JP2643442B2 - 負荷制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、家庭内の機器を遠隔制御する負荷制御装置
に関するものである。

従来の技術 従来、負荷制御装置は、第２図の様な構成を採り負荷
制御を行うものであった。即ち、負荷制御装置は制御機
器１と端末機器２で構成され、制御機器１は入力手段３
からの命令が入力されると演算制御手段４が相手局アド
レス設定手段５で設定された相手局アドレスを付加した
負荷制御電文を通信手段６で伝送通信路７に送信する。
一方、同じく伝送通信路７に接続されている端末機器２
は以下の作用によって自局に接続されている負荷13を制
御する。即ち、通信手段８で受信した負荷制御電文中の
相手局アドレスを示す信号が自局アドレス設定手段９で
設定された自局アドレスと一致する場合、及び使用者が
直接入力手段10を使用して負荷13を制御する命令を入力
した場合、演算制御手段11がこれらの命令に従い負荷制
御手段12により自局に接続されている負荷13を制御し、
その制御結果を示す信号に自局アドレスを付加した負荷
情報電文を通信手段８を使用して伝送通信路７に送信
し、同時に表示手段14で表示する。制御機器１は、通信
手段６で受信した前記負荷情報電文中の自局アドレスが
相手局アドレス設定手段５で設定された相手局アドレス
と一致する場合に前記負荷情報電文で示された情報を表
示手段15で表示するものであった。

以上の構成で、使用者は負荷13の現在の状態を制御機
器１・端末機器２を見ることによって確認することがで
き、必要に応じてこの状態を遠隔操作で或は直接に制御
することができるものである。またこれらの制御結果は
前記したように制御機器１・端末機器２に表示すること
ができるものである。

発明が解決しようとする課題 しかし上記第２図の構成では、接続されている負荷各
々に端末機器が必要であり、この端末機器の設置場所を
確保することが問題となるものであった。特に一般家庭
に於いては、例えば玄関について考えると、制御したい
照明だけでも玄関灯・廊下灯・門灯等と多く、しかもそ
の家の顔となる場所だけに壁面などにこれだけの数の端
末機器のためのスペースを確保することは、美観面から
いっても難しかった。

そこで、本発明はできるだけ使用する端末機器の数を
減らし壁面をすっきりした形で使用することの負荷制御
装置を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明の負荷制御装置は、
伝送通信路を介して他局と通信するための通信手段と、
自局に接続された負荷を制御する負荷制御部を少なくと
も１つ以上有する負荷制御手段と、前記負荷制御部数以
上の数で負荷制御命令を入力するための入力部を有する
入力手段と、この入力部に対応する負荷情報を表示する
ための表示部を有する表示手段と、前記入力部各部のア
ドレスを設定するためのアドレス設定手段と、このアド
レス設定手段によって設定されるアドレスが自局用か相
手局用かを切り換えるための設定切り換え手段と、演算
制御手段とから構成され、前記演算制御手段は、アドレ
ス設定手段による設定が自局アドレスとなっている場合
は前記入力部からの命令または前記通信手段で受信した
負荷制御電文中の相手局アドレスとこの自局アドレスと
が一致している場合にこの負荷制御電文の命令に従って
自局に接続されている負荷を制御し、その制御結果にこ
の自局アドレスを付加した負荷情報電文を前記通信手段
で伝送通信路に送信すると共に前記表示部で表示し、前
記アドレス設定手段の設定が相手局アドレスとなってい
る場合は、前記入力部からの命令にこの相手局アドレス
を付加した負荷制御電文を前記通信手段で伝送通信路に
送信しその後伝送通信路より前記通信手段で受信した負
荷情報電文中の自局アドレスがこの相手局アドレスと一
致する場合に情報を前記表示部で表示する構成とした負
荷制御装置とするものである。

作 用 設定切換え手段及びアドレス設定手段を使用して、複
数の入力部各部毎に設定するアドレスを、自局用・相手
局用と自由に使い分けることができ、使用する端末機器
の数を最少限とすることができるものである。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図に基づいて説明す
る。第１図は、本発明の負荷制御装置の一実施例を用い
た負荷制御システム図である。図に於いて、16は本発明
の負荷制御装置、43は従来から使用されているものと同
一の制御機器、37は同じく従来から使用されているもの
と同一の端末機器である。以下各部の構成に就いて説明
する。負荷制御装置16は、電送通信路17を介して他局で
ある制御機器43や端末機器37と通信する通信手段17と、
自局が制御するための負荷34・35が接続されている負荷
制御部18・19と他局に接続されている負荷36を通信によ
って遠隔制御するための負荷制御部20を備えている負荷
制御手段21と、この複数の負荷制御部18・19・20のそれ
ぞれ毎のアドレスを設定するためのアドレス設定手段22
と、アドレス設定手段22で設定するアドレスが自局に接
続されている負荷を示すための自局アドレスか、他局に
接続されている負荷を示すための相手局アドレスかに切
り換えるための設定切換え手段23と、演算制御手段24
と、負荷制御手段21が有している負荷制御部の数（本実
施例では３）と同数で各負荷制御部18・19・20に対応し
た入力部25・26・27を備えている入力手段28と、各入力
部25・26・27に対応した表示部29・30・31を備えている
表示手段32で構成されている。ここで本実施例において
は、負荷34・35は照明器具としている。前記演算制御手
段24は、アドレス設定手段22によるアドレス設定が設定
切換え手段23によって自局アドレスとなっている場合
は、通信手段17によって受信した負荷制御電文中の相手
局アドレスを示す信号と設定されている自局アドレスと
を照合し一致している場合はこの負荷制御電文による命
令に従った制御を負荷制御部に行わせ、同時に通信手段
を使用して通信伝送路上にこの制御結果を示す信号に自
局アドレスを負荷した負荷情報電文を送信する。また通
信手段17によって受信した負荷情報電文中の相手局アド
レスを示す信号と設定されている自局アドレスとを照合
し、一致している場合はこの負荷情報電文による情報に
従った表示を表示部に行わせるものである。

