JP2647661B2 - 高強度を有する複合繊維 - Google Patents

高強度を有する複合繊維

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JP2647661B2 JP62253124A JP25312487A JP2647661B2 JP 2647661 B2 JP2647661 B2 JP 2647661B2 JP 62253124 A JP62253124 A JP 62253124A JP 25312487 A JP25312487 A JP 25312487A JP 2647661 B2 JP2647661 B2 JP 2647661B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、産業用資材、特に、ゴム補強用資材として
好適な高強度繊維に関するものである。さらに詳細に
は、ゴムとの接着性に優れ、かつゴム中における耐熱性
および耐疲労性などの特性に優れた高強度を有する複合
繊維に関するものである。
[従来の技術] ポリエチレンテレフタレート繊維で代表されるポリエ
ステル繊維は高強力、高弾性率の特徴を有するため、各
種産業用資材に広く用いられている。特に、タイヤコー
ド、伝動用ベルト、搬送用ベルト等におけるゴム補強用
資材として有効に用いられている。
しかしながら、このポリエステル繊維は一般にゴム中
での耐熱性や耐疲労性が劣る。すなわち、高温下ではゴ
ム中の水分やアミン化合物の作用によって、ポリエステ
ル繊維のエステル結合部が切断し、強力低下が生じる。
しかもゴムとの接着性も劣り、特に高温雰囲気下に長時
間繰り返し曝された場合、ゴムとの接着力が著しく低下
する。
従って、このポリエステル繊維を、軽トラック、トラ
ック、バスなどの大型ラジアルタイヤのように自動車走
行時の発熱がタイヤ中に蓄積され易いタイヤのカーカス
材として用いた場合、その発熱の蓄積による高温下のた
めにポリエステルタイヤコードは熱劣化して強力低下す
るとともにゴムとの接着力を失い剥離してしまうという
問題が、特に顕著に生じる。
そこで、従来からこのポリエステル繊維の欠点を改良
しようとする試みが数多く提案されている。その一つと
して、ポリエステルの表面をポリアミドで被覆する方法
が知られている。例えば、特開昭49−85315号公報に
は、芯にポリエステル、鞘にナイロン6を配した芯鞘型
複合繊維を特定延伸温度で延伸するという製造法が開示
され、また、特公昭62−42061号公報には、芯にポリエ
ステル、鞘にナイロン6のような汎用ポリアミドを配し
た芯鞘型複合繊維を接着処理する方法が開示されてい
る。
このように、芯にポリエステル、鞘にポリアミドを配
した芯鞘型複合繊維とすることによって、確かにゴムと
繊維との接着性はかなり改良されるが、ポリエチレンテ
レフタレートのような通常のポリエステルと、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン610のような通常のポリアミ
ドとはポリマ同志の相溶性が悪いので、芯鞘型複合構造
としてもポリマ界面での剥離を抑えることが難しい。従
って、従来の複合構造の繊維では、延伸工程、撚糸、デ
ィッピングなどのタイヤコード加工工程、タイヤ加硫工
程、およびタイヤ走行時に、繰返し伸長圧縮疲労を受け
ることによってポリマ界面が破壊され、芯鞘複合繊維と
したことによる本来の性能が発揮されず、未だ実用化さ
れていないのが現状である。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、上記問題点を克服することにより、ゴムと
の接着性に優れ、しかも、ヤング率、寸法安定性、ゴム
中での耐熱性や耐疲労性に優れ、ゴム補強用資材として
