JP2626998B2 - 塗装鋼板用塗料組成物 - Google Patents
塗装鋼板用塗料組成物Info
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、通常PCM(プレコートメタル)と称される
塗装鋼板を製造するための塗料組成物に関するものであ
る。
塗装鋼板を製造するための塗料組成物に関するものであ
る。
従来の技術 塗装鋼板(PCM)は、産業用、民生用に広く使用され
ている。
ている。
PCM用の塗料は、プレス加工性、硬度、耐湿性、耐溶
剤性などの特性を備えていることを要求される。
剤性などの特性を備えていることを要求される。
従来、PCM用の塗料としてはアルキド樹脂、アクリル
樹脂あるいはポリエステル樹脂が使用されている。ポリ
エステル樹脂を使用した文献としては、特開昭54−1653
7号公報、特開昭54−16538号公報、特公昭62−5467号公
報(特開昭56−167767号公報)などがある。
樹脂あるいはポリエステル樹脂が使用されている。ポリ
エステル樹脂を使用した文献としては、特開昭54−1653
7号公報、特開昭54−16538号公報、特公昭62−5467号公
報(特開昭56−167767号公報)などがある。
特に、特公昭62−5467号公報(特開昭56−167767号公
報)には、芳香族ジカルボン酸を主成分とするジカルボ
ン酸を酸成分とし、ビスフェノールAのアルキレンオキ
サイド付加物をグリコール成分の一部として用いたポリ
エステル樹脂をPCM用塗料として用いることが示されて
いる。この文献には、芳香族ジカルボン酸以外の酸成分
としてダイマー酸を用いることができること(ただし実
施例はあげられていない)、またスルホン酸塩基含有芳
香族ジカルボン酸を少量用いることができることが記載
されている。
報)には、芳香族ジカルボン酸を主成分とするジカルボ
ン酸を酸成分とし、ビスフェノールAのアルキレンオキ
サイド付加物をグリコール成分の一部として用いたポリ
エステル樹脂をPCM用塗料として用いることが示されて
いる。この文献には、芳香族ジカルボン酸以外の酸成分
としてダイマー酸を用いることができること(ただし実
施例はあげられていない)、またスルホン酸塩基含有芳
香族ジカルボン酸を少量用いることができることが記載
されている。
本出願人の出願にかかる特開昭57−133166号公報に
は、テレフタル酸またはそのエステルを主成分とする酸
成分と、ネオペンチルグリコールおよびポリテトラメチ
レングリコールを必須成分とするグリコール成分とから
なる高分子量ポリエステルを解重合して得られたポリエ
ステルにメラミン化合物を配合した塗料用樹脂組成物が
示されているが、ダイマー酸の導入、スルホン酸金属塩
基を含有するジカルボン酸(またはそのエステル)また
はグリコールの導入については、いずれも開示がない。
は、テレフタル酸またはそのエステルを主成分とする酸
成分と、ネオペンチルグリコールおよびポリテトラメチ
レングリコールを必須成分とするグリコール成分とから
なる高分子量ポリエステルを解重合して得られたポリエ
ステルにメラミン化合物を配合した塗料用樹脂組成物が
示されているが、ダイマー酸の導入、スルホン酸金属塩
基を含有するジカルボン酸(またはそのエステル)また
はグリコールの導入については、いずれも開示がない。
同じく本出願人の出願にかかる特開昭58−210960号公
報には、テレフタル酸(またはそのエステル)およびイ
ソフタル酸(またはそのエステル)を主成分とする酸成
分と、ネオペンチルグリコールを必須成分とするグリコ
ール成分と、スルホン酸のアルカリ金属塩基および/ま
たはカルボン酸のアルカリ金属塩基を有する多官能性化
合物と構成成分とする線乗ポリエステルにメラミン化合
物を配合した顔料分散性にすぐれたポリエステル樹脂組
成物が示されているが、ダイマー酸の導入については開
示がなく、このポリエステルを解重合することについて
も開示がない。
報には、テレフタル酸(またはそのエステル)およびイ
ソフタル酸(またはそのエステル)を主成分とする酸成
分と、ネオペンチルグリコールを必須成分とするグリコ
ール成分と、スルホン酸のアルカリ金属塩基および/ま
たはカルボン酸のアルカリ金属塩基を有する多官能性化
合物と構成成分とする線乗ポリエステルにメラミン化合
物を配合した顔料分散性にすぐれたポリエステル樹脂組
成物が示されているが、ダイマー酸の導入については開
示がなく、このポリエステルを解重合することについて
も開示がない。
なお、特開昭57−25323号公報には、ジカルボン酸成
分としてテレフタル酸、5−金属インフタル酸およびダ
イマー酸を用いたポリエステルが示されているが、この
文献は繊維、フィルム、その他の成形品として用いるポ
リエステルの染色性を改良することを目的としており、
本発明とは目的、用途が異なる。
分としてテレフタル酸、5−金属インフタル酸およびダ
イマー酸を用いたポリエステルが示されているが、この
文献は繊維、フィルム、その他の成形品として用いるポ
リエステルの染色性を改良することを目的としており、
本発明とは目的、用途が異なる。
特開昭58−63718号公報には、テレフタル酸(または
そのエステル)、ダイマー酸、ポリ(テトラメチレンオ
キシド)グリコール、1,4−ブタンジオールおよびスル
ホン酸塩基含有イソフタル酸エステルからなるコポリエ
ステルが示されているが、このコポリエステルは高溶融
強度弾性を有し、かつ吹込み成形品を製造することを目
的としており、やはり本発明とは目的、用途が異なる。
そのエステル)、ダイマー酸、ポリ(テトラメチレンオ
キシド)グリコール、1,4−ブタンジオールおよびスル
ホン酸塩基含有イソフタル酸エステルからなるコポリエ
ステルが示されているが、このコポリエステルは高溶融
強度弾性を有し、かつ吹込み成形品を製造することを目
的としており、やはり本発明とは目的、用途が異なる。
発明が解決しようとする課題 PCM用の塗料として使われているアルキド樹脂は、本
来可撓性の乏しい樹脂であるので、他の要求特性は満足
していても、重要な特性の1つであるプレス加工時の曲
げ加工性の改良の余地がある。
来可撓性の乏しい樹脂であるので、他の要求特性は満足
していても、重要な特性の1つであるプレス加工時の曲
げ加工性の改良の余地がある。
この点、ポリエステル樹脂を用いたPCM用塗料は、ア
ルキド樹脂の欠点である可撓性の乏しさが改良されてい
るので興味がある。特に、PCM用の塗料として近年使用
されつつある高分子量の飽和ポリエステル樹脂は、優れ
た加工性を有し、硬度等他の物性も比較的にバランスが
とれているものの、顔料分散性が必ずしも良好ではない
上、厚膜塗工が容易ではないという問題もある。
ルキド樹脂の欠点である可撓性の乏しさが改良されてい
るので興味がある。特に、PCM用の塗料として近年使用
されつつある高分子量の飽和ポリエステル樹脂は、優れ
た加工性を有し、硬度等他の物性も比較的にバランスが
とれているものの、顔料分散性が必ずしも良好ではない
上、厚膜塗工が容易ではないという問題もある。
本出願人の出願にかかる特開昭57−133166号公報や特
開昭58−210960号公報に記載の樹脂組成物も、PCM用塗
料としてはなおそれぞれ一長一短があり、必ずしも市場
の要求を満たすものではなかった。
開昭58−210960号公報に記載の樹脂組成物も、PCM用塗
料としてはなおそれぞれ一長一短があり、必ずしも市場
の要求を満たすものではなかった。
本発明は、このような状況に鑑み、PCM用塗料として
の特性をさらに改善したポリエステル系の塗料、すなわ
ち、顔料分散性および塗膜物性にすぐれかつハイソリッ
ド化が可能なPCM用塗料を提供することを目的になされ
たものである。
の特性をさらに改善したポリエステル系の塗料、すなわ
ち、顔料分散性および塗膜物性にすぐれかつハイソリッ
ド化が可能なPCM用塗料を提供することを目的になされ
たものである。
課題を解決するための手段 本発明の塗料鋼板用塗料組成物は、 芳香族ジカルボン酸(またはそのエステル)を必須成
分とする酸成分とグリコール成分とからなり、芳香族ジ
カルボン酸(またはそのエステル)以外の酸成分の少な
くとも一部がダイマー酸であり、かつ芳香族ジカルボン
酸(またはそのエステル)以外の酸成分の一部またはグ
リコール成分の少なくとも一部がスルホン酸金属塩基を
含有るジカルボン酸(またはそのエステル)またはスル
ホン酸金属塩基を含有するグリコールである高分子量飽
和ポリエステルのポリオールによる解重合物である数平
均分子量6000〜12000の解重合飽和ポリエステル(X)
と、 アルキルエーテル化ホルムアルデヒド樹脂(Y)、特
にメラミン系樹脂 とからなるものである。
分とする酸成分とグリコール成分とからなり、芳香族ジ
カルボン酸(またはそのエステル)以外の酸成分の少な
くとも一部がダイマー酸であり、かつ芳香族ジカルボン
酸(またはそのエステル)以外の酸成分の一部またはグ
リコール成分の少なくとも一部がスルホン酸金属塩基を
含有るジカルボン酸(またはそのエステル)またはスル
ホン酸金属塩基を含有するグリコールである高分子量飽
和ポリエステルのポリオールによる解重合物である数平
均分子量6000〜12000の解重合飽和ポリエステル(X)
と、 アルキルエーテル化ホルムアルデヒド樹脂(Y)、特
にメラミン系樹脂 とからなるものである。
以下本発明を詳細に説明する。
<解重合飽和ポリエステル(X)> 解重合飽和ポリエステル樹脂(X)は、芳香族ジカル
ボン酸(またはそのエステル)を必須成分とする酸成分
とグリコール成分とから構成される。
ボン酸(またはそのエステル)を必須成分とする酸成分
とグリコール成分とから構成される。
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフ
タル酸、無水フタル酸、フタル酸、1,4−ナフタール
酸、1.5−ナフタール酸、ジフェニン酸、4,4′−オキシ
安息香酸、ジグリコール酸、4,4′−スルホニルジ安息
香酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸などが用いられ、
塗膜物性の点からは、特にテレフタル酸およびイソフタ
ル酸の使用が好ましい。芳香族ジカルボン酸のエステル
としては、炭素数が1〜4程度のアルキルエステル、通
常はメチルエステルが用いられる。酸成分に占める芳香
族ジカルボン酸(またはそのエステル)の割合は、30モ
ル%以上、特に40モル%以上とすることが望ましい。
タル酸、無水フタル酸、フタル酸、1,4−ナフタール
酸、1.5−ナフタール酸、ジフェニン酸、4,4′−オキシ
安息香酸、ジグリコール酸、4,4′−スルホニルジ安息
香酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸などが用いられ、
塗膜物性の点からは、特にテレフタル酸およびイソフタ
ル酸の使用が好ましい。芳香族ジカルボン酸のエステル
としては、炭素数が1〜4程度のアルキルエステル、通
常はメチルエステルが用いられる。酸成分に占める芳香
族ジカルボン酸(またはそのエステル)の割合は、30モ
ル%以上、特に40モル%以上とすることが望ましい。
芳香族ジカルボン酸(またはそのエステル)以外の酸
成分としては、テトラヒドロ無水フタル酸、2,5−ノル
ボルナンジカルボン酸、ヘット酸、シュウ酸、マロン
酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタール酸、2,2
−ジメチルグルタール酸、アジピン酸、ドデカンジカル
ボン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸などがあげ
られる(エステルとしては炭素数1〜4程度のアルキル
エステル)が用いられ、その酸成分に占める割合は70モ
ル%以下、特に60モル%以下とすることが望ましい。な
お、3官能以上のカルボン酸、たとえば、トリメリット
酸、ピロメリット酸、ブタンテトラカルボン酸などを併
用することもできる。
成分としては、テトラヒドロ無水フタル酸、2,5−ノル
ボルナンジカルボン酸、ヘット酸、シュウ酸、マロン
酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタール酸、2,2
−ジメチルグルタール酸、アジピン酸、ドデカンジカル
ボン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸などがあげ
られる(エステルとしては炭素数1〜4程度のアルキル
エステル)が用いられ、その酸成分に占める割合は70モ
ル%以下、特に60モル%以下とすることが望ましい。な
お、3官能以上のカルボン酸、たとえば、トリメリット
酸、ピロメリット酸、ブタンテトラカルボン酸などを併
用することもできる。
また小量であれば、無水マレイン酸、マレイン酸、無
水イタコン酸、イタコン酸、フマール酸などの不飽和ジ
カルボン酸を併用しても特に支障とはならない。
水イタコン酸、イタコン酸、フマール酸などの不飽和ジ
カルボン酸を併用しても特に支障とはならない。
グリコール成分としては、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、1,2−または1,3−プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、1,3−、1,4−または2,3
−ブチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,4
−シクロヘキサンジメタノール、ポリテトラメチレング
リコール、ビスフェノールA、水添ビスフェノールAな
どがあげられ、トリメチロールエタン、トリメチロール
プロパン、グリセリン、1,3,6−ヘキサントリオール、
ペンタエリスリトール、ビスフェノールジオキシプロピ
ルエーテルなど3官能以上のアルコールを併用すること
もできる。
チレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、1,2−または1,3−プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、1,3−、1,4−または2,3
−ブチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,4
−シクロヘキサンジメタノール、ポリテトラメチレング
リコール、ビスフェノールA、水添ビスフェノールAな
どがあげられ、トリメチロールエタン、トリメチロール
プロパン、グリセリン、1,3,6−ヘキサントリオール、
ペンタエリスリトール、ビスフェノールジオキシプロピ
ルエーテルなど3官能以上のアルコールを併用すること
もできる。
そして本発明においては、芳香族ジカルボン酸(また
はそのエステル)以外の酸成分の少なくとも一部として
ダイマー酸を用いる。
はそのエステル)以外の酸成分の少なくとも一部として
ダイマー酸を用いる。
ダイマー酸は、オレイン酸、リノレイン酸などの不飽
和脂肪酸を二量化したものであって、主成分は不飽和ジ
カルボン酸であり、他に少量の一量体、三量体を含む混
合物である。ダイマー酸の水素添加物も、本発明に言う
ダイマー酸に含まれるものとする。
和脂肪酸を二量化したものであって、主成分は不飽和ジ
カルボン酸であり、他に少量の一量体、三量体を含む混
合物である。ダイマー酸の水素添加物も、本発明に言う
ダイマー酸に含まれるものとする。
酸成分に占めるダイマー酸の割合は0.1〜70モル%、
特に0.1〜60モル%であることが望ましい。ダイマー酸
の割合が少なすぎても多すぎでも、PCM用塗料としての
物性バランスが損なわれる上、顔料分散性の点でもその
性質が低下する。
特に0.1〜60モル%であることが望ましい。ダイマー酸
の割合が少なすぎても多すぎでも、PCM用塗料としての
物性バランスが損なわれる上、顔料分散性の点でもその
性質が低下する。
また本発明においては、芳香族ジカルボン酸(または
そのエステル)以外の酸成分またはグリコール成分の少
なくとも一部として、スルホン酸金属塩基を含有するジ
カルボン酸(またはそのエステル)またはスルホン酸金
属塩基を含有するグリコールを用いる。
そのエステル)以外の酸成分またはグリコール成分の少
なくとも一部として、スルホン酸金属塩基を含有するジ
カルボン酸(またはそのエステル)またはスルホン酸金
属塩基を含有するグリコールを用いる。
スルホン酸金属塩基含有ジカルボン酸(またはそのエ
ステル)またはスルホン酸金属塩基を含有するグリコー
ルとは、分子内に1個以上のスルホン酸金属塩基と、少
なくとも2個のCOOR基(RはHまたはアルキル基)また
はOH基を有するものを言う。
ステル)またはスルホン酸金属塩基を含有するグリコー
ルとは、分子内に1個以上のスルホン酸金属塩基と、少
なくとも2個のCOOR基(RはHまたはアルキル基)また
はOH基を有するものを言う。
該化合物としては、スルホナトリウムフタル酸、スル
ホカリウムフタル酸、スルホナトリウムテレフタル酸、
スルホカリウムテレフタル酸、スルホナトリウムイソフ
タル酸、スルホカリウムイソフタル酸等のスルホン酸金
属塩基含有ジカルボン酸(またはエステル)、3−ブテ
ン−1,2−ジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、2,5
−ジメチル−3−ヘキセン−2,5−ジオール、1,5−ヘキ
サジエン−3,4−ジオール、2,6−オクタジエン−4,5−
ジオール等の不飽和結合を有するグリコールに酸性亜硫
酸塩を反応させて得られるスルホン酸金属塩基含有グリ
コールなどあげられる。
ホカリウムフタル酸、スルホナトリウムテレフタル酸、
スルホカリウムテレフタル酸、スルホナトリウムイソフ
タル酸、スルホカリウムイソフタル酸等のスルホン酸金
属塩基含有ジカルボン酸(またはエステル)、3−ブテ
ン−1,2−ジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、2,5
−ジメチル−3−ヘキセン−2,5−ジオール、1,5−ヘキ
サジエン−3,4−ジオール、2,6−オクタジエン−4,5−
ジオール等の不飽和結合を有するグリコールに酸性亜硫
酸塩を反応させて得られるスルホン酸金属塩基含有グリ
コールなどあげられる。
酸成分またはグリコール成分に占めるスルホン酸金属
塩基含有ジカルボン酸(またはそのエステル)またはス
ルホン酸金属塩基含有グリコールの割合は、0.1〜5モ
ル%、特に0.3〜2モル%であることが望ましく、その
過少は顔料分散性の不足を招き、その過多は顔料分散
性、耐水性の低下を招く。
塩基含有ジカルボン酸(またはそのエステル)またはス
ルホン酸金属塩基含有グリコールの割合は、0.1〜5モ
ル%、特に0.3〜2モル%であることが望ましく、その
過少は顔料分散性の不足を招き、その過多は顔料分散
性、耐水性の低下を招く。
上記の各成分を常法に従って不活性ガス雰囲気下に温
度150〜250℃程度で縮合させ、さらに減圧下に220〜280
℃程度で重縮合させることにより、高分子量飽和ポリエ
ステルが製造される。縮合反応触媒としてはジブチルス
ズオキサイド、酢酸亜鉛などが用いられ、重縮合反応触
媒として三酸化アンチモン、化ゲルマニウム、テトラブ
チルチタネート、ジブチルスズオキサイドなどが用いら
れる。重縮合反応触媒は、縮合反応時に縮合反応触媒と
共に添加しておくこともできる。
度150〜250℃程度で縮合させ、さらに減圧下に220〜280
℃程度で重縮合させることにより、高分子量飽和ポリエ
ステルが製造される。縮合反応触媒としてはジブチルス
ズオキサイド、酢酸亜鉛などが用いられ、重縮合反応触
媒として三酸化アンチモン、化ゲルマニウム、テトラブ
チルチタネート、ジブチルスズオキサイドなどが用いら
れる。重縮合反応触媒は、縮合反応時に縮合反応触媒と
共に添加しておくこともできる。
上記の方法によって得られた飽和ポリエステルは、数
平均分子量が約7000〜約50000の高分子量飽和ポリエス
テルである。
平均分子量が約7000〜約50000の高分子量飽和ポリエス
テルである。
本発明においては、この高分子量飽和ポリエステルを
解重合したものを用いる。解重合は、この高分子量飽和
ポリエステルに、該ポリエステル中の酸成分に対し0.00
05〜5モル%のポリオールを添加し、温度210〜280℃で
加熱、混合することにより達成できる。
解重合したものを用いる。解重合は、この高分子量飽和
ポリエステルに、該ポリエステル中の酸成分に対し0.00
05〜5モル%のポリオールを添加し、温度210〜280℃で
加熱、混合することにより達成できる。
そしてこの解重合反応により、数平均分子量が6000〜
12000の解重合飽和ポリエステル(X)を得るようにす
る。数平均分子量が6000未満では、塗膜の柔軟性が損わ
れて高度の折り曲げ加工や深絞りに充分には耐えられ
ず、数平均分子量が12000を越えるときは、ハイソリッ
ド化などの点で所期の目的を充分には達成できない。
12000の解重合飽和ポリエステル(X)を得るようにす
る。数平均分子量が6000未満では、塗膜の柔軟性が損わ
れて高度の折り曲げ加工や深絞りに充分には耐えられ
ず、数平均分子量が12000を越えるときは、ハイソリッ
ド化などの点で所期の目的を充分には達成できない。
上記の解重合の際に用いるポリオールとしては、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、1,2−または1,3−プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,
3−、1,4−または2,3−ブチレングリコール、1,5−ペン
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−エチル−
1,3−ヘキサンジオールなどのグリコール、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、
ペンタエリスリトール、1,3,6−ヘキサントリオールな
ど3価以上の多価アルコールが用いられる。これらは単
独でまたは2種以上を併用することができる。しかしな
がら、解重合の効率を考慮して、通常は3価以上の多価
アルコールを用いるか、これに少量のグリコールを併用
することが多い。
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、1,2−または1,3−プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,
3−、1,4−または2,3−ブチレングリコール、1,5−ペン
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−エチル−
1,3−ヘキサンジオールなどのグリコール、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、
ペンタエリスリトール、1,3,6−ヘキサントリオールな
ど3価以上の多価アルコールが用いられる。これらは単
独でまたは2種以上を併用することができる。しかしな
がら、解重合の効率を考慮して、通常は3価以上の多価
アルコールを用いるか、これに少量のグリコールを併用
することが多い。
<アルキルエーテル化ホルムアルデヒド樹脂(Y)> アルキルエーテル化ホルムアルデヒド樹脂(Y)とし
ては、メラミン系化合物が有用である。
ては、メラミン系化合物が有用である。
メラミン系化合物としては、メラミンおよびその誘導
体、たとえばヘキサメチロールメラミンのような遊離ア
ミノ基の大部分の水素をメチロール基で置換したもの、
および炭素数が1〜6のアルコキシメチルメラミン、す
なわち上記ヘキサメチロールメラミンの大部分のメチロ
ール基をアルコキシ化したもの、たとえばヘキサメトキ
シメチルメラミ、ヘキサエトキシメチルメラミン、ヘキ
サプロポキシメチルメラミン、ヘキサブトキシメチルメ
ラミン、ヘキサペンチルオキシメチルメラミン、ヘキサ
ヘキシルオキシメチルメラミンあるいはこれらを2種を
組み合わせた混合エーテル化メラミンがあげられる。
体、たとえばヘキサメチロールメラミンのような遊離ア
ミノ基の大部分の水素をメチロール基で置換したもの、
および炭素数が1〜6のアルコキシメチルメラミン、す
なわち上記ヘキサメチロールメラミンの大部分のメチロ
ール基をアルコキシ化したもの、たとえばヘキサメトキ
シメチルメラミ、ヘキサエトキシメチルメラミン、ヘキ
サプロポキシメチルメラミン、ヘキサブトキシメチルメ
ラミン、ヘキサペンチルオキシメチルメラミン、ヘキサ
ヘキシルオキシメチルメラミンあるいはこれらを2種を
組み合わせた混合エーテル化メラミンがあげられる。
アルコキシメチルメラミンは、たとえばヘキサメトキ
シメチルメラミンの場合、メラミンとホルムアルデヒド
を反応させて得られるヘキサメチロームメラミンをメタ
ノールでエーテル化し、さらにその大部分がメトキシメ
チル基になったものである。
シメチルメラミンの場合、メラミンとホルムアルデヒド
を反応させて得られるヘキサメチロームメラミンをメタ
ノールでエーテル化し、さらにその大部分がメトキシメ
チル基になったものである。
なお以上のほかに、メチロール化ベンゾグアナミンの
メチルエーテル化物やブチルエーテル化物なども同様に
使用することができる。
メチルエーテル化物やブチルエーテル化物なども同様に
使用することができる。
アルキルエーテル化ホルムアルデヒド樹脂(Y)は、
それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を混合して用い
てもよい。
それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を混合して用い
てもよい。
<配合割合> 解重合飽和ポリエステル(X)100重量部に対するア
ルキルエーテル化ホルムアルデヒド樹脂(Y)の配合割
合は、5〜45重量%、特に10〜35重量%とすることが望
ましい。アルキルエーテル化ホルムアルデヒド樹脂
(Y)の配合割合が余りに少ないと、塗装膜の耐溶剤性
や耐汚染性が低下し、一方その配合割合が余りに多い
と、塗膜が硬くなりすぎて、プレス加工時の高度の折り
曲げや深絞りに耐えられなくなる。
ルキルエーテル化ホルムアルデヒド樹脂(Y)の配合割
合は、5〜45重量%、特に10〜35重量%とすることが望
ましい。アルキルエーテル化ホルムアルデヒド樹脂
(Y)の配合割合が余りに少ないと、塗装膜の耐溶剤性
や耐汚染性が低下し、一方その配合割合が余りに多い
と、塗膜が硬くなりすぎて、プレス加工時の高度の折り
曲げや深絞りに耐えられなくなる。
<塗装方法> 本発明の塗料組成物は、上述の解重合飽和ポリエステ
ル(X)とアルキルエーテル化ホルムアルデヒド樹脂
(Y)との配合物からなるが、鋼板への塗装に際して
は、溶媒としてトルエン、キシレン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソ
ホロン、メチルセロソルブ、ブチルスロソルブ、セロソ
ルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、カルビ
トール、エチルカルビトールアセテート、ブチルカルビ
トールアセテート、メタノール、イソプロパノール、ブ
タノール、オクタノール、ジアセトンアルコール、酢酸
エチル、酢酸ブチル、石油エーテル、石油ナフサなどの
溶剤に適当に適当濃度に溶解して用いる。
ル(X)とアルキルエーテル化ホルムアルデヒド樹脂
(Y)との配合物からなるが、鋼板への塗装に際して
は、溶媒としてトルエン、キシレン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソ
ホロン、メチルセロソルブ、ブチルスロソルブ、セロソ
ルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、カルビ
トール、エチルカルビトールアセテート、ブチルカルビ
トールアセテート、メタノール、イソプロパノール、ブ
タノール、オクタノール、ジアセトンアルコール、酢酸
エチル、酢酸ブチル、石油エーテル、石油ナフサなどの
溶剤に適当に適当濃度に溶解して用いる。
またこの際には、体質顔料または着色顔料、すなわ
ち、炭酸カルシウム、カオリン、クレー、アルミナ、シ
リカ、酸化チタン、タルク、硫酸バリウム、リトポン、
マイカ、石膏、パーライト、ドロマイト等の充填剤、ベ
ンガラ、マンガンブルー、カーボンブラック、鉄黒、ウ
ルトラマリンブルー、クロームイエロー、クロームグリ
ーン、アニリンブラック、シアニンブルー、フタロシア
ニンブルー、キナクリドンレッド等の着色剤を配合する
の通常である。
ち、炭酸カルシウム、カオリン、クレー、アルミナ、シ
リカ、酸化チタン、タルク、硫酸バリウム、リトポン、
マイカ、石膏、パーライト、ドロマイト等の充填剤、ベ
ンガラ、マンガンブルー、カーボンブラック、鉄黒、ウ
ルトラマリンブルー、クロームイエロー、クロームグリ
ーン、アニリンブラック、シアニンブルー、フタロシア
ニンブルー、キナクリドンレッド等の着色剤を配合する
の通常である。
そのほか、塗料に一般的に用いられる添加剤、たとえ
ば、レベリング剤(シリコーン、セルロースアセテート
ブチレート等)、硬化触媒(p−トルエンスルホン酸お
よびその塩、リン酸モノアルキルエステル、メラミン樹
脂用硬化触媒等)などを必要に応じて配合する。
ば、レベリング剤(シリコーン、セルロースアセテート
ブチレート等)、硬化触媒(p−トルエンスルホン酸お
よびその塩、リン酸モノアルキルエステル、メラミン樹
脂用硬化触媒等)などを必要に応じて配合する。
塗装方法としては、スプレーコート法、ロールコート
法、フローコート法、静電塗装法、電着塗装法、浸漬塗
装法など種々の方法が採用される。
法、フローコート法、静電塗装法、電着塗装法、浸漬塗
装法など種々の方法が採用される。
作用および発明の効果 本発明のPCM用塗料組成物は、従来のそれに比し、PCM
用塗料としての要求特性(プレス加工時の曲げ加工性、
鋼板との密着性、耐湿性、耐溶剤性)をバランス良く備
えている。
用塗料としての要求特性(プレス加工時の曲げ加工性、
鋼板との密着性、耐湿性、耐溶剤性)をバランス良く備
えている。
また、構成成分としてダイマー酸と、スルホン酸金属
塩基含有ジカルボン酸(またはそのエステル)またはス
ルホン酸金属塩基含有グリコールとを導入したため、顔
料分散性がすぐれているという効果も奏する。さらに、
上記成分の反応により得られた高分子量飽和ポリエステ
ル樹脂を数平均分子量が6000〜12000になるまで解重合
しているため、上記諸特性を損なうことなくハイソリッ
ド化が可能となり、厚膜塗工が容易になるという効果を
奏する。
塩基含有ジカルボン酸(またはそのエステル)またはス
ルホン酸金属塩基含有グリコールとを導入したため、顔
料分散性がすぐれているという効果も奏する。さらに、
上記成分の反応により得られた高分子量飽和ポリエステ
ル樹脂を数平均分子量が6000〜12000になるまで解重合
しているため、上記諸特性を損なうことなくハイソリッ
ド化が可能となり、厚膜塗工が容易になるという効果を
奏する。
このように本発明の塗料は、PCM用塗料として要求さ
れる特質を兼ね備えている。
れる特質を兼ね備えている。
実 施 例 次に実施例をあげて本発明にさらに説明する。以下
「部」、「%」とあるのは、反射光沢(%)および光沢
保持率(%)を除き、重量基準で表わしたものである。
「部」、「%」とあるのは、反射光沢(%)および光沢
保持率(%)を除き、重量基準で表わしたものである。
<解重合飽和ポリエステル(X)の製造> 製造例1 撹拌機、精留塔、窒素導入管、真空装置および温度計
を備えた反応容器に、テレフタル酸199.4部、イソフタ
ル酸99.7部、セバシン酸182.0部、エチレングリコール2
42.1部、ネオペンチルグリコール62.5部、ダイマー酸
(播磨化成工業株式会社製、ハリダイマー#300)43.6
部、スルホイソフタル酸ジメチルエステルNa塩6.7部、
および反応触媒としてのジn−ベチルスズオキサイド0.
2部と三酸化アンチモン0.3部とを仕込み、150℃から220
℃まで5時間かけてエステル化反応を行った。次に30分
かけて1mmHgまで減圧し、さらに0.1〜0.8mmHgの減圧下2
30〜250℃で2時間縮合反応を行った。
を備えた反応容器に、テレフタル酸199.4部、イソフタ
ル酸99.7部、セバシン酸182.0部、エチレングリコール2
42.1部、ネオペンチルグリコール62.5部、ダイマー酸
(播磨化成工業株式会社製、ハリダイマー#300)43.6
部、スルホイソフタル酸ジメチルエステルNa塩6.7部、
および反応触媒としてのジn−ベチルスズオキサイド0.
2部と三酸化アンチモン0.3部とを仕込み、150℃から220
℃まで5時間かけてエステル化反応を行った。次に30分
かけて1mmHgまで減圧し、さらに0.1〜0.8mmHgの減圧下2
30〜250℃で2時間縮合反応を行った。
その後、反応系を窒素ガスで常圧に戻し、トリメチロ
ールプロパン、8.4部を仕込んで、230〜240℃で2時
間、解重合反応を行った。
ールプロパン、8.4部を仕込んで、230〜240℃で2時
間、解重合反応を行った。
これにより、淡黄色透明の解重合飽和ポリエステル樹
脂が得られた。
脂が得られた。
この解重合飽和ポリエステル樹脂の組成をNMR、原子
吸光、ガスクロマトグラフィーなどにより解析した。ま
たGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)に
より分子量を測定した。結果を第1表に示す。
吸光、ガスクロマトグラフィーなどにより解析した。ま
たGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)に
より分子量を測定した。結果を第1表に示す。
製造例2〜7 製造例1に準じて、第1表に示した組成および分子量
を有する解重合飽和ポリエステルを製造した。
を有する解重合飽和ポリエステルを製造した。
比較製造例1〜3 製造例1に準じて、第1表に示した組成および分子量
を有する解重合飽和ポリエステルを製造した。また解重
合を行わない高分子量飽和ポリエステルも製造した。結
果を第1表に併せて示す。
を有する解重合飽和ポリエステルを製造した。また解重
合を行わない高分子量飽和ポリエステルも製造した。結
果を第1表に併せて示す。
比較製造例1はダイマー酸およびスルホイソフタル酸
ジメチルエステルNa塩の双方を欠く場合、比較製造例2
はダイマー酸を欠く場合、比較製造例3は解重合を行わ
ない場合である。
ジメチルエステルNa塩の双方を欠く場合、比較製造例2
はダイマー酸を欠く場合、比較製造例3は解重合を行わ
ない場合である。
第1表の略号の意味は次の通りであり、表中の組成の
単位は「モル」である。
単位は「モル」である。
酸成分 TPAは、テレフタル酸 IPAは、イソフタル酸 SbAは、セバシン酸 DAは、ダイマー酸 H−DAは、水添ダイマー酸 SIPMは、スルホイソフタル酸ジメチルエステルのNa塩 グリコール成分 EGは、エチレングリコール NPGは、ネオペンチルグリコール S−1,4BGは、スルホー1,4−ブタンジオールのNa塩 解重合 TPMは、トリメチロールプロパンで解重合 PEは、ペンタエリスリトールで解縮合 分子量 ▲▼は、数平均分子量 ▲▼は、重量平均分子量 ▲▼/▲▼は、両者の比 <塗料の調製> 実施例1〜7、比較例1〜3 上記で得た飽和ポリエステルをシクロヘキサノン/イ
ソホロン/ソルヘッソ#150(エッソスタンダードオイ
ル社製の芳香族系溶剤)の重量比で50/20/30の混合溶媒
に溶解して樹脂分40%の溶液とし、この溶液を用いて下
記の処方で各成分を混合し、ディスパー中で1時間分散
混練して、PCM用塗料組成物(白エナメル塗料および黒
エナメル塗料)を調製した。
ソホロン/ソルヘッソ#150(エッソスタンダードオイ
ル社製の芳香族系溶剤)の重量比で50/20/30の混合溶媒
に溶解して樹脂分40%の溶液とし、この溶液を用いて下
記の処方で各成分を混合し、ディスパー中で1時間分散
混練して、PCM用塗料組成物(白エナメル塗料および黒
エナメル塗料)を調製した。
白エナメル塗料処方 黒エナメル塗料処方 上記白エナメル塗料処方において、二酸化チ50部に代
えてカーボンブラック(三菱化成株式会社製のMA100)
4部を用いたもの。
えてカーボンブラック(三菱化成株式会社製のMA100)
4部を用いたもの。
<塗工試験> 顔料分散性判定用 上記の白エナメル塗料100部と黒エナメル塗料)24部
をディスパーで1分間混合して灰色塗料を作成した。
をディスパーで1分間混合して灰色塗料を作成した。
この灰色塗料をその作成直後にバーコーターを用いて
厚さ0.3mmのブリキ板上に乾燥膜厚を17〜20μmとなる
ように塗工し、すぐにラビングテストを行った後、180
℃で焼付けて塗板1とした。
厚さ0.3mmのブリキ板上に乾燥膜厚を17〜20μmとなる
ように塗工し、すぐにラビングテストを行った後、180
℃で焼付けて塗板1とした。
また、この灰色塗料を50℃で5日間貯蔵した後、上記
と同様にして塗工を行い、塗板2とした。
と同様にして塗工を行い、塗板2とした。
塗膜物性測定用 上記の白エナメル塗料を厚さ0.3mmのリン酸亜鉛処理
軟鋼板(日本テストパネル会社製のボンデ#144処理
板)上に乾燥膜厚が17〜21μmとなるようにリバースコ
ーターを用いて塗工し、軟鋼板の最終到達温度が220℃
になるように90秒間熱封乾燥機で焼付けを行った。
軟鋼板(日本テストパネル会社製のボンデ#144処理
板)上に乾燥膜厚が17〜21μmとなるようにリバースコ
ーターを用いて塗工し、軟鋼板の最終到達温度が220℃
になるように90秒間熱封乾燥機で焼付けを行った。
<評価> 上記の塗料組成物および得られた塗装鋼板(PCM)に
つき、下記に述べる方法により顔料分散性の評価、不揮
発分の測定および塗膜物性の測定を行った。結果を後の
第2表に示す。
つき、下記に述べる方法により顔料分散性の評価、不揮
発分の測定および塗膜物性の測定を行った。結果を後の
第2表に示す。
顔料分散性 塗板1および塗板2のラビングテスト部分の色分れ
の程度を目視判定した。
の程度を目視判定した。
塗板1および塗板2の色差計による色差(Lab値よ
り次式で与えられる色差△E)を測定し、色差△Eの小
なるものを顔料分散性良好と判定した。
り次式で与えられる色差△E)を測定し、色差△Eの小
なるものを顔料分散性良好と判定した。
不揮発分の測定 フォードカップ#4で測定した粘度(20℃)が60秒と
なるときの塗料の不揮発分を求めた。なお稀釈はイソホ
ロンで行った。
なるときの塗料の不揮発分を求めた。なお稀釈はイソホ
ロンで行った。
光沢 60゜−60゜反射光沢を測定した。
鉛筆硬度 塗装鋼板の塗面を、JIS S−6006に規定された高級
鉛筆を用いてJIS K−5400に準じて測定した。
鉛筆を用いてJIS K−5400に準じて測定した。
加工性(T折り曲げ加工性) 2φマンドレル程度に折り曲げた折り曲げ部に、試験
硬と同じ厚さの軟鋼板をはさみ、万力を使って最終はさ
み曲げを行い、折り曲げ部をクラックの入らないまでに
はさんだ板の枚数で加工性を評価した。n枚の場合をnT
と表わした。
硬と同じ厚さの軟鋼板をはさみ、万力を使って最終はさ
み曲げを行い、折り曲げ部をクラックの入らないまでに
はさんだ板の枚数で加工性を評価した。n枚の場合をnT
と表わした。
耐キシロール性 塗面を20℃でキシロールをしみこませたガーゼで100
回ラッピングし、塗面状態を観察した。
回ラッピングし、塗面状態を観察した。
耐沸水性 沸騰水に2時間浸漬した後、60゜−60゜反射光沢を測
定し、沸騰水浸漬前に対する光沢保持率(%)で表わし
た。
定し、沸騰水浸漬前に対する光沢保持率(%)で表わし
た。
Claims (3)
- 【請求項1】芳香族ジカルボン酸(またはそのエステ
ル)を必須成分とする酸成分とグリコール成分とからな
り、芳香族ジカルボン酸(またはそのエステル)以外の
酸成分の少なくとも一部がダイマー酸であり、かつ芳香
族ジカルボン酸(またはそのエステル)以外の酸成分の
一部またはグリコール成分の少なくとも一部がスルホン
酸金属塩基を含有するジカルボン酸(またはそのエステ
ル)またはスルホン酸金属塩基を含有するグリコールで
ある高分子量飽和ポリエステルのポリオールによる解重
合物である数平均分子量6000〜12000の解重合飽和ポリ
エステル(X)と、アルキルエーテル化ホルムアルデヒ
ド樹脂(Y)とからなる塗装鋼板用塗料組成物。 - 【請求項2】解重合飽和ポリエステル(X)中の酸成分
に占めるダイマー酸の割合が0.1〜50モル%である請求
項1記載の組成物。 - 【請求項3】解重合飽和ポリエステル(X)中の酸成分
またはグリコール成分に占めるスルホン酸金属塩基を含
有するジカルボン酸(またはそのエステル)またはスル
ホン酸金属塩基を含有するグリコールの割合が0.1〜5
モル%である請求項1記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17875888A JP2626998B2 (ja) | 1988-07-18 | 1988-07-18 | 塗装鋼板用塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17875888A JP2626998B2 (ja) | 1988-07-18 | 1988-07-18 | 塗装鋼板用塗料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0229480A JPH0229480A (ja) | 1990-01-31 |
JP2626998B2 true JP2626998B2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=16054088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17875888A Expired - Fee Related JP2626998B2 (ja) | 1988-07-18 | 1988-07-18 | 塗装鋼板用塗料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2626998B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6014903B2 (ja) * | 2013-02-07 | 2016-10-26 | ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングBASF Coatings GmbH | 2液型水系1コート塗料組成物 |
-
1988
- 1988-07-18 JP JP17875888A patent/JP2626998B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0229480A (ja) | 1990-01-31 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |