JP2625632B2 - バケット自己昇降式掘削装置 - Google Patents
バケット自己昇降式掘削装置Info
- Publication number
- JP2625632B2 JP2625632B2 JP5194563A JP19456393A JP2625632B2 JP 2625632 B2 JP2625632 B2 JP 2625632B2 JP 5194563 A JP5194563 A JP 5194563A JP 19456393 A JP19456393 A JP 19456393A JP 2625632 B2 JP2625632 B2 JP 2625632B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bucket
- casing
- pipe
- guide
- groove
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- Expired - Lifetime
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- Earth Drilling (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼管の端面に複数のド
ラグビットを鋸歯状に設けたファーストパイプをケーシ
ングパイプに接続した穴を掘削する掘削装置に関する。
ラグビットを鋸歯状に設けたファーストパイプをケーシ
ングパイプに接続した穴を掘削する掘削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ケーシング内の地盤高さおよびケーシン
グ内を掘削する掘削装置の押入深度を計測して掘削装置
をケーシング内に固定し位置決めして掘削する技術は知
られている。
グ内を掘削する掘削装置の押入深度を計測して掘削装置
をケーシング内に固定し位置決めして掘削する技術は知
られている。
【0003】しかしながら、上記の技術においてはケー
シングの推進及び管内土砂の排出状況により毎回バケッ
トの押入距離が変わるため、その都度計測を行い深さ管
理していたので、面倒で厄介な作業であり、多くの時間
と工数を要していた。また実開昭63−76091号公
報には竪型掘削機のケーシング駆動式回転バケットが開
示されているが、この公知技術ではケーシングの螺旋状
の突起がバケットの螺旋状の突起と係合して一体化する
ものであるから、くさび作用により脱着が困難となり、
またバケットの位置が突起の係合位置によりずれること
がある。
シングの推進及び管内土砂の排出状況により毎回バケッ
トの押入距離が変わるため、その都度計測を行い深さ管
理していたので、面倒で厄介な作業であり、多くの時間
と工数を要していた。また実開昭63−76091号公
報には竪型掘削機のケーシング駆動式回転バケットが開
示されているが、この公知技術ではケーシングの螺旋状
の突起がバケットの螺旋状の突起と係合して一体化する
ものであるから、くさび作用により脱着が困難となり、
またバケットの位置が突起の係合位置によりずれること
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、ケーシングの所定深さまでバケットを挿入すれば、
ケーシングの回転によりバケットと係合し、ケーシング
内を掘削できる構造簡単で掘削作業が確実容易なバケッ
ト自己昇降式掘削装置を提供することを目的としてい
る。
は、ケーシングの所定深さまでバケットを挿入すれば、
ケーシングの回転によりバケットと係合し、ケーシング
内を掘削できる構造簡単で掘削作業が確実容易なバケッ
ト自己昇降式掘削装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、鋼管の
端面に複数のドラグビットを鋸歯状に設けたファースト
パイプをケーシングパイプに接続し孔を掘削する掘削装
置において、前記ケーシングパイプ内にバケットを設
け、そのバケットには上部外周の少なくとも3カ所に円
弧状に形成されたガイドが設けられており、前記ファー
ストパイプの内周に前記ガイドと係合する溝が設けら
れ、その溝はファーストパイプの軸線に平行な部分とそ
の平行な部分から直角に円周に沿って延びる部分とでL
字状に形成されており、ケーシングパイプの掘削方向の
回転で前記ガイドと係合し掘削方向と逆回転で解除され
るよう構成されている。
端面に複数のドラグビットを鋸歯状に設けたファースト
パイプをケーシングパイプに接続し孔を掘削する掘削装
置において、前記ケーシングパイプ内にバケットを設
け、そのバケットには上部外周の少なくとも3カ所に円
弧状に形成されたガイドが設けられており、前記ファー
ストパイプの内周に前記ガイドと係合する溝が設けら
れ、その溝はファーストパイプの軸線に平行な部分とそ
の平行な部分から直角に円周に沿って延びる部分とでL
字状に形成されており、ケーシングパイプの掘削方向の
回転で前記ガイドと係合し掘削方向と逆回転で解除され
るよう構成されている。
【0006】
【作用効果の説明】上記のように構成されたバケット自
己昇降式掘削装置において、バケットに取り付けられた
