JPH06136887A - スレート屋根の葺替え構造 - Google Patents
スレート屋根の葺替え構造Info
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- JPH06136887A JPH06136887A JP29032692A JP29032692A JPH06136887A JP H06136887 A JPH06136887 A JP H06136887A JP 29032692 A JP29032692 A JP 29032692A JP 29032692 A JP29032692 A JP 29032692A JP H06136887 A JPH06136887 A JP H06136887A
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- Japan
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- roof
- slate
- support
- slate roof
- support bolt
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- Pending
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Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04D—ROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
- E04D3/00—Roof covering by making use of flat or curved slabs or stiff sheets
- E04D3/36—Connecting; Fastening
- E04D3/3608—Connecting; Fastening for double roof covering or overroofing
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Architecture (AREA)
- Civil Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】古くなっているスレート屋根板に荷重を掛ける
のを回避して葺替えをおこない、葺替え状態を安定化さ
せる。 【構成】葺設されたスレート屋根板１を貫通する支持ボ
ルト２を母屋のような屋根支持材３に植込んで立設す
る。スレート屋根板１の上方に空隙を隔てて配設する金
属屋根材６を支持ボルト２に形成された載設支持部２ａ
にて支持して葺設する。
のを回避して葺替えをおこない、葺替え状態を安定化さ
せる。 【構成】葺設されたスレート屋根板１を貫通する支持ボ
ルト２を母屋のような屋根支持材３に植込んで立設す
る。スレート屋根板１の上方に空隙を隔てて配設する金
属屋根材６を支持ボルト２に形成された載設支持部２ａ
にて支持して葺設する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、スレート屋根板を取り
外さずにこれのうえに金属屋根材を葺設するスレート屋
根の葺替え構造に関し、詳しくは古くなっているスレー
ト屋根板に荷重を掛けるのを回避して葺替え強度を安定
化させようとする技術に係るものである。
外さずにこれのうえに金属屋根材を葺設するスレート屋
根の葺替え構造に関し、詳しくは古くなっているスレー
ト屋根板に荷重を掛けるのを回避して葺替え強度を安定
化させようとする技術に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、スレート屋根板１を取り外さずに
これのうえに金属屋根材６を葺設するスレート屋根の葺
替え構造は、図６（ａ）に示す実公昭６３ー４６５７６
号公報のように、スレート屋根板１の上方に金属屋根材
６を配設し、この金属屋根材６の曲成部の一部をスレー