好適な高強度複合繊維を提供することを主な目的とす
る。すなわち、本発明は、後加工工程での安定性が良
く、しかも、使用時もトラブルなくその特性を長期間に
わたって十分に発揮することができる、耐久性に優れた
ポリアミド・ポリエステル複合の高強度繊維を提供する
ものである。
[問題点を解決するための手段] この目的を達成するため、本発明は、ヘキサメチレン
ジアンモニウムテレフタレートの共重合割合が5重量%
以上であるヘキサメチレンジアンモニウムアジペートと
ヘキサメチレンジアンモニウムテレフタレートとの共重
合ポリアミドを、複合割合が10〜70%である鞘成分と
し、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略す)
を芯成分とする芯鞘型複合構造を有し、かつ、強度7g/d
以上およびヤング率88g/d以上を満足する高強度複合繊
維、からなる。
本発明で用いるヘキサメチレンジアンモニウムアジペ
ートとヘキサメチレンジアンモニウムテレフタレートと
の共重合ポリアミド(以下、66/6Tコポリアミドと略
す)は、ジカルボン酸と、ジアミンとの塩あるいは水溶
液を加圧下で加熱溶融重合する通常のポリアミド重合方
法に準じた方法で製造すればよく、例えば、特開昭61−
159422号公報に開示したように、重合時の最高到達温度
を(Tm+5)〜(Tm+15)℃(Tm℃:得られる共重合ポ
リアミドの結晶融点)とすること、および、得られた共
重合ポリアミドの溶融吐出時の重合度を2.0〜2.5程度の
硫酸相対粘度とすることという条件下で共重合すること
ができる。また、得られた複合繊維の強度を十分に向上
させるためには、紡糸に供する66/6Tコポリアミドの重
合度を、硫酸相対粘度で2.5以上、さらには、2.7以上と
することが好ましい。この重合度水準は、例えば、通常
の方法で固相重合することによって得ることができる。
この66/6Tコポリアミドは、アイソモーファス共重合
体であるため、共重合による結晶性の低下がほとんどな
く、ナイロン66よりも高いガラス転移点、およびナイロ
ン66と同等あるいはそれ以上の高い融点を有する。そし
て、このコポリアミドから得られる繊維は、高いヤング
率と良好な収縮特性を示す。しかも、このコポリアミド
は、ナイロン6やナイロン66に比べるかにPETとの接着
性が良好であるので、このコポリアミドとPETとの芯鞘
型複合繊維は、耐剥離性が優れており、例えば、複合界
面耐剥離係数(測定法は後術)が100以上を示す。これ
は、両ポリマともその構成単位中にベンゼン環があり、
そのベンゼン環どうしの分子間力が作用するものと考え
られる。
この66/6Tコポリアミドにおけるヘキサメチレンジア
ンモニウムテレフタレートの共重合割合は5重量%以上
であることが必要であり、10〜40重量%であることが好
ましい。
5重量%未満では、PET成分との接着性を十分に高め
ることができない。なお、40重量%を越えると、ポリマ
融点、ポリマ溶融粘度が高くなり過ぎるので、通常の方
法では溶融複合紡糸することが難しくなる。
この66/6Tコポリアミドは、熱、光、酸素等に対する
耐久性を十分に付与するために酸化防止剤を含有するこ
とが好ましい。この酸化防止剤としては、通常のポリア
ミド繊維用酸化防止剤を用いればよく、例えば、銅塩、
各種銅塩と有機化合物との錯塩、アルカリ金属またはア
ルカリ土類金属のハロゲン化物、有機ハロゲン化物、無
機または有機リン化合物、フェノール系抗酸化剤、ある
いは、アミン系抗酸化剤などが用いられる。特に、沃化
銅、酢酸銅、塩化銅、ステアリン酸銅等の銅塩と、沃化
カリウム、沃化ナトリウム、臭化カリウム等のハロゲン
化アルカリ金属とを併用すること、あるいはさらにリン
化合物を併用することが好ましい。
この酸化防止剤は、66/6Tコポリアミドの重合工程で
