各々及び該基礎縦梁部材の各々に一体に
連結される、立体構築物が提供される。この発明におい
ては、基礎床を形成するコンクリートが、その打設時に
該鉄筋を埋め込むので、基礎床と該基礎横梁部材の各々
及び該基礎縦梁部材の各々との連結が強固となり、本構
造体の底辺の強度が向上する。
【0014】本発明によれば、第1番目に記載した構成
に加えて、更に、該直立支持部材の各々の下端には、該
厚さよりも大きな幅を有する基部が一体に成形されてい
る、立体構築物が提供される。この発明において、上記
基部はリブであるともいえ、施工時に、直立支持部材の
各々を単体として地面上に安定して立てることができる
ので、施工作業が容易となる。また本構造体の底辺にお
ける強度が向上する。
【0015】本発明によれば、第1番目に記載した構成
に加えて、更に、該水平横方向に相互に間隔を置いて隣
合う該基礎縦梁部材の各々間は、PC製の補助基礎横梁
部材により分離自在に連結され、該水平縦方向に相互に
間隔を置いて隣合う該基礎横梁部材の各々と該補助基礎
横梁部材間はPC製の補助基礎縦梁部材により分離自在
に連結されている、立体構築物が提供される。この発明
においては、基礎床の支持が一層安定し、本構造体の底
辺における強度が一層向上される。
【0016】本発明によれば、第1番目に記載した構成
に加えて、更に、該水平横方向に相互に隣合う該直立支
持部材の各々の該一端面の少なくとも最上部間は、PC
製の横連結手段により分離自在に連結され、該水平縦方
向に相互に隣合う該直立支持部材の各々の該一側面及び
/又は他端面の少なくとも最上部間は、PC製の縦連結
手段により分離自在に連結されている、立体構築物が提
供される。この発明においては、直立支持部材の各々を
連結する横連結手段及び縦連結手段の各々がPCから一
体に成形されているので、上記した施工の容易性、施工
期間の短縮、低コスト化、リサイクルの容易性等の効果
が一層促進される。
【0017】上記立体構築物において、直立支持部材の
各々はPCから一体成形され、従来の柱構造に対して壁
構造(壁形形状)をなしているといえる。すなわち従来
の柱構造は、断面が、円形、正方形、縦と横の長さの比
率が比較的少ない矩形、等をなしているのに対し、本発
明における壁構造は、断面が、縦(水平長手方向)と横
(水平横方向)の長さの比率が相当大きい矩形をなして
いる。そして、直立支持部材の各々は、各々の直立部の
一端面同士が水平横方向に向き合わされる形態で配置さ
れかつ上記のとおり横連結手段により分離自在に連結さ
れる。また各々の直立部の一側面同士が水平縦方向に向
き合わされる形態で配置されかつ上記のとおり縦連結手
段により分離自在に連結されている。
【0018】このような構成を有する本発明の立体構築
物と従来の立体構築物(例えば、角部柱、辺部柱及び中
央部柱を所要位置に配置して、これらの柱の上端間に梁
部材を連結すると共に下端間にブレース部材を連結する
ことによって組み立てられる立体駐車場構造体:特公平
6−15786号公報及び米国特許第4800694号
明細書参照)とが、それぞれ同じ設置面積を有するもの
として、本発明における直立支持部材を角部の各々及び
辺部の各々に使用した場合には、従来の角部柱の各々に
対し水平横方向に隣接した辺部柱(出入口側の辺部柱)
及び中央部柱の全てを無くすことができる。しかも、直
立支持部材の各々の水平横方向の長さを、角部柱の各々
から対応する該辺部柱までの水平横方向の長さ、及び他
の辺部柱の各々から対応する中央部柱までの水平横方向
の長さ、のいずれより短くすることができる。このこと
は、直立支持部材の各々がPC製の壁構造をなしている
ことに起因するものである。
【0019】したがって上記立体構築物によれば、従来
のように多数の柱を必要とせず、特に内部空間のうち、
中央部付近の空間に位置する柱を無くすことができるの
で、同一設置面積において、従来より一層大きな利用空
間を得ることができ、利便性が一層向上する。この立体
構築物を駐車場として利用した場合には、出入りの運転
操作が従来よりも容易となる。また内部でフォークリフ
ト等の作業車が作業をするような倉庫等に利用した場合
には、その運行及び作業が従来よりも容易となり、作業
効率が向上する。
【0020】上記立体構築物においては、また、水平横
方向及び水平縦方向への面積の拡大は、直立支持部材の
水平横方向への配列数及び水平縦方向への配列数を増や
すことにより容易に対応できる。更に上方への面積の拡
大、すなわち3階、4階・・・と高さを増やす場合に
は、各直立支持部材の高さを、所望の階数に応じて増や
すことにより対応できる。この対応は、直立支持部材の
各々がPCから一体に成形されることにより容易に遂行
される。
【0021】上記立体構築物においてはまた、従来にお
ける複数種の柱に代えて実質上一種類の上記直立支持部
材が使用され、しかも直立支持部材の各々はPCから一
体に成形されるので、多数の鋼板を溶接することにより
製作されていた従来の柱構造に較べて、構成部材が著し
く簡略化され、かつ構成部材の製作が従来よりも効率的
に遂行される。
【0022】本発明によれば、前記した構成に加えて、
更に、該縦連結手段は、平面から見て実質上矩形をなす
PC製のサイドパネル部材を含み、該水平縦方向に相互
に隣合う該直立支持部材の各々の該他側面間は、それぞ
れ、少なくとも1個の該サイドパネル部材により連結さ
れている、立体構築物が提供される。この発明において
は、立体構築物の向き合った両辺部分に、外側壁(サイ
ディング)を容易に形成することが可能である。サイド
パネル部材の各々はPC製であるので、サイドブレース
を省略することもできる。
【0023】本発明によれば、前前記した構成に加え
て、更に、該横連結手段は横梁部材からなり、該縦連結
手段は、平面から見て実質上矩形をなすPC製のフロア
パネル部材を含み、該水平縦方向に相互に隣合う該横梁
部材の各々間及び該水平縦方向に相互に隣合う該直立支
持部材の各々の該一側面間は、それぞれ、少なくとも1
個の該フロアパネル部材により連結され、該フロアパネ
ル部材の各々は、該直立支持部材の該最上部間に、最上
階の床及び/又は屋根を形成する、立体構築物が提供さ
れる。この発明においては、PC製のフロアパネル部材
の各々によって最上階の床及び/又は屋根を形成するこ
とが可能である。また基礎床と最上階の床及び/又は屋
根との間に所望の階の床を1つ以上形成することも可能
である。すなわちこの発明によれば、階高を任意に、か
つ容易に形成することが可能である。
【0024】本発明によれば、前記した構成に加えて、
更に、該縦連結手段は、更に、平面から見て実質上矩形
をなすPC製のサイドパネル部材を含み、該水平縦方向
に相互に隣合う該直立支持部材の各々の該他端面間は、
