JPH064704B2 - ゴムホ−ス補強用ポリエステル繊維 - Google Patents

ゴムホ−ス補強用ポリエステル繊維

Info

Publication number
JPH064704B2
JPH064704B2 JP62167894A JP16789487A JPH064704B2 JP H064704 B2 JPH064704 B2 JP H064704B2 JP 62167894 A JP62167894 A JP 62167894A JP 16789487 A JP16789487 A JP 16789487A JP H064704 B2 JPH064704 B2 JP H064704B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
hose
rubber hose
polyester fiber
polyester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62167894A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6414242A (en
Inventor
四郎 熊川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP62167894A priority Critical patent/JPH064704B2/ja
Publication of JPS6414242A publication Critical patent/JPS6414242A/ja
Publication of JPH064704B2 publication Critical patent/JPH064704B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、ゴムホース補強用のポリエステル繊維に関
し、特に、ホースの強力,寸法安定生を向上させると共
に、ゴムのカバー性に優れたゴムホース補強用ポリエス
テル繊維に関する。
<従来の技術> 従来から、ゴムホース補強用繊維としては、ビニロン繊
維が広く用いられている。このビニロン繊維は、初期モ
デュラスが高く、しかも熱収縮率が低いため、ゴムホー
スに埋込んだ場合、寸法安定性が良好であることからゴ
ムホース補強用繊維として最適視されてきた。
しかしながら、このビニロン繊維で補強されたゴムホー
スは湿熱劣化が大きく、高温多湿な雰囲気下で使用して
いると耐久性が著しく低下することが最近になってわか
ってきた。そのため、湿熱耐久性に優れたポリエステル
繊維をゴムホース補強用に使用しようとする試みがなさ
れてきた。
ところが、ゴムホース補強用に適した高モデュラス低熱
収縮のポリエステル繊維は、これまで存在せず、更には
ビニロン繊維とは横断面形状(まゆ型)が異なり、通常
の丸断面ではゴムへのカバー性が悪いという問題があっ
てポリエステル繊維をゴムホースの補強に使用すること
は実用化されていなかった。
本発明の目的は、かかる従来技術の問題点を解消し、ホ
ースの強力,寸法安定性を向上させると共に、ゴムへの
カバー性に優れたゴムホース補強用ポリエステル繊維を
提供することにある。
<問題点を解決するための手段> 本発明は、エチレンテレフタレートを主たる繰返単位と
した極限粘度が0.9以上のポリエステルよりなり、初期
モデュラスが90g/de以上、210℃における乾熱収
縮率が4%以下で且つ単糸横断面に15%以上の中空部
分を有することを特徴とするゴムホース補強用ポリエス
テル繊維である。
本発明のポリエステル繊維を構成するポリマーは、分子
鎖中にエチレンテレフタレート繰返単位を90モル%以
上、好ましくは95モル%以上含むポリエステルであ
る。かかるポリエステルとしてはポリエチレンテレフタ
レートが最適であるが、10モル%未満、好ましくは5
モル%未満の割合で他の共重合成分を含んでも差しつか
えない。このような共重合成分としては例えばイソフタ
ル酸,ナフタレンジカルボン酸,アジピン酸,オキシ安
息香酸,ジエチレングリコール,プロピレングリコー
ル,トリメリット酸,ベンタエリスリトール等があげら
れる。また、これらのポリエステルには例えば安定剤,
着色剤等の添加剤を含んでも差しつかえない。
本発明のポリエステル繊維は、25℃Oークロロフエノ
ール溶液から求めた極限粘度が0.90以上であることが必
要である。極限粘度が0.90未満では低収縮を維持しなが
ら高強度なポリエステル繊維が得られない。極限粘度と
