JP2644183B2 - 錠剤包装機 - Google Patents

錠剤包装機

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JP2644183B2
JP2644183B2 JP5139894A JP5139894A JP2644183B2 JP 2644183 B2 JP2644183 B2 JP 2644183B2 JP 5139894 A JP5139894 A JP 5139894A JP 5139894 A JP5139894 A JP 5139894A JP 2644183 B2 JP2644183 B2 JP 2644183B2
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plastic film
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敏和 西山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、錠剤を収納するポケッ
トが一定間隔で形成されたプラスチックフィルムに錠剤
を供給し、錠剤を包装する錠剤包装機に関し、更に詳細
には、カプセル形状の錠剤をドラムを用いて高速で供給
し、包装する錠剤包装機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、病院等における薬剤は、薬品が内
包された錠剤カプセルを複数保持する錠剤シートの形態
で取り扱われることが多い。そして、錠剤シートは、透
明または半透明のフィルムに凹部状のポケットを形成
し、該ポケットに錠剤カプセルを挿入することにより製
造されている。従来、錠剤を収納するポケットが一定間
隔で形成されたプラスチックフィルムに、錠剤を供給
し、錠剤が収納されたプラスチックフィルムにアルミ箔
を接着して密封し、必要な大きさに切断して錠剤シート
を製造する錠剤包装機が使用されている。ここで錠剤に
は、葉巻形のカプセル錠と円盤形の丸錠とがあり、カプ
セル錠は丸錠と比較して搬送性が良くないため、カプセ
ル錠の錠剤シートを製造する場合の錠剤供給には、外周
にカプセル錠を収納するための複数のドラム凹部が複数
列形成されたドラムが使用されている。
【0003】ドラムは、プラスチックフィルムの上方に
設けられ、プラスチックフィルムの搬送速度と周速が一
致する速度で回転し、ドラム凹部に収納しているカプセ
ル錠をプラスチックフィルムのポケットに落下して供給
する。一方、ドラム凹部にカプセル錠を供給するについ
ては、パーツフィーダにより整列されたカプセル錠をシ
ュートにより供給する方法が採られている。ここで、ド
ラムの回転の周速をプラスチックフィルムの搬送速度と
一致されているのは、ドラム凹部からプラスチックフィ
ルムのポケットへのカプセル錠の供給をスムーズに行う
ためである。プラスチックフィルムの搬送は、ドラムの
下流に設けられ、プラスチックフィルムのポケットが嵌
合され駆動力が与えられるローラ凹部が外周に形成され
たフィルム送りローラにより行われている。そして、ド
ラムの回転をプラスチックフィルムの搬送と同期させる
ために、ドラムをフィルム送りローラと機械的に連結し
ていた。
【0004】一方、製薬会社等では、行、列および凹部
形状の異なった多種類の錠剤シートを製造しており、1
台の錠剤シート製造装置により複数の錠剤シートを製造
している。そして、異なった錠剤シートを製造する毎に
フィルム送りポケットローラを交換していた。プラスチ
ックフィルムのポケットとフィルム送りローラのローラ
凹部との位置を合わせるためである。そして、ドラムも
プラスチックフィルムのポケットピッチに対応させるた
め交換していた。このとき、ドラムの回転をプラスチッ
クフィルムの搬送と同期させるため、ドラムとフィルム
送りローラとの歯車等の機械的連結手段も交換してい
た。
【0005】製造する錠剤シートの種類が変更される
と、プラスチックフィルムの搬送速度も変更する必要を
生じ、これに伴い錠剤を供給するドラムの位置等も変更
