JP2649079B2 - 複合アンカーによる法面保護工法 - Google Patents

複合アンカーによる法面保護工法

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JP2649079B2
JP2649079B2 JP1449989A JP1449989A JP2649079B2 JP 2649079 B2 JP2649079 B2 JP 2649079B2 JP 1449989 A JP1449989 A JP 1449989A JP 1449989 A JP1449989 A JP 1449989A JP 2649079 B2 JP2649079 B2 JP 2649079B2
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  • Piles And Underground Anchors (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ロックボルト工法とアンカー工法の長所を
取り入れた複合アンカーによる法面の保護工法に関する
ものである。
〈従来の技術〉 土留用の板体をほぼ垂直に建て、この板体の裏面に金
属帯板を取り付け、この帯板の上に盛土をすることによ
って板体を固定してゆく工法が存在する。
<本発明が解決しようとする問題点〉 そうした工法には、垂直に建てたはずの板体が、土圧
や水圧によってはらみ出したり、傾斜したりするという
問題を発生しやすかった。
その場合に、従来の方法では板体を抑えているもの
は、板の背面の土中に存在する帯板だけである。
従って、垂直の板体の変形を外側から修正することは
できず対処のしようがなかった。
〈本発明の目的〉 本発明は上記のような従来の欠点を改善するためにな
されたもので、垂直な板体によって構成した盛土の前部
の壁面の変形を、壁の外側から修正することのできる法
面保護方法を提供することを目的とする。
〈本発明の構成〉 次に本発明の保護方法の一実施例について説明する。
〈イ〉削孔(第1図) アンカー孔1を公知の方法によって掘削し、所定の深
さまで削孔する。
〈ロ〉外側シースの挿入(第2図) 外側シース2をアンカー孔1の内部に挿入する。
外側シース2は合成樹脂などで製造した、底21付きの
筒体であり、抵抗を得るために表面を粗くしたり、波形
に形成してある。
そして底21あるいは周面に一部には流出孔22を開孔
し、モルタルなどの硬化剤の注入に使用する。
〈ハ〉内側シースの挿入 外側シース2の内部には、さらに内側シース3を挿入
する。
内側シース3も合成樹脂などで製造し、底31付きの筒
体であり、抵抗を得るために表面を外側シースと同様に
形成してある。
ただしその底31は閉合してあり、孔は設けていない。
〈ニ〉一次引張材の挿入 内側シース3の挿入の前、または後に、外側シース2
と内側シース3との間に、一次引張材4を挿入する。
一次引張材4としてはPC鋼線、あるいは鋼棒などを使
用する。
一次引張材4の外側端は、孔1の外部に露出しておく
が、特に緊張力を導入するものではないから、ねじを刻
設するなどの特別な加工は不要である。
しかし、この部分に簡易な構造体を取り付けることも
可能であり、その場合にはネジ、プレートなどの加工を
行う。
〈ホ〉一次注入 孔1の壁と外側シース2の間、および外側シース2
と、内側シース3との間の空間にモルタルなどの硬化剤
5を注入する。
外側シース2の底21には孔22が開孔しているから、こ
の注入は外側シース2のいずれの側からでも行うことが
できる。
ただし、孔22を開孔せず、別の注入ホースを使用して
注入することも可能である。
〈ヘ〉一次アンカーの完了(第3図) 一次注入した硬化剤5が硬化すれば、一次引張材4の
全長が硬化剤5によって拘束され、ロックボルトとして
機能する一次アンカーの施工が完成する。
ただしこの場合には一次アンカーの中央部には内側シ
ース3によって形成された長孔6が凹設されていること
になる。
〈ト〉延長部材の製作 一次アンカーの位置まで、盛土をほぼ水平に行う。
そして、前記の一次アンカーと同様な、外側シース2
と、内側シース3、両者間に挿入した一次引張材4によ
って構成される延長部材10を製作する。
この延長部材を、前記の一次アンカーに連結して延長
する。
そしてその延長部材10を盛土の上面に敷設して、ほぼ
水平に延長する。
延長の方法は公知の方法を採用できるが、たとえば第
5図に示すように、すでに定着した一次引張材4端と、
延長する引張材4の端とを中空の延長筒41内に収納し、
延長筒41の内部に封入した膨脹材42を膨脹させて一体に
連結する方法を採用することもできる。
〈チ〉壁面板の固定、盛土 この延長部材10の自由端に、壁面用の板体9を固定す
る。
そしてこの部材の上面にはさらに盛土を行い、壁面用
板体9の上端の高さまで盛土する。
以上の作業を繰り返すことによって、高い盛土をほぼ
垂直に保持することができる。
〈リ〉二次引張材の挿入 以上のような一次アンカーによって、盛土が安定し、
壁面用板体9が垂直に維持されている場合には作業は終
了する。
しかし、土圧の変化によって壁面用板体9がはらみ出
すなどの変形が生じ、その修正、補強が必要となる場合
がある。
そのときには内側シース3内の長孔6内に二次引張材
7を挿入する。
この二次引張材7も、一次引張材4と同様の材料で構
成する。
〈ヌ〉二次張張材の定着 長孔6の底部分のみに二次硬化剤8を注入する。
このときに二次硬化剤8が二次引張材7の全長に付着
しないように、二次引張材7の中間部にアスファルト、
ウレタン、パッカーなどで遮断部71を設けておく。
二次硬化剤8が硬化すれば、二次張材7の先端部分の
みの定着が完了する。
このような方法の他に、二次引張材7の自由長部に、
合成樹脂管で被覆したアンボンド材を使用することも可
能である。
〈ル〉二次引張材の緊張 二次引張材7は先端の定着部以外は自由長部であっ
て、伸縮が自由で拘束されない状態のままある。
したがって、壁面用の板体9の外部からジャッキで把
握して緊張力を与えれば、板体9を内側に押し込めるこ
とができる。
この段階で壁面の前面の壁面の形状の修正作業が完了
し、最初の竣功時と同様の整然とした形状に回復するこ
とができる。
〈本発明の効果〉 〈イ〉本発明は上記のような方法によって施工するか
ら、垂直な壁面板が、ばらばらに出入りしたり傾斜した
場合でも、個別にその状態を修正することができる。
〈ロ〉さらに修正が必要な板体のみに二次引張材を挿入
し二次引っ張り力を与えて修正するが、修正の必要でな
い場所では一次引張材を固定するだけで足り、経済的で
ある。
〈ハ〉壁板の修正に従来実施されているPCアンカーを使
用するとしたら、特別の施工足場を準備する必要がある
が、その後すぐに緊張力を導入できるのではなく、ボー
リング、アンカー施工、養生といった一連の作業を完了
するための時間を要する。
ところが本発明の方法では、すでに一次アンカーがロ
ックボルトとして機能しており、長孔6が解放している
から、特別の施工足場を使用しないでも、二次引っ張り
材の挿入、設置ができ、短時間の内に補強修正が完了す
る。
したがって滑動中の地滑りなどによって壁面が変形す
るような緊急な工事にもそのまま利用できる。
〈ニ〉または引張材の接合が可能であるから、自然自山
の補強を先に行っておき、その後に壁板の設置や盛土を
行うことができる。
したがって急峻な地形での工事も本発明の方法であれ
ば容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図:本発明の法面保護方法に使用するアンカの
施工工程の説明図 第5図:引張材の接合の方法を一例の説明図 第6〜7図:本発明のアンカを使用した法面保護方法の
説明図

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中に削孔した孔内に、 一次引張材を挿入し、 その一次引張材の全延長をモルタルなどで硬化させて一
    次アンカーを構成し、 この一次アンカーの中央には中空の長孔を凹設してお
    き、 このような構造を延長してその先端には壁面用の板体を
    取り付け、 壁面用板体の内部には盛土を行い、 必要に応じて一次アンカーの中空長孔に二次引張材を挿
    入し、 この二次引張材の全延長の内、奥の部分だけをモルタル
    で硬化し、 その後に緊張力を付与して壁面用の板体の修正を行う、 複合アンカーによる法面保護工法
JP1449989A 1989-01-24 1989-01-24 複合アンカーによる法面保護工法 Expired - Lifetime JP2649079B2 (ja)

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JPH0733662B2 (ja) * 1991-02-16 1995-04-12 建設基礎エンジニアリング株式会社 アンカー
CN114164725B (zh) * 2021-12-22 2023-05-23 江西赣东路桥建设集团有限公司 一种公路桥梁路基路面及其施工方法

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