JP2625563B2 - コネクター - Google Patents

コネクター

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JP2625563B2
JP2625563B2 JP2061607A JP6160790A JP2625563B2 JP 2625563 B2 JP2625563 B2 JP 2625563B2 JP 2061607 A JP2061607 A JP 2061607A JP 6160790 A JP6160790 A JP 6160790A JP 2625563 B2 JP2625563 B2 JP 2625563B2
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近雄 中川
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ケーブル芯線を導通接続する端子軸をコネ
クター本体に備えさせると共に、ケーブル芯線を前記端
子軸の軸芯方向に挿入する筒軸部を前記端子軸に備えて
あるコネクターに関する。
〔従来の技術〕
上記コネクターにおいて、従来では、コネクター本体
に、端子軸の端部に接当してその抜け止めを行う部分を
設け、かつ、その抜け止め部に、端子軸の端部を抜け出
し方向への移動にともなって縮径方向に押圧するように
テーパー状のカム面を形成していた(例えば、特開昭61
−32976号公報参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の構造のコネクターでは、コネクター本体に
対する端子軸の抜け出しは、前記抜け止め部との当たり
によってほぼ充分に規制されるものであるが、端子軸に
設けられた筒軸部と、その内部に挿入されるケーブル芯
線との間では、単なる摩擦による接触だけで相対移動が
規制されようとするものであるから、充分な抜け止めを
行えないことがあった。
つまり、端子軸が抜け出し方向に移動しようとすれ
ば、前記抜け止め部のカム面の作用でケーブル芯線に対
する端子軸の筒軸部端部の食い込みが期待できるため、
端子軸とケーブル芯線との相対移動を規制できるもので
あるが、端子軸の筒軸部内面とそれに挿入されたケーブ
ル芯線の外周面との間に充分な摩擦がなければ、ケーブ
ル芯線だけが移動されて端子軸は抜け出し方向に移動し
ようとしない場合がある。そうなると、端子軸以外の箇
所でコネクター本体とケーブルの被覆部分との接触が強
固に行われない限り、端子軸とケーブルとの間での抜け
出し方向への相対移動が生じ易いものであった。
又、端子軸の筒軸部における端部開口がコネクター本
体の抜け止め部のカム面の作用で縮径方向に案内された
状態であっても、筒軸部自体は、ケーブル芯線挿入の容
易化のために、軸線方向のスリットを形成されたり、割
合薄肉で比較的変形し易い構造となっているので、次の
ような問題がある。つまり、この状態でケーブルに強い
抜け出し方向への外力が作用すると、カム面と接当する
筒軸部の端部開口よりも、ケーブル挿入方向奥側の筒軸
部部分がやや膨らみ方向に拡径変形した状態となること
があり、これによって筒軸部内面とケーブル芯線との摩
擦が極端に低下され、筒軸部とケーブル芯線との相対移
動を生じてしまうことがある。
本発明の目的は、簡単な構造で、コネクター本体に対
する端子軸の抜け止めと、その端子軸に対するケーブル
挿入部分の抜け止めとを、ともに確実に図り得るコネク
ターを構成することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために講じた本発明の技術手段
は、ケーブル芯線を導通接続する端子軸と、その端子軸
を保持するコネクター本体、及び、前記端子軸に接続の
ケーブル芯線を備えたケーブルと前記コネクター本体と
にわたってその外側を覆う一連のコネクターカバーとか
ら構成されているコネクターにおいて、下記[イ]〜
[ニ]に記載した構成を備えたことである。
[イ]前記端子軸は、その端子軸の軸線に沿う方向で一
端側からケーブル芯線を挿入可能な筒軸部を備えてい
る。
[ロ]前記コネクター本体は、前記筒軸部の開口側の端
部に接当して、前記端子軸の抜け出し方向への移動を規
制する当たり部を備えている。
[ハ]前記コネクター本体は、前記筒軸部の開口側の端
部よりもケーブル抜け出し方向での上手側位置で筒軸部
