JP2625920B2 - 耐フロンガス性にすぐれたゴム組成物 - Google Patents

耐フロンガス性にすぐれたゴム組成物

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二三男 平松
栄朗 田村
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エヌオーケー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐フロンガス性にすぐれたゴム組成物に関
する。更に詳しくは、フロンガスR22に対してすぐれた
耐性を示す過酸化物架橋性ゴム組成物に関する。
〔従来の技術〕
現在フロンガスは、各種のスプレー、冷凍機用溶媒、
洗浄溶溶媒などに広く用いられている。フロンガスは毒
性が殆んどなく、また難燃性ということで使用量も拡大
傾向にあったが、ここにきてフロンガス規制が大きくク
ローズアップされている。即ち、排出されたフロンガス
が分解してオゾン層を破壊し、太陽からの紫外線を遮る
オゾン層が機能しなくなり、その結果皮ふがんが発生し
易くなるということで、法規制されることが予定されて
いる。
規制されるフロンガスの中で、特にカーエアコン用コ
ンプレッサーの冷媒として多量に用いられているフロン
ガスR12(CCl2F2)が一番問題とされており、それの代
替が検討されている。この代替候補の一つが規制の対象
外とされ、現在家庭用エアコンのコンプレッサーなどに
多量に用いられているR22(CHClF2)である。従って、
このフロンガスR22に対してすぐれた耐性を示すゴムを
開発することは非常に重要なことである。
従来、耐フロンガスR22用ゴムとしては、クロロプレ
ンゴム組成物が用いられているが、この加硫物はフロン
ガスの急激な温度変化や圧力変化に対して発泡したり、
割れを生じたりすることがあるばかりではなく、耐熱性
も悪いという欠点がみられた。一方、耐熱性の良好なも
のとしては、水素化NBR加硫物やフッ素ゴム加硫物など
があるが、これらはフロンガスR22に対して膨潤性が大
きく、使用できないという問題がみられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、クロロプレンゴム加硫物よりも耐熱
性および圧縮永久歪の値を向上させながら、フロンガス
R22に対して耐膨潤性を示し、また急激な温度変化や圧
力変化に対しても発泡や割れを生じない加硫物を与える
過酸化物架橋性ゴム組成物を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
かかる本発明の目的は、塩素化ポリエチレン、粒径約
50〜200mμのカーボンブラック、硫酸鉛および酸化マグ
ネシウムを含有する過酸化物架橋性ゴム組成物によって
達成される。
塩素化ポリエチレンとしては、塩素含有率約30〜40
%、好ましくは約35〜40%のものが用いられる。塩素含
有率が低くなると、圧縮永久歪は良くなるが耐フロンガ
スR22性が悪くなるため、塩素含有率が約35〜40%のも
のを用いることが好ましい。
カーボンブラックとしては、粒径が約50〜200mμ、好
ましくは約70〜150mμのものが、塩素化ポリエチレン10
0重量部当り約10〜150重量部、好ましくは約10〜100重
量部の割合で用いられる。このような範囲の粒径のもの
を用いると、塩素化ポリエチレン中への分散性が良好で
あり、これ以下の粒径のものを用いると細かすぎ、かえ
って分散性が低下して、フロンガスR22接触時に加硫物
に発泡を生じ易くなる。
塩素化ポリエチレン100重量部に対して、それぞれ約
2〜20重量部、好ましくは約5〜10重量部の割合で用い
られる硫酸鉛および約1〜10重量部、好ましくは約2.5
〜7.5重量部の割合で用いられる酸化マグネシウム(マ
グネシア)は、いずれも受酸剤として作用する。
組成物は、過酸化物架橋され、その際架橋密度および
架橋速度を向上させるために、多官能性モノマーなどを
架橋助剤として併用することが好ましい。
架橋剤としては、例えばジ第3ブチルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、第3ブチルクミルパーオ
キサイド、1,1−ビス(第3ブチルパーオキシ)−3,3,5
−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ビ
ス(第3ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、ビス(第3
ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(第3ブチルパーオキシ)ヘキサン、第
3ブチルパーベンゾエート、第3ブチルパーオキシイソ
プロピルカーボネートなどが用いられる。
また、多官能性モノマーとしては、例えばトリアリル
シアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリメチ
ロールプロパントリメタクリレート、トリアリルトリメ
リテートなどが用いられる。
組成物の調製は、以上の各成分以外に、安定剤(鉛
系、有機スズ系など)、老化防止剤、その他必要な成分
を添加し、オープンロールなどを用いる開放式混練法、
ニーダー、インターミキサー、バンバリーミキサーなど
を用いる密閉式混練法などを用いて混練することにより
行われる。調製された組成物の加硫は、一般に約100〜2
00℃の温度で約0.5〜120分間加熱しながら、加圧成形
法、射出成形法などの成形法を適用することにより行わ
れる。
〔発明の効果〕
塩素化ポリエチレンに特定粒径のカーボンブラックお
よび特定の組合せ受酸剤を特定の割合で添加した本発明
のゴム組成物は、それを過酸化物架橋させることによ
り、フロンガスR22に対して従来用いられていたクロロ
プレンゴム加硫物よりも、耐フロンガス性、耐熱性、圧
縮永久歪の点においてすぐれた加硫物を与える。
従って、こうした特性により、フロンガスR22に接触
する0リング、パッキン、オイルシール、ダイアフラ
ム、ホース、バルブなどのシール成形材料として、本発
明のゴム組成物は有効に使用される。
〔実施例〕
次に、実施例について本発明の効果を説明する。
実施例1 塩素化ポリエチレン[塩素含有率35%、ムーニー粘度
ML1+4(100℃)50]100部(重量、以下同じ)、カーボ
ンブラック(粒径100〜150mμ、平均粒径125mμ)50
部、硫酸鉛15部、酸化マグネシウム5部、フェノール系
酸化防止剤1部、トリアリルイソシアヌレート(60%)
2部およびジクミルパーオキサイド4部を、ニーダーを
用いて混練し、混練物を150℃、30分間の条件下でプレ
ス加硫し、厚さ2mmの加硫シートを成形した。
この加硫シートについて、JIS K−6301に準じて、耐
フロンガス性(25℃のフロンガスR22に8時間浸漬した
ときの体積変化率、浸漬から取り出してすぐに150℃の
恒温槽に入れて30分間加熱したときの発泡の有無および
断面をカミソリで切断したときの欠陥の有無)、耐熱性
(150℃、70時間加熱後の硬度変化)、圧縮永久歪(150
℃、70時間加熱後)および耐腐食性(線径2mm、内径10m
mの0リングを銅プレート間に挟み、10%圧縮状態で150
℃雰囲気中に44時間放置して取り出した時の銅の耐食
性)をそれぞれ測定した。
実施例2 塩素化ポリエチレン[塩素含有率40%、ムーニー粘度
ML1+4(100℃)50]100部、カーボンブラック(粒径50
〜100mμ、平均粒径75mμ)40部、硫酸鉛10部、酸化マ
グネシウム3部、フェノール径酸化防止剤1部、トリア
リルイソシアヌレート(60%)2部および1,3−ビス
(第3ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン3部を
用い、実施例1と同様に加硫シートの径およびそれにつ
いての測定を行った。
比較例1 実施例2において、硫酸鉛および酸化マグネシウムの
代りに、水酸化カルシウム10部が用いられた。
比較例2 実施例1において、カーボンブラックとして粒径20〜
35mμ、平均粒径25mμのものが25部用いられた。
比較例3 クロロプレンゴム(電気化学製品デンカクロロプレン
S40)100部、SRFカーボンブラック30部、酸化マグネシ
ウム4部、酸化亜鉛5部、ステアリン酸1部、N−イソ
プロピル−N′−フェニル−p−フェニレンジアミン2
部および2−メルカプトイミダゾリン0.5部を、ニーダ
ーを用いて混練し、混練物の加硫成形および加硫シート
についての測定を実施例1と同様に行なった。
比較例4 実施例1において、酸化マグネシウムが用いられなか
った。
以上の各実施例および比較例における測定結果は、次
の表に示される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 3:04 3:22 3:30) (56)参考文献 特開 昭62−270643(JP,A) 特開 昭60−219244(JP,A) 特開 昭59−219355(JP,A) 特開 昭59−25832(JP,A) 特開 昭57−117549(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩素化ポリエチレン100重量部、粒径50〜2
    00mμのカーボンブラック10〜150重量部、硫酸鉛2〜20
    重量部および酸化マグネシウム1〜10重量部を含有して
    なる、フロンガスR22(CHClF2)に接触するシールの成
    形材料として用いられる過酸化物架橋性ゴム組成物。
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