JP2633807B2 - 抗イデイオタイプ抗体を産生するイモータルリンパ球 - Google Patents

抗イデイオタイプ抗体を産生するイモータルリンパ球

Info

Publication number
JP2633807B2
JP2633807B2 JP6118065A JP11806594A JP2633807B2 JP 2633807 B2 JP2633807 B2 JP 2633807B2 JP 6118065 A JP6118065 A JP 6118065A JP 11806594 A JP11806594 A JP 11806594A JP 2633807 B2 JP2633807 B2 JP 2633807B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antibody
antibodies
idiotype
mab
idiotypic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6118065A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07194390A (ja
Inventor
エレイン・デフレイタス
ドロシー・ハーリン
ヒラリー・コプロフスキー
カルバン・リーガン
タデウツ・ビクター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UISUTAA INST ZA
Original Assignee
UISUTAA INST ZA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=27069155&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2633807(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Priority claimed from US06/549,506 external-priority patent/US4731237A/en
Application filed by UISUTAA INST ZA filed Critical UISUTAA INST ZA
Publication of JPH07194390A publication Critical patent/JPH07194390A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2633807B2 publication Critical patent/JP2633807B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/42Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against immunoglobulins
    • C07K16/4208Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against immunoglobulins against an idiotypic determinant on Ig
    • C07K16/4216Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against immunoglobulins against an idiotypic determinant on Ig against anti-viral Ig
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/42Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against immunoglobulins
    • C07K16/4208Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against immunoglobulins against an idiotypic determinant on Ig
    • C07K16/4241Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against immunoglobulins against an idiotypic determinant on Ig against anti-human or anti-animal Ig
    • C07K16/4258Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against immunoglobulins against an idiotypic determinant on Ig against anti-human or anti-animal Ig against anti-receptor Ig
    • C07K16/4266Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against immunoglobulins against an idiotypic determinant on Ig against anti-human or anti-animal Ig against anti-receptor Ig against anti-tumor receptor Ig
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、抗原、特に腫瘍やウ
イルスに対する免疫学的反応を誘発することに関するも
のである。さらに詳細には、この発明は、このような免
疫学的反応の誘発に対するアンチイデイオタイプ抗体の
使用、並びに、抗体およびこれを産生するセルラインに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】免疫グロブリン(Ig)のH鎖(VH
およびL鎖(VL)の可変領域中のアミノ酸配列は、抗
原結合部位(すなわちパロトープ)中に、特異的な抗原
と上記抗体とを相互作用させるコンホメーシヨンを形成
する。異種の受容体動物に免疫グロブリンを注射する
と、抗ゼノタイプ(種に特異的な)、抗アイソタイプ
(免疫グロブリンのクラスに特異的な)および抗イデイ
オタイプ(抗体の可変領域に特異的な)抗体を作ること
になる。抗イデイオタイプの抗体には2種の機能的クラ
スが存在することができ、その1つはパロトープに作用
するものであり、他の1つはH鎖および/またはL鎖の
フレームワークに作用するもの(フレームワーク決定
基)である。一般的に、ジエーハ、ニユー・イングラン
ド・ジヤーナル・オブ・メデイシン(N. Engl. J. Me
d.)305巻25−28頁(1981年)、ジエーン、
アナレス・デ・イミノロジー(Ann. Immunol.)125
巻C、373−389頁(1974年)参照。
【0003】
【発明の構成】この発明は、腫瘍、特に固形腫瘍のよう
な腫瘍や狂犬病ウイルスのようなウイルスに対する免疫
学的応答を誘発させる方法を提供することを目的とする
ものである。この発明は、上記のような免疫学的応答の
生起に抗イデオタイプ抗体を使用することをも目的とし
ている。さらに他のこの発明の目的は、腫瘍特に固形腫
瘍や狂犬病ウイルスのようなウイルスに対し、免疫学的
応答を誘導するのに有用なモノクローナル抗イデイオタ
イプ抗体および上記抗体のためのイモータル(不死)B
リンパ球源を提供することにある。そして、本発明にお
ける上述および他の目的は、1あるいはそれ以上の後述
の実施態様によって達成される。
【0004】実施態様の1つとして、この発明は、腫瘍
またはウイルスから選択した抗原に対する免疫学的応答
を誘発する方法において、(a)抗イデイオタイプ抗体を
もたらし、上記抗イデイオタイプ抗体によって同定され
るエピトープは抗腫瘍または抗ウイルス抗体のパトロー
プであり、(b)上記抗イデイオタイプ抗体をひとに投与
することにより腫瘍細胞またはウイルス粒子上のエイト
ープを同定する抗(抗イデイオタイプ)抗体の産生を患
者に促すことからなる方法を提供するものである。
【0005】この発明は、ポリクローナル抗イデイオタ
イプ抗体であって、上記抗イデイオタイプ抗体によって
同定されるエピトープが実質的に抗アイソタイプ抗体を
含まない抗腫瘍および抗ウイルス抗体のパロトープであ
るものをも提供するものである。他の実施態様として
は、この発明は、抗イデイオタイプ抗体であって上記抗
イデイオタイプ抗体によって同定されるエピトープが抗
腫瘍および抗ウイルス抗体のパロトープである抗体を産
生するイモータルBリンパ球を提供するものである。こ
の発明はまた、上記イモータルBリンパ球が産生し実質
