JP2628564B2 - 位相固定ループ回路及び信号送受信装置 - Google Patents

位相固定ループ回路及び信号送受信装置

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JP2628564B2 JP3076570A JP7657091A JP2628564B2 JP 2628564 B2 JP2628564 B2 JP 2628564B2 JP 3076570 A JP3076570 A JP 3076570A JP 7657091 A JP7657091 A JP 7657091A JP 2628564 B2 JP2628564 B2 JP 2628564B2
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔目 次〕 産業上の利用分野 従来の技術(図8) 発明が解決しようとする課題(図9) 課題を解決するための手段(図1,2) 作用 実施例 (1)第1の実施例の説明(図3〜6) (2)第2の実施例の説明(図7) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、位相固定ループ回路及
び信号送受信装置に関するものであり、更に詳しく言え
ば受信データと送信データとのビット同期処理をして送
受信をする場合のビット同期抽出回路及びその応用装置
に関するものである。
【0003】近年、音声,画像及びデータ等の多種類の
通信サービスを一元的に行う総合デジタル通信サービス
網(以下単にISDN網という)に、デジタル信号の位
相固定ループ回路(以下単にDPLL回路という)を内
蔵した信号送受信装置が利用されている。
【0004】これによれば、該DPLL回路では位相進
み検出信号又は位相遅れ検出信号に基づいて一つの固定
された内部制御信号がその同期保護/制御回路から分周
器に出力されている。このため、同期保護段数を必要以
上に多くして、それが固定値にされると、同期引き込み
期間が長くなる。
【0005】また、逆に、同期保護段数を必要以下に少
なくして、それが固定値にされると、同期抽出クロック
が過敏に補正される。これにより、当該DPLL回路を
内蔵したデジタル信号送受信装置の信頼度が低下をする
ことがある。
【0006】そこで、同期保護段数を固定値にすること
なく、それを自動的に切り換えて、受信時の同期引き込
み時間の短縮化を図り、送信時の過敏な位相修正を極力
抑制して当該応用装置の信頼度の向上を図ることができ
る回路及び装置が望まれている。
【0007】
【従来の技術】図8,9は、従来例に係る説明図であ
る。図8(a),(b)は、従来例に係るデジタル信号
の位相固定ループ回路の説明図を示している。
【0008】図8(a)は、デジタル信号の位相固定ル
ープ回路が適用される通信装置の説明図を示している。
【0009】図8(a)において、音声,画像及びデー
タ等の多種類の通信サービスを一元的に行うISDN網
に使用されるデジタル信号送受信装置10は、全2重通
信方式の場合、その受信用通信線路L1とその送信用通
信線路L2に接続される。また、該信号送受信装置10
がスレイブ(副送受信装置)装置となる場合には、マス
タ(主信号送受信装置)装置から送信処理される信号
(スレイブ装置側では、受信信号RXDとなる)より抽出
した同期抽出クロックΦ2に同期させて、受信信号RXD
の受信処理や送信信号OXD信号の送信処理をするように
通信規約(共通プロトコル)に定められている。
【0010】なお、デジタル信号のDPLL回路6は、
通信規約を遵守すべく該信号送受信装置10内に設けら
れたものであり、受信用通信線路L1に伝送される受信
信号RXDを符号変換器5を介して入力し、該信号RXDか
ら同期抽出クロックΦ2を検出し、それを固定出力する
ものである。
【0011】図8(b)は、デジタル信号の位相固定ル
ープ回路の構成図を示している。図8(b)において、
同期抽出クロックΦ2を固定出力するDPLL回路6
は、位相比較回路1,同期保護/制御回路2及び分周器
3から成る。
【0012】当該回路6の機能は、受信信号RXDと同期
抽出信号Φ2とが比較され、その結果となる位相進み検
出信号SΦ1 又は位相遅れ検出信号SΦ2 が位相比較回
路1から同期保護/制御回路2に出力される。また、同
期保護/制御回路2では、位相進み検出信号SΦ1 又は
位相遅れ検出信号SΦ2 に基づいて一つの固定された内
部制御信号SRが該回路2から分周器3に出力される。
これにより、該内部制御信号SRに基づいて同期抽出ク
ロックΦ2が分周手段3から固定出力され、マスタ装置
から送信処理される信号と当該スレイブ装置から出力さ
れる送信信号OXDの送信クロック信号とが同期される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来例のDP
LL回路6によれば、位相進み検出信号SΦ1 又は位相
遅れ検出信号SΦ2 に基づいて一つの固定された内部制
御信号SRが同期保護/制御回路2から分周器3に出力