する必要を生ずる。このため、プラスチックフィルムに
連続駆動を与えるローラの種類や、そのローラに駆動モ
ータからの動力を伝達する伝達系の減速比を変更し、さ
らにドラムの種類、位置、伝達系も変更を要する等、段
取り作業に多くの手数を要する。これに対し、フィルム
送りローラとドラムとに別々の駆動モータを設け、製造
する錠剤シートの種類に応じて駆動速度を変えるように
すれば、伝達系部材の変更作業の必要性を排して煩雑な
段取り作業を不要とすることができる。そのため、フィ
ルム送りローラとドラムとに別々のサーボモータを取り
付けて、同期運転することが考えられている。
【0006】一般的な同期制御方法を図7に示す。フィ
ルム送りローラ駆動部BMの位置を単純にフィードバッ
クすることにより、ドラム駆動部FMの回転位置を制御
するものである。フィルム送りローラ駆動部BMからの
パルス信号がカウンタT1に入力され、ドラム駆動部F
Mからのパルス信号がカウンタT2に入力される。カウ
ンタT1、T2の出力は、ともに制御装置であるCPU
に入力される。尚、カウンタT1、T2においてはそれ
ぞれ、入力されたパルス信号を一旦積分し、ついでそれ
を計数し現在位置を示す信号として出力する。
【0007】そして、CPUからの出力はD/Aコンバ
ータによりアナログ信号に変更され、増幅アンプにより
増幅されて指令信号としてドラム駆動部FMに送信され
る。すなわち、ドラム駆動部FMのサーボモータは、フ
ィルム送りローラ駆動部BMからの位置情報を得て、ド
ラム駆動部FM自身からのフィードバック制御により、
ドラムとフィルム送りローラとの同期運転を行ってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の錠剤包
装機には、次のような問題があった。錠剤包装機の高速
化に伴い複数のドラムをプラスチックフィルムの搬送に
対して間欠駆動して、プラスチックフィルムのポケット
に錠剤を交互に供給することが行われている。ドラムの
凹部にシュートから錠剤を供給するときにはドラムを停
止しておくのが良いからである。しかし、図7で示す従
来の制御によりドラムの間欠駆動を行った場合に、図3
(b)のカーブcで示すように、フィルム送りローラの
速度に応じて理想的なドラム速度aに対し、大きな遅れ
が発生する。この遅れにより、プラスチックフィルムの
ポケットとドラム凹部とに瞬間的な位置ずれが発生す
る。この位置ずれが0.3〜0.4mm以上あると、ド
ラム凹部に収納された錠剤がプラスチックフィルムのポ
ケットに供給できない問題がある。
【0009】本発明は、前記従来の錠剤包装機の問題点
を解決して、フィルムスピードを高速化しても、ドラム
凹部からプラスチックフィルムのポケットにカプセル錠
を安定して供給でき、高い生産性でカプセル錠の錠剤シ
ートを製造することができる錠剤包装機を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本出願の請求項1に係る錠剤包装機は、錠剤を収納する
ポケットが一定の間隔で形成されたプラスチックフィル
ムを水平方向に一定の速度で搬送するフィルム送りロー
ラと、そのプラスチックフィルムのポケットに供給する
ための錠剤を収納する複数の凹部が外周に形成されたド
ラムと、そのドラムを回転駆動するドラム駆動モータ
と、そのドラム駆動モータを制御するモータ制御手段
と、ドラムとドラム駆動モータとの間に設けられドラム
の回転を間欠回転に変換する間欠手段とを有する錠剤包
装機であって、前記フィルム送りローラの位置情報を検
出するフィルム位置検出手段と、前記フィルム位置検出
手段の検出する位置情報を時間微分してフィルム送りロ
ーラの速度情報を得るフィルム速度演算手段と、前記フ
ィルム速度演算手段の速度情報をフィードフォワードし
て、前記モータ制御手段による前記ドラム駆動モータの
制御を補正するフィードフォワード制御手段とを有して
いる。
【0011】また、請求項2に係る錠剤包装機は、上記
錠剤包装機であって、ドラムの位置情報を検出するドラ
ム位置検出手段と、ドラム位置検出手段の検出する位置