の外周面を挟圧して、その筒軸部を縮径方向に押圧する
締付け具を備えている。
[ニ]前記コネクターカバーは、端子軸の軸線方向に沿
って二分された一対の半割カバー部分の組合せで構成さ
れ、夫々の半割カバー部分に、ケーブルに対する挟圧保
持部とコネクター本体の外周面に対する挟圧保持部とが
一連に形成されている。
〔作 用〕
上記技術手段を講じたことによる作用は次の通りであ
る。
a.端子軸はコネクター本体の抜け止め部との接当により
その軸線方向での移動が規制されているとともに、ケー
ブル芯線と端子軸とは、前記筒軸部にケーブル芯線を挿
入し、締付け具の締付け操作をすると、端子軸が筒軸部
を介してケーブル芯線を挾持し、ケーブルと端子軸が接
続状態になる。
b.そして、ケーブルに抜外し方向への操作力が作用する
と、端子軸が摩擦によってケーブル芯線と共にコネクタ
ー本体に対してケーブル抜け出し側へ移行しようとす
る。この状態でケーブルに強い抜け出し方向の外力が作
用すると、端子軸の筒軸部の端部開口がコネクター本体
の抜け止め部によって規制されている筒軸部は、その抜
け止め規制された箇所よりも筒軸部の奥側で半径方向外
方側へ膨出しようとする。本発明では、その膨出を締付
け具の作用で確実に規制することにより、端子軸とケー
ブル芯線との間における摩擦力の低下を抑制して、相対
移動を規制し易い。
c.端子軸の軸線方向に沿って二分された一対の半割カバ
ー部分の組合せで構成されたコネクターカバーに、ケー
ブルに対する挟圧保持部とコネクター本体の外周面に対
する挟圧保持部とを一連に形成しているので、ケーブル
に作用するケーブル抜け出し方向への外力は、ケーブル
芯線を介して端子軸に伝えられる力の他、コネクターカ
バーを介してコネクター本体に伝えられる力としても作
用し、このように外力が二分されることで集中的に大き
な力が端子軸とケーブル芯線との間に作用することを避
けられる。
〔発明の効果〕
上記技術手段を講じたことによる効果は次の通りであ
る。
イ.前記a.の作用から、コネクター本体に対する端子軸
の相対移動と、端子軸に対するケーブル芯線の抜け出し
とを、ともに規制して確実な抜け止め構造を得やすい。
ロ.前記b.の作用から、端子軸とケーブル芯線との間に
おける、使用中での筒軸部の変形による摩擦力の低減を
も回避することができ、より一層確実な抜け止め構造を
得られたものである。
ハ.前記c.の作用から、ケーブルに作用する外力の分散
を図って、ケーブル芯線と端子軸との間、あるいは、ケ
ーブルとコネクター本体との間における相対移動を規制
しやすい。
〔実施例〕
次に実施例を示す。
第1図に示すように、純金メッキを施した真鍮製端子
軸(1)に対する当たり部(2)をアルミ製の筒状コネ
クター本体(3)に形成する部材と、取付け具(4)と
を介して端子軸(1)をコネクター本体(3)の内側に
同芯状に取付け、そして、コネクター本体(3)の一端
側に一対の締付け具(5),(5)を第3図の如く配置
して貫設すると共にこの締付け具(5)の抜外れ防止を
図り、かつ、コネクター本体(3)の締付け具取付け穴
を閉じるための板金製環状ホルダー(6)を外嵌して、
コネクター通信部(A)を構成してある。そして、第4
図及び第5図に示す如く形成したアルミダイカスト製の
第1半割りカバー部分(7)と、第4図及び第6図に示
す如く形成したアルミダイカスト製の第2半割りカバー
部分(8)とによってコネクターカバー(C)を構成
し、このコネクターカバー(C)と前記コネクター通信
部(A)とによってコネクターを構成してある。このコ
ネクターは、第8図に示すように有線放送用の幹線ケー
ブル(9)を増幅器(10)に接続し、幹線ケーブル
(9)から支線ケーブル(11)への送信を可能にするも
のであり、詳しくは次の如く構成してある。
すなわち、コネクター本体(3)は、第2図に示す如
くネジ式取付け部(3a)により増幅器ケースに取付ける
ように構成すると共に、この本体取付けをすると、コネ
クター本体(3)が増幅器ケースとの導通状態になり、
かつ、端子軸(1)がコネクター本体(3)から突出し
ている針状部(1a)と増幅器端子(図示せず)との接触
によって増幅器本体(図示せず)との導通状態になるよ
うに構成してある。コネクター本体(3)と端子軸
(1)とは、取付け具(4)、当たり部(2)及び締付
け具(5)を形成する樹脂素材の絶縁性によって絶縁状