的に他の抗体を含まないモノクローナル抗体を提供する
ものである。
【0006】適当な腫瘍は、固形消火器系腫瘍のような
固形腫瘍である。適当なウイルスは、インフルエンザ、
単純性ヘルペス、肝炎、および特に狂犬病ウイルスであ
る。この発明にしたがって抗イデイオタイプ抗体を投与
すると、対象、特に哺乳類、さらにひとを刺激して、腫
瘍細胞またはウイルス粒子上のエピトープを同定する抗
(抗イデイオタイプ)抗体を産生させる。
【0007】
【発明の詳細な記載】本発明は、がん療法およびウイル
ス免疫に対して独特な方策を提供する。従来、腫瘍療法
における方策は、腫瘍を破壊しようと意図する患者に対
し抗腫瘍抗体(すなわち、固形腫瘍細胞上のエピトープ
を同定する抗体)を投与することを意味した。従来、抗
ウイルス療法は調製ワクチンによる免疫を意味した。し
かしながら、本出願人は、腫瘍またはウイルス抗原を認
識する抗体に対して抗イデイオタイプな抗体によって、
患者自身の腫瘍あるいはウイルスに対する免疫応答を引
き起こさせうることを発見した。この免疫応答を誘導す
るのは、治療法として有益であり、少なくともウイルス
の場合には、予防法として有益である。
【0008】出願人は、実施に関するいかなる特定の理
論とも結びつくことを望まないが、本発明によって達成
される上記免疫応答は、抗イデイオタイプ抗体分子と患
者の免疫系との間の相互作用のため起こると思われる。
抗イデイオタイプ抗体分子のイデイオタイプ(すなわち
可変)領域は、患者によって抗原と見なされる抗原決定
基(エピトープ)を含む。これは、患者に抗(抗イデイ
オタイプ)抗体の産生を誘発させる。抗(抗イデイオタ
イプ)抗体のセツトの中には、抗イデイオタイプ抗体の
パロトープに対して直接相補的なものがある。抗−イデ
イオタイプ抗体のパロトープは、イデイオタイプ抗体に
よって同定した(すなわち選択的に結合した)腫瘍細胞
またはウイルスのエピトープの「内部の」イメージを現
出させ、したがって、抗(抗イデイオタイプ)抗体は、
腫瘍またはウイルスの抗原にも結合すると考えられる。
実際、本方法は、患者の産生する抗体の一部に腫瘍また
はウイルス抗原と本質的に区別がつかない抗原(抗イデ
イオタイプ抗体のパロタイプ)を出現させることによ
り、腫瘍およびウイルスに対する免疫応答を誘発する。
【0009】意外にも、上記方法は、腫瘍成長を抑制
し、または、ウイルスに対する免疫応答を誘発するため
の効果的方法である。さらに、多くの従来方法に対して
いくつかの長所を持っている。第1に、ほとんどの外来
抗原を患者に投与する必要がない。第2に、患者の抗イ
デイオタイプ応答が、目的とする効果に対して有利であ
り、決定的である。第3に、患者自身の抗体が抗腫瘍ま
たは抗ウイルス抗体であり、したがって、外因性抗腫瘍
抗体を繰り返し投与する必要性が除かれる。他の利点は
当業者に容易に理解される。
【0010】抗体のイデイオタイプは、抗体分子の可変
領域またはイデイオタイプ領域における個々の明白な抗
原決定基によって定義される。これらのイデイオタイプ
抗原決定基の一部は抗体のパロトープ上またはその近接
位にあり、他のものは可変領域のフレームワーク中にあ
る。各々の抗体がそれ自身のイデイオタイプを持つが、
以下、特定の抗体は下記の用語によって示す。「イデイ
オタイプ抗体」または「Id Ab」は、抗腫瘍または
抗ウイルス抗体(すなわち、イデイオタイプ抗体によっ
て同定されるエピトープは腫瘍細胞またはウイルス粒子
上に存在する)を意味する。「抗イデイオタイプ抗体」
または「抗Id Ab」は、イデイオタイプ抗体の可変
領域上のエピトープを同定する抗体を意味する。そのよ
うな抗体の一部は、イデイオタイプ抗体のパロトープで
あるエピトープを同定し、従って、イデイオタイプ抗体
によって同定される腫瘍細胞上のエピトープの「内部」
イメージを現す。「抗(抗イデイオタイプ)抗体」また
は「抗(抗Id)Ab」は、抗イデイオタイプ抗体の可
変領域上のエピトープを同定する抗体である。抗(抗イ
デイオタイプ)抗体の一部は、(i)抗イデイオタイプ抗
体のパロトープおよび(ii)腫瘍細胞上のエピトープに対
応するエピトープを同定する。
【0011】後記のように、この発明の方法は、宿主生
物に抗イデイオタイプ抗体を投与することを企図してい
る。抗イデイオタイプ抗体は生理学上適切な任意の担体
(例えば、滅菌した発熱性物質不含の生理食塩水)中に
入れて宿主に投与し、その製剤は当業界で公知である。
担体の選択は、限定的なものではなく、抗体は、これを
循環系に投入する任意の方法(例えば静脈内、筋肉内ま
たは皮下注射)によって投与することができる。
【0012】宿主生物は、どんな動物でもよいが、最も
一般にはひとであり、ウイルスの場合ねこまたはいぬも
加わる。宿主に投与する大低の抗体の量は、例えば用い
られる個々の抗体および接種される患者によって、広範
囲に変化する。患者の免疫系によって抗(抗イデイオタ
イプ)抗体が産生されるのを刺激するのに十分な量の抗
イデイオタイプ抗体を投与することのみが必要条件であ
る。しかしながら、免疫反応を誘発するにはほんの少量
の抗体しか必要としないので、用いる抗体の総量は極め
て多い必要はない。多くの場合、抗体の投与量は、数マ
イクログラムから数ミリグラム(例えば約50−200
μgから約1−5mg)の範囲内で十分である。適当な投
与量の決定は当業者により容易になしうる。1つの実施
態様として、この発明は、ひとに抗イデイオタイプ抗体
含有製剤を投与して、腫瘍、例えば固形腫瘍(すなわ
ち、白血病のような分散性循環性悪性細胞ではなく、が
ん、肉腫、メラノーマ等によって生ずる悪性細胞の固形
塊)に対する免疫応答を起すことを意図している。好ま
しい実施態様では、腫瘍は胃腸の腫瘍である。
【0013】上記のように抗イデイオタイプ抗体のサブ
クラスは、抗腫瘍抗体のパロトープ(イデイオタイプ抗
体)と選択的に結合(すなわち同定)する。抗イデイオ
タイプ抗体を含む製剤は、抗イデイオタイプ抗体のパロ
トープがウイルス抗原の内部イメージである宿主に投与
することができる。このような抗体は、対応するイデイ
オタイプ抗体のパロトープであるエピトープを認識す
る。腫瘍またはウイルス抗体の内部イメージを現す抗イ
デイオタイプ抗体は、数種の方法のうち任意のものによ
ってイデイオタイプ抗体の可変領域におけるフレームワ
ーク決定基を認識する抗イデイオタイプ抗体と識別する
ことができる。希望する抗イデイオタイプ抗体を同定す
る方法の1つには、腫瘍またはウイルス抗原(または入
手可能であれば、ハプテン)、イデイオタイプ抗体、お
よび抗イデイオタイプ抗体との間の競合結合分析があ
る。もし抗原がイデイオタイプ抗体に対する抗イデイオ
タイプ抗体の結合を妨害するなら、抗イデイオタイプ抗
体で同定されるエピトープは、イデイオタイプ抗体のパ
ロトープと近い関係にある。別の試験方法は、抗イデイ
オタイプ抗体に対する抗血清が抗腫瘍またはウイルス抗
体でもあるかどうかを決定するものである。適当な抗イ
デイオタイプ抗体を同定する上記および他の方法は、当
業者に公知の範囲内にある。宿主に投与する製剤は、フ
レームワーク決定基に対する抗−イデイオタイプ抗体と
共に、イデイオタイプ抗体のパロトープに対するサブク
ラスを包含することができる。製剤が、イデイオタイプ
抗体のパロトープに対するサブクラスを包含することだ
けが必要である。
【0014】用いられた抗イデイオタイプ抗体は、宿主
に対し同種または異種抗体であってよい。しかしなが
ら、ひとにとって好ましい抗体は、抗体分子のC領域に
対する免疫反応が最小であるひと抗体である。しかし、
この発明においては比較的少量の抗イデイオタイプ抗体
しか必要としないので、異種抗体(例えば、マウス、ラ
ツト、やぎ、家兎など)を用いてよい。また、異種抗イ
デイオタイプ抗体に対して重要な反応がない場合には、
このような抗体は製造の容易さおよびコストの点から好
ましい場合がある。さらに、モノクローナル抗イデイオ
タイプ抗体と同様に、ポリクローナル抗イデイオタイプ
抗体を用いることができる。
【0015】ポリクローナル抗イデイオタイプ抗体は、
当業界で知られた従来法によって製造できる。例えば、
ポリクローナル抗Id Abは、動物をモノクローナル
抗腫瘍またはウイルス抗体(例えば、Id Ab)で免
疫することによって産生できる。免疫した動物は、抗I
d Abを産生する。この抗血清中の抗イデイオタイプ
抗体のサブクラスは、抗腫瘍またはウイルス抗体のパロ
トープであるエピトープを同定する。例えば、動物から
採取した抗血清は、(i)抗血清から抗アイソタイプ抗体
を除去するための、モノクローナルId Abとしては
同じアイソタイプであるが、別のイデイオタイプの固定
化抗体、および、(ii)そのサブクラスが腫瘍およびウイ
ルス抗原の内部イメージを現す抗Id Abを除去する
ための、固定化モノクローナルId Abを用いた、系
列吸収によって精製できる。次いで、抗Id Abを結
合モノクローナル抗腫瘍およびウイルス抗体から溶離し