情報を時間微分してドラムの回転速度の情報を得るドラ
ム速度演算手段と、フィルム速度演算手段の速度情報と
前記ドラム速度演算手段の速度情報との偏差をフィード
フォワードして、前記モータ制御手段による前記ドラム
駆動モータの制御を補正する第二フィードフォワード制
御手段とを有することを特徴とする。
【0012】
【作用】上記の構成よりなる請求項1の錠剤包装機のフ
ィルム送りローラは、錠剤を収納するポケットが一定の
間隔で形成されたプラスチックフィルムを水平方向に一
定速度で搬送する。また、ドラムは、モータ制御手段の
制御を受けるドラム駆動モータにより間欠手段を介して
間欠駆動され、停止時には外周の凹部に錠剤の供給を受
け、移動時にはプラスチックフィルムの搬送速度と同期
して、凹部に収納されている錠剤をプラスチックフィル
ムのポケットに供給する。ここにおいてフィルム位置検
出手段は、フィルム送りローラの位置情報を検出する。
この位置情報は、フィルム速度演算手段により時間微分
され速度情報とされる。そして、モータ制御手段による
ドラム駆動モータの制御は、フィードフォワード制御手
段によりフィルム速度演算手段の速度情報をフィードフ
ォワードして補正される。
【0013】請求項2の錠剤包装機では前記の作用の
他、ドラム位置検出手段がドラムの回転位置の情報を検
出する。この位置情報はドラム速度演算手段により時間
微分され速度情報とされる。そして、モータ制御手段に
よるドラム駆動モータの制御は、フィードフォワード制
御手段によりフィルム速度演算手段の速度情報をフィー
ドフォワードされると共に、第二フィードフォワード制
御手段によりフィルム速度演算手段の速度情報とドラム
速度演算手段の速度情報との偏差がフィードフォワード
して補正される。かくして、プラスチックフィルムの搬
送速度に合わせるためドラムを急速に加速する場合で
も、ドラムの回転速度を正確に加速することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例である錠
剤包装機を図面に基づいて詳細に説明する。図5に錠剤
包装機の構成を概念図で示す。錠剤包装機においては、
平坦なプラスチックフィルム22をコイル状に巻き取っ
たロール21を図5中左端に備えている。ロール21か
ら供給されるプラスチックフィルム22は、塑性変形可
能な温度まで加熱する加熱器23、カプセル錠を収納す
るための4列5連のポケット38(図6参照)を一度に
成形するための成形機24を通過して、ポケット38に
対応する凹部が外周に形成された間欠駆動ローラ25に
より間欠的に搬送されている。間欠的に搬送されるの
は、成形機24の動作が間欠的だからである。
【0015】ポケットが形成されたプラスチックフィル
ム22は、間欠送りと連続送りとの間でプラスチックフ
ィルム22の搬送を調整するためのダンサローラ26、
送りローラ27を介して、カプセル錠を供給するための
第一ドラム13A、第二ドラム13B、および丸錠を供
給するためのシュート29の下方を通過する。プラスチ
ックフィルム22のポケット38には、第一ドラム13
Aと第二ドラム13Bとにより交互にカプセル錠が供給
される。そして、カプセル錠の供給を行う場合は、シュ
ート29は閉鎖されている。一方、ドラム13A、13
Bには、シュート18A、18Bを介して、カプセル錠
用のパーツフィーダ28A、28Bによりカプセル錠が
供給されている。
【0016】次に、カプセル錠がポケット38に供給さ
れたプラスチックフィルム22にアルミ箔31が合わさ
れて、貼付けローラ33とフィルム送りローラ32によ
り挟まれて接着される。錠剤供給工程及びアルミ箔貼付
け工程においては、プラスチックフィルム22は、フィ
ルム送りローラ32により一定の速度で搬送されてい
る。ただしその速度は、製造する錠剤シートの種類によ
り異なる。フィルム送りローラ34を通過したプラスチ
ックフィルム22は、ダンサローラ35、送りローラ3
6を介して、プラスチックフィルム22とアルミ箔31
とを、2列5連のシートに切断する打ち抜き機37に送
られる。打ち抜き機37の工程においては、打ち抜かれ
