JP2634544B2 - スレート屋根の葺替え構造 - Google Patents

スレート屋根の葺替え構造

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JP2634544B2 JP30107792A JP30107792A JP2634544B2 JP 2634544 B2 JP2634544 B2 JP 2634544B2 JP 30107792 A JP30107792 A JP 30107792A JP 30107792 A JP30107792 A JP 30107792A JP 2634544 B2 JP2634544 B2 JP 2634544B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スレート屋根板を取り
外さずにこれのうえに金属屋根材を葺設するスレート屋
根の葺替え構造に関し、詳しくは古くなっているスレー
ト屋根板に荷重を掛けるのを軽減しながら金属屋根材に
かかる降雪荷重や施工荷重に対して充分に対処しようと
する技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スレート屋根板1を取り外さずに
これのうえに金属屋根材6を葺設するスレート屋根の葺
替え構造は、図10に示す実公昭63ー46576号公
報のように、スレート屋根板1の上方に金属屋根材6を
配設し、スレート屋根板1の全ての山部分1a・・にお
いて金属屋根材6の曲成部の一部をスレート屋根板1に
載設してその荷重を預け、金属屋根材6及びスレート屋
根板1を貫通する支持ボルト2′を母屋のような屋根支
持材3に植込み、支持ボルト2′にて金属屋根材6を押
さえるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成のものにおいては、スレート屋根板1の全ての山部
分1a・・において金属屋根材6の曲成部を圧接して、
支持ボルト2′にて植え込み固定するから、支持ボルト
2′の植え込み力にて古くなっているスレート屋根板1
が損壊されやすく、そしてスレート屋根板1が損壊され
る場合には、葺替えられる金属屋根材6の支持機能が大
きく低下し、金属屋根材6の葺替えに支障をきたすもの
である。そこで、スレート屋根板1の山部分1aにおい
て金属屋根材6との間に隙間を設けるように施工するこ
とも考えられるが、金属屋根材6の施工において、人が
踏み歩くのに、金属屋根材6が隙間の範囲内において撓
み変形し、施工において安定感がなく、施工性が悪く、
しかも施工後において、積雪荷重にて上記隙間部分に金
属屋根材6が撓み変形し、かかる変形時に積雪荷重が動
荷重になり、変形個所の下方のスレート屋根板1を破壊
させる虞があるなどという問題がある。
【0004】ところで、金属屋根材6がスレート屋根板
1の全ての山部分1a・・において接触する場合には、
スレート屋根板1のアルカリ性にて、また、結露水の作
用も加わり、接触面で錆が発生し、これが極めて早く進
行するものである。そして金属屋根材6をスレート屋根
板1に接触させるのに、金属屋根材6からスレート屋根
板1への熱伝導が高められ、屋根裏側に近いスレート屋
根板1側が温度低下して、結露が発生することもある。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、古くなっている
スレート屋根板に荷重を掛けるのを軽減しながら金属屋
根材にかかる降雪荷重や施工荷重に対して充分に対処で
きるスレート屋根の葺替え構造を提供しようとするにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、葺設されたス
レート屋根板1の多数の山部分1a・・において任意の
間隔を隔てた適宜の山部分1a・・に支持ボルト2が貫
通されて母屋のような屋根支持材3に植込まれて立設さ
れ、スレート屋根板1の上方に空隙を隔てて配設された
金属屋根材6が支持ボルト2に形成された載設支持部2
aに支持され、支持ボルト2が施工されないスレート屋
根板1の他の山部分1b・・及びその近傍において金属
屋根材6をスレート屋根板1に支持させる支持手段Sが
設けられて成ることを特徴とするものである。
【0007】また、支持ボルト2にて支持されていない