されている。これは、通信回線上のノイズの影響を除去
するために、通信回線の物理的条件(規格)に合わせ
て、位相固定ループを補正する同期保護段数が固定値に
されたためである。
【0014】このため、図9(b)に示すように同期引
き込み期間Tが長くなるという第1の問題がある。すな
わち、図9(a)に示すような同期保護/制御回路の構
成図において、位相進み検出信号SΦ1 又は位相遅れ検
出信号SΦ2 が位相比較回路1から同期保護/制御回路
2のステートマシン2Aに出力されると、受信信号RXD
の位相と同期抽出クロックΦ2の位相とに基づいて同期
保護カウンタ2Bにカウントアップ信号UP又はカウン
トクリア信号CLRが出力される。
【0015】例えば、同期保護段数=4が固定値として
設定されていると仮定した場合には、図9(b)に示す
ような信号波形図において、受信時の受信信号RXDの位
相と同期抽出クロックΦ2の位相との最初の位相のずれ
Δφ1が4回続くと、該カウンタ2Bから内部制御信号
SRがタイミング発生器2Cに出力される。ここで、同
期保護段数とは位相固定ループ回路を補正する際のカウ
ンタ設定値をいう。これにより、該発生器2Cから出力
される内部制御信号SRと、サンプリングクロックΦ1
に基づいて8分周器4から出力される分周器カンウト値
0〜7とに基づいて同期抽出クロックΦ2の位相が補正
される。同様に、受信信号RXDの位相と補正後の同期抽
出クロックΦ2の位相との2番目の位相のずれΔφ2が
4回続くと、該カウンタ2Bから内部制御信号Cがタイ
ミング発生器2Cに出力され、その同期抽出クロックΦ
2の位相が補正される。順次、位相のずれΔφ3,Δφ
4が「0」となるように補正されることにより、同期抽
出クロックΦ2が分周手段3から固定出力され、マスタ
装置から送信処理される信号(=受信信号RXD)に係る
送信クロック信号と当該スレイブ装置から出力される送
信信号OXDの送信クロック信号とが同期状態にされる。
【0016】このことで、同期保護段数を必要以上に多
くして、それを固定値にすると、受信時に生じてた位相
のずれΔφ1〜Δφ4を「0」に補正するまでの期間,
すなわち、同期引き込み期間Tが長くなるというもので
ある。
【0017】また、逆に、同期保護段数を必要以下に少
なくして、それを固定値にすると、図9(c)に示すよ
うに同期抽出クロックΦ2が過敏に補正されるという第
2の問題がある。例えば、同期保護段数=1が固定値と
して設定されていると仮定した場合には、図9(c)に
示すような信号波形図において、受信時のマスタ装置か
ら送信処理される信号(=受信信号RXDに係る送信クロ
ック信号φ0)にノイズ6が混入していると、該ノイズ
受信時毎に、同期抽出クロックΦ2が補正され、当該ス
レイブ装置からマスタ装置に出力される送信信号OXDに
ジッタが発生するものである。ここで、ジッタとは同期
抽出クロックΦ2が過敏に補正されることからその送信
クロック信号が不安定となって、送信信号OXDが揺らぐ
状態をいう。
【0018】これにより、当該DPLL回路を内蔵した
デジタル信号送受信装置の信頼度が低下をするという問
題がある。
【0019】本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創
作されたものであり、位相固定ループを補正する同期保
護段数を固定値にすることなく、それを自動的に切り換
えて、受信時の同期引き込み時間の短縮化を図り、送信
時の過敏な位相修正を極力抑制して当該応用装置の信頼
度の向上を図ることが可能となる位相固定ループ回路及
び信号送受信装置の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明に係る位
相固定ループ回路の原理図であり、図2は、本発明に係
る信号送受信装置の原理図をそれぞれ示している。
【0021】本発明の位相固定ループ回路は図1に示す
ように、入力信号RXDと、当該位相固定ループ回路の
出力信号φ2とを比較して位相進み又は位相遅れ検出信
号Sφ1、Sφ2を出力する位相検出手段11と、前記
位相進み又は位相遅れ検出信号Sφ1、Sφ2が所定の
同期保護段数に相当する回数入力されたとき、内部制御
信号SRを出力する同期保護制御手段12と、前記内部
制御信号SRに基づいて前記入力信号RXDと出力信号
φ2との位相差を解消する補正手段(分周手段13)と
を備えた位相固定ループ回路であって、前記同期保護段
数制御手段12が、所定の入力信号SELに応じて前記
同期保護段数を任意に設定することができる保護段数切
り換え手段(信号選択手段12A)22Cを有することを特
徴とする。
【0022】本発明の位相固定ループ回路において、前
記同期保護段数を、受信又は送信を区別する信号に基づ
いて可変する保護段数切り換え手段(信号選択手段12
A)22Cを設けていることを特徴とする。本発明の位相
固定ループ回路において、前記位相検出手段11および
補正手段は、前記出力信号φ2の周波数よりも高い周波
数の基準信号に基づいて信号処理することを特徴とす
る。
【0023】本発明の信号送受信装置は図2に示すよう