て残ったプラスチックフィルム22等は、図示しない駆
動ローラにより間欠的に送られている。ダンサローラ3
5は、この間欠送りと、錠剤供給工程での連続送りとの
調整を取るためのものである。
【0017】次に、ドラム13の周辺部の構成について
図6に基づいて説明する。2つのドラム13A、13B
の構成は同じであるので、共通の符号により説明する。
ドラム13の外周には、カプセル錠17を収納するため
の9箇所の凹部14a、14b、14c、14d、14
e、14f、14g、14h、14iが、均等割で形成
されている。凹部14は、外周の軸方向に4列に形成さ
れている。ドラム13の中心軸は、サーボモータM2か
らインデクス45を介して後述する間欠駆動を受ける。
ドラム13の図6中左側に外周に沿って、凹部14に収
納されているカプセル錠17が落下するのを防止するた
めのガイド16が取り付けられている。ガイド16の下
端部16aは、プラスチックフィルム22と近接してい
る。
【0018】ドラム13の中心を通る垂線から角度30
〜40゜の位置に、垂直にシュート18が移動用ガイド
43を介して付設されている。シュート18の上端は、
パーツフィーダ28(図5参照)に接続され、パーツフ
ィーダ28からシュート18にカプセル錠17が供給さ
れる。シュート18の内部には、カプセル錠17が縦方
向に連なって挿填される。シュート18の下端部付近に
は、先端のカプセル錠17が落下するのを防止するため
のストッパ41が付設されている。ストッパ41は、通
常押さえバネ44によりカプセル錠17を保持する方向
に付勢されている。また、ストッパ41は、図示しない
カムにより、ドラム13の回転に同期してカプセル錠1
7を保持する付勢を解除する。シュート18からドラム
13の凹部14に供給されたカプセル錠17は、ドラム
13の回転に伴い下方に移動し、ガイド16から出たと
ころでプラスチックフィルム22に形成されているポケ
ット38に受渡される。
【0019】ここで、ドラム13は、シュート18から
凹部14にカプセル錠17の供給を受けるタイミングで
は、固定されているシュート18との授受のため一定時
間停止し、凹部14からプラスチックフィルム22のポ
ケット38にカプセル錠17を供給するタイミングで
は、一定速度で搬送されているプラスチックフィルム2
2となるべく近い周速で回転する必要がある。即ちドラ
ム13は、間欠回転する。従ってサーボモータM2の連
続回転は、ドラム13にかかる間欠回転を与えるために
インデクス45により間欠回転に変換される。間欠回転
については後述する。
【0020】次に、上記の錠剤包装機の制御系について
図1を参照して説明する。図1は、錠剤包装機の制御系
のハード構成を示す図である。図1の制御系では、カプ
セル錠のプラスチックフィルム22のポケット38への
充填を行う充填部FMと、カプセル錠が充填されたプラ
スチックフィルム22にアルミ箔31を接着して密封す
る貼付け部BMとがそれぞれ、充填制御部FC、貼付制
御部BCに接続されている。実際には、図5に示すよう
にカプセル錠の供給を行うドラム13が2基設けられて
いることに伴いドラムからなる充填部FMと、ドラム駆
動装置からなる充填制御部FCとは同じものが2組設け
られているが、簡単のため以下の説明では1組のみとし
て説明する。
【0021】充填制御部FCは、種々の演算処理を行う
CPU1を中心に、フィルム送りローラ32の駆動を制
御する貼付け部BMからの信号を受けるカウンタT1、
充填部FMからの信号を受けるカウンタT2、そして、
充填部FMに送るアナログ信号を出力するためのD/A
コンバータ9及びそのアナログ信号を増幅する増幅アン
プ10により構成されている。またCPU1は、貼付け
部BMと充填部FMとにそれぞれ設けられている原点セ
ンサA1、A2からも直接信号を受けるようになってい
る。CPU1には更に、必要なプログラムや数値データ
等を格納するROM11と演算に必要な数値の一時的記
憶を行うRAM12とが設けられている。ROM11に
格納されている主要なプログラムとして、充填部FMの
