JP2635194B2 - 自動取引装置 - Google Patents

自動取引装置

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JP2635194B2
JP2635194B2 JP2946990A JP2946990A JP2635194B2 JP 2635194 B2 JP2635194 B2 JP 2635194B2 JP 2946990 A JP2946990 A JP 2946990A JP 2946990 A JP2946990 A JP 2946990A JP 2635194 B2 JP2635194 B2 JP 2635194B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は銀行等の金融機関で用いられる自動取引装置
に関するもので、特に無人化店舗に設置され、顧客の操
作により入出金を含む各種の取引を行う自動取引装置に
関するものである。
〔従来の技術〕
銀行等の金融機関における顧客操作型の自動取引装置
は、顧客が取引に必要な情報を入力するためのキーから
成る入力操作部、顧客に対する操作の誘導表示や取引情
報等の表示を行うための表示部、通帳記帳機、カードR/
Wとレシートプリンタ等からなるCRP部、及び現金処理機
(入金機,出金機,あるいは入出金機)を具備してお
り、顧客の操作により現金の入出金処理を含む各種の取
引を自動的に行うことができることは広く知られでいる
ところである。
一方、近年においては金融機関の土曜休日化等に伴う
無人化店舗での自動取引装置の運用、あるいは夜間の無
人運用等が実施されている。
このような無人化運用を実施するに当たり、各店舗の
自動取引装置を遠隔地のセンタ等に設置された監視装置
にオンラインで接続してその運用状態、例えば装置が取
引のために稼働しているか否か、装置に対する現金の装
填,補充,回収中か否か、装置に異常が生じたか否か、
保守中か否か等を遠隔地より監視するシステムが実用化
され、このシステムにより監視装置の下で自動取引装置
がそれまでのように顧客の操作により取引を行うように
している。
そして、このシステムにおいては、自動取引装置に対
する現金の装填,補充,回収は一般に警備会社等に委託
され、警備会社等の係員が装置の稼働開始時や稼働終了
時等の予め定められた時刻、あるいは前記センタ等から
の指示により必要に応じて自動取引装置に赴いて現金の
装填,補充,回収作業を行う。
この場合、前記警備会社等の係員は、実際の作業にお
いて、まず装置の背面等に設けられている外扉を所定の
鍵を用いて開き、この外扉に設けられている係員の操作
パネルを操作して装置を係員モードにした後、現金処理
機に設けられている内扉を開け、現金収納用の収納庫を
交換することによって現金の装填,補充,あるいは回収
を行うが、このとき前記の如く自動取引装置が係員モー
ドに切り替えられることにより、自動取引装置から監視
装置に対して収納庫の交換作業中である旨の通知が送ら
れる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した従来の技術では次のような問
題がある。
すなわち、自動取引装置が係員モードに切り替えられ
た場合、監視装置では収納庫の交換作業中であるという
情報は得られるが、実際に収納庫の交換が行われたか否
かの情報は得られず、そのため保安性の面での信頼性に
欠けるという問題がある。
また、例えば、係員が誤って複数ある収納庫のうちの
1つを装着し忘れたまま、扉を閉めて装置のモードを稼
働に切り替えた場合、装置は顧客との取引に当たって異
常を検知し、装置の稼働を自動的に停止して、異常の発
生を監視装置に通報する。
この場合、監視装置側では装置が取引不可になったと
いう状況は把握できるが、それに対して収納庫を扱う係
員が必要なのか、装置の故障を直す保守員が必要なのか
の判断はできず、そのため対応が遅れて装置の稼働停止
時間を長びかせる結果となり、稼働効率を低下させると
いう問題もあった。
本発明はこれらの問題を解決するためになされたもの
で、収納庫の交換情報及び、装着忘れの情報が確実に得
られ、保安性の面での信頼性を高めることができると共
に、係員が誤って収納庫を装着し忘れた場合でも、それ
に迅速に対応して装置の稼働停止時間を最小限に抑える
ことが可能な自動取引装置を実現することを目的とする
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため本発明は、遠隔地の監視装置
に接続され、顧客の操作により行われる取引に伴う現金
の入金,出金の処理を現金収納用の収納庫を用いて行う