態に維持されるように構成してある。
端子軸(1)の針状部(1a)とは反対側の端部に第3
図の如く配置した複数本の端子軸芯方向スリット(12
a)‥を有する筒軸部(12)を備えさせ、コネクター本
体(3)のネジ式取付け部(3a)とは反対側の端部にア
ース接続筒部(3b)を備えさせてある。そして、第7図
に示す如く芯線露出及び外被除去等の処理をした幹線ケ
ーブル(9)の端部をコネクター本体(3)にアース接
続筒部(3b)の方から挿入することにより、幹線ケーブ
ル(9)のケーブル芯線(9a)が当たり部(2)を貫通
して筒軸部(12)に入り込み、ケーブル芯線(9a)の端
子軸(1)への挿入接続ができるように、かつ、アース
接続筒部(3b)が幹線ケーブル(9)の絶縁体(9b)と
アース線(9c)との間に入り込み、アース線(9c)とコ
ネクター本体(3)の導通接続ができるように構成して
ある。
コネクターカバー(C)は第2図及び第3図に示すよ
うに、半割りカバー部分(7)と(8)を幹線ケーブル
取付け済みのコネクター本体(3)にホルダー(6)が
位置する箇所を挾むようにして装着すると共に一対の連
結ボルト(13),(13)により締付け連結することによ
って組付けるように構成してある。このカバー組付けを
した状態では、コネクター本体(3)を環状突条(14)
が半割カバー部分(7)及び(8)の内側の溝部(7a)
または(8a)に入り込み、コネクターカバー(C)がコ
ネクター本体(3)にこれから外れないように係合する
ように構成してある。又、コネクターカバー(C)の組
付け状態では、半割りカバー部分(7)及び(8)の内
側に付設してある第5図の如きシールゴム(15)及び
(16)または第6図の如きシールゴム(17)が連結ボル
ト(13)による締付け力により、コネクター本体(3)
の工具装着用六角部(3C)と環状突条(14)の間に位置
する箇所、又は、第1半割りカバー部分(7)の第2半
割りカバー部分(8)との対接面、又は、幹線ケーブル
(9)の外周囲に圧接され、コネクターカバー(C)と
コネクター本体(3)の間、コネクターカバー(C)と
幹線ケーブル(9)の間、及び、半割りカバー部分間の
夫々を該箇所からの雨水浸入が生じないようにシールで
きるように構成してある。さらには、組付け状態のコネ
クターカバー(C)は、半割りカバー部分(7)及び
(8)の内側に形成してある突条(18a)と(18b)また
は(19a)と(19b)の一方をして幹線ケーブル(9)の
アース接続筒部(3b)に外嵌している外被箇所を挾持
し、他方の突条(18a)と(19a)をして幹線ケーブル
(9)の前記シールゴム(16)及び(17)よりもケース
外側に位置する箇所を挾持するように構成してあり、ア
ース線(9c)とコネクター本体(3)の導通、及び、コ
ネクターカバー(C)と幹線ケーブル(9)の間のシー
ルの確実化を図ってある。
連結ボルト(13)の回動操作によるコネクターカバー
(C)の締付け操作をすると、半割りカバー部分(7)
及び(8)が環状ホルダー(6)を押圧操作するように
構成してあることと、環状ホルダー(6)は割り目(6
a)の作用によって弾性縮径変形するように構成してあ
ることとにより、環状ホルダー(6)が縮径操作されて
一対の締付け具(5),(5)をコネクター本体(3)
の軸芯側に押込み操作し、この押込み操作のために、締
付け具(5)が筒軸部(12)を押圧操作するように構成
してある。そして、筒軸部(12)は押圧操作されると、
前記スリット(12a)の作用によって弾性縮径変形し、
挿入されているケーブル芯線(9a)を挾持するように構
成してある。つまり、連結ボルト(13)の人為回動操作
によるコネクターカバー(C)の締付け操作により、締
付け具(5)を筒軸部(12)に押圧作用するように摺動
操作し、筒軸部(12)に縮径変形を生じさせてケーブル
芯線(9a)の挾持を行わせることにより、ケーブル芯線
(9a)の端子軸(1)からの抜外れ防止をするようにし
てある。
取付け部材(4)が端子軸(1)を摺動可能に支持す
るように構成することにより、取付け部材(4)または
当たり部(2)に接当するように端子軸(1)に備えて
ある前方接当部(1b)と後方接当部(1c)の間隔と、取
付け部材(4)と当たり部(2)の間隔との関係によっ
て決まるストロークを端子軸(1)がコネクター本体
(3)に対して軸芯方向に摺動するように構成してあ