サーボモータM2に所定の同期制御を行うための速度変
調プログラムが挙げられる。
【0022】貼付け部BMは、フィルム送りローラ32
を駆動するサーボモータM1とこれを駆動制御するサー
ボコントローラS1と回転角度の信号を出力する相対エ
ンコーダE1とを有している。サーボモータM1は、フ
ィルム送りローラ32に連続駆動を与えるものである。
フィルム送りローラ32の連続回転を介して錠剤供給工
程及びアルミ箔貼付け工程におけるプラスチックフィル
ム22に連続駆動が与えられる。サーボモータM1の回
転は、貼付制御部BCの指令を受けるサーボコントロー
ラS1を介して制御される。サーボコントローラS1は
また、相対エンコーダE1の出力信号よりパルスを発生
し、貼付制御部BC及び充填制御部FCに送信する機能
をも有する。
【0023】そして、貼付け部BMには、原点センサA
1が備えられている。本実施例では、原点センサA1と
してスリットと光電管とを使用している。原点センサA
1は、貼付けローラ32の回転角の絶対位置を知るため
のものである。原点センサA1の出力信号は、充填制御
部FCに送られ、相対エンコーダE1からのパルス信号
に欠けがないかを確認するのに使われる。貼付制御部B
Cは、充填制御部FCと同様に、CPUを中心にRO
M、RAM等により構成されるものである。
【0024】充填部FMは、サーボモータM2とこれを
駆動制御するサーボコントローラS2と回転角度の信号
を出力する相対エンコーダE2とを有している。サーボ
モータM2は、インデクス45を介してドラム13に前
記した間欠駆動を与えるものである。ドラム13の間欠
回転は前記のように、固定されているシュート18から
のカプセル錠17の受取と定速運動しているプラスチッ
クフィルム22へのカプセル錠の供給とを両立させるた
めのものである。ドラム13のかかる間欠回転は、サー
ボモータM2の回転が充填制御部FCの指令を受けるサ
ーボコントローラS2を介して制御されることにより間
接的に制御される。サーボコントローラS2はまた、相
対エンコーダE2の出力信号よりパルスを発生し、充填
制御部FCに送信する機能をも有する。
【0025】そして、充填部FMには、原点センサA2
が備えられている。原点センサA2は、ドラム13の回
転角の電源投入時における現在位置を検出するものであ
る。原点センサA2の出力信号は、充填制御部FCに送
られ、相対エンコーダE2からのパルス信号に欠けがな
いかを確認するのに使われる。
【0026】上記のハード構成を有する制御系の充填制
御部FCの制御ブロック図を図2に示す。図2において
は、貼付け部BMからのパルス信号がカウンタT1に入
力され、充填部FMからのパルス信号がカウンタT2に
入力される。カウンタT1、T2の出力は、ともにCP
U1に入力される。尚、カウンタT1、T2においては
それぞれ、入力されたパルス信号を一旦積分し、ついで
それを計数し現在位置を示す信号として出力する。そし
て、CPU1からの出力はD/Aコンバータ9によりア
ナログ信号に変更され、増幅アンプ10により増幅され
て指令信号として充填部FMに送信される。即ち、充填
部FMのサーボモータM2は、基本制御として同期回転
のための速度変調制御を受ける他、貼付け部BMからの
フィルム送りローラの速度情報によるフィードフォワー
ド制御と、フィルム送りローラの速度情報と充填部FM
自身の速度情報との偏差によるフィードフォワード制御
とを受けることとなる。
【0027】CPU1において行われる演算処理につい
て説明する。CPU1には、時間微分手段2、3、乗算
手段4、6、7、積分手段5、の各演算ルーチンが設け
られている。時間微分手段2は、カウンタT1から入力
される、貼付け部BMの現在位置の信号を時間微分し、
貼付け部BMの現在速度、すなわちプラスチックフィル
ムの現在速度の信号を得る。この速度は、充填部FMの
サーボモータM2の速度制御の基準とされるものであ
る。時間微分手段3は、カウンタT2から入力される、
充填部FMの現在位置の信号を時間微分し、充填部FM
の現在速度の信号を得る。
【0028】乗算手段4は、時間微分手段2で得られた