金属屋根材6の山部6aの両肩部にスレート屋根板1の
山部分1b及びその近傍に当接支持される被支持部6d
が形成されて支持手段Sが構成されて成ることを特徴と
するものである。また、支持ボルト2にて支持されてい
ない金属屋根材6の山部6aの両肩部とスレート屋根板
1の山部分1b及びその近傍との間には、金属屋根材6
の葺設状態において若干の空隙が形成されて成ることを
特徴とするものである。
【0008】また、支持ボルト2にて支持されていない
金属屋根材6の山部6aとスレート屋根板1の山部分1
bとの間に荷重を受ける支持部材Saが介装されて成る
ことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】支持ボルト2にて金属屋根材6を支持するの
に、支持ボルト2は古いスレート屋根板1を貫通するだ
けであり、支持ボルト2でスレート屋根板1を押さえる
ことがない。したがって、支持ボルト2で支持した個所
における金属屋根材6自体の重量荷重は勿論、かかる個
所における金属屋根材6への積雪荷重が古いスレート屋
根板1に掛かるのを回避する。そして、支持ボルト2に
よる支持個所においては、スレート屋根板1と金属屋根
材6との間には空隙が形成されて、両者は接触すること
がなくて、かかる個所におけるヒートブリッジが生じる
のを回避する。更に、接触による金属屋根材6側の腐食
を回避するのである。ところで、支持ボルト2が施工さ
れないスレート屋根板1の他の山部分1b・・及びその
近傍においては、支持手段Sにてスレート屋根板1の他
の山部分1bに支持される。しかして金属屋根材6の全
ての山部6a・・において支持し、積雪荷重や人が踏み
歩く施工荷重に対して充分に耐えるようにする。このよ
うに、葺替え状態を長期にわたって安定化させる。
【0010】また、金属屋根材6の山部6aの両肩部に
被支持部6dが形成されて支持手段Sが金属屋根材6に
一連に形成され、支持ボルト2において金属屋根材6と
スレート屋根板1との間に空隙を形成する施工を容易迅
速におこなう。また、施工後は金属屋根材6の全域にお
いて空隙を形成して、金属屋根材6とスレート屋根板1
との無接触状態を維持して、金属屋根材6とスレート屋
根板1との間に空隙を形成することの良さを充分に発揮
させる。それでいて、踏み荷重や積雪荷重においては、
支持ボルト2で支持していない個所における若干の空隙
において金属屋根材6が弾性変形してスレート屋根板1
に当接して支持する。しかして、積雪荷重や人が踏み歩
く施工荷重に対して充分に耐えるようにして、葺替え状
態を長期にわたって安定化させる。
【0011】また、支持ボルト2にて支持されていない
金属屋根材6の他の山部6aにおいては支持部材Saに
て支持する。このように支持部材Saにて金属屋根材6
の他の山部6bを支持することで、支持部材Saで受け
る山部6bと支持ボルト2で受ける山部6aの形状を略
等しくしやすく、しかして、金属屋根材6の全ての山部
6a・・の形状を略等しく形成して、金属屋根材6の外
観を高め得るものである。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。図1は金属屋根材6の支持状態を示していて、スレ
ート屋根板1はセメント系の混練材料が波形に型成形さ
れるとともに養生乾燥され、硬化されたものである。こ
のようなスレート屋根板1はチャンネル状の母屋のよう
な屋根支持材3の上に載設され、その巾方向の両端部が
重ね合わされて葺設されるものである。葺設に際して
は、スレート屋根板1の山部分1aにおいてボルト状の
固定具(図示せず)にて固定されるものである。
【0013】このようなスレート屋根板1・・が葺設さ
れた屋根部が経年にて葺替えが必要となった場合に、ス
レート屋根板1・・を取り壊すことなく金属屋根材6を
葺設するものであり、以下かかる工法を詳述する。図4
は支持ボルト2を示していて、その先端部にはセルフド
リリングスクリュウー部8が形成され、チャンネル状の
母屋のような屋根支持材3に自身でねじ切りをおこなえ
るようにしてあり、そして、セルフドリリングスクリュ
ウー部8の先端部にはひれ状部9が形成されて、スレー
ト屋根板1に大径孔を穿孔することができるようにして
ある。支持ボルト2にはその頭部近くに載設支持部2a
が形成されている。この載設支持部2aの上面は略偏平
面になり、その周側面にはナット状の六角面部10が形
成され、電動回転工具にて保持されるチャック工具11
が挿合して支持ボルト2を回転駆動することができるよ
うにしてある。載設支持部2aの上方にはねじ棒部12
が上方に延出され、このねじ棒部12の上端部には剣先
部13が形成されている。そして、チャック工具11に
はスプリング状凸輪19を備えていて、屋根上の作業に
おいて、支持ボルト2を落下しないように保持すること
ができるようにしてある。金属屋根材6は断面角波状に
曲成加工され、その山部6a及び谷部6cは偏平に形成
されている。
【0014】しかして、電動回転工具のチャック工具1
1に支持ボルト2をスプリング状凸輪19にて弾性的に
仮保持し、電動回転工具を駆動回転させて支持ボルト2
を葺設されたスレート屋根板1の山部分1a・・のうち
例えば図1に示すように1本置きに貫通させるとともに
支持ボルト2のセルフドリリングスクリュウー部8にて
金属製のチャンネル状の型枠の母屋のような屋根支持材
3に穿孔をおこないながらねじ切りをおこない、そし
て、セルフドリリングスクリュウー部8の終端において
屋根支持材3に当接して支持ボルト2を屋根支持材3に
植込んで立設する。かかる場合、スレート屋根板1には
ひれ状部9にて大径孔が形成されて、支持ボルト2とは
直接接触するのを回避してある。このひれ状部9はスレ
ート屋根板1を穿孔して、金属性の屋根支持材3に達す
ると容易に支持ボルト2から折られて分離されるもので
ある。次に、スレート屋根板1の上方に金属屋根材6を
配設する。そして、図3(b)のように、支持ボルト2
の上方で金属屋根材6の山部6aの偏平部6bにおいて
パイプ材14を支持ボルト2の上方に載せ、ハンマー1
5にてパイプ材14を殴打して金属屋根材6に支持ボル
ト2の剣先部13において穿孔をおこなって支持ボルト
2の載設支持部2aの上に金属屋根材6を載設支持させ
る。その後、パッキン17を介してナット16をねじ棒
部12に螺合して、金属屋根材6を支持ボルト2にて支
持するのである。かかる場合、支持ボルト2による支持
個所において金属屋根材6とスレート屋根板1との間に
おいて空隙Eが形成されるものである。図中18はワッ
シャである。
【0015】そして、葺替え後において、支持ボルト2
の剣先部13に錆止めペイントを塗布してもよく、ま
た、剣先部13に半球状のキャップを外嵌させてもよ
い。そして、支持ボルト2が施工されないスレート屋根
板1の他の山部分1b・・及びその近傍において金属屋
根材6をスレート屋根板1に支持させる支持手段Sが設
けられている。この支持手段Sは、支持ボルト2にて支
持されていない金属屋根材6の山部6aの両肩部にスレ
ート屋根板1の山部分1b及びその近傍に当接支持され
る被支持部6dが形成されたものである。
【0016】このように、支持ボルト2にて金属屋根材
6を支持する個所においては、支持ボルト2は古いスレ
ート屋根板1を貫通するだけであり、支持ボルト2でス
レート屋根板1を押さえることがないのである。したが
って、支持ボルト2で支持した個所における金属屋根材
6自体の重量荷重は勿論、かかる個所における金属屋根
材6への積雪荷重が古いスレート屋根板1に掛かるのを
回避している。そして、支持ボルト2による支持個所に
おいては、スレート屋根板1と金属屋根材6との間には
空隙が形成されて、両者は接触することがなくて、かか
る個所におけるヒートブリッジが生じるのを回避してい
る。更に、接触による金属屋根材6側の腐食を回避して
いるのである。ところで、支持ボルト2が施工されない
スレート屋根板1の他の山部分1b・・及びその近傍に
おいては、支持手段Sとしての山部6aの両肩部の被支
持部6d,6dがスレート屋根板1の他の山部分1bに
支持されるのである。しかして金属屋根材6の全ての山
部6a・・において支持し、積雪荷重や人が踏み歩く施
工荷重に対して充分に耐えるものである。
【0017】そして、金属屋根材6の幅方向の両端部に
は、各々重ね合わせ接続片7,7が形成され、このよう
な重ね合わせ接続片7,7が重ね合わされ、かかる金属
屋根材6の接続個所においても図3(c)のように、支
持ボルト2にて穿孔加工をおこない、パッキン17及び
ナット16の締め込みにて支持ボルト2の載設支持部2
aにおいて載設支持し、接続個所においても安定支持を
おこなうのである。
【0018】ところで、図2(b)に示すように、支持
ボルト2にて支持されていない金属屋根材6の山部6a
の両肩部とスレート屋根板1の山部分1b及びその近傍
との間には、金属屋根材6の葺設状態において若干の空
隙Eaが形成されているのである。しかして、施工後は
金属屋根材6の全域において空隙E,Eaを形成して、
金属屋根材6とスレート屋根板1との無接触状態を維持
して、金属屋根材6とスレート屋根板1との間に空隙を
形成することの良さを充分に発揮させている。それでい
て、踏み荷重や積雪荷重においては、支持ボルト2で支
持していない個所における若干の空隙Eaにおいて金属
屋根材6が弾性変形してスレート屋根板1に当接して支
持する。しかして、積雪荷重や人が踏み歩く施工荷重に
対して充分に耐えるようにして、葺替え状態を長期にわ
たって安定化させるのである。
【0019】尚、金属屋根材6の葺設状態において、図
2(d)のように、被支持部6dをスレート屋根板1の
山部分1bに載設支持させてもよいものである。図6は
金属屋根材6を使用して葺替えをおこなった屋根の端
部、つまり、軒先側やけらば側における金属屋根材6の
葺設状態を示していて、このような屋根の端部において
は、屋根の中間部に比べて風力係数を1.5倍程度に高
めて葺設するものであり、金属屋根材6の山部6aの両
肩部の被支持部6d,6dをスレート屋根板1の山部分
1bに載設支持させる個所において、スタッドボルト2
0を金属屋根材6の山部6a及びスレート屋根板1の山
部分1bを貫通させて屋根支持材3にねじ込み、パッキ
ン17及び押さえ片21にて金属屋根材6を押さえるよ
うにして葺設したものである。このようなスタッドボル
ト20は公知のものである。
【0020】図7は他の実施例を示していて、支持手段
Sを支持部材Saにて形成したものであり、この支持部
材Saは同図(b)に示すように、チャンネル状の金属
成形品製のものや、同図(c)に示すように、枕状の合
成樹脂発泡成形品製であってもよい。21は接着剤を含
浸させた接着テープである。図8は図7の実施例におけ
る屋根端部の施工状態の断面図を示していて、スタッド
ボルト20を使用することで、風力係数を1.5程度し
て、耐風荷重を充分なものにしたものである。
【0021】図9は更に他の実施例を示し、金属屋根材
6の山部6aの被支持部6d,6dをスレート屋根板1
の山部分1bの中腹部分に当接可能にして、空隙Eaを
形成するようにしたものである。かかる場合、被支持部
6dを山部分1bに直接当接してもよい。かかる場合、
屋根の端部の葺設に際しても、支持ボルト2を使用しな
い個所においてはスタッドボルト20を使用して風力係
数を高めて葺設するものである。
【0022】
【発明の効果】本発明は上述のように、葺設されたスレ
ート屋根板の多数の山部分において任意の間隔を隔てた
適宜の山部分に支持ボルトが貫通されて母屋のような屋
根支持材に植込まれて立設され、スレート屋根板の上方
に空隙を隔てて配設された金属屋根材が支持ボルトに形
成された載設支持部に支持されて葺設されるから、支持
ボルトは古いスレート屋根板を貫通するだけであり、支
持ボルトでスレート屋根板を押さえることがなく、支持
ボルトで支持した個所における金属屋根材自体の重量荷
重は勿論、かかる個所における金属屋根材への積雪荷重
が古いスレート屋根板に掛かるのを回避でき、しかも、
支持ボルトによる支持個所においては、スレート屋根板
と金属屋根材との間には空隙が形成されて、両者は接触
することがないから、かかる個所におけるヒートブリッ
ジが生じるのを回避でき、そして接触による金属屋根材
側の腐食を回避できるという利点がある。ところで、支
持ボルトが施工されないスレート屋根板の他の山部分及
びその近傍において金属屋根材をスレート屋根板に支持
させる支持手段が設けられているから、支持ボルトにて
支持されていない金属屋根材の他の山部は支持手段にて
スレート屋根板の他の山部分に支持され、しかして金属
屋根材の全ての山部において支持ができ、積雪荷重や人
が踏み歩く施工荷重に対して充分に耐えるようにして、
葺替え状態を長期にわたって安定化させることができる
という利点がある。
【0023】また、支持ボルトにて支持されていない金
属屋根材の山部の両肩部にスレート屋根板の山部分及び
その近傍に当接支持される被支持部が形成されて支持手
段が構成されているから、支持手段が金属屋根材に一連
に形成され、支持ボルトにおいて金属屋根材とスレート
屋根板との間に空隙を形成する施工を容易迅速におこな
えるという利点がある。
【0024】また、支持ボルトにて支持されていない金
属屋根材の山部の両肩部の被支持部とスレート屋根板の
山部分及びその近傍との間には、金属屋根材の葺設状態
において若干の空隙が形成されているから、施工後は金
属屋根材の全域において空隙を形成でき、金属屋根材と
スレート屋根板との無接触状態を維持でき、金属屋根材
とスレート屋根板との間に空隙を形成することを良さを
充分に発揮でき、それでいて、踏み荷重や積雪荷重にお
いては、支持ボルトで支持していない個所における若干
の空隙において金属屋根材が弾性変形してスレート屋根
板に当接して支持され、積雪荷重や人が踏み歩く施工荷
重に対して充分に耐えるようにして、葺替え状態を長期
にわたって安定化させるという利点がある。
【0025】また、支持ボルトにて支持されていない金
属屋根材の山部とスレート屋根板の山部分との間に支持
部材が介装されているから、支持ボルトにて支持されて
いない金属屋根材の他の山部においては支持部材にて支
持ができ、しかして、金属屋根材の全ての山部の形状を
略等しく形成することができ、金属屋根材の外観を高め
得るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、全体を示す断面図で
ある。
【図2】(a)は支持ボルトによる支持状態の断面図、
(b)は他の支持状態の断面図、(c)は金属屋根材の
接続個所の支持状態の断面図、(d)は他の実施例にお
ける断面図である。
【図3】同上の支持ボルトの支持作用を示し、(a)
(b)は断面図である。
【図4】同上の支持ボルトを示し、(a)は一部断面し
た分解正面図、(b)は平面図である。
【図5】同上の支持ボルトのチャック状態を示す断面図
である。
【図6】同上の屋根端部の施工状態を示す断面図であ
る。
【図7】(a)は同上の他の実施例の全体断面図、
(b)は支持部材の部分斜視図、(c)は支持部材の他
の実施例の斜視図である。
【図8】同上の屋根端部の施工状態を示す断面図であ
る。
【図9】同上の更に他の実施例の全体断面図である。
【図10】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 スレート屋根板 1a 山部分 2 支持ボルト 2a 載設支持部 3 屋根支持材 6 金属屋根材 6d 被支持部 S 支持手段 Sa 支持部材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 葺設されたスレート屋根板の多数の山部
    分において任意の間隔を隔てた適宜の山部分に支持ボル
    トが貫通されて母屋のような屋根支持材に植込まれて立
    設され、スレート屋根板の上方に空隙を隔てて配設され
    た金属屋根材が支持ボルトに形成された載設支持部に支
    持され、支持ボルトが施工されないスレート屋根板の他
    の山部分及びその近傍において金属屋根材をスレート屋
    根板に支持させる支持手段が設けられて成ることを特徴
    とするスレート屋根の葺替え構造。
  2. 【請求項2】 支持ボルトにて支持されていない金属屋
    根材の山部の両肩部にスレート屋根板の山部分及びその
    近傍に当接支持される被支持部が形成されて支持手段が
    構成されて成ることを特徴とする請求項1記載のスレー
    ト屋根の葺替え構造。
  3. 【請求項3】 支持ボルトにて支持されていない金属屋
    根材の山部の両肩部の被支持部とスレート屋根板の山部
    分及びその近傍との間には、金属屋根材の葺設状態にお
    いて若干の空隙が形成されて成ることを特徴とする請求
    項2記載のスレート屋根の葺替え構造。
  4. 【請求項4】 支持ボルトにて支持されていない金属屋
    根材の山部とスレート屋根板の山部分との間に荷重を受
    ける支持部材が介装されて支持手段が構成されて成るこ
    とを特徴とする請求項1記載のスレート屋根の葺替え構
    造。
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