あるいはチップ化後のチップに混合して含有させればよ
い。その含有量は、銅塩においては銅として10〜300pp
m、好ましくは30〜150ppm、他の酸化防止剤では0.01〜
1%、好ましくは0.03〜0.5%の範囲がよい。この含有
量が低過ぎると、酸化防止剤の効果を十分に発揮するこ
とができない。また、多過ぎると、均一性が損なわれる
などによって繊維の強力が低下する。
本発明に係る複合繊維における66/6Tコポリアミドの
複合割合は10〜70重量%であることが必要であり、好ま
しくは15〜50重量%である。10重量%未満では、使用時
の疲労によって鞘成分が破れ易いので、使用寿命が短
く、しかもゴム中での耐熱性が不十分である。他方、70
重量%より多いとPET成分の複合割合が少な過ぎるの
で、ヤング率、寸法安定性が不十分である。この複合繊
維における芯鞘型構造は、特に限定されないが、鞘層と
芯層との断面形状の中心位置が同一であることが好まし
く、また、その断面形状は基本的に円形断面が好まし
い。
芯層を形成するPETは構成単位の90重量%以上がポリ
エチレンテレフタレート成分であればよく、このPETポ
リマの機械的特性を低下させない程度の共重合成分、例
えば、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェ
ニルジカルボン酸等のジカルボン酸、およびエチレンオ
キサイド、プロピレングリコール、ブチレングリコール
等のジオール成分、を含んでいてもよい。このPETに
は、極限粘度(IV)0.7以上、さらには0.8以上の高粘度
ポリマを用いることが好ましい。
[作用] 本発明に係る複合繊維は、PETを芯とし、66/6Tコポリ
アミドを鞘として芯鞘型複合紡糸された高強度繊維であ
る。
この複合繊維は、通常の芯鞘型複合紡糸法により溶融
複合紡出した紡出糸条を一旦未延伸糸巻取しその後に延
伸する方法により製造してもよいが、上記紡出糸条を巻
取ることなく続いて延伸して巻取る直接紡糸延伸法によ
り製糸することが好ましい。これは、複合繊維を未延伸
状態で放置すると、その66/6Tコポリアミド成分が水の
影響を受け結晶配向化や膨潤を生じ、PET成分との接着
性低下を引起こし易く、これにより、延伸工程で両ポリ
マ界面剥離が生じ易くなるので、未延伸糸状態で放置す
ることなく延伸する直接紡糸延伸法が、両ポリマの接合
界面剥離を十分に抑制するために好ましいのである。
この際、延伸後の巻取速度は1500〜6000m/分程度であ
ればよいが、実際の巻取速度は、得られる延伸複合糸の
特性、紡出ポリマ吐出量、および紡出糸条の冷却能力や
引取り速度などから決めればよい。
この直接紡糸延伸法は、例えば、次の方法で行うこと
ができる。別々の溶融装置で溶融された両ポリマを複合
紡糸パックに導入し、該紡糸パックに組込まれた通常の
複合口金により複合ポリマ流を形成して紡出し、紡出糸
条を得る。この紡出糸条は、紡糸口金直下に設けられた
加熱雰囲気帯(10〜70cmの長さ、および200℃以上さら
に好ましくは250℃以上の温度)を通過した後、冷却風
で冷却・固化され、非含水油剤を付与され、そして、ロ
ーラに引取られる。この引取られた糸条は、巻取ること
なく続いて延伸ローラにより延伸される。この延伸は、
2段以上の多段延伸が好ましい。また、界面剥離を一層
抑制するために、180℃以上さらには200℃以上の高熱延
伸が好ましい。その延伸倍率は、紡糸速度および所望の
強伸度特性から決めればよいが、一般的には、1.4〜6.0
倍程度のトータル延伸倍率とすればよい。
この直接紡糸延伸法によって製糸された複合繊維は、
延伸倍率や延伸温度などの延伸条件が異なるPETと66/6T
コポリアミドを複合紡糸してなる複合繊維であるにもか
かわらず繊度斑が小さく、例えば、ウースタ斑の値で0.