に、受信信号RXDを受信処理する受信手段14と、前
記受信信号から該受信信号に同期した同期抽出信号φ2
を抽出する位相固定ループ手段15と、前記同期抽出信
号に基づいて送信信号OXDを送信処理する送信手段1
6と、前記受信手段14、位相固定ループ手段15及び
送信手段16の入出力を制御する制御手段17とを具備
し、前記位相固定ループ手段15が本発明のいずれかの
位相固定ループ回路から成ることを特徴とする。
【0024】なお、前記信号送受信装置において、前記
位相固定ループ手段15が前記受信手段14から出力さ
れる同期確立中又は試受信中を示す第1の送/受信状態
信号SEL1に基づいて受信信号RXDから同期抽出信号Φ
2の抽出処理をすることを特徴とする。
【0025】また、前記信号送受信装置において、前記
位相固定ループ手段15が前記送信手段16から出力さ
れる送信中を示す第2の送/受信状態信号SEL2に基づ
いて受信信号RXDから同期抽出信号Φ2の抽出処理をす
ることを特徴とする。
【0026】さらに、前記信号送受信装置において、前
記位相固定ループ手段15が前記制御手段17から出力
される同期確立中又は試受信中を示す第3の送/受信状
態信号SEL3に基づいて受信信号RXDから同期抽出信号
Φ2の抽出処理をすることを特徴とし、上記目的を達成
する。
【0027】
【作 用】本発明の位相固定ループ回路では、位相検出
手段11からの位相進み又は位相遅れ検出信号の入力回
数が、保護段数切り換え手段22Cにより設定された保護
段数に到達したとき、同期保護制御手段12からの内部
制御信号を入力した補正手段によって、入力信号と位相
固定ループ回路の出力信号との位相差を無くすことがで
きるので、信号の受信時と送信時とで位相差の補正タイ
ミングを適正に調整することができる。
【0028】例えば、基準信号Φ1に基づいて信号受信
時の受信信号RXDと分周手段13から帰還される同期抽
出信号Φ2とが比較され、両者間の位相進み検出信号S
Φ1又は位相遅れ検出信号SΦ2 が位相検出手段11か
ら同期保護制御手段12に出力される。これにより、位
相進み検出信号SΦ1又は位相遅れ検出信号SΦ2 に基
づく複数の同期保護制御信号Ciの内から一つの同期保
護制御信号Ciに基づく内部制御信号SRが同期保護制
御手段12から分周手段13に選択出力される。
【0029】すなわち、同期保護制御手段12におい
て、位相進み検出信号SΦ1 又は位相遅れ検出信号SΦ
2 が同期保護制御手段12に入力されると、信号受信時
には、受信信号RXDの位相と同期抽出クロックΦ2の位
相とに基づいて同期保護段数を少なくするような内容の
同期保護制御信号Ciが選択され、それに基づく内部制
御信号SRが補正手段(分周手段13)に出力される。
この際に、同期保護制御手段12に設けられた保護段数
切り換え手段(信号選択手段12A)22Cにより,例え
ば、送/受信状態信号SELに基づいて同期保護段数=1
にするような内容の同期保護制御信号Ciが選択され
る。
【0030】また、信号送信時には、受信信号RXDの位
相と同期抽出クロックΦ2の位相とに基づいて同期保護
段数を多くするような内容の同期保護制御信号Ciが選
択され、それに基づく内部制御信号SRが補正手段(分
周手段13)に出力される。この際に、保護段数切り換
え手段(信号選択手段12A)22Cにより、例えば、送/
受信状態信号SELに基づいて同期保護段数=4にするよ
うな内容の同期保護制御信号Ciが選択される。
【0031】このため、従来例のように位相固定ループ
を補正する同期保護段数を固定値にすることなく、基準
信号Φ1と送/受信状態信号SELとに基づいて同期保護
段数の自動切り換えを行うことが可能となる。
【0032】これにより、受信時の同期引き込み時間の
短縮化を図り、送信時の過敏な位相修正を極力抑制して
当該応用装置の信頼度の向上を図ることが可能となる。
【0033】また、本発明の信号送受信装置によれば、
図2に示すように、受信手段14,位相固定ループ手段
15,送信手段16及び制御手段17が具備され、該位
相固定ループ手段15が本発明に係る位相固定ループ回
路から成っている。
【0034】例えば、受信用通信線路L1から受信手段
14に受信信号RXDが受信処理されると、該受信手段1
4から出力される同期確立中又は試受信中を示す第1の
送/受信状態信号SEL1に基づいて位相固定ループ手段
15から制御手段17に同期抽出信号Φ2が抽出処理さ
れる。これにより、同期抽出信号Φ2に基づく送信信号
OXDが制御手段17を介して送信手段16から送信用通
信線路L2に出力処理される。
【0035】このため、第1の送/受信状態信号SEL1
に基づいて,例えば、同期保護段数=1が可変値として
設定された場合、従来例のような受信時の受信信号RXD
の位相と同期抽出クロックΦ2の位相との間に、最初の
位相のずれが生じていた場合に、その1回のみの検出
で、該同期保護/制御手段12から制御解除信号SRが
分周手段13に出力される。これにより、同期抽出クロ
ックΦ2の最初の位相のずれに係る補正が即刻行われ、
