JP2641169B2 - 電動雲台 - Google Patents

電動雲台

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JP2641169B2
JP2641169B2 JP63282046A JP28204688A JP2641169B2 JP 2641169 B2 JP2641169 B2 JP 2641169B2 JP 63282046 A JP63282046 A JP 63282046A JP 28204688 A JP28204688 A JP 28204688A JP 2641169 B2 JP2641169 B2 JP 2641169B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明は、所定の周期により送信されてきた変位量を
受信し、該変位量に基づいて搭載されるテレビカメラの
パンニングやチルティング等を制御する電動雲台の改良
に関するものである。
(発明の背景) 従来より、遠隔地に設置された、テレビカメラを搭載
した電動雲台を操作するには、公衆回線等の通信回線を
利用してパンニング,チルティング等、各種制御データ
を転送することが広く行われている。通常第3図に示す
ように各種制御データは、操作器から電動雲台に対し
て、周期的に送信されている。
しかしながら、上記従来例では、データ送信が周期的
である為、パンニング,チルティング,ズーミング,フ
ォーカシングのようなリアルタイムで操作する項目につ
いては、高速で動かそうとすると、第4図に示すよう
に、一周期当りの変位量が大きくなってしまい、電動雲
台(搭載されるテレビカメラ)の動作がスムーズでな
く、段階的な動きになってしまう欠点があった。
通常この階段的な動きを滑らかにするには、通信速度
を上げる、すなわち周期を短くすることが考えられる
が、公衆回線を使用する場合には、周波数帯域の制限に
より、通信速度を上げることは困難であった。
(発明の目的) 本発明の目的は、上述した問題点を解決し、高速で動
作させる場合であっても、その動きを滑らかに行うこと
を可能とする電動雲台を提供することである。
(発明の特徴) 上記目的を達成するために、本発明は、1周期を複数
の区間に分割する分割手段と、受信した変位量を前記区
間数に等しい数に分割し、該分割した変位量を前記区間
に同期させて順次出力する変位量出力手段とを設け、以
て、実際の通信速度を上げることなく、見かけ上N倍の
通信速度で、例えばパンニング、チルティング,ズーミ
ング,フォーカシングの各種動作を行える構成にしたこ
とを特徴とする。
(発明の実施例) 以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図であり、
同図に於て、1は後述の電動雲台を操作する操作器,2は
操作器1に接続され該操作器1からのデータを公衆回線
の音声信号に変調、又は音声信号をデジタルデータに復
調するモデム(変調復調器)、3は公衆回線、4は電動
雲台、11は送られてきたデータを受信し、パン,チル
ト,ズーム,フォーカスの制御を行う制御回路で、パン
位置指令ディジタル信号a、チルト位置指令ディジタル
信号b、ズーム位置指令ディジタル信号c,フォーカス位
置指令ディジタル信号dを出力する。
12はパン位置指令ディジタル信号aを受け、変位量を
演算し、それをN分割するパン変位量分割演算回路、13
はタイマスタート信号eを受け、信号変化周期(パン変
位量が送られてくる1周期)をN個の区間に分割したタ
イミングで前記パン変位量分割演算回路12に信号を出す
タイマ回路、fは信号変化周期がパン位置ディジタル信
号aの周期の1/Nになった、前記パン変位量分割演算回
路12より出力されるパン位置ディジタル信号、14はパン
位置指令ディジタル信号fをアナログ信号に変換するD/
A変換器、gは前記D/A変換器14より出力されるパン位置
指令アナログ信号、15は前記パン位置指令アナログ信号
に基づいてパンニング動作を行うサーボ回路である。
16,20,24は前記パン変位量分割演算回路12と同機能の
チルト,ズーム,フォーカス変位量分割演算回路、h,k,
nは前記タイマスタート信号eと同様のタイマスタート
信号、17,21,25は前記タイマ回路13と同機能のタイマ回
路、i,l,oは前記パン位置ディジタル信号と同様のチル
ト,ズーム,フォーカス位置指令ディジタル信号、18,2
2,26は前記D/A変換器14と同機能のD/A変換器、j,m,pは
前記パン位置指令アナログ信号gと同様のチルト,ズー
ム,フォーカス位置指令アナロク信号、19,23,27は前記
パンサーボ回路15と同じ機能をもつチルト,ズーム,フ
ォーカスサーボ回路である。
上記構成において、操作器1の操作により電動雲台4
の各種制御を行う場合、これら制御データは、モデム2,
公衆回線3,モデム2を経由して該電動雲台4へ送られ
る。これを受ける電動雲台4内の制御回路11は受信デー
タより、パン,チルト,ズーム,フォーカスの各データ
を選別し、パン位置指令ディジタル信号a,チルト位置指
令ディジタル信号b,ズーム位置指令ディジタル信号c,フ
ォーカス位置指令ディジタル信号dを出力する。
以下、パン,チルト,ズーム,フォーカスの各制御は
いずれも同じ説明になるので、代表してパン制御を行う
場合の動作について説明する。
パン位置指令ディジタル信号aを受けたパン変位量分
割演算回路(以下実施例説明では単に演算回路記す)12
は、その変位量を計算し、それをN分割すると共に、タ
イマ回路13にタイマスタート信号eを出力する。タイマ
回路13は、スタート信号eを受けて、信号変化周期をN
個の区間に分割したタイミングで、前記演算回路12へ割
り込みをかける。すると該演算回路12ではタイマ回路13
からの割り込みを受けて、N分割した変位量を現在のパ
ン位置に加算し、パン位置指令ディジタル信号fとして
出力する。パン位置指令ディジタル信号aと前記演算回
路12の出力であるパン位置指令ディジタル信号fの信号
変化の様子を第2図に示している。第2図において、破
線がパン位置指令ディジタル信号a、実線がパン位置指
令ディジタル信号fであり、パン位置指令ディジタル信
号fがD/A変換器14でパン位置指令アナログ信号gに変
換されてパンサーボ回路15に入力され、ここで該信号に
基づいたパンニング動作が行われることになる。よっ
て、通信速度を上げることなく、滑らかなパンニング動
作が可能となる。チルティング,ズーミング,フォーカ
シング動作についても同様であり、通信速度を上げるこ
となく、滑らかにこれら動作を行うことが可能となる。
尚、上記実施例では、タイマ回路をパン,チルト,ズ
ーム,フォーカス用として一つずつ配置しているが、タ
イマ回路を1個にして、それぞれの演算回路に接続する
構成であってもよい。
本実施例によれば、変位量分割演算回路とタイマ回路
を電動雲台に内蔵し、これら回路により制御データをN
分割(実施例では3分割)した信号に変換すると共に、
分割されたN個の区間に同期させて該信号を出力し、こ
の信号に基づいて各種動作を行うようにしている為、通
信速度を上げずに、これら動作を滑らかに高速で行うこ
とが可能となる。
(発明と実施例の対応) 本実施例において、タイマ回路13,17,21,25が本発明
の分割手段に、パン,チルト,ズーム,フォーカス変位
量分割演算回路12,16,20,24が変位量出力手段に、それ
ぞれ相当する。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、信号変化周期
を複数の区間に分割する分割手段と、受信した変位量を
前記区間数に等しい数に分割し、該分割した変位量を前
記区間に同期させて順次出力する変位量出力手段とを設
け、以て、実際の通信速度を上げることなく、見かけ上
N倍の通信速度で、例えばパンニング,チルティング,
ズーミング,フォーカシングの各種動作を行える構成に
したから、高速で動作させる場合であっても、その動き
を滑らかに行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図は
第1図実施例における位置指令信号の変換例を示す図、
第3図は一般的な送信データの例を示す図、第4図は高
速で動かした時と低速で動かした時の従来における1周
期当りの変位量の違いを示した図である。 4……電動雲台、11……制御回路、12,16,20,24……パ
ン,チルト,ズーム,フォーカス変位量分割演算回路、
13,17,21,25……タイマ回路、14,18,22,26……D/A変換
器、19,23,27……パン,チルト,ズーム,フォーカスサ
ーボ回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の周期により送信されてきた変位量を
    受信し、該変位量に基づいて搭載されるテレビカメラの
    動きを制御する電動雲台であって、1周期を複数の区間
    に分割する分割手段と、受信した変位量を前記区間数に
    等しい数に分割し、該分割した変位量を前記区間に同期
    させて順次出力する変位量出力手段とを設けたことを特
    徴とする電動雲台。
JP63282046A 1988-11-08 1988-11-08 電動雲台 Expired - Lifetime JP2641169B2 (ja)

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JPH02127875A JPH02127875A (ja) 1990-05-16
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