JP2634405B2 - 熱転写記録媒体 - Google Patents
熱転写記録媒体Info
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- JP2634405B2 JP2634405B2 JP61307475A JP30747586A JP2634405B2 JP 2634405 B2 JP2634405 B2 JP 2634405B2 JP 61307475 A JP61307475 A JP 61307475A JP 30747586 A JP30747586 A JP 30747586A JP 2634405 B2 JP2634405 B2 JP 2634405B2
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- Japan
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- wax
- ink
- penetration
- manufactured
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/40—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱転写記録媒体(即ち熱溶融転写インクリ
ボン)に関し、特にバーコード印字用に使用される耐こ
すれ性にすぐれた熱転写記録媒体である。
ボン)に関し、特にバーコード印字用に使用される耐こ
すれ性にすぐれた熱転写記録媒体である。
本発明は、バーコード印字用等に使用される熱転写記
録媒体において、耐熱性基材上に軟質ワックスを主とし
て含有するプライマー層を形成し、その上に針入度が3
以下の熱溶融性インク層を設けることによって、耐こす
れ性及びインク層の基材との密着性を共に改善できるよ
うにしたものである。
録媒体において、耐熱性基材上に軟質ワックスを主とし
て含有するプライマー層を形成し、その上に針入度が3
以下の熱溶融性インク層を設けることによって、耐こす
れ性及びインク層の基材との密着性を共に改善できるよ
うにしたものである。
バーコードは、近年、スーパーやコンビニエンススト
アのPOS(販売時点情報管理)システム、配送出荷の分
類用など、主に流通業、物流業を中心に利用されて来て
いる。一方FA(ファクトリー・オートメーション)やOA
(オフィス・オートメーション)分野においても産業用
パソコン、プロマブル・コントローラーと組み合わせた
システムでも急速に普及しつつあり、最近では電子レン
ジのクッキングプログラムやVTR(ビデオテープレコー
ダ)の番組予約等の民生市場でも使用されつつある。
アのPOS(販売時点情報管理)システム、配送出荷の分
類用など、主に流通業、物流業を中心に利用されて来て
いる。一方FA(ファクトリー・オートメーション)やOA
(オフィス・オートメーション)分野においても産業用
パソコン、プロマブル・コントローラーと組み合わせた
システムでも急速に普及しつつあり、最近では電子レン
ジのクッキングプログラムやVTR(ビデオテープレコー
ダ)の番組予約等の民生市場でも使用されつつある。
バーコードは多量に使用される場合は印刷されるが、
少量多品種、個別管理、即時性、情報修正等が必要の場
合は、その都度端末プリンタによるバーコード情報をプ
リントした方が便利である。
少量多品種、個別管理、即時性、情報修正等が必要の場
合は、その都度端末プリンタによるバーコード情報をプ
リントした方が便利である。
バーコード情報のプリントは従来感熱紙が利用されて
来たが発色濃度が薄く誤読し易いこと、悪い環境条件で
水、油等に触れると変色や退色して解読不能となるなど
問題があった。そこで最近になって濃度が濃くコントラ
ストがはっきりした良質印字が可能で誤読がなく、環境
条件にも強い熱溶融転写インクリボンが利用されるよう
になって来た。しかし、従来の熱溶融転写インクリボン
のインクの印字物は、軟質であったり、被印字物に十分
密着していないと、ライトペンでスキャンさせた時ペン
先で引っかかれてこすれたり、荷物輸送時にこすれて読
めなくなる。また値札等に使用した時は衣類等を汚して