同様に、受信信号RXDの位相と補正後の同期抽出クロッ
クΦ2の2番目の位相のずれに対しても、その1回のみ
の検出で、内部制御信号Cが分周手段13に出力され
る。また、同期抽出クロックΦ2の2番目の位相のずれ
に係る補正が即刻行われ、順次、3,4番目の位相のず
れが「0」となるように補正される。これにより、同期
抽出クロックΦ2が分周手段3から固定出力され、マス
タ装置から送信処理される信号(=受信信号RXDに係る
送信クロック信号)と当該スレイブ装置から出力される
送信信号OXDの送信クロック信号とが同期状態にされ
る。
【0036】このことから受信時には、同期保護段数を
必要最低限に設定することにより該受信時に生じてた位
相のずれを「0」に補正するまでの期間,すなわち、同
期引き込み期間Tを従来例に比べて短くすることが可能
となる。
【0037】また、逆に、第1の送/受信状態信号SEL
1に基づいて同期保護段数の最適値が設定されることに
より、従来例のような同期抽出クロックΦ2の過敏な補
正を極力回避することが可能となる。例えば、信号送信
時に、受信時よりも多い同期保護段数=4が設定される
と、送信時のマスタ装置から送信処理される信号(=受
信信号RXDに係る送信クロック信号φ0)にノイズが混
入していた場合であっても、該ノイズ受信状態が4回継
続して入力されないと、同期保護制御手段12では位相
固定ループの補正処理に移行されない。
【0038】このため、送信時には従来例のような同期
抽出クロックΦ2の過敏な補正処理が極力回避される。
このことから、当該スレイブ装置からマスタ装置に出力
される送信信号OXDに発生していた従来例のようなジッ
タを極力抑制することが可能となる。
【0039】これにより、当該DPLL回路を内蔵した
デジタル信号送受信装置の信頼度の向上を図ることが可
能となる。
【0040】なお、送信手段16から出力される送信中
を示す第2の送/受信状態信号SEL2や制御手段17か
ら出力される同期確立中又は試受信中を示す第3の送/
受信状態信号SEL3に基づいて受信信号RXDから同期抽
出信号Φ2の抽出処理をすることにより、同様な効果が
得られる。
【0041】
【実施例】次に図を参照しながら本発明の実施例につい
て説明をする。図3〜7は、本発明の各実施例に係る位
相固定ループ回路及び信号送受信装置を説明する図であ
る。 (1)第1の実施例の説明 図3は、本発明の第1の実施例に係るデジタル信号の位
相固定ループ回路の構成図であり、図4〜5はその動作
説明図をそれぞれ示している。
【0042】図3において、送/受信状態信号SELに基
づいて同期保護段数を適宜可変し、同期抽出クロックΦ
2を固定出力するデジタル信号の位相固定ループ回路
(以下単にDPLL回路という)は、位相比較回路2
1,同期保護/制御回路22及び8分周器23から成
る。
【0043】すなわち、位相比較回路21は位相検出手
段11の一実施例であり、エッジ検出回路21A及び位相
比較器21Bから成る。エッジ検出回路21Aは、基準信号
(以下単に原振ともいう)Φ1の一例となるサンプリン
グクロックに基づいて受信信号RXDの変化点(立ち上が
り)を検出し、エッジ検出信号SEを位相比較器21Bに
出力するものである。位相比較器21Bは、エッジ検出信
号SEに基づいて8分周器23から帰還された同期抽出
クロックΦ2の位相進み又は位相遅れを検出し、その位
相進み検出信号SΦ1 又は位相遅れ検出信号SΦ2 を同
期保護/制御回路22のステートマシン22Aに出力する
ものである。
【0044】同期保護/制御回路22は同期保護制御手
段12の一実施例であり、ステートマシン22A,同期保
護カウンタ22B,保護段数切り換え回路22C及びタイミ
ング発生器22Dから成る。ステートマシン22Aは位相進
み検出信号SΦ1 又は位相遅れ検出信号SΦ2 に基づい
て同期保護カウンタ22Bに、カウントアップ信号UP又
はカウントクリア信号CLRを出力するものである。ま
た、ステートマシン22Aはタイミング発生器Dに位相状
態信号F/Lを出力するものである。
【0045】同期保護カウンタ22Bは、両信号UP,C
LRに基づいて同期保護制御信号Ciの一例となる複数の
カウント値C1〜Cnを保護段数切り換え回路22Cに出
力するものである。
【0046】保護段数切り換え回路22Cは信号選択手段
12Aの一実施例であり、送/受信状態信号SELに基づい
て同期保護段数を適宜可変するものである。なお、該切
り換え回路22Cは従来例には無く、本発明の位相固定ル
ープ回路に設けられるものである。例えば、送/受信状
態信号SELに基づいて第1〜第nのカウント値C1〜C
nの中からその1つのカウント値Ciをタイミング発生
器Dに出力するものである。なお、信号受信時には、同
期保護段数を少なくする内容のカウント値Ciを出力
し、信号送信時にはそれを多くする内容のカウント値C
jを出力するものである。
【0047】タイミング発生器22Dは、ステートマシン
22Aから出力される位相状態信号F/L,8分周器23
から出力される分周器カウント値0〜7及び最適なカウ