て抗アイソタイプ抗体を実質的に含まない溶液を得る。
この溶液は、Id Abのパロトープを同定する抗Id
Abの存否を分析することができる。
【0016】実質的に他の抗体を含まないモノクローナ
ル抗イデイオタイプ抗体は、イモータルBリンパ球を実
質的に純粋培養した上清から単離される。「イモータル
Bリンパ球」の語は、ハイブリドーマ(体細胞が、正常
および悪性リンパ球と交雑したもの)および、ウイルス
(例えば、エプスタイン・パール・ウイルス)または発
癌性DNAによって形質転換された正常リンパ球のよう
な、数ケ月間(好ましくは無限に)培養物中に維持され
うる比較的安定した連続抗体産生細胞を包含する。抗イ
デイオタイプ抗体を産生する正常Bリンパ球からイモー
タルBリンパ球を産生する技術は当業界で公知である。
「モノクローナル・アンテイボデイーズ」(アール・エ
イチ・ケネツト、テイ・ジエイ・マクリーンおよびケイ
・ビー・ビートル編,1980年);エム・シユライヤ
ーら著、「ハイブリドーマ・テクニツク」(コールド・
スプリング・ハーバー・ラボラトリー,1980年);
「モノクローナル・アンテイボデーズ・アンド・テイー
セル・ハイブリドーマズ(ジー・ジエイ・ハーマーリン
グ、ユー・ハーマーリングおよびジエイ・エフ・キーネ
イ,1981年);ユズバーら著、プロシーデイング・
オブ・ナシヨナル・アカデミー・オブ・サイエンス(ア
メリカ、1982年)79巻6651−6655頁;ジ
ヨナら著、「ハイブリ−ドーマ」(1983年)2巻1
24頁;「モノクローナル・アンテイボデイズ・アンド
・フアンクシヨナル・セル・ラインズ」(アール・エツ
チ・ケネツト、ケー・ビー・ビートルおよびテイ・ジエ
イ・マツキーン編,1983年);コズバーら著、「イ
ムノロジー・ツデイ」(1983年)4巻72−79頁
を参照。
【0017】抗Id Abを産生し、イモータルBリン
パ球の産生に適している正常Bリンパ球は、当業界で公
知な方法の変法で提供される。例えば、ラツトまたはマ
ウスのような動物をモノクローナル抗腫瘍または抗ウイ
ルス抗体で免疫し、抗IdAbを産生するBリンパ球を
動物の脾臓から採取することができる。抗Id Abを
産生するひとBリンパ球は、モノクローナル抗腫瘍また
はウイルス抗体を用いて患者を免疫することによって得
られる。患者から末梢血リンパ球を採取し、モノクロー
ナル抗腫瘍またはウイルス抗体によって培養物を刺激し
て抗−IdAbを産生するBリンパ球のインビトロでの
生育を誘導する。デフレイテスら著、プロシーデイング
・オブ・ナシヨナル・アカデミー・オブ・サイエンス
(アメリカ,1982年)79巻,6646−6650
頁参照。従って、抗Id Abを産生する、動物または
ひとのBリンパ球は、当業界で公知の方法により採取し
固定することができる。もちろん、腫瘍細胞またはウイ
ルス抗原の内部イメージを現出する抗Id Abを産生
するこれらのリンパ球は、イデイオタイプ領域上のフレ
ームワーク決定基に対する抗Id Abを産生するBリ
ンパ球と区別されることが必要である。
【0018】腫瘍に適用するこの発明の方法はまた、ア
メリカ特許第4108983号に記述されるウイルス性
腫瘍細胞破壊ワクチンの様な、腫瘍に対する免疫反応を
誘発する他の方法と共に実施することができる。ウイル
スに関しては、ウイルスの場合、所望により、宿主哺乳
類でおこる免疫応答は上述と同様に抗Id Abを投与
することに加えて公知のウイルスワクチンで免疫するこ
とによっていっそうさかんになる。抗(抗Id Ab)
の産生が抗Id Abを投与することによって宿主哺乳
類に誘発された後(例えば投与後約2週間)、宿主に当
業界で公知の従来技術を用いてウイルス・ワクチンの1
回接種を行う(例えば、HDC狂犬病ワクチンのような
不活性化ウイルスワクチン)。プロツキンら著、アメリ
カン・ジヤーナル・オブ・エピデミオロジー(1976
年)103巻,75−80頁;ウイクターら著、ラビー
ズ・ワクシン・フオー・ヒユーマン・ユース,40号3
−9頁(1978年)参照。投与におけるワクチンの型
および実験方法はこの分野の技術で公知である。次に示
す例は、本発明の説明であり、発明の範囲を限定するも
のではない。
【0019】実施例1 腫瘍抗体 (モノクローナルイデイオタイプ抗体)次に示す実験で
は、ひと消化器系癌細胞と結合するマウス・モノクロー
ナル抗体17−1A、C42032およびC41472を
使用した。これらは、ハーリンら著、プロシーデイング
・オブ・ナシヨナル・アカデミー・オブ・サイエンス
(アメリカ、1979年)76巻1438−1442頁
およびコプロフスキー著、モノクローナル・アンテイボ
デイ・イン・キヤンサーの中で「生体内でのモノクロー
ナル抗体」として;プロシーデイング・オブ・ザ・フオ
ース・アーマンド・ハーマー・キヤンサー・シンポジウ
ム(ビー・ボス、アール・ラングマン、アイ・トロウブ
リツジおよびダルベツコ編、1983年)に記述されて
いる。モノクローナル抗体(MAb)、C42032は
Mr180、160、50および40Kの結腸直腸癌腫
(CRC)結合抗体に対する特異性を有している。MA
b C41472(IgG2a)は、CRC結合抗原Mr5
0Kに対する特異性を有している。肝炎ウイルスに対す
るMAb A5C3も用いられるが、これについてはバ
ンズら著、プロシーデイング・オブ・ナシヨナル・アカ
デミー・オブ・サイエンス(アメリカ、1981年)7
8巻、1214−1218頁で記述されている。MAb
17−1A(IgG2A、κL鎖)およびC42032
(IgG2a、κL鎖)は、アイら著、イムノケミストリ
ー(1978年)15巻、429−436頁で記述され
ているようにプロテインA・セフアロース・カラム(フ
アルマシア、ピスカトアウエイ、ニユージヤージー)で
アフイニテイークロマトグラフイーにかけることによっ
て、ハイブリドーマ担持マウスから得た腹水から精製さ
れる。
【0020】(患者)患者は全て転移性で再発性の結腸
直腸腺癌を持っていて、シアーズら著、ランセツト(1
982年)762−765頁で発表されている方法を用
いて、Balb/Cマウスの腹水から濃縮したMAb
17−1Aの精製された発熱性物質不含の滅菌製品を1
回の投与で全身的に注射した。Mab17−1A 19
2mg以下を注入した9患者のうち7患者は抗マウスグロ
ブリン抗体を発生した。モノクローナル抗体200−1
000mgを受けた20患者のうち、3患者が抗マウスグ
ロブリン抗体を発生した。抗マウスグロブリン分子を発
生した最初のグループの3患者(患者番号07、08お
よび09)の血清および2番目のグループの2患者(番
号14および23)の血清を、抗イデイオタイプ抗体を
単離するために選択または処理した。患者番号07、0
8および23から抗イデイオタイプ抗体を単離するため
に用いた血清は、3患者すべてが高濃度の抗マウスグロ
ブリン抗体を示した時に得られた。患者番号08は、最
初の注射の後20ケ月目にモノクローナル抗体130mg
の2回目の注射を受け2回目の注射の後得られた血清を
抗イデイオタイプ抗体の存否を調べるスクリーニングテ
ストに用いた。
【0021】(ポリクローナル抗−イデイオタイプ抗体
の製造)精製したMAb 17−1A 300μgをフロ
イント混合アジユバントで乳化したものを、ニユージラ
ンド白うさぎの多部位に皮下注射し、30日後モノクロ
ーナル抗体100μgを筋肉注射で増強した。二度目の
反応の10日後血清を採取した。抗血清を固定化MAb
42032およびMAb 17−1Aで吸収させた。
精製モノクローナル抗体(各々30mg)を、アフイ・ゲ
ル10〔バイオ−ラツド・ラボラトリーズ、リツチモン
ド、カリフオルニア(Bio-Rad Laboratories, Richmon
d, CA)〕2mlと結合させた。ついで、抗血清を、抗ア
イソタイプおよび抗イデイオタイプ抗体をそれぞれ取り
除くために免疫吸着剤MAb C42032およびMA
b 17−1Aに連続吸収させた。吸収した抗体を、
0.1Mグリシン緩衝液(pH2.8)で溶出し、直ちに
燐酸緩衝液で中和し、燐酸緩衝生理食塩水で透析し、蛋
白質を280nm(E-280 1%=14)の吸光度で定量し
た。
【0022】MAb 17−1Aを1回注射した後患者
から得られた抗血清も、上で述べたと同様にして精製し
た。それぞれMAb 17−1Aを750mgを投与した
患者番号23およびMAb 17−1Aを133および
125mg投与した患者番号08およびNo.07由来の血
清は、抗体を最初に注射した後、種々の時期に採取し
た。ラジオイムノアツセイ法によって抗ムリンIgG抗
体を含有していることが分かった試料を、それぞれ上述
と同様に抗アイソタイプおよび抗イデイオタイプ抗体を
除去するために、免疫吸着剤MAb C42032およ
びMAb 17−1Aで十分に吸収させた。血清から分
離した抗イデイオタイプ抗体は、125Iでラベルした抗
ひとF(ab′)2フラグメントに結合することにより免疫