しては、0.9〜1.3が好ましい。
また、本発明のポリエステル繊維は、初期モデュラスが
90g/de以上であることが必要である。初期モデュラ
スが90g/de未満では、ホースの寸法安定性が不良と
なる。
更に、本発明のポリエステル繊維は、210℃における
乾熱収縮率が4%以下であることが必要である。この乾
熱収縮率が大きいと、ゴム内に配設して加硫成型する際
に収縮が起り、ホースの寸法がくるってしまうので不適
当である。なお、210℃における乾熱収縮率はJIS
L1017−1963(5.12)に記載の方法に準じて
測定したものである。
更に加えて本発明のポリエステル繊維は、その単糸横断
面に15%以上の中空部分を有することが必要である。
単糸の横断面に15%以上の中空部分を有することによ
って、一般的にゴムホース補強用に適用される撚付与時
に中空部分がつぶれ、コード自体が偏平になってゴムへ
のカバー性が向上し、補強コードの本数の低減が図れる
と共にホース自体が同一強力でも薄くすることができ、
経済的効果が大きい。この際中空部分の割合が15%未
満ではその効果が少い。この中空部分をあまりに大きく
すると糸の強度、ひいてはホース強力が低くなるので、
中空部分は40%以下とすることが好ましい。かかる中
空部分を有する横断面形状の繊維を得るには、従来公知
の注射針型,スリット型の中空糸用紡糸口金を使用して
ポリエステルを溶融紡糸すればよい。
本発明のポリエステル繊維は例えば以下の方法で得られ
る。
エチレンテレフタレートを主たる繰返単位とする極限粘
度が0.95〜1.5のポリエステル又は極限粘度が0.7〜0.9
のポリエステルに重合度促進剤を反応させて常法により
溶融輸送し、紡糸口金より延伸後の繊度が1〜20de、
全デニール500〜2000deになる如く糸条に吐出
し、吐出後直ちに急冷するか、融点以下結晶化開始温度
までの温度に保温するか、又は融点以上の温度の加熱雰
囲気中に、ある時間さらして遅延冷却を行う。その後、
糸条を冷却固化させるが、その際以下の条件のもとで冷
却固化させることが有用である。
〔Xは紡糸口金面から冷却風(室温)の吹出し面までの
距離で450mm以下、yは冷却風の吹出し長さで100
〜500mm、Qは冷却風の吹出し量で2〜6Nm3
分、〕 次いで、上記の如く冷却固化させた後、油剤を付与後2
000m/分以上の速度で引取る。油剤付与は例えばオ
イリングローラー方式,スプレー方式など、随意の方式
で可能である。また、油剤は必要に応じて任意の繊維用
油剤を適用することが可能である。この際、繊維の用途
としてゴムとの接着性が重視される分野では、接着性を
付与するために、表面処理剤を付与することが有用であ
る。
上述の条件を随時に選択することにより、極限粘度が0.
90以上で切断伸度が150%以下の結晶性未延伸繊維で
あって、結晶化度Xx,複屈折率Δnが、 Xx=2.4×10×Δn+4 〔ここで、XxはX線広角回折による結晶化度、Δnは複
屈折率〕 の関係を満足し、複屈折率が0.06以上の未延伸繊維が得
られる。
このような未延伸繊維は、紡糸口金から吐出後引取まで
の吐出繊維のドラフト率を300〜7000とし、紡糸口金
のオリフィス径を0.55〜2.5mmとし、かつ引取速度を200
0〜6000m/分とすることによっても得ることができる。
ここで、ドラフト率はポリマーの吐出線速度(オリフィ
ス出口速度)に対する繊維の引取速度の比である。
本発明においては、上記の如くして引き取った上記特性
を有する未延伸繊維を、紡糸に続いて連続して延伸して
も、一旦捲き取った後別工程で延伸してもよい。紡糸に
続いて連続して延伸する場合には、先に提案した特願昭
57−88927号の方法に準拠して行うことが出来る。ま
た、紡糸後一旦捲取ってから延伸する場合には、先に提
案した特願昭57−189094号の方法に準拠して行うこと
が出来る。延伸時の延伸歪みや熱処理歪みを少くする点
では後者の延伸方法が好ましい。即ち、未延伸繊維をTg
+15〜Tg+50℃(ここでTgは該繊維のガラス転移温
度)で少くとも0.5秒予熱後全延伸倍率の75%以下の
倍率で第1段延伸して未延伸繊維の複屈折率の1.2〜3.3
倍の複屈折率とする。次いで1段延伸糸条を更に多段延
伸熱処理する。
このようにして得たポリエステル繊維は、撚糸して製編
織した後そのまま、又は熱処理して常法に従いゴムホー
ス中に配設される。
<実施例> 以下、実施例により本発明を説明する。
なお、実施例中の部は全て重量部を示す。
実施例1 ジメチルテレフタレート97部、エチレングリコール6