ト屋根板１に載設してその荷重を預け、金属屋根材６及
びスレート屋根板１を貫通する支持ボルト２′を母屋の
ような屋根支持材３に植込み、支持ボルト２′にて金属
屋根材６を押さえるものである。
これのうえに金属屋根材６を葺設するスレート屋根の葺
替え構造は、図６（ａ）に示す実公昭６３ー４６５７６
号公報のように、スレート屋根板１の上方に金属屋根材
６を配設し、この金属屋根材６の曲成部の一部をスレー
ト屋根板１に載設してその荷重を預け、金属屋根材６及
びスレート屋根板１を貫通する支持ボルト２′を母屋の
ような屋根支持材３に植込み、支持ボルト２′にて金属
屋根材６を押さえるものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成のものにおいては、支持ボルト２′にて金属屋根材
６を押さえてスレート屋根板１を押付けるから、支持ボ
ルト２′の打ち込み時の衝撃で古くなっているスレート
屋根板１が損壊されやすく、そしてスレート屋根板１が
損壊される場合には、葺替えられる金属屋根材６の支機
能が大きく低下し、金属屋根材６の葺替えに支障をきた
すものである。また、葺替え後において、その金属屋根
材６に掛かる積雪荷重が古いスレート屋根板１にその接
触個所において集中荷重として波及し、葺替え施工後に
古いスレート屋根板１を損壊させるという問題がある。
構成のものにおいては、支持ボルト２′にて金属屋根材
６を押さえてスレート屋根板１を押付けるから、支持ボ
ルト２′の打ち込み時の衝撃で古くなっているスレート
屋根板１が損壊されやすく、そしてスレート屋根板１が
損壊される場合には、葺替えられる金属屋根材６の支機
能が大きく低下し、金属屋根材６の葺替えに支障をきた
すものである。また、葺替え後において、その金属屋根
材６に掛かる積雪荷重が古いスレート屋根板１にその接
触個所において集中荷重として波及し、葺替え施工後に
古いスレート屋根板１を損壊させるという問題がある。
【０００４】ところで、スレート屋根板１は成型後に加
熱乾燥して硬化させるものであり、その波形形状が変形
し、スレート屋根板１の山部の形状及びそのピッチがば
らつき、加えて、スレート屋根板１を葺設していた経年
変化にても、その形状及びピッチが変化するものであ
り、そして、一定形状にプレス成型した金属屋根材６を
スレート屋根板１の上に配設して、その当接部をスレー
ト屋根板１の例えば山部の両斜面に当接するなどするの
に、一定の当接状態になし難く、施工を安定化させ難く
なるという問題があった。
熱乾燥して硬化させるものであり、その波形形状が変形
し、スレート屋根板１の山部の形状及びそのピッチがば
らつき、加えて、スレート屋根板１を葺設していた経年
変化にても、その形状及びピッチが変化するものであ
り、そして、一定形状にプレス成型した金属屋根材６を
スレート屋根板１の上に配設して、その当接部をスレー
ト屋根板１の例えば山部の両斜面に当接するなどするの
に、一定の当接状態になし難く、施工を安定化させ難く
なるという問題があった。
【０００５】ところで、金属屋根材６がスレート屋根板
１に接触する場合には、スレート屋根板１のアルカリ性
にて、また、結露水の作用も加わり、接触面で錆が発生
し、これが極めて早く進行するものである。そして金属
屋根材６をスレート屋根板１に接触させるのに、金属屋
根材６からスレート屋根板１への熱伝導が高められ、屋
根裏側に近いスレート屋根板１側が温度低下して、結露
が発生することもある。
１に接触する場合には、スレート屋根板１のアルカリ性
にて、また、結露水の作用も加わり、接触面で錆が発生
し、これが極めて早く進行するものである。そして金属
屋根材６をスレート屋根板１に接触させるのに、金属屋
根材６からスレート屋根板１への熱伝導が高められ、屋
根裏側に近いスレート屋根板１側が温度低下して、結露
が発生することもある。
【０００６】また、図６（ｂ）に示す従来例において
も、同様に支持ボルト２′を屋根支持材３に打ち込み固
定し、この支持ボルト２′にて金属屋根材６をスレート
屋根板１に押圧して支持するものであり、このように、
金属屋根材６をスレート屋根板１に押圧して固定する構
成故、上述のようにスレート屋根板１の変形や割れなど
にて金属屋根材６の支持強度に影響が及ぶものである。
そして、図６（ｂ）の実施例においては、金属屋根材
６，６の重ね合わせ接続片７，７の重ね合わせ接続個所
において支持ボルト２を貫通させて支持しているが、そ
の重ね合わせ接続片７，７間において隙間が生じ、金属
屋根材６，６の接続個所における水密性が損なわれると
いう問題があった。
も、同様に支持ボルト２′を屋根支持材３に打ち込み固
定し、この支持ボルト２′にて金属屋根材６をスレート
屋根板１に押圧して支持するものであり、このように、
金属屋根材６をスレート屋根板１に押圧して固定する構
成故、上述のようにスレート屋根板１の変形や割れなど
にて金属屋根材６の支持強度に影響が及ぶものである。
そして、図６（ｂ）の実施例においては、金属屋根材
６，６の重ね合わせ接続片７，７の重ね合わせ接続個所
において支持ボルト２を貫通させて支持しているが、そ
の重ね合わせ接続片７，７間において隙間が生じ、金属
屋根材６，６の接続個所における水密性が損なわれると
いう問題があった。
【０００７】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、スレート屋根板
に荷重を掛けるのを回避して葺替え強度を安定化させる
ことができるスレート屋根の葺替え構造を提供しようと
するにある。
ものであり、その目的とするところは、スレート屋根板
に荷重を掛けるのを回避して葺替え強度を安定化させる
ことができるスレート屋根の葺替え構造を提供しようと
するにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、葺設されたス
レート屋根板１を貫通する支持ボルト２が母屋のような
屋根支持材３に植込まれて立設され、スレート屋根板１
の上方に空隙を隔てて配設された金属屋根材６が支持ボ
ルト２に形成された載設支持部２ａに支持されて葺設さ
れて成ることを特徴とするものである。
レート屋根板１を貫通する支持ボルト２が母屋のような
屋根支持材３に植込まれて立設され、スレート屋根板１
の上方に空隙を隔てて配設された金属屋根材６が支持ボ
ルト２に形成された載設支持部２ａに支持されて葺設さ
れて成ることを特徴とするものである。
【０００９】また、角波状に折曲げ形成された金属屋根
材６の山部６ａ，６ａ間のピッチがスレート屋根板１の
山部間のピッチに略一致するとともに、金属屋根材６の
山部６ａは偏平に形成され、この偏平部６ｂにおいて支
持ボルト２に形成した載設支持部２ａに載設支持されて
成ることを特徴とするものである。また、隣接する金属
屋根材６，６はその端部における重ね合わせ接続片７，
７が重ね合わされて接続がなされるとともに重ね合わさ
れる重ね合わせ接続片７，７に支持ボルト２が貫通し、
下位の重ね合わせ接続片７が載設支持部２ａに載設支持
されて成ることを特徴とするものである。
材６の山部６ａ，６ａ間のピッチがスレート屋根板１の
山部間のピッチに略一致するとともに、金属屋根材６の
山部６ａは偏平に形成され、この偏平部６ｂにおいて支
持ボルト２に形成した載設支持部２ａに載設支持されて
成ることを特徴とするものである。また、隣接する金属
屋根材６，６はその端部における重ね合わせ接続片７，
７が重ね合わされて接続がなされるとともに重ね合わさ
れる重ね合わせ接続片７，７に支持ボルト２が貫通し、
下位の重ね合わせ接続片７が載設支持部２ａに載設支持
されて成ることを特徴とするものである。
【００１０】
【作用】支持ボルト２は古いスレート屋根板１を貫通す
るのであり、支持ボルト２でスレート屋根板１を押さえ
ることがない。そして、金属屋根材６自体の重量荷重は
勿論、金属屋根材６への積雪荷重が古いスレート屋根板
１に掛かるのを回避する。しかして、葺設時は勿論、葺
設後においてもスレート屋根板１を損壊するようなこと
がない。そして、古いスレート屋根板１を損壊しないよ
うに施工する配慮をなくし、葺替え施工を容易におこな
う。かつその葺設状態の維持も長期にわたって安定的に
おこなう。しかも、スレート屋根板１と金属屋根材６と
の間には空隙Ｅが形成されて、両者は接触することがな
くて、ヒートブリッジが生じるのを回避し、断熱性を高
め、結露を抑制する。そして接触による金属屋根材６側
の腐食を回避するのである。
るのであり、支持ボルト２でスレート屋根板１を押さえ
ることがない。そして、金属屋根材６自体の重量荷重は
勿論、金属屋根材６への積雪荷重が古いスレート屋根板
１に掛かるのを回避する。しかして、葺設時は勿論、葺
設後においてもスレート屋根板１を損壊するようなこと
がない。そして、古いスレート屋根板１を損壊しないよ
うに施工する配慮をなくし、葺替え施工を容易におこな
う。かつその葺設状態の維持も長期にわたって安定的に
おこなう。しかも、スレート屋根板１と金属屋根材６と
の間には空隙Ｅが形成されて、両者は接触することがな
くて、ヒートブリッジが生じるのを回避し、断熱性を高
め、結露を抑制する。そして接触による金属屋根材６側
の腐食を回避するのである。
【００１１】また、スレート屋根板１の波形の形状に対
応して金属屋根材６の施工をおこないながら、金属屋根
材６の山部６ａの偏平部６ｂを支持ボルト２の偏平な載
設支持部２ａに載設支持する。金属屋根材６を支持ボル
ト２にて安定的に支持することができ、金属屋根材６の
葺設状態を長期にわたって良好に維持する。また、金属
屋根材６，６の接続個所においても支持ボルト２の載設
支持部２ａにおいて載設支持ができ、接続個所において
重ね合わせ接続片７，７間に隙間が生じるのを阻止し
て、重ね合わせ接続個所における水密性を大幅に高め
る。
応して金属屋根材６の施工をおこないながら、金属屋根
材６の山部６ａの偏平部６ｂを支持ボルト２の偏平な載
設支持部２ａに載設支持する。金属屋根材６を支持ボル
ト２にて安定的に支持することができ、金属屋根材６の
葺設状態を長期にわたって良好に維持する。また、金属
屋根材６，６の接続個所においても支持ボルト２の載設
支持部２ａにおいて載設支持ができ、接続個所において
重ね合わせ接続片７，７間に隙間が生じるのを阻止し
て、重ね合わせ接続個所における水密性を大幅に高め
る。
【００１２】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。図１は金属屋根材６の支持状態を示していて、スレ
ート屋根板１はセメント系の混練材料が波形に型成形さ
れるとともに養生乾燥され、硬化されたものである。こ
のようなスレート屋根板１はチャンネル状の母屋のよう
な屋根支持材３の上に載設され、その巾方向の両端部が
重ね合わされて葺設されるものである。葺設に際して
は、スレート屋根板１の山部においてボルト状の固定具
（図示せず）にて固定されるものである。
る。図１は金属屋根材６の支持状態を示していて、スレ
ート屋根板１はセメント系の混練材料が波形に型成形さ
れるとともに養生乾燥され、硬化されたものである。こ
のようなスレート屋根板１はチャンネル状の母屋のよう
な屋根支持材３の上に載設され、その巾方向の両端部が
重ね合わされて葺設されるものである。葺設に際して
は、スレート屋根板１の山部においてボルト状の固定具
（図示せず）にて固定されるものである。
【００１３】このようなスレート屋根板１・・が葺設さ
れた屋根部が経年にて葺替えが必要となった場合に、ス
レート屋根板１・・を取り壊すことなく金属屋根材６を
葺設するものであり、以下かかる工法を詳述する。図４
は支持ボルト２を示していて、その先端部にはセルフド
リリングスクリュウー部８が形成され、チャンネル状の
母屋のような屋根支持材３に自身でねじ切りをおこなえ
るようにしてあり、そして、セルフドリリングスクリュ
ウー部８の先端部にはひれ状部９が形成されて、スレー
ト屋根板１に大径孔を穿孔することができるようにして
ある。支持ボルト２にはその頭部近くに載設支持部２ａ
が形成されている。この載設支持部２ａの上面は略偏平
面になり、その周側面にはナット状の六角面部１０が形
成され、電動回転工具にて保持されるチャック工具１１
が挿合して支持ボルト２を回転駆動することができるよ
うにしてある。載設支持部２ａの上方にはねじ棒部１２
が上方に延出され、このねじ棒部１２の上端部には剣先
部１３が形成されている。そして、チャック工具１１に
はスプリング状凸輪１９を備えていて、屋根上の作業に
おいて、支持ボルト２を落下しないように保持すること
ができるようにしてある。金属屋根材６は断面角波状に
曲成加工され、その山部６ａ及び谷部６ｃは偏平に形成
されている。
れた屋根部が経年にて葺替えが必要となった場合に、ス
レート屋根板１・・を取り壊すことなく金属屋根材６を
葺設するものであり、以下かかる工法を詳述する。図４
は支持ボルト２を示していて、その先端部にはセルフド
リリングスクリュウー部８が形成され、チャンネル状の
母屋のような屋根支持材３に自身でねじ切りをおこなえ
るようにしてあり、そして、セルフドリリングスクリュ
ウー部８の先端部にはひれ状部９が形成されて、スレー
ト屋根板１に大径孔を穿孔することができるようにして
ある。支持ボルト２にはその頭部近くに載設支持部２ａ
が形成されている。この載設支持部２ａの上面は略偏平
面になり、その周側面にはナット状の六角面部１０が形
成され、電動回転工具にて保持されるチャック工具１１
が挿合して支持ボルト２を回転駆動することができるよ
うにしてある。載設支持部２ａの上方にはねじ棒部１２
が上方に延出され、このねじ棒部１２の上端部には剣先
部１３が形成されている。そして、チャック工具１１に
はスプリング状凸輪１９を備えていて、屋根上の作業に
おいて、支持ボルト２を落下しないように保持すること
ができるようにしてある。金属屋根材６は断面角波状に
曲成加工され、その山部６ａ及び谷部６ｃは偏平に形成
されている。
【００１４】しかして、電動回転工具のチャック工具１
１に支持ボルト２をスプリング状凸輪１９にて弾性的に
仮保持し、電動回転工具を駆動回転させて支持ボルト２
を葺設されたスレート屋根板１を貫通させるとともに支
持ボルト２のセルフドリリングスクリュウー部８にて金
属製のチャンネル状の型枠の母屋のような屋根支持材３
に穿孔をおこないながらねじ切りをおこない、そして、
セルフドリリングスクリュウー部８の終端において屋根
支持材３に当接して支持ボルト２を屋根支持材３に植込
んで立設する。かかる場合、スレート屋根板１にはひれ
状部９にて大径孔が形成されて、支持ボルト２とは直接
接触するのを回避してある。このひれ状部９はスレート
屋根板１を穿孔して、金属性の屋根支持材３に達すると
容易に支持ボルト２から折られて分離されるものであ
る。次に、スレート屋根板１の上方に金属屋根材６を配
設する。そして、図３（ｂ）のように、支持ボルト２の
上方で金属屋根材６の山部６ａの偏平部６ｂにおいてパ
イプ材１４を支持ボルト２の上方に載せ、ハンマー１５
にてパイプ材１４を殴打して金属屋根材６に支持ボルト
２の剣先部１３において穿孔をおこなって支持ボルト２
の載設支持部２ａの上に金属屋根材６を載設支持させ
る。その後、パッキン１７を介してナット１６をねじ棒
部１２に螺合して、金属屋根材６を支持ボルト２にて支
持するのである。かかる場合、金属屋根材６とスレート
屋根板１との間には金属屋根材６の全域において空隙Ｅ
が形成されるものである。図中１８はワッシャである。
１に支持ボルト２をスプリング状凸輪１９にて弾性的に
仮保持し、電動回転工具を駆動回転させて支持ボルト２
を葺設されたスレート屋根板１を貫通させるとともに支
持ボルト２のセルフドリリングスクリュウー部８にて金
属製のチャンネル状の型枠の母屋のような屋根支持材３
に穿孔をおこないながらねじ切りをおこない、そして、
セルフドリリングスクリュウー部８の終端において屋根
支持材３に当接して支持ボルト２を屋根支持材３に植込
んで立設する。かかる場合、スレート屋根板１にはひれ
状部９にて大径孔が形成されて、支持ボルト２とは直接
接触するのを回避してある。このひれ状部９はスレート
屋根板１を穿孔して、金属性の屋根支持材３に達すると
容易に支持ボルト２から折られて分離されるものであ
る。次に、スレート屋根板１の上方に金属屋根材６を配
設する。そして、図３（ｂ）のように、支持ボルト２の
上方で金属屋根材６の山部６ａの偏平部６ｂにおいてパ
イプ材１４を支持ボルト２の上方に載せ、ハンマー１５
にてパイプ材１４を殴打して金属屋根材６に支持ボルト
２の剣先部１３において穿孔をおこなって支持ボルト２
の載設支持部２ａの上に金属屋根材６を載設支持させ
る。その後、パッキン１７を介してナット１６をねじ棒
部１２に螺合して、金属屋根材６を支持ボルト２にて支
持するのである。かかる場合、金属屋根材６とスレート
屋根板１との間には金属屋根材６の全域において空隙Ｅ
が形成されるものである。図中１８はワッシャである。
【００１５】そして、葺替え後において、支持ボルト２
の剣先部１３に錆止めペイントを塗布してもよく、ま
た、剣先部１３に半球状のキャップを外嵌させてもよ
い。このように、金属屋根材６は屋根支持材３に植込ん
だ支持ボルト２に支持させて、金属屋根材６の荷重を古
いスレート屋根板１に掛けるのを回避するのである。つ
まり、金属屋根材６は支持ボルト２にその荷重を支持す
ることで、スレート屋根板１に荷重を預ける場合のよう
に、スレート屋根板１の形状のばらつきや経年変化によ
る変形に影響を受けることがない。更に、スレート屋根
板１に荷重を掛ける場合のように、スレート屋根板１を
損傷してそのスレート屋根板１が損壊されることによる
金属屋根材６の施工の歪みを回避するのである。そし
て、スレート屋根板１の上方に配設して葺設する金属屋
根材６の施工をスレート屋根板１を損傷するのを気使い
ながらおこなうのを回避して、容易にかつ安定的に葺替
えをおこなうのである。
の剣先部１３に錆止めペイントを塗布してもよく、ま
た、剣先部１３に半球状のキャップを外嵌させてもよ
い。このように、金属屋根材６は屋根支持材３に植込ん
だ支持ボルト２に支持させて、金属屋根材６の荷重を古
いスレート屋根板１に掛けるのを回避するのである。つ
まり、金属屋根材６は支持ボルト２にその荷重を支持す
ることで、スレート屋根板１に荷重を預ける場合のよう
に、スレート屋根板１の形状のばらつきや経年変化によ
る変形に影響を受けることがない。更に、スレート屋根
板１に荷重を掛ける場合のように、スレート屋根板１を
損傷してそのスレート屋根板１が損壊されることによる
金属屋根材６の施工の歪みを回避するのである。そし
て、スレート屋根板１の上方に配設して葺設する金属屋
根材６の施工をスレート屋根板１を損傷するのを気使い
ながらおこなうのを回避して、容易にかつ安定的に葺替
えをおこなうのである。
【００１６】かかる場合、金属屋根材６を支持ボルト２
にて安定的に支持することができ、金属屋根材６の葺設
状態を長期にわたって良好に維持するのである。そし
て、金属屋根材６の幅方向の両端部には、各々重ね合わ
せ接続片７，７が形成され、このような重ね合わせ接続
片７，７が重ね合わされ、かかる金属屋根材６の接続個
所においても図３（ｂ）のように、支持ボルト２にて穿
孔加工をおこない、パッキン１７及びナット１６の締め
込みにて支持ボルト２の載設支持部２ａにおいて載設支
持し、接続個所においても安定支持をおこなうのであ
る。
にて安定的に支持することができ、金属屋根材６の葺設
状態を長期にわたって良好に維持するのである。そし
て、金属屋根材６の幅方向の両端部には、各々重ね合わ
せ接続片７，７が形成され、このような重ね合わせ接続
片７，７が重ね合わされ、かかる金属屋根材６の接続個
所においても図３（ｂ）のように、支持ボルト２にて穿
孔加工をおこない、パッキン１７及びナット１６の締め
込みにて支持ボルト２の載設支持部２ａにおいて載設支
持し、接続個所においても安定支持をおこなうのであ
る。
【００１７】
【発明の効果】本発明は上述のように、葺設されたスレ
ート屋根板を貫通する支持ボルトが母屋のような屋根支
持材に植込まれて立設され、スレート屋根板の上方に空
隙を隔てて配設された金属屋根材が支持ボルトに形成さ
れた載設支持部に載設支持されて葺設されるから、支持
ボルトは古いスレート屋根板を貫通するだけであり、支
持ボルトでスレート屋根板を押さえることがなく、金属
屋根材自体の重量荷重は勿論、金属屋根材への積雪荷重
が古いスレート屋根板に掛かるのを回避でき、葺設時は
勿論、葺設後においてもスレート屋根板を損壊するよう
なことがなく、古いスレート屋根板を損壊しないように
施工する気使いをなくし、葺替え施工を容易におこな
え、かつその葺設状態の維持も長期にわたって安定的に
おこなえるという利点がある。しかも、スレート屋根板
と金属屋根材との間には空隙が形成されて、両者は接触
することがないから、ヒートブリッジが生じるのを回避
でき、そして接触による金属屋根材６側の腐食を回避で
きるという利点がある。
ート屋根板を貫通する支持ボルトが母屋のような屋根支
持材に植込まれて立設され、スレート屋根板の上方に空
隙を隔てて配設された金属屋根材が支持ボルトに形成さ
れた載設支持部に載設支持されて葺設されるから、支持
ボルトは古いスレート屋根板を貫通するだけであり、支
持ボルトでスレート屋根板を押さえることがなく、金属
屋根材自体の重量荷重は勿論、金属屋根材への積雪荷重
が古いスレート屋根板に掛かるのを回避でき、葺設時は
勿論、葺設後においてもスレート屋根板を損壊するよう
なことがなく、古いスレート屋根板を損壊しないように
施工する気使いをなくし、葺替え施工を容易におこな
え、かつその葺設状態の維持も長期にわたって安定的に
おこなえるという利点がある。しかも、スレート屋根板
と金属屋根材との間には空隙が形成されて、両者は接触
することがないから、ヒートブリッジが生じるのを回避
でき、そして接触による金属屋根材６側の腐食を回避で
きるという利点がある。
【００１８】また、角波状に折曲げ形成された金属屋根
材の山部間のピッチがスレート屋根板の山部間のピッチ
に略一致するとともに、金属屋根材の山部は偏平に形成
され、この偏平部において支持ボルトに形成した載設支
持部に載設支持されるから、スレート屋根板の波形の形
状に対応して金属屋根材の施工がおこなえながら、金属
屋根材の山部の偏平部を支持ボルトの偏平な載設支持部
に載設支持でき、金属屋根材を支持ボルトにて安定的に
支持することができ、金属屋根材の葺設状態を長期にわ
たって良好に維持できるという利点がある。
材の山部間のピッチがスレート屋根板の山部間のピッチ
に略一致するとともに、金属屋根材の山部は偏平に形成
され、この偏平部において支持ボルトに形成した載設支
持部に載設支持されるから、スレート屋根板の波形の形
状に対応して金属屋根材の施工がおこなえながら、金属
屋根材の山部の偏平部を支持ボルトの偏平な載設支持部
に載設支持でき、金属屋根材を支持ボルトにて安定的に
支持することができ、金属屋根材の葺設状態を長期にわ
たって良好に維持できるという利点がある。
【００１９】また、隣接する金属屋根材はその端部にお
ける重ね合わせ接続片が重ね合わされて接続がなされる
とともに重ね合わされる重ね合わせ接続片に支持ボルト
が貫通し、下位の重ね合わせ接続片が載設支持部に載設
支持されるから、金属屋根材の接続個所においても支持
ボルトの載設支持部において載設支持でき、接続個所に
おいて重ね合わせ接続片間に隙間が生じるのを阻止し、
重ね合わせ接続個所における水密性を大幅に高めること
ができるという利点がある。
ける重ね合わせ接続片が重ね合わされて接続がなされる
とともに重ね合わされる重ね合わせ接続片に支持ボルト
が貫通し、下位の重ね合わせ接続片が載設支持部に載設
支持されるから、金属屋根材の接続個所においても支持
ボルトの載設支持部において載設支持でき、接続個所に
おいて重ね合わせ接続片間に隙間が生じるのを阻止し、
重ね合わせ接続個所における水密性を大幅に高めること
ができるという利点がある。
【図１】本発明の一実施例を示し、（ａ）は金属屋根材
の支持状態の断面図、（ｂ）は金属屋根材の接続個所の
支持状態の断面図である。
の支持状態の断面図、（ｂ）は金属屋根材の接続個所の
支持状態の断面図である。
【図２】同上の全体を示す断面図である。
【図３】同上の金属屋根材の支持作用を示し、（ａ）
（ｂ）は断面図である。
（ｂ）は断面図である。
【図４】同上の支持ボルトを示し、（ａ）は一部断面し
た分解正面図、（ｂ）は平面図である。
た分解正面図、（ｂ）は平面図である。
【図５】同上の支持ボルトのチャック状態を示す断面図
である。
である。
【図６】従来例を示し、（ａ）は断面図、（ｂ）は他の
従来例の断面図である。
従来例の断面図である。
１ スレート屋根板 ２ 支持ボルト ２ａ 載設支持部 ３ 屋根支持材 ６ 金属屋根材 ７ 重ね合わせ接続片
Claims (3)
- 【請求項１】 葺設されたスレート屋根板を貫通する支
持ボルトが母屋のような屋根支持材に植込まれて立設さ
れ、スレート屋根板の上方に空隙を隔てて配設された金
属屋根材が支持ボルトに形成された載設支持部に載設支
持されて葺設されて成ることを特徴とするスレート屋根
の葺替え構造。 - 【請求項２】 角波状に折曲げ形成された金属屋根材の
山部間のピッチがスレート屋根板の山部間のピッチに略
一致するとともに、金属屋根材の山部は偏平に形成さ
れ、この偏平部において支持ボルトに形成した載設支持
部に載設支持されて成ることを特徴とする請求項１記載
のスレート屋根の葺替え構造。 - 【請求項３】 隣接する金属屋根材はその端部における
重ね合わせ接続片が重ね合わされて接続がなされるとと
もに重ね合わされる重ね合わせ接続片に支持ボルトが貫
通し、下位の重ね合わせ接続片が載設支持部に載設支持
されて成ることを特徴とする請求項１記載のスレート屋
根の葺替え構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29032692A JPH06136887A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | スレート屋根の葺替え構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29032692A JPH06136887A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | スレート屋根の葺替え構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06136887A true JPH06136887A (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=17754631
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29032692A Pending JPH06136887A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | スレート屋根の葺替え構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06136887A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106760230A (zh) * | 2016-12-30 | 2017-05-31 | 安徽马钢工程技术集团有限公司 | 一种屋面彩钢瓦结构及其安装方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0420643A (ja) * | 1990-05-15 | 1992-01-24 | Sanko Metal Ind Co Ltd | 補修屋根 |
-
1992
- 1992-10-28 JP JP29032692A patent/JPH06136887A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0420643A (ja) * | 1990-05-15 | 1992-01-24 | Sanko Metal Ind Co Ltd | 補修屋根 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106760230A (zh) * | 2016-12-30 | 2017-05-31 | 安徽马钢工程技术集团有限公司 | 一种屋面彩钢瓦结构及其安装方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980113 |