JP2007154652A - 屋根断熱化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】断熱パネルの固定をより確実に実施できるようにする。
【解決手段】表面に稜部6と谷部とを交互に複数並設されたデッキプレート屋根又は折板屋根又は瓦棒屋根の何れかからなる屋根rの上に、断熱パネルPを載置して、屋根rに対する固定金具1を用いて断熱パネルPを屋根rに固定すると共に、その上方に防水層2を設ける屋根断熱化方法において、断熱パネルPの設置に当たって、予め、固定金具1を屋根rの稜部6に上方に突出する状態に取り付けておき、その上から断熱パネルPを載置すると共に、固定金具1が断熱パネルPの下面から上方へ突き刺さる状態に断熱パネルPを押し下げて設置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、表面に稜部と谷部とを交互に複数並設されたデッキプレート屋根又は折板屋根又は瓦棒屋根の何れかからなる屋根の上に、断熱パネルを載置して、前記屋根に対する固定金具を用いて前記断熱パネルを屋根に固定すると共に、その上方に防水層を設ける屋根断熱化方法に関する。
従来、この種の屋根断熱化方法としては、図11に示すように、前記断熱パネルPを、前記稜部6上に載置状態に配置し、断熱パネルPの上から、稜部6を目指して固定金具30をねじ込み、断熱パネルPを屋根rに固定して、その上から防水シート11等の防水層2を設置する方法を採っていた。
尚、この様な従来技術に関しては、当業者の間で広く知られているものであるが、該当する屋根断熱化方法に関して詳しく言及した特許文献などは見あたらないので、先行技術文献は示していない。
上述した従来の屋根断熱化方法によれば、前記断熱パネルを屋根に固定する際、屋根面の各稜部上にわたって載置された断熱パネルの上から、その下方に隠れた稜部を目指して固定金具をねじ込むことで実施されるから、図11(ロ)に示すように、稜部6に対する固定金具30のねじ込み位置が所定の位置からずれる危険性がある。そして、ねじ込み位置が狂うと、充分な固定強度が得られず、断熱パネルの固定に支障を来す問題がある。特に、稜部の幅寸法が小さい屋根に関してはその危険性が大きい。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、断熱パネルの固定をより確実に実施できる屋根断熱化方法を提供するところにある。
本発明の第1の特徴構成は、表面に稜部と谷部とを交互に複数並設されたデッキプレート屋根又は折板屋根又は瓦棒屋根の何れかからなる屋根の上に、断熱パネルを載置して、前記屋根に対する固定金具を用いて前記断熱パネルを屋根に固定すると共に、その上方に防水層を設ける屋根断熱化方法において、前記断熱パネルの設置に当たって、予め、前記固定金具を前記屋根の稜部に上方に突出する状態に取り付けておき、その上から前記断熱パネルを載置すると共に、前記固定金具が断熱パネルの下面から上方へ突き刺さる状態に前記断熱パネルを押し下げて設置するところにある。
本発明の第1の特徴構成によれば、前記断熱パネルの設置に当たって、予め、前記固定金具を前記屋根の稜部に上方に突出する状態に取り付けておくから、固定金具の位置ずれの無い状態に目で確認して固定作業を進められる。その結果、より精度よく固定金具を屋根面の各稜部に取り付けることができるようになり、所定の固定強度を確保することが可能となる。この作用効果は、稜部幅寸法の大小に拘わらず期待することが可能となり、色々な寸法の屋根に広く適用させることができる。