9部、酢酸カルシウム1水塩0.034部及び三酸化アンチ
モン0.025部をオートクレーブに仕込み、窒素をゆるや
かに通じながら180〜230℃でエステル交換の結果
生成するメタルノールを除去したのち、H3PO4の50%水
溶液を0.05部加えて加熱温度を280℃まで上昇させる
と共に徐々に減圧に移行し、約1時間を要して反応系の
圧力を0.2mmHgにして1時間50分重合反応を続けて固
有粘度0.80,末端カルボキシル基量28当量/106グラ
ムポリマーの重合体を得た。
この重合体チップ100部に2,2′−ビス(2−オキサ
ゾリン)(CE)を第1表に示す量ドライブレンドした後、
約300℃で溶融輸送し、特願昭58−1735に記載
する中空糸用紡糸口金(孔数250個)より吐出後、吐
出糸条を口金下長さ100mm、温度230℃の保温筒に
保持後、口金下180mmの位置より25℃の冷却風を3
00mmに亘って、第1表記載の冷却風量で吹きつけなが
ら冷却固化せしめた後オイリングローラーで油剤を付与
後、第1表記載の引取速度で捲取った。得られた未延伸
繊維の特性を第1表に示した。
この未延伸繊維を85℃に加熱されたロールに供給し、
引取ロールとの間で第1表記載の倍率(DR1)で第1段延
伸後、325℃に加熱された気体浴を介して表記載の倍
率(DR2)で第2段延伸した。その後130℃の加熱ロー
ラ、330℃の気体浴を使用して表記載の倍率(DR3)で弛緩
熱処理した。得られた延伸糸の性能を第1表に示した。
次に、これらの延伸糸に20回/mの撚りを付与後スパ
イラル状に編立して繊維補強層を作り、RFL処理を施
した後245℃で2分間熱処理した後、ゴム中に埋め込
み、未加硫ゴムホースとした。次いで、該未加硫ゴムホ
ースを150℃で30分間加硫し、内径100mmのゴム
ホースを得た。
このゴムホースの破裂強さ、寸法安定性及びホース外径
を測定評価した。その結果を第1表に併記した。
尚、ゴムホースの破裂強さ、寸法安定性は、前記の如く
作成されたホース30cmに圧力5kg下150℃の湿熱蒸
気を通じながら、30日間保持した後、各性能を以下の
如く測定、評価したものである。
破裂強さ :ホース表面の亀裂の有無を判定。
亀裂なし◎,亀裂3ケ以下○、 亀裂4ケ以上× 寸法安定性:処理前後のホースの寸法変化を測定。
寸法変化3%未満◎, 寸法変化3〜5%○、 寸法変化5%超× 以上の結果から明らかなように、ゴムホースに使用する
補強ポリエステル繊維の極限粘度が0.90未満の場合(実
験No.I)は、ホースの破裂強度が低下し、初期モデュ
ラスが90g/de未満の場合(実験No.4)は、ホース
の寸法安定性が悪くなる。また、ポリエステル繊維の21
0℃における乾熱収縮率が4%を超える場合(実験No.
7)もホースの寸法安定性が悪くなる。中空率が15%
未満のものは(実験No.3)ホースの肉厚を薄くするこ
とができない。
これに対して、本発明のポリエステル繊維を使用したゴ
ムホース(実験No.2,5,6)は優れた強力,寸法安
定性を示し、繊維補強層のゴムへのカバー性も良好で肉
薄なホースが可能であった。
<発明の効果> 本発明のポリエステル繊維を補強用繊維として使用する
ことによって、ゴムホースの強力,寸法安定性を向上さ
せることができ、しかも補強用繊維層のゴムへのカバー
性が向上しホースの肉薄化,軽量化を大幅に改良するこ
とができる。
その結果、従来ゴムホース補強用として広く用いられて
いたビニロン繊維にかえて、本発明のポリエステル繊維
を使用することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/92 301 G 7199−3B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンテレフタレートを主たる繰返単位
    とした極限粘度が0.9以上のポリエステルよりなり、初
    期モジュラスが90g/de以上、210℃における乾熱
    収縮率が4%以下で且つ単糸横断面に15%以上の中空
    部分を有することを特徴とするゴムホース補強用ポリエ
    ステル繊維。
JP62167894A 1987-07-07 1987-07-07 ゴムホ−ス補強用ポリエステル繊維 Expired - Fee Related JPH064704B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62167894A JPH064704B2 (ja) 1987-07-07 1987-07-07 ゴムホ−ス補強用ポリエステル繊維

