JPH0964855A - 遅延挿脱回路及び該回路を備えるデータ通信装置 - Google Patents

遅延挿脱回路及び該回路を備えるデータ通信装置

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JPH0964855A
JPH0964855A JP7212276A JP21227695A JPH0964855A JP H0964855 A JPH0964855 A JP H0964855A JP 7212276 A JP7212276 A JP 7212276A JP 21227695 A JP21227695 A JP 21227695A JP H0964855 A JPH0964855 A JP H0964855A
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JP7212276A
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Tsutomu Yamada
山田  勉
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は遅延挿脱回路及び該回路を備えるデ
ータ通信装置に関し、簡単な構成で受信フレームと自フ
レーム間の最適マージンが容易に得られる遅延挿脱回路
及び該回路を備えるデータ通信装置の提供を課題とす
る。 【解決手段】 タンデムに接続し、受信フレームの遅延
挿脱を行う遅延量の異なる複数の遅延挿脱部11と、受
信フレームと自フレームの位相を比較する比較部12
と、比較部の比較結果に基づき受信フレームと自フレー
ム間のマージンを最適化するように各遅延挿脱部の制御
を行う制御部13とを備える遅延挿脱回路。好ましく
は、フレーム周期をTとするときに、各遅延挿脱部の遅
延挿脱量はT/2n (但し、n=1,2,…)とする。
比較部12は自フレームに係る所定の位相を分割した各
区間,に受信フレームのフレーム同期用信号RFP
/FPが有るか否かを検出することにより位相比較を行
う。また上記遅延挿脱回路を備えるデータ通信装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遅延挿脱回路及び該
回路を備えるデータ通信装置に関し、更に詳しくは受信
フレームと自フレームの位相を比較し、両フレームの所
定の同期用信号間に重なりが生じないように受信フレー
ムの遅延挿脱を行う遅延挿脱回路及び該回路を備えるデ
ータ通信装置に関する。
【0002】同期網に接続するデータ通信装置(交換
機、中継機、伝送装置等)では、伝送路の受信データを
受信クロックでエラスチックメモリに書き込み、これら
を自局のクロックで読み出して送信すること(所謂クロ
ック乗換)を行う。しかし、受信フレームの書込位相と
送信フレームの読出位相が重なってしまうと、同一メモ
リへのデータ読書が競合し、正しいデータを読み出せな
い。そこで、両フレーム位相に重なりが生じないよう
に、マージンを最適化する必要がある。
【0003】
【従来の技術】図11,図12は従来技術を説明する図
(1),(2)である。図11は従来のデータ通信装置
の一部を示すブロック図で、図において1は受信部(伝
送路終端部)、3は遅延挿脱回路部、21はセレクタ
(SEL)、23は多段のビット遅延回路を備えるビッ
ト遅延部、25はANDゲート回路(A)、29はカウ
ンタ(CTR)、30はデコーダ(DEC)、36はD
タイプのフリップフロップ(FF)、4はエラスチック
メモリ(DPRAM等)を備えるクロック乗換回路部、
5は発振回路(OSC)である。
【0004】受信部1は伝送路からの主信号フレームを
受信してビットシリアルの受信データ信号RDT、受信
フレームパルス信号RFP及び受信クロック信号RCK
を生成する。発振回路5は同期網の基準クロック信号B
CKに基づき受信クロック信号RCKと同一周波数のシ
ステムクロック信号SCKを発生する。ビット遅延部2
3は受信データ信号RDT及び受信フレームパルス信号
RFPを1フレーム周期Tの1/2だけ遅延させる。セ
レクタ21は、最初は選択信号S=0によりA側の入力
を選択しており、出力のデータ信号DT及びフレームパ
ルス信号FPは受信クロック信号RCKに同期してメモ