更には、上述のように固定金具が固定された屋根の上から、前記断熱パネルを載置すると共に、前記固定金具が断熱パネルの下面から上方へ突き刺さる状態に前記断熱パネルを押し下げて設置するから、固定金具が突き刺さった断熱パネル部分の周囲は、固定金具との摩擦力によって上方へ盛り上がる状態に変形することはあっても、下方に凹むことが防止され易く、後工程で実施される防水層上に水溜まりが発生し難い状態に固定することが可能となる。因みに、防水層上に水溜まりが発生すると、防水層の劣化の原因になり易いから、防水層の下地に凹みが生じることは好ましくない。
本発明の第2の特徴構成は、前記屋根の稜部に上方に突出状態に取り付けられた前記固定金具に、取り付けることで上方への突出長さが増加する延長部材を取り付けた状態で前記断熱パネルを押し下げて設置するところにある。
本発明の第2の特徴構成によれば、固定金具の長さが前記断熱パネルの厚み寸法より短く設定されていても、固定金具に取り付けた前記延長部材が断熱パネルを貫通(又はほぼ貫通)する状態となり、設置した断熱パネルの上方から固定金具の位置を一目瞭然に確認することが可能となる。そして、前記延長部材を取り外して断熱パネルの本固定を行えばよく、断熱パネル固定作業等の後工程を効率よく実施することが可能となる。また、固定金具そのものの長さを断熱パネルの厚み寸法より短く設定できるようになることで、断熱パネルの固定箇所の盛り上がりを抑えることができ、その上に設置される防水層の平坦性を向上させることができると共に、断熱化屋根としての意匠性の向上を図ることが可能となる。
本発明の第3の特徴構成は、前記固定金具として、屋根に対して基端部を取り付けるボルト体と、そのボルト体の先端部に取り付けて前記断熱パネルを抑え固定可能な抑え体とを備えて構成したものを使用し、前記ボルト体は、屋根の上方から基端部を屋根に挿入して締結操作可能なワンサイドボルトを使用するところにある。
本発明の第3の特徴構成によれば、本発明の第1〜2の特徴構成による上述の作用効果を叶えることができるのに加えて、屋根の上面からの施工のみで、固定金具取付作業や、断熱パネル固定作業を実施することが可能となり効率よく作業を進めることが可能となる。
そして、屋根断熱化施工に伴って屋根の下方空間への頻繁な立ち入りを行わずに一連の作業を実施することができるから、屋根の下方空間を開放した施工が可能となる。これは、新築においては、屋根の下方空間では、例えば、間仕切り工事や内装工事等の他の作業を、屋根断熱化施工と並行して進めることができる効果があり、既存建物を対象とした改修においては、建物を今まで通り使用しながら、屋根断熱化施工を進めることができる効果がある。
本発明の第4の特徴構成は、屋根への前記断熱パネルの取り付け状態において、前記固定金具周囲の断熱パネル部分を、断熱パネルの厚み方向に圧密させておくところにある。
屋根に取り付けられた断熱パネルには、例えば、風による押圧力や揚圧力等の外力が作用するから、飛ばされないようにするために安定した状態に固定する必要があり、固定金具を使用して屋根に固定されているが、その固定金具周囲の断熱パネル部分には、大きな力が特に集中する危険性がある。
本発明の第4の特徴構成によれば、本発明の第1〜3の特徴構成による上述の作用効果を叶えることができるのに加えて、圧密によって断熱パネルの被固定部分の強度向上を図ることが可能となり、前記固定金具によって、より安定した状態に断熱パネルを固定することが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の屋根断熱化方法の第1実施形態の施工によって断熱化が図られた断熱屋根Rを示している。
当該実施形態においては、断熱屋根Rは、折板屋根で構成された屋根rの上に、断熱パネルPを載置して、前記屋根rに対する固定金具1を用いて前記断熱パネルPを屋根rに固定すると共に、その上方に防水層2を設けて構成されている。
前記屋根rは、図2に示すように、形鋼からなる母屋3に取り付けた台形山型形状のタイトフレーム4上に、それぞれの折板5の両側縁部どうしが重なるように配置し、重ね合わせた稜部6を、前記タイトフレーム4にボルト固定することで一体化が図られている。そして、一枚の折板5は、幅方向の両端部に前記稜部6が位置すると共に、それら稜部6の間には、谷部7が位置する状態に形成されている。