端末機機37に接続されている負荷36は、例えば電気錠
であって照明等の負荷に比べ複雑な制御が必要となるも
のである。なお端末機器37及び制御機器43は前述したよ
うに従来例と同一の構成であるため説明を省略する。

以下に本実施例の動作を説明する。今使用者によっ
て、負荷制御部18・19の設定がアドレス設定手段22・設
定切換え手段23を使用して自局アドレスに、負荷制御部
20が他局アドレスとして設定されているものとする。使
用者が照明器具である負荷34・35を点灯させるために入
力部25・26を操作したとする。この信号は演算制御手段
24から負荷制御手段21に伝えられ負荷制御部18・19が駆
動して負荷34・35が点灯する。同時にこの点灯を示す信
号が表示手段32に伝えられ表示部29および30が点灯し
て、負荷34・35の点灯を表示する。また同時にこの点灯
を示す信号に、演算制御手段24が自局アドレスを示す信
号を付加して負荷情報電文として通信手段17から電送通
信路33に送出する。この信号は他局である制御機器43の
通信手段44に受信され表示手段46にこの情報が表示され
る。また使用者が制御機器43や端末機器37を操作して、
負荷34や35を点灯させることも勿論可能である。これら
の操作信号は、それぞれ通信手段44・39から送出され電
送通信路33を介して負荷制御装置16の通信手段17に受信
される。演算制御手段24はこれらの負荷制御電文中のア
ドレス情報を解読して、設定されている自局アドレスと
一致している場合は負荷制御手段21を駆動させて負荷34
・35を点灯させる。以下前述した通りの動作を行って、
使用者はこの負荷の点灯を負荷制御装置16の表示部29・
30の点灯と、制御機器43の表示手段46の点灯で知ること
ができる。更に又、使用者が端末機器37を操作して電気
錠である負荷36を開錠した場合は、この開錠を負荷制御
装置16で知ることができる。つまり、この負荷情報電文
が端末機器37の通信手段39から送出されれば負荷制御装
置16の通信手段17がこれを受信し、演算制御手段24がこ
の負荷情報電文中のアドレス情報を解読して、負荷制御
部20に設定されている他局アドレスと一致していること
を認識し、表示部31を駆動させてこの電気錠の開錠を表
示するものである。

なおこの時、使用者が負荷制御手段21にアドレスを全
く設定しなかった負荷制御部は、負荷の制御を行わなわ
ず、またこの負荷制御部に対応する表示部では負荷の状
態の表示を行わない。つまり本実施例では、総ての負荷
制御部に自局アドレスまたは相手局アドレスを設定した
が、いくつかの負荷制御部についてだけアドレス設定を
したとしてもかまわない。

以上のように本実施例によれば、例えば照明等の負荷
を直接接続して制御し、電気錠のように複雑な負荷にだ
けは端末機器を設けてこれらの負荷を自由に制御するこ
とが可能となるものである。

発明の効果 以上の説明から明らかなように本発明によれば、使用
する端末機器の数を減らし壁面をすっきりした形で使用
することのできる負荷制御装置を提供することができる
ものである。また、負荷制御部数よりも直接接続したい
負荷の数が少ない場合にはアドレス設定手段に相手局ア
ドレスを設定すれば伝送通信路に接続する端末機器を介
して様々な負荷を制御できるので、非常に融通性が高い
使い方ができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の負荷制御装置の一実施例を用いた負荷
制御システム図、第２図は従来の負荷制御装置図であ
る。 16……負荷制御装置、17……通信手段、18・19・20……
負荷制御部、21……負荷制御手段、22……アドレス設定
手段、23……設定切換え手段、24……演算制御手段、25
・26・27……入力部、28……入力手段、29・30・31……
表示部、32……表示手段、33……伝送通信路。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】伝送通信路を介して他局と通信するための
   通信手段と、自局に接続された負荷を制御する負荷制御
   部を少なくとも１つ以上有する負荷制御手段と、前記負
   荷制御部数以上の数で負荷制御命令を入力するための入
   力部を有する入力手段と、この入力部に対応する負荷情
   報を表示するための表示部を有する表示手段と、前記入
   力部各部のアドレスを設定するためのアドレス設定手段
   と、このアドレス設定手段によって設定されるアドレス
   が自局用か相手局用かを切り換えるための設定切り換え
   手段と、演算制御手段とから構成され、前記演算制御手
   段は、アドレス設定手段による設定が自局アドレスとな
   っている場合は前記入力部からの命令または前記通信手
   段で受信した負荷制御電文中の相手局アドレスとこの自
   局アドレスとが一致している場合にこの負荷制御電文の
   命令に従って自局に接続されている負荷を制御し、その
   制御結果にこの自局アドレスを付加した負荷情報電文を
   前記通信手段で伝送通信路に送信すると共に前記表示部
   で表示し、前記アドレス設定手段の設定が相手局アドレ
   スとなっている場合は、前記入力部からの命令にこの相
   手局アドレスを付加した負荷制御電文を前記通信手段で
   伝送通信路に送信しその後伝送通信路より前記通信手段
   で受信した負荷情報電文中の自局アドレスがこの相手局
   アドレスと一致する場合に情報を前記表示部で表示する
   負荷制御装置。