グロブリンであることを示した。血清試料から得た抗イ
デイオタイプ蛋白の収量はそれぞれ異なって、No.08
より13μg/ml、No.07より8.9μg/ml、および
No.23より43μg/mlであった。最も高い水準の抗
マウス免疫グロブリン抗体を示した血清No.23から最
も多くの量が得られた。
【0023】(抗イデイオタイプ抗体の存否を調べるた
めの血清スクリーニング法)血清試料について抗イデイ
オタイプ抗体の存否を調べるために、競合分析を、125
IでラベルしたMAb 17−1Aと予備インキュベー
トした4種のひと血清と家兎抗イデイオタイプ抗体を用
いて行った。4分の1インチ(6.35mm)粒径のポリ
スチレン・ビーズ〔プレシジヨン・プラステツク・ボー
ル・コーポレイシヨン、シカゴ、イリノイ(Precision
Plastic Ball Co., Chicago, IL)〕を95%エタノー
ルで3回洗浄した。風乾したビーズを、0.02Mテト
ラほう酸ナトリウム(pH8.2)で希釈した家兎または
ひとの抗イデイオタイプ抗体と共にインキュベートし
た。緩やかに振とうしながら4℃で一夜培養した後、ビ
ーズを燐酸緩衝生理食塩水で3回洗浄し、2%うし血清
アルブミンおよび0.04%NaN3を含有する燐酸緩衝
生理食塩水を用いて、室温で少なくとも3時間インキュ
ベートした。ついで、ビーズをひと抗イデイオタイプ抗
体源と予備インキュベートしたイデイオタイプの基準と
して125IでラベルしたMAb 17−1Aに露した。
すなわち、ひと血清をCa2+およびMg2+を含まない燐酸
緩衝生理食塩水で25%の濃度に希釈し、2%うし血清
アルブミンおよび0.04%NaN3を補った。さらに一
夜培養を続けた後、ビーズを洗浄し、ガンマー線測定器
で結合放射能を測定した。
【0024】モノクローナル抗体(番号23、09また
は14)1回注射後に得られた血清中3つは、モノクロ
ーナル抗体注射前より高いMAb 17−1Aに対する
結合阻害を示した。患者番号14のモノクローナル抗体
注射後血清が得た結合阻害値は、他の2種の血清に比べ
て低いが、同じ患者の血清が示すモノクローナル抗体投
与前の値よりも高かった。モノクローナル抗体を2回目
に注射して7日後の患者番号08から得た血清の阻害値
は、既に高かった。
【0025】(抗イデイオタイプ検出の競合分析)モノ
クローナル抗体C42032、C41472およびA5C
3に対してと同様にMAb 17−1Aに対して、分離
した抗イデイオタイプ抗体の結合を測定するために上述
と同様な方法で競合分析を行った。結果は、3種の血清
(番号08、07および23)由来の抗イデイオタイプ
抗体のMAb 17−1Aに対する結合性は、他の3種
のモノクローナル抗体に対するより顕著に高いことを示
し、他の2種のモノクローナル抗体(C42032およ
びC41472)も、結腸直腸の癌腫細胞上の抗原部位
を検出した。しかし、これらの部位はNAb 17−1
A認識部位と異なっていた。MAb 17−1Aにさら
す前に3人の患者すべての血清から分離した免疫グロブ
リンを約2.5μg/mlに濃縮し、ポリスチレン・ビーズ
に結合した。しかしながら、上記製品は試験したどのモ
ノクローナル抗体とも結合せず、処理前の血清中に抗イ
デイオタイプ抗体が存在しないことを示した。
【0026】(ひと抗イデイオタイプ抗体同志の交叉反
応性 ひと抗イデイオタイプ抗体同志の交叉反応があるか否か
を決定するために競合分析を行った。競合分析の結果
は、下に示すように、患者番号07および23の抗イデ
イオタイプ血清間で顕著な交叉反応を示し、患者番号0
8および23の抗イデイオタイプ抗体間の交叉反応は少
し弱い(しかし、それでも重要である)。同様の交叉反
応が、患者番号08から得たモノクローナル抗体処理前
血清と患者番号07の抗イデイオタイプ血清との間に見
られた(結果は示さない)。上述の結果は、他の患者が
産生した抗イデイオタイプ抗体が、同じ抗原部位に向け
られることを示している。
【0027】
【表1】 1回目の抗体 2回目の抗体の血清 結合cmp MAb 17−1A結合阻害% なし 4297 抗−Id 23 07 前 4595 0 後 1231 71 08 前 4097 5 後 2585 40
【0028】(抗イデイオタイプ抗体によって検出され
たエピトープ)MAb 17−1Aに対するひと抗イデ
イオタイプ抗体の結合のパプテン阻害は、抗イデイオタ
イプ抗体がイデイオタイプ抗体のパロトープに対するも
のであることを示すために行った。結腸直腸の癌から得
た細胞株、SW 1222の3MKCl抽出物を、ハーリ
ンら著、〔ジヤーナル・オブ・クリニカル・イムノロジ
ー(J. Clin. Immunol.)2巻135−140頁〕で述
べられているのと同様に調製した。この製剤はMAb
17−1Aに結合し、この材料が可溶性の抗原を含有す
ることを示した。125IでラベルしたMAb 17−1
AをCRC細胞抽出物およびMAb 17−1Aに結合
しないメラノーマの3M KCl抽出物とインキュベー
トした。それから、抗体抗原混合物を、患者番号23か
ら得た抗イデイオタイプ抗体で被覆したビーズに加え、
その結合を放射性同位元素で標識したモノクローナル抗
体のみの結合と比較した。これらの実験は、少量の競合
ハプテンによる結合の変化を検出するために、非飽和量
のよう化モノクローナルを用いて行った。対照として、
よう化MAb 17−1AをMAb 17−1Aとは結
合しないことが知られているメラノーマ由来の抽出物と
混合した。濃度0.1または0.5mg/mlのCRC細胞抽
出物は、それぞれ39%および68%で、患者番号23
由来の抗イデイオタイプ抗体がよう化MAb 17−1
Aと結合するのを阻害することが分かった。メラノーマ
由来の抽出物は、0.5mg/ml以下の濃度では、顕著に
はモノクローナル抗体結合に効果を表さない この結合反応のハプテン阻害は、抗イデイオタイプ抗体
上のCRCエピトープの「内部イメージ」の現出を示
す。このことは、CRC細胞抽出物が抗イデイオタイプ
抗体と結合しないが、予想したようにMAb 17−1
Aに結合することによっても確認された。
【0029】(ひとBリンパ球による抗イデイオタイプ
および抗(抗イデイオタイプ)抗体の産生)MAb 1
7−1Aを注射後、各々12および6か月目の患者番号
08および23から軟膜細胞を得た。デフレイタスら
著、プロシーデイング・オブ・ナシヨナル・アカデミー
・オブ・サイエンス(アメリカ、1982年)79巻6
646−6650頁に述べられているように17−1A
の10ng/ml F(ab′)2フラグメントで細胞を刺激し
た。続く7日間、細胞の一定量を2−アミノエチルイソ
ウロニウムブロミドで処理したひつじ赤血球でロゼツト
化することによってTおよびB細胞ポピユレーシヨンに
分離した。〔ペロリーノら著、クリニカル・イムノロジ
ー・アンド・イムノパスオロジー(1975年)3巻3
24−333頁を参照。〕どちらの細胞ポピユレーシヨ
ンも17−1AのF(ab′)2フラグメントまたは抗−イ
ンフルエンザ・モノクローナル抗体およびやぎ抗マウス
Ig−FITCで着色された。ついで細胞ポピユレーシ
ヨンをシトフルオログラフで分析した。さらに、同一患
者由来の末梢血単核細胞を17−1AのF(ab′)2フラ
グメントまたは抗インフルエンザ・モノクローナル抗体
でデフレイタスら著(上述の文献)に述べられている特
異的ひとIgを産生修飾ミツシエル−ダツトン培養基中
で9日間刺激した。これらの培養物から得た上清を特異
的ひとIgGに対する固相酵素結合免疫吸収分析で分析
した。〔ケイ・ピー・エル・ラボラトリーズ、ゲテルス
ブルグ、エム・デイ(KPL Laboratories, Gaithersbur
g, MD)〕
【0030】患者番号08の17−1A F(ab′)2
初めに結合するリンパ球の比率は1.2%であり患者番
号23のリンパ球は0.2%であった。MAb 17−
1Aとインキユベートした7日間で17−1AのF(a
b′)2と特異的に結合する患者番号23のリンパ球の比
率は、0.2%から13%に増加した。17−1Aと結
合する細胞すべては、B細胞ポピユレーシヨン中に存在
した。さらに9日後、ひと抗−MAb 17−1A I
gGが検出された。同条件下で抗インフルエンザ・モノ
クローナル抗体を用いて同じ患者由来のリンパ球をイン
キユベートしてもMAb 17−1Aまたは抗インフル
エンザ・モノクローナル抗体に対する検出可能なひとI
gを全く産生しなかった。別の実験で、抗(抗イデイオ
タイプ)抗体を産出するためにひとBリンパ球を刺激し
た。Bリンパ球を集め、イデイオタイプ抗体ではなく自
家性抗イデイオタイプ抗体で刺激した点を除いて、上述
の方法を用いてインビトロで刺激した。刺激したBリン
パ球によって抗(抗イデイオタイプ)抗体を産生し、こ
れらの抗(抗Id)AbはCRC細胞抽出物および全細
胞上にあるエピトープを同定することが示された。こう
して、ひと免疫系は抗イデイオタイプ抗体で刺激するの