少なくとも3個の円弧状のガイドがバケットをケーシン
グと同軸に保ち、ガイドがケーシング下部のファースト
パイプに設けられた溝に達すると、軸方向の溝と係合す
る。そしてケーシングが掘削方向に回転すると前記ガイ
ドが軸方向の溝から直角に円周に沿って延びている溝に
入り、バケットとケーシングとは回転方向と共に軸方向
にも係合するので、バケットはケーシング内の掘削装置
として、ケーシングと共に回転、推進及び引き抜きの作
動を行なう。
己昇降式掘削装置において、バケットに取り付けられた
少なくとも3個の円弧状のガイドがバケットをケーシン
グと同軸に保ち、ガイドがケーシング下部のファースト
パイプに設けられた溝に達すると、軸方向の溝と係合す
る。そしてケーシングが掘削方向に回転すると前記ガイ
ドが軸方向の溝から直角に円周に沿って延びている溝に
入り、バケットとケーシングとは回転方向と共に軸方向
にも係合するので、バケットはケーシング内の掘削装置
として、ケーシングと共に回転、推進及び引き抜きの作
動を行なう。
【0007】また、ケーシングを逆回転すればガイドは
ケーシングとの係合が解除され、バケットだけをケーシ
ング外にとり出すことができる。
ケーシングとの係合が解除され、バケットだけをケーシ
ング外にとり出すことができる。
【0008】したがって、掘削の都度、深さを計る必要
はない。
はない。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。
明する。
【0010】図1において、ケーシング1の一端は回転
・推進装置2に連結され、その他端にはファーストパイ
プ3が取付けられ、そのファーストパイプ3の先端には
ドラグビット5が取付けられている。
・推進装置2に連結され、その他端にはファーストパイ
プ3が取付けられ、そのファーストパイプ3の先端には
ドラグビット5が取付けられている。
【0011】また、ファーストパイプ3の内周の所定位
置にはバケット6に設けられたガイド6aが係合する溝
4が設けられ、その溝4はファーストパイプ3の軸線に
平行な溝4aとその溝4aと直角方向円周に沿って延び
た溝4bとでL字状に形成され、図示の例では円周上3
カ所に設けられている。
置にはバケット6に設けられたガイド6aが係合する溝
4が設けられ、その溝4はファーストパイプ3の軸線に
平行な溝4aとその溝4aと直角方向円周に沿って延び
た溝4bとでL字状に形成され、図示の例では円周上3
カ所に設けられている。
【0012】そして、バケット6の上部外周には、図2
を参照して、複数(図示の例では3つ)のガイド6aが
取り付けられている。
を参照して、複数(図示の例では3つ)のガイド6aが
取り付けられている。
【0013】また、そのガイド6aはバケット6の外周
に沿って円弧状に形成され、円弧部の幅寸法Bはファー
ストパイプ3に設けられたロック用溝4の溝幅4aと等
しく構成されている。
に沿って円弧状に形成され、円弧部の幅寸法Bはファー
ストパイプ3に設けられたロック用溝4の溝幅4aと等
しく構成されている。
【0014】また、円弧部の高さ寸法Aは前記溝幅4b
と等しく構成されている。
と等しく構成されている。
【0015】したがって、ケーシング内で、図示しない
クレンにバケットの穴6bを介して懸吊されたバケット
6はガイド6aがロック溝4と係合するとケーシング1
と共に掘削方向に回転できる。
クレンにバケットの穴6bを介して懸吊されたバケット
6はガイド6aがロック溝4と係合するとケーシング1
と共に掘削方向に回転できる。
【0016】また、バケット6の下端部はドラグビット
7を有するカッタ8を構成し、そのカッタ8はヒンジ6
dおよびロック6cでバケット6に取付けられている。
7を有するカッタ8を構成し、そのカッタ8はヒンジ6
dおよびロック6cでバケット6に取付けられている。
【0017】以下、作用に付いて説明する。
【0018】まずケーシング1でリング状に掘削し、所
定の深さ掘削したら、ケーシング1を元の位置に引上げ
バケット6をガイド6aを案内として図示しないクレン
でケーシング1内に吊下げる。
定の深さ掘削したら、ケーシング1を元の位置に引上げ
バケット6をガイド6aを案内として図示しないクレン
でケーシング1内に吊下げる。
【0019】ガイド6aがロック用溝4aに達したらケ
ーシング1を掘削方向に回転すればガイド6aは溝4b
と係合する。そこで、ケーシングを掘削方向に回転し、
推進すればバケット6はケーシング内を掘削し土砂をバ
ケット内に取込む。
ーシング1を掘削方向に回転すればガイド6aは溝4b
と係合する。そこで、ケーシングを掘削方向に回転し、
推進すればバケット6はケーシング内を掘削し土砂をバ
ケット内に取込む。
【0020】所定量掘削したらケーシング1を逆回転し
てガイド6aと溝4bとの係合を解除してバケット6を
引上げ、バケット内の土砂を排出すればよい。
てガイド6aと溝4bとの係合を解除してバケット6を
引上げ、バケット内の土砂を排出すればよい。
【0021】以下、同様の作業を繰返せば、穴の掘削が
容易に、かつ能率良くできる。
容易に、かつ能率良くできる。
【0022】図4は、本発明の別の実施例を示し、ケー
シング1の下部に逆L字状に形成されたブロック14a