ント値Ciに基づいて8分周器23に内部制御信号SR
の一例となるリセット信号を出力するものである。
【0048】8分周器23は分周手段13の一実施例で
あり、サンプリングクロックΦ1とリセット信号SRと
に基づいて同期抽出信号Φ2の一例となる同期抽出クロ
ックを,例えば、上位の制御回路等に出力するものであ
る。例えば、受信信号RXDに比べて当該位相固定ループ
回路の同期抽出クロックΦ2が遅れている場合には、そ
れを進めるように8分周器23が自動制御され、反対
に、受信信号RXDに比べて当該位相固定ループ回路の同
期抽出クロックΦ2が進んでいる場合には、それを遅ら
せるように8分周器23が自動制御される。なお、本発
明の実施例に係る位相固定ループ回路は基準信号Φ1が
8分周され、1/8の分解能を有している。
【0049】このようにして、本発明の第1の実施例に
係るデジタル信号の位相固定ループ回路によれば、図3
に示すように位相比較回路21,同期保護/制御回路2
2及び8分周器23が具備され、該同期保護/制御回路
22がステートマシン22A,同期保護カウンタ22B,保
護段数切り換え回路22C及びタイミング発生器22Dから
成っている。
【0050】例えば、図4(a)に示すようなDPLL
回路の位相比較回路21の動作タイムチャートにおい
て、まず、信号受信時の受信信号RXDの立ち上がりが
基準信号Φ1の立ち上がりに同期してエッジ検出回路
21Aにより検出され、そのエッジ検出信号SEが位相比
較回路21Bに出力される。ここで、当該受信信号RXDの
立ち上がりが8分周器23から帰還される同期抽出ク
ロックΦ2に比べて位相のずれΔφを生じているものと
仮定する。
【0051】また、位相比較器21Bでは、図4(b)に
示すようなDPLL回路の動作タイムチャートにおい
て、同期抽出クロックΦ2の進み又は遅れ状態が基準信
号φ1とエッジ検出信号SEとに基づいて比較され、両
者間の位相進み検出信号SΦ1又は位相遅れ検出信号S
Φ2 が位相比較器21Bから同期保護制御回路22のステ
ートマシン22Aに出力される。
【0052】これにより、図5(a)に示すような当該
DPLL回路から同期保護制御回路22と8分周器23
とを抽出した構成図において、位相進み検出信号SΦ1
又は位相遅れ検出信号SΦ2 に基づく複数の同期保護カ
ウント値Cout1,Cout2…の内から一つの該カウント値
Cout1に基づくリセット信号SRが該同期保護制御回路
22から8分周器23に出力される。
【0053】すなわち、同期保護制御回路22におい
て、位相進み検出信号SΦ1 又は位遅れ検出信号SΦ2
が該同期保護カウンタ22Bに入力されると、信号受信時
には、受信信号RXDの位相と同期抽出クロックΦ2の位
相とに基づいて位相固定ループ回路を補正する同期保護
段数を少なくするような内容のカウント値Cout1が選択
される。例えば、同期保護制御回路22に設けられた保
護段数切り換え回路22Cにより送/受信状態信号SELに
基づいて同期保護段数=1にするような内容のカウント
値Cout1がタイミング発生器22Dに選択出力される。
【0054】この際に、図5(b)に示すような当該同
期保護制御回路22の状態遷移図において、ステートマ
シン22Aは受信信号RXDに比べて当該位相固定ループ回
路の同期抽出クロックΦ2の進みを検出している状態で
は、それが遅れるようにカウントアップ信号UPが同期
保護カウンタ21Bに出力され、反対に、受信信号RXDに
比べて当該位相固定ループ回路の同期抽出クロックΦ2
が遅れている場合には、それを進ませるようにカウント
クリア信号CLRが同期保護カウンタ21Bに出力される。
これにより、ステートマシン22Aから出力された状態制
御信号F/Lとタイミング発生器22Dに選択出力された
カウント値Cout1とに基づくリセット信号SRが8分周
器23に出力される。
【0055】また、8分周器23では、図6(a)に示
すような当該分周器の動作タイムチャートにおいて、タ
イミング発生器22Dから出力された遅れ補正パルスとな
るリセット信号SRに基づいて8分周器の内部カウント
値=「0」が二度計数され、再度「0」から「7」まで
計数される。すなわち、同期抽出クロックΦ2の遅れを
補正する場合には、サンプリングクロックΦ1とリセッ
ト信号SRとに基づいて8分周器23により受信信号R
XDの1ビットレートに1原振周期が加算される。
【0056】なお、同期抽出クロックΦ2の進すみを補
正する場合には、タイミング発生器22Dから出力された
進み補正パルスとなるリセット信号SRに基づいて8分
周器の内部カウント値=「7」が省略され、該カウント
値=「6」の次に「0」から「7」まで計数される。す
なわち、同期抽出クロックΦ2の進みを補正する場合に
は、サンプリングクロックΦ1とリセット信号SRとに
基づいて8分周器23により受信信号RXDの1ビットレ
ートから1原振周期が減算される。
【0057】この際の1ビットレートとは図6(b)に
おいて、同期抽出クロックΦ2の一周期に相当し、該一
周期中に受信信号RXDが伝送される一単位をいう。これ