に応答して抗腫瘍抗体を産出する。
【0031】(抗イデイオタイプ抗体を産生するイモー
タルBリンパ球)モノクローナル抗体を分泌するイモー
タルBリンパ球を産生する多くの方法は既知技術であ
る。コズバーら著、〔イムノロジー・ツデイ(Immunolo
gy Today)4巻72−79頁〕を参照。したがって、上
述のように末梢血リンパ球から得た抗(抗イデイオタイ
プ)抗体を分泌するひとBリンパ球は、既知技術の1つ
によりイモータル化することができる。容易に使用でき
る方法の1つは、EBウイルス(EBV)を用いてイモ
ータル化することである。この方法によると、上述の正
常リンパ球をインビトロでEBVに感染させ、イモータ
ル細胞株が、例えば栄養層上で限界希釈することによっ
て確立される。コジバーら著、〔上述の文献(1983
年)〕を参照、およびその中で引用された参照文51−
60頁を参照。
【0032】別の方策としては、ひとプラズマサイトー
マまたはリンポブラストイド融合パートナーと、上述の
抗−Id Ab分泌リンパ球またはEBV形質転換リン
パ球のどちらかを融合するものがある。例えば、抗−I
d Abを分泌するEBV−形質転換Bリンパ球は、ひ
とリンポブラストイドセルラインKR−4などと結合で
きる。ついで目的とするハイブリドーマが親の細胞を除
外するウアバイン含有ハイポキサンチン−アミノプテリ
ン−チミジン培地中で選択される。ハイブリドーマの特
異的抗体産生を試験する。そして陽性ハイブリドーマを
免疫抑制した哺乳動物(例えば、ヌード・マウス)の腹
腔または大量の培地中でクローン化、再クローン化およ
び増殖する。コツバーら著、プロシーデイング・オブ・
ナシヨナル・アカデミー・オブ・サイエンス(1982
年)79巻6651−6655頁を参照。
【0033】実施例2ウイルス抗体 (抗イデイオタイプ抗体の製造)狂犬病ウイルスグリコ
プロテイン(G)のエピトープを再構成するために種々
のモノクローナル抗体(mAb)に対応して作られた抗イ
デイオタイプ抗体(抗−Id Ab)の能力を研究し
た。このGは、ウイルス中和抗体(VNA)を誘発する
ことを含めて、多数の狂犬病ウイルスの重要な生物学的
特性に応答する。Gのどの部分が上記の機能に応答する
かということについては現在では正確には知られていな
い。ラーフンら、ジャーナル・オブ・ゼネラル・バイラ
ロジー(1983年)64巻843−851頁は、タイ
プ特異性VNAに対し少なくとも3つの主な抗原部位の
存在を示唆する、狂犬病ウイルスGのチャレンジ・ウイ
ルス・スタンダード(CVS)株に対する機能性エピト
ープマットを記載している。
【0034】機能的エピトープマツトにより定義される
狂犬病ウイルス上の結合部位およびアイソタイプ(プロ
テインA・セフアロース・クロマトグラフィーによって
精製可能)に基づいて大パネルのハイブリドーマの中か
ら5つの抗GmAbを選び出した。抗狂犬病ウイルスGm
Abの509−6、101−1、507−1および71
9−3はすでに記載されている。ラーフンら著;〔上述
の文献〕、およびウイクターら著〔ジャーナル・オブ・
エクスペリメンタル・メディシン(1980年)152
巻:99−112頁参照。狂犬病ウイルスの感染を強力
に中和するこれらのmAbは、以下に示す性質を有してい
る。:509−6(エピトープマップ部位I;IgG2
a)、101−1(エピトープマツプ部位IIb;IgG2
a)。
【0035】507−1(エピトープマップ部位IIIb;
IgG1)および719−3(エピトープマツプ部位II
c;IgG2a)抗GmAb 1104−2(IgG1)はP
3×63Ag8マウスミエローマ細胞の変異株653と
狂犬病ウイルスで免疫したBALB/cマウス由来の脾
臓細胞を付加的に融合して得られた。ウイクターら著;
〔プロシーディング・オブ・ナショナル・アカデミー・
オブ・サイエンス(アメリカ、1978年)75巻39
38−3942頁によるカーネイら著;〔ジャーナル・
オブ・イムノロジー(1979年)123巻:1548
−1550頁〕。抗G分泌ハイブリドーマ細胞を選択
し、限界希釈およびウイクターら著;(上述の文献)
(1978年)にすでに記述されている様に調製した腹
水でクローン化する。1104−2 mAbはERAウ
イルスと非常によい結合性を示すが中和性に乏しいので
選ばれた。抗狂犬病ウイルスのヌクレオカプシド mA
b 515−3(IgG2a)および389−1(Ig
G1)を、同様の技術でケルブのウイルスで免疫したB
AL B/cマウスから分離した。用いた狂犬病ウイル
スのERAまたはCVS株のストックは標準方法により
BHK−21中で増殖させた。ウイクターら著、ラボラ
トリー・テクノロジー・イン・ラビーズ101−123
頁(エム・キヤプラン・アンド・エイチ・コプロスキー
(第3版編集、1973年)を参照。狂犬病抗原変異株
であるERA RV194−2およびRV509−6は
それぞれ抗−GmAb194−2および509−6によ
る中和に耐性であるウイルスを表すものとして報告され
ている。デイーツスコルドら著、プロシーデイング・オ
ブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス(アメ
リカ、1983年)80巻70−74頁を参照。狂犬病
グリコプロテイン(Gs)は、デイーツスコルドらがバ
イオロジー(1983年)124巻330−337頁に
記載しているように免疫吸収クロマトグラフィーを用い
てウイルス粒子涸渇培地から精製した。
【0036】抗GmAbは全て腹水から精製した。アイ
ソタイプIgG2aの抗体はブリトン−ロビンソン緩衝
液(pH.8.0)で約30分の1に希釈した。ゲルハー
ドら著、モノクローナル・アンテイボデイ317−33
3頁、(アール.ケネツト・テイ.マツキーン・アンド
・ケイ.ベツチトル編(1980年)を参照。BRB中
のmAbはナエイルジン0.45μ濾紙を通し、プロテ
インAをセフアロース4B吸着カラム〔フアルマシア・
ピスカトアウエイ,ニユージヤージー(Pharmacia,Pis
cataway,N.J.)にかけた。抗体をpH3.0でBRBに
溶出する前にBRB(pH8.0)30mlでカラムを洗
浄した。最初にアイソタイプIgG1の抗GmAbを最
終濃度18%(重量比)になるまで硫酸で沈殿させた。
Ig分画を溶解し、BRB(pH8.0)で透析し、前
と同様にプロテインAセフアロース・カラムに通した。
カラムから溶出したIgを、抗原としてERAウイルス
を使うラジオイムノアツセイ(RIA)によって検出し
た。デイツスコールドら著〔ジヤーナル・オブ・バイラ
ロジー(1982年)44巻595−602頁〕を参
照。抗体を燐酸緩衝生理食塩水(PBS),(pH7.
4)で真空透析して濃縮した。蛋白濃縮物は基準として
うし血清アルブミンを用いて定量した。ブラムホールら
著、アナリテイカル・バイオケミストリ(1969年)
31巻146−148頁参照。
【0037】抗Id Abは、スタウトら著、ジヤーナ
ル・オブ・エクスペリメンタル・メデイシン(1983
年)157巻687−704頁で述べられている様に調
製した。簡単に言えば、雌ニユージーランド白兎を、フ
ロイントの完全アジユバンド(FCA)で乳化させたプ
ロテインAセフアロース精製mAb 300μgで、乳
房鎖にそって多数の部位に皮下注射した。PBS中の抗
体100μgで2回の追加抗原を7および30日筋肉内
投与し、血清はその10日後採取した。抗アイソタイプ
Abを除去するためにmAb 515−3(IgG2
a)または389−1(IgG1)のいずれかと結合さ
せたセフアロース4Bカラムにかけて、各々の抗イデイ
オタイプ抗血清をイデイオタイプ領域に対して特異的に
させた。上記カラムから得た溶出物はイデイオタイプ決
定基に対し反応性のある抗体を含有していた。一定領域
に対する抗体を、0.1Mジエチルアミン(pH11.
5)でmAb 515−3および389−1免疫吸収カ
ラムから溶出した。各々の抗IdAb由来のIgGを上
述と同じ様にプロテインAセフアロース・クロマトグラ
フィーによって分離した。カラム流出液の非イデイオタ
イプ決定基に対する反応性は無視できるものであった。
【0038】(抗イデイオタイプ抗体の確認)上で調製
した抗IdAbの特異性および種々の抗GmAbの中で
のイデイオタイプ交叉反応の存在は、RIAで各抗Id
Ab製品について測定した。固相RIAを固定MAbに
対する抗IdAbの結合を測定するために使用した。個
々のmAbを次に示すように炭酸塩−炭酸水素塩緩衝液
(pH8.9)中で腹水濃度に応じて希釈した。509
−6(1:3000),101−1(1:6000),
719−3(1:6000),507−1(1:600
0),1104−2(1:16000)。ついで、各2
5μlずつポリビニル微量滴定平板(ダイナテク・ラボ
ラトリーズ製)のウェルに加えた。これらの抗体は37
℃で一夜インキュベートしウェルに乾かした。ウェル上
の遊離結合部位は少なくとも1時間0.08%アジ化ナ