とバー状に形成されたブロック14bとを溶接し、L字
状のロック溝14を構成したこと以外第1実施例と同じ
で、作用に付いても変わりはない。
シング1の下部に逆L字状に形成されたブロック14a
とバー状に形成されたブロック14bとを溶接し、L字
状のロック溝14を構成したこと以外第1実施例と同じ
で、作用に付いても変わりはない。
【0023】また、14aの上面にはCのように円周に
沿った方向に傾斜を設け、図2に示すガイド6aの下部
にも鎖線Dで示す傾斜を設ければ、ガイドとロック溝と
の係合時に面同士が衝突してガイド6aが溝14に入り
にくい場合があることが防止され好ましい。
沿った方向に傾斜を設け、図2に示すガイド6aの下部
にも鎖線Dで示す傾斜を設ければ、ガイドとロック溝と
の係合時に面同士が衝突してガイド6aが溝14に入り
にくい場合があることが防止され好ましい。
【0024】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されており、
以下の優れた効果を奏することができる。 (A) ケーシングパイプの掘削深さだけを管理してい
ればよく、その都度バケットの掘削深さを決める必要が
ない。 (B) 作業は確実容易であると共に工数、作業時間は
少なくてすむ。 (C) したがって、工期の短縮に寄与できる。
以下の優れた効果を奏することができる。 (A) ケーシングパイプの掘削深さだけを管理してい
ればよく、その都度バケットの掘削深さを決める必要が
ない。 (B) 作業は確実容易であると共に工数、作業時間は
少なくてすむ。 (C) したがって、工期の短縮に寄与できる。
【0025】したがって、作業は容易であると共に工
数、作業時間共に少なくて済み、工期の短縮に寄与でき
る。
数、作業時間共に少なくて済み、工期の短縮に寄与でき
る。
【図1】本発明の一実施例を示すバケット昇降式掘削装
置の斜視図。
置の斜視図。
【図2】図1のバケットを示す斜視図。
【図3】図1の掘削装置の要部の側断面を示す図。
【図4】本発明のロック用溝の別の実施例を示す斜視
図。
図。
1…ケーシング 2…回転・推進装置 3…ファーストパイプ 4、14…ロック用溝 5、7…ドラグビット 6…バケット 8…カッタ 9…バケット
Claims (1)
- 【請求項1】 鋼管の端面に複数のドラグビットを鋸歯
状に設けたファーストパイプをケーシングパイプに接続
し孔を掘削する掘削装置において、前記ケーシングパイ
プ内にバケットを設け、そのバケットには上部外周の少
なくとも3カ所に円弧状に形成されたガイドが設けられ
ており、前記ファーストパイプの内周に前記ガイドと係
合する溝が設けられ、その溝はファーストパイプの軸線
に平行な部分とその平行な部分から直角に円周に沿って
延びる部分とでL字状に形成されており、ケーシングパ
イプの掘削方向の回転で前記ガイドと係合し掘削方向と
逆回転で解除されるよう構成されていることを特徴とす
るバケット自己昇降式掘削装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5194563A JP2625632B2 (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | バケット自己昇降式掘削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5194563A JP2625632B2 (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | バケット自己昇降式掘削装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0748981A JPH0748981A (ja) | 1995-02-21 |
JP2625632B2 true JP2625632B2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=16326617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5194563A Expired - Lifetime JP2625632B2 (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | バケット自己昇降式掘削装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2625632B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61169480A (ja) * | 1985-01-22 | 1986-07-31 | 三菱電機株式会社 | エレベ−タのロ−プ清掃装置 |
-
1993
- 1993-08-05 JP JP5194563A patent/JP2625632B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0748981A (ja) | 1995-02-21 |
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