従って、前記屋根rは、表面に稜部6と谷部7とが交互に複数並設された形状に形成されている。
一方、前記稜部6には、上方に突出する状態にボルト体8が取り付けられ、そのボルト体8と、そのボルト体8の先端部に取り付けられた抑え体9とによって前記断熱パネルPが固定されている。
前記ボルト体8は、図3に示すように、所謂「ワンサイドボルト」であり、予め、稜部6に形成しておいた取付用ボルト穴6a内に、下端部を挿入した状態で、専用工具を用いて突出部8aを回転操作すると、下端部に備えてあるクサビ8bによって、座金部8cが拡径し、前記取付用ボルト穴6aの裏面側穴周囲に張り出して当接することで抜け止めを図るように構成されている。また、突出部8aには、ナット部材8dが螺合させてあり、拡径した座金部8cとこのナット部材8dとで、前記折板5の稜部6を挟持している。
また、前記ナット部材8dが螺合されている部分には、合成樹脂製の水密向上カバー10が被せてある。この水密向上カバー10は、外径が円錐形に形成してある。
前記抑え体9は、金属で構成してあり、前記ボルト体8の突出部8aに螺合する雌ネジボルト9Aと、雌ネジボルト9Aの胴部分9Aaが挿通する挿通孔9Baを備えた抑え板9Bとを備えて構成してある。
そして、前記断熱パネルPの固定は、前記ボルト体8の突出部8aが貫通する状態に配置された断熱パネルPの上から、前記抑え板9Bを載置すると共に、挿通孔9Baに雌ネジボルト9Aを挿通させながらボルト体8に螺合させて締め付けることにより、雌ネジボルト9Aの拡径頭部9Abが抑え板9Bの挿通孔9Ba周りを押さえ、その結果、抑え板9Bが、断熱パネルPの上面を前記屋根rの稜部6との間で挟持することができ、安定的な固定を叶えることが可能となる。
また、上述の断熱パネル取付状態のまま、それらの上から防水シート11を被せ、前記抑え板9Bの上面に接着することで、安定した状態に防水層2を形成することができる。
尚、前記断熱パネルPは、合成樹脂製の発泡体で構成されており、前記ボルト体8の突出部8aが貫通する程度の柔らかさを備えている。そして、当該断熱パネルPを屋根r上へ配置する際には、予め、前記ボルト体8は稜部6に設置されているから、それらの上から前記断熱パネルPを載置すると共に、前記突出部8aが断熱パネルPの下面から上方へ突き刺さる状態に前記断熱パネルPを押し下げることで実施できる。
そして、断熱パネルPを押し下げる際には、ボルト体8周囲の断熱パネル部分Paは、円錐形の前記水密向上カバー10が下方から食い込むことで他の部分より厚み方向に圧密され、その結果、その部分の強度が上がり、より安定した状態に固定することが可能となっている。即ち、前記水密向上カバー10は、屋根rの固定金具取付部の水密性の向上を図ることができると共に、断熱パネルPの被固定箇所の強度アップを促進する作用をも備えている(図3(ハ)参照)。
屋根断熱化方法の手順を説明する。尚、当該屋根断熱化方法は、既存の屋根rの断熱改修によって断熱屋根Rを形成することのみならず、新築による断熱屋根Rの形成にも適用することができる。
[1] 形成された屋根rの稜部6の所定位置に取付用ボルト穴6aを形成すると共に、そのボルト穴6aに、ボルト体8を取り付ける(図3(イ)参照)。その際、水密向上カバー10も取り付けておく。
[2] 屋根r上に断熱パネルPを配置して、前記ボルト体8の突出部8aが断熱パネルPの下面から上に突き刺さるように断熱パネルPを押さえる(図3(ロ)参照)。そして、断熱パネルPの下面が稜部6の上面に当接する程度まで下げる。この行為によって、水密向上カバー10がボルト体8周りの断熱パネル部分Paに下から食い込んで、断熱パネル厚み方向に圧密することができ、固定強度を向上させることができる(図3(ハ)参照)。