しまうなどの問題が発生していた。こすれ防止の一つの
方法として、特開昭61−79696では、針入度5〜25(25
℃)のワックス56〜90重量%、このワックスと相溶する
樹脂5〜35重量%及び着色材10〜40重量%を混合したイ
ンク層を提案しているが、バーコードのような使用条件
の厳しいものには、こすり汚れの防止は完全ではない。
来たが発色濃度が薄く誤読し易いこと、悪い環境条件で
水、油等に触れると変色や退色して解読不能となるなど
問題があった。そこで最近になって濃度が濃くコントラ
ストがはっきりした良質印字が可能で誤読がなく、環境
条件にも強い熱溶融転写インクリボンが利用されるよう
になって来た。しかし、従来の熱溶融転写インクリボン
のインクの印字物は、軟質であったり、被印字物に十分
密着していないと、ライトペンでスキャンさせた時ペン
先で引っかかれてこすれたり、荷物輸送時にこすれて読
めなくなる。また値札等に使用した時は衣類等を汚して
しまうなどの問題が発生していた。こすれ防止の一つの
方法として、特開昭61−79696では、針入度5〜25(25
℃)のワックス56〜90重量%、このワックスと相溶する
樹脂5〜35重量%及び着色材10〜40重量%を混合したイ
ンク層を提案しているが、バーコードのような使用条件
の厳しいものには、こすり汚れの防止は完全ではない。
従来の熱溶融性インクリボンのインクは低エネルギー
で溶融転写させるため、針入度4以上のパラフィンワッ
クスを主体として軟らかいインクを使用していたので、
印字物の耐こすれ性が悪かった。又、一般に針入度3以
下のインクは硬く、従って基材より剥離し易いため非印
字部にインク転写が起きる。また、熱感度が悪くなるた
め転写不良の起こす等の傾向にあった。
で溶融転写させるため、針入度4以上のパラフィンワッ
クスを主体として軟らかいインクを使用していたので、
印字物の耐こすれ性が悪かった。又、一般に針入度3以
下のインクは硬く、従って基材より剥離し易いため非印
字部にインク転写が起きる。また、熱感度が悪くなるた
め転写不良の起こす等の傾向にあった。
本発明は、上述の点に鑑み、印字物のこすれによる誤
読、再転写による汚染等を解決し、同時にインクと基材
との密着性を良して非印字部へのインク転写等を防止で
きるようにした熱溶融性インクリボン即ち熱転写記録媒
体を提供するものである。
読、再転写による汚染等を解決し、同時にインクと基材
との密着性を良して非印字部へのインク転写等を防止で
きるようにした熱溶融性インクリボン即ち熱転写記録媒
体を提供するものである。
本発明は、耐熱性基板(1)上に軟質ワックスを主と
して含有プライマー層(4)を形成し、その上にJISK−
2235の針入度測定方による室温(25℃)での針入度が3
以下の熱溶融性インク層(3)を設けて熱転写記録媒体
を構成する。
して含有プライマー層(4)を形成し、その上にJISK−
2235の針入度測定方による室温(25℃)での針入度が3
以下の熱溶融性インク層(3)を設けて熱転写記録媒体
を構成する。
耐熱性基材(1)としては、例えばポリエステルフィ
ルム、コンデンサーペーパー等に代表される耐熱性基材
が使用される。
ルム、コンデンサーペーパー等に代表される耐熱性基材
が使用される。
プライマー層(4)はワックス単独もしくはワックス
と樹脂の混合物から成り、基板(1)上にごく薄く(好
ましくは1μ以下)塗布して形成する。このとき、ワッ
クスは、例えば蜜ロウ、木ロウのような軟質ワックスを
主として使用する。尚、軟質ワックスとは針入度が10以
上のものを指す。
と樹脂の混合物から成り、基板(1)上にごく薄く(好
ましくは1μ以下)塗布して形成する。このとき、ワッ
クスは、例えば蜜ロウ、木ロウのような軟質ワックスを
主として使用する。尚、軟質ワックスとは針入度が10以
上のものを指す。
室温(25℃)での針入度が3以下の熱溶融性インク層
(3)を使用した熱転写記録媒体で印字したものは、飛
躍的に耐こすれ性が改善される。針入度3以下の熱溶融
性インク層(3)は硬く、基材(1)より剥離され易い
が、しかし、このインク層(3)と基材(1)間にプラ
イマー層、特に軟質ワックスを主として含有するプライ