7以下程度である。
本発明に係る複合繊維の特性は次の方法で測定された
値である。
強度およびヤング率:JIS L1017の方法により、20
℃、65%RHで24時間調節された試長25cmの試料を引張速
度30cm/minの条件下で測定する。
複合界面耐剥離係数:試験単糸のみを用いて筒編地を
編成し、この筒編地を、ピリングテスタ(東洋精機製作
所製)を用いて下記条件で繰返し摩擦を加えた。
そして、上記摩擦を50回繰返す毎に、編地摩擦面の単
糸の複合界面に剥離が発生しているか否かを繊維断面観
察により調べる。そして、剥離が認められ始めた時の累
積摩擦回数を50の倍数(50・χ)で表し、その倍数
(χ)から、複合界面耐剥離係数(=χ−1)を求め
る。
[実施例および比較例] ヘキサメチレンジアンモニウムアジペート(66塩)の
50%水溶液およびヘキサメチレンジアンモニウムテレフ
タレート(6T塩)の13%水溶液を第1表に示す組成で濃
縮缶に仕込み、窒素ガスで完全に置換したのち、水蒸気
圧1.0kg/cm2Gに保ちつつ加熱濃縮して60〜70%濃度の水
溶液とした。次に、粘度安定剤などの通常の添加剤を加
え、バッチ式重合缶に移し、窒素ガスで置換した後、水
蒸気圧17.5kg/cm2Gの加圧下で加熱を続けた。250〜270
℃に達した後、放圧を開始しさらに最高到達温度まで加
熱を続けた。次に、この最高到達温度を保ち、放圧終了
後100〜300mmHgの減圧下に5〜15分間維持し重合を完結
させ、得られた重合体を水中に吐出し、カッティングし
てチップ化した。得られた66/6Tコポリアミドは、第1
表に示す溶液粘度(固相重合前)を有していた。
このチップを回転式真空乾燥機で180℃、7〜18時間
固相重合した後、チップ水分率が0.03〜0.06wt%となる
様に調湿し、溶融紡糸に供した。前記固相重合の段階で
沃化銅0.02重量%および沃化カリウム0.1重量%をチッ
プブレンドした。
得られた66/6Tコポリアミド乾燥チップと、IV(オル
ソクロロフェノール溶液での局限粘度)が0.80のポリエ
チレンテレフタレートのチップを150℃、6hr真空乾燥し
た乾燥PETチップとを、別々に300℃で溶融した後、ギヤ
ポンプを介して、通常の芯鞘型複合紡糸装置に供した。
PET成分が芯、コポリアミド成分が鞘で、かつ、同心円
状芯鞘複合構造となるように、1口金60ホール、円形断
面吐出孔の紡糸口金から吐出し、雰囲気温度280℃に加
熱した20cm長さの加熱帯域を通過させ、長さ400cmのチ
ムニーで空冷する。次いで、変性オレフィン類を主成分
とする非含水油剤を付与し、80℃のローラに、1900m/分
の速度で引取り、続いて130℃の第1延伸ローラとの間
で1.84倍に、200℃の第2延伸ローラとの間で1.30倍
に、さらに、230℃の第3延伸ローラとの間で1.17倍
に、それぞれ延伸した後、リラックスローラを介して巻
取った。
この巻取糸を5本合わせて1500デニールの原糸とし
た。得られた原糸の特性およびその単繊維の複合組成
を、第2表に示した。
なお、5000回後の複合界面耐剥離性は、前記した複合
界面耐剥離係数の測定と同様な繰返し摩擦を5000回かけ
た後の剥離の発生状況を観察することにより評価した。
本発明に係る高強度複合繊維は、ヤング率が高く、か
つ、界面の耐剥離性が良好で、優れた耐久性を有してい
た。
これに対し、ナイロン66を鞘成分とした場合(比較例
3)や、6T共重合割合が5重量%未満の66/6Tコポリア
ミドを用いた場合(比較例4)では、芯と鞘との接着性
か悪く界面で剥離し易かった。また、鞘成分の複合割合
が大き過ぎた場合(比較例2)は、芯のPET成分が少な
過ぎるために、ヤング率が低かった。
さらに、得られた原糸を、上撚および下撚りをそれぞ
れ反対方向に40T/10cmずつかけて1500/2の生コードとし
た。この生コードをリッラー社製ディッピング機によっ
て通常の方法で接着剤付与および熱処理してディップコ
ードとした。