それぞれ、少なくとも1個の該サイドパネル部材により
連結され、該サイドパネル部材の各々のうち最上部に配
置された該サイドパネル部材の各々の内側には、断面が
U形の排水用の樋が各々の長手方向に沿って一体に形成
され、該樋の各々は、該最上階の床及び/又は屋根の上
面の、該水平縦方向に沿って延在する両縁部に沿って位
置付けられている、立体構築物が提供される。この発明
においては、最上階の床及び/又は屋根からの水は、立
体構築物の水平横方向の両端縁の最上部に配置されたサ
イドパネル部材の各々の内側の樋により排水されるの
で、最上階の床及び/又は屋根の排水性が好適に確保さ
れる。
【0025】本発明によれば、前記した構成に加えて、
更に、該サイドパネル部材の各々の長手方向の端部が相
互に隣接している該直立支持部材の各々の該他端面に
は、相互に隣接した該樋の水を地面に向けて流すための
ドレンパイプが装着されている、立体構築物が提供され
る。この発明においては、上記樋に集められた最上階の
床及び/又は屋根からの水は、各ドレンパイプを介して
地面に排水される。したがって立体構築物の排水が効率
的に遂行される。
【0026】本発明によれば、前前記した構成に加え
て、更に、該直立支持部材の各々は、該水平縦方向の両
端に配置された、それぞれ一対の角部直立支持部材を含
み、該角部直立支持部材の各対における各々の該水平縦
方向の外側に面した一側面間は、少なくとも1個の該サ
イドパネル部材により連結され、該サイドパネル部材の
各々のうち最上部に配置された該サイドパネル部材の各
々の内側には、断面がU形の排水用の樋が各々の長手方
向に沿って一体に形成され、該樋の各々は、該最上階の
床及び/又は屋根の上面の、該水平横方向に沿って延在
する両縁部に沿って位置付けられている、立体構築物が
提供される。この発明においては、最上階の床及び/又
は屋根からの水は、立体構築物の水平縦方向の両側縁の
最上部に配置されたサイドパネル部材の各々の内側の樋
により排水されるので、最上階の床及び/又は屋根の排
水性が好適に確保される。
【0027】本発明によれば、上記第7番目に記載した
構成(請求項7の構成)に加えて、更に、該直立支持部
材の各々の該一端面の該最上部間を連結する該横連結手
段はPC製の横梁部材からなり、該横梁部材の各々の上
端面と該横梁部材の各々の該水平横方向の両端に連結さ
れている該直立支持部材の各々の上端面とは、それぞ
れ、該水平横方向に延在する連続した支持面を形成し、
該支持面の各々は、該水平横方向の中央から該水平横方
向の両端に向かって低くなるような二つの連続した傾斜
面を有しており、該水平縦方向に相互に隣合った該支持
面の各々間には、平面から見て実質上矩形をなすPC製
のルーフパネル部材が複数個分離自在に装着され、該ル
ーフパネル部材の各々は、該水平横方向の上縁部が該水
平横方向の上方に隣接した他の該ルーフパネル部材の下
縁部の下方に重合して位置付けられると共に該水平横方
向の下縁部が該水平横方向の下方に隣接した他の該ルー
フパネル部材の上縁部の上方に重合して位置付けられる
よう配設され、該縦連結手段は、平面から見て実質上矩
形をなすPC製のサイドパネル部材を含み、該水平縦方
向に相互に隣合う該直立支持部材の各々の該他端面間
は、それぞれ、少なくとも1個の該サイドパネル部材に
より連結されている、立体構築物が提供される。この発
明においては、PC製の横梁部材間に複数個のPC製の
ルーフパネル部材を分離自在に装着することによって、
勾配を有する屋根をプレハブ式に容易に形成することが
できる。
【0028】本発明によれば、前記した構成に加えて、
更に、該サイドパネル部材の各々のうち最上部に配置さ
れた該サイドパネル部材の各々の内側には、断面がU形
の排水用の樋が各々の長手方向に沿って一体に形成さ
れ、該樋の各々は、該ルーフパネル部材の各々のうちの
該水平横方向の両端部に装着された該ルーフパネル部材
の各々の下縁に沿って位置付けられている、立体構築物
が提供される。この発明においては、ルーフパネル部材
の各々からの水は、最上部に配置されたサイドパネル部
材の各々の内側の樋により排水されるので、屋根部の排
水性が好適に確保される。
【0029】本発明によれば、前記した構成に加えて、
更に、該サイドパネル部材の各々の長手方向の端部が相
互に隣接している該直立支持部材の各々の該他端面に
は、相互に隣接した該樋の水を地面に向けて流すための
ドレンパイプが装着されている、立体構築物が提供され
る。この発明においては、上記樋に集められた屋根から
の水は、各ドレンパイプを介して地面に排水される。し
たがって立体構築物の排水が効率的に遂行される。
【0030】本発明によれば、更に、所定の厚さをもっ
て鉛直に所定の高さ延びかつ該厚さを規定する両側面と
水平横方向に所定の長さ延びかつ該長さを規定する両端
面とを有する壁形形状をなし、該水平横方向及び該水平
横方向に直交する水平縦方向にそれぞれ間隔を置いて配
置された複数個のPC製の直立支持部材を含み、該水平
横方向に相互に隣合う該直立支持部材の各々は、各々の
一端面同士が相互に向き合わされて一定の間隔を置いて
配置されると共に各々の下部間がPC製の基礎横梁部材
により分離自在に連結され、該水平縦方向に相互に隣合
う該直立支持部材の各々は、各々の一側面同士が相互に
向き合わされて一定の間隔を置いて配置されると共に各
々の下部間がPC製の基礎縦梁部材により分離自在に連
結され、該基礎横梁部材の各々、該基礎縦梁部材の各
々、及び該直立支持部材の各々の下部は、地面内に埋め
込まれ、それらが埋め込まれた領域の地面上には、該基
礎横梁部材の各々、該基礎縦梁部材の各々及び該直立支
持部材の各々を一体に連結するコンクリート製の基礎床
が打設され、該複数個の直立支持部材は、該水平縦方向
の両端に配置された、それぞれ一対の角部直立支持部材
と、該角部直立支持部材の各々の対間にそれぞれ該水平
縦方向に該間隔を置いて配置された複数対の辺部直立支
持部材とからなる、立体構築物が提供される。
【0031】この発明によっても、第1番目に記載した
発明と実質上同一の作用効果が達成される。そしてこの
構成によれば、上記従来の構成に比較して、角部柱の各
々に対し水平横方向に隣接した辺部柱(出入口側の辺部
柱)及び中央部柱の全てを無くすことができ、内部空間
における、特に中央部付近の空間が一層拡大される、と
の効果も達成される。
【0032】本発明によれば、前記構成に加えて更に、
該直立支持部材の各々の最上部には、PC製の床手段及
び/又はPC製の屋根手段が分離自在に配設され、該直
立支持部材の各々の該他端面及び該角部直立支持部材の
各々の外側の一側面によって規定される4つの辺部に
は、それぞれ、PC製の壁手段が分離自在に配設されて
いる、立体構築物が提供される。この発明においては、
