JP2636902B2 - 9/10nrzi符号変換方法 - Google Patents

9/10nrzi符号変換方法

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JP2636902B2
JP2636902B2 JP63246557A JP24655788A JP2636902B2 JP 2636902 B2 JP2636902 B2 JP 2636902B2 JP 63246557 A JP63246557 A JP 63246557A JP 24655788 A JP24655788 A JP 24655788A JP 2636902 B2 JP2636902 B2 JP 2636902B2
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  • Dc Digital Transmission (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、映像や音声のディジタル処理に適した9/
10NRZI符号変換方法に関する。
[従来の技術] 映像信号のディジタル化によるメリットは大きく、画
質改善に止どまらず、コンピュータグラフィックスと結
び付いた複雑な画像処理を可能にするまでに至ってい
る。一方、映像信号の記録面からも、信号劣化のほとん
どないディジタル記録は注目されており、家庭用のビデ
オテープレコーダにもディジタル化の波が押し寄せつつ
ある。
一般に、家庭用に限らず業務用を含め、こうしたディ
ジタル記録方式のビデオテープレコーダでは、ビデオデ
ータを符号圧縮によりデータ長を短縮したり、画像の動
きに合わせて圧縮モードを切り替えるなどの方法により
記録帯域を圧縮する方法が用いられる。通常、1フィー
ルドの画像は、複数のブロックに分解され、各ブロック
をマトリクス状に区画して得られる複数の画素ごとに、
指定されたモードに応じた量子化ビット数をもって標本
化するのが普通である。
この種のビデオデータ処理方式では、第19図に示した
ように、1フィールドの画像を2550分割して得られるブ
ロックを、さらにマトリクス状に64サンプルの画素に区
画し、各画素ごとのビデオデータを、指定モードに応じ
た2又は4或は5の量子化ビット数をもって標本化した
りする方法が用いられる。そして、標本化されたビデオ
データは、適応型の符号圧縮法を用いてデータ圧縮する
ため、第0サンプルの画素については、モードのいかん
によらず9ビットで量子化し、第1ないし第63サンプル
の画素については、Eモードで5ビット、I1とI2モード
で4ビット、さらにC1とC2及びFモードで2ビットの量
子化ビットが用いられる。このため、1ブロックのビデ
オデータは、モード別に324ビット,261ビット,135ビッ
トと、いずれも9ビットの倍数からなる信号ビットに変
換される。
ところで、VTRの回転磁気ヘッドと外部との信号授受
に用いる回転トランスは、直流遮断特性を有しているた
め、映像信号のディジタル記録にさいしては、ビデオデ
ータに含まれる直流成分を抑圧し、ビットの反転間隔を
平均化することが望ましく、このため、従来は、例えば
8ビット単位でシンボル化したビデオデータを、9ビッ
トデータに変換する8/9符号変換方式等が用いられてき
た。
第20図に示す8/9符号器1は、8ビットのビデオデー
タを、変換テーブルを格納した変換ROM2に従って9ビッ
トデータに変換するものであり、9ビットデータの直流
バランスを示すDSVを積算していったときに、DSV積算値
が零に収束するよう、変換テーブルは主副2通りを用意
してあり、DSVを積算するテーブル選択回路3からの指
令に応じて、主副いずれか一方の変換テーブルが選択さ
れる。なお、DSVは、9ビットデータの信号波形の高レ
ベルを+1点,低レベルを−1点とし、9ビットデータ
の進行とともに累積される合計点数を表すものであり、
DSVの絶対値が小さいほど変換データである9ビットデ
ータの直流成分や低周波成分が少なく、前記記録条件に
適うと言える。
[発明が解決しようとする課題] 従来の8/9符号器1は、符号変換に伴う冗長ビットが
最小の1ビットで済み、しかもビット間隔をTとしたと
きに、最小符号反転間隔Tminを0.89Tまで拡張できる
が、最大符号反転間隔Tmaxが20Tとかなり大であるた
め、記録周波数帯域が広帯域化する等の課題があり、ま
た9ビットを単位に1ブロック内のデータを端数のない
形でシンボル化できるビデオデータ処理方式に則った場
合、端数が生ずる8ビット単位のシンボル化自体が相性
の悪さを露呈してしまうといった課題を抱えていた。ま
た、冗長ビットが1ビットの8/9符号器1に対し、冗長
ビットを2ビットとした8/10符号器(図示せず)も、最
小符号反転間隔Tminが0.8Tというように比較的小さいた
めに、どうしても最高記録周波数が高くなってしまい、
記録系の分解能を高めなければならず、高密度記録にも
適さない等の課題があった。
また、特開昭59−171243号「符号変調方式」には、8
ビットデータを10ビットの符号語に変換し、NRZI変調し
て伝送する符号変換方式が開示されている。この符号変
換方式は、4つ以上の“0"の連続もしくは端に3個の連
続する“0"をもたない符号語で、かつ前に隣接する符号
語とのつなぎ目部分の1ビットを含む10ビット区間もし
くは後に隣接する符号語とのつなぎ目部分を含む10ビッ
ト区間の少なくとも一方の区間において、DSVが零とな
る符号語の集合から、両端に“0"をもたないか又は少な
くとも一方の端に孤立した“0"をもつ符号語(グループ
A)と、末尾に孤立した“00"をもち、かつ“・・・000
100"を含まず、“・・・00010"を含む符号語(グループ
B)、先頭に孤立した“00"をもち、かつ“001000・・
・”を含まず、“01000・・・”を含む符号語(グルー
プC)の3グループに分類し、グループAとBの和集合
か、又はグループAとCの和集合から256パターンを選
択し、8ビットデータのそれぞれに対応させてある。
しかしながら、この符号変換方式は、例えば“111010
1110"のごとく、前に隣接する符号語とのつなぎ目部分
の1ビットを含む10ビット区間においてのみDSVが0と
なる符号語(マークaの符号語)と、例えば“11000101
10"のごとく、後に隣接する符号語とのつなぎ目部分の
1ビットを含む10ビット区間においてのみDSVが0とな
る符号語(マークbの符号語)とが、連続して現れる場
合は、前と後の20ビット区間の双方において、NRZI変換
符号中の“1"と“0"の比が、11:9もしくは9:11となり、
DSV積算値は2又は−2となって0とはならない。この
ため、マークaの符号語とマークbの符号語が交互に連
続する極端な変換例に関しては、到底DCフリーとは言え
ず、伝送信号のゼロクロス点がピークの1/20ずつ上方又
は下方にシフトし続けてしまうといった危険を孕むもの
であった。これは、上記符号変換方式が、符号語自体の
DSVには着目しながらも、連続する符号語のDSV積算値を
監視し、このDSV積算値が閾値を逸脱しそうになったと
きにこれを零に引き戻すような変換則を採用しなかった
ことに原因があり、最大符号反転間隔の抑制を優先する
もDSV積算値を度外視したことによる重大な瑕疵である
ことは明らかであった。
一方また、例えば特開昭60−109358号「2進データの
符号化装置」には、DSV積算値を零に収速させるよう符
号を選択して符号化する8/10符号変換方式が開示されて
いる。
しかしながら、この符号変換方式は、8ビットデータ
をまず最初に8/9変換により9ビットデータに変換し、
この最初の変換により得られたTmin=0.89T,Tmax=3.56
Tでかつ直流成分のある9ビットデータに対し、マージ
ンビットを1ビット挿入することにより、Tmin=0.8T,T
max=3.2TでDC成分の少ない10ビットの符号を得るもの
であり、1ビットのマージンビットを挿入した10ビット
データのDSVの極性と、既に符号化された符号データのD
SVの極性とが逆になるよう、マージンビットの論理を
“1"又は“0"に決定する符号変換則によっているため、
完全にDCフリーというわけではなく、DC成分は零近くを
行き来するものであった。より詳しくは、この符号変換
方式は、既に符号化された先行符号化データのDSVすな
わちDSV積算値を求めておき、さらに先行する符号化デ
ータの末尾2ビットが“00"で、かつ今回符号化する後
行符号化データの先頭ビットが“0"のときは、マージン
ビットとして“1"を選択するが、それ以外の場合は、マ
ージンビットを“0"とするも、後行する符号化データ9
ビットのDSVが前記DSV積算値と同じ極性の場合だけは、
例外的にマージンビットを“1"とする符号変換則を採用
していた。この場合、例外的にマージンビット“1"を選
択することは、後行する符号化データ9ビットのDSVの
極性を反転することを意味するため、先行する符号化デ
ータの末尾2ビットが“00"で、かつ今回符号化する後
行符号化データの先頭ビットが“0"のときを除き、DSV
積算値は零に収束する方向の規制を受けることになる