[3] ボルト体8に抑え体9を螺合させて断熱パネルPを固定する。
[4] 断熱パネルの上から防水シート11を敷設し、前記抑え体9に接着することで防水層2を形成する(図1参照)。抑え体9への防水シート11の接着は、例えば、接着材の塗布によって実施する方法や、予め、抑え体9の上面にホットメルト接着層を設けておき、被せた防水シート11の上方から、磁気誘導加熱によって抑え体9を加熱し、その熱で溶けたホットメルト接着層によって接着する等の方法を採用することができる。
本実施形態の屋根断熱技術によれば、固定金具の位置ずれの無い状態に目で確認して固定作業を進められ、より精度よく固定金具を屋根面の各稜部に取り付けることができる。従って、稜部幅寸法の大小に拘わらず、所定の固定強度をより確実に確保することが可能となる。また、断熱パネルの固定作業をも効率よく実施することが可能となる。
〔第2実施形態〕
図4は、本発明の屋根断熱化方法の第2実施形態の施工によって断熱化が図られた断熱屋根Rを示している。
当該実施形態においては、断熱屋根Rは、折板屋根で構成された屋根rの上に、断熱パネルPを載置して、前記屋根rに対する固定金具1を用いて前記断熱パネルPを屋根rに固定すると共に、その上方に防水層2を設けて構成されている。
前記屋根rは、図5に示すように、丸ハゼ継ぎの折板屋根で構成されており、形鋼からなる母屋3に取り付けた台形山型形状のタイトフレーム4上に、緊定金具17が取り付けられ、その緊定金具17を二枚の折板5のハゼ継ぎ部18に介在させて一体化が図られている。ハゼ継ぎ部18での緊定金具17の一体化は、例えば、緊定金具17を、接続する互いの折板5の両側縁部で挟んだ状態で電動締め機で巻き込んで締めることで実施することができる。そして、前記屋根rは、表面に稜部6と谷部7とが交互に複数並設された形状に形成されており、ハゼ継ぎ部18は、稜部6に位置している。
因みに、当該実施形態のようなハゼ継ぎの折板屋根を対象とした屋根断熱化方法は、従来、図12に示すように、補強用のベースプレート12を稜部6にビス止めしておき、そのベースプレート12上に断熱パネルPを載置し、断熱パネルPの上から、ベースプレート12を目指して固定金具30をねじ込み、断熱パネルPを屋根rに固定して、その上から防水シート11等の防水層2を設置する方法と採っていたが、固定金具30が、屋根rを傷つけ易く、防水性や強度の低下をまねく危険性があった。
これに対して、本実施形態の場合、前記稜部6には、前記ハゼ継ぎ部18に挟持状態に取り付けられたボルト体8が上方に突出する状態に設けられており、そのボルト体8と、そのボルト体8の先端部に取り付けられた抑え体9とによって前記断熱パネルPが固定されている。
前記ボルト体8は、図6に示すように、前記ハゼ継ぎ部18を両側方から挟持することで嵌合する挟持片部19と、前記挟持片部19を挟持操作自在なボルト20aとナット20bからなる挟持ネジ部材20と、下端部が平板形状に形成された所謂『羽子板ボルト21』とを備えて構成されている。そして、羽子板ボルト21は、前記挟持片部19の上面部に、ボルト部21aを下方から挿通させて突出する状態にしてあると共に、下端の平板部21bを、両挟持片部19間に位置させた状態で、前記平板部21bのボルト挿通孔21cに、前記挟持ネジ部材20のボルト20aを挿通させて一体的に固定されている。
前記抑え体9は、金属で構成してあり、前記ボルト体8のボルト部21aに螺合する雌ネジボルト9Aと、雌ネジボルト9Aの胴部分9Aaが挿通する挿通孔9Baを備えた抑え板9Bとを備えて構成してある。