トリウムを添加した燐酸緩衝生理食塩水(PBSN)中
で10%無ガンマ・うま血清(ギブコ・ラボラトリーズ
製)でブロックした。抗IdAbの希釈液25μlを加
え、室温で1時間後プレートを充分洗浄した。結合した
抗IdAbは、よう素化法で標識した125Iやぎ抗家兎
IgG(カツペル・ラボラトリーズ製)を25μg(3
0000カウント/分)加えることによって検出し、室
温でさらに1時間インキュベートした。Markwellら著、
〔バイオケミストリー(Biochemistry、1978)17
巻:4800−4817頁参照。抗IdAb希釈液また
は放射能標識したプローベの全てをPBSN中に10%
無ガンマ・うま血清で作った。非結合プローベがなくな
るまでプレートを洗い、それぞれのウェルに結合した放
射能をガンマ線カウンターで測定した。
【0039】同種および異種mAbで各々の抗IdAb
製品を滴定した結果各抗IdAbが同種IdmAbに対
して特異的であることがわかった。
【0040】(イデイオタイプ抗体のパロトープに対す
る抗イデイオタイプ抗体の定量)競合RIA法を、Id
Abおよび抗IdAb間の相互作用に対する狂犬病ウイ
ルスGの阻害能を試験するために考案した。Chaflinら
著、ジヤーナル・オブ・イムノロジー(J.Immunol.、
1974年)112巻:1747−1756頁、およ
び、Sherら著、ジヤーナル・オブ・イムノロジー(J.I
mmunol.、1972年)109巻:176−178頁参
照。
【0041】狂犬病Gsを競合抗原として用いた。標準
抗IdAb希釈液を添加する前に、Gsの2倍系列希釈
液と共に予備滴定レベルのmAbを1時間インキュベー
トした。結合抗血清の量を125Iで標識したやぎ抗家兎
抗体を結合させることによって定量した。対応する抗G
mAb(509−6、507−1、および1104−
2)に対する5種中3種の抗IdAbの結合をGsが阻
害した。最大阻害は、6μg/mlGsの量で20〜50
%に変化するが、僅か0.75μg/mlGs程度でも少な
くとも15%の減少が観察された。抗IdAbの結合を
全面的に阻害するのが不可能なことは、フレームワーク
とパロトープ部位の両特異性が3種のポリクローナル抗
Id血清に存在することを示す。このことは、還元また
は非還元状態でドデシル硫酸ナトリウム・ポリアクリル
アミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)を用いて分離
したmAbと抗IdAbの反応性を測るウエスタン・ブ
ロツト測定法によって確認された。抗原結合部位はmA
bの還元によって除去されるので、還元mAbに対する
抗IdAbの反応性はフレームワーク決定基に対する特
異性を示したことになる。Gsによる抗Id101−1
Abまたは抗Id719−3Abの有意な結合阻害が存
在しないことは、上記血清におけるパロトープ特異性ポ
ピュレーションが微弱あるいは欠如していることを示唆
している。
【0042】(抗(抗イデイオタイプ)抗体の製造)次
に示す例は、抗GmAbの抗原結合部位に対して反応性
を有する抗IdAbが上述の抗GmAbに認識されたウ
イルスのエピトープをまねたサブポピュレーションを含
有し、Gに対する免疫応答を誘発しうることを示してい
る。
【0043】4つのグループに分けたICRマウスの皮
下にFCAで乳化したプロテインAセフアロース精製抗
IdIgGを1匹当り40μgずつ接種した。追加抗原
刺激皮下接種は7日目と32日目とにそれぞれフロイン
ト完全アジュバント中に40μgの抗IdIgGを入れ
て行った。最後の追加抗原刺激接種に続く5日間眼窩後
方叢より採血し、集めた血清について狂犬病ウイルス中
和抗体(VNA)を調べた。対照として別のグループの
マウスには、プロテインA・セフアロースで精製した正
常家兎IgGで免疫した。
【0044】免疫したマウスにおけるVNAの濃度を迅
速蛍光フォーカス阻害試験法の変法によって測定した。
スミスら著ラボラトリー・テクニツクス・イン・ラビー
ス(Laboratory Techniques in Rabies M.カプランお
よびH.コプロフスキ、ら編、第3版、1973年):
354−357頁参照。マウス血清を二倍系列希釈物を
マイクロタイターII平板(フアルコン・プラスチツクス
製)(50μl/ウェル)で作り、104PFU/50μ
lを含有する、同量のウイルスを用いて37℃で1時間
インキュベートした。インキュベーション後、新たにト
リプシン処理したBHK−21細胞(2×106個/μ
l)50μlをそれぞれのウェルに加え、混合した。そし
て血清・ウイルス・細胞混合物の10μlづつをテラサ
キ平板(フアルコン・プラスチツクス製)のウェルに
(2回に分けて)移した。20時間インキュベーション
後平板を最初、PBSで次いで蒸留水中80%(容量
比)アセトンで洗い、室温において80%アセトン中で
30分間固定処理した。平板を乾燥し、蛍光コンジュゲ
ート家兎由来抗狂犬病ヌクレオカプシド抗体5μl/ウ
ェルと37℃で30分間細胞を染色した。ウイクトル著
シンポジウム・オン・シリーズ・イムノバイオロジカル
・スタンダード(Symp.Series Immunobiol.Standar
d)21巻102−118頁を参照。対照ウェル(ウイ
ルスを含むが抗体を含まない)は狂犬病ウイルス特異性
内容物を包含する細胞をほぼ40%示した。ウイルス中
和の終点は、狂犬病ウイルスに感染した細胞数を50%
減少しうる最大血清希釈レシプロカルとして定義した。
【0045】迅速蛍光フォーカス阻害試験の結果は以下
の表に示す。抗Id 509−6 Abおよび抗Id 1
104−2 Abで免疫したマウスにERA株狂犬病ウ
イルスに対する顕著なVNA力価を生じた。他の3種の
抗(抗Id)AbはERAウイルスを中和しなかった。
対照の実験は、免疫するのに用いた抗Id Abと同様
にマウス抗(正常家兎IgG)Abが狂犬病ウイルス中
和活性を持っていないことを示した。さらに、抗Id
509−6 Abと共に抗(抗Id 509−6)血清を
予備インキュベートすると中和活性を失った。しかし正
常家兎血清で予備インキュベートしても活性を失わなか
った。
【0046】生じたVNAの特異性を試験するために、
他の狂犬病ウイルスを中和測定に用いた。狂犬病のCV
S株はmAb509−6および1104−2の両方と結
合した(ここではデータは示さない)、そして表は、C
VSが抗(抗Id509−6)血清および抗(抗Id1
104−2)血清の両方によって中和されることを示し
ている。
【0047】他方、ERAウイルスの変異株であるRV
509−6は、509−6エピトープが変異した結果m
Ab509−6による結合および中和活性を失っている
が(ラトンら著ジヤーナル・オブ・ゼネラル・バイロロ
ジー(J.Gen.Virol.1983)64巻:843−8
51頁参照)、そのウイルスは抗(抗Id509−6)
血清によって中和されなかった。別の中和耐性変異株R
V194−2は、抗(抗Id509−6)血清によって
中和された。先の結果は、抗GmAb509−6および
194−2に認識される抗原部位が完全に独立している
ことを示す。ラトン等、前掲参照。このデータは、抗
(抗Id509−6)血清が抗GmAb509−6に認
識されたエピトープとのみ反応し、したがって上記エピ
トープは抗Id509−6Abにまねられたのであるこ
とを示す。
【0048】
【表2】 抗(抗Id)血清による狂犬病ウイルスの中和* マウス抗血清の相手 ERA CVS 親株 RV509−6 RV194−2 親株 正常 家兎IgG 4 4 4 4 抗-Id 509−6 32 4 64 64 抗-Id 101−1 4 ND** ND ND 抗-Id 179−3 4 ND ND ND 抗-Id 507−1 4 ND ND ND 抗-Id 1104−2 128 4 128 64 RIG*** 16 16 32 32 * 感染細胞数を50%減少させうる最高血清希釈レシ
プロカル ** 実施せず *** ヒト抗狂犬病Igを0.2国際単位/1mlに希釈し
2倍系列希釈物を狂犬病ウイルスと共にインキュベート
した。
【0049】上記実験は説明の目的のみで表されたので
あってこの発明を限定するものではなく、この発明は請
求の範囲のみによって定義されるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 21/08 9282−4B C12N 15/00 C (C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 ヒラリー・コプロフスキー アメリカ合衆国ペンシルベニア19096、 ウインウッド、フェアーヒル・ロード 334番 (72)発明者 カルバン・リーガン アメリカ合衆国デラウェアー19809、ウ イクリフ、サウス・クリフ・ドライブ21 番 (72)発明者 タデウツ・ビクター アメリカ合衆国ペンシルベニア19096、 ウインウッド、ダウンズ・サークル9番

