JP2599628B2 - 山留壁の構築法 - Google Patents

山留壁の構築法

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JP2599628B2 JP19603689A JP19603689A JP2599628B2 JP 2599628 B2 JP2599628 B2 JP 2599628B2 JP 19603689 A JP19603689 A JP 19603689A JP 19603689 A JP19603689 A JP 19603689A JP 2599628 B2 JP2599628 B2 JP 2599628B2
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正志 石田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、土木建設工事現場において直立又は傾斜し
た地盤表面を覆って保護する山留壁の構築法に関する。
(従来の技術) 従来の山留壁の構築法では、直立又は傾斜した地盤表
面に沿って長尺の柱材を立てて固定し、山留壁板を同地
盤表面を覆うように2本の同柱材の間に取付け、同山留
壁板と同地盤表面との間隙を埋め戻すということが行な
われていた。このため従来の構築法では、この埋め戻し
作業に多くの手間と時間を要していた。また埋め戻し後
の同山留壁板の同地盤表面に対する固定状態が完全でな
いこともあり、山留壁の強度が設計通りにならない恐れ
もあった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明が解決しようとする課題は、従来の山留壁の構
築法に改良を加え、工事の簡易化により工事に要する手
間と時間とを低減することが可能で、設計通りの強度の
山留壁を確実に構築することができる低コストの山留壁
の構築法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) かかる課題を解決した本発明の要旨は、 1)直立又は傾斜した地盤表面に沿って長尺の柱材を立
てて固定し、所定形状の保形材を内在させた袋を同柱材
同士の間に取付け、同袋内にセメントモルタル又はセメ
ントミルク,生コン,アスファルト等を圧入して同袋が
同地盤表面に密着するまで膨張させ、同袋内のセメント
モルタル又はセメントミルク,生コン,アスファルト等
を硬化させて固定することを特徴とする山留壁の構築法 2)保形材として鉄筋材を使用したことを特徴とする請
求項1記載の山留壁の構築法 3)保形材としてプラスチックネットを使用したことを
特徴とする請求項1記載の山留壁の構築法 4)袋の材質が透水性を有するものであることを特徴と
する請求項1〜3何れかに記載の山留壁の構築法 5)袋を内袋及び外袋から成る2重袋とし、同内袋には
透水性を持たせ、同外袋の所定面側は同内袋が膨張して
同外袋に所定の圧力かかると破れるようにしたことを特
徴とする請求項1〜4何れかに記載の山留壁の構築法に
ある。
(作用) 本発明では、直立又は傾斜した地盤表面に沿って長尺
の柱材を立てて固定し、所定形状の保形材を内在させた
袋を同柱材同士の間に取付け、同袋内にセメントモルタ
ル又はセメントミルク,生コン,アスファルト等を圧入
して同袋が同地盤表面に密着するまで膨張させ、同袋内
のセメントモルタル又はセメントミルク,生コン,アス
ファルト等を硬化させて固定するようになっている。同
袋はセメントモルタル又はセメントミルク,生コン,ア
スファルト等の圧入により膨張し同地盤表面に密着する
ようになるので、同地盤表面に多少の凹凸があってもそ
の形状に沿うことが可能である。従って、同地盤表面の
隅々まで同袋内のセメントモルタル又はセメントミル
ク,生コン,アスファルト等が行き渡ることになり、確
実な強度の山留壁を構築することができる。また同袋内
にセメントモルタル又はセメントミルク,生コン,アス
ファルト等を圧入させる圧力は同袋内のどの部分にも均
一に伝っているので山留壁の強度も全面的に均一なもの
となる。
本発明では、袋内の保形材として鉄筋材を使用したも
のもある。これは同袋内に圧入したセメントモルタル又
はセメントミルク,生コン,アスファルト等が硬化した
後の強度を向上させたものである。
本発明では、袋内の保形材としてプラスチックネット
を使用したものもある。これは保形材の軽量化,腐食防
止をはかるとともに、同袋内に圧入したセメントモルタ
ル又はセメントミルク,生コン,アスファルト等が硬化
した後の強度を向上させたものである。
本発明では、袋の材質が透水性を有するものもある。
これは同袋内にセメントモルタル又はセメントミルク,
生コン等を圧入したとき、同セメントモルタル又はセメ
ントミルク,生コン等の中の水分等が同袋を通過して同
袋が密着している地盤表面等へ拡散,浸透することがで
きるようにしたものである。従って、同袋内のセメント
モルタル又はセメントミルク,生コン等が硬化して形成
された山留壁と同地盤表面との密着力を強固にすること
ができる。
本発明では、袋を内袋及び外袋から成る2重袋とし、
同内袋には透水性を持たせ、同外袋の所定面側は同内袋
が膨張して同外袋に所定の圧力がかかると破れるように
したものもある。これは同内袋内にセメントモルタル又
はセメントミルク,生コン等を圧入して膨張させ同外袋
に所定の圧力がかかったとき、同外袋の地盤表面側が破
れるようにしたものである。そしてセメントモルタル又
はセメントミルク,生コン等の中の水分等が同内袋を通
過して地盤表面等へ拡散,浸透できるようにしたもので
ある。破れた同外袋は同内袋と同地盤表面との密着性を
高める作用を有するようになっている。従って、同袋内
のセメントモルタル又はセメントミルク,生コン等が硬
化して形成された山留壁と同地盤表面との密着力を強固
にすることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は実施例1の一部切欠正面図、第2図は第1図
のA−Aにおける一部切欠断面図、第3図は実施例1の
説明図である。
第4図は実施例2の一部切欠断面図、第5図は実施例
3の一部切欠断面図、第6図は実施例4の一部切欠断面
の説明図である。
実施例1では、直立した地盤表面(1)に沿って長尺
の柱材(2)を立てて固定し、所定形状の保形材(3)
を内在させた袋(4)を柱材(2)同士の間に取付け、
袋(4)内にセメントモルタル(5)を圧入して袋
(4)の表面が地盤表面(1)に密着するまで膨張さ
せ、袋(4)内のセメントモルタル(5)を硬化させて
固定するようになっている。セメントモルタル(5)の
圧入は圧入装置(6)で行うようになっている。袋
(4)はセメントモルタル(5)の圧入により膨張して
地盤表面(1)に密着するようになるので、地盤表面
(1)に多少の凹凸があってもその形状に沿うことが可
能である。従って、地盤表面(1)の凹凸の隅々まで袋
(4)内のセメントモルタル(5)が行き渡ることにな
り、確実な強度の山留壁を構築することができる。また
袋(4)内にセメントモルタル(5)を圧入するための
圧力は袋(4)内のどの部分にも均一に伝っているので
山留壁の強度も全面的にムラのないものとなる。袋
(4)内に圧入するものとしてはセメントモルタル
(5)の他にセメントミルク,生コン,アスファルト等
を用いることもできる。
実施例2は袋(7)内の保形材として鉄筋材(8)を
使用したものである。これは袋(7)内に圧入したセメ
ントモルタル(5)等が硬化した後の強度を向上させた
ものである。なお実施例2と同様に袋内の保形材として
プラスチックネットを使用することもできる。これは保
形材の軽量化,腐食防止をはかるとともに、同袋内に圧
入したセメントモルタル等が硬化した後の強度を向上さ
せたものである。プラスチックネットの例としてアラミ
ド繊維を芯材として補強されたプラスチックネットを使
用したところ良好な結果が得られた。
実施例3は袋(9)の材質を透水性のあるものとし、
袋(9)内のセメントモルタル(5)等の中の水分等が
地盤表面(1)へ拡散,浸透することができるようにし
たものである。従って、袋(9)内のセメントモルタル
(5)等が硬化して形成された山留壁と地盤表面(1)
との密着力を強固にすることができる。
実施例4は、袋を内袋(10)及び外袋(11)から成る
2重袋とし、内袋(10)には透水性を持たせ、外袋(1
1)の地盤表面側は内袋(10)が膨張して外袋(11)に
所定の圧力がかかると破れるようにしたものである。こ
れは内袋(10)内にセメントモルタル(5)等を圧入し
て膨張させていき、外袋(11)に所定の圧力がかかった
とき、外袋(11)の地盤表面(1)側が破れるようにし
たものである。そしてセメントモルタル(5)等の中の
水分等が内袋(10)を通過して地盤表面(1)へ拡散,
浸透することができるようにしている。破れた外袋(1
1)は内袋(10)と地盤表面(1)との密着性を高める
作用を有するようになっている。従って、袋(10)内の
セメントモルタル(5)等が硬化して形成された山留壁
と地盤表面(1)との密着力を強固にすることができ
る。
実施例2,3,4においては、セメントモルタル(5)の
他にもセメントミルク,生コン,アスファルト等を用い
ることもできる。
実施例3における袋(9)及び実施例4における内袋
(10)にアラミド繊維製のものを使用したところ良好な
結果が得られた。
実施例1,2,3,4の何れにおいても従来のような埋め戻
し作業を行う必要はないので、山留壁の構築工事は簡略
化できて手間と時間を低減することができる。またコス
ト低減することも可能となる。
(発明の効果) 本発明により、工事が簡易で工事に要する手間と時間
とを低減することが可能で、設計通りの強度の山留壁を
確実に構築することができる低コストの山留壁の構築法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1の一部切欠正面図、第2図は第1図の
A−Aにおける一部切欠断面図、第3図は実施例1の説
明図である。 第4図は実施例2の一部切欠断面図、第5図は実施例3
の一部切欠断面図、第6図は実施例4の一部切欠断面の
説明図である。 (1):地盤表面、(2):柱材 (3):保形材、(4):袋 (5):セメントモルタル、(6):圧入装置 (7):袋、(8):鉄筋材 (9):袋、(10):内袋 (11):外袋

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直立又は傾斜した地盤表面に沿って長尺の
    柱材を立てて固定し、所定形状の保形材を内在させた袋
    を同柱材同士の間に取付け、同袋内にセメントモルタル
    又はセメントミルク,生コン,アスファルト等を圧入し
    て同袋が同地盤表面に密着するまで膨張させ、同袋内の
    セメントモルタル又はセメントミルク,生コン,アスフ
    ァルト等を硬化させて固定することを特徴とする山留壁
    の構築法。
  2. 【請求項2】保形材として鉄筋材を使用したことを特徴
    とする請求項1記載の山留壁の構築法。
  3. 【請求項3】保形材としてプラスチックネットを使用し
    たことを特徴とする請求項1記載の山留壁の構築法。
  4. 【請求項4】袋の材質が透水性を有するものであること
    を特徴とする請求項1〜3何れかに記載の山留壁の構築
    法。
  5. 【請求項5】袋を内袋及び外袋から成る2重袋とし、同
    内袋には透水性を持たせ、同外袋の所定面側は同内袋が
    膨張して同外袋に所定の圧力かかると破れるようにした
    ことを特徴とする請求項1〜4何れかに記載の山留壁の
    構築法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101839308B1 (ko) * 2017-08-09 2018-04-27 (주)지오알앤디 비정형흙막이부재를 포함한 흙막이 구조물과 이의 시공방법
KR102101585B1 (ko) * 2019-10-25 2020-04-16 신경택 하수관 침하 방지용 기초 저판

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KR101839308B1 (ko) * 2017-08-09 2018-04-27 (주)지오알앤디 비정형흙막이부재를 포함한 흙막이 구조물과 이의 시공방법
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