現金処理機を備え、現金の装填,補充,回収等を前記収
納庫の交換により行う自動取引装置において、前記収納
庫の装着,抜き取りを検知する検知手段と、この検知手
段により収納庫の抜き取りが検知されたとき収納庫の交
換回数を更新する交換回数記憶手段と、交換回数記憶手
段の更新が行われた時刻を記憶する交換時刻記憶手段
と、前記交換回数記憶手段の交換回数が更新される毎に
その交換回数情報と該情報に対応する交換時刻情報を監
視装置に通知する制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
また、前記制御手段は、収納庫の抜き取りが検知され
てから一定時間内に収納庫の装着が検知されないとき、
交換異常情報を前記監視装置に通知するものとする。
〔作 用〕
上述した構成を有する本発明は、現金の装填,補充,
回収等に際して、警備会社の係員により収納庫が現金処
理機から抜き取られると、検知手段により抜き取りが検
知され、これにより交換回数記憶手段の交換回数が更新
される。
そして、これに伴って制御手段により交換時刻記憶手
段に交換時刻が書き込まれると共に、前記交換回数情報
と交換時刻情報が監視装置に送られる。
また、前記収納庫の抜き取りが検知手段により検知さ
れてから一定時間内に収納庫の装着が検知されないとき
は制御手段が交換異常発生と判断して、交換異常情報を
監視装置に通知する。
従ってこれによれば、現金の装填,補充,回収に際し
て警備会社の係員により収納庫の交換が行われたか否か
の情報を遠隔地の監視装置において確実に得られるた
め、保安性の面での信頼性が向上する。
また、係員が収納庫を装着し忘れて装置の稼働が停止
されても、短時間の内にその情報が監視装置に送られる
ため、監視装置側で適切な処置をとることができ、これ
により迅速な対応が可能となるため装置の稼働停止時間
を最小限に抑えることができる。
〔実 施 例〕 以下図面を参照して実施例を説明する。
第1図は本発明による自動取引装置を監視装置に接続
した場合の一実施例を示す制御系のブロック図である。
図において1は自動取引装置、2は入金機,出金機,
あるいは入出金機等の現金処理機(図では入出金機)、
3は遠隔地のセンタ等に設置された監視装置である。
前記自動取引装置1内には前記現金処理機2と共に、
顧客が取引に必要な情報を入力するためのキーから成る
図示しない入力操作部、顧客に対する操作の誘導表示や
取引情報等の表示を行うための図示しない表示部、通帳
記帳機、及びカードリーダ/ライトとレシートプリンタ
等からなる図示しないCRP部が設けられている他、装置
全体の制御を行う主制御部4、前記監視装置3と通信を
行うためのインタフェース5、タイマ6、RAM等のメモ
リ内に設定された収納庫の交換時刻カウンタ(交換時刻
記憶手段)7、及び前記現金処理機2とデータの授受を
行うインタフェース8等から成る制御系を備えている。
また、現金処理機2は現金処理のための後述する機構
部全体(第2図)を制御する制御部9、自動取引装置1
の主制御部4とデータの授受を行うインタフェース10、
インターバルタイマ11、RAM等のメモリ内に設定された
収納庫の交換回数カウンタ(交換回数記憶手段)12、レ
ジスタ13、及び後述する収納庫の装着,抜き取りを検知
する検知手段としてのスイッチ群14等から成る制御系を
備えており、更に前記監視装置3は装置全体の制御を行
う制御部15、自動取引装置1と通信を行うためのインタ
フェース16、インターバルタイマ17、及び自動取引装置
1から送られてくる情報を表示するCRT等の表示部18等
を備えている。
第2図は第1図における現金処理機の内部機構を示す
概略側面図、第3図は第2図における収納庫を交換する
ときの状態を示す一部分側面図である。
図において19は装置の正面上部に設けられ、顧客が入
金用紙幣を投入する投入口、顧客に対する紙幣の返却を
行う返却口,及び顧客に紙幣を支払うための出金口とし
て機能する回転可能な接客ドラム、20は前記接客ドラム
19から一活して送り込まれてくる現金(紙幣)を1枚づ
つ分離する分離給送部、21は入金取引時あるいは出金取
引時に紙幣の真偽,金種,正損,及び表裏の鑑別と2重
送りや連鎖あるいは斜行等の異常搬送の有無の検知を行
う鑑別部、22は入金取引時あるいは出金取引時に紙幣を
一時集積するための一時集積部、23〜25は顧客との取引
に用いる出金用紙幣を金種別(例えば千円,五千円,万
円)に収納する金種別収納庫、26〜28は入金取引時に鑑
別部21を経て送られてきた紙幣を金種別収納庫23〜25内
に収納させると共に出金取引時に金種別収納庫23〜25内
から紙幣を繰り出す紙幣集積繰り出し機構、29は出金取