貼付け部BMの速度信号に、所定の係数を掛ける。乗算
手段6には、カウンタT1から入力される貼付け部BM
の位置信号とカウンタT2から入力される充填部FMの
位置信号との偏差が入力され、これに所定の係数を掛け
る。乗算手段7には、時間微分手段2で得られた貼付け
部BMの速度信号と時間微分手段3で得られた充填部F
Mの速度信号との偏差が入力され、これに所定の係数を
掛ける。これら乗算手段4、6、7において入力値に掛
ける係数は、いずれも固定値であり外部から入力されR
AM12に記憶されている。
【0029】積分手段5には、乗算手段6と同様に貼付
け部BMの位置信号と充填部FMの位置信号との偏差が
入力される。そして積分手段5はこれを積分する。尚、
積分手段5の前段には開閉リレー8が設けられている。
開閉リレー8は、連続搬送ローラ34が回転していると
きには開放し、積分手段5が作動しないようにする。従
って積分手段5は、フィルム送りローラ32が回転して
いない場合にのみ、積分を行う。即ち積分手段5は、フ
ィルム送りローラ32が回転していない場合に生ずるオ
フセットを補正するためのものである。
【0030】そして、乗算手段4、6、7、及び積分手
段5により所定の演算がなされた信号は、一つに合成さ
れて充填部FMを制御する指令信号となる。かかる信号
はデジタル信号であるので、前記のようにアナログ信号
に変換されそして増幅された上で充填部FMに送信され
る。かくして充填部FMのサーボモータM2は、必要な
同期が取られつつ運転されることになる。尚、かかる指
令信号には、図2中には現されていないが、ROM11
に格納されている速度変調プログラムに基づく速度変調
制御も包含されている。
【0031】次に、以上説明した構成を有する錠剤包装
機の作用を説明する。始めに、本発明の主要部であるサ
ーボモータM2の駆動制御について説明する。図3
(a)に、ドラム13の回転速度の時間変化を示す。ほ
ぼ直線状に変化しているカーブaは、理想的な速度変化
である。実際のドラム13の回転速度は、同図中にカー
ブbで示す速度変化を示す。実際の速度変化は、種々の
要因により理想的な速度変化より時間的に遅れることが
避け難いが、本錠剤包装機においては、時間遅れを極度
に小さくして良好な追随性を実現できていることが理解
できる。すなわち、同期が確実なのである。かかる良好
な追随性は、CPU1において図2に示したようなフィ
ードフォワード制御を行っていることによるものであ
る。
【0032】すなわち、現在位置を検出してその位置変
化だけでドラム13の回転速度を制御する方式では、フ
ィルム送りローラ32の速度が大きくドラム13を急激
に加速する必要がある場合、ドラム13の速度を正確に
立ち上げることができないのに対し、本実施例では、充
填部FM自身からフィードフォワードされた充填部FM
の位置情報、および貼付け部BMの位置情報を微分する
ことにより、充填部FMおよび貼付け部BMの速度情報
を算出してフィードフォワード制御を行っているので、
急激な速度変化を予測しながらの制御を行うことがで
き、図3(a)に示すような正確な立ち上がりを得るこ
とができる。また、貼付け部BMと充填部FMとにそれ
ぞれ原点センサA1、A2が設けられエンコーダE1、
E2のパルス欠けをチェックしているので、誤差が積算
されることがないことも、位置精度の良さに貢献してい
る。
【0033】図3(a)では、期間L1中はドラム13
がほぼ一定速度で回転している。このときのドラム13
の周速はプラスチックフィルム22の搬送速度と等し
く、図6で説明したドラム13の凹部14からプラスチ
ックフィルム22のポケット38へのカプセル錠17の
受渡しはこのタイミングに行われる。また、期間L2中
はドラム13は停止しており、シュート18からドラム
13の凹部14へのカプセル錠17の受渡しはこのタイ
ミングに行われる。
【0034】ここで図3(a)では前記のように、実際
の速度変化が理想の速度変化に極く近いものであるか
ら、例えば凹部14からポケット38への受渡しを行う
際の両者の位置のずれは0.2mm以内に押えられる。