マー層(4)が設けられているのでインク層(3)と基
材(1)との密着性がよくなり、インク層(3)の剥離
が防止される。ここで、上記軟質ワックスは針入度が10
以上、好ましくは15以上の上記蜜ロウや木ロウが好まし
い 〔実施例〕 実施例1 カルナバワックス(針入度1未満)とキャンデリラワ
ックス(針入度2)を1対1に混ぜ、針入度2以下のワ
ックスを100%、針入度2以上のワックスを0%とした
下記の組成の混合物を加熱溶解釜に入れ約140℃の温度
で約8時間混合してインクをつくる。
(3)を使用した熱転写記録媒体で印字したものは、飛
躍的に耐こすれ性が改善される。針入度3以下の熱溶融
性インク層(3)は硬く、基材(1)より剥離され易い
が、しかし、このインク層(3)と基材(1)間にプラ
イマー層、特に軟質ワックスを主として含有するプライ
マー層(4)が設けられているのでインク層(3)と基
材(1)との密着性がよくなり、インク層(3)の剥離
が防止される。ここで、上記軟質ワックスは針入度が10
以上、好ましくは15以上の上記蜜ロウや木ロウが好まし
い 〔実施例〕 実施例1 カルナバワックス(針入度1未満)とキャンデリラワ
ックス(針入度2)を1対1に混ぜ、針入度2以下のワ
ックスを100%、針入度2以上のワックスを0%とした
下記の組成の混合物を加熱溶解釜に入れ約140℃の温度
で約8時間混合してインクをつくる。
カルナバワックス(野田ワックス(株)社製) 30重量部 キャンデリラワックス(野田ワックス(株)社製) 30重量部 エチレン酢酸ビニル樹脂HE−10 (住友化学工業(株)社製) 15重量部 カーボンブラックMA−100(三菱化成(株)社製) 25重量部 このインクの針入度は2だった。
耐熱性基材としての東レ(株)社製の3.5μ厚のポリ
エステルフィルム上に、耐熱滑性層となるシリコン樹脂
KS841(信越化学(株)社製)を約0.5μ厚に塗布し、更
に反対のインク塗布面にプライマーとして木ろう(野田
ワックス(株)社製)を約0.5μ厚に塗布した上に該イ
ンクを120〜130℃の温度で溶解しながら約3.5μ厚に塗
布して第1図のインクリボンを得る。尚、第1図におい
て、(1)は耐熱性基材、(2)は耐熱滑性層、(3)
は熱溶融インク層、(4)はプライマー層である。
エステルフィルム上に、耐熱滑性層となるシリコン樹脂
KS841(信越化学(株)社製)を約0.5μ厚に塗布し、更
に反対のインク塗布面にプライマーとして木ろう(野田
ワックス(株)社製)を約0.5μ厚に塗布した上に該イ
ンクを120〜130℃の温度で溶解しながら約3.5μ厚に塗
布して第1図のインクリボンを得る。尚、第1図におい
て、(1)は耐熱性基材、(2)は耐熱滑性層、(3)
は熱溶融インク層、(4)はプライマー層である。
実施例2 針入度2以下のワックス(カルナバワックスとキャン
デリラワックスの場合)64%、針入度2以上のワックス
〔70℃パラフィンワックス(針入度5)〕36%の割合に
混合した下記の組成のインクを実施例1と同様にして作
る。このインクの針入度は2だった。
デリラワックスの場合)64%、針入度2以上のワックス
〔70℃パラフィンワックス(針入度5)〕36%の割合に
混合した下記の組成のインクを実施例1と同様にして作
る。このインクの針入度は2だった。
カルナバワックス(野田ワックス(株)社製) 40重量部 70℃パラフィンワックス(日本精ロウ(株)社製) 30重量部 キャンデリラワックス(野田ワックス(株)社製) 13重量部 エチレン酢酸ビニル樹脂HE−10 (住友化学工業(株)社製) 20重量部 カーボンブラックMA−100(三菱化成(株)社製) 32重量部 実施例1と同様にシリコン樹脂を塗布した3.5μのポ
リエステルフィルムのインク塗布面に、下記の組成のプ
ライマーを乾燥後約0.5μ厚になるように塗布し乾燥す
る。
リエステルフィルムのインク塗布面に、下記の組成のプ
ライマーを乾燥後約0.5μ厚になるように塗布し乾燥す
る。
この上に該インクを120〜130℃の温度で溶解しなが
ら、約3.5μ厚に塗布して第1図のインクリボンを得
る。
ら、約3.5μ厚に塗布して第1図のインクリボンを得
る。
