JPH0768787B2 - 地下駐車場の構造およびその構築方法 - Google Patents

地下駐車場の構造およびその構築方法

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JPH0768787B2
JPH0768787B2 JP2044127A JP4412790A JPH0768787B2 JP H0768787 B2 JPH0768787 B2 JP H0768787B2 JP 2044127 A JP2044127 A JP 2044127A JP 4412790 A JP4412790 A JP 4412790A JP H0768787 B2 JPH0768787 B2 JP H0768787B2
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parking lot
underground
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steel pipe
space
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勝士 宇佐美
義人 本多
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Shimizu Corp
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Shimizu Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、駐車場の構造およびその構築方法に関するも
のである。
「従来の技術」 現代では自動車は必需品となり、生活から切り離せない
ものとなっている。しかしながら近年、都市部では敷地
の確保は深刻な問題となっており、特に駐車スペースを
確保することは非常に困難な状況となっている。
狭い敷地で、車両の収納台数を確保するには、車両を立
体的に格納し得るような構成とすることが有効であり、
周知の如く、エレベータ機構(ゴンドラ機構)を備えて
複数台の車両を立体的に収納できるようにした機械式の
立体駐車場、または、地上に複数階のフロアーを形成す
るとともに、各フロアー間にスロープ道を形成して、運
転者自らが車両を各フロアーに運ぶ自走式立体駐車場、
あるいは、構造物の地下を利用して立体的に構成された
地下駐車場等が提供されている。
前記各立体駐車場のうち、特に地下式のものは、構造物
の地下を利用するために、駐車場として新たな敷地を必
要とせず土地の有効利用が図れるとともに、居住フロア
ーを擁する構造物内に言わば一体的に駐車場が存在する
ものとなるため、その構造物に用件のある場合等におい
て駐車場からの移動手間が省けて便利である。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、地下式の駐車場を構築するにあたっては
下記のような問題が生じている。
つまり、駐車場の外壁が地下に埋設された構成となるの
で、構造体に地盤の土圧・水圧等による大きな断面力が
発生するため、構築時には支保工や切梁等を設ける必要
があり、手間を要する上にコストの嵩むものとなる。ま
た、支保工を利用しない場合でも、ケーソン型式は超厚
壁地中連続壁を利用する場合があるなど、施工上、工期
・工費などの面で多くの制約を受けていた。
さらに、従来の地下駐車場は、前記の如く大断面化に難
があるため、上部に構築される構造物に対して平面的大
きさが小さい場合が多く、敷地の最大限の利用がなされ
ないばかりでなく、以前として構造物を支持するための
杭等を地下駐車場の外側に多数設ける必要があった。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであって、駐車
場としての機能が十分に発揮されることは勿論、大断面
化を実現することにより敷地の有効利用が図れ、かつ構
築作業を簡略化することのできる地下駐車場の構造およ
びその構築方法を提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 本発明の地下駐車場の構造は、地盤中に構築される地下
駐車場の構造であって、断面ほぼ矩形なる地下外壁と、