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形腫瘍細胞に存在するエピトープのイ
    ンターナルイメージを有し、当該固形腫瘍細胞のエピト
    ープに対して特異的であるモノクローナル抗体のパラト
    ープに特異的に結合する抗イデイオタイプ抗体を産生す
    る、イモータルBリンパ球。
  2. 【請求項2】 ハイブリドーマである、請求項1記載の
    イモータルBリンパ球。
  3. 【請求項3】 産生する抗イデイオタイプ抗体が生体内
    で腫瘍に対する免疫レスポンスを誘発することが出来る
    ものである、請求項1または2記載のイモータルBリン
    パ球。
JP6118065A 1983-11-07 1994-05-31 抗イデイオタイプ抗体を産生するイモータルリンパ球 Expired - Lifetime JP2633807B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US54950583A 1983-11-07 1983-11-07
US549506 1983-11-07
US06/549,506 US4731237A (en) 1983-11-07 1983-11-07 Immune response to virus induced by anti-idiotype antibodies
US549505 1983-11-07

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59504224A Division JPH0720884B2 (ja) 1983-11-07 1984-11-05 抗イデイオタイプ抗体によって誘発される、腫瘍およびウイルスに対する免疫応答

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07194390A JPH07194390A (ja) 1995-08-01
JP2633807B2 true JP2633807B2 (ja) 1997-07-23

Family

ID=27069155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6118065A Expired - Lifetime JP2633807B2 (ja) 1983-11-07 1994-05-31 抗イデイオタイプ抗体を産生するイモータルリンパ球

Country Status (15)

Country Link
EP (2) EP0141783B2 (ja)
JP (1) JP2633807B2 (ja)
KR (1) KR910001127B1 (ja)
AT (1) ATE45285T1 (ja)
AU (1) AU596070B2 (ja)
DE (1) DE3479289D1 (ja)
DK (2) DK162056C (ja)
ES (1) ES8900226A1 (ja)
FI (1) FI87734C (ja)
HU (1) HU194497B (ja)
IL (1) IL73428A (ja)
MY (1) MY100952A (ja)
NZ (1) NZ210106A (ja)
PT (1) PT79455A (ja)
WO (1) WO1985002121A1 (ja)

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59116230A (ja) * 1982-11-29 1984-07-05 ベイロ−・カレツジ・オヴ・メデイスン ウイルス性感染因子に対する免疫応答を生起する抗−イデイオタイプ抗体
WO1984004327A1 (en) * 1983-04-27 1984-11-08 Harvard College Method and products for detection of human t cell leukemia virus
DE3586772T2 (de) * 1984-07-24 1993-03-04 Coselco Mimotopes Pty Ltd Verfahren zur bestimmung von mimotopen.
WO1986006487A1 (en) * 1985-04-22 1986-11-06 Commonwealth Serum Laboratories Commission Method for determining mimotopes
NZ215865A (en) * 1985-04-22 1988-10-28 Commw Serum Lab Commission Method of determining the active site of a receptor-binding analogue
SE8601645D0 (sv) * 1986-04-11 1986-04-11 Ulf R Nilsson Immunologiskt forfarande
JPH02502183A (ja) * 1987-02-20 1990-07-19 インクローン システムズ、インコーポレーテッド ワクチン処方におけるモノクローナル抗体
AU662539B2 (en) * 1987-03-16 1995-09-07 Roland Keith Mcgready Anti-paratopic antibody as an immunogen
CA1341277C (en) * 1987-03-16 2001-07-31 Roland Keith Mcgready Anti-paratopic antibody and a method of its manufacture
AU1436188A (en) * 1987-04-08 1988-10-13 Synbiotics Corp. Method for the early selection of anti-idiotype antibody internal images
US5217869A (en) * 1987-10-13 1993-06-08 Terrapin Technologies, Inc. Method to produce immunodiagnostic reagents
IE81146B1 (en) * 1987-10-13 2000-05-03 Terrapin Tech Inc Method to produce immunodiagnostic reagents
US5227159A (en) * 1989-01-31 1993-07-13 Miller Richard A Anti-idiotype antibodies reactive with shared idiotopes expressed by B cell lymphomas and autoantibodies
US5493009A (en) * 1989-11-14 1996-02-20 New York Medical College Antiidiotypic monoclonal antibodies MK2-23 anti-melanomal antibody 763.74
SG46445A1 (en) * 1990-01-26 1998-02-20 Immunomedics Inc Vaccines against cancer and infectious diseases
US5969109A (en) * 1990-02-28 1999-10-19 Bona; Constantin Chimeric antibodies comprising antigen binding sites and B and T cell epitopes
AU3657693A (en) 1992-01-29 1993-09-01 Regents Of The University Of California, The Carcinoma associated antigen (SK1) monoclonal antibodies against SK1, methods of producing these antibodies and use therfor
PT574048E (pt) * 1992-03-13 2002-12-31 Organon Teknika Bv Peptidos e sequencias de acido nucleico relacionados com virus de epstein-barr
US6008327A (en) 1992-03-13 1999-12-28 Akzo Nobel, N.V. Peptides and nucleic acid sequences related to the Epstein Barr virus
ES2131107T3 (es) * 1992-03-17 1999-07-16 Novartis Ag Anticuerpos obtenidos mediante ingenieria genetica.
WO1994007921A1 (en) * 1992-09-25 1994-04-14 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Target binding polypeptide
JPH10511846A (ja) 1994-12-28 1998-11-17 ユニバーシティ オブ ケンタッキー ヒトガン胎児性抗原に関連する組換えモノクローナル抗イディオタイプ抗体3h1配列
US6949244B1 (en) 1995-12-20 2005-09-27 The Board Of Trustees Of The University Of Kentucky Murine monoclonal anti-idiotype antibody 11D10 and methods of use thereof
ATE208403T1 (de) * 1995-05-26 2001-11-15 Merck Patent Gmbh Antiidiotypische antikörper die eine immunantwort gegen den rezeptor für epidermalen wachstumsfaktor induzieren
GB9908533D0 (en) 1999-04-14 1999-06-09 Novartis Ag Organic compounds

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4285955A (en) * 1978-10-31 1981-08-25 Bayer Aktiengesellschaft 1,4-Dihydropyridinecarboxylic acids
JPS59116230A (ja) * 1982-11-29 1984-07-05 ベイロ−・カレツジ・オヴ・メデイスン ウイルス性感染因子に対する免疫応答を生起する抗−イデイオタイプ抗体
US4692416A (en) * 1982-12-03 1987-09-08 Yeshiva University Monoclonal antibodies reactive with shared idiotypes on human antibodies to native DNA from patients with systemic lupus erythematosus

Also Published As

Publication number Publication date
DE3479289D1 (en) 1989-09-14
AU596070B2 (en) 1990-04-26
EP0291636A1 (en) 1988-11-23
AU3614384A (en) 1985-06-03
PT79455A (en) 1984-12-01
HU194497B (en) 1988-02-29
EP0141783A2 (en) 1985-05-15
DK310285A (da) 1985-07-05
KR910001127B1 (ko) 1991-02-25
FI852683L (fi) 1985-07-05
DK7891A (da) 1991-01-16
DK7891D0 (da) 1991-01-16
DK162605B (da) 1991-11-18
ATE45285T1 (de) 1989-08-15
KR850700111A (ko) 1985-10-25
MY100952A (en) 1991-06-15
DK162056C (da) 1992-02-17
FI87734B (fi) 1992-11-13
IL73428A0 (en) 1985-02-28
DK310285D0 (da) 1985-07-05
EP0141783A3 (en) 1985-07-03
NZ210106A (en) 1990-05-28
ES537459A0 (es) 1989-04-16
JPH07194390A (ja) 1995-08-01
EP0141783B1 (en) 1989-08-09
DK162056B (da) 1991-09-09
HUT38841A (en) 1986-07-28
ES8900226A1 (es) 1989-04-16
IL73428A (en) 1991-04-15
WO1985002121A1 (en) 1985-05-23
FI852683A0 (fi) 1985-07-05
EP0141783B2 (en) 1993-06-16
FI87734C (fi) 1993-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2633807B2 (ja) 抗イデイオタイプ抗体を産生するイモータルリンパ球
US5053224A (en) Induction of antibody response to solid tumors with anti-idiotype antibodies
Herlyn et al. Anti-idiotypic antibodies bear the internal image of a human tumor antigen
Gaulton et al. Idiotypic mimicry of biological receptors
JP2919071B2 (ja) 癌および感染症にたいするワクチン
AU705925B2 (en) Monoclonal antibodies reactive with defined regions of the T cell antigen receptor
US4879225A (en) Enhanced production of antibodies utilizing insolubilized immune complexes
JPH07126300A (ja) ヒトのb細胞受容体複合体の特異抗原を認識するモノクローナル抗体
Dunn et al. Vaccination with syngeneic monoclonal anti-idiotype protects against a tumour challenge.
JPH04506359A (ja) ヒトインターロイキン―4の抗体アンタゴニスト
JPH11500607A (ja) マウスモノクローナル抗イディオタイプ抗体3h1
US4731237A (en) Immune response to virus induced by anti-idiotype antibodies
JPH0611235B2 (ja) モノクロ−ナル抗体
WO1988000472A1 (en) Immunogens and improved methods of making immunogens
JPH054075B2 (ja)
Steinitz et al. Human anti-pneumococci antibody produced by an Epstein Barr virus (EBV)-immortalized cell line.
JPH04507285A (ja) 抗イディオトープ免疫検定法
JPH03198795A (ja) 種々のヒト白血病およびリンパ腫細胞上に広く存在する特有の抗原に反応するモノクローナル抗体、および診断および治療を目的とした該抗体の使用法
JPH10509948A (ja) T細胞受容体ペプチドに対するヒト抗体およびそれらの調製方法
Gerhard et al. Analysis of a predominant immunoglobulin population in the cerebrospinal fluid of a multiple sclerosis patient by means of an anti-idiotypic hybridoma antibody.
CA1341566C (en) Immune response to tumors induced by anti-idiotype antibodies
Enghofer et al. Immunoglobulins with different specificities have similar idiotypes
JPH04501061A (ja) 抗イディオタイプ抗体による抗腫瘍応答の誘導
FI111518B (fi) Menetelmä monoklonaalisten vasta-aineiden ja vasta-ainetta sisältävän farmaseuttisen koostumuksen valmistamiseksi
JPH10179186A (ja) 抗ヒトカルシトニンモノクローナル抗体

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term