る。そして、端子軸(1)が当たり部(2)の位置する
側、すなわちケーブル芯線(9a)の抜出る側に摺動する
に伴いケーブル芯線(9a)の抜出し防止を図るように自
動的に作用するカム構造(20)を当たり部(2)と後方
接当部(1c)との間に設け、もって、締付け具(5)の
人為作用操作による筒軸部(12)のケーブル芯線挾持の
他に、カム構造(20)による自動抜出し防止によっても
ケーブル芯線(9a)の端子軸(1)からの抜出しを防止
できるようにしてある。
すなわち、カム構造(20)を構成するに、幹線ケーブ
ル(9)に温度変化による短縮や風による揺れ動きに起
因する等して抜出し操作力が作用し、端子軸(1)がケ
ーブル芯線(9a)との摩擦のためにこれと共に摺動して
後方接当部(1c)が当たり部(2)に圧接されると、こ
の圧接と、当たり部(2)に後方接当部(1c)の傾斜当
り面に接当作用するように形成してある傾斜カム面(2
a)の傾斜とのために、筒軸部(12)を縮径変形操作
し、筒軸部(12)がケーブル芯線(9a)を抜出にくいよ
うに挾持する状態を現出するようにしてある。
〔別実施例〕
放送以外の各種目的を通信目的とするケーブル、又
は、アース線(9c)及び外被の一方を有しないケーブル
のためのコネクターにも本発明は適用できる。
又、締付け具(5)の人為作用操作を可能にするに、
上記実施例に示す如くコネクターカバー(C)の締付け
操作によって一挙にできるよう構成すると、操作面での
簡略化ができて有利であるが、締付け具のための専用の
操作を必要とする手段を採用してもよい。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るコネクターの実施例を示し、第1図
はコネクターの断面図、第2図はコネクター使用状態の
断面図、第3図は第2図のIII−III線断面矢視図、第4
図はコネクターの分解斜視図、第5図及び第6図は半割
りカバー部分の平面図、第7図は連結対象ケーブル端部
の説明図、第8図はコネクター使用状態の説明図であ
る。 (1)……端子軸、(2)……当たり部、(3)……コ
ネクター本体、(5)……締付け具、(9)……ケーブ
ル、(9a)……ケーブル芯線、(12)……筒軸部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブル芯線(9a)を導通接続する端子軸
    (1)と、その端子軸(1)を保持するコネクター本体
    (3)、及び、前記端子軸(1)に接続のケーブル芯線
    (9a)を備えたケーブル(9)と前記コネクター本体
    (3)とにわたってその外側を覆う一連のコネクターカ
    バー(C)とから構成されているとともに、下記[イ]
    〜[ニ]に記載した構成を備えているコネクター。 [イ]前記端子軸(1)は、その端子軸(1)の軸線に
    沿う方向で一端側からケーブル芯線(9a)を挿入可能な
    筒軸部(12)を備えている。 [ロ]前記コネクター本体(3)は、前記筒軸部(12)
    の開口側の端部に接当して、前記端子軸(1)の抜け出
    し方向への移動を規制する当たり部(2)を備えてい
    る。 [ハ]前記コネクター本体(3)は、前記筒軸部(12)
    の開口側の端部よりもケーブル抜け出し方向での上手側
    位置で筒軸部(12)の外周面を挟圧して、その筒軸部
    (12)を縮径方向に押圧する締付け具(5)を備えてい
    る。 [ニ]前記コネクタカバー(C)は、端子軸(1)の軸
    線方向に沿って二分された一対の半割カバー部分
    (7),(8)の組合せで構成され、夫々の半割カバー
    部分(7),(8)に、ケーブル(9)に対する挟圧保
    持部(7c,8c)とコネクター本体(3)の外周面に対す
    る挟圧保持部(7b,8b)とが一連に形成されている。
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JPS6032775U (ja) * 1983-08-10 1985-03-06 松下電器産業株式会社 同軸コネクタ
JPS6132976A (ja) * 1984-07-25 1986-02-15 大城 浩正 Ft型コネタク

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