(プライマー組成) 密ろう 7重量部 エチレン酢酸ビニル樹脂RB−11 (住友化学工業(株)社製) 3重量部 トルエン 90重量部 実施例3 カルナバワックス単独即ち針入度2以下のワックスを
100%とした下記の組成のインクを実施例1に同様につ
くる。
100%とした下記の組成のインクを実施例1に同様につ
くる。
カルナバワックス 78重量部 エチレン酢酸ビニル樹脂KE−10 (住友化学工業(株)社性) 7重量部 カーボンラックMA−100(三菱化成(株)社製) 15重量部 このインクの針入度は1だった。
実施例1と同様にシリコン樹脂を塗布した3.5μのポ
リエステルフィルムのインク塗布面に実施例2の組成の
プライマーを乾燥厚約0.5μになるように塗布し乾燥す
る。この上に該インクを同様に130〜140℃で溶解しなが
ら3.5μ厚に塗布し第1図のインクリボンを得る。
リエステルフィルムのインク塗布面に実施例2の組成の
プライマーを乾燥厚約0.5μになるように塗布し乾燥す
る。この上に該インクを同様に130〜140℃で溶解しなが
ら3.5μ厚に塗布し第1図のインクリボンを得る。
比較例1 針入度2以下のワックス20%、針入度2以上のワック
ス80%に比率にした下記の組成のインクを実施例1と同
様にしてつくる。
ス80%に比率にした下記の組成のインクを実施例1と同
様にしてつくる。
このインクの針入度は8だった。
重量部 カルナバワックス(野田ワックス(株)社製) mp68℃パラフィンワックス 14.0 (日本精ロウ(株)社製)針入度15 56.0 エチレン酢酸ビニルRB−11 (住友化学(株)社製) 15.0 カーボンブラックMA−100 (三菱化成(株)社製) 15.0 実施例1と同様に背面にシリコン樹脂を塗布した3.5
μのポリエステルフィルム上に、該インクを実施例1と
同様に木ろう(プライマー層)を介して塗布し、第1図
のインクリボンとする。
μのポリエステルフィルム上に、該インクを実施例1と
同様に木ろう(プライマー層)を介して塗布し、第1図
のインクリボンとする。
比較例2 針入度2以下のワックス50%、針入度2以上のワック
ス50%の比率にした下記の組成のインクを実施例1と同
様にしてつくる。
ス50%の比率にした下記の組成のインクを実施例1と同
様にしてつくる。
このインクの針入度は5だった。
重量部 カルナバワックス(野田ワックス(株)社製) mp68℃パラフィンワックス 35.0 (日本精ロウ(株)社製) 35.0 エチレン酢酸ビニルRB−11 (住友化学(株)社製) 15.0 カーボンブラックMA−100 (三菱化成(株)社製) 15.0 実施例1と同様に背面にシリコン樹脂を塗布した3.5
μのポリエステルフィルム上に該インクを実施例1と同
様に木ろう(プライマー層)を介して塗布し、第1図の
インクリボンを得る。
μのポリエステルフィルム上に該インクを実施例1と同
様に木ろう(プライマー層)を介して塗布し、第1図の
インクリボンを得る。
比較例3 針入度2以下のワックス53%、針入度2以上のワック
ス47%の比率の下記の組成のインクを実施例1と同様に
してつくる。
ス47%の比率の下記の組成のインクを実施例1と同様に
してつくる。
このインクの針入度は3だった。
重量部 カルナバワックス(野田ワックス(株)社製) 40 セレシンワックス (針入度3(株)加藤洋行製) 35 エチレン酢酸ビニル樹脂KE−10 (住友化学(株)社製) 15 カーボンブラックMA−100 (三菱化成(株)社製) 10 実施例1と同様に背面にシリコン樹脂を塗布した3.5
μのポリエステルフィルム上に、該インクを実施例1と
同様に3.5μ厚に塗布し、第2図のインクリボンとす
る。なお、第1図において、(1)は耐熱性基材、
(2)は耐熱滑性層、(3)は熱溶融インク層である。
μのポリエステルフィルム上に、該インクを実施例1と
同様に3.5μ厚に塗布し、第2図のインクリボンとす
る。なお、第1図において、(1)は耐熱性基材、
(2)は耐熱滑性層、(3)は熱溶融インク層である。
実施例1,2,3及び比較例1,2,3について、針入度、
耐こすれ性、染色堅ろう度、バーコード読み取り
性、基材との密着性をそれぞれ測定し、その結果第1
表にまとめる。