により、受信信号RXDの立ち上がりと8分周器23か
ら帰還される同期抽出クロックΦ2との間に生じていた
位相のずれΔφが無くなり両信号RXD,Φ2とが同期状
態となる。
【0058】また、信号送信時には、受信信号RXDの位
相と同期抽出クロックΦ2の位相とに基づいて位相固定
ループ回路を補正する同期保護段数を多くするような内
容のカウント値Cout4が選択される。例えば、同期保護
制御回路22に設けられた保護段数切り換え回路22Cに
より送/受信状態信号SELに基づいて同期保護段数=4
にするような内容のカウント値Cout4に基づくリセット
信号SRが8分周器23に出力される。
【0059】なお、この際のステートマシン22Aの機能
については、先の同期保護制御回路の状態遷移と同様の
ため説明を省略する(図5(b)参照)。
【0060】このことで、従来例のように位相固定ルー
プを補正する同期保護段数を固定値にすることなく、送
/受信状態信号SELに基づいて同期保護段数の自動切り
換えを行うことが可能となる。
【0061】これにより、受信時の同期引き込み時間の
短縮化が図られ、送信時の過敏な位相修正が極力抑制さ
れて、当該応用装置の信頼度の向上を図ることが可能と
なる。 (2)第2の実施例の説明 図7は、本発明の第2の実施例に係るデジタル信号の送
受信装置の構成図を示している。
【0062】例えば、音声,画像及びデータ等の多種類
の通信サービスを一元的に行うISDN網に使用される
デジタル信号の送受信装置は、図7において、全2重通
信方式の場合、受信入力ユニット24,DPLL回路2
5,送信出力ユニット26,データ端末制御ユニット2
7,キーボード28及びディスプレイ29等から成る。
【0063】すなわち、受信入力ユニット24は受信手
段14の一実施例であり、受信信号RXDを受信して、そ
の復調処理をし、その受信データDINをデータ端末制御
ユニット27に出力するものである。また、受信入力ユ
ニット24は受信用通信線路L1に接続され、通信規約
(共通プロトコル)に基づいて、受信信号RXDの受信処
理をするものである。なお、受信入力ユニット24は、
本発明の実施例ではDPLL回路25に同期確立中又は
試受信中(シンクキャラクタ信号中)を示す第1の送/
受信状態信号SEL1を出力するものである。
【0064】DPLL回路25は位相固定ループ手段1
5の一実施例であり、第1〜第3の送/受信状態信号S
EL1〜SEL3のいずれか一つに基づいて受信信号RXDか
ら同期抽出クロックΦ2の抽出をして、それをデータ端
末制御ユニット27に出力をするものである。なお、D
PLL回路25が本発明の第1の実施例に係るデジタル
信号の位相固定ループ回路から成っている。例えば、当
該信号送受信装置がスレイブ(副送受信装置)装置とな
る場合には、マスタ(主信号送受信装置)装置から送信
処理される信号(スレイブ装置側では、受信信号RXDと
なる)より抽出した同期抽出クロックΦ2をデータ端末
制御ユニット27に出力するものである。
【0065】送信出力ユニット26は送信手段16の一
実施例であり、同期抽出クロックΦ2に基づいて送信デ
ータDOUT の変調処理等をして、それを送信信号OXDと
して出力をするものである。なお、送信出力ユニット2
6は送信用通信線路L2に接続され、共通プロトコルに
基づいて、送信信号OXDの送信処理をするものである。
また、送信出力ユニット26は他の実施例では送信中を
示す第2の送/受信状態信号SEL2をDPLL回路25
に出力するものである。
【0066】データ端末制御ユニット27は制御手段1
7の一実施例であり、受信入力ユニット24,DPLL
回路25,送信出力ユニット26,キーボード28及び
ディスプレイ29の入出力を制御するものである。例え
ば、ユーザの入力する送信データDOUT を送信出力ユニ
ット26に出力制御をしたり、受信入力ユニット24か
ら出力される受信データDINの入力制御をするものであ
る。なお、データ端末制御ユニット27は他の実施例で
は同期確立中又は試受信中を示す第3の送/受信状態信
号SEL3をDPLL回路25に出力するものである。
【0067】キーボード28は、ユーザが希望する被伝
送データやデータ伝送等に係る制御データを入力するも
のである。ディスプレイ29は送信データDOUT や受信
データDINの表示データに基づいて表示処理をするもの
である。
【0068】このようにして、本発明の第2の実施例に
係る信号送受信装置によれば、図7に示すように、受信
入力ユニット24,DPLL回路25,送信出力ユニッ
ト26,データ端末制御ユニット27,キーボード28
及びディスプレイ29が具備され、該DPLL回路25
が本発明に係るデジタル信号の位相固定ループ回路から
成っている。
【0069】例えば、受信用通信線路L1から受信入力
ユニット24に受信信号RXDが受信処理されると、該受
信入力ユニット24から出力される同期確立中又はシン
クキャラクタ受信中を示す第1の送/受信状態信号SEL
1に基づいてDPLL回路25からデータ端末制御ユニ
ット27に同期抽出クロックΦ2が抽出処理される。こ
