JP2628051B2 - 塗装方法 - Google Patents

塗装方法

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JP2628051B2
JP2628051B2 JP62304536A JP30453687A JP2628051B2 JP 2628051 B2 JP2628051 B2 JP 2628051B2 JP 62304536 A JP62304536 A JP 62304536A JP 30453687 A JP30453687 A JP 30453687A JP 2628051 B2 JP2628051 B2 JP 2628051B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は建築物の柱間または柱の外方に該柱正面より
一段とはいりこんだ所定の位置に壁を形成するのに便利
な塗装方法を提供するものであり、また柱等建築物外表
面を塗装材で汚すことなく壁材を柱表面に沿って直線状
に塗布することのできる方法を提供するものである。
(従来の技術) 建築物の柱間に一段と凹ませた壁の形成で代表される
ように柱表面から該表面にたいし所望の角度で延びる壁
を形成することは、和風、洋風を問わず又個人住宅、オ
フィスの区別なく、更に内装、外装ともに行われて壁面
から柱(支柱など)が突出した美しい外観形成に役立っ
ている。
これ等壁形成を行う場合大きい問題が二つある。即
ち、第1の問題は壁形成層が1層であろうと複数層重ね
る場合であろうと、柱との接続部の壁厚みは所定の厚み
であり且つ壁表面は柱の長さ方向に沿って直線状でなけ
ればならない。又他の問題は作業中に塗装材がよく飛び
散るので周囲の表面を汚損から護る必要があることであ
る。
前者の問題のみに対しては柱の前記塗装予定位置に墨
線を1ないし複数本平行に入れ、その各線にあわせて必
要な数の塗布層を形成する方法がとられていた。一方第
1の問題と第2の問題を合わせて解決する目的で、柱を
必要な面積だけ覆う粘着テープとか部分的に粘着性のあ
るフィルムやシートとか、粘着テープを端縁に貼付して
粘着固定性を与えた防汚材(フィルムまたはシート)の
その端縁部の直線部分を壁材塗布予定位置に合わせて貼
り付け、その直線部分まで壁材を塗布する方法が用いら
れてきた。更に壁塗装が複数回の場合、各壁厚みを正確
に設定する必要から前記粘着テープなどを各層塗布の度
毎に剥離して次の塗布位置に移したりする方法もとられ
てきた。更に他の方法として複数層塗布する場合は複数
枚の防汚材を用い最外層塗布予定位置に前記防汚材を貼
り、以下この操作を繰り返して重ねて貼り、最後の防汚
材の端縁直線部分が最下層の予定位置となる。
(発明が解決しようとする問題点) これ等の方法は、剥離、貼付の繰り返しを塗装回数だ
け行うとか、塗装回数に相当する複数枚の防汚材を用意
しなければならないなど、不便、無駄が多く解決が望ま
れてきた。
(問題点を解決するための手段と実施例) 本発明者はこれ等の問題点を解決するため鋭意検討を
した結果、毛引きまたはこれに相当するものを用いるこ
とにより一回の粘着のみで解決することを見出し本発明
を完成した。
即ち、本発明の要旨は、柱を覆った防汚材の端縁直線
部分を該柱の一表面上に且つその相隣る一角隅部から所
望の位置にあわせて粘着固定し、該直線部分に沿って且
つ前記柱の一表面に対し所望の角度をもって1ないし複
数層からなる壁面を構成する塗装方法において、壁面の
構成される柱の前記表面に防汚材を粘着させ、次に前記
角隅部に相隣る他の表面に毛引き類を当接して滑らせ、
毛引き類の刃部で前記粘着した部分を角隅部に平行に且
つ各塗装表面予定位置において帯状に切断して1ないし
複数の細条を柱上に形成し、各隅部から最も離れた側の
細条から順次剥離し、各塗装表面予定位置を形成し該予
定位置まで各塗装を順次行う塗装方法にある。
以下、本発明の内容及び実施例を図面を用いて説明す
るが、本発明はこれ等により限定されるものではないこ
とは勿論である。
第1図は本発明に係る方法の一実施例を示す斜視図で
あり、第5図の2本の柱間の中央より見た斜視図であ
り、第2〜8図はこの実施過程を示す平面図である。第
9図は他の実施例を示すもので第4図に相当するもので
ある。第10〜12図は従来法の1例であり、第13図は従来
法の他の1例を示す平面図である。なお、図面中の符号
はすべて共通に用いている。
第1図の柱2、2間には壁塗装用下地材3があり、こ
の表面に壁材が所望の数の層として塗装される。粘着テ
ープは下地材3に端縁1aを当接し、細条1abを除去した
後の端縁1bは壁材の下地層(この図では下地層、中間層
および上塗層の3層塗装を予定している。)の表面位置
決め線を構成する。
第2図においては、粘着テープ1は柱の大部分の表面
を被覆するとともに端縁1aは下地材3の表面3aに当接し
ている。しかしこの当接は再現性よく粘着テープの貼り
つけをし易くするためのものであり本発明の内容を制限
するものではない。
第3図は毛引き4の当て板4aを下地材3表面3aと平行
な面を有する柱の表面側(粘着テープを介してもよ
い。)に当接した状態を示し、刃4bにより表面3aから所
望の距離の位置にて粘着テープを刺し、当て板4aを柱表
面に沿って走らせることにより刃4bを走らせ粘着テープ
を切り、下地材表面3aに平行な数条の切れ目1b、1c、1d
を入れ、細条1ab、1bc、1cdが形成される(第4図)。
毛引き4の刃4bによる切れ目の位置は下地材表面3a上の
塗装の各層の厚みを考慮して刃4bの位置の調節により変
えられる。
第5図は細条のうち1ab、1abを除去したあとの状態で
あり、1abのあった部分を含め下地材表面3a上に下地層
の塗装がされる。この場合の下地層の表面予定位置は1
b、1bとなる。
第6図は下地層5を塗装後の状態を示し、該塗装後次
の細条1bc、1bcを除去する(第7図)。中間層の表面位
置は1c、1cとなり、以下同様にし、中間層6を塗装し、
細条1cd、1cdを除去後上塗り層7を切れ目1d、1dにあわ
せて形成する(第8図)。
第9図は前記実施例の粘着テープの代わりに被覆防汚
用ポリエチレンフィルム9の端縁に沿って粘着テープ8
を貼付し、この粘着テープの残部を前記実施例同様に壁
塗装される柱表面にその端縁8aを下地材表面3aに当接さ
せて貼りつけ、毛引きにて同様に2本の切れ目8b、8cを
設け、細条8ab、8bcを形成した状態を示す。その後の塗
装は前記実施例と同様である。防汚材は粘着テープその
もの、合成樹脂フィルムや紙に粘着材を塗布したり粘着
テープを貼りつけたものが用いられる。
第10〜12図は従来法の1つであり、粘着テープは下地
層5、中間層6、上塗層7を塗装する度に貼り変えて端
縁1aによる位置決めをしている状態を示し、第13図は他
の従来法を示すものであり、粘着テープを塗装数4に合
わせて4枚用意し、まず粘着テープ1(4)の端縁1
(4)aを上塗層塗装表面予定位置にあわせて貼りつ
け、次に粘着テープ1(3)をその上から、且つその端
縁を第2中間層の表面位置にあわせて貼りつけ、同様に
また粘着テープ1(2)、1(1)はそれぞれその端縁
1(2)a、1(1)aを第1中間層、下塗り層の塗装
表面に合わせて順次貼りつけ、一つの層の塗装をする度
に粘着テープを1枚1枚上から除去して行く方法を示す
ものである。
本発明に用いる粘着テープは材質的には特に制限はな
く、紙、布、合成樹脂製のシートなどに通常のゴム系粘
着材が塗布されたもので、柱に汚れを残さないものが用
いられる。粘着テープの幅は前記最初の実施例では粘着
テープ自体が防汚材の役目をも果たしているので塗装時
に柱の表面のうち汚れ易い部分を充分覆う幅のものが好
ましく10〜30cm程度のものが好適である。防汚には広幅
の合成樹脂製フィルムなどを用い柱への粘着と細条形成
に粘着テープを用いる場合は2〜5cm程度の幅のもので
よい。
毛引きによる細条の幅は塗装厚みにより決められるも
のであり、通常は2〜10mm程度の幅に形成される。本発
明に用いる毛引き類とは基準面に合わせる当て板と、切
り目を入れる刃のある通常の毛引きに限定されるもので
はなく、刃を柱の表面に平行に走らせ得る機能があれば
充分である。
以上は壁が柱に垂直の場合について説明したが、斜交
する場合は本発明の方法により簡便に塗装し得るので好
都合である。
(効果) 本発明は以上述べたごとく柱間の部分など少し凹んだ
部分の塗装のときのその周辺の防汚を行いつつ且つ、塗
装の表面予定位置決めが容易になし得るので狭い場所で
もまた未熟者でも確実に作業をなし得るので非常に優れ
た方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施の途中の斜視図、第2〜8図はそ
の実施過程を順次示す平面図、第9図は本発明の他の実
施例を示す平面図、第10〜13図は従来例の二つの例を示
す平面図である。以下、図面において用いられた主な符
号を説明する。 1……粘着テープ 2……柱 3……下地材 4……毛引き 4a……当て板 4b……刃 1a、1b、1c、1d、8a、8b、8c……端縁 1ab、1bc、1cd、8ab、8bc……細条

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱を覆った防汚材の端縁直線部分を該柱の
    一表面上に且つその相隣る一角隅部から所望の位置にあ
    わせて粘着固定し、該直線部分に沿って且つ前記柱の一
    表面に対し所望の角度をもって1ないし複数層からなる
    壁面を構成する塗装方法において、壁面の構成される柱
    の前記表面に防汚材を粘着させ、次に前記角隅部に相隣
    る他の表面に毛引き類を当接して滑らせ、毛引き類の刃
    部で前記粘着した部分を角隅部に平行に且つ各塗装表面
    予定位置において帯状に切断して1ないし複数の細条を
    柱上に形成し、角隅部から最も離れた側の細条から順次
    剥離し、各塗装表面予定位置を形成し該予定位置まで各
    塗装を順次行うことを特徴とする塗装方法
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