基礎横梁部材の各々、該基礎縦梁部材の各々、該直立支
持部材の各々、床手段及び/又は屋根手段、壁手段の全
てがPC製であり、しかも、それぞれ、分離自在に連結
あるいは配設されているので、第1番目に記載した発明
の効果が一層促進される。
【0033】上記した本発明における立体構築物におい
て、PCによって一体成形される各部材内には、必要に
応じて適宜の鉄筋が設けられることが好ましい。本発明
による立体構築物のその他の特徴は、以下の記載及び図
面によって明らかにされるであろう。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従って構成された立体構築物の実施形態について詳
細に説明する。図1〜図5を参照して、立体構築物2は
全体として直方体形状をなし、地面G上に建造される。
4及び6はPCから一体に成形された直立支持部材であ
って、それぞれ略同一の構成を有しているので、ここで
は代表して直立支持部材4について説明する。図6およ
び図7を参照して、直立支持部材4は、所定の厚さをも
って鉛直に所定の高さ延びかつ該厚さを規定する両側面
4a及び4bと、図6の左右方向である水平横方向(長
手方向)に所定の長さ延びかつ該長さを規定する両端面
4c及び4dとを有している。直立支持部材4は全体と
して略矩形の壁構造をなしている。直立支持部材4の下
端部には、上記厚さよりも大きな幅を有する基部(リ
ブ)4eが一体に形成されている。基部4eは、長手方
向の全域にわたって形成されている。直立支持部材4の
下方の部位には、一側面4aから他側面4bに貫通する
複数個の孔4fが水平横方向に間隔を置いて形成されて
いる。なお、図6において4gは一側面4aから他側面
4bに貫通する他の孔であって、上下方向に間隔を置い
て2個形成されている。孔4gの各々は、装飾用、通風
用、視界用、軽量化等の機能を有している。なお、直立
支持部材6において、直立支持部材4の4a〜4gに対
応する部分は、6a〜6gとして表される。
【0035】直立支持部材4及び6は、図1〜図5から
容易に理解されるように、それぞれ、水平横方向に間隔
を置いて配置されると共に、水平横方向に直交する方向
である水平縦方向に間隔を置いて配置されている。な
お、この明細書において、「水平横方向」とは、立体構
築物2の幅方向(図1の左右方向、図2の表裏方向、図
5の上下方向)、「水平縦方向」とは立体構築物2の長
手方向(図1の表裏方向、図2の左右方向、図5の左右
方向)をそれぞれ意味するものである。以下、「水平横
方向」は「横方向」、「水平縦方向」は「縦方向」、と
それぞれ略称する。
【0036】横方向に相互に隣合う直立支持部材4及び
6の各々は、各々の一端面4c及び6c同士が相互に向
き合わされて一定の間隔を置いて配置されると共に、一
端面4c及び6c同士の下部間がPCから一体に成形さ
れた基礎横梁部材8により分離自在に連結されている。
図8及び図12に示すように、基礎横梁部材8の各々
は、各々の下端部8a及び上端部8bが、下端部8aと
上端部8bとの間の中間部8cの厚さより大きな幅を有
するH形の断面を有している。この構成は、基礎横梁部
材8の各々を安定して設置させ、強度を向上させる。更
に、本構造体の底辺における強度をも向上させる。下端
部8a及び上端部8bの幅は、直立支持部材4及び6の
各々の基部4e及び6eの幅と実質上同一に規定されて
いる。図8及び図9に示すように、基礎横梁部材8の一
端は、直立支持部材6の一端面6cに対向するよう位置
付けられ、基礎横梁部材8の中間部8cの両側と直立支
持部材6の両側面6a及び6bとが、2枚の矩形のプレ
ート9を介してボルトにより分離自在に連結される。な
お基礎横梁部材8及び直立支持部材6の対応部分には、
予め複数個の袋ナットが埋め込まれている。基礎横梁部
材8の他端も、直立支持部材4に対して同様な手段によ
り分離自在に連結される。横方向に相互に向き合った直
立支持部材4及び6の各対と対応する基礎横梁部材8と
は、以上のようにして分離自在に連結される。
【0037】縦方向に相互に隣合う直立支持部材4の各
々は、各々の一側面4a及び4b同士が相互に向き合わ
されて一定の間隔を置いて配置されると共に、一側面4
a及び4b同士の下部間がPCから一体に成形された基
礎縦梁部材10により分離自在に連結されている。図1
に示すように、基礎縦梁部材10の各々は矩形の断面を
有している。図10に示すように、基礎縦梁部材10の
一端は直立支持部材4の一側面4bに対向するよう位置
付けられ、直立支持部材4の他端面4dと基礎縦梁部材
10の外側面とが矩形のプレート11を介してボルトに
より分離自在に連結され、直立支持部材4の他側面4b
と基礎縦梁部材10の内側面とが矩形のL形プレート1
3を介してボルトにより分離自在に連結される。基礎縦
梁部材10の他端も他の直立支持部材4に対して同様な
手段により分離自在に連結される(図11参照)。なお
基礎縦梁部材10及び直立支持部材4の対応部分には、
予め複数個の袋ナットが埋め込まれている。図4及び図
5から明らかなように、直立支持部材4の、基礎縦梁部
材10の端部が対向する部分の基部4eは切り欠かれて
いる。縦方向に相互に向き合った直立支持部材4の各々
と対応する基礎横梁部材10とは、以上のようにして分
離自在に連結される。
【0038】縦方向に相互に隣合う直立支持部材6の各
々は、同様に、各々の一側面6a及び6b同士が相互に
向き合わされて一定の間隔を置いて配置されると共に、
一側面6a及び6b同士の下部間がPCから一体に成形
された基礎縦梁部材10により分離自在に連結されてい
る。直立支持部材6の各々と対応する基礎横梁部材10
との連結は、上記した直立支持部材4の各々と対応する
基礎横梁部材10との連結と実質上同一の手段により行
なわれるので、説明は省略する。なお、縦方向に相互に
隣合う直立支持部材4の各々、縦方向に相互に隣合う直
立支持部材6の各々は、各々の他端面4d同士の下部
間、6d同士の下部間がPCから一体に成形された基礎
縦梁部材10により分離自在に連結される構成もありう
る。
【0039】縦方向の両端に配置されたそれぞれ一対の
直立支持部材4及び6は角部直立支持部材を構成し、角
部直立支持部材の各々の対間にそれぞれ縦方向に間隔を
置いて配置された複数対の直立支持部材4及び6は辺部
直立支持部材を構成する。図3及び図5から明らかなよ
うに、直立支持部材4及び6の各々の他端面4d及び6
d、及び角部直立支持部材の各々の外側の一側面(4
a、4b、6a、6b)によって4つの辺部が規定され
る。
【0040】横方向に相互に間隔を置いて隣合う基礎縦
梁部材10の各々間は、PCにより一体に成形された補
助基礎横梁部材12により分離自在に連結されている。
補助基礎横梁部材12の各々は矩形の断面を有してい
る。図13に示すように、補助基礎横梁部材12の各々
の一端面は、対応する基礎縦梁部材10の内側面に対向
して位置付けられ、補助基礎横梁部材12の各々の両側
面と対応する基礎縦梁部材10の2箇所の内側面とが、
それぞれL形のプレート15を介してボルトにより分離
自在に連結される。補助基礎横梁部材12の各々の他端
面も、対応する基礎縦梁部材10の内側面に対向して位
置付けられ、上記と同様な手段により分離自在に連結さ
れる。
【0041】縦方向に相互に間隔を置いて隣合う基礎横
梁部材8の各々と補助基礎横梁部材12間は、それぞ
れ、PCにより一体に成形された補助基礎縦梁部材14
により分離自在に連結されている。補助基礎縦梁部材1
4の各々は矩形の断面を有している。補助基礎縦梁部材
14の各々と、対応する基礎横梁部材8との連結は、補
助基礎横梁部材12の各々と対応する基礎縦梁部材10
との連結と実質上同一の手段により行なわれるので、説
明は省略する。上記した基礎横梁部材8の各々、基礎縦
梁部材10の各々、補助基礎横梁部材12の各々及び補
助基礎縦梁部材14の各々の下面から上面までの高さは
実質上同一に規定されている。上記補助基礎横梁部材1
2の各々及び補助基礎縦梁部材14の各々は、立体構築
物2の面積によっては、必要としない場合もあり得る。
【0042】本発明に係る立体構築物2の基礎部は、図
5に示すように、平面から見て矩形をなしている。そし
て立体構築物2の基礎部を地面に設置する場合には、最
初に、図5に示す組立て時のレイアウトに従って、直立
支持部材4及び6の各々、基礎横梁部材8の各々、基礎
縦梁部材10の各々、補助基礎横梁部材12の各々及び
補助基礎縦梁部材14の各々が配置される部位の地面
が、所定の深さをもって、溝状に掘り下げられる。溝の
底面は実質上一つの平坦な面上に位置付けられる。また
基礎部が設置される地面の領域は、予め一つの平坦な面
に均しておくことが望ましい。掘り下げられた上記溝内
の所定の位置に上記各部材が載置され、上記したとおり
に分離自在に連結される。そして上記各部材と溝内の隙
間が埋められる。基礎横梁部材8の各々、基礎縦梁部材
10の各々、補助基礎横梁部材12の各々及び補助基礎
縦梁部材14の各々の上面は、地面と実質上一致するよ
う位置付けられる(すなわち同一面上に位置付けられ
る)。
【0043】次いで、上記各部材が埋め込まれた矩形の
領域の地面上には、直立支持部材4及び6の各々、基礎
横梁部材8の各々、基礎縦梁部材10の各々、補助基礎
横梁部材12の各々及び補助基礎縦梁部材14の各々を
一体に連結するコンクリート製の基礎床16が打設され
る。直立支持部材4及び6の各々に形成された孔4fの
各々は、基礎部が埋められた状態において、上記地面に
近接した部位(地面より若干上部)に位置付けられてい
るので、基礎床16を形成するコンクリートの一部が充
填され、直立支持部材4及び6の各々と基礎床16とが
強固に一体的に連結される。図3、図4及び図12に示
すように、基礎横梁部材8の各々、基礎縦梁部材10の
各々、補助基礎横梁部材12の各々及び補助基礎縦梁部
材14の各々の上面には、鉄筋18が、その一部がそれ
らの上面から露呈するよう埋め込まれている。鉄筋18
の各々は略矩形の環状をなし、その略上半分が露呈させ
られている。基礎床16は鉄筋18を介して上記各部材
の上面に一体に連結される。基礎床16内にも、適宜の
鉄筋が埋め込まれている。基礎床16は、立体構築物2
の荷重を支える基礎として機能する他、1階の床1Fと
しても機能するものである。
【0044】図1、図2及び図14を参照して、直立支
持部材4及び6の横方向に対向する一端面4c及び6c
の最上部間及び中間部間は、それぞれPCから一体に成
形された横梁部材20(横連結手段を構成する)により
分離自在に連結されている。直立支持部材4及び6のう
ち、角部直立支持部材4及び6の各対を連結する横梁部
材20は、図15に示すように、矩形の本体部20a
と、本体部20aの下端から内側に水平に延在する支持
部20bとからなる、L形断面をなしている。また辺部
直立支持部材4及び6の各対を連結する横梁部材20
は、図16に示すように、矩形の本体部20aと、本体
部20aの下端から両側に水平に延在する2つの支持部
20bからなる、T形断面をなしている。
【0045】横梁部材20の各々の一端は、対応する直
立支持部材6の一端面6cに対向して位置付けられ、そ
の下面は、一端面6cにボルトにより分離自在に取り付
けられたL形の支持プレート22の上面にボルトにより
分離自在に支持される。横梁部材20の各々の一端の両
側面は、対応する直立支持部材6の両側面6a及び6b
に対して、2枚の矩形のプレート24を介してボルトに
より分離自在に連結されている。横梁部材20の各々の
他端は、対応する直立支持部材4の一端面4cに対向し
て位置付けられ、上記と同様な手段により分離自在に連
結されているので、説明は省略する。横梁部材20の各
々及び対応する直立支持部材4及び6の上記連結部に
は、予め複数個の袋ナットが埋め込まれている。
【0046】縦方向に相互に隣合う、上記最上部の横梁
部材20の各々間及び上記中間部の横梁部材20の各々
間は、それぞれPCから一体に成形された複数個のフロ
アパネル部材26(縦連結手段を構成する)により分離
自在に連結されている。図18に示すように、フロアパ
ネル部材26は平面から見て略矩形をなし、その長手方
向の両端部の裏面には、幅方向に間隔を置いてそれぞれ
垂下する一対のフランジ26aが形成されている。フラ
ンジ26aの各々は長手方向から見て略矩形をなし、そ
れぞれ4個の取付用の孔が形成されている。一端部のフ
ランジ26aの各々と、それらに対応する他端部のフラ
ンジ26aの各々間には、それぞれの間にわたって延在
するリブ26bが形成されている。フロアパネル部材2
6の幅方向の両側部には、それぞれ長手方向から見てL
形の段部26cが形成されている。
【0047】図1、図2、図14と共に図15及び図1
6をも参照して、横梁部材20の各々間において、フロ
アパネル部材26の各々の一端部のフランジ26aの各
々の下面は、一方の横梁部材20の支持部20b上に載
置され、フランジ26aの各々がボルトにより一方の横
梁部材20の本体部20aに分離自在に連結される。フ
ロアパネル部材26の各々の他端部のフランジ26aの
各々の下面は、他方の横梁部材20の支持部20b上に
載置され、フランジ26aの各々がボルトにより他方の
横梁部材20の本体部20aに分離自在に連結される。
横梁部材20の各々の本体部20aの上記連結部には、
予め複数個の袋ナットが埋め込まれている。以上のよう
にして、縦方向の間隔を置いて隣合う、横梁部材20の
各々間は、複数個のフロアパネル部材26によって分離
自在に連結される。