れにより、同期抽出クロックΦ2に基づく送信信号OXD
がデータ端末制御ユニット27を介して送信出力ユニッ
ト26から送信用通信線路L2に出力処理される。
【0070】このため、第1の送/受信状態信号SEL1
に基づいて,例えば、同期保護段数=1が可変値として
設定された場合、従来例のような受信時の受信信号RXD
の位相と同期抽出クロックΦ2の位相との間に、最初の
位相のずれが生じていた場合に、その1回のみの検出
で、該同期保護/制御回路22から同期保護カウンタ値
Cout1に基づくリセット信号SRが8分周器23に出力
される。これにより、同期抽出クロックΦ2の最初の位
相のずれに係る補正が即時に行われ、同様に、受信信号
RXDの位相と補正後の同期抽出クロックΦ2の2番目の
位相のずれが1回のみの検出で、該リセット信号SRが
8分周器23に出力される。また、同期抽出クロックΦ
2の2番目の位相のずれに係る補正が即時に行われ、順
次、3,4番目の位相のずれが「0」となるように補正
される。これにより、同期抽出クロックΦ2が8分周器
23から固定出力され、マスタ装置から送信処理される
信号(=受信信号RXDに係る送信クロック信号φ0)と
当該スレイブ装置から出力される送信信号OXDの送信ク
ロック信号とが早期に同期状態にされる。
【0071】このことから受信時には、同期保護段数を
必要最低限に設定することにより該受信時に生じてた位
相のずれを「0」に補正するまでの期間,すなわち、同
期引き込み期間Tを従来例に比べて短くすることが可能
となる。
【0072】また、逆に、第1の送/受信状態信号SEL
1に基づいて同期保護段数の最適値が設定されることに
より、従来例のような同期抽出クロックΦ2の過敏な補
正を極力回避することが可能となる。例えば、信号送信
時に、受信時よりも多い同期保護段数=4が設定される
と、送信時のマスタ装置から送信処理される信号(=受
信信号RXDに係る送信クロック信号φ0)にノイズが混
入していた場合であっても、該ノイズ受信状態が4回継
続して入力されないと、同期保護制御回路22では位相
固定ループの補正処理に移行されない。
【0073】このため、送信時には従来例のような同期
抽出クロックΦ2の過敏な補正処理が極力回避される。
このことから、当該スレイブ装置からマスタ装置に出力
される送信信号OXDに発生していた従来例のようなジッ
タを極力抑制することが可能となる。
【0074】これにより、当該DPLL回路を内蔵した
デジタル信号の送受信装置の信頼度の向上を図ることが
可能となる。
【0075】なお、本発明の第2の実施例では、第1の
送/受信状態信号SEL1に基づいて同期抽出クロックΦ
2を抽出する場合について説明をしたが、送信出力ユニ
ット26から出力される送信中を示す第2の送/受信状
態信号SEL2やデータ端末制御ユニット27から出力さ
れる同期確立中又は試受信中を示す第3の送/受信状態
信号SEL3に基づいて受信信号RXDから同期抽出クロッ
クΦ2の抽出処理をすることによっても、同様な効果が
得られる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位相固定
ループ回路では、位相検出手段からの位相進み又は位相
遅れ検出信号の入力回数が、保護段数切り換え手段によ
り設定された保護段数に到達したとき、同期保護制御手
段からの内部制御信号を入力した補正手段によって、入
力信号と位相固定ループ回路の出力信号との位相差を無
くすことができるので、信号の受信時と送信時とで位相
差の補正タイミングを適正に調整することができる。
【0077】このため、受信信号と同期抽出信号との間
の位相進み検出信号又は位相遅れ検出信号に基づく複数
の同期保護制御信号の内から選択された一つの同期保護
制御信号に基づく内部制御信号に基づいて分周手段を自
動制御をすることが可能となる。このことで、従来例の
ように位相固定ループを補正する同期保護段数を固定値
にすることなく、基準信号と送/受信状態信号とに基づ
いて同期保護段数の自動切り換えを行うことが可能とな
る。
【0078】また、本発明の信号送受信装置によれば受
信手段,位相固定ループ手段,送信手段及び制御手段が
具備され、該位相固定ループ手段が本発明に係る位相固
定ループ回路から成っている。
【0079】このため、受信時には、同期保護段数を必
要最低限に設定することにより同期引き込み期間を従来
例に比べて短くすることが可能となる。また、逆に、第
1,第2又は第3の送/受信状態信号に基づいて同期保
護段数の最適値が設定されることにより、従来例のよう
な同期抽出クロックの過敏な補正を極力回避することが
可能となる。このことで、従来例のようなジッタを極力
抑制することが可能となる。
【0080】これにより、位相固定ループ回路の信頼性
が向上することから総合デジタル通信サービス網に適用
する高信頼度かつ高品質のデータ通信送受信装置の提供
に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位相固定ループ回路の原理図であ
る。