耐こすれ性、染色堅ろう度、バーコード読み取り
性、基材との密着性をそれぞれ測定し、その結果第1
表にまとめる。
以上の結果より、針入度2以下のワックスのワックス
全体に占める割合を50%以上にした実施例1,2,3及び比
較例3の耐こすれ性は実用上問題にならないよう改善さ
れることが判った。これらの熱溶融性インク層の針入度
は3以下である。針入度2以下のワックスの比率は50%
である。比較例2の耐こすれ性は改善されていていが、
この熱溶融性インク層の針入度は5であった。
全体に占める割合を50%以上にした実施例1,2,3及び比
較例3の耐こすれ性は実用上問題にならないよう改善さ
れることが判った。これらの熱溶融性インク層の針入度
は3以下である。針入度2以下のワックスの比率は50%
である。比較例2の耐こすれ性は改善されていていが、
この熱溶融性インク層の針入度は5であった。
このことから、針入度2以下のワックスの混合比を50
%以上にするだけでは不充分で得られた熱溶融性インク
層の針入度も合わせて3以下にコントロールすることが
必要である。
%以上にするだけでは不充分で得られた熱溶融性インク
層の針入度も合わせて3以下にコントロールすることが
必要である。
また比較例3からわかるように、熱溶融性インク層の
耐こすれ性が改善されても、針入度2以下のワックスを
50%以上に添加すると該インク層が固くなる基材との密
着性が低下し、プライマー層がないと基材との密着性が
悪くなり実用に適さないこともわかる。
耐こすれ性が改善されても、針入度2以下のワックスを
50%以上に添加すると該インク層が固くなる基材との密
着性が低下し、プライマー層がないと基材との密着性が
悪くなり実用に適さないこともわかる。
次にテスト方法について簡単に説明する。
1)JIS K−2235 針入度測定方法 試料を加熱溶融し、試料容器にとり放冷した後、恒温
室中で25℃に保ち、質量の合計を100gにした規定の針を
試料中に垂直に5秒間進入させる。試料の進入度は、針
の進入した深さを0.1mmまで測定し、これを10倍した数
値で示す。数値が小さいほど硬い。
室中で25℃に保ち、質量の合計を100gにした規定の針を
試料中に垂直に5秒間進入させる。試料の進入度は、針
の進入した深さを0.1mmまで測定し、これを10倍した数
値で示す。数値が小さいほど硬い。
2)耐こすれ性評価法 ボールベアリング方法 ペンの先端にボールベアリングを接着させ、ペン式バ
ーコードリーダを想定した試験ペンを使い、バーコード
を印字した試験紙に垂直に立て荷重1000gを加えて5往
復スライドさせ、試験ペンでこすった所を目視評価す
る。
ーコードリーダを想定した試験ペンを使い、バーコード
を印字した試験紙に垂直に立て荷重1000gを加えて5往
復スライドさせ、試験ペンでこすった所を目視評価す
る。
3)染色堅ろう度試験用摩擦試験機によるクロステスト バーコードを印字した試験紙を学振型摩擦試験機(摩
擦試験機II型)の試験片台に固定した上を800gの荷重を
かけた摩擦子に白綿布を固定した荷重腕を100回水平往
復運動させた白綿布の汚染濃度を測定する。濃度はマク
ベス濃度計を使い、数値は無名数で表す。
擦試験機II型)の試験片台に固定した上を800gの荷重を
かけた摩擦子に白綿布を固定した荷重腕を100回水平往
復運動させた白綿布の汚染濃度を測定する。濃度はマク
ベス濃度計を使い、数値は無名数で表す。
4)バーコードリーダー測定方法(バードコード読み取
り性)(株式会社東研製ペン式バーコードリーダーTBR1
100N使用) 学振型染色堅ろう度試験用摩擦試験機によってクロス
テストを行った後のハードコードを印字した試験紙をペ
ン式バーコードリーダで10回スキャンさせ10回中何回正
常に読み取りができるかで示す。
り性)(株式会社東研製ペン式バーコードリーダーTBR1
100N使用) 学振型染色堅ろう度試験用摩擦試験機によってクロス
テストを行った後のハードコードを印字した試験紙をペ
ン式バーコードリーダで10回スキャンさせ10回中何回正
常に読み取りができるかで示す。
5)基材との密着性 所定の用紙に文字を印字し、印字面に文字以外にイン
ク層が基材から離れて付着しているかどうかを調べる。