リ4に書き込まれる。そして、該メモリ4からはシステ
ムクロック信号SCKに同期して送信側のデータ信号S
DT及びフレームパルス信号SFPが読み出される。
【0005】この場合に、カウンタ29は電源投入時の
システムリセット信号SRによりリセットされ、その後
のクロックSCKを独自の位相(自フレーム位相)で計
数している。デコーダ30はカウンタ29の計数値をデ
コードし、自局のフレーム同期用信号に同期したウィン
ドパルス信号WPを生成する。ANDゲート回路25は
フレームパルス信号FPとウィンドパルス信号WPとの
間の重なり有無を検出しており、重なりを検出すると、
その出力信号ER=1とする。これは、受信フレームと
自フレームとが一致していることを意味し、このままで
は同一メモリへのデータ読書が競合し、データ読出エラ
ーとなる恐れがある。
【0006】そこで、信号ER=1によりFF36を反
転(S=1)させ、これによりセレクタ21はB側の遅
延データ信号DDT及び遅延フレームパルス信号DFP
を選択する。その結果、受信フレームと自フレーム間に
は180度の位相差(マージン)が生じ、これにより次
フレームからのデータ読出は安全に行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のデ
ータ通信システムでは伝送路側の特性変動により受信フ
レームの位相が揺らぎ、かつ自局の発振回路5のジッタ
やドリフト等により自フレームの位相も揺らぐ。図12
は従来技術の問題点を説明する図である。
【0008】図12(A)は自局の電源投入時に、たま
たま受信フレームの略中間に自局のウィンドパルス信号
WPが位置した場合を示している。この場合は十分なマ
ージンが有り、両フレームに揺らぎがあってもデータ読
出エラーとなる心配は無い。しかし、一般に自局のフレ
ーム位相は他局とは無関係に形成されるので、何時でも
こうなるとは限らない。
【0009】図12(B)は受信フレームパルス信号F
Pとウィンドパルス信号WPとが接近している場合を示
している。この場合はマージンが無く、自局の稼働後に
フレーム位相が重なることがある。これにより遅延挿脱
回路部3が働き、その間の受信データがスリップし、デ
ータ読出エラーとなる不都合があった。
【0010】本発明の目的は、簡単な構成でフレーム間
の最適マージンが容易に得られる遅延挿脱回路及び該回
路を備えるデータ通信装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題は例えば図1
(A)の構成により解決される。即ち、本発明(1)の
遅延挿脱回路は、タンデムに接続し、受信フレームの遅
延挿脱を行う遅延量の異なる複数の遅延挿脱部111
112 と、受信フレームと自フレームの位相を比較する
比較部12と、比較部12の比較結果に基づき受信フレ
ームと自フレーム間のマージンを最適化するように各遅
延挿脱部111 ,112 の制御を行う制御部13とを備
えるものである。
【0012】図1(B)において、一般に受信フレーム
と自フレームとは様々な位相関係と成り得るため、最適
マージン(例えば180度の位相差)を得るための遅延
量も様々となる。この点、本発明(1)によれば、タン
デムに接続し、かつ遅延量の異なる複数の遅延挿脱部1
1 ,112 を備えるので、これらの組合せにより最適
マージンを得るための様々な遅延量が簡単な構成により
容易に得られる。
【0013】好ましくは、本発明(2)においては、フ
レーム周期をTとするときに、各遅延挿脱部111 ,1
2 の遅延挿脱量はT/2n (但し、n=1,2,…)
である。この例ではT/2,T/4である。従って、2
つの遅延挿脱部111 ,11 2 で4つの遅延量0,T/
4,T/2,3T/4を実現でき、最適マージンが容易
に得られる。
【0014】また好ましくは、本発明(3)において
は、比較部12は自フレームに係る所定の位相を分割し
た各区間,に受信フレームのフレーム同期用信号R
FP/FPが有るか否かを検出することにより位相比較
を行う。この場合に、自フレームに係る所定の位相は、
自フレームと同一位相でも良いが、図示の如く自フレー
ムから位相がずれていても良い。この例では自フレーム
に係る所定の位相は自フレームのウィンドパルス信号W
Pの前後に展開している。また、各区間,の長さ