この地下外壁によって囲まれた地下空間内の一方向に延
在する梁と、前記地下空間内の上下方向に延在する形態
で設けられた充填鋼管コンクリート柱と、この充填鋼管
コンクリート柱によって支持された床版とを備えてなる
ことを特徴としている。
本発明の地下駐車場の構築方法は、駐車場の構築位置を
掘削する工程と、該掘削穴の下面に基礎部を構築する工
程と、前記掘削穴の内側面に沿って外壁部を構築する工
程と、前記掘削穴の内部の所定位置から上方へ向って充
填鋼管コンクリート柱を構築する工程と、該基礎部の一
方向に延在する形態で梁を構築する工程と、この梁の上
面に床版を架設する工程からなることを特徴としてい
る。
「作用」 地盤中に構築される梁を一方向にのみ延在させたことに
より、地盤掘削および配筋作業を容易に行える。また、
柱として充填式コンクリート柱を使用することによっ
て、柱の断面を小さくしえて、柱による無駄なスペース
を排除することができ、駐車場内の自動車の移動をスム
ーズにし得るとともに、駐車スペースの有効確保が可能
となる。
「実施例」 以下、本発明の地下駐車場の構造について、図面を参照
して説明する。
第1図ないし第8図は、本発明の地下駐車場の第1の実
施例を示す図である。
この地下駐車場1は、駐車場の構築位置の地盤を掘削し
て形成された断面ほぼ矩形の掘削穴2と、この掘削穴2
の内周に沿って設けられた地下外壁3と、この地下外壁
3によって囲まれた地下空間内の下面に設けられた基礎
部4と、この基礎部4の上方で、前記地下空間の一方向
に延在する梁5と、前記地下空間7内の上下方向に延在
する形態で設けられた充填鋼管コンクリート柱9と、こ
の充填鋼管コンクリート柱9によって支持された床版11
から概略構成されている。
掘削穴2は、地下1階レベルまで掘削された道路スペー
ス2aと、この道路スペース2aよりもさらに下方へ掘削さ
れた地下駐車スペース2bとに区画されている。
基礎部4は、道路スペース2aの基礎部4aと、前記駐車ス
ペース2bの基礎部4bに分けられて構築されている。
床版11は、前記梁5の上面に直接配置された連続桁12a
と、この連続桁12aの上面に打設されたコンクリート12b
からなるものである。前記連続桁12aは、いわゆるチャ
ンネル型の断面をもつプレストレスコンクリートからな
る板であって、コンクリート12bと一体化された合成ス
ラブである。
次に、充填鋼管コンクリート柱の働きを説明する。充填
鋼管コンクリート柱9は、第7図および第8図に示すよ
うに、適宜断面直径を有する鋼管9a内に、コンクリート
9bが打設されている。また、鋼管9aとコンクリート9bと
の独立性を担保するために、鋼管9aの内周面には、分離
材9cが設けられている。
前記充填鋼管コンクリート柱9に外力が加わると、第7
図および第8図中の矢印20で示すように、その柱中の軸
力は柱9の拡径方向へ分散される。そして、コンクリー
ト柱9の拡径方向へ分散された軸力は、その回りを覆う
形態で配置された鋼管9aによって押さえられる。このよ
うな作用によって、充填鋼管コンクリート柱9は外力に
対して破壊を生ずることなく、高耐力を発揮することが
できる。
なお、前記地下外壁3に囲まれた空間内には、適宜耐震
壁6が設けられている。
本実施例の地下駐車場の構造によれば、柱による無駄な
スペースを小さくすることができ、駐車場1内の空間を
有効利用することが可能となる。
また、梁5および基礎部4が、一方向にのみ延在する形
態で設けられているので、地盤掘削および鉄筋の配筋が
し易い。
梁5が一方向しかないので、階高低減ができる。
また、地下駐車場の内部空間の柱を極力少なくすること
ができるので、駐車場を利用する自動車の移動を容易に
行うことができるといった効果を奏することができる。
さらに、梁、床版部にハーフPCを使用することでノンサ
ポート構造としえて、駐車スペースの階高を高く設定す
ることが可能となる。
次に、本実施例の地下駐車場の構築方法について説明す
る。
まず、駐車場の構築位置の地盤Gを地下1階レベルまで
掘削する。そして、この掘削穴2の長手方向に沿って、
所定間隔をおいて掘削穴2bを掘削する。そして、これら
掘削穴2aおよび2bの底面に基礎部4aおよび4bを構築す
る。この後、掘削穴2の内側面に沿って地下外壁3を構
築する。前記掘削穴2の内部の所定位置から上方へ向っ
て充填鋼管コンクリート柱9を複数本構築する。さら