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62167894A JPH064704B2 (ja) 1987-07-07 1987-07-07 ゴムホ−ス補強用ポリエステル繊維

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6414242A JPS6414242A (en) 1989-01-18
JPH064704B2 true JPH064704B2 (ja) 1994-01-19

Family

ID=15858037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62167894A Expired - Fee Related JPH064704B2 (ja) 1987-07-07 1987-07-07 ゴムホ−ス補強用ポリエステル繊維

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH064704B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014104324A1 (ja) 2012-12-28 2014-07-03 株式会社クラレ 延伸装置および延伸方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2682127B2 (ja) * 1989-04-12 1997-11-26 東洋紡績株式会社 高強度、高弾性率ポリエステル中空繊維
JP4826011B2 (ja) * 2000-11-24 2011-11-30 東レ株式会社 ポリエステル繊維およびその製造方法
JP2020033677A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 株式会社ブリヂストン ホース用帯状布帛及びこれを用いたホース

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5761712A (en) * 1980-10-02 1982-04-14 Teijin Ltd Flat hollow synthetic fiber
JPS57154410A (en) * 1981-03-13 1982-09-24 Toray Ind Inc Polyethylene terephthalate fiber and its production
JPS58115117A (ja) * 1981-12-25 1983-07-08 Asahi Chem Ind Co Ltd ポリエステル糸およびその製造法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014104324A1 (ja) 2012-12-28 2014-07-03 株式会社クラレ 延伸装置および延伸方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6414242A (en) 1989-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0311386B1 (en) High-tenacity conjugated fiber and process for preparation thereof
EP0169415B1 (en) Polyester fiber
JPH10513228A (ja) 連続ポリエステルフィラメント糸の製造方法
JPS6141320A (ja) ポリエステル繊維
JPH0663128B2 (ja) ゴム構造物補強用ポリエステル繊維及びその製造方法
JPH064704B2 (ja) ゴムホ−ス補強用ポリエステル繊維
JPS62156312A (ja) ポリエステル系繊維
JP2001146638A (ja) モノフィラメントおよびその製造方法
JP2977679B2 (ja) 芯鞘型複合繊維およびその製造方法
JPH0648073B2 (ja) ポリエステル繊維補強送水ホ−ス
JPH0323644B2 (ja)
JPS62162017A (ja) ゴムホ−ス補強用ポリエステル繊維
JP2989365B2 (ja) 芯鞘型ポリエステル複合繊維
JPH03152215A (ja) 高強度高耐久性複合繊維
JP2776003B2 (ja) ポリエステル繊維の製造方法
JPH0376810A (ja) 高タフネス低収縮ポリエステル繊維およびその製造法
KR100946757B1 (ko) 강력 및 생체내 강력유지율이 우수한 흡수성 멀티 필라멘트봉합사 및 이의 제조방법
JP3316300B2 (ja) 耐久性に優れたポリビニルアルコール系繊維およびその製造法
JPH0197212A (ja) 高強度複合繊維
JPH0274610A (ja) 耐久性の優れた高強度複合繊維
JPH0197211A (ja) 高強度を有する複合繊維
JPH0274611A (ja) 耐久性の優れた複合繊維
KR910004458B1 (ko) 고강도 복합섬유 및 이의 제조방법
JPH0274612A (ja) 高強度複合繊維
JPH05321065A (ja) 食肉用締め糸

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees