JP2626918B2 - グランドアンカー定着部形成法 - Google Patents

グランドアンカー定着部形成法

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孝行 阿比留
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、土木建設工事等で用いられるグランドアン
カー工法におけるグランドアンカー定着部形成法に関す
る。
(従来の技術) グランドアンカー工法におけるグランドアンカー定着
部形成法については従来より種々の方法が行なわれてい
るが、代表的な方法としては地中に削孔したアンカー孔
に挿入したアンカー引張材の先端部にセメントミルク等
の硬化剤を注入して硬化させる方法や先端部を袋体で包
んだアンカー引張材をアンカー孔に挿入した後、同袋体
内にセメントミルク等の硬化剤を圧入して硬化させる方
法等がある。
地中に削孔したアンカー孔に挿入したアンカー引張材
の先端部にセメントミルク等の硬化剤を注入して硬化さ
せる方法では、注入法を良くするためにセメントミルク
等の流動性を高めて注入することが多い。このためアン
カー定着部付近の地盤にクラック等がある場合、アンカ
ー定着部に注入したセメントミルク等が同クラック等か
ら流出してしまいアンカー引張材を確実に固定できない
ことがあった。また地盤の硬軟やクラックの有無等によ
りアンカー定着部に注入するセメントミルク等の量が一
定しないためセメントミルク等の定量的な生産管理を十
分に行うことが困難であった。さらにアンカー引張材と
セメントミルク等との密着が不十分であることもあり、
アンカー定着部にテンションクラックが発生し、アンカ
ーとしての機能に将来悪影響を及ぼす恐れがあった。
次に、先端部を袋体で包んだアンカー引張材をアンカ
ー孔に挿入した後、同袋体内にセメントミルク等の硬化
剤を圧入して硬化させる方法では、セメントミルク等の
流出もなく、アンカー引張材とセメントミルク等の密着
力も十分なものが得られている。しかしながら、セメン
トミルク等を圧入する袋体と地盤との密着力が不十分で
あることが多く、アンカーとして必要な強度が得られな
いこともあった。特にアンカー孔内面に亀裂が少ない地
盤や鏡肌となり易い地盤では前出の袋体と地盤との密着
力が弱く、アンカー引張材の引張力に対して十分な強度
がとれないことがあった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明が解決しようとする課題は、従来のグランドア
ンカー定着部形成法に改良を加え、セメントミルク等の
硬化剤の流出がなくて定量的な生産管理が可能であり、
アンカー引張材・硬化剤・地盤の3者を強く固定するこ
とができて十分な強度の定着部を得ることのできるグラ
ンドアンカー定着部形成法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) かかる課題を解決した本発明の要旨は、 1)透水性を有する材質の内袋及び地盤との密着性良好
な材質で同内袋が膨張して所定の力を受けると破断する
外袋とから成る2重袋により先端部を包んだアンカー引
張材を地中に削孔したアンカー孔内に挿入し、次に同2
重袋の内袋内に硬化剤を圧入して所定内圧になるまで膨
張させて同外袋を破断させた後、同硬化剤を硬化させる
ことにより前出のアンカー引張剤の先端部をアンカー孔
に固定して定着部を形成することを特徴とするグランド
アンカー定着部形成法 2)内袋が膨張して所定の力を受けると破断する材質の
外袋の破断予定部分に破断線を設けたことを特徴とする
請求項1記載のグランドアンカー定着部形成法 3)硬化剤にセメントミルクを使用したことを特徴とす
る請求項1又は2記載のグランドアンカー定着部形成法
にある。
(作用) 本発明では、内袋と外袋とから成る2重袋により先端
部を包んだアンカー引張材を地中に削孔したアンカー孔
内に挿入し、次に同2重袋の内袋内に硬化剤を圧入して
所定内圧になるまで膨張させて同外袋を破断させた後、
同硬化剤を硬化させることにより前出のアンカー引張材
の先端部を同アンカー孔中に固定して定着部を固定する
ようになっている。同2重袋の内袋は透水性を有する材
質であるので、同内袋内に硬化剤を圧入した場合、同硬
化剤中の水分等が同内袋を透過して周囲の地盤へ拡散す
ることができるようになっている。同2重袋の外袋は同
内袋の膨張により破断するようになっているが、同外袋
は地盤との密着性良好な材質であるので破断後の破片は
同内袋と地盤との間に介在し密着力を高める役目をする
ようになっている。従って、同硬化剤が硬化した後はア
ンカー引張材・硬化剤・地盤の3者は強く固定されるこ
とになる。なお、同外袋と同内袋との間に予めセメント
粉末を封入しておくこともある。
本発明では、2重袋の外袋の破断予定部分に破断線を
設けたものもある。これは同破断線の部分が優先的に破
断するようにしたものであり、同破断線を同外袋の表面
に全面的に設けておくことにより同外袋の破断が全面的
に均一に行なわれるようにしたものである。同外袋の破
断が全面的に均一に行なわれることにより地盤との密着
力を均一にすることができる。
本発明では、2重袋の内袋内に圧入する硬化剤として
セメントミルクを使用したものもある。これは一般的に
広く使用されているセメントミルクを使用することによ
り作業性を良くしたものである。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は実施例を示す一部切欠側面図、第2図は同一
部切欠断面図、第3図は第1図のA−Aにおける切欠断
面図、第4図は同工程説明図、第5図は同一部切欠断面
図、第6図は第4図のB−Bにおける切欠断面図であ
る。
本実施例では、透水性を良くする材質の内袋(1)及
び内袋(1)が膨張して所定の力を受けると破断し且つ
地盤との密着性良好な材質の外袋(2)から成る2重袋
(3)により先端部(4)を包んだアンカー引張材
(5)を使用する。2重袋(3)の上部にはセメントミ
ルク(6)の注入口(7)を設け、内袋(1)と外袋
(2)との間にはセメント粉末(8)を予め封入してい
る。また外袋(2)の破断予定部分には破断線(9)を
設けている。
2重袋(3)により先端部(4)を包んだアンカー引
張材(5)を地中に削孔したアンカー孔(10)内に挿入
し、次に2重袋(3)の内袋(1)内にセメントミルク
(6)を注入口(7)から圧入して所定内圧になるまで
膨張させて外袋(2)を破断させた後、セメントミルク
(6)を硬化させることによりアンカー引張材(5)の
先端部(4)をアンカー孔(10)に固定して定着部(1
1)を形成するようになっている。
2重袋(3)の内袋(1)は透水性を有する材質であ
るので、内袋(1)内にセメントミルク(6)を圧入し
た場合、セメントミルク(6)中のセメント成分を含有
した水分が内袋(1)を透過して周囲の地盤(12)へ拡
散することができるようになっている。このため内袋
(1)内のセメントミルク(6)の水分量を最適値にす
ることもできる。また地盤(12)にクラック等があって
もセメントミルク(6)が流出することがないのでセメ
ントミルク(6)等の硬化剤の定量的な生産管理をする
ことも可能である。なお地盤(12)中へ拡散したセメン
ト成分を含有する水分は定着部(11)の強度を高める作
用も有している。
2重袋(3)の外袋(2)は内袋(1)の膨張により
破断線(9)の部分から優先的に破断するようになって
いるが、外袋(1)は地盤(12)との密着性良好な材質
であるので、破断後の破片(13)は内袋(1)と地盤
(12)との間に介在し密着力を高める役目をするように
なっている。破断線(9)は外袋(2)の表面に全面的
に設けているので外袋(2)の破断が全面的に均一に行
なわれ内袋(1)と地盤(12)との密着力を均一にする
ことができる。従ってセメントミルク(6)が硬化した
後はアンカー引張材(5)の先端部(4),セメントミ
ルク(6),地盤(12)の3者は強く固定されて十分な
強度の定着部(11)を形成することができる。
2重袋(3)の内袋(1)の材質としてアラミド繊維
を使用したところ引張強度が強く、透水性も適当で良好
な結果が得られた。
内袋(1)内に圧入する硬化剤としてはセメントミル
ク(6)以外にもセメントペースト等の他の硬化剤を使
用することもできるようになっている。
なお本実施例の第5,6図においては説明の都合上、内
袋(1)と地盤(12)との隙間を拡大して表現している
が、実際の場合は内袋(1)と地盤(12)とは破片(1
3)を介して密着した状態になっている。
(発明の効果) 本発明により、セメントミルク等の硬化剤の流出がな
くて定量的な生産管理が可能であり、アンカー引張材・
硬化剤・地盤の3者を強く固定することができて十分な
強度の定着部を得ることのできるグランドアンカー定着
部形成法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例を示す一部切欠側面図、第2図は同一部
切欠断面図、第3図は第1図のA−Aにおける切欠断面
図、第4図は同工程説明図、第5図は同一部切欠断面
図、第6図は第4図のB−Bにおける切欠断面図であ
る。 (1):内袋、(2):外袋 (3):2重袋、(4):先端部 (5):アンカー引張材、(6):セメントミルク (7):注入口、(8):セメント粉末 (9):破断線、(10):アンカー孔 (11):定着部、(12):地盤 (13):破片

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透水性を有する材質の内袋及び地盤との密
    着性良好な材質で同内袋が膨張して所定の力を受けると
    破断する外袋とから成る2重袋により先端部を包んだア
    ンカー引張材を地中に削孔したアンカー孔内に挿入し、
    次に同2重袋の内袋内に硬化剤を圧入して所定内圧にな
    るまで膨張させて同外袋を破断させた後、同硬化剤を硬
    化させることにより前出のアンカー引張剤の先端部をア
    ンカー孔に固定して定着部を形成することを特徴とする
    グランドアンカー定着部形成法。
  2. 【請求項2】内袋が膨張して所定の力を受けると破断す
    る材質の外袋の破断予定部分に破断線を設けたことを特
    徴とする請求項1記載のグランドアンカー定着部形成
    法。
  3. 【請求項3】硬化剤にセメントミルクを使用したことを
    特徴とする請求項1又は2記載のグランドアンカー定着
    部形成法。
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