そして、前記断熱パネルPの固定は、前記ボルト体8のボルト部21aが貫通する状態に配置された断熱パネルPの上から、前記抑え板9Bを載置すると共に、挿通孔9Baに雌ネジボルト9Aを挿通させながらボルト体8に螺合させて締め付けることにより、雌ネジボルト9Aの拡径頭部9Abが抑え板9Bの挿通孔9Ba周りを押さえ、その結果、抑え板9Bが、断熱パネルPの上面を前記屋根rの稜部6との間で挟持することができ、安定的な固定を叶えることが可能となる。
また、上述の断熱パネル取付状態のまま、それらの上から防水シート11を被せ、前記抑え板9Bの上面に接着することで、安定した状態に防水層2を形成することができる。
尚、前記断熱パネルPは、合成樹脂製の発泡体で構成されており、前記ボルト体8のボルト部21aが貫通する程度の柔らかさを備えている。そして、当該断熱パネルPを屋根r上へ配置する際には、予め、前記ボルト体8は稜部6のハゼ継ぎ部18に挟持固定されているから、それらの上から前記断熱パネルPを載置すると共に、前記ボルト部21aが断熱パネルPの下面から上方へ突き刺さる状態に前記断熱パネルPを押し下げることで実施できる。
そして、当該実施形態においては、ボルト体8の高さ寸法は、設置した断熱パネルPの上面より下方に位置するように短めに設定してあることから、ボルト体8が断熱パネルPに突き刺さった状態では貫通せず、断熱パネルP上から抑え体9を取り付ける位置を確認できない為、予め、ボルト部21aに図に示すように長めの金属筒(延長部材に相当)22を外嵌させておき、そのまま、断熱パネルPを押し下げる。そして、断熱パネルP上に突出した金属筒22の上端を持って引き抜いた後に、抑え体9、及び、雌ネジボルト9Aを設置する方法で実施できる。因みに、ボルト体8の高さ寸法を短めに設定してあることで、断熱パネルP上へ突出する固定金具1の高さを少なくして、防水層2をより平坦に設置できる。
屋根断熱化方法の手順を説明する。尚、当該屋根断熱化方法は、既存の屋根rの断熱改修によって断熱屋根Rを形成することのみならず、新築による断熱屋根Rの形成にも適用することができる。
[1] 形成された屋根rのハゼ継ぎ部18の所定位置に、前記挟持片部19、挟持ネジ部材20、羽子板ボルト21からなるボルト体8を取り付ける(図6(イ)(ロ)参照)。
[2] 羽子板ボルト21のボルト部21aに金属筒22を外嵌させた状態で(図6(ハ)参照)、屋根r上に断熱パネルPを配置して、前記ボルト体8のボルト部21a及び金属筒22が断熱パネルPの下面から上に突き刺さるように断熱パネルPを押さえる(図6(ニ)参照)。そして、断熱パネルPの下面がハゼ継ぎ部18の上面に当接する程度まで下げる。
[3] 金属筒22を引き抜いた後、ボルト体8に抑え体9を螺合させて断熱パネルPを固定する(図6(ホ)参照)。
[4] 断熱パネルの上から防水シート11を敷設し、前記抑え体9に接着することで防水層2を形成する(図6(ヘ)参照)。抑え体9への防水シート11の接着は、例えば、接着材の塗布によって実施する方法や、予め、抑え体9の上面にホットメルト接着層を設けておき、被せた防水シート11の上方から、磁気誘導加熱によって抑え体9を加熱し、その熱で溶けたホットメルト接着層によって接着する等の方法を採用することができる。
本実施形態の屋根断熱技術によれば、短いボルト体8を使用して屋根表面への出っ張りを少なくできながら、固定金具の位置ずれの無い状態に目で確認して固定作業を進められ、より精度よく固定金具を屋根面の各稜部に取り付けることができる。そして、ハゼ継ぎの折板屋根に対しても、簡単に屋根断熱化工事を実施できると共に、屋根に対して穴を明けずに固定金具を取り付けることができるから、屋根の強度低下を防止できると共に、屋根本体による防水層と、防水シートによる防水層との二重の防水層によって、より確実な防水性能を発揮することが可能となる。また、断熱パネルの固定作業を効率よく実施することも可能となる。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 前記固定金具1は、先の実施形態で説明した形式のものに限るものではなく、変形例の採用も可能である。従って、ワンサイドボルトからなるボルト体8と抑え体9との構成に限るものではなく、通常のボルトとナットを使用したボルト体であってもよい。