は、同一でも良いが、図示の如く異なっていても良い。
【0015】また好ましくは、本発明(4)において
は、比較部12は遅延挿脱後のフレーム同期用信号FP
を比較の対象となし、かつ制御部13は各区間,の
検出結果に基づきその都度対応する遅延挿脱部111
112 の制御を行う。図1(B)において、例えば最初
は選択信号S1,S2=0により、遅延挿脱後のフレー
ム同期用信号FPは受信フレームのフレーム同期用信号
RFPと同相である。この場合に、最初の区間で比較
部12がFPを検出すると、該FPはT/2だけ遅延さ
れる。また、この例では次の区間でも比較部12が遅
延後のFPを検出するので、該FPは更にT/4だけ遅
延され、トータルの遅延量は3T/4となる。
【0016】また好ましくは、本発明(5)において
は、制御部13は各区間の検出結果に基づき対応する遅
延挿脱部111 ,112 の制御を一斉に行う。この場合
は、図1(B)の区間を区間−1と区間−2とに
2分する。そして、この例では区間−1で比較部12
がFPを検出したことにより、区間の検査終了後に選
択信号S1,S2を一斉にS1=1,S2=1とする。
【0017】また好ましくは、本発明(6)において
は、制御部12は現フレームの制御信号S1,S2及び
比較部12の検出結果に基づき次フレームの制御信号S
1,S2を生成する。例えば位相制御が初期状態(S1
=0,S2=0)から出発する場合は上記の如く遅延量
を増す制御だけで良いが、途中状態(例えばS1=1,
S2=1)から出発する場合は遅延量を減らす制御も必
要となる。この点、本発明(6)によれば、現フレーム
の制御信号S1,S2及び比較部12の検出結果に基づ
き次フレームの制御信号S1,S2を生成するので、位
相制御がどの状態から出発しても遅延量を最適に更新で
きる。
【0018】また好ましくは、本発明(7)において
は、制御部13は所定のリセット信号SR、伝送アラー
ムの検出信号ALM又は遅延挿脱後のフレーム同期用信
号FPと自フレームの所定のウィンド信号WPとの間の
一部重なりを検出したことにより遅延挿脱制御を行う。
従って、必要な時に必要な位相制御が行われる。また、
本発明(8)のデータ通信装置は、上記本発明(1)の
遅延挿脱回路を備える。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通
して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。図
2は本発明の実施の形態による遅延挿脱回路の構成を示
す図で、データ通信システムの一部の構成を示してい
る。
【0020】図において、1は受信部(伝送路終端
部)、2は遅延挿脱回路部、21,22はセレクタ(S
EL)、23,24は多段のビット遅延回路を備えるビ
ット遅延部、25,26はANDゲート回路(A)、2
7,28はR−Sタイプのフリップフロップ(FF)、
29はカウンタ(CTR)、30はデコーダ(DE
C)、31はANDゲート回路(A)、32はORゲー
ト回路(O)、33,34はDタイプのフリップフロッ
プ(FF)、35はデコーダ(DEC)、4はエラスチ
ックメモリ(DPRAM等)を備えるクロック乗換回路
部、5は発振回路(OSC)である。
【0021】受信部1、クロック乗換回路部4及び発振
回路5の各動作については従来と同様でよい。遅延挿脱
回路部2において、ビット遅延部23の遅延量は1フレ
ーム周期Tの1/2、またビット遅延部24の遅延量は
1フレーム周期Tの1/4であり、これらの組合せによ
り全体で4つの遅延量0,T/4,T/2,3T/4を
実現できる。
【0022】システムに電源投入し、又は不図示のシス
テムリセットボタンを押すと、システムリセット信号S
Rが発生し、カウンタ29、FF33及びFF34がリ
セットされる。カウンタ29は、その後のクロック信号
SCKにより周期Tで自走し、自局のデータ読出位相
(自フレーム位相)を形成する。その際には、カウンタ
29が所定のカウント値(例えば自フレーム位相で略3
T/4−2カウント)になると、デコーダ30からトリ
ガパルス信号TGPが発生する。このときFF33の出
力/Q=1(HIGHレベル)であることにより、該T
GPの立ち上がりでFF34の出力Q=1となり、デコ
ーダ35が付勢される。即ち、位相調整を行うフェーズ
になる。
【0023】続くカウント値=3T/4−1カウントで
はリセット信号RSが発生し、FF27,FF28をリ
セットする。次いでカウント値=3T/4からTとな
り、かつ0に戻ってT/4−1カウントを行うまでの区
間はウィンド信号WB=1である。即ち、WB=1の期
間はT/2に相当する。次いでカウント値=T/4から
T/2−1カウントを行うまでの区間はウィンド信号W
C=1である。即ち、WC=1の期間はT/4に相当す
る。そして、WC=0になると、その立ち下がりエッジ
でFF33はセットされ、その後のトリガパルス信号T
GPによりFF34はリセットされる。こうして、位相
調整を行うフェーズではリセット信号RS、ウィンド信
号WB及びWCが夫々1回だけ発生する。
【0024】ANDゲート回路25はセレクタ22の出
力(遅延挿脱後)のフレームパルス信号FPとウィンド
信号WBとのANDを取っており、条件を満足するとF
F27をセットする。セレクタ21は選択信号S1=0
の時は入力のA側を選択し、S1=1の時は入力のB側
を選択する。ANDゲート回路26は遅延挿脱後のフレ
ームパルス信号FPとウィンド信号WCとのANDを取
っており、条件を満足するとFF28をセットする。セ
レクタ22はS2=0の時は入力のA側を選択し、S2
=1の時は入力のB側を選択する。
【0025】こうして、フレームパルス信号FPとウィ
ンド信号WB,WCとの重なり有無を調べることによ
り、該フレームパルス信号FPがウィンドパルス信号W
Pの略中心(最大マージン位置)にくるように、受信フ
レームに係る信号RDT,RFPの遅延量を調整する。
以下、タイミングチャートを参照して動作を詳細に説明
する。
【0026】図3〜図5は実施の形態による遅延挿脱回
路の動作タイミングチャート(1)〜(3)である。図
3(A)はS1=0,S2=0の状態で受信フレームパ
ルス信号RFPとウィンド信号WBの前半部とが一致す
る場合を示している。の区間ではANDゲート回路2
5を満足することにより、S1=1となり、受信フレー
ムパルス信号RFPはT/2だけ遅延される。次いで
の区間ではANDゲート回路26を満足することによ
り、S2=1となり、受信フレームパルス信号RFPは
更にT/4だけ遅延される。トータルの遅延量は3T/
4である。こうして最終的に得られたフレームパルス信
号FPはウィンドパルス信号WPの略中間点にあること
が分かる。
【0027】図3(B)はS1=0,S2=0の状態で
受信フレームパルス信号RFPとウィンド信号WBの後
半部とが一致する場合を示している。の区間ではAN
Dゲート回路25を満足することにより、S1=1とな
り、受信フレームパルス信号RFPはT/2だけ遅延さ
れる。次いでの区間ではANDゲート回路26を満足
しないことにより、S2=0のままである。即ち、受信
フレームパルス信号RFPはそれ以上は遅延されず、ト
ータルの遅延量はT/2である。この場合もフレームパ
ルス信号FPはウィンドパルス信号WPの略中間点にあ
ることが分かる。
【0028】図4(A)はS1=0,S2=0の状態で
受信フレームパルス信号RFPとウィンド信号WCとが
一致する場合を示している。の区間ではANDゲート
回路25を満足しないことにより、S1=0のままであ
る。次いでの区間ではANDゲート回路26を満足す
ることにより、S2=1となり、受信フレームパルス信
号RFPはT/4だけ遅延される。トータルの遅延量は
T/4である。この場合もフレームパルス信号FPはウ
ィンドパルス信号WPの略中間点にあることが分かる。
【0029】図4(B)はS1=0,S2=0の状態で
受信フレームパルス信号RFPとウィンド信号WB,W
Cとが一致しない場合を示している。の区間ではAN
Dゲート回路25を満足しないことにより、S1=0の
ままである。またの区間でもANDゲート回路26を
満足しないことにより、S2=0のままであり、トータ
ルの遅延量は0である。この場合もフレームパルス信号
FPはウィンドパルス信号WPの略中間点にあることが
分かる。
【0030】こうして、本実施の形態によれば、受信フ
レームと自フレームとの間に最適マージンの位相関係が
形成される。図2に戻り、ANDゲート回路31は遅延
調整後のフレームパルス信号FPとウィンドパルス信号
WPとの間の重なり有無を監視しており、もし重なりを
検出すると、FF33を強制リセットする。これによ
り、システムは再度位相調整のフェーズに入る。
【0031】また、伝送路側との間で何らかの通信エラ
ー(受信断等)が検出されると、システムではアラーム
信号ALMが発生し、FF33を強制リセットする。こ
の場合もシステムは再度位相調整のフェーズに入る。図
5は上記位相調整方法の変形例を示している。図5
(A)はウィンド信号WCがウィンド信号WBより前に
発生する場合を示しており、これは図2のビット遅延部
23,24及びそれらの制御を入れ替えた場合に相当す
る。
【0032】の区間ではANDゲート回路25を満足
することにより、S1=1となり、受信フレームパルス
信号RFPはT/4だけ遅延される。次いでの区間で
はANDゲート回路26を満足することにより、S2=
1となり、受信フレームパルス信号RFPは更にT/2
だけ遅延される。トータルの遅延量は3T/4である。
この場合も遅延挿脱後のフレームパルス信号FPはウィ
ンドパルス信号WPの略中間点にあることが分かる。
【0033】図5(B)では、3つのウィンド信号WC
〜WDが夫々T/4の信号幅を備えており、これは図2
に遅延量T/4の3つのビット遅延部を設けた場合に相
当する。の区間ではANDゲート回路を満足すること
により、S1=1となり、受信フレームパルス信号RF
PはT/4だけ遅延される。次いでの区間ではAND
ゲート回路を満足することにより、S2=1となり、受
信フレームパルス信号RFPは更にT/4だけ遅延され
る。次いでの区間ではANDゲート回路を満足するこ
とにより、S3=1となり、受信フレームパルス信号R
FPは更にT/4だけ遅延される。トータルの遅延量は
3T/4である。この場合もフレームパルス信号FPは
ウィンドパルス信号WPの略中間点にあることが分か
る。
【0034】こうして、本発明思想を逸脱しない範囲内
で様々な変形例が考えられる。図6は本発明の他の実施
の形態による遅延挿脱回路の構成を示す図で、図におい
て37はANDゲート回路(A)、38はR−Sタイプ
の3ビットのレジスタ(REG)、39はDタイプの5
ビットのレジスタ(REG)、40は所定の選択信号テ
ーブルを記憶しているROM(又はRAMやEEPRO
M等でも良い)である。
【0035】この例のデコーダ35は同一時間幅T/4
の3つの連続するウィンド信号WB,WC,WDを生成
する。ANDゲート回路37はウィンド信号WD中のフ
レームパルス信号FPの有無を検出する。レジスタ38
は位相調整フェーズのリセット信号RSによりリセット
され、その後のウィンド信号WB,WC及びWDの各区
間におけるフレームパルス信号FPの有/無の検出結果
を保持する。レジスタ39にはレジスタ38の3つの検
出出力と、ROM40の現時点の選択信号S1,S2と
が入力れており、これらの入力はウィンド信号WDの立
ち下がりエッジでレジスタ39にセットされる。そし
て、ROM40はレジスタ39の出力に従って新たな選
択信号S1,S2を読み出す。表1にROM40の変換
論理を示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1において、〜の欄はウィンド信号
WB〜WDによる各検出結果を示しており、=1はA
NDゲート回路25が満足したことを示し、=0はA
NDゲート回路25が満足しなかったことを示す。,
についても同様である。旧選択S1,S2の欄は現時
点の選択信号の状態を表し、新選択S1,S2の欄は次
の時点の選択信号の状態を表す。移相分は現時点と次の
時点の受信フレーム位相の変化分を示し、→は位相遅
れ、←は位相進みを表す。以下、タイミングチャートを
参照して動作を詳細に説明する。
【0038】図7,図8は他の実施の形態による遅延挿
脱回路の動作タイミングチャート(1),(2)であ
る。図7(A)は=1の場合を示し、表1の項1〜4
に対応する。図7(A)より明らかな通り、=1を満
足する時は、フレームパルス信号FPの位相を現時点よ
りも3T/4だけ遅らすか、又はT/4だけ進めれば良
い。この進み/遅れの制御は旧選択S1,S2の状態に
よって異なる。
【0039】旧選択S1=0,S2=0(遅延無し)の
場合は、新選択S1=1,S2=1となし、FPを現時
点よりも3T/4だけ遅らせる。旧選択S1=0,S2
=1(T/4遅れ)の場合は、新選択S1=0,S2=
0となし、FPを現時点よりもT/4だけ進める。旧選
択S1=1,S2=0(T/2遅れ)の場合は、新選択
S1=0,S2=1となし、結果としてFPを現時点よ
りもT/4だけ進める。旧選択S1=1,S2=1(3
T/4遅れ)の場合は、新選択S1=1,S2=0とな
し、結果としてFPを現時点よりもT/4だけ進める。
【0040】図7(B)は=1の場合を示し、表1の
項5〜8に対応する。旧選択S1=0,S2=0(遅延
無し)の場合は、新選択S1=1,S2=0となし、F
Pを現時点よりもT/2だけ遅らせる。旧選択S1=
0,S2=1(T/4遅れ)の場合は、新選択S1=
1,S2=1となし、FPを現時点よりもT/2だけ遅
らせる。旧選択S1=1,S2=0(T/2遅れ)の場
合は、新選択S1=0,S2=0となし、FPを現時点
よりもT/2だけ進める。旧選択S1=1,S2=1
(3T/4遅れ)の場合は、新選択S1=0,S2=1
となし、FPを現時点よりもT/2だけ進める。
【0041】図8(A)は=1の場合を示し、表1の
項9〜12に対応する。旧選択S1=0,S2=0(遅
延無し)の場合は、新選択S1=0,S2=1となし、
FPを現時点よりもT/4だけ遅らせる。旧選択S1=
0,S2=1(T/4遅れ)の場合は、新選択S1=
1,S2=0となし、FPを現時点よりもT/4だけ遅
らせる。旧選択S1=1,S2=0(T/2遅れ)の場
合は、新選択S1=1,S2=1となし、FPを現時点
よりもT/4だけ遅らせる。旧選択S1=1,S2=1
(3T/4遅れ)の場合は、新選択S1=0,S2=0
となし、FPを現時点よりも3T/4だけ進める。
【0042】図8(B)は〜=0の場合を示し、こ
の場合は新たに位相調整を行う必要は無い。図9は本発
明の応用例を示す図(1)で、データ通信システム(交
換機、中継機、伝送装置等)の一部の構成を示してい
る。図において、2はLSI化された図2又は図6の遅
延挿脱回路部、6は分離部、7は多重部、8は送信部で
ある。
【0043】伝送路からの受信フレームは遅延挿脱回路
部2で遅延挿脱を受けてクロック乗換部4に記憶され
る。クロック乗換部4の記憶データは自フレーム位相で
読み出され、分離部6に入力する。分離部6は該入力信
号をチャネル信号CHD0〜CHDnに分離し、例えば
交換機の場合は不図示の通話路スイッチや加入者回路等
に供給する。一方、多重部7はチャネル信号CHD0〜
CHDnを自フレームで多重し、送信部8に供給する。
【0044】図10は本発明の応用例を示す図(2)
で、リング状ネットワークへの適用例を示している。図
において、2001 〜2006 はデータ通信端末装置、
9はバッファメモリ(BFM)、10はCPU等を含む
データ処理部である。データ通信端末装置2001 にお
いて、光伝送路からの受信フレームは遅延挿脱回路部2
で遅延挿脱を受けてバッファメモリ9に記憶される。バ
ッファメモリ9の記憶データは自フレーム位相で読み出
され、送信部8より送信される。
【0045】データ処理部10はバッファメモリ9の情
報をモニタし、自局宛の情報はバッファメモリ9より取
り入れてデータ処理し、また他局宛の情報をバッファメ
モリ9の所定のアドレスに書き込む。データ通信端末装
置2002 〜2006 についても同様である。一般に、
リング状ネットワークでは伝送路データ(クロック)の
ジッタ、ワンダの発生が著しいため、本発明による遅延
挿脱回路部2を備えることは、ジッタ、ワンダの抑制に
極めて有効である。
【0046】なお、上記表1は=1かつ=1となる
ような状態を含めることにより、一層きめ細かい制御を
実現できる。また、遅延挿脱部11の数及びその遅延量
は上記に限定されない。ジッタ、ドリフト量等のシステ
ム要求、回路規模、安全領域の範囲、クロック乗換回路
のバッファ量等により任意に決定される。
【0047】また、比較部12は自フレームの区間,
と受信フレームのフレーム同期用信号RFPとを比較
するように構成しても良い。また、本発明が適用される
データ通信システムは有線、無線を問わない。また、上
記本発明に好適なる複数の実施の形態を述べたが、本発
明思想を逸脱しない範囲内で、構成、制御、及びこれら
の組合せの様々な変更が行えることは言うまでも無い。
【0048】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、ジッタ
やドリフト等によりフレーム位相に変動があってもデー
タエラーとなる可能性が少なくなり、データ通信システ
ムの信頼性向上に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】本発明の実施の形態による遅延挿脱回路の構成
を示す図である。
【図3】実施の形態による遅延挿脱回路の動作タイミン
グチャート(1)である。
【図4】実施の形態による遅延挿脱回路の動作タイミン
グチャート(2)である。
【図5】実施の形態による遅延挿脱回路の動作タイミン
グチャート(3)である。
【図6】本発明の他の実施の形態による遅延挿脱回路の
構成を示す図である。
【図7】他の実施の形態による遅延挿脱回路の動作タイ
ミングチャート(1)である。
【図8】他の実施の形態による遅延挿脱回路の動作タイ
ミングチャート(2)である。
【図9】本発明の応用例を示す図(1)である。
【図10】本発明の応用例を示す図(2)である。
【図11】従来技術を説明する図(1)である。
【図12】従来技術を説明する図(2)である。
【符号の説明】
11 遅延挿脱部 12 比較部 13 制御部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンデムに接続し、受信フレームの遅延
    挿脱を行う遅延量の異なる複数の遅延挿脱部と、 受信フレームと自フレームの位相を比較する比較部と、 比較部の比較結果に基づき受信フレームと自フレーム間
    のマージンを最適化するように各遅延挿脱部の制御を行
    う制御部とを備えることを特徴とする遅延挿脱回路。
  2. 【請求項2】 フレーム周期をTとするときに、各遅延
    挿脱部の遅延挿脱量はT/2n (但し、n=1,2,
    …)であることを特徴とする請求項1の遅延挿脱回路。
  3. 【請求項3】 比較部は自フレームに係る所定の位相を
    分割した各区間に受信フレームのフレーム同期用信号が
    有るか否かを検出することにより位相比較を行うことを
    特徴とする請求項1の遅延挿脱回路。
  4. 【請求項4】 比較部は遅延挿脱後のフレーム同期用信
    号を比較の対象となし、かつ制御部は各区間の検出結果
    に基づきその都度対応する遅延挿脱部の制御を行うこと
    を特徴とする請求項3の遅延挿脱回路。
  5. 【請求項5】 制御部は各区間の検出結果に基づき対応
    する遅延挿脱部の制御を一斉に行うことを特徴とする請
    求項3の遅延挿脱回路。
  6. 【請求項6】 制御部は現フレームの制御信号及び比較
    部の検出結果に基づき次フレームの制御信号を生成する
    ことを特徴とする請求項5の遅延挿脱回路。
  7. 【請求項7】 制御部は所定のリセット信号、伝送アラ
    ームの検出信号又は遅延挿脱後のフレーム同期用信号と
    自フレームの所定のウィンド信号との間の一部重なりを
    検出したことにより遅延挿脱制御を行うことを特徴をす
    る請求項1の遅延挿脱回路。
  8. 【請求項8】 請求項1の遅延挿脱回路を備えることを
    特徴とするデータ通信装置。
JP7212276A 1995-08-22 1995-08-22 遅延挿脱回路及び該回路を備えるデータ通信装置 Withdrawn JPH0964855A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008099109A (ja) * 2006-10-13 2008-04-24 Nec Corp Wander吸収ならびに遅延補正用モジュール
JP2018057000A (ja) * 2015-04-21 2018-04-05 サイプレス セミコンダクター コーポレーション 車載電子装置

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JP2008099109A (ja) * 2006-10-13 2008-04-24 Nec Corp Wander吸収ならびに遅延補正用モジュール
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