即ち非常に良好な同期を示しているから、カプセル錠1
7の授受がスムーズに行われる。これに対し、図3
(b)のように大きな時間遅れがある場合には、シュー
ト18又はポケット38と凹部14との間での位置や速
度のずれが大きい、即ち同期が不十分であるため、カプ
セル錠17の授受にも支障をきたしやすく、その違いは
歴然としている。錠剤包装機による錠剤シートの実際の
製造においては、製造すべき錠剤シートには種々の種類
のものがある。そして前記のように錠剤シートの種類に
より、プラスチックフィルム22の搬送速度や、ポケッ
ト38の形成間隔が異なる。またこれに伴い、ドラム1
3の間欠回転パターンも様々である。
【0035】本実施例の錠剤包装機では、貼付制御部B
CのRAM及び充填制御部FCのRAM12に各種錠剤
シートに適した搬送速度を記憶させておき、充填制御部
FCのROM11に対応する速度変調プログラムを記憶
させておけばよい。これにより、製造すべき錠剤シート
の種類を変更する場合でも、連続搬送ローラ34やドラ
ム13、あるいはこれらとサーボモータM1、M2との
伝達部材等を交換する必要がなく直ちに新たな種類の錠
剤シートの製造を行うことができる。また、フィルムス
ピードの高速化の要求にも対処しやすい。そしてこの場
合でも、前記説明したようなフィードフォワード制御が
なされ、各駆動部分の同期が確実に取られるので、錠剤
の受渡しが確実になされる。
【0036】また、カウンタT1(シール)、T2(充
填)におけるカウンタ値は、図4のグラフに示す変化を
示す。図4の(a)に示す充填のカウンタ値、(b)に
示すシールのカウンタ値は共に、時間の経過とともに増
加する。ここで、T2のカウンタ値自体は図4(a)の
破線に示すように増加し続けるが、充填の1サイクル間
にカウントされるパルス数は機械的に決定されており、
このパルス数に達すると(時刻t1)内部処理によりそ
の数を引いて1サイクルのカウンタとして機能するよう
にされている(実線)。
【0037】一方、T1のカウンタ値も、それ自体は時
間の経過とともに増加し続ける(破線)。そして、シー
ルのカウンタでは1サイクル間にカウントされるパルス
数は製造しようとする錠剤シートの幅ごとに決定されて
おり、このパルス数に達すると(時刻t1)内部処理に
よりその数を引いて1サイクルのカウンタとして機能す
るようにされている(実線)。ここで、シート幅ごとに
1サイクル間にシールのカウンタに入力されるパルス数
が異なるので、そのシート幅に合うパルスに同期される
(一点鎖線)。
【0038】そして、充填装置のドラム13は、前記の
ように間欠回転し、プラスチックフィルム22の搬送と
合わせる。ここにおいて、前記したフィードフォワード
制御を受けるので、追随性がよく同期が十分取られ、位
置精度の良さから錠剤の授受がスムーズになされるので
ある。尚、ドラム13の停止中には、シュート18から
ドラム13の凹部14へのカプセル錠17の受渡しがな
されることは前記した通りである。
【0039】以上詳細に説明したように、本実施例の錠
剤包装機によれば、カプセル錠17をプラスチックフィ
ルム22のポケット38に供給するドラム13を間欠駆
動するに際し、フィルム送りローラ32の位置情報より
フィルム送りローラの速度情報を算出してフィードフォ
ワード制御を行っているので、ドラム13を一定速度に
急激に立ち上げる場合でも、ドラム13を正確に速度制
御することができ、ドラム13をフィルム送りローラ3
2に対して精度よく同期させることができる。従って、
ドラム凹部14に収納されているカプセル等をプラスチ
ックフィルム22のポケット38に確実に供給すること
ができる。
【0040】ここで、ドラム13自体の速度情報を算出
し、フィルム送りローラ32の速度情報との偏差をフィ
ードフォワード制御すると、ドラム13の駆動をさらに
正確に制御できる。また本実施例では、製造する錠剤シ
ートの種類を変更するにあたり、ドラムや駆動系の交換
作業を要しない。従って、種類変更時の段取り時間の大
幅な短縮が実現できる。
【0041】以上本発明の錠剤包装機について実施例に