【0048】図1、図2、図14と共に図17をも参照
して、縦方向に相互に隣合う、直立支持部材4の各々の
一側面の最上部間及び中間部間、直立支持部材6の各々
の一側面の最上部間及び中間部間は、それぞれ1個の上
記フロアパネル部材26により分離自在に連結されてい
る。直立支持部材6の各々の一側面6b及び6aの中間
部間において、フロアパネル部材26の一端部のフラン
ジ26aの各々の下面は、一側面6bにボルトにより分
離自在に取り付けられた一対のL形の支持プレート28
の上面に載置され、フランジ26aの各々が一側面6b
にボルトにより分離自在に連結されると共に、リブ26
bの下面が支持プレート28にボルトにより分離自在に
連結される。またフロアパネル部材26の他端部のフラ
ンジ26aの各々の下面は、一側面6aにボルトにより
分離自在に取り付けられた一対のL形の支持プレート2
8の上面に載置され、フランジ26aの各々が一側面6
aにボルトにより分離自在に連結されると共に、リブ2
6bの下面が支持プレート28にボルトにより分離自在
に連結される。直立支持部材6の各々の側面6a及び6
bの上記連結部及びフランジ26aの各々のリブ26b
の下面の上記連結部には、それぞれ1個以上の袋ナット
が埋め込まれている。直立支持部材6の各々の一側面の
最上部間、直立支持部材4の各々の一側面の中間部間及
び最上部間も、上記と実質上同一の手段により分離自在
に連結されるので、説明は省略する。
【0049】上記中間部の横梁部材20の各々間、直立
支持部材4の各々の一側面の中間部間及び直立支持部材
6の各々の一側面の中間部間に装着されたフロアパネル
部材26の各々、及び上記中間部の横梁部材20の各々
の上面は、実質上共通の、一つの平面上に位置付けられ
ると共に、基礎床16(1階の床を兼用する)から所定
の高さ位置に2階の床2Fを形成している。上記2Fの
横梁部材20の各々及びフロアパネル部材26の各々
は、PC製の床手段を構成する。上記最上部の横梁部材
20の各々間、直立支持部材4の各々の一側面の最上部
間及び直立支持部材6の各々の一側面の最上部間に装着
されたフロアパネル部材26の各々、上記最上部の横梁
部材20の各々の上面及び直立支持部材4及び6の各々
の上端面は、実質上共通の、一つの平面上に位置付けら
れると共に、基礎床16から更に高い位置に3階の床3
Fを形成している。上記3Fの横梁部材20の各々、フ
ロアパネル部材26の各々、及び、直立支持部材4及び
6の各々の上端面は、PC製の床手段及び/又は屋根手
段を構成する。
【0050】図示はされていないが、最上階である3階
の床3Fを形成するフロアパネル部材26の各々の長手
方向の両端部と、それらに隣接する横梁部材20の各々
との間、該両端部と、それらに隣接する直立支持部材4
及び6との間、及びフロアパネル部材26の各々の幅方
向に隣接する相互の幅方向の側部間には、適宜の防水処
理(防水コーキング処理、防水モルタル処理、ゴム部材
の配設等)が施されている。フロアパネル部材26の各
々の幅方向の両側部は上記のとおりL形の段部26cが
形成されているので、それらの隣接部には、フロアパネ
ル部材26の各々の上面より低い溝部が形成される。そ
して、これらの溝部の底部に、例えば止水用のゴム板を
配設し、ゴム板の上部に防水用のモルタルを充填し、モ
ルタルの上面をコーキング材で覆うような、防水処理を
施すことが好ましい。ゴム板の下方の隙間には防水用バ
ックアップ材充填し、その下面をコーキング材で覆うこ
とにより、一層確実な防水処理が遂行される。このよう
にして、3階の床3Fは、フロアとして利用されると共
に陸屋根としても機能する。
【0051】図19〜図22を参照して、縦方向に相互
に隣合う、直立支持部材6の各々の他端面6d間及び直
立支持部材4の各々の他端面4d間は、PCから一体に
成形された複数個のサイドパネル部材30(縦連結手段
を構成する)により分離自在に連結されている。サイド
パネル部材30は上記他端面間に鉛直方向に4個づつ配
置されている。図23に示すように、サイドパネル部材
30は平面から見て実質上矩形をなしている。サイドパ
ネル部材30の裏面には、幅方向の両側縁及び両側縁の
間に間隔を置いて2個、計4個のリブ32が、長手方向
の一端から他端まで延在している。サイドパネル部材3
0のこのようなリブ構造は、それ自体の強度アップ及び
構造上のブレース機能を有している。各リブ32の長手
方向の両端部には切欠き34が形成されている。サイド
パネル部材30の一側縁のリブ32を除く他のリブ32
の両端部には、それぞれ長手方向に間隔を置いて2個の
袋ナットが埋め込まれている。
【0052】サイドパネル部材30の各々は、リブ32
の各々の両端部の下面が、縦方向に隣り合う直立支持部
材6の各々の対応する他端面6dに対向する形態で配置
され、下方の3個のリブ32の両端部の下面が、直立支
持部材6の各々の一側面6a及び6bにボルトにより分
離自在に取り付けられたL形の支持プレート36の片面
にボルトにより分離自在に連結される。なおサイドパネ
ル部材30の各々の一端部と対応する角部直立支持部材
6との連結は、角部直立支持部材6の一側面6b又は6
aにボルトにより分離自在に取り付けられたL形の支持
プレート36の片面にボルトにより分離自在に連結され
る。直立支持部材6の各々の一側面6a及び6bの上記
連結部には、それぞれ2個の袋ナットが埋め込まれてい
る。サイドパネル部材30の各々及び縦方向に隣り合う
直立支持部材4の各々も、上記と実質上同一の手段によ
り分離自在に連結されるので、説明は省略する。図示は
されていないが、横方向に隣り合う角部直立支持部材4
及び6の各対間の3階部分も、適宜の大きさを有するサ
イドパネル部材30により分離自在に連結されている。
【0053】サイドパネル部材30の各々のうち最上部
に配置されたサイドパネル部材30の各々の内側には、
断面がU形の排水用の樋38が各々の長手方向に沿って
一体に形成されている。樋38の各々は、最上階である
3階の床3Fの上面の、縦方向の両縁部に沿って位置付
けられている(図20参照)。サイドパネル部材30の
各々の長手方向の端部が相互に隣接している直立支持部
材6及び4の各々の他端面4d及び6dには、相互に隣
接した樋38の水を地面に向けて流すためのドレンパイ
プ40が装着されている。ドレンパイプ40は、サイド
パネル部材30の向き合った端部の切欠き34間に位置
付けられる。ドレンパイプ40の上端は、サイドパネル
部材30の向き合った端部の樋38の部分に形成された
他の切欠き39間に位置付けられる(図21参照)。な
お上記説明から明らかなように、サイドパネル部材30
の各々によって、PC製の壁手段が構成される。
【0054】なお、図19〜図22において、42は防
水用のコーキング材を示している。図示のように、コー