に、基礎部4の延在方向に沿うとともに、充填鋼管コン
クリート柱9の上面を架設する形態で梁5を複数本構築
する。さらに、これら梁5…の上面にPC鋼材13が配置さ
れた前記連続桁12aを、支保工なしで梁5の間に敷き込
み、その上に、コンクリート12bを打設する。
このような施工方法からなる地下駐車場の構築方法によ
れば、駐車スペース2bが大きくなった場合でも、プレキ
ャトコンクリート製の連続桁12aを使用することによっ
て支保工を用いることがなく、いわゆるノンサポート方
式による構築が可能となり、構築作業の簡略化および工
期の短縮を図ることができる。
「発明の効果」 本発明の地下駐車場の構造は、地盤中に構築される地下
駐車場の構造であって、断面ほぼ矩形なる地下外壁と、
この地下外壁によって囲まれた地下空間内の一方向に延
在する梁と、前記地下空間内の上下方向に延在する形態
で設けられた充填鋼管コンクリート柱と、この充填鋼管
コンクリート柱によって支持された床版とを備えてなる
構成としたので、柱による無駄なスペースを小さくする
ことができ、駐車場内の空間を有効利用することが可能
となる。
また、梁および基礎部が、一方向にのみ延在する形態で
設けられているので、地盤掘削および鉄筋の配筋がし易
い。
梁が一方向しかないので、階高低減ができる。
また、地下駐車場の内部空間の柱を極力少なくすること
ができるので、駐車場を利用する自動車の移動を容易に
行うことができるといった効果を奏することができる。
さらに、梁、床版部にハーフPCを使用することでノンサ
ポート構造としえて、駐車スペースの階高を高く設定す
ることが可能となる。
また、本発明の地下駐車場の構築方法は、駐車場の構築
位置を掘削する工程と、該掘削穴の下面に基礎部を構築
する工程と、前記掘削穴の内側面に沿って外壁部を構築
する工程と、前記掘削穴の内部の所定位置から上方へ向
って充填鋼管コンクリート柱を構築する工程と、該基礎
部の一方向に延在する形態で梁を構築する工程と、この
梁の上面に床版を架設する工程からなることとしたの
で、施工の省力化、および工期短縮を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は、本発明の一実施例を示す図であ
って、第1図は地下駐車場の平面図、第2図は第1図に
おける正断面図、第3図は地下駐車場の内部の部分正面
図、第4図は梁と床版の接合部分の拡大斜視図、第5図
は床版の正断面図、第6図は床版と梁の接合部分の断面
図、第7図は充填鋼管コンクリート柱の側断面図、第8
図は第7図における正断面図である。 1……地下駐車場、2……掘削穴、3……地下外壁、4
……基礎部、5……梁、9……充填鋼管コンクリート
柱、11……床版、G……地盤。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤中に構築される地下駐車場の構造であ
    って、断面ほぼ矩形なる地下外壁と、この地下外壁によ
    って囲まれた地下空間内の一方向に延在する梁と、前記
    地下空間内の上下方向に延在する形態で設けられた充填
    鋼管コンクリート柱と、この充填鋼管コンクリート柱に
    よって支持された床版とを備えてなることを特徴とする
    地下駐車場の構造。
  2. 【請求項2】駐車場の構築位置を掘削する工程と、該掘
    削穴の下面に基礎部を構築する工程と、前記掘削穴の内
    側面に沿って外壁部を構築する工程と、前記掘削穴の内
    部の所定位置から上方へ向って充填鋼管コンクリート柱
    を構築する工程と、該基礎部の一方向に延在する形態で
    梁を構築する工程と、この梁の上面に床版を架設する工
    程からなることを特徴とする地下駐車場の構築方法。
JP2044127A 1990-02-23 1990-02-23 地下駐車場の構造およびその構築方法 Expired - Fee Related JPH0768787B2 (ja)

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JP3172780B2 (ja) * 1994-03-11 2001-06-04 鹿島建設株式会社 半地下式駐車場の施工法

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