ク層が基材から離れて付着しているかどうかを調べる。
本発明の熱転写記録媒体によれば、針入度が3以下の
熱溶融製インク層を使用するため印字物の耐こすれ性が
向上する。また熱溶融性インク層と耐熱性基材間に軟質
ワックスを主として含有するプライマー層が設けられる
ことによって、硬いインク層であるも基材よりインク層
が剥離し難くなる。
熱溶融製インク層を使用するため印字物の耐こすれ性が
向上する。また熱溶融性インク層と耐熱性基材間に軟質
ワックスを主として含有するプライマー層が設けられる
ことによって、硬いインク層であるも基材よりインク層
が剥離し難くなる。
従って、こすれてもバーコード情報がかすれず、誤読
をなくすことができる。環境条件で変色、退色のないバ
ーコード情報が得られる。インク付着による商品の汚染
をなくすことができる。さらに改ざん防止ができる。
をなくすことができる。環境条件で変色、退色のないバ
ーコード情報が得られる。インク付着による商品の汚染
をなくすことができる。さらに改ざん防止ができる。
第1図は本発明に係る熱転写記録媒体の断面図、第2図
は熱転写記録媒体の比較例の断面図である。 (1)は耐熱性基材、(2)は耐熱滑性層、(3)は熱
溶融インク層、(4)はプライマー層である。
は熱転写記録媒体の比較例の断面図である。 (1)は耐熱性基材、(2)は耐熱滑性層、(3)は熱
溶融インク層、(4)はプライマー層である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 雅之 鹿沼市さつき町18番地 ソニーケミカル 株式会社鹿沼工場内 (56)参考文献 特開 昭56−98190(JP,A) 特開 昭60−120092(JP,A) 特開 昭61−78692(JP,A) 特開 昭60−189492(JP,A) 特開 昭59−171691(JP,A) 特開 昭62−37189(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】耐熱性基材上に、軟質ワックスを主として
含有するプライマー層を形成し、その上に針入度が3以
下の熱溶融性インク層を形成してなる熱転写記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61307475A JP2634405B2 (ja) | 1986-12-23 | 1986-12-23 | 熱転写記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61307475A JP2634405B2 (ja) | 1986-12-23 | 1986-12-23 | 熱転写記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63159087A JPS63159087A (ja) | 1988-07-01 |
JP2634405B2 true JP2634405B2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=17969526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61307475A Expired - Lifetime JP2634405B2 (ja) | 1986-12-23 | 1986-12-23 | 熱転写記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2634405B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2571851B2 (ja) * | 1989-06-30 | 1997-01-16 | 東洋インキ製造株式会社 | 感熱転写材 |
JP2579685B2 (ja) * | 1989-06-30 | 1997-02-05 | 東洋インキ製造株式会社 | 感熱転写材 |
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-
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