また、図7に示すように、折板5の稜部6上に沿う山型形状のベースプレート12にボルト13を一体に立設したものを、折板5にビス止めすることで取り付けるように構成した固定金具であってもよい。
〈2〉 また、断熱化対象の屋根は、は、先の第1実施形態で説明した隣接する折板5の側縁に形成した扁平な稜部6どうしを重ね合う構造の折板屋根や、第2実施形態で説明した丸ハゼ継ぎの折板屋根に限るものではなく、例えば、図8に示すように、角ハゼ継ぎの折板屋根や、図9に示すように、瓦棒屋根や、デッキプレートを並設して構成されたデッキプレート屋根等であってもよく、それらを総称して屋根rと言う。また、丸ハゼ継ぎの折板屋根であっても、ボルト体8の形状の変更は可能で、例えば、図10に示すように、挟持片部19の上面を広めの平面に形成し、その部分に、前記羽子板ボルト21に替えて、ボルト13を溶接等によって一体に設けたものであってもよい。この実施形態の場合、前記挟持片部19が、先の実施形態での水密向上カバーと同様に、断熱パネルの被固定部周りの圧密強化を促進する機能を果たすことが可能となる。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
第1実施形態における断熱屋根の要部を示す断面図 第1実施形態における断熱屋根の形成状況を示す要部分解斜視図 第1実施形態における断熱屋根の形成状況を示す要部断面図 第2実施形態における断熱屋根の要部を示す断面図 第2実施形態における断熱屋根の形成状況を示す要部分解斜視図 第2実施形態における断熱屋根の形成状況を示す要部断面図 別実施形態の固定金具の取付状況を示す断熱屋根要部断面図 別実施形態の固定金具の取付状況を示す断熱屋根要部断面図 別実施形態の固定金具の取付状況を示す断熱屋根要部断面図 別実施形態の固定金具の取付状況を示す断熱屋根要部断面図 従来の断熱屋根の形成状況を示す断面図 従来の断熱屋根の形成状況を示す断面図
符号の説明
1 固定金具
2 防水層
6 稜部
7 谷部
8 ボルト体
9 抑え体
22 延長部材
P 断熱パネル
Pa 断熱パネル部分
r 屋根

Claims (4)

  1. 表面に稜部と谷部とを交互に複数並設されたデッキプレート屋根又は折板屋根又は瓦棒屋根の何れかからなる屋根の上に、断熱パネルを載置して、前記屋根に対する固定金具を用いて前記断熱パネルを屋根に固定すると共に、その上方に防水層を設ける屋根断熱化方法であって、
    前記断熱パネルの設置に当たって、予め、前記固定金具を前記屋根の稜部に上方に突出する状態に取り付けておき、その上から前記断熱パネルを載置すると共に、前記固定金具が断熱パネルの下面から上方へ突き刺さる状態に前記断熱パネルを押し下げて設置する屋根断熱化方法。
  2. 前記屋根の稜部に上方に突出状態に取り付けられた前記固定金具に、取り付けることで上方への突出長さが増加する延長部材を取り付けた状態で前記断熱パネルを押し下げて設置する請求項1に記載の屋根断熱化方法。
  3. 前記固定金具として、屋根に対して基端部を取り付けるボルト体と、そのボルト体の先端部に取り付けて前記断熱パネルを抑え固定可能な抑え体とを備えて構成したものを使用し、前記ボルト体は、屋根の上方から基端部を屋根に挿入して締結操作可能なワンサイドボルトを使用する請求項1又は2に記載の屋根断熱化方法。
  4. 屋根への前記断熱パネルの取り付け状態において、前記固定金具周囲の断熱パネル部分を、断熱パネルの厚み方向に圧密させておく請求項1〜3の何れか一項に記載の屋根断熱化方法。
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