キング材42の各々は、相互に隣接するサイドパネル部
材30の各々の上下間の隙間、長手方向端部間の隙間、
樋38の各々と対応するドレンパイプ40間の隙間、樋
38の各々と対応する3Fの縁部との隙間等に充填され
る。したがって、例えば、3階の床3F上に降った雨水
は、最上部の上記サイドパネル部材30の各々の樋38
内に流入し、ドレンパイプ40を介して地面に排水され
る。なおコーキング材42は、防水の他、防風、防雪、
防音等としても機能させることができる。
【0055】図24及び図25には、本発明に従って構
成された3階建の立体構築物である立体駐車場50の実
施形態が示されている。図24及び図25において、図
1〜図23と実質上同一部分には同一符号を付し、説明
は省略する。なお図24において、立体駐車場50の4
つの辺部の略全周に上記サイドパネル部材30が分離自
在に配設されている。これらのサイドパネル部材30に
よって、PC製の壁手段が構成される。各コーナ部に
は、略直角に湾曲するよう形成された角部サイドパネル
部材31が配設されている。サイドパネル部材30及び
31の各々のうち最上部に配置されたサイドパネル部材
30及び31の各々の内側には、断面がU形の排水用の
樋38が各々の長手方向に沿って一体に形成されてい
る。樋38の各々は、3階の床3Fの4つの縁部に沿っ
て位置付けられている。3階の床3F上に降った雨水
は、樋38の各々及び上記ドレンパイプ40を介して地
面に排水される。下から2つ目と4つ目に配列されてい
るサイドパネル部材30の各々には、それぞれ3個の孔
が形成されている。これらの孔は通風用あるいは採光用
として機能する。各コーナ部には、略直角に湾曲するよ
う形成された角部サイドパネル部材31が配設されてい
る。なお、図24及び図25に示す立体駐車場50にお
いて、自動車が2階の床2F及び3階の床3Fに昇降す
るための手段として、図示はされていないが、2階の床
2Fと地表面とを結ぶ図示しない斜路構造体及び3階の
床3Fと地表面とを結ぶ図示しない斜路構造体が設けら
れている。斜路構造体52及び54が配置される部位の
サイドプレート30は、それぞれ除去される。
【0056】図26及び図27には、本発明に従って構
成された1階建の立体構築物である工場60の実施形態
が示されている。図26及び図27において、図1〜図
26と実質上同一部分には同一符号を付し、説明は省略
する。この工場60が、上記立体駐車場50と相違する
主要な構成は、2F及び3Fを構成するフロアパネル部
材26が使用されていないこと及び屋根が陸屋根ではな
く勾配のあるPC製の屋根であこと、である。具体的に
説明すると、直立支持部材4及び6の各々の上端面は、
それぞれ一端面4c及び6c側が高く、他端面4d及び
6d側が低くなるよう傾斜している。直立支持部材4及
び6の各々の一端面4c及び6cの最上部間は、PCか
ら一体に成形された横梁部材62により分離自在に連結
されている。横梁部材62の各々は、所定の厚さを有す
る壁構造をなし、各々の上端面は、長手方向の中央が高
く両端が低くなるよう傾斜している。横梁部材62の各
々の上記上端面と横梁部材62の各々の長手方向(横方
向)の両端に連結されている直立支持部材4及び6の各
々の上記上端面とは、横方向に延在する連続した支持面
を形成している。上記説明から容易に理解されるよう
に、支持面の各々は、横方向の中央から横方向の両端に
向かって低くなるような二つの連続した傾斜面を有して
いる。
【0057】支持面の各々間には、平面から見て実質上
矩形をなすPCから一体に成形されたルーフパネル部材
64が複数個分離自在に装着されている。ルーフパネル
部材64の各々は、平面から見て実質上矩形をなし、そ
の裏面には幅方向に間隔を置いて配置された一対のリブ
66が形成されている。ルーフパネル部材64のこのよ
うなリブ構造は、それ自体の強度アップ(湾曲防止)及
びブレース機能を有している。ルーフパネル部材64の
各々は、リブ66が連結板手段68を介してボルトによ
り分離自在に対応する支持面に連結される。ルーフパネ
ル部材64の各々のうち、横方向中央に配置されるルー
フパネル部材64の各々は、横方向の中央から横方向の
両端に向かって低くなるような二つの連続した傾斜面を
有している。ルーフパネル部材64の各々は、横方向の
上縁部64aが横方向の上方に隣接した他のルーフパネ
ル部材64の下縁部64bの下方に重合して位置付けら
れると共に、横方向の下縁部64bが横方向の下方に隣
接した他のルーフパネル部材64の上縁部64aの上方
に重合して位置付けられるよう配設されている。ルーフ
パネル部材64の各々の上記重合部に、平板状のゴムパ
ッキングあるいはコーキング材を挟むことによって、横
風による水の吹き込みを防止することができる。なお上
記説明から明らかなように、上記ルーフパネル部材64
の各々は、PC製の屋根手段を構成する。
【0058】図26及び図27と共に図28をも参照し
て、工場60の4つの辺部の略全周に上記サイドパネル
部材30が分離自在に配設されている。これらのサイド
パネル部材30は、PC製の壁手段を構成する。各コー
ナ部には、略直角に湾曲するよう形成された角部サイド
パネル部材31が配設されている。サイドパネル部材3
0及び31の各々のうち最上部に配置されたサイドパネ
ル部材30及び31の各々の内側には、断面がU形の排
水用の樋38が各々の長手方向に沿って一体に形成され
ている。樋38の各々は、ルーフパネル部材64の各々
のうちの、横方向の両端部に装着されたルーフパネル部
材64の各々の最下縁に沿って位置付けられている。ル
ーフパネル部材64の各々は、横方向の中央が高く横方
向の両端が低い屋根を構成し、この屋根に降った雨水
は、樋38の各々及び上記ドレンパイプ40を介して地
面に排水される。なお図27において、70及び72
は、直立支持部材4及び6の一端面4c及び6cの上方
に縦方向に配設された一対のレール部材、74はレール
部材70及び72に沿って移動自在に配設されたクレー
ン装置を示している。
【0059】以上、本発明による立体構築物の実施の形
態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく
種々の変形あるいは修正が可能である。例えば、本発明
においては、直立支持部材4及び6の高さを適宜選定す
ることによって、2階建、上記3階建、4階建、5階建
等、所望の高さを有する各種の立体構築物を建造するこ
とが可能である。
【0060】
【発明の効果】本発明による立体構築物は、地震、台風
等の過酷な自然条件にも充分安定して対応することがで
きる。更に、施工が容易であり、施工期間が短く、低コ
ストで建造できると共にリサイクルが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された3階建ての立体構築