【図2】本発明に係る信号送受信装置の原理図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係るデジタル信号の位
相固定ループ回路の構成図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係るDPLL回路の動
作説明図(その1)である。
【図5】本発明の第1の実施例に係るDPLL回路の動
作説明図(その2)である。
【図6】本発明の第1の実施例に係るDPLL回路の動
作説明図(その3)である。
【図7】本発明の第2の実施例に係るデジタル信号の送
受信装置の構成図である。
【図8】従来例に係るデジタル信号の位相固定ループ回
路の説明図である。
【図9】従来例に係る問題点を説明する回路構成図及び
信号波形図である。
【符号の説明】
11…位相検出手段、 12…同期保護制御手段、 13…分周手段、 14…受信手段、 15…位相固定ループ手段、 16…送信手段、 17…制御手段、 12A…信号選択手段、 RXD…受信信号、 SΦ1 …位相進み検出信号、 SΦ2 …位相遅れ検出信号、 SR…内部制御信号、 Φ2…同期抽出信号、 SEL,SEL1〜SEL3…送/受信状態信号,第1〜第3
の送/受信状態信号、 Ci…同期保護制御信号、 OXD…送信信号、 L1…受信用通信線、 L2…送信用通信線。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号(RXD)と当該位相固定ルー
    プ回路の出力信号(φ2)とを比較して位相進み又は位
    相遅れ検出信号(Sφ1、Sφ2)を出力する位相検出
    手段(11)と、前記位相進み又は位相遅れ検出信号
    (Sφ1、Sφ2)が所定の同期保護段数に相当する回
    数入力されたとき、内部制御信号(SR)を出力する同
    期保護制御手段(12)と、前記内部制御信号(SR)
    に基づいて前記入力信号(RXD)と出力信号(φ2)
    との位相差を解消する補正手段とを備えた位相固定ルー
    プ回路であって、 前記同期保護段数制御手段(12)が、送/受信状態信
    号(SEL)に応じて前記同期保護段数を任意に設定す
    ることができる保護段数切り換え手段(22C)を有す
    ることを特徴とする位相固定ループ回路。
  2. 【請求項2】 前記同期保護段数を、受信又は送信を区
    別する信号に基づいて可変する保護段数切り換え手段
    (22C)を設けていることを特徴とする請求項1に記載
    の位相固定ループ回路。
  3. 【請求項3】 前記位相検出手段(11)および補正手
    段は、前記出力信号(φ2)の周波数よりも高い周波数
    の基準信号に基づいて信号処理することを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載のいずれかの位相固定ループ
    回路。
  4. 【請求項4】 受信信号(RXD)を受信処理する受信
    手段(14)と、前記受信信号から該受信信号に同期し
    た同期信号(φ1)を抽出する位相固定ループ手段(1
    5)と、前記同期信号に基づいて送信信号(OXD)を
    送信処理する送信手段(16)と、前記受信手段、位相
    固定ループ手段及び送信手段の入出力を制御する制御手
    段(17)とを具備し、 前記位相固定ループ手段が請求項1、請求項2又は請求
    項3に記載のいずれかの位相固定ループ回路から成るこ
    とを特徴とする信号送受信装置。
  5. 【請求項5】 前記位相固定ループ手段(15)が、 前記受信手段(14)から出力される同期確立中又は試
    受信中を示す第1の送/受信状態信号(SEL1)に基づ
    いて前記受信信号(RXD)から該受信信号に同期した
    同期信号(φ2)を抽出することを特徴とする請求項4
    記載の信号送受信装置。
  6. 【請求項6】 前記位相固定ループ手段(15)が、 前記送信手段(16)から出力される送信中を示す第2
    の送/受信状態信号(SEL2)に基づいて前記受信信号
    (RXD)から該受信信号に同期した同期信号(φ2)
    を抽出することを特徴とする請求項4記載の信号送受信
    装置。
  7. 【請求項7】 前記位相固定ループ手段(15)が、 前記制御手段(17)から出力される同期確立中又は試
    受信中を示す第3の送/受信状態信号(SEL3)に基づ
    いて前記受信信号(RXD)から該受信信号に同期した
    同期信号(φ2)を抽出することを特徴とする請求項4
    記載の信号送受信装置。
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JPS63116537A (ja) * 1986-11-04 1988-05-20 Mitsubishi Electric Corp 同期保護回路

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