が、DSV積算値の極性に着目しただけの変換であり、DSV
積算値の大きさに見合った補償を行うものでないため、
収束を加速するような積極的な零就職を望むことはでき
ないものであった。また、後行符号化データの先頭に挿
入するマージンビットについても、後行する符号化デー
タ9ビットのDSVをROM等からなる後行DSV演算部から読
み出し、ビット出力ごとに計数動作を行うアップダウン
カウンタ等からなる先行DSV演算部が計数したDSV積算値
と極性比較し、そこで初めて“1"又は“0"に決定され
る。従って、次の符号変換に必要なDSV積算値は、マー
ジンビットの決定を受けて確定した10ビットデータをビ
ット出力ごとに計数しなければ確定せず、DSV積算値の
演算に時間がかかるため、符号変換に時間がかかるとい
った課題を抱えるものであった。
[課題を解決するための手段] この発明は、上記課題を解決したものであり、9ビッ
トデータを10ビットデータに符号変換し、さらにNRZI符
号化して出力する9/10NRZI符号変換方法であって、符号
変換により得られる10ビットデータを、NRZI符号化した
ときにデータ個々の直流バランスを示すDSVが零の平衡
符号と、DSVが零でない不平衡符号に分け、9ビットデ
ータを平衡符号か前記DSVが正の不平衡符号にそれぞれ
2の補数表示したDSVを結合したデータに変換する主変
換テーブルと、9ビットデータを平衡符号か前記DSVが
負の不平衡符号にそれぞれ2の補数表示したDSVを結合
したデータに変換する副変換テーブルとを用意し、9ビ
ットデータが与えられたときに、前記2の補数表示した
DSVはDSV積算値の算出に当て、DSVを除く10ビットデー
タだけを変換データとして出力するとともに、前記主副
の変換テーブルのうち変換のつど更新されるNRZI符号の
DSV積算値を零に収束させる方の変換テーブルを選択し
て符号変換を実行することを特徴とするものである。
[作用] 本発明によれば、9ビットデータを符号変換して得ら
れる10ビットデータを、NRZI符号化したときにデータ個
々の直流バランスを示すDSVが零の平衡符号と、DSVが零
でない不平衡符号に分け、9ビットデータを平衡符号か
前記DSVが正の不平衡符号にそれぞれ2の補数表示したD
SVを結合したデータに変換する主変換テーブルと、9ビ
ットデータを平衡符号か前記DSVが負の不平衡符号にそ
れぞれ2の補数表示したDSVを結合したデータに変換す
る副変換テーブルとを用意し、9ビットデータが与えら
れたときに、前記2の補数表示したDSVはDSV積算値の算
出に当て、DSVを除く10ビットデータだけを変換データ
として出力するとともに、前記主副の変換テーブルのう
ち変換のつど更新されるNRZI符号のDSV積算値を零に収
束させる方の変換テーブルを選択して符号変換を実行す
ることにより、DSV積算値を一定限度枠内に保ったまま
変換データの直流成分を打ち消し、RLLC則を満たす高能
率NRZI符号を生成することができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について、第1図ないし第18図
を参照して説明する。第1,2図は、本発明の9/10NRZI符
号変換方法を適用した9/10符号器及び復号器の各一実施
例を示す回路構成図、第3図ないし第18図は、いずれも
第1図に示した9/10符号器の符号変換に用いる主副一対
の変換テーブルを示す図である。
第1図に示す9/10符号器11は、9ビットデータから10
ビットデータへの符号変換に、主副一対の変換テーブル
を用い、10ビットデータをNRZI符号化したときのDSV積
算値が零に収束するよう符号変換するものである。両変
換テーブルは、9ビットデータの16進数表現である(00
0)〜(1FF)までの512個のアドレスをもつ変換ROM
内13に格納されており、主変換テーブルでは、9ビット
データを、符号変換後NRZI符号化して得られる10ビット
データのDSVが零の平衡符号か、或は同DSVが正の不平衡
符号に変換し、副変換テーブルでは、9ビットデータを
上記のDSVが零の平衡符号か、或は同DSVが負の不平衡符
号に変換する。なお、NRZI符号では、ビット“0"は符号
非反転を意味し、ビット“1"は符号反転を意味するた
め、同じ10ビットデータであっても、その開始ビット
(STB)のハイ又はロウに応じてDSVが異なってくる。こ
のため、ここでは10ビットデータの開始ビットがロウレ
ベルであったと仮定したときに、10ビットデータをNRZI
符号化したときのハイとロウのビット数差をDSVとして
掲載してある。また、終了ビットのハイ又はロウの別
が、続く符号変換におけるテーブル選択の必須条件とな
るため、INVなる項目を設け、終了ビットが開始ビット
に対して非反転であれば、INVを“0"とし、逆に反転し
ていればINV“1"と表すよう定めてある。
第3図ないし第18図に示す主変換テーブルは、(00
0)〜(0FB)の252個の9ビットデータに対し、DSV
が0の10ビットデータを対応させ、さらに(0FC)
(1CD)までの210個の9ビットデータに対しては、DS
Vが+2の10ビットデータを対応させ、残る(1CE)
(1FF)までの50個の9ビットデータに対しDSVが+4
の10ビットデータを対応させてある。また、副変換テー
ブルについては、(000)〜(0FB)の252個の9ビ
ットデータに対し、主変換テーブルで用いたのとまった
く同じ10ビットデータを対応させ、さらに(0FC)
(1CD)までの210個の9ビットデータに対しては、DS
Vが−2の10ビットデータを対応させ、残る(1CE)
(1FF)までの50個の9ビットデータに対しDSVが−4
の10ビットデータを対応させてある。なお、(0FC)
以下は、テーブルAとBとで同じ9ビットデータに対す
る10ビットデータが、最上位ビットだけ互いに反転関係
にあり、それ以下のビット配列はまったく同じである。
実施例の場合、変換により得られる10ビットデータは77
2通り存在するが、5種類のDSV0,±2,±4はいずれも2
の補数で表示され、4ビットデータのいずれも共通して
“0"である最下位ビットを除く上位3ビットだけを、10
ビットデータの上位側に結合させてテーブル内に格納し
てある。例えば、DSV−2は111であり、DSV−4は110で
ある。また、INVについては、DSVを付加した10ビットデ
ータの最上位に結合してテーブル内に格納してある。
ここで、変換対象である9ビットデータは、まず初段
のDフリップフロップ回路12を経て変換ROM13に送り込
まれる。そして、変換ROM13内に格納された主副いずれ
か一方の変換テーブルに従って14ビットデータに変換さ
れた後、下位10ビットと上位4ビットが、それぞれ並・
直列変換回路14とテーブル選択回路15に供給される。な
お、変換テーブルの選択は、直前に行われた符号変換の
結果として得られるDSV積算値の正負と開始ビットのハ
イ又はロウを、エクスクルーシブ・ノアゲート回路16に
て論理演算し、その演算結果に従って行われる。
DSVの積算は、変換ROM13から得られるDSVの各ビット
を、開始ビットのロウ又はハイに応じて非反転又は反転
処理する3個のエクスクルーシブ・オアゲート回路17,1
8,19と、これらの回路17〜19により正負の符号付けのな
されたDSVを、それまでのDSV積算値に加算してDSV積算
値を更新する加算回路20と、加算回路20の出力をラッチ
し、ラッチデータを加算回路20の被加算入力とするDフ
リップフロップ回路21により実行される。
エクスクルーシブ・オアゲート回路17〜19の一方の入
力である開始ビットは、変換テーブルを選択したときに
決まるINVとDフリップフロップ回路22に保持された開
始ビットとを、エクスクルーシブ・オアゲート回路23に
て排他的論理和をとることで得られ、開始ビットが“0"
であれば、エクスクルーシブ・オアゲート回路17〜19は
符号反転を行わず、開始ビットが“1"であるときに符号
反転を行う。なお、この符号反転は、2の補数で表現さ
れたDSVに負号を付すことを意味しており、開始ビット
“1"は加算回路20のキャリー入力端子CIにも供給され
る。
ところで、Dフリップフロップ回路21の出力最上位ビ
ットは、DSV積算値の正負を表しており、前述したよう
に、DSV積算値の正負と開始ビットのロウ又はハイが変
換テーブルの選択条件を決定する。ここでは、Dフリッ
プフロップ回路21の出力最上位ビットと開始ビットの排
他的論理和を否定するエクスクルーシブ・ノアゲート回
路16の演算結果のロウ/ハイに応じて、主/副の変換テ
ーブルが選択されるようにしてある。すなわち、10ビッ
トデータのINVが“1"であるときは、後続の10ビットデ
ータの開始ビットが反転するため、Dフリップフロップ
回路22の出力である開始ビットを反転しておく。そし
て、開始ビットが“0"(ロウレベル)で、DSV積算値が
正であるときは、副変換テーブルを選択し、負であれば
主変換テーブルを選択し、DSVも変換表に掲載されたま
まを積算していく。一方、開始ビットが“1"(ハイレベ
ル)のときは、上記とは逆に、DSV積算値が正のときに
主変換テーブルを選択し、負のときに副変換テーブルを
選択するとともに、DSVも変換テーブルに掲載した値を
符号反転して積算する。
こうして、Dフリップフロップ回路12にラッチされた
9ビットデータは、NRZI符号化したときのDSV積算値を
零に収束させる方向で、次々に10ビットデータに符号変
換される。そして、変換により得られた10ビットデータ
は、続く並・直列変換回路14にてパラレルデータからシ
リアルデータに変換されたのち、NRZI符号化回路24に送
り込まれる。NRZI符号化回路24は、並・直列変換回路14
から送られてくる10ビットデータを受けるエクスクルー
シブ・オアゲート回路25を、Dフリップフロップ回路26
のQ出力端子とデータ入力端子を結ぶ帰還路に設けたも
のであり、NRZ符号をNRZI符号に変換し、最終的な記録
データとして出力する。
ところで、9ビットデータのビット間隔Tに対し、10
ビットデータのビット間隔すなわち最小符号反転間隔Tm
inは、9/10・T(=0.9T)で表される。また、短いほど
よい最大符号反転間隔Tmaxは、10ビットデータが000100
0000,0000010000と続く最悪のケースを想定すること
で、符号反転を示す“1"とそれに続く11個の“0"が持続
する期間、すなわち12Tmin(=10.8T)となる。
このように、上記9/10符号器11は、9ビットデータを
符号変換して得られる10ビットデータを、NRZI符号化し
たときにデータ個々の直流バランスを示すDSVが零の平
衡符号と、DSVが零でない不平衡符号に分け、9ビット
データを平衡符号か前記DSVが正の不平衡符号にそれぞ
れ2の補数表示したDSVを結合したデータに変換する副
変換テーブルと、9ビットデータを平衡符号が前記DSV
が負の不平衡符号にそれぞれ2の補数表示したDSVを結
合したデータに変換する副変換テーブルとを用意し、9
ビットデータが与えられたときに、前記2の補数表示し
たDSVはDSV積算値の算出に当て、DSVを除く10ビットデ
ータだけを変換データとして出力するとともに、前記主
副の変換テーブルのうち変換のつど更新されるNRZI符号
のDSV積算値を零に収束させる方の変換テーブルを選択
して符号変換を実行するようにしたから、符号変換後の
10ビットデータだけを単にテーブル内に格納するのでは
なく、変換に伴って増減するDSVの値を10ビットデータ
に結合して変換テーブルに格納してあり、このためDSV
積算値の計算が非常に簡単であり、符号変換と同時にDS
Vの積算が完了してしまうため、符号変換の所要時間を
最大現短縮することができる。また、変換データの直流
成分の最大限度を−4〜+4に抑えることができ、しか
も最大符号反転間隔については、ビット間隔Tの108/10
倍に押さえ、記録最高周波数を抑制することができる。
さらに、512個のアドレスをもつ変換ROM13に格納した一
対の変換テーブルから、テーブル選択回路15の出力に応
じて10ビットデータを読み出し、さらにこれをNRZI符号
化することで、最小符号反転間隔Tminが0.9T,最大符号
反転間隔Tmaxが10.8T,検出窓幅Twが0.9TであるRLLC(Ru
n Length Limited Code)則を満たすNRZI10ビットデー
タが得られ、これにより小規模ROMの特徴を活かしたPLA
化と回路全体の構成の簡単化を図ることができる。特
に、差分パルス符号変調(DPCM)による帯域圧縮処理を
施すビデオデータでは、9ビットデータを単位とする処
理に好適であり、また出現頻度の高い9ビット差分デー
タほどDSVが零のNRZI10ビットデータに変換されるた
め、常用域での直流成分を可及的に制御することができ
る。また、磁気記録再生系において、NRZI10ビットデー
タはパーシャルレスポンス方式による再生ができるた
め、再生データが符号反転していても、正確な記録デー
タが得られるといった利点がある。
第2図に示す復号器31は、NRZI10ビットデータをNRZ9
ビットデータに復号するものであり、上述の9/10符号器
11と対をなすものである。この復号器31は、NRZI10ビッ
トデータを、Dフリップフロップ回路32とエクスクルー
シブ・オアゲート回路33からなるNRZ符号化回路34に
て、NRZ10ビットデータに変換し、続く直・並列変換回
路35にてパラレルデータに変換する。次に、9/10変換の
逆変換を規定する10/9変換テーブルを内蔵する変換ROM3
6にて9ビットデータに変換し、再生データとしてラッ
チ用のDフリップフロップ回路37を介して出力する。な
お、変換ROM36による10/9変換は一義的に行われ、テー
ブル選択回路は不要である。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明は、9ビットデータを
符号変換して得られる10ビットデータを、NRZI符号化し
たときにデータ個々の直流バランスを示すDSVが零の平
衡符号と、DSVが零でない不平衡符号に分け、9ビット
データを平衡符号か前記DSVが正の不平衡符号にそれぞ
れ2の補数表示したDSVを結合したデータに変換する主
変換テーブルと、9ビットデータを平衡符号か前記DSV
が負の不平衡符号にそれぞれ2の補数表示したDSVを結
合したデータに変換する副変換テーブルとを用意し、9
ビットデータが与えられたときに、前記2の補数表示し
たDTVはDSV積算値の算出に当て、DSVを除く10ビットデ
ータだけを変換データとして出力するとともに、前記主
副の変換テーブルのうち変換のつど更新されるNRZI符号
のDSV積算値を零に収束させる方の変換テーブルを選択
して符号変換を実行するようにしたから、符号変換後の
10ビットデータだけを単にテーブル内に格納するのでは
なく、変換に伴って増減するDSVの値を10ビットデータ
に結合して変換テーブルに格納してあり、このためDSV
積算値の計算が非常に簡単であり、符号変換と同時にDS
Vの積算が完了してしまうため、符号変換の所要時間を
最大限短縮することができ、また変換データの直流成分
を±4以内に抑えることができ、またNRZI10ビットデー
タの最大符号反転間隔については、同種ビットが12ビッ
ト連続する場合に発生するので、ビット間隔の108/10倍
に押さえることができ、これにより記録量高周波数の抑
制が可能であり、また512個のアドレスをもつ変換ROM内
に主副一対の変換テーブルを格納し、これにテーブル選
択回路を付加することで、RLLC則を満たす10ビットデー
タが得られるので、小規模ROMの特徴を活かしたPLA化と
回路全体の構成の簡単化を図ることができ、特にDPCMに
よる帯域圧縮処理を施すビデオデータには、9ビットデ
ータを単位とする処理に適したものがあり、出現頻度の
高い9ビット差分データほどDSVが零のNRZI10ビットデ
ータに変換することで、常用域での変換データの直流成
分を可及的に抑制することができ、また磁気記録再生系
においてNRZI10ビットデータはパーシャルレスポンス方
式による再生が可能であり、再生データが符号反転して
いても、正確な記録データが得られる等の優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は、本発明の9/10NRZI符号変換方法を適用した9
/10符号器及び復号器の各一実施例を示す回路構成図、
第3図ないし第18図は、いずれも第1図に示した9/10符
号器の符号変換に用いる主副一対の変換テーブルを示す
図、第19図は、ビデオデータの画素配列を示す図、第20
図は、従来の8/9符号器の一例を示す回路構成図であ
る。 11……9/10符号器 13……変換ROM 14……並・直列変換回路 15……テーブル選択回路 24……NRZI符号化回路 31……復号器 34……NRZ符号化回路 35……直・並列変換回路 36……変換ROM

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】9ビットデータを10ビットデータに符号変
    換し、さらにNRZI符号化して出力する9/10NRZI符号変換
    方法であって、符号変換により得られる10ビットデータ
    を、NRZI符号化したときにデータ個々の直流バランスを
    示すDSVが零の平衡符号と、DSVが零でない不平衡符号に
    分け、9ビットデータを平衡符号か前記DSVが正の不平
    衡符号にそれぞれ2の補数表示したDSVを結合したデー
    タに変換する主変換テーブルと、9ビットデータを平衡
    符号か前記DSVが負の不平衡符号にそれぞれ2の補数表
    示したDSVを結合したデータに変換する副変換テーブル
    とを用意し、9ビットデータが与えられたときに、前記
    2の補数表示したDSVはDSV積算値の算出に当て、DSVを
    除く10ビットデータだけを変換データとして出力すると
    ともに、前記主副の変換テーブルのうち変換のつど更新
    されるNRZI符号のDSV積算値を零に収束させる方の変換
    テーブルを選択して符号変換を実行することを特徴とす
    る9/10NRZI符号変換方法。
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