物の正面概略図。
【図2】図1に示す立体構築物を右方から見た側面図で
あって一部を省略して示す概略図。
【図3】図1に示す立体構築物の基礎部を、一部を破断
して示す斜視概略図。
【図4】図3に示す基礎部の一部を下方から見た斜視概
略図。
【図5】図1に示す立体構築物において、基礎床を除く
基礎部を示す上面概略図。
【図6】直立支持部材の正面図。
【図7】図6に示す直立支持部材の側面図。
【図8】図5のA−A矢視断面図。
【図9】図5のB矢視図。
【図10】図5のC矢視図。
【図11】図5のD矢視図。
【図12】図5のE−E矢視断面図。
【図13】図5のF−F矢視断面図。
【図14】図1において、2F及び3Fの構成を更に詳
細に示す図。
【図15】図14のG−G矢視断面図。
【図16】縦方向の中間に位置する横梁部材の両側面と
二つのフロアパネル部材の端部との接続を示す図であっ
て、図14のG−G矢視断面図に相当する図。
【図17】縦方向の中間に位置する直立支持部材の両側
面と二つのフロアパネル部材の端部との接続を示す側面
図であって、直立支持部材を断面で示す図。
【図18】フロアパネル部材を裏面側から見た斜視図。
【図19】サイドパネル部材を直立支持部材の下方へ取
り付けた状態を縦方向から見た図。
【図20】樋を備えたサイドパネル部材を直立支持部材
の上端部へ取り付けた状態を縦方向から見た図。
【図21】図20のH−H矢視断面図。
【図22】最上部のサイドパネル部材を除くサイドパネ
ル部材の長手方向の端部間におけるドレンパイプの装着
状態を示す上面図。
【図23】図19に示すサイドパネル部材を裏面から見
た斜視図。
【図24】本発明に従って構成された3階建の立体構築
物の全体を示す斜視概略図。
【図25】図24に示す立体構築物の一部を省略し、一
部を破断して示す側面図。
【図26】本発明に従って構成された立体構築物の他の
実施形態を示す斜視概略図。
【図27】図26に示す立体構築物の一部を省略し、一
部を破断して示す正面図。
【図28】図27の一部を示す拡大図。
【符号の説明】
2、50及び60 立体構築物 4及び6 直立支持部材 4a及び6a 一側面 4b及び6b 他側面 4c及び6c 一端面 4d及び6d 他端面 8 基礎横梁部材 10 基礎縦梁部材 12 補助基礎横梁部材 14 補助基礎縦梁部材 16 基礎床 18 鉄筋 20 横梁部材 26 フロアパネル部材 30 サイドパネル部材 38 樋 40 ドレンパイプ 42 コーキング材 64 ルーフパネル部材

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の厚さをもって鉛直に所定の高さ延
    びかつ該厚さを規定する両側面と水平横方向に所定の長
    さ延びかつ該長さを規定する両端面とを有し、該水平横
    方向及び該水平横方向に直交する水平縦方向にそれぞれ
    間隔を置いて配置された複数個のPC製の直立支持部材
    を含み、 該水平横方向に相互に隣合う該直立支持部材の各々は、
    各々の一端面同士が相互に向き合わされて該水平横方向
    に一定の間隔を置いて配置されると共に各々の下部間が
    PC製の基礎横梁部材により分離自在に連結され、 該水平縦方向に相互に隣合う該直立支持部材の各々は、
    各々の一側面同士が相互に向き合わされて該水平縦方向
    に一定の間隔を置いて配置されると共に各々の下部間が
    PC製の基礎縦梁部材により分離自在に連結され、 該基礎横梁部材の各々、該基礎縦梁部材の各々、及び該
    直立支持部材の各々の下部は、地面内に埋め込まれ、そ
    れらが埋め込まれた領域の地面上には、該基礎横梁部材
    の各々、該基礎縦梁部材の各々及び該直立支持部材の各
    々を一体に連結するようにコンクリート製の基礎床が打
    設されている、ことを特徴とする立体構築物。
  2. 【請求項2】該基礎横梁部材の各々の上面及び該基礎縦
    梁部材の各々の上面は該地面と実質上一致するよう位置
    付けられている、請求項1記載の立体構築物。
  3. 【請求項3】 該直立支持部材の各々の該地面に近接し
    た部位には、該一側面から該他側面に貫通する複数個の
    孔が該水平横方向に間隔を置いて形成され、 該基礎床は、該孔の各々を介して該直立支持部材の各々
    に一体に連結される、請求項1記載の立体構築物。
  4. 【請求項4】 該基礎横梁部材の各々及び該基礎縦梁部
    材の各々には、鉄筋が、その一部が各々の上面から露呈
    するよう埋め込まれ、該基礎床は、該鉄筋を介して該基
    礎横梁部材の各々及び該基礎縦梁部材の各々に一体に連
    結される、請求項1記載の立体構築物。
  5. 【請求項5】 該直立支持部材の各々の下端には、該厚
    さよりも大きな幅を有する基部が一体に成形されてい
    る、請求項1記載の立体構築物。
  6. 【請求項6】 該水平横方向に相互に間隔を置いて隣合
    う該基礎縦梁部材の各々間は、PC製の補助基礎横梁部
    材により分離自在に連結され、該水平縦方向に相互に間
    隔を置いて隣合う該基礎横梁部材の各々と該補助基礎横
    梁部材間はPC製の補助基礎縦梁部材により分離自在に
    連結されている、請求項1記載の立体構築物。
  7. 【請求項7】 該水平横方向に相互に隣合う該直立支持
    部材の各々の該一端面の少なくとも最上部間は、PC製
    の横連結手段により分離自在に連結され、該水平縦方向
    に相互に隣合う該直立支持部材の各々の該一側面及び/
    又は他端面の少なくとも最上部間は、PC製の縦連結手
    段により分離自在に連結されている、請求項1記載の立
    体構築物。
  8. 【請求項8】 該縦連結手段は、平面から見て実質上矩
    形をなすPC製のサイドパネル部材を含み、該水平縦方
    向に相互に隣合う該直立支持部材の各々の該他側面間
    は、それぞれ、少なくとも1個の該サイドパネル部材に
    より連結されている、請求項7記載の立体構築物。
  9. 【請求項9】 該横連結手段はPC製の横梁部材からな
    り、該縦連結手段は、平面から見て実質上矩形をなすP
    C製のフロアパネル部材を含み、該水平縦方向に相互に
    隣合う該横梁部材の各々間及び該水平縦方向に相互に隣
    合う該直立支持部材の各々の該一側面間は、それぞれ、
    少なくとも1個の該フロアパネル部材により連結され、
    該フロアパネル部材の各々は、該直立支持部材の該最上
    部間に、最上階の床及び/又は屋根を形成する、請求項
    7記載の立体構築物。