引時に前記鑑別部21で異常搬送等が検出された現金を収
納するリジェクト収納庫である。
尚、これら19〜29等から成る機構部により入出金取引
の現金処理が行われるが、その動作については本発明と
直接関係がないので説明を省略する。
30は現金処理機の背面に設けられた内扉、31は前記金
種別収納庫23〜25及びリジェクト収納庫29を機内に装着
するための装着台で、前記内扉30の開閉に連動して各収
納庫23〜25,29を上下動させるようになっている。
すなわち、第3図に示したように内扉30を開いたとき
装着台31は各収納庫23〜25,29を下降させ、この状態で
各収納庫23〜25,29の抜き取り,装着による交換を行う
ことができ、第2図に示したように内扉30を閉じると装
着台31は各収納庫23〜25,29を上昇させて紙幣集積繰り
出し機構26〜28による現金の収納,繰り出しが可能な位
置に支持するようになっている。
また、各収納庫23〜25,29の装着位置の上端部には、
前記第1図のスイッチ群14を成すスイッチ14a〜14dが配
置されており、各収納庫23〜25,29が上昇してそれぞれ
スイッチ14a〜14dが押圧されると、これらのスイッチ14
a〜14dはONとなり、各収納庫23〜25,29が下降してそれ
ぞれスイッチ14a〜14dから離れると、スイッチ14a〜14d
はOFFとなるように設定されている。
第4図(a)は前記現金処理機2の制御系の動作を示
すフローチャート、第4図(b)は自動取引装置1の制
御系の動作を示すフローチャート、第4図(c)は監視
装置3の制御系の動作を示すフローチャートで、図中の
Sは各ステップを示している。
次にこれらのフローチャートと共に第1図〜第3図を
参照して上述した構成の作用について説明する。
まず、第2図に示したように現金処理機1の内扉30が
閉じられることにより装着台31により各収納庫23〜25,2
9が上昇し、それぞれスイッチ14a〜14dが押圧されて、
これらのスイッチ14a〜14dがONの状態にあるとき、レジ
スタ13内に設定されているスイッチ監視フラグはONの状
態にある。
そこで、警備会社等の係員が現金の装填,補充,ある
いは回収作業を行うため、自動取引装置の図示しない外
扉を開き、この外扉に設けられている係員用の操作パネ
ルを操作して装置を係員モードにした後、第3図に示し
たように現金処理機2の内扉30を開く(S1a)。
この内扉30の開動作に連動して各収納庫23〜25,29が
下降し、それぞれスイッチ14a〜14dから離れるため、こ
れらのスイッチ14a〜14dはOFFとなり(S2a)、これによ
ってレジスタ13のスイッチ監視フラグはOFFに切り替わ
り(S3a)、そして交換回数カウンタ12がカウントアッ
プされる(S4a)。
現金処理機1の制御部9は、インターバルタイ11から
定期的(例えば5ms毎)にクロック信号が出力される
と、レジスタ13のスイッチ監視フラグをセンスし、スイ
ッチ14a〜14dの状態を監視しており、従って前記の如く
レジスタ13のスイッチ監視フラグがOFFに切り替わっ
て、RAM内の交換回数カウンタ12がカウントアップされ
ると、その情報をインターフェース10を介して自動取引
装置1へ通知し(S5a)、レジスタ13のスイッチ監視フ
ラグをクリアさせる(S6a)。
その後、制御部9は前記と同様に定期的にレジスタ13
のスイッチ監視フラグをセンスし、スイッチ14a〜14dの
状態の監視を続けて、一定時間内にスイッチ監視フラグ
がONに切り替わったかどうかを監視する(S7a,S8a)。
すなわち、前記係員が収納庫23〜25,29の全部あるい
は一部を交換して内扉30を閉じ、これにより各収納庫23
〜25,29が上昇してスイッチ14a〜14dが全てONになれ
ば、レジスタ13のスイッチ監視フラグはONに切り替わる
ので、この場合は交換が正常に行われたと判断する。
一方、例えば係員が収納庫23〜25及び29のいずれか1
つを装着台31に装着し忘れたまま内扉30を閉じ、更に外
扉の操作パネルにより稼働モードに切り替えた後、外扉
を閉じて帰った場合等は、全てのスイッチ14a〜14dがON
とならないため、制御部9は一定時間が経過してもスイ
ッチ14a〜14dがONとならない場合は、直ちに交換の異常
が発生した旨の情報をインタフェース10を介して自動取
引装置1へ通知する(S9a)。
自動取引装置1の主制御部4はインタフェース8を介
して現金処理機2を異常監視し、現金処理機2から収納
庫の交換回数情報が送られてきたか否かを判断する(S1
b)。
そして、情報が送られてきた場合は、そのときのタイ
マ6の時間を交換時刻カウンタ7に書き込み(S2b)、
この交換時刻を前記交換回数情報と共にインタフェース
5を介して監視装置3に通知する(S3b)。
更に、主制御部4は現金処理機2から収納庫の交換異
常情報が送られてきたか否かを判断し(S4b)、情報が
送られてきた場合は、その交換異常情報を直ちにインタ
フェース5を介して監視装置3に通知する(S5b)。
監視装置3の制御部15はインターバルタイマ17から定
期的(例えば5ms毎)にクロック信号が出力されると、
インタフェース16を介して自動取引装置1をセンスし
て、自動取引装置から収納庫の交換回数情報が送られて
きた否かを判断し(S1c)、これらの情報が送られてき
た場合は、その情報を表示部18に送ってセンタの係員に
表示する(S2c)。
更に、前記制御部15は自動取引装置1から交換異常情
報が送られてきたか否かを判断し(S3c)、送られてき
た場合はその旨の文言を表示部18に送って表示すること
により、係員に必要な処置をとるよう促す(S4c)。
これによりセンタの係員は、自動取引装置1の収納庫
の交換状況を逐次把握できるので、交換の異常が発生し
た場合、警備会社等に連絡して必要な処置を行うよう指
示する。
尚、交換時刻カウンタ7及び交換回数カウンタ12の内
容は一定期間(例えば1W毎)にクリアされるが、その際
両カウンタの内容を監視装置3に送るようにするとよ
い。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は収納庫の装着,抜き取
りを検知する検知手段と、この検知手段により収納庫の
抜き取りが検知されたとき収納庫の交換回数を更新する
交換回数記憶手段と、交換回数記憶手段の更新が行われ
た時刻を記憶する交換時刻記憶手段と、前記交換回数記
憶手段の交換回数が更新される毎にその交換回数情報と
該情報に対応する交換時刻情報を監視装置に通知する制
御手段とを備えた構成としている。
従ってこれによれば、現金の装填,補充,回収に際し
て警備会社の係員により収納庫の交換が行われたか否か
の情報を遠隔地の監視装置において確実に得られるた
め、保安性の面での信頼性が向上するという効果が得ら
れる。
また、前記制御手段は、収納庫の抜き取りが検知され
てから一定時間内に収納庫の装着が検知されないとき、
交換異常情報を前記監視装置に通知するものとしてお
り、これにより係員が収納庫を装着し忘れて装置の稼働
が停止されても、短時間の内にその情報が制御手段によ
り監視装置に送られるため、監視装置側で適切な処置を
とることができ、これにより迅速な対応がかのうとなる
ため装置の稼働停止時間を最小限に抑えることができる
という効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による自動取引装置を監視装置に接続し
た場合の一実施例を示す制御系のブロック図、第2図は
第1図における現金処理機の内部機構を示す概略側面
図、第3図は第2図における収納庫を交換するときの状
態を示す部分側面図、第4図は第1図における各装置の
制御系の動作を示すフローチャートである。 1……自動取引装置 2……現金処理機 3……監視装置 4……主制御部 6……タイマ 7……交換時刻カウンタ 9……制御部 11……インターバルタイマ 12……交換回数カウンタ 13……レジスタ 14……スイッチ群 14a〜14d……スイッチ 15……制御部 17……インターバルタイマ 18……表示部 23〜25……金種別収納庫 29……リジェクト収納庫

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遠隔地の監視装置に接続され、 顧客の操作により行われる取引に伴う現金の入金,出金
    の処理を現金収納用の収納庫を用いて行う現金処理機を
    備え、 現金の装填,補充,回収等を前記収納庫の交換により行
    う自動取引装置において、 前記収納庫の装着,抜き取りを検知する検知手段と、 この検知手段により収納庫の抜き取りが検知されたとき
    収納庫の交換回数を更新する交換回数記憶手段と、 交換回数記憶手段の更新が行われた時刻を記憶する交換
    時刻記憶手段と、 前記交換回数記憶手段の交換回数が更新される毎にその
    交換回数情報と該情報に対応する交換時刻情報を監視装
    置に通知する制御手段とを備えたことを特徴とする自動
    取引装置。
  2. 【請求項2】制御手段は、収納庫の抜き取りが検知され
    てから一定時間内に収納庫の装着が検知されないとき、
    交換異常情報を前記監視装置に通知することを特徴とす
    る特許請求の範囲(1)項記載の自動取引装置。
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