基づいて詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定
されることなく、色々な変形が可能である。例えば、本
実施例では、充填部FMが2組設けられたものについて
説明したが、1組のみのものや、3組以上有するものへ
の適用も可能である。また、本実施例では、カプセル錠
を供給する場合について説明したが、丸錠を供給する場
合への適用を妨げるものではない。
【0042】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の錠剤包装機によれば、シュートからプラスチック
フィルムのポケットへの錠剤の充填を行うドラムの間欠
駆動において、フィルム送りローラの速度情報をフィー
ドフォワードすることにより制御しているので、ドラム
凹部からプラスチックフィルムのポケットにカプセル錠
を安定して供給でき、フィルムスピードを高速化にも対
応して高い生産性でカプセル錠の錠剤シートを製造する
ことができる錠剤包装機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の錠剤包装機の制御系等のハード構成図
である。
【図2】本発明の錠剤包装機における充填部の駆動制御
を示すブロック線図である。
【図3】本発明の錠剤包装機における充填部の駆動の追
随性を示すグラフである。
【図4】本発明の錠剤包装機における充填部及びシール
部のカウンタ値を示すグラフである。
【図5】本発明の錠剤包装機の全体の構成を示す概念図
である。
【図6】ドラム周辺の構成を示す断面図である。
【図7】従来の錠剤包装機における充填部の駆動制御を
示すブロック線図である。
【符号の説明】
1 CPU 2、3 時間微分手段 4、7 フィードフォワード制御手段 11 ROM 13 ドラム 14 凹部 17 カプセル錠 18 シュート 22 プラスチックフィルム 31 アルミ箔 32 フィルム送りローラ 33 貼付けローラ 38 ポケット 45 インデクス E1、E2 相対エンコーダ M1、M2 サーボモータ S2 サーボコントローラ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錠剤を収納するポケットが一定の間隔で
    形成されたプラスチックフィルムを水平方向に一定の速
    度で搬送するフィルム送りローラと、そのプラスチック
    フィルムのポケットに供給するための錠剤を収納する複
    数の凹部が外周に形成されたドラムと、そのドラムを回
    転駆動するドラム駆動モータと、そのドラム駆動モータ
    を制御するモータ制御手段と、ドラムとドラム駆動モー
    タとの間に設けられドラムの回転を間欠回転に変換する
    間欠手段とを有する錠剤包装機において、 前記フィルム送りローラの位置情報を検出するフィルム
    位置検出手段と、 前記フィルム位置検出手段の検出する位置情報を時間微
    分してフィルム送りローラの速度情報を得るフィルム速
    度演算手段と、 前記フィルム速度演算手段の速度情報をフィードフォワ
    ードして、前記モータ制御手段による前記ドラム駆動モ
    ータの制御を補正するフィードフォワード制御手段とを
    有することを特徴とする錠剤包装機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するものにおいて、 前記ドラムの位置情報を検出するドラム位置検出手段
    と、 前記ドラム位置検出手段の検出する位置情報を時間微分
    してドラムの回転速度の情報を得るドラム速度演算手段
    と、 前記フィルム速度演算手段の速度情報と前記ドラム速度
    演算手段の速度情報との偏差をフィードフォワードし
    て、前記モータ制御手段による前記ドラム駆動モータの
    制御を補正する第二フィードフォワード制御手段とを有
    することを特徴とする錠剤包装機。
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