  10. 【請求項10】 該縦連結手段は、更に、平面から見て
    実質上矩形をなすPC製のサイドパネル部材を含み、該
    水平縦方向に相互に隣合う該直立支持部材の各々の該他
    端面間は、それぞれ、少なくとも1個の該サイドパネル
    部材により連結され、該サイドパネル部材の各々のうち
    最上部に配置された該サイドパネル部材の各々の内側に
    は、断面がU形の排水用の樋が各々の長手方向に沿って
    一体に形成され、該樋の各々は、該最上階の床及び/又
    は屋根の上面の、該水平縦方向に沿って延在する両縁部
    に沿って位置付けられている、請求項9記載の立体構築
    物。
  11. 【請求項11】 該サイドパネル部材の各々の長手方向
    の端部が相互に隣接している該直立支持部材の各々の該
    他端面には、相互に隣接した該樋の水を地面に向けて流
    すためのドレンパイプが装着されている、請求項10記
    載の立体構築物。
  12. 【請求項12】 該直立支持部材の各々は、該水平縦方
    向の両端に配置された、それぞれ一対の角部直立支持部
    材を含み、該角部直立支持部材の各対における各々の該
    水平縦方向の外側に面した一側面間は、少なくとも1個
    の該サイドパネル部材により連結され、該サイドパネル
    部材の各々のうち最上部に配置された該サイドパネル部
    材の各々の内側には、断面がU形の排水用の樋が各々の
    長手方向に沿って一体に形成され、該樋の各々は、該最
    上階の床及び/又は屋根の上面の、該水平横方向に沿っ
    て延在する両縁部に沿って位置付けられている、請求項
    10記載の立体構築物。
  13. 【請求項13】 該直立支持部材の各々の該一端面の該
    最上部間を連結する該横連結手段はPC製の横梁部材か
    らなり、 該横梁部材の各々の上端面と該横梁部材の各々の該水平
    横方向の両端に連結されている該直立支持部材の各々の
    上端面とは、それぞれ、該水平横方向に延在する連続し
    た支持面を形成し、 該支持面の各々は、該水平横方向の中央から該水平横方
    向の両端に向かって低くなるような二つの連続した傾斜
    面を有しており、 該水平縦方向に相互に隣合った該支持面の各々間には、
    平面から見て実質上矩形をなすPC製のルーフパネル部
    材が複数個分離自在に装着され、 該ルーフパネル部材の各々は、該水平横方向の上縁部が
    該水平横方向の上方に隣接した他の該ルーフパネル部材
    の下縁部の下方に重合して位置付けられると共に該水平
    横方向の下縁部が該水平横方向の下方に隣接した他の該
    ルーフパネル部材の上縁部の上方に重合して位置付けら
    れるよう配設され、 該縦連結手段は、平面から見て実質上矩形をなすPC製
    のサイドパネル部材を含み、 該水平縦方向に相互に隣合う該直立支持部材の各々の該
    他端面間は、それぞれ、少なくとも1個の該サイドパネ
    ル部材により連結されている、請求項7記載の立体構築
    物。
  14. 【請求項14】 該サイドパネル部材の各々のうち最上
    部に配置された該サイドパネル部材の各々の内側には、
    断面がU形の排水用の樋が各々の長手方向に沿って一体
    に形成され、 該樋の各々は、該ルーフパネル部材の各々のうちの該水
    平横方向の両端部に装着された該ルーフパネル部材の各
    々の下縁に沿って位置付けられている、請求項13記載
    の立体構築物。
  15. 【請求項15】 該サイドパネル部材の各々の長手方向
    の端部が相互に隣接している該直立支持部材の各々の該
    他端面には、相互に隣接した該樋の水を地面に向けて流
    すためのドレンパイプが装着されている、請求項14記
    載の立体構築物。
  16. 【請求項16】 所定の厚さをもって鉛直に所定の高さ
    延びかつ該厚さを規定する両側面と水平横方向に所定の
    長さ延びかつ該長さを規定する両端面とを有する壁形形
    状をなし、該水平横方向及び該水平横方向に直交する水
    平縦方向にそれぞれ間隔を置いて配置された複数個のP
    C製の直立支持部材を含み、 該水平横方向に相互に隣合う該直立支持部材の各々は、
    各々の一端面同士が相互に向き合わされて一定の間隔を
    置いて配置されると共に各々の下部間がPC製の基礎横
    梁部材により分離自在に連結され、 該水平縦方向に相互に隣合う該直立支持部材の各々は、
    各々の一側面同士が相互に向き合わされて一定の間隔を
    置いて配置されると共に各々の下部間がPC製の基礎縦
    梁部材により分離自在に連結され、 該基礎横梁部材の各々、該基礎縦梁部材の各々、及び該
    直立支持部材の各々の下部は、地面内に埋め込まれ、そ
    れらが埋め込まれた領域の地面上には、該基礎横梁部材
    の各々、該基礎縦梁部材の各々及び該直立支持部材の各
    々を一体に連結するコンクリート製の基礎床が打設さ
    れ、 該複数個の直立支持部材は、該水平縦方向の両端に配置
    された、それぞれ一対の角部直立支持部材と、該角部直
    立支持部材の各々の対間にそれぞれ該水平縦方向に該間
    隔を置いて配置された複数対の辺部直立支持部材とから
    なる、ことを特徴とする立体構築物。
  17. 【請求項17】該直立支持部材の各々の最上部には、P
    C製の床手段及び/又はPC製の屋根手段が分離自在に
    配設され、 該直立支持部材の各々の該他端面及び該角部直立支持部
    材の各々の外側の一側面によって規定される4つの辺部
    には、それぞれ、PC製の壁手段が分離自在に配設され
    ている、請求項16記載の立体構築物。
JP23694796A 1996-09-06 1996-09-06 立体構築物 Pending JPH1082093A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009528464A (ja) * 2006-03-03 2009-08-06 コンベネクス、エセ.エレ. プレハブ式鉄筋コンクリートの単身者住宅および前記住宅の建設方法

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JP2009528464A (ja) * 2006-03-03 2009-08-06 コンベネクス、エセ.エレ. プレハブ式鉄筋コンクリートの単身者住宅および前記住宅の建設方法

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Effective date: 20030430