ディップ液は20%のレジルシン・ホルムアルデヒド・
ラテツクスよりなる接着剤成分を含み、接着剤成分がコ
ードに約4%付着するよう調整した。熱処理は、225℃
で80秒で、ディップコードの中間伸度が約5%となるよ
うなストレッチをかけながら行った。
得られたディップコードについて、ゴム中耐熱性、耐
熱接着性および耐疲労性を、次の方法で評価し、その結
果を第3表に示した。
ゴム中耐熱性:ゴムシート上に並べたディップコード
を、別に用意したゴムシートでサンドイッチ状に挟み、
170℃に加熱したプレス機で50kg/cm2の圧力下に3時間
熱処理した。処理前後のコード強力を測定し、その強力
保持率を求めてゴム中耐熱性の尺度とした。
耐熱接着性:JIS L1017−3.31A法により、加硫時の熱
処理を170℃、60分として測定した。
耐疲労性:JIS L1017−1.3.2.1A法に準じ、曲げ角度9
0゜の条件下で、GY疲労寿命を測定した。また、JIS L1
017−1.3.2.2に準じ、伸長6.3%、圧縮12.6%の条件下
で、GD疲労を測定した。
第3表に示したように、本発明に係る複合繊維を用い
た場合では、ゴム中の耐熱性、接着性、耐疲労性がとも
に優れていたが、鞘成分の複合割合が小さ過ぎた場合
(比較例1)では、使用時の疲労により鞘成分が破れや
すく、耐疲労性が不良であった。
[発明の効果] 本発明に係る複合繊維は、高いヤング率を有し、寸法
安定性に優れたPETを芯層とし、かつ、このPETとの接着
性に優れ、しかも耐疲労性、ゴムとの接着性およびゴム
中耐熱性に優れた66/6Tコポリアミドを鞘層としている
ので、PETの優れた特性(高いヤング率や寸法安定性な
ど)を損なうことなく、両ポリマの接合界面での耐剥離
性を十分に抑制することができる。そして、耐疲労性、
高ヤング率、寸法安定性および耐久性のどの特性にも優
れている。
従って、本発明に係る高強度複合繊維は、特にタイヤ
コード用としての耐久性が極めて良好となり、比較的大
型の乗用車やトラック、バスなどのラジアルタイヤにお
けるカーカスコード材として有用である。
また、その優れた特性を生かして、寸法安定性とゴム
との接着性とが同時に要求されるその他のゴム補強用繊
維として、さらには、その他の一般産業用繊維としても
有効に使用することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D02G 3/48 D02G 3/48 合議体 審判長 宮本 晴視 審判官 船越 巧子 審判官 菅野 芳男 (56)参考文献 特開 昭56−140128(JP,A) 特公 昭44−20464(JP,B1)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘキサメチレンジアンモニウムテレフタレ
    ートの共重合割合が5重量%以上であるヘキサメチレン
    ジアンモニウムアジペートとヘキサメチレンジアンモニ
    ウムテレフタレートとの共重合ポリアミドを、複合割合
    が10〜70%である鞘成分とし、ポリエチレンテレフタレ
    ートを芯成分とする芯鞘型複合構造を有し、かつ、強度
    7g/d以上およびヤング率88g/d以上を満足することを特
    徴とする高強度を有する複合繊維。
  2. 【請求項2】前記共重合ポリアミドにおけるヘキサメチ
    レンジアンモニウムテレフタレートの共重合割合が10〜
    40重量%であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の高強度を有する複合繊維。
  3. 【請求項3】前記共重合ポリアミドが、酸化防止剤を含
    有することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